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JP3106707B2 - ワイド画面対応撮像装置 - Google Patents

ワイド画面対応撮像装置

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Publication number
JP3106707B2
JP3106707B2 JP04182044A JP18204492A JP3106707B2 JP 3106707 B2 JP3106707 B2 JP 3106707B2 JP 04182044 A JP04182044 A JP 04182044A JP 18204492 A JP18204492 A JP 18204492A JP 3106707 B2 JP3106707 B2 JP 3106707B2
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JP
Japan
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circuit
fck
image sensor
signal
clock
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JP04182044A
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良次 浅田
彰治 西川
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
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  • Television Systems (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画面をワイド化したテ
レビ方式に対応する撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、HDTV(走査線1125本)や
第2世代EDTV(走査線525本(625本))等の
テレビ方式のように、画面のワイド化が推進されてきて
いる。アスペクト比が従来の4:3から16:9になる
ため、これらのHDTVやワイドEDTV用の映像信号
処理装置では従来より広帯域な映像信号を扱う。故に、
撮像素子やディスプレイのみならず信号処理回路も標準
テレビ方式の映像信号処理装置とは異なった専用回路が
必要となる。特に、最近では映像信号処理回路のデジタ
ル化が進み、しかもこれらの回路の大部分はLSI化さ
れている。画面をワイド化すると映像信号のデジタル処
理を行う回路のクロック周波数が上がるため、乗算器,
加算器,メモリ等の演算回路を高速化しなければならな
い。また、メモリはワイド化に応じサイズも大きくしな
くてはならない。故に、画面をワイド化した映像信号処
理装置において映像信号をデジタル処理するためには、
演算回路のスピードやメモリサイズを考慮した専用のデ
ジタル処理回路やLSIを開発しなくてはならず、開発
コストが大きくなるという問題点を有していた。
【0003】このような問題点を鑑み、画面をワイド化
したテレビ方式に対応した映像信号処理装置を構成する
に当たり、従来の標準テレビ用の映像信号処理装置の回
路やLSIを共用するこにより開発コストを低減し、安
価なワイド画面用の映像信号処理装置を提供する手法が
近年提案されてきている。
【0004】図12はその代表的な手法のひとつを示
す、ワイド画面対応の撮像装置における信号処理回路の
構成を示すブロック図である。この手法の主な特徴は、
ワイド画面を分割し、並列的に処理を行うことにより従
来のLSI等の信号処理回路を有効利用するものであ
る。この例の場合、分割は2分割として処理している。
図12において、2はワイドアスペクト比の撮像素子、
22,23は時間伸長回路、24,25は映像信号処理
回路、26は時間圧縮回路である。以下、図13〜図1
4を用いて従来のワイド画面対応撮像装置について説明
する。
【0005】図13は時間伸長回路22,23の構成及
び動作を説明する構成図、図14は時間圧縮回路26の
構成及び動作を説明する構成図を示す。
【0006】ワイド画面撮像素子2ではワイド画面の撮
像が行われ、広帯域な映像信号が出力されて、時間伸長
回路22,23に入力される。時間伸長回路22では左
画面の映像信号の分離,時間伸長が行われ、時間伸長回
路23では右画面の映像信号の分離,時間伸長が行わ
