JP3196464B2 - 射出成形用金型 - Google Patents
射出成形用金型Info
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- JP3196464B2 JP3196464B2 JP32881393A JP32881393A JP3196464B2 JP 3196464 B2 JP3196464 B2 JP 3196464B2 JP 32881393 A JP32881393 A JP 32881393A JP 32881393 A JP32881393 A JP 32881393A JP 3196464 B2 JP3196464 B2 JP 3196464B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/27—Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
- B29C45/28—Closure devices therefor
- B29C45/2806—Closure devices therefor consisting of needle valve systems
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゲートを開閉するピン状
のバルブを備えた射出成形用金型に関する。
のバルブを備えた射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の射出成形用金型の従来例を図2
及び図3に示す。図中符号1は固定型板、2は可動型
板、3は固定型板1と可動型板2との間に形成されるキ
ャビティ、4は固定型板1に嵌合されかつキャビティ3
を臨むように形成されたゲート4aを備えるゲートブッ
シュ、6はバルブケーシング、7はゲート4aを開閉す
るバルブである。バルブ7は、上部をバルブケーシング
6に固定されたガイドブッシュ8に案内されるととも
に、下部をバルブケーシング7の下部にキャップ9を介
して固定されたバルブホルダ10に案内されることによ
り、ゲート4aに対して同軸状に保持されながら上下動
する。バルブケーシング7の外周にはバンドヒーター1
1が設けられ、このバンドヒータ11の外周側はヒータ
ーカバー12によって覆われている。
及び図3に示す。図中符号1は固定型板、2は可動型
板、3は固定型板1と可動型板2との間に形成されるキ
ャビティ、4は固定型板1に嵌合されかつキャビティ3
を臨むように形成されたゲート4aを備えるゲートブッ
シュ、6はバルブケーシング、7はゲート4aを開閉す
るバルブである。バルブ7は、上部をバルブケーシング
6に固定されたガイドブッシュ8に案内されるととも
に、下部をバルブケーシング7の下部にキャップ9を介
して固定されたバルブホルダ10に案内されることによ
り、ゲート4aに対して同軸状に保持されながら上下動
する。バルブケーシング7の外周にはバンドヒーター1
1が設けられ、このバンドヒータ11の外周側はヒータ
ーカバー12によって覆われている。
【0003】バルブホルダ10は、図3にも示すよう
に、バルブケーシング6の内周面に嵌合される外環部1
0aと、バルブ7を摺動自在に案内する内環部10b
と、外環部10aと内環部10bとを連結する複数の羽
根部10cとから構成され、羽根部10cの間はバルブ
ケーシング6内の樹脂通路6aをゲート4aに連通させ
る連通路13を形成する。
に、バルブケーシング6の内周面に嵌合される外環部1
0aと、バルブ7を摺動自在に案内する内環部10b
と、外環部10aと内環部10bとを連結する複数の羽
根部10cとから構成され、羽根部10cの間はバルブ
ケーシング6内の樹脂通路6aをゲート4aに連通させ
る連通路13を形成する。
【0004】そして、前記射出成形用金型では、可動型
板2を上昇させて図中実線で示すように型締状態とし、
バルブ7を上昇させてゲート4aを開放させ、図示せぬ
射出成形機本体のノズルから溶融樹脂を、バルブケーシ
ング6内の樹脂通路6a及びバルブホルダ10の連通路
13を介してキャビティ3内に射出させる。充填終了後
には、図中実線で示すように、バルブ7を下降させてゲ
ート4aを閉塞する。そして、キャビティ3内の樹脂が
冷却固化した後、可動型板2を下降させて型開し、成形
品を取り出すようになっている。
