JP3198434U - パンチ及び穿孔刃 - Google Patents
パンチ及び穿孔刃 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3198434U JP3198434U JP2015001991U JP2015001991U JP3198434U JP 3198434 U JP3198434 U JP 3198434U JP 2015001991 U JP2015001991 U JP 2015001991U JP 2015001991 U JP2015001991 U JP 2015001991U JP 3198434 U JP3198434 U JP 3198434U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- edge
- cutting edge
- punch
- drilling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000005553 drilling Methods 0.000 title claims abstract description 43
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 11
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 claims description 47
- 238000004080 punching Methods 0.000 description 17
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 6
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B26—HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
- B26F—PERFORATING; PUNCHING; CUTTING-OUT; STAMPING-OUT; SEVERING BY MEANS OTHER THAN CUTTING
- B26F1/00—Perforating; Punching; Cutting-out; Stamping-out; Apparatus therefor
- B26F1/32—Hand-held perforating or punching apparatus, e.g. awls
- B26F1/36—Punching or perforating pliers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B26—HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
- B26F—PERFORATING; PUNCHING; CUTTING-OUT; STAMPING-OUT; SEVERING BY MEANS OTHER THAN CUTTING
- B26F1/00—Perforating; Punching; Cutting-out; Stamping-out; Apparatus therefor
- B26F1/02—Perforating by punching, e.g. with relatively-reciprocating punch and bed
- B26F1/14—Punching tools; Punching dies
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Forests & Forestry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
Abstract
【課題】軽い力で綴じ孔をあけることができるパンチ及び穿孔刃を提供する。【解決手段】ハンドルの下側に支持杆を配設し、それに複数の穿孔刃を取り付けて構成されたパンチにおいて、穿孔刃30を、支持杆の貫通孔31に沿った縦断面の両側部に刃先凸部32が位置し、それに直交する第2の縦断面Dの両側部に刃先凹部33が位置するように構成し、この刃先凹部を中央34に向けて凹状に湾曲させると共に、該刃先凹部の周縁のエッジ部を湾曲状の稜線とした。【選択図】図5
Description
本考案は、シート材に孔をあけるためのパンチに関し、特に、軽い力で穿孔操作を行うことができるパンチ及びそれに使用する穿孔刃に関する。
紙などのシート材に複数の綴じ孔を形成する場合は、特許文献1に示すパンチのように、パンチ基台に対して回動可能なハンドルの下側に、刃先を下に向けた状態の穿孔刃を複数配設したものが使用される。