れ、左画面と右画面の映像信号が並列化される。時間伸
長回路22,23はメモリによって構成され、広帯域映
像信号Wをサンプリングする高速なクロックに基づいて
左画面あるいは右画面のみの映像信号のデータをメモリ
に書き込み、高速クロックを分周した低速クロックでメ
モリを読み出すことにより、左画面,右画面の映像信号
を分離,時間伸長して並列化した映像信号L,Rを得る
ことができる。
【0007】時間伸長回路22,23では、メモリの動
作として、書き込みに0.5H(Hは1水平走査時
間)、読み出しに1Hの時間が必要なため、図13
(a)に示すように2個のメモリで構成し、メモリAの
書き込みを行っているラインではメモリBの読み出しを
行い、次のラインではSW1,SW2を切り換えて逆の
動作を行う。時間伸長回路22,23の動作を図13
(b)に示す。
【0008】時間伸長された映像信号L,Rは映像信号
処理回路24,25に供給され、撮像装置に必要な信号
処理、例えば、ガンマ補正、カラー補正、水平,垂直の
アパーチャ補正、マトリックス処理等が行われる。映像
信号L,Rは時間伸長されているため、映像信号処理回
路24,25に必要なスピードは半減され、垂直アパー
チャ補正回路で用いるラインメモリのサイズも半減され
るので、標準テレビ方式の撮像装置で用いた回路やLS
Iを共有することができる。
【0009】映像信号処理回路24,25で処理された
映像信号L’,R’は時間圧縮回路26で接合、時間圧
縮されて広帯域な映像信号に変換されて出力される。時
間圧縮回路26もメモリによって構成することができ、
その構成は図14(a)に示す通りである。図14
(a)のメモリL,Rでは低速なクロックに基づいて映
像信号L’,R’のデータの書き込みが行われる。メモ
リLのデータは左画面の走査タイミングに同期して高速
クロックによって読み出され、メモリRのデータは右画
面の走査タイミングに同期して高速クロックによって読
み出される。メモリL,Rより読み出された映像信号
L”,R”をスイッチSWで画面の左、右に切り換えて
映像信号L”,R”が接合され広帯域な映像信号W’を
得ることができる。なお、図14(a)のメモリL,R
は各々のデータの書き込みに1H、読み出しに0.5H
の時間が必要であり、図13(a)と同様にメモリA,
Bを有し、ライン毎に書き込み,読み出しを切り換えて
行う構成としている。メモリL,Rの動作を図14
(b)に示す。
【0010】以上の説明では画面を2分割して処理速度
を半減する場合について説明しているが、分割数は自由
であり、ワイド画面の映像信号の帯域及び映像信号処理
回路の処理速度に応じて最適な分割数を決定すればよ
い。例えば、ワイドEDTVでは2分割、HDTVでは
3分割以上すれば所望の処理が行える。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の構成のワイド画面対応の撮像装置では、分割
することにより現行方式に対応するLSIや信号処理回
路等が共用できても、分割して並列的に映像信号を処理
するためのメモリや、分割した映像信号を元に合成する
ためのメモリを必要とする。また、映像信号の画像デー
タより、画像の平均値,ピーク値等をデジタル処理で抽
出し、撮像装置の各種コントロールを行う回路あるいは
LSIを使用する場合は、分割した映像信号の画像デー
タを使用することは困難であり、別途画像データの平均
値,ピーク値等を検出する、高速の回路あるいはLSI
が必要であり、回路規模、開発コストが増大するという
問題点を有していた。
【0012】本発明は以上の点に鑑み、画面をワイド化
したテレビ方式に対応した撮像装置を構成するに当り、
回路規模の増大なしに従来の標準テレビ用の撮像装置の
信号処理回路やLSIを共用することにより開発コスト
を低減し、安価なワイド画面用の撮像装置を提供するこ
とを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のワイド画面対応撮像装置は、所定の周波数f
ckによって撮像信号を読み出すワイド画面対応の撮像
素子と、前記撮像素子の出力信号を前記撮像素子の読み
出し周波数fckと同一周波数のクロックパルスでデジ
タル信号に変換するAD変換器と、前記AD変換器の出
力信号を前記撮像素子の読み出し周波数fckの1/n
(nは正の整数)分周のクロック周波数でかつ位相が3
60゜/nずつずれたn種類のクロックパルスによりn
分割する分割回路と、前記分割回路の各出力信号に対応
するクロックパルスでデジタル信号処理を施すn個のデ
ジタル信号処理回路と、前記n個のデジタル信号処理回
路の各出力信号を各出力信号の位相に応じ前記撮像素子