板2を上昇させて図中実線で示すように型締状態とし、
バルブ7を上昇させてゲート4aを開放させ、図示せぬ
射出成形機本体のノズルから溶融樹脂を、バルブケーシ
ング6内の樹脂通路6a及びバルブホルダ10の連通路
13を介してキャビティ3内に射出させる。充填終了後
には、図中実線で示すように、バルブ7を下降させてゲ
ート4aを閉塞する。そして、キャビティ3内の樹脂が
冷却固化した後、可動型板2を下降させて型開し、成形
品を取り出すようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来の射出成形用金型にあっては、次の問題があった。す
なわち、バルブホルダ10の羽根部10cおよび内環部
10bの厚さを薄く設定しようとしても所定の強度を確
保するには一定の限界がある。このように、バルブホル
ダ10の羽根部10cおよび内環部10bの厚さをある
程度以上薄くできないために、溶融樹脂がバルブホルダ
10の羽根部10cの間に形成される連通路13を通過
するときは、どうしても流路抵抗が生じ、溶融樹脂のス
ムーズな流れが妨げられる。このように溶融樹脂のスム
ーズな流れが妨げられることから、バルブホルダ10の
上流側であるバルブケーシング6内の樹脂通路6aには
図中Sで示すように溶融樹脂が滞留がちになる。ここ
で、バンドヒータ11からの供給される熱及び溶融樹脂
自身が持つ熱によってバルブケーシング6及びバルブ7
等は加熱されるが、バルブ7は放熱部を有しないため運
転中では常に高熱になる。そして、この高熱になるバル
ブ7の熱影響を受け、前記樹脂通路6aの略中央部に滞
留する樹脂は炭化してしまう恐れがあるという問題であ
る。
来の射出成形用金型にあっては、次の問題があった。す
なわち、バルブホルダ10の羽根部10cおよび内環部
10bの厚さを薄く設定しようとしても所定の強度を確
保するには一定の限界がある。このように、バルブホル
ダ10の羽根部10cおよび内環部10bの厚さをある
程度以上薄くできないために、溶融樹脂がバルブホルダ
10の羽根部10cの間に形成される連通路13を通過
するときは、どうしても流路抵抗が生じ、溶融樹脂のス
ムーズな流れが妨げられる。このように溶融樹脂のスム
ーズな流れが妨げられることから、バルブホルダ10の
上流側であるバルブケーシング6内の樹脂通路6aには
図中Sで示すように溶融樹脂が滞留がちになる。ここ
で、バンドヒータ11からの供給される熱及び溶融樹脂
自身が持つ熱によってバルブケーシング6及びバルブ7
等は加熱されるが、バルブ7は放熱部を有しないため運
転中では常に高熱になる。そして、この高熱になるバル
ブ7の熱影響を受け、前記樹脂通路6aの略中央部に滞
留する樹脂は炭化してしまう恐れがあるという問題であ
る。
【0006】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、バルブケーシング内の樹脂通路に溶融樹脂が滞留し
て熱の影響を受けて炭化等変質するのを未然に防止でき
る射出成形用金型を提供することを目的とするものであ
る。
で、バルブケーシング内の樹脂通路に溶融樹脂が滞留し
て熱の影響を受けて炭化等変質するのを未然に防止でき
る射出成形用金型を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
に本発明では、一対の型板間にキャビティが形成され、
一方の型板内に前記キャビティを臨むゲートを経て前記
キャビティに連通する樹脂通路を備えた筒状のバルブケ
ーシングが設けられ、前記バルブケーシングの樹脂通路
内にピン状のバルブが軸線方向に移動可能に配置され、
このバルブの先端部が前記バルブケーシングの先端部に
設けられたバルブホルダにより案内されて軸線方向に移
動することにより、バルブの先端によって前記ゲートを
開閉する射出成形用金型において、前記バルブケーシン
グの樹脂通路を形成する内周面に、長さ方向略中央が最
小径でそこから上下両端に向かうに従い漸次径が大にな
るテーパー状の狭小部が、溶融樹脂の滞留する箇所に予
め形成されており、かつ、前記狭小部の内周面は平滑面
に仕上げられている構成とした。
に本発明では、一対の型板間にキャビティが形成され、
一方の型板内に前記キャビティを臨むゲートを経て前記
キャビティに連通する樹脂通路を備えた筒状のバルブケ
ーシングが設けられ、前記バルブケーシングの樹脂通路