また、特許文献2に示すパンチのように、スライドレールに穿孔刃を上下動可能に並べ、そのレール上を移動するスライダによって穿孔刃が順次押し下げられるようにすることで、シートに多数の綴じ穴を設けるようにしたものも提案されている。このパンチは、スライドレールを波形にすることで、スライダを移動させるだけの力で、穿孔刃が順次押し下げられるようにしたものである。
しかし、特許文献1のパンチは、穿孔刃の数が多くなるにつれて、紙を穿つ際の抵抗が増すので、穿孔作業に力を要する。
一方、特許文献2のパンチは、多数の穿孔刃を一度に押し下げるものでないため、弱い力で綴じ孔をあけることができるが、スライドレールを配設する必要があるので、構造が大型化し、内部の機構が複雑化する。
そこで、本考案は、簡単な構造であって、弱い力で綴じ孔をあけることができるパンチ、及びそれに使用する穿孔刃の提供を目的とする。
一方、特許文献2のパンチは、多数の穿孔刃を一度に押し下げるものでないため、弱い力で綴じ孔をあけることができるが、スライドレールを配設する必要があるので、構造が大型化し、内部の機構が複雑化する。
そこで、本考案は、簡単な構造であって、弱い力で綴じ孔をあけることができるパンチ、及びそれに使用する穿孔刃の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本考案に係るパンチは、棒状の穿孔刃が案内される案内路に対して直交方向にスリットを設けた基台に、該穿孔刃を組み付けて構成され、該穿孔刃を押し下げることによって前記スリットに挿入されたシートを穿孔するパンチであって、前記穿孔刃は、第1の縦断面の両側部に刃先凸部を設け、該第1の縦断面に直交する第2の縦断面の両側部に刃先凹部を設けて構成され、該刃先凹部から前記第2の縦断面の中央に向けて凹状に湾曲させると共に、該刃先凹部の周縁のエッジ部を湾曲状の稜線としたことを特徴とするものである。
この場合、前記刃先凸部の近傍に穴を設けてもよい。
また、本考案に係る穿孔刃は、案内路に対して直交方向にスリットを設けたパンチ基台に組み付けられる棒状の穿孔刃であって、第1の縦断面の両側部に刃先凸部を設け、該第1の縦断面に直交する第2の縦断面の両側部に刃先凹部を設けると共に、該刃先凹部から前記第2の縦断面の中央に向けて凹状に湾曲させると共に、該刃先凹部の周縁のエッジ部を湾曲状の稜線としたことを特徴とするものである。
この場合、前記刃先凸部の近傍に穴を設けてもよい。
また、本考案に係る穿孔刃は、案内路に対して直交方向にスリットを設けたパンチ基台に組み付けられる棒状の穿孔刃であって、第1の縦断面の両側部に刃先凸部を設け、該第1の縦断面に直交する第2の縦断面の両側部に刃先凹部を設けると共に、該刃先凹部から前記第2の縦断面の中央に向けて凹状に湾曲させると共に、該刃先凹部の周縁のエッジ部を湾曲状の稜線としたことを特徴とするものである。
本考案に係るパンチ及び穿孔刃によれば、穿孔刃の刃先凹部の周縁から軸心部に向けて、刃先を凹状に湾曲させると共に、該刃先凹部の周縁のエッジ部を湾曲状の稜線としたので、刃先凹部によって切り落とされる際に、刃先凸部での切り込みの際に加わった方向とは直交する方向に力を加えることができる。これによって、刃先凸部での切り込みの際に生じた穿孔片の湾曲を是正することができ、刃先への引っかかりを防止して、弱い力で綴じ孔をあけることが可能となる。
刃先凸部の近傍に穴を設けた場合、より軽い力で穿孔することが可能となる。
刃先凸部の近傍に穴を設けた場合、より軽い力で穿孔することが可能となる。
本考案の好適な実施形態について、添付図面に基づいて説明する。なお、実施形態は以下の形態に限定されるものではなく、本考案の課題を解決しうるものであれば他の態様も実施可能である。
図1は、本考案の実施形態に係るパンチ1を示す斜視図である。
このパンチ1は、例えば、図2に示すような紙固定具2と共に用いることで、紙3などのシート材に、リングバインダー用の綴じ孔4を設けるためのものである。
このパンチ1は、基台10にハンドル20を回動可能に設け、ハンドル20の下側に設けられた多数の穿孔刃30によって、基台10のスリット11に挿入された紙3を打ち抜くように構成されている(図3を参照)。
このパンチ1は、例えば、図2に示すような紙固定具2と共に用いることで、紙3などのシート材に、リングバインダー用の綴じ孔4を設けるためのものである。
このパンチ1は、基台10にハンドル20を回動可能に設け、ハンドル20の下側に設けられた多数の穿孔刃30によって、基台10のスリット11に挿入された紙3を打ち抜くように構成されている(図3を参照)。
基台10は、紙3が載置される載置面12に、基台本体13を立設して構成される。基台本体13には、夫々の穿孔刃30が案内される案内路14が設けられており、その案内路14に直交するように前記スリット11が形成される。案内路14とスリット11とが交差する縁部(即ち、載置面12の開口縁部14’)が下刃となって、下降する穿孔刃30との協働によって紙3を穿孔するようになっている。