の読み出し周波数fckでサンプリングしfckレート
に合成する合成回路と、前記合成回路の出力信号を前記
撮像素子の読み出し周波数fckでアナログ信号に変換
するDA変換器とを備えたワイド画面対応撮像装置であ
る。
【0014】また、本発明のワイド画面対応撮像装置
は、所定の周波数fckによって撮像信号を読み出すワ
イド画面対応の撮像素子と、前記撮像素子の出力信号を
前記撮像素子の読み出し周波数fckの1/n(nは正
の整数)分周のクロック周波数でかつ位相が360゜/
nずつずれたn種類のクロックパルスによりデジタル信
号に変換するn個のAD変換器と、前記n個のAD変換
器の各出力信号に対応するクロックパルスでデジタル信
号処理を施すn個のデジタル信号処理回路と、前記n個
のデジタル信号処理回路の各出力信号を各出力信号の位
相に応じ前記撮像素子の読み出し周波数fckでサンプ
リングしfckレートに合成する合成回路と、前記合成
回路の出力信号を前記撮像素子の読み出し周波数fck
でアナログ信号に変換するDA変換器とを備えたワイド
画面対応撮像装置である。
【0015】また、本発明のワイド画面対応撮像装置
は、所定の周波数fckによって撮像信号を読み出すワ
イド画面対応の撮像素子と、前記撮像素子の出力信号を
前記撮像素子の読み出し周波数fckと同一周波数のク
ロックパルスでデジタル信号に変換するAD変換器と、
前記AD変換器の出力信号を前記撮像素子の読み出し周
波数fckの1/n(nは正の整数)分周のクロック周
波数でかつ位相が360゜/nずつずれたn種類のクロ
ックパルスによりn分割する分割回路と、前記分割回路
の各出力信号に対応するクロックパルスでデジタル信号
処理を施すn個のデジタル信号処理回路と、前記n個の
デジタル信号処理回路の各出力信号を各出力信号の位相
に応じ前記撮像素子の読み出し周波数fckでサンプリ
ングしfckレートに合成する合成回路と、前記合成回
路の出力信号を前記撮像素子の読み出し周波数fckで
アナログ信号に変換するDA変換器と、前記AD変換器
の出力信号を所定クロックfmによってデータを間引く
間引き回路と、前記間引き回路のデータにより撮像信号
の平均値,ピーク値等のデータを検出し種々のコントロ
ール用データを出力するデータ検出回路とを備えたワイ
ド画面対応撮像装置である。
【0016】
【作用】本発明は以上の構成により、ワイド画面対応の
撮像素子の出力信号を所定のクロックfckで読み出
し、かつfckのクロックでAD変換してデジタル信号
に変換し、fckの1/n(nは正の整数)分周のクロ
ック周波数でかつ位相が360°/nずつずれたn種類
のクロックパルスにより時分割的にn分割する。このn
分割された映像信号をn個のデジタル信号処理回路で処
理を並列的に行うことにより、デジタル信号処理回路で
必要な処理速度や帯域を低減し、従来の標準テレビ方式
処理用のデジタル信号処理回路やLSIを使用可能とす
る。また、デジタル信号処理回路で処理されたn個の映
像信号は合成回路で各信号の位相に応じてfckクロッ
クでサンプリングされ合成された後、DA変換されワイ
ド画面の広帯域な映像信号を得ることができる。
【0017】また本発明は、間引き回路でfckのクロ
ックでAD変換されたデジタル信号を所定クロックfm
によってデータを間引くことにより、従来の標準テレビ
方式処理用として使用されているデータ検出の回路やL
SIを使用可能とする。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例におけるワイ
ド画面対応撮像装置の構成を示すブロック図である。図
1において、1はレンズ等を通過した光学像が入力され
る入力端子、2はワイド画面対応(例えばアスペクト比
16:9)の撮像素子、3は黒レベル,白レベル,プリ
ガンマ等の処理が施されるアナログプロセス回路、4は
アナログプロセス回路3の出力信号をデジタル信号に変
換するAD変換器、5はAD変換器4のfckクロック
レート出力信号をfe,foクロックレートの信号に変
換する分割回路、6,7は分割回路5のそれぞれ出力信
号にガンマ補正,マトリックス処理等を施すデジタル信
号処理LSI、8はfe,foクロックレートの2つの
デジタル信号処理LSI出力信号をfckクロックレー
ト信号に合成する合成回路、9は合成回路8の出力信号
をアナログ信号に変換するDA変換器、10はfck,
fe,foのクロックパルスを発生するクロック発生回
路、11は出力端子である。
【0020】以下、本発明の第1の実施例の動作につい
て図2〜図6を用いて説明する。図2はクロック発生回