内にピン状のバルブが軸線方向に移動可能に配置され、
このバルブの先端部が前記バルブケーシングの先端部に
設けられたバルブホルダにより案内されて軸線方向に移
動することにより、バルブの先端によって前記ゲートを
開閉する射出成形用金型において、前記バルブケーシン
グの樹脂通路を形成する内周面に、長さ方向略中央が最
小径でそこから上下両端に向かうに従い漸次径が大にな
るテーパー状の狭小部が、溶融樹脂の滞留する箇所に予
め形成されており、かつ、前記狭小部の内周面は平滑面
に仕上げられている構成とした。
【0008】
【作用】本発明では、溶融樹脂が滞留がちとなる、バル
ブケーシングの樹脂通路を形成する内周面を狭小部と
し、溶融樹脂が滞留する箇所を予め除去しているので、
このバルブケーシングの樹脂通路に溶融樹脂が滞留する
のを回避できる。また、前記狭小部はテーパー状に形成
されているので溶融樹脂の流れを乱すことがなく、下流
側のバルブホルダ側へスムーズに溶融樹脂を供給でき
る。
ブケーシングの樹脂通路を形成する内周面を狭小部と
し、溶融樹脂が滞留する箇所を予め除去しているので、
このバルブケーシングの樹脂通路に溶融樹脂が滞留する
のを回避できる。また、前記狭小部はテーパー状に形成
されているので溶融樹脂の流れを乱すことがなく、下流
側のバルブホルダ側へスムーズに溶融樹脂を供給でき
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。これらの図において符号20は固定型板であ
り、この固定型板20に対向して可動型板21が開閉自
在に設けられている。そして、これら固定型板20及び
可動型板21間に成形品形状をなすキャビティ22が形
成される。固定型板20は、第1受け板23aおよび第
2受け板23bを介して図示せぬ固定取付板に固定さ
れ、可動型枠21も図示せぬ可動取付板に固定されてい
る。
明する。これらの図において符号20は固定型板であ
り、この固定型板20に対向して可動型板21が開閉自
在に設けられている。そして、これら固定型板20及び
可動型板21間に成形品形状をなすキャビティ22が形
成される。固定型板20は、第1受け板23aおよび第
2受け板23bを介して図示せぬ固定取付板に固定さ
れ、可動型枠21も図示せぬ可動取付板に固定されてい
る。
【0010】固定型板20の嵌合孔20aにはゲートブ
ッシュ24が埋め込まれた状態で固定されている。ゲー
ドブッシュ24は、下側先端がキャビティ22に露出し
ており、このキャビティ22に露出する開口がゲート2
4aとされている。
ッシュ24が埋め込まれた状態で固定されている。ゲー
ドブッシュ24は、下側先端がキャビティ22に露出し
ており、このキャビティ22に露出する開口がゲート2
4aとされている。
【0011】前記固定型板20及び受け板23の内部に
は、バルブケーシング26が先端側を下向きとなるよう
に配置されている。バルブケーシング26の内部には上
下方向に延びる樹脂通路27が形成され、樹脂通路27
の下部は、前記ゲートブッシュ24のゲート24aを通
じてキャビティ22に連通されるとともに、樹脂通路2
7の上部はバルブケーシング26の上部を斜めに貫通す
る連通路27aを介してマニホールド30内の樹脂通路
30aに連通され、ここから溶融樹脂が供給されるよう
になっている。
は、バルブケーシング26が先端側を下向きとなるよう
に配置されている。バルブケーシング26の内部には上
下方向に延びる樹脂通路27が形成され、樹脂通路27
の下部は、前記ゲートブッシュ24のゲート24aを通
じてキャビティ22に連通されるとともに、樹脂通路2
7の上部はバルブケーシング26の上部を斜めに貫通す
る連通路27aを介してマニホールド30内の樹脂通路
30aに連通され、ここから溶融樹脂が供給されるよう
になっている。
【0012】また、バルブケーシング26の外周にはバ
ンドヒーター32が設けられ、このバンドヒータ32の
外周側はヒーターカバー33によって覆われている。ま
た、バルブケーシング26の外周には縦溝34が設けら
れ、この縦溝34には温度センサー35が装着されてい
る。温度センサ35から延びるリード線35aは第2の
受け板23bに形成された孔36を通って外部所定箇所
へ延びている。37はバンドカバー33の外側に配され
た外筒である。
ンドヒーター32が設けられ、このバンドヒータ32の
外周側はヒーターカバー33によって覆われている。ま
