JPH08309805A - 側面ゲート式射出成形装置 - Google Patents
側面ゲート式射出成形装置Info
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Abstract
ルに取り付けることができるとともに、ノズルとキャビ
ティとの間に冷却通路を設けるための十分な空間を確保
すること。 【解決手段】 キャビティ20は金型14内の中心開口
12を貫いて延びるノズル10を囲み、それとの間に距
離をおいて配置される。数個の側面ゲートシール24は
ノズルの前部本体64にノズル10の中心通路56の数
個の分岐通路部76と、キャビティ20と通じたゲート
18との間に同芯を保って装着される。側面ゲートシー
ル24はキャビティ20と開口12との間に冷却通路4
0を設ける空間を確保するために開口12の内面72よ
り遠く離れた位置に延びる外側端部80を有する。側面
ゲートシール24は金型14の中心開口12にノズル1
0が配置された後に装着される。この後、ゲートインサ
ート22が側面ゲートシール24の外側端部80を覆う
位置に装着される。さらに、ゲートインサート22を固
定するゲートインサート保持プレート96が装着され
る。
Description
り、特にノズルから側面ゲートシールを経てゲートイン
サート内の複数個のキャビティに至る側面ゲートを構成
する側面ゲート式射出成形装置に関する。
成形装置において、金型内の開口に装着されたノズルか
ら中空の数個のシールを経てキャビティに至る端部ゲー
トを構成したものはよく知られている。また、シール構
造については、初めにシール部材をノズルに装着し、こ
の後ノズルを金型内の開口に挿入して所定の位置に固定
するものである。
細書に示されるように、このような配置のものはシール
の外側端部を金型の開口の内面より遠く離した位置に延
ばせない不利がある。このため、キャビティとノズルと
の間の距離が極めて近づくことになる。これはキャビテ
ィにとって都合がよいこともあるが、用途によっては加
熱されるノズルとこれを囲むキャビティとの間に冷却通
路を設ける十分な空間を保つ必要があり、こうした要求
を満たすことができない。
を容易にノズルに取り付けることができるとともに、ノ
ズルとキャビティとの間に冷却通路を設けるための十分
な空間を確保するようにした側面ゲート式射出成形装置
を提供することにある。
に本発明は、少なくとも1個のノズルと、複数個の側面
ゲートシールとを備え、ノズルは後端部、金型内の中心
開口を貫いて延びる前端部および円筒状の外面を有する
前部本体ならびに金型内の複数個のキャビティを満たす
ように溶融材料を供給する内部を貫いて延びる中心通路
を備え、中心開口はノズルの前部本体の外面との間に絶
縁空間を保持する外面を備え、中心通路はノズルの後端
部から延びる通路部および前部本体の前端部に近い通路
部から外方向に分岐させた複数個の分岐通路部を有し、
分岐通路部はそれぞれキャビティに延びるゲートと同芯
に保持されており、側面ゲートシールはそれぞれ内側端
部、外側端部およびこれらの端部の間に延びる中心孔を
具備するとともに、溶融材料を中心通路からゲートに導
くためにノズルの前部本体に分岐通路部とゲートとの間
に同芯を保持し、絶縁空間を横切ってわたるように設け
られてなる側面ゲート式射出成形装置において、各キャ
ビティの一部がそれぞれ中心開口と隣接する外側の金型
内に装着されたキャビティインサートの内部にかけて、
さらにキャビティインサートに当接して前方に装着され
たゲートインサートの内部に延びており、各側面ゲート
シールがキャビティと中心開口との間に延びる冷却通路
のための空間を与えるように中心開口の内面より遠い位
置に十分な距離を保って外側に延びる外側端部を備え、
さらに各ゲートインサートがそれぞれゲートにかけて延
びる半径方向開口を具備するとともに、側面ゲートシー
ルの外側端部が半径方向開口に延びる位置にその内面を
ゲートと同芯に保って着脱可能に設けられることを特徴
とするものである。
チキャビティ射出成形装置の一実施の形態の一部を示し
ている。この装置は溶融材料を金型内14内のキャビテ
ィ20と通じたゲート18に溶融材料通路16を通して
導くために中心開口12に装着された数個のノズル10
を備えている。数個のキャビティ20は各々ノズル10
を囲み、それらとの間に距離をおいて配置されており、
また、各ゲート18は側面ゲートシール24と同芯を保
ってゲートインサート22を貫いて延びている。このゲ
ートインサート24はノズル10のねじを刻んだシート
部26に装着されるねじを刻んだ内側端部25を有す
る。
あるが、本実施の形態では互いにボルト34および他の
締結部材(図示せず)によって固定されたキャビティプ