路10の内部構成の1例を示す構成図及びそのタイミン
グチャート図、図3,図4は分割回路5の内部構成の1
例を示す構成図及びそのタイミングチャート図、図5,
図6は合成回路8の内部構成の1例を示す構成図及びそ
のタイミングチャート図である。
【0021】図1において、入力端子1より入力される
光学像はワイド画面対応撮像素子2に結像され、図示し
ていない所定の垂直,水平の読み出しパルス駆動により
電気信号として出力される。このとき水平の読み出しク
ロックは現行テレビ方式の撮像素子(アスペクト比4:
3)の読み出しクロックよりも高速であり、例えば現行
テレビ方式の撮像素子の読み出しが14.3MHz(4
fsc;fscは色副搬送波周波数)とする時、この撮
像素子と同等の解像度を持つワイド画面対応撮像素子の
読み出しクロックは、アスペクト比16:9によりほぼ
19MHzとなる(このクロック周波数をfckとす
る)。
【0022】この高速のクロックfckによって読み出
された広帯域撮像信号はアナログプロセス回路3で、ブ
ラックバランス等による黒レベル調整やホワイトバラン
ス等による白レベル調整、さらにプリニー処理等が施さ
れる。この後このアナログ信号は、精度,コントロー
ル,特性上優れるデジタル処理を行うために後段のAD
変換器4によりデジタル信号に変換される。本実施例に
おいて、このAD変換は高速のクロックfckで変換が
行われている。このAD変換器4の出力信号は分割回路
5に入力される。分割回路5では、クロック発生回路1
0より出力される低速のクロックfe,foによりfe
レートの信号と、foレートの信号に分割して出力す
る。本実施例の場合、fck,fe,foのクロック発
生は、図2のクロック発生回路10の内部構成の1例及
びタイミングチャートに示すように、フリップフロップ
12よりfckを1/2分周した位相の180°違うク
ロックをfe,foとしている。つまり、周波数約9M
Hzの2系統の信号に分割している。故に、従来のテレ
ビ方式の信号処理速度の回路,LSI等に対して、十分
に対応可能な処理速度となっている。
【0023】分割回路5の分割動作を図3,図4を用い
て以下説明する。分割回路5の内部構成は例えば図3に
示すような構成になっている。図3で13,14は8ビ
ット(ここではAD変換器4を8ビットのAD変換器と
して説明する。)のディレイフリップフロップである。
fckレートのAD変換器4の出力信号8ビットは、両
方のディレイフリップフロップ13,14に入力されて
いる。クロック発生回路10より出力されるクロックf
eはディレイフリップフロップ13に、クロックfoは
ディレイフリップフロップ14にそれぞれ入力されてい
る。故に、図4のタイミングチャートに示すように、D
0,D1,D2,D3,・・・のfckレートの信号
が、1/2fckレートのD0,D2,・・・の信号系
列と、D1,D3,・・・の信号系列の2系統に分割さ
れる。
【0024】分割された2系統の信号はデジタル信号処
理LSI6及びデジタル信号処理LSI7にそれぞれ入
力され、ガンマ補正,ブランキング処理,マトリックス
処理等の種々のデジタル処理が施される。デジタル信号
処理LSI6及びデジタル信号処理LSI7の動作は全
く同様であり、処理の位相が180°違うだけである。
ここで、前述したようにクロックは約9MHzであり、
十分に従来のテレビ方式の処理速度に対応可能であるた
め、その動作については何ら問題ない。このデジタル信
号処理LSI6及びデジタル信号処理LSI7のそれぞ
れ出力信号は合成回路8でfckレートの信号に合成さ
れ、元の広帯域ワイド画面信号に復元される。
【0025】合成回路8の合成動作を図5,図6を用い
て以下説明する。合成回路8の内部構成は例えば図5の
ようになっている。図5において、15は2系統の入力
信号を切り換えて出力する8ビットのマルチプレクサ、
16はディレイフリップフロップである。マルチプレク
サ15はS入力がロー(0)のときI0入力を、ハイ
(1)のときI1入力を選択して出力する。このS入力
にはクロックfoが入力されている。また、ディレイフ
リップフロップ16のクロック入力には、fckが入力
されている。故に、図6のタイミングチャートよりわか
るように、マルチプレクサ15のS入力にはクロックf
oが入力されているので、マルチプレクサ15はS入力
がローのときデジタル信号処理LSI6の出力信号d
0,d2,・・・を、S入力がハイのときデジタル信号
処理LSI7の出力信号d1,d3,・・・を出力す
る。この出力信号がディレイフリップフロップ16でク
ロックfckによりデータ保持され、d0,d1,d
2,d3,・・・のfckレートの信号が合成される。
