JP3185971U - インデックス付冊子 - Google Patents
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Abstract
【課題】インデックスを備えつつ、開閉操作に伴って動的な意匠効果が得られるインデックス付冊子の提供を目的とする。
【解決手段】インデックス付冊子10は、外装シート20と、ページ構成シート30とを有する。ページ構成シート30は、インデックス付冊子10の背側において天地方向に延びるように形成された接着部40を有し、接着部40において第二表紙面12bに接着されている。各ページ構成シート30の第二表紙面12bに対する接着位置は、それぞれインデックス付冊子10の小口側から背側に向けて所定の間隔毎にずれている。
【選択図】図1
【解決手段】インデックス付冊子10は、外装シート20と、ページ構成シート30とを有する。ページ構成シート30は、インデックス付冊子10の背側において天地方向に延びるように形成された接着部40を有し、接着部40において第二表紙面12bに接着されている。各ページ構成シート30の第二表紙面12bに対する接着位置は、それぞれインデックス付冊子10の小口側から背側に向けて所定の間隔毎にずれている。
【選択図】図1
Description
本考案は、開閉操作に連動して動作するインデックスを備えた意匠性に優れた冊子に関する。
従来、下記特許文献1に開示されているインデックス段差製本や、下記特許文献2に開示されている見出し部付き冊子等が、各種のパンフレットや広告用小冊子として提供されている。
特許文献1に開示されているインデックス段差製本は、紙端にインデックスに相当する印刷を施した寸法が同一の紙面を複数用いて形成されている。このインデックス製本は、前述した各紙面をインデックス部分に相当する分だけずらしつつ重ね合わせると共に、線糊等によって同一の位置において貼り合わせた後、各紙面のインデックスが重なり合わず目視可能なように折り込むことにより形成されている。これにより、従来の広告用の小冊子において多用されていたワイヤーの使用を回避しつつ、製造コスト及び製造に伴うゴミの発生を抑制しようとしている。
また、特許文献2に開示されている見出し部付冊子は、縦横同一寸法とされた横長の2枚の紙片を所定寸法だけ横方向にずらして重ね合わせ、重ね合わせた状態において横方向中央部よりもさらに所定寸法だけ横方向に偏った位置において縦方向に2枚の紙片を接着すると共に、2枚の紙片の側端縁が同一面にくるように接着部にて横方向に折り曲げることにより形成されたものである。このようにすることで、所定寸法だけずれた紙片の側端縁間が見出し部(インデックス)として機能する冊子を作成することができる。
上述した従来技術のインデックス段差製本や見出し部付冊子は、いずれもインデックスが設けられているため、必要な情報へのアクセスがしやすく、利便性に優れている。また、紙面を所定幅毎にずらしてインデックスを形成することにより、インデックスを備えていない単なる冊子に比べて意匠性に優れている。
しかしながら、上述した従来技術の冊子等においては、冊子の開閉を行っても紙面に動的な変化がなく、静的な意匠効果しか得られない。そのため、従来技術の冊子等は、各種のパンフレットや広告用小冊子として用いるにはインパクトに欠け、使用者に対する意匠的訴求効果が充分でないという問題がある。
かかる知見に基づき、本考案においては、インデックスを備えつつ、開閉操作に伴って動的な意匠効果が得られるインデックス付冊子の提供を目的とした。
上述した課題を解決すべく提供される本考案は、冊子の外装をなす外装シートと、前記冊子において前記外装シートの内側に綴じ込まれるページ構成シートとを有し、前記外装シートによって、前記冊子の表紙及び裏表紙が形成されており、前記表紙が、前記冊子の外側に露出する第一表紙面と、前記第一表紙面の裏側であって前記冊子の内側に向く第二表紙面とを有し、前記裏表紙が、前記冊子の外側に露出する第四表紙面と、前記第四表紙面の裏側であって前記冊子の内側に向く第三表紙面とを有し、前記ページ構成シートが、前記冊子の背側において天地方向に延びるように形成された接着部を有し、前記接着部において前記第二表紙面あるいは前記第三表紙面に接着されており、前記ページ構成シートをなす各紙面の前記第二表紙面あるいは前記第三表紙面に対する接着位置が、それぞれ前記冊子の小口側から背側に向けて所定の間隔毎にずれていることを特徴とするインデックス付冊子である。
本考案のインデックス付