基台10の前端部(即ち、紙3が挿入される側)には、ハンドル20を回動可能に取り付けるための枢支部15が設けられており、この枢支部15に、ハンドル20の回動支軸21が取り付けられる。
基台10の前端部(即ち、紙3が挿入される側)には、ハンドル20を回動可能に取り付けるための枢支部15が設けられており、この枢支部15に、ハンドル20の回動支軸21が取り付けられる。
ハンドル20は、捩りコイルバネ22によって上方に向けて付勢されており、その操作部の下側に、穿孔刃30を支持するための支持杆23を取り付けている。そして、前方には、紙固定器2に係合させて位置合せを行うための係止突起24が設けられている。
支持杆23は、ハンドル20の回動支軸21と平行に配設されており、上端部に設けられた貫通孔31において、棒状の穿孔刃30が順次挿通された状態となっている。
支持杆23は、ハンドル20の回動支軸21と平行に配設されており、上端部に設けられた貫通孔31において、棒状の穿孔刃30が順次挿通された状態となっている。
即ち、支持杆23に多数の穿孔刃30が並べて取り付けられており、その支持杆23がハンドル20の下側に配設されることで、ハンドル20を押し下げる操作によって、全ての穿孔刃30を同時に下降させることが可能となる。
穿孔刃30は、棒状体の下端に刃先を設けて構成されており、刃先で紙3を切り込みながら下降を続けることで、紙3を穿つことができる。以下、刃先の構造を、図4及び図5を参照して説明する。
穿孔刃30は、棒状体の下端に刃先を設けて構成されており、刃先で紙3を切り込みながら下降を続けることで、紙3を穿つことができる。以下、刃先の構造を、図4及び図5を参照して説明する。
穿孔刃30は、貫通孔31に沿って延びる第1の縦断面の両側に刃先凸部32、32を設け、その縦断面に直交する第2の縦断面Dの両側に刃先凹部33、33を設けている。
この刃先凹部33の周縁のエッジ部は、U字状に湾曲された稜線となっている(図4及び図5(a)を参照)。そして、図5(b)に示すように、第2の縦断面Dの両側(即ち、刃先凹部33、33)から中央34に向けての領域Lは、エッジ部に対して凹状の湾曲面となっている。
このように構成された穿孔刃30が、その貫通孔31を介し、支持杆23に多数配設される。このようにして多穴用のパンチが構成されるが、本実施形態では、この多数の穿孔刃30を、貫通孔31から刃先までの長さMの異なる2種類の穿孔刃30a、30bによって構成している(図6を参照)。
この刃先凹部33の周縁のエッジ部は、U字状に湾曲された稜線となっている(図4及び図5(a)を参照)。そして、図5(b)に示すように、第2の縦断面Dの両側(即ち、刃先凹部33、33)から中央34に向けての領域Lは、エッジ部に対して凹状の湾曲面となっている。
このように構成された穿孔刃30が、その貫通孔31を介し、支持杆23に多数配設される。このようにして多穴用のパンチが構成されるが、本実施形態では、この多数の穿孔刃30を、貫通孔31から刃先までの長さMの異なる2種類の穿孔刃30a、30bによって構成している(図6を参照)。
即ち、支持杆23には、貫通孔31から刃先までの長さM1の短い第1の穿孔刃30aと、長さM2が僅かに長い第2の穿孔刃30bと、の2種類の穿孔刃30が、交互に配設されている。この場合、長さの差(M2−M1)は、穿孔刃30の刃径や刃底の深さ、ハンドル20のストロークに合わせて適宜設計するものとする。
このように、刃先までの長さの異なる複数種類の穿孔刃30を、支持杆23を介してハンドル20の下側に取り付けることで、ハンドル20の上面部23を押し下げた際に、夫々の種類の穿孔刃30が紙3を切り込むタイミングを異ならせることが可能となる。
このように、刃先までの長さの異なる複数種類の穿孔刃30を、支持杆23を介してハンドル20の下側に取り付けることで、ハンドル20の上面部23を押し下げた際に、夫々の種類の穿孔刃30が紙3を切り込むタイミングを異ならせることが可能となる。
上記構成のパンチ1を使用して、紙3の側縁部に綴じ孔を設ける方法を説明する。
先ず、図2に示すように、紙3を紙固定器2によって固定する。
そして、紙固定器2の係止凹部5に、ハンドル20前方に設けられた係止突起24を係合させ、穿孔位置を設定する。その後、ハンドル20を押し下げることで、支持杆23が下降し、支持杆23に取り付けられた多数の穿孔刃30が同時に下降する。
この際、支持杆23に取り付けられた穿孔刃30は、貫通孔31から刃先までの長さM1、M2の異なる複数種類の穿孔刃30a、30bによって構成されているので、夫々の種類の穿孔刃30a、30bが、異なるタイミングで紙3を穿孔する。これによって、穿孔操作時の荷重を低減することができる(図6を参照)。
先ず、図2に示すように、紙3を紙固定器2によって固定する。
そして、紙固定器2の係止凹部5に、ハンドル20前方に設けられた係止突起24を係合させ、穿孔位置を設定する。その後、ハンドル20を押し下げることで、支持杆23が下降し、支持杆23に取り付けられた多数の穿孔刃30が同時に下降する。