この合成回路8で合成されたデジタル信号はDA変換器
9でアナログ信号に変換され、出力端子11より、広帯
域のワイド画面撮像信号が得られる。
【0026】このように本発明の第1の実施例によれ
ば、ワイド画面の撮像信号の分割,合成においてメモリ
を必要とせず、デジタル回路の得意とする簡単なデータ
保持回路やマルチプレクサ回路等で構成でき、回路規模
が格段に削減できる。これは従来例との重要な相違点で
ある。
【0027】なお、分割回路5の機能は、デジタル信号
処理LSI6及びデジタル信号処理LSI7内の各々の
初段のディレイフリップフロップにその機能を持たせて
もいいことは言うまでもない。
【0028】次に、本発明の第2の実施例のワイド画面
撮像装置について図7を用いて説明する。図7におい
て、1はレンズ等を通過した光学像が入力される入力端
子、2はワイド画面対応(例えばアスペクト比16:
9)の撮像素子、3は黒レベル,白レベル,プリガンマ
等の処理が施されるアナログプロセス回路、17,18
はアナログプロセス回路3の出力信号をfe,foクロ
ックレートでデジタル信号に変換するAD変換器、6,
7はAD変換器17,18のそれぞれ出力信号にガンマ
補正,マトリックス処理等を施すデジタル信号処理LS
I、8はfe,foクロックレートの2つのデジタル信
号処理LSI出力信号をfckクロックレート信号に合
成する合成回路、9は合成回路8の出力信号をアナログ
信号に変換するDA変換器、10はfck,fe,fo
のクロックパルスを発生するクロック発生回路、11は
出力端子である。
【0029】本実施例において第1の実施例と違うとこ
ろは分割回路5を省き、AD変換器を2つ備えている点
である。他の回路は全く同様の回路であり、故にその動
作、作用も同様であり、動作説明は省略する。
【0030】本実施例においてのメリットは、分割回路
が省略できる点と、AD変換器17,18をfck(約
19MHz)の1/2分周したfe,fo(約9MH
z)で動作させるため、高速のAD変換器は必要でな
く、ワイド画面撮像信号の読み出しクロックがさらに高
くなっても対応可能になる点である。
【0031】次に、本発明の第3,第4の実施例のワイ
ド画面対応撮像装置を図8,図9を用いて説明する。図
8,図9において、1はレンズ等を通過した光学像が入
力される入力端子、2はワイド画面対応(例えばアスペ
クト比16:9)の撮像素子、3は黒レベル,白レベ
ル,プリガンマ等の処理が施されるアナログプロセス回
路、4はアナログプロセス回路3の出力信号をデジタル
信号に変換するAD変換器、5はAD変換器4のfck
クロックレート出力信号をfe,foクロックレートの
信号に変換する分割回路、6,7は分割回路5のそれぞ
れ出力信号にガンマ補正,マトリックス処理等を施すデ
ジタル信号処理LSI、8はfe,foクロックレート
の2つのデジタル信号処理LSI出力信号をfckクロ
ックレート信号に合成する合成回路、9は合成回路8の
出力信号をアナログ信号に変換するDA変換器、10は
fck,fe,foのクロックパルスを発生するクロッ
ク発生回路、11は出力端子である。また、19はAD
変換器4の出力信号を適度に間引く間引き回路、20は
間引き回路19の出力信号から撮像画面の平均値やピー
ク値等を検出するデータ検出LSI、21はfck,f
e,foのクロック発生に加え間引き回路19の間引き
用のクロックfmを発生するクロック発生回路である。
【0032】以下、第3,第4の実施例についてその動
作を説明する。図8の第3の実施例と図9の第4の実施
例で構成上違ってる点は、図8の第3の実施例がデータ
検出LSI20の入力信号として、間引き回路19によ
ってAD変換器4の出力信号から適度に間引いた信号を
とっているのに対し、図9の第4の実施例ではデータ検
出LSI20の入力信号として、デジタル信号処理LS
I7への入力信号と同じ分割回路5の片方の出力信号よ
りとっている点である。また、図8,図9の第3,第4
の実施例が、図1,図7の第1,第2の実施例と大きく
異なる点は、データ検出用LSIを備えた点であり、そ
の他の分割動作,合成動作等は全く同様であり、その動
作説明は省略する。
【0033】図8において、間引き回路19の構成とし
ては、例えばディレイフリップフロップにより構成し、
クロックfmでAD変換器4のfckレートの高速の出
力信号をデータ保持することにより、fmレートの信号
に間引くことができる。このクロックfmを適度な値に
設定することにより、処理速度を下げ、従来のテレビ方
式対応のデータ検出LSI、あるいはもっと小規模のL