た、バルブケーシング26の外周には縦溝34が設けら
れ、この縦溝34には温度センサー35が装着されてい
る。温度センサ35から延びるリード線35aは第2の
受け板23bに形成された孔36を通って外部所定箇所
へ延びている。37はバンドカバー33の外側に配され
た外筒である。
【0013】バルブケーシング26の樹脂通路27内に
は、その中心軸線に沿ってマニホールド30を貫通して
延びるピン状のバルブ38が上下方向に移動可能に配置
され、図示しない移動板により上下駆動される。バルブ
38は、バルブ本体38aと、該バルブ本体の38aの
先端に形成されゲート24aの開口径よりも僅かに小さ
い外径に設定された円柱状のゲート閉塞部38bと、そ
れらバルブ本体38aとゲート閉塞部38bとの間に形
成された円錐部38cとからなっている。そして、この
バルブ38は、バルブ本体38aの上部をバルブケーシ
ング26固定されたガイドブッシュ39に案内されると
ともに、バルブ本体38aの下部(先端部)をバルブケ
ーシング26の下部に固定されたバルブホルダ40に案
内されることにより、ゲート24aに対して同軸状に保
持される。
は、その中心軸線に沿ってマニホールド30を貫通して
延びるピン状のバルブ38が上下方向に移動可能に配置
され、図示しない移動板により上下駆動される。バルブ
38は、バルブ本体38aと、該バルブ本体の38aの
先端に形成されゲート24aの開口径よりも僅かに小さ
い外径に設定された円柱状のゲート閉塞部38bと、そ
れらバルブ本体38aとゲート閉塞部38bとの間に形
成された円錐部38cとからなっている。そして、この
バルブ38は、バルブ本体38aの上部をバルブケーシ
ング26固定されたガイドブッシュ39に案内されると
ともに、バルブ本体38aの下部(先端部)をバルブケ
ーシング26の下部に固定されたバルブホルダ40に案
内されることにより、ゲート24aに対して同軸状に保
持される。
【0014】前記バルブホルダ40は、バルブケーシン
グ26の下部に形成された嵌合孔に挿入され、下側から
バルブケーシング26の嵌合孔に螺合されたキャップ4
1により固定されるものである。バルブホルダ40は、
前記したように、外環部40aと、バルブ38を摺動自
在に案内する内環部40bと、外環部40aと内環部4
0bとを連結する複数の羽根部40cとから構成され、
羽根部40cの間にはバルブケーシング26内の樹脂通
路27をゲート24aに連通させる連通路43が形成さ
れる。
グ26の下部に形成された嵌合孔に挿入され、下側から
バルブケーシング26の嵌合孔に螺合されたキャップ4
1により固定されるものである。バルブホルダ40は、
前記したように、外環部40aと、バルブ38を摺動自
在に案内する内環部40bと、外環部40aと内環部4
0bとを連結する複数の羽根部40cとから構成され、
羽根部40cの間にはバルブケーシング26内の樹脂通
路27をゲート24aに連通させる連通路43が形成さ
れる。
【0015】前記バルブケーシング26の樹脂通路27
を形成する内周部分には、バルブケーシング26の長さ
方向略中央が最小径でそこから上下両端に向かうに従い
漸次径が大になるテーパー状の狭小部45が形成されて
いる。この狭小部45は、バルブケーシング26とは別
体に構成された、円筒体の内周部を中央から上下両端側
に向かうに従い漸次深くなるように切削して得られる上
下両端側にテーパー部を有する部材46を、バルブケー
シング26の内側に圧入あるいは溶着等の固定手段に組
み付けられることにより形成される。また、狭小部45
の内周面は樹脂通路27内を流れる溶融樹脂の流通抵抗
が大とならないように平滑面に仕上げられている。
を形成する内周部分には、バルブケーシング26の長さ
方向略中央が最小径でそこから上下両端に向かうに従い
漸次径が大になるテーパー状の狭小部45が形成されて
いる。この狭小部45は、バルブケーシング26とは別
体に構成された、円筒体の内周部を中央から上下両端側
に向かうに従い漸次深くなるように切削して得られる上
下両端側にテーパー部を有する部材46を、バルブケー
シング26の内側に圧入あるいは溶着等の固定手段に組
み付けられることにより形成される。また、狭小部45
の内周面は樹脂通路27内を流れる溶融樹脂の流通抵抗
が大とならないように平滑面に仕上げられている。
【0016】次に、前記構成の射出成形用金型の作用に