この際、支持杆23に取り付けられた穿孔刃30は、貫通孔31から刃先までの長さM1、M2の異なる複数種類の穿孔刃30a、30bによって構成されているので、夫々の種類の穿孔刃30a、30bが、異なるタイミングで紙3を穿孔する。これによって、穿孔操作時の荷重を低減することができる(図6を参照)。
また、夫々の穿孔刃30は、貫通孔31に沿った第1の縦断面上に刃先凸部32、32が設けられ、それに直交する第2の縦断面D上に刃先凹部33、33が設けられるように設計されているので、ハンドル20を押し下げた際、エッジ部から軸心部34側に向けて切り込んでいくことができる(図7を参照)。
即ち、第1の縦断面の両側部に刃先凸部32を有し、それに直交する第2の縦断面Dの両側部に刃先凹部33を有する構造の穿孔刃30にあっては、両側の刃先凸部32によって切り込まれた部位3’が、中央に向けて押されてV字状に湾曲し、湾曲した状態のまま切り落とされてしまう場合がある。この状態で、穿孔刃30を紙3から引き抜くと、穿孔片3’が刃先のバリなどに引っかかってしまうことがあり(図7(a)を参照)、目詰まりの原因となっていた。
即ち、第1の縦断面の両側部に刃先凸部32を有し、それに直交する第2の縦断面Dの両側部に刃先凹部33を有する構造の穿孔刃30にあっては、両側の刃先凸部32によって切り込まれた部位3’が、中央に向けて押されてV字状に湾曲し、湾曲した状態のまま切り落とされてしまう場合がある。この状態で、穿孔刃30を紙3から引き抜くと、穿孔片3’が刃先のバリなどに引っかかってしまうことがあり(図7(a)を参照)、目詰まりの原因となっていた。
この点、本実施形態に係るパンチは、刃先凹部33の周縁から軸心部34に向けて凹状に湾曲しているので、刃先凹部33によって切り落とされる際に、刃先凸部32での切り込みの際に加わった力F1に対して直交する方向に、刃先凹部33による力F2を作用させることができる(図7(b)を参照)。
これによって、刃先凸部32での切り込みの際に生じた湾曲を是正することができ、刃先への引っかかりを防止することができる。
これによって、刃先凸部32での切り込みの際に生じた湾曲を是正することができ、刃先への引っかかりを防止することができる。
また、刃先凹部33の周面から軸心部に向けて傾斜面Lが形成されるので、ハンドル20を最下端にまで押し下げて穿孔片3’を切り落とす際に、紙3に対して傾斜状の角度をもって進入させることができる。これによって、刃先凹部33における切断性が高められ、穿孔ラインがシャープなものとなる。
そして、刃先凹部33の周縁のエッジ部が、湾曲したU字状の稜線となっているので、両側の刃先凸部32,32によって切り込まれる部位が軸心部34に向けて押し込まれた際に、V字状に折れ曲がるのを防止することができる。これによって、穿孔刃30を引き抜く際に、この折れ曲がった穿孔片3’が刃先に引っ掛かるのを防止できる。
そして、刃先凹部33の周縁のエッジ部が、湾曲したU字状の稜線となっているので、両側の刃先凸部32,32によって切り込まれる部位が軸心部34に向けて押し込まれた際に、V字状に折れ曲がるのを防止することができる。これによって、穿孔刃30を引き抜く際に、この折れ曲がった穿孔片3’が刃先に引っ掛かるのを防止できる。
多くの枚数の紙3を一度に穿孔する場合は、穿孔片3’は折れ曲がりにくくなるが、穿孔操作に大きな力が必要となる。刃底から両側の刃先に向かう角度(即ち、刃先角度B)を小さくして、刃先から刃底までの深さHを大きくすれば、比較的軽い力で穿孔できるが、穿孔片3’がV字状に折れ曲がり、刃先に引っ掛かり易くなる。
そこで、刃先凹部33における最適な湾曲状態を求めるために、図8に示す穿孔刃130を使用し、下記の荷重試験を行った。なお、穿孔刃の直径Rや刃底深さHとの関係における刃先凹部33の湾曲状態を求めるため、周縁のエッジ部から軸心部34に向けて湾曲しない(即ち、直線状の)穿孔刃130を使用した。
そこで、刃先凹部33における最適な湾曲状態を求めるために、図8に示す穿孔刃130を使用し、下記の荷重試験を行った。なお、穿孔刃の直径Rや刃底深さHとの関係における刃先凹部33の湾曲状態を求めるため、周縁のエッジ部から軸心部34に向けて湾曲しない(即ち、直線状の)穿孔刃130を使用した。
断面の直径Rが6mm、刃先角度Bが80°の穿孔刃130を使用し、刃底の曲率半径rが0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mm、2.5mmになるように、その湾曲率を変更させた穿孔刃を用意し、夫々の穿孔刃で紙束(コピー用紙を25枚束ねたもの)を穿孔し、ハンドル20を押し下げた際の穿孔荷重と、ハンドル20を戻した際の引抜荷重とを、荷重試験機(日本電産シンポFGS−50VB−H)によって測定した。その結果を表1に示す。