SIを利用可能とすることができる。また、図9の第4
の実施例ではこの間引き動作を、分割回路5の動作によ
り兼ねており、間引き回路を省略できる。
【0034】本発明の第3,第4の実施例により、従来
画面を例えば左、右等に分割し処理していた手法では困
難であった撮像画面の平均値,ピーク値等の検出を、従
来のテレビ方式対応のデータ検出LSI等で簡単に行う
ことができる。
【0035】また、データを間引いても撮像画面の平均
値,ピーク値等の検出の精度は、図9の第4の実施例の
ように間引きの程度が1/2、あるいは1/4程度であ
れば、以下の説明により問題ないことがわかる。
【0036】撮像装置等において画面の平均値,ピーク
値等を求めるためには、例えば撮像画面を図10(a)
に示すように、48(水平)×15(垂直)=720の
ブロックに分割しその各ブロックの画像データの平均値
を求める。画面のピーク値はその中で最大の値とし、画
面全体の平均値を求めるには、各ブロックの画像データ
の平均値を加算し、720で割り算することにより求め
る。また、1ブロックは図10(b)に示すように、撮
像素子の画素数にも依存するが例えば、16画素×16
ライン=256の画素データより構成される。
【0037】ここで第4の実施例のようにデータを1/
2に間引く場合を考える。例えば図11のような入力デ
ータとする。この場合、1ラインの32画素分だけ示し
ているが、間引かない場合は領域1及び領域2の1ライ
ン分だけの平均値1lavaはそれぞれ、 1lava=1200/16=75,1lava=12
80/16=80 となる。領域1及び領域2を平均化すると77.5とな
る。また、間引く場合は1,3,5,・・・と画素を選
択する場合、1ライン分だけの平均値1lavm1は、 1lavm1=1200/16=75 2,4,6,・・・と画素を選択する場合、1ライン分
だけの平均値1lavm2は、 1lavm2=1280/16=80 となる。故に、画素の選択の仕方に関係無しに若干の誤
差がでる。また、高周波の画像データであれば誤差も大
きくなると考えられるが、撮像画像データは近接画素に
は相関が大きく、さらに高周波成分のエネルギーは小さ
いという特性を持つこと、さらに16ライン分の平均を
とり、さらに720/2=360ブロックの平均をとる
ことなどを考慮すればほとんど誤差はなくなる。
【0038】以上説明したように、本発明の第3,第4
の実施例により、ワイド画面対応用に高速のデータ検出
LSIを専用に開発しなくても、従来のテレビ方式対応
のデータ検出LSI、あるいはもっと小規模のLSIを
利用可能とすることができる。
【0039】なお、図9の第4の実施例の場合は、デジ
タル信号処理LSI7の中にデータ検出LSI20を組
み込んだLSIを使用する構成にしてもいいことは言う
までもない。また各実施例において、合成回路8の後ろ
に、ワイド画面対応可能のデジタル信号処理LSIを配
置していいことも言うまでもない。また、分割回路5用
のクロック及び分割数はfckの1/2分周以外の他の
適切な分周比、及び分割数(例えば1/4分周,4分
割)でもいいことは言うまでもない。
【0040】また各実施例において、デジタル信号処理
部はLSIを使用している例を示しているが、LSI化
されていないディスクリートの回路でもいいことは言う
までもない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
面をワイド化したテレビ方式に対応した撮像装置を構成
するに当り、メモリ等を使用しなくてもワイド画面撮像
信号の分割,合成処理が行えるため、回路規模の増大な
しに従来の標準テレビ用の撮像装置の信号処理回路やL
SI(デジタル信号処理そのもののLSIやデータ検出
用のLSI等)を共用することができ、開発コストを低
減し安価なワイド画面対応の撮像装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるワイド画面対応
撮像装置の構成を示すブロック図
【図2】同第1の実施例におけるクロック発生回路10
の内部構成の1例を示すブロック図及びそのタイミング
チャート図
【図3】同第1の実施例における分割回路5の内部構成
の1例を示すブロック図
【図4】図3における分割回路5の動作を示すタイミン
グチャート図
【図5】同第1の実施例における合成回路8の内部構成
の1例を示すブロック図
【図6】図5における合成回路8の動作を示すタイミン
グチャート図
【図7】本発明の第2の実施例におけるワイド画面対応
撮像装置の構成を示すブロック図
【図8】本発明の第3の実施例におけるワイド画面対応