ついて説明する。前記金型で所定形状の樹脂成形品を得
るには、まず、可動型板21を上昇させて図中実線で示
すように型締状態とする。そして、バルブ30を上昇さ
せてゲート24aを開放し、図示せぬ射出成形機本体の
ノズルから溶融樹脂を、マニホールド30内の樹脂通路
30a、バルブケーシング26内の樹脂通路27a,2
7及びバルブホルダ40の連通路43およびゲート24
aを介してキャビティ22内に射出させる。充填終了後
には、図中2点鎖線で示すように、バルブ38を下降さ
せてゲート24aを閉塞する。そして、キャビティ22
内の樹脂が冷却固化した後、可動型板21を下降させて
型開し、キャビティ22から成形品を取り出す。
ついて説明する。前記金型で所定形状の樹脂成形品を得
るには、まず、可動型板21を上昇させて図中実線で示
すように型締状態とする。そして、バルブ30を上昇さ
せてゲート24aを開放し、図示せぬ射出成形機本体の
ノズルから溶融樹脂を、マニホールド30内の樹脂通路
30a、バルブケーシング26内の樹脂通路27a,2
7及びバルブホルダ40の連通路43およびゲート24
aを介してキャビティ22内に射出させる。充填終了後
には、図中2点鎖線で示すように、バルブ38を下降さ
せてゲート24aを閉塞する。そして、キャビティ22
内の樹脂が冷却固化した後、可動型板21を下降させて
型開し、キャビティ22から成形品を取り出す。
【0017】ここで、溶融樹脂が滞留がちとなる、前記
バルブケーシング26の樹脂通路27を形成する内周面
に予め狭小部45を形成し、溶融樹脂が滞留する箇所を
予め除去しているので、このバルブケーシング26の樹
脂通路27の略中央部に溶融樹脂が滞留するのを回避で
きる。したがって、樹脂通路27の略中央部に溶融樹脂
が滞留し、バルブ38の熱影響を受けて炭化等変質する
のも、勿論回避できる。
バルブケーシング26の樹脂通路27を形成する内周面
に予め狭小部45を形成し、溶融樹脂が滞留する箇所を
予め除去しているので、このバルブケーシング26の樹
脂通路27の略中央部に溶融樹脂が滞留するのを回避で
きる。したがって、樹脂通路27の略中央部に溶融樹脂
が滞留し、バルブ38の熱影響を受けて炭化等変質する
のも、勿論回避できる。
【0018】また、前記狭小部45は上下両側ともテー
パー状に形成されているので、樹脂通路27を流通する
溶融樹脂の流れを乱すことがなく、下流側のバルブホル
ダ40側へスムーズに溶融樹脂を供給でき、成形品に充
填不良が生じたり、密度が不均一になるのを回避でき
る。
パー状に形成されているので、樹脂通路27を流通する
溶融樹脂の流れを乱すことがなく、下流側のバルブホル
ダ40側へスムーズに溶融樹脂を供給でき、成形品に充
填不良が生じたり、密度が不均一になるのを回避でき
る。
【0019】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ことなく実施にあたり適宜変形可能である。例えば、前
記実施例ではバルブケーシング26の内周面にバルブケ
ーシング26とは別体の部材46を固着することで、狭
小部45を形成しているが、これに限られることなく、
バルブケーシング26の内周面を加工することによりバ
ルブケーシング26と一体的に狭小部45を形成しても
よい。
ことなく実施にあたり適宜変形可能である。例えば、前
記実施例ではバルブケーシング26の内周面にバルブケ
ーシング26とは別体の部材46を固着することで、狭
小部45を形成しているが、これに限られることなく、
バルブケーシング26の内周面を加工することによりバ
ルブケーシング26と一体的に狭小部45を形成しても
よい。
【0020】また、狭小部45は必ずしもバルブケーシ
ング26内の樹脂通路27の中央に形成する必要はな
く、溶融樹脂の滞留する状況に応じて、上下方向いずれ
かにずらして形成してもよい。この場合、狭小部45の
上下のテーパー部分の形状は必ずしも対称に設ける必要
はないのは言うまでもない。
ング26内の樹脂通路27の中央に形成する必要はな
く、溶融樹脂の滞留する状況に応じて、上下方向いずれ
かにずらして形成してもよい。この場合、狭小部45の
上下のテーパー部分の形状は必ずしも対称に設ける必要
はないのは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、溶融樹脂が滞留がちと
なる、バルブケーシングの樹脂通路を形成する内周面に