試験の結果、刃底の曲率半径rが1.5mmになるように湾曲させた際に、引き抜きの際の荷重が著しく高くなった。これは、刃先に穿孔屑が引っかかったことを意味するものであり、これによって、曲率半径rが1.5mm以下の場合は、穿孔片3’の刃先への引っかかりが生じ易いことが確認された。
他の試験機においても同様の結果が得られ、刃底の曲率半径rを2.0mmにまで大きく湾曲させると、引抜荷重が下がり、引っ掛かりが生じ難くなることが確認された。
刃底の曲率半径rを2.5mm以上にすると、一度に多くの紙3を切り落とすこととなるため、穿孔荷重が高くなる。
一方、刃底の曲率半径rが0.5mm以下の場合、少しずつ切り落とされるので穿孔荷重は低いが、穿孔片3’の折れ曲りが生じやすい。
他の試験機においても同様の結果が得られ、刃底の曲率半径rを2.0mmにまで大きく湾曲させると、引抜荷重が下がり、引っ掛かりが生じ難くなることが確認された。
刃底の曲率半径rを2.5mm以上にすると、一度に多くの紙3を切り落とすこととなるため、穿孔荷重が高くなる。
一方、刃底の曲率半径rが0.5mm以下の場合、少しずつ切り落とされるので穿孔荷重は低いが、穿孔片3’の折れ曲りが生じやすい。
よって、断面直径Rが6mmの穿孔刃では、両側に刃先凹部33を有する第2の縦断面Dにおける最深の刃底部を、曲率半径rが1.5mm〜2.5mm(望ましくは1.5mmより大きく2.0mm未満)になるように湾曲させるのが、穿孔片3’の刃先への引っ掛かりを防止しつつ、穿孔荷重を低減するという観点から望ましいことが確認された。
即ち、貫通孔31(ハンドル20の回動支軸21)と直交する方向に延びる第2の縦断面Dにおける最深部が、断面径Rに対して曲率半径rが、3/10〜4/10(望ましくは約1/3)となるように、刃先凹部33の湾曲状態を設計するのが好ましい。
即ち、貫通孔31(ハンドル20の回動支軸21)と直交する方向に延びる第2の縦断面Dにおける最深部が、断面径Rに対して曲率半径rが、3/10〜4/10(望ましくは約1/3)となるように、刃先凹部33の湾曲状態を設計するのが好ましい。
この試験結果から、刃先角度Bが90°を超えると、刃底の深さHが小さくなるので、穿孔荷重が高くなることが確認された。また、70°より小さいと、刃先が鋭利になるので、穿孔荷重は低いが、刃の耐久性や製造上の問題がある。
よって、刃先角度Bは、70°〜90°(望ましくは約80°)に設計するのが好ましいことが確認された。
よって、刃先角度Bは、70°〜90°(望ましくは約80°)に設計するのが好ましいことが確認された。
なお、穿孔刃としては、図9に示す穿孔刃230のように、第2の縦断面Dを第1の縦断面の中央から一側部に向けて僅かにずらして位置させることで、刃先凸部32から貫通孔までの長さを左右で異ならせたものを使用してもよい。このように、刃先凸部32,32’の下端部の位置が異ならせることで、紙を切り込むタイミングをずらし、穿孔荷重を低減させることもできる。
また、図10に示す穿孔刃330のように、軸心部34を大きく窪ませてパイプロッドの様にすることで、穿孔時の荷重を低減させてもよいし、また、図11に示す穿孔刃430のように、刃先凸部32の近傍に穴35を設け、穿孔時の摩擦を低下させることで、荷重を低減させてもよい。
本考案に係るパンチにおいて、穿孔刃30は2種類に限るものではなく、多様な形状の穿孔刃30を任意の順序で支持杆23に取り付けた構造の多穴パンチであってもよい。
また、本考案に係る穿孔刃が使用されるパンチは、2つの穴からなる二穴パンチであってもよいし、一穴パンチであってもよい。
また、本考案に係る穿孔刃が使用されるパンチは、2つの穴からなる二穴パンチであってもよいし、一穴パンチであってもよい。
本考案は、事務用に限らず、あらゆる産業分野において使用されるパンチ及び穿孔刃に適用することができる。
1・・・パンチ
2・・・紙固定具
3・・・紙(シート)
4・・・綴じ孔
5・・・係止凹部
10・・・基台
11・・・スリット
12・・・載置面
13・・・基台本体
14・・・案内路
15・・・枢支部
20・・・ハンドル
21・・・回動支軸
22・・・捩りコイルバネ
23・・・支持杆
24・・・係止突起
30、130、230、330、430・・・穿孔刃
31・・・貫通孔
32・・・刃先凸部
33・・・刃先凹部
34・・・軸心部
35・・・穴
2・・・紙固定具
3・・・紙(シート)
4・・・綴じ孔
5・・・係止凹部
10・・・基台
11・・・スリット
12・・・載置面
13・・・基台本体
14・・・案内路
15・・・枢支部
20・・・ハンドル
21・・・回動支軸
22・・・捩りコイルバネ
23・・・支持杆
24・・・係止突起
30、130、230、330、430・・・穿孔刃
31・・・貫通孔
32・・・刃先凸部
33・・・刃先凹部
34・・・軸心部
35・・・穴
Claims (3)
- 棒状の穿孔刃(30)が案内される案内路(14)に対して直交方向にスリット(11)を設けた基台(10)に、該穿孔刃(30)を刃先を下に向けて組み付けて構成され、該穿孔刃(30)を押し下げることによって前記スリット(11)に挿入されたシートを穿孔するパンチ(1)であって、