レート30とバックプレート32との間にスペーサプレ
ート28が装着されている。このスペーサプレート28
とキャビティプレート30とは位置決めピン(図示せ
ず)によって正確に芯出しされている。各キャビティ2
0はゲートインサート22の内部にその一部が延び、さ
らにゲートインサート22が固く装着されるキャビティ
インサート36の内部にも一部が延びている。
ビティプレート30に穿たれた貫通孔にノズル10を囲
み、ノズル10との間に距離を保って配置されている。
キャビティインサート36を囲み周方向に延びる冷却通
路40を通して加熱されるノズル10とキャビティ20
との間を循環する冷却水が供給され、これらを冷却する
ようになっている。
クプレート32との間に配置される分配マニホールド4
2と互いに連結されている。また、ノズル10は分配マ
ニホールド42にその後端部44を当ててボルト46に
よって固定されている。分配マニホールド42は一体に
設けられる電熱線48によって加熱され、分配マニホー
ルド42と冷却されるスペーサプレート28およびバッ
クプレート32との間には絶縁空間50が保たれてい
る。
融材料はバックプレート32に装着された位置決めリン
グ54の中心入口52から溶融材料通路16に流れ、さ
らに分配マニホールド42内で分岐してそれぞれノズル
10の中心通路56に達する。位置決めリング54は絶
縁リング58を貫き、バックプレート32にかけて延び
るボルト57によって所定の場所に固定されている。こ
の絶縁リング58はグラス−エポキシ材料によって作ら
れる。
分配マニホールド42とノズル10との縦方向の移動を
可能にし、また、後に詳しく説明するように、熱膨張お
よび収縮に備えるための分配マニホールド42の入口部
62に突出しているノズル軸60を有する。
円筒状の外面66を備えた前部本体64を有する。ま
た、ノズル10はスペーサプレート28内の開口12と
嵌合させた円筒状の位置決めフランジ68を有する。こ
の位置決めフランジ68はノズル10の前部本体64を
キャビティ20間の中心に正確に芯出し、また、前部本
体64の外面66と開口12の内面72との間の絶縁空
間70を保持するためのものである。
ら前部本体64の前端部65の近くで外側に分岐する複
数個の分岐通路部76にかけて延びる通路部74を有す
る。各分岐通路部76はゲートインサート22内のゲー
ト18と正確に芯出しされた側面ゲートシール24の中
心孔78にかけて延びている。側面ゲートシール24は
それぞれノズル10とキャビティ20との間に冷却通路
40を形成するのに十分な空間を与えるために中心開口
12の内面72より遠い位置に延びる外側端部80を有
する。
本実施の形態の外側端部80はゲート18と同芯に形成
される先端の尖ったチップ部82と、ゲート22の半径
方向開口86に装着される環状のリム84とを有する。
熱線90によって加熱される。この電熱線90は中心通
路56の通路部74を囲むように設けられ、外側に突出
している外部ターミナル92を有する。ノズル10の前
端部65の近くには運転温度を監視するための熱電対9
4が延びている。
ズル10をボルト46によって分配マニホールド42に
取り付ける。前部64を取り付けたノズル10を金型1
4の中心開口12を通して装着する。ノズル10と分配
マニホールド42とをシート部26に側面ゲートシール
24を容易に組み立てるのに十分な空間が保持されると
ころまで前方に進める。この後、分配マニホールド42
とノズル10とを図1に示される位置に引き戻し、それ
ぞれ側面シール24に合わせてゲートインサート22を
装着する。このとき、ゲートインサート22を下側から
上に向かって挿入し、さらに側面ゲートシール24の外
側端部80を覆うように内側に滑らせて取り付ける。こ
の後、ボルト(図示せず)によってゲートインサート保
持プレート96を固定する。
プレート96はゲートインサート22がそこに収容され
る取り付け孔98を有する。ゲートインサート22の取
り付け孔98とゲートインサート22とは組み立てを容
易にするために、また、嵌め合いを固くするためにテー
パに形成されている。組み立ての最後に、中心冷却通路
102を備えたキャビティコア100をゲートインサー
ト22の孔104を通してキャビティインサート36に
かけて挿入し、所定の位置に固定する。勿論、洗浄ある
いは交換のためにこれらのノズル10および側面ゲート
シール24はこれと逆の手順によって取り外すことがで
きる。
る方法によれば、中心開口12を通してノズル10を挿
入した後に側面ゲートシール24を容易に取り付けるこ
とが可能になる。これは、組み立て時、予め側面ゲート
シール24をノズル10に取り付けた場合にノズル10