撮像装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第4の実施例におけるワイド画面対応
撮像装置の構成を示すブロック図
【図10】同第3,第4の実施例における画像データ検
出のための画面分割例を示す説明図
【図11】同第3,第4の実施例における画面分割ブロ
ックの平均値を算出するための説明図
【図12】従来のワイド画面対応撮像装置の信号処理回
路の構成を示すブロック図
【図13】図12における時間伸長回路22,23の構
成及び動作説明図
【図14】図12における時間圧縮回路26の構成及び
動作説明図
【符号の説明】
3 アナログプロセス回路 4,17,18 AD変換器 5 分割回路 6 デジタル信号処理LSI 7 デジタル信号処理LSI 8 合成回路 9 DA変換器 10,21 クロック発生回路 19 間引き回路 20 データ検出LSI
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/14 - 5/253 H04N 5/335 H04N 7/00 - 7/015

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数fckによって撮像信号を
    読み出すワイド画面対応の撮像素子と、 前記撮像素子の出力信号を前記撮像素子の読み出し周波
    数fckと同一周波数のクロックパルスでデジタル信号
    に変換するAD変換器と、 前記AD変換器の出力信号を前記撮像素子の読み出し周
    波数fckの1/n(nは正の整数)分周のクロック周
    波数でかつ位相が360゜/nずつずれたn種類のクロ
    ックパルスによりn分割する分割回路と、 前記分割回路の各出力信号に対応するクロックパルスで
    デジタル信号処理を施すn個のデジタル信号処理回路
    と、 前記n個のデジタル信号処理回路の各出力信号を各出力
    信号の位相に応じ前記撮像素子の読み出し周波数fck
    でサンプリングしfckレートに合成する合成回路と、 前記合成回路の出力信号を前記撮像素子の読み出し周波
    数fckでアナログ信号に変換するDA変換器とを備え
    たことを特徴とするワイド画面対応撮像装置。
  2. 【請求項2】 所定の周波数fckによって撮像信号を
    読み出すワイド画面対応の撮像素子と、 前記撮像素子の出力信号を前記撮像素子の読み出し周波
    数fckの1/n(nは正の整数)分周のクロック周波
    数でかつ位相が360゜/nずつずれたn種類のクロッ
    クパルスによりデジタル信号に変換するn個のAD変換
    器と、 前記n個のAD変換器の各出力信号に対応するクロック
    パルスでデジタル信号処理を施すn個のデジタル信号処
    理回路と、 前記n個のデジタル信号処理回路の各出力信号を各出力
    信号の位相に応じ前記撮像素子の読み出し周波数fck
    でサンプリングしfckレートに合成する合成回路と、 前記合成回路の出力信号を前記撮像素子の読み出し周波
    数fckでアナログ信号に変換するDA変換器とを備え
    たことを特徴とするワイド画面対応撮像装置。
  3. 【請求項3】 所定の周波数fckによって撮像信号を
    読み出すワイド画面対応の撮像素子と、 前記撮像素子の出力信号を前記撮像素子の読み出し周波
    数fckと同一周波数のクロックパルスでデジタル信号
    に変換するAD変換器と、 前記AD変換器の出力信号を前記撮像素子の読み出し周
    波数fckの1/n(nは正の整数)分周のクロック周
    波数でかつ位相が360゜/nずつずれたn種類のクロ
    ックパルスによりn分割する分割回路と、 前記分割回路の各出力信号に対応するクロックパルスで
    デジタル信号処理を施すn個のデジタル信号処理回路
    と、 前記n個のデジタル信号処理回路の各出力信号を各出力
    信号の位相に応じ前記撮像素子の読み出し周波数fck
    でサンプリングしfckレートに合成する合成回路と、 前記合成回路の出力信号を前記撮像素子の読み出し周波
    数fckでアナログ信号に変換するDA変換器と、 前記AD変換器の出力信号を所定クロックfmによって
    データを間引く間引き回路と、 前記間引き回路のデータにより撮像信号の平均値,ピー
    ク値等のデータを検出し種々のコントロール用データを
    出力するデータ検出回路とを備えたことを特徴とするワ
    イド画面対応撮像装置。
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