前記穿孔刃(30)は、第1の縦断面の両側部に刃先凸部(32,32)を設け、該第1の縦断面に直交する第2の縦断面(D)の両側部に刃先凹部(33,33)を設けて構成され、該刃先凹部(33,33)から前記第2の縦断面(D)の中央(34)に向けて凹状に湾曲させると共に、該刃先凹部(33、33)の周縁のエッジ部を湾曲状の稜線としたことを特徴とするパンチ。 - 前記刃先凸部(32)の近傍に穴(35)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のパンチ。
- 案内路(14)に対して直交方向にスリット(11)を設けたパンチ基台(10)に、刃先を下に向けて組み付けられる棒状の穿孔刃(30)であって、
第1の縦断面の両側部に刃先凸部(32,32)を設け、該第1の縦断面に直交する第2の縦断面(D)の両側部に刃先凹部(33,33)を設けると共に、該刃先凹部(33,33)から前記第2の縦断面(D)の中央(34)に向けて凹状に湾曲させると共に、該刃先凹部の周縁のエッジ部を湾曲状の稜線としたことを特徴とする穿孔刃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015001991U JP3198434U (ja) | 2011-07-29 | 2015-04-21 | パンチ及び穿孔刃 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011167604 | 2011-07-29 | ||
JP2011167604 | 2011-07-29 | ||
JP2015001991U JP3198434U (ja) | 2011-07-29 | 2015-04-21 | パンチ及び穿孔刃 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013526777A Continuation JPWO2013018428A1 (ja) | 2011-07-29 | 2012-05-29 | パンチ及び穿孔刃 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3198434U true JP3198434U (ja) | 2015-07-02 |
Family
ID=47628968
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013526777A Pending JPWO2013018428A1 (ja) | 2011-07-29 | 2012-05-29 | パンチ及び穿孔刃 |
JP2015001991U Expired - Lifetime JP3198434U (ja) | 2011-07-29 | 2015-04-21 | パンチ及び穿孔刃 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013526777A Pending JPWO2013018428A1 (ja) | 2011-07-29 | 2012-05-29 | パンチ及び穿孔刃 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JPWO2013018428A1 (ja) |
WO (1) | WO2013018428A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018089820A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-14 | カール事務器株式会社 | 手帳及び手帳システム |
JP2021112813A (ja) * | 2020-01-17 | 2021-08-05 | 堡勝企業股▲分▼有限公司 | パンチ刃及びパンチ |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IN2013DE00111A (ja) * | 2012-01-20 | 2015-06-26 | Profil Verbindungstechnik Gmbh | |
CN109092974A (zh) * | 2018-07-05 | 2018-12-28 | 苏州广型模具有限公司 | 模具冲头 |
US20230137030A1 (en) * | 2020-05-08 | 2023-05-04 | Kyocera Document Solutions Inc. | Punching blade, punching unit, image forming apparatus, and finishing device |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52109688U (ja) * | 1976-02-18 | 1977-08-20 | ||