が大きくなりすぎ、中心開口12を通すことが難しくな
るため、極めて有効である。また、側面ゲートシール2
4の長さを延ばすことにより用途によって必要とされる
ノズル10とキャビティ20との間に冷却通路40を設
けるための十分な空間を確保することが可能になる。
に示されるように金型14に装着され、分配マニホール
ド42とノズル10とを予め決められた運転温度に加熱
するためにそれぞれの電熱線48、90に電気を供給す
る。このとき、ノズル10はゲートインサート22の半
径方向開口86に装着された側面ゲートシール24のリ
ム84によって位置決めされている。
の熱膨張により浮いている分配マニホールド42が僅か
に後方に変位する。この変位は分配マニホールド42の
入口部62の内部ですべる位置決めリング54のノズル
軸60によって、さらにスペーサプレート28の中心開
口12の内部ですべるノズル10の位置決めフランジ6
8によって吸収される。
する装置が示されているが、別の実施の形態においては
分配マニホールドを持たない1個だけのノズルによって
構成することができる。このとき、ノズルの後端部につ
いては熱膨張および収縮に備えるために僅かに前、後方
向に変位させる。
れたサイクルに従い射出成形装置(図示せず)の溶融材
料通路16の中心通路52に供給される。この溶融材料
は分配マニホールド42、ノズル10、側面ゲートシー
ル24およびゲート18を通ってキャビティ20に達す
る。キャビティ20が満たされた後、充填および冷却時
間をおき、射出圧力を逃がす。さらに、ゲート18から
溶融材料が糸を引くのを避けるために溶融材料供給装置
の圧力を下げる。
を開く。成形品の放出後、金型14を閉じる。このサイ
クルはキャビティ20の大きさおよび成形される材料の
種類により決まるサイクル時間に従い、連続して繰り返
される。
形態を示している。本実施の形態においては中心通路5
6の分岐通路部76と同芯を保っている中心孔78がゲ
ート18と同芯のテーパ状のノーズ部106を貫いて外
側に延びている。このゲート配置は図1および図2に示
されるホットチップゲートよりもゲート領域で精密な温
度制度がそれ程重視されないとき使用する。
て時、側面ゲートシールを容易にノズルに取り付けるこ
とができ、かつノズルとキャビティとの間に冷却通路を
設けるための十分な空間を確保することが可能となる。
施の形態の一部を示す縦断面図。
す分解斜視図。
Claims (3)
- 【請求項1】少なくとも1個のノズルと、複数個の側面
ゲートシールとを備え、前記ノズルは後端部、金型内の
中心開口を貫いて延びる前端部および円筒状の外面を有
する前部本体ならびに前記金型内の複数個のキャビティ
を満たすように溶融材料を供給する内部を貫いて延びる
中心通路を備え、前記中心開口は前記ノズルの該前部本
体の外面との間に絶縁空間を保持する外面を備え、前記
中心通路は前記ノズルの該後端部から延びる通路部およ
び前記前部本体の該前端部に近い前記通路部から外方向
に分岐させた複数個の分岐通路部を有し、前記分岐通路
部はそれぞれ前記キャビティに延びるゲートと同芯に保
持されており、前記側面ゲートシールはそれぞれ内側端
部、外側端部およびこれらの端部の間に延びる中心孔を
具備するとともに、溶融材料を前記中心通路から前記ゲ
ートに導くために前記ノズルの該前部本体に前記分岐通
路部と前記ゲートとの間に同芯を保持し、該絶縁空間を
横切ってわたるように設けられてなる側面ゲート式射出
成形装置において、各キャビティの一部がそれぞれ前記
中心開口と隣接する外側の該金型内に装着されたキャビ
ティインサートの内部にかけて、さらに前記キャビティ
インサートに当接して前方に装着されたゲートインサー
トの内部に延びており、各側面ゲートシールが前記キャ
ビティと前記中心開口との間に延びる冷却通路のための
空間を与えるように該中心開口の内面より遠い位置に十
分な距離を保って外側に延びる外側端部を備え、さらに
各ゲートインサートがそれぞれ前記ゲートにかけて延び
る半径方向開口を具備するとともに、前記側面ゲートシ
ールの該外側端部が該半径方向開口に延びる位置にその
内面を前記ゲートと同芯に保って着脱可能に設けられる
ことを特徴とする側面ゲート式射出成形装置。 - 【請求項2】前記ゲートインサートを所定の位置に固定
するように該ゲートインサートを覆うゲートインサート
保持プレートを設けたことを特徴とする請求項1記載の
側面ゲート式射出成形装置。 - 【請求項3】各前記側面ゲートシールの該外側端部が前
記ゲートと同芯の先端の尖ったチップ部を備えることを
特徴とする請求項2記載の側面ゲート式射出成形装置。
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