予め狭小部を形成し、溶融樹脂が滞留する箇所を予め除
去しているので、このバルブケーシングの樹脂通路の略
中央部に溶融樹脂が滞留するのを回避でき、しかも、樹
脂通路の略中央部に溶融樹脂が滞留して炭化等変質する
のも勿論回避できる。また、前記狭小部は上下両側とも
テーパー状に形成されているので、樹脂通路を流通する
溶融樹脂の流れを乱すことがなく、下流側のバルブホル
ダ側へスムーズに溶融樹脂を供給でき、成形品に充填不
良が生じたり、密度が不均一になるのを回避できる。
なる、バルブケーシングの樹脂通路を形成する内周面に
予め狭小部を形成し、溶融樹脂が滞留する箇所を予め除
去しているので、このバルブケーシングの樹脂通路の略
中央部に溶融樹脂が滞留するのを回避でき、しかも、樹
脂通路の略中央部に溶融樹脂が滞留して炭化等変質する
のも勿論回避できる。また、前記狭小部は上下両側とも
テーパー状に形成されているので、樹脂通路を流通する
溶融樹脂の流れを乱すことがなく、下流側のバルブホル
ダ側へスムーズに溶融樹脂を供給でき、成形品に充填不
良が生じたり、密度が不均一になるのを回避できる。
【図1】本発明の一実施例の要部を示す拡大図である。
【図2】従来の射出成形用金型の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図3】従来の射出成形用金型で用いられるバルブホル
ダを示す正面図である。
ダを示す正面図である。
20 固定型板 21 可動型板 22 キャビティ 24a ゲート 26 バルブケーシング 27 樹脂通路 38 バルブ 40 バルブホルダ 45 狭小部 46 上下両端側にテーパー部を有する部材
Claims (1)
- 【請求項1】 一対の型板間にキャビティが形成され、
一方の型板内に前記キャビティを臨むゲートを経て前記
キャビティに連通する樹脂通路を備えた筒状のバルブケ
ーシングが設けられ、前記バルブケーシングの樹脂通路
内にピン状のバルブが軸線方向に移動可能に配置され、
このバルブの先端部が前記バルブケーシングの先端部に
設けられたバルブホルダにより案内されて軸線方向に移
動することにより、バルブの先端によって前記ゲートを
開閉する射出成形用金型において、 前記バルブケーシングの樹脂通路を形成する内周面に、
長さ方向略中央が最小径でそこから上下両端に向かうに
従い漸次径が大になるテーパー状の狭小部が、溶融樹脂
の滞留する箇所に予め形成されており、 かつ、前記狭小部の内周面は平滑面に仕上げられている
ことを特徴とする射出成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32881393A JP3196464B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32881393A JP3196464B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 射出成形用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07186204A JPH07186204A (ja) | 1995-07-25 |
JP3196464B2 true JP3196464B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=18214390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32881393A Expired - Fee Related JP3196464B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3196464B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP32881393A patent/JP3196464B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07186204A (ja) | 1995-07-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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