JPS61184698U (ja) * | 1985-05-09 | 1986-11-18 | ||
JPS61201800U (ja) * | 1985-06-08 | 1986-12-18 | ||
JP3681801B2 (ja) * | 1995-11-30 | 2005-08-10 | 富士写真フイルム株式会社 | 写真フイルム穿孔用パンチ |
JP3078162U (ja) * | 2000-12-06 | 2001-06-22 | 有限会社高芝ギムネ製作所 | 穿孔ポンチ |
JPWO2006038291A1 (ja) * | 2004-10-06 | 2008-05-15 | 大同工業株式会社 | 孔明け装置 |
JP2007000944A (ja) * | 2005-06-21 | 2007-01-11 | Nippon Mechatronics Kk | 簡易穿孔装置 |
-
2012
- 2012-05-29 WO PCT/JP2012/063820 patent/WO2013018428A1/ja active Application Filing
- 2012-05-29 JP JP2013526777A patent/JPWO2013018428A1/ja active Pending
-
2015
- 2015-04-21 JP JP2015001991U patent/JP3198434U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018089820A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-14 | カール事務器株式会社 | 手帳及び手帳システム |
JP2021112914A (ja) * | 2016-11-30 | 2021-08-05 | カール事務器株式会社 | 手帳システム |
JP2021112813A (ja) * | 2020-01-17 | 2021-08-05 | 堡勝企業股▲分▼有限公司 | パンチ刃及びパンチ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPWO2013018428A1 (ja) | 2015-03-05 |
WO2013018428A1 (ja) | 2013-02-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3198434U (ja) | パンチ及び穿孔刃 | |
JPWO2006087892A1 (ja) | パンチ装置 | |
KR101451209B1 (ko) | 천공 펀치 | |
US9475332B2 (en) | Binding machine and cutting blade used for binding machine | |
JP2008110468A (ja) | 穴あけ綴じ用具 | |
JP5988960B2 (ja) | 見出し形成用器具 | |
JP5345646B2 (ja) | パンチ | |
ES2756624T3 (es) | Ensamblaje de punzones de tableros con bujes extractores | |
JP5853320B2 (ja) | 刃及び綴じ機 | |
JP2005305596A (ja) | 装飾孔パンチ | |
JP3183439U (ja) | 孔開けパンチ | |
JP3111679U (ja) | 折板屋根における屋根板の孔開け器具 | |
JP3223271U (ja) | 穴開けパンチ器具 | |
JP3126551U (ja) | 多穴対応2穴パンチ | |
KR200381777Y1 (ko) | 제본기능을 갖는 천공기 | |
JP3088003U (ja) | パンチャー | |
JP3169833B2 (ja) | 多孔パンチ | |
JP4623284B2 (ja) | パンチ用サイドゲージ | |
JP6043978B2 (ja) | 2段式2孔パンチ器 | |
JP6130866B2 (ja) | パンチ及びパンチ付きファイル | |
JP2012111026A (ja) | 2穴パンチ具 | |
JP5527866B2 (ja) | 2穴パンチ具 | |
JP2011078985A (ja) | 油圧作動穿孔機 | |
JP2014166663A (ja) | 刃ホルダ、及びその刃ホルダを使用したパイプ式パンチ | |
JP3143740U (ja) | 先孔器(仮称) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3198434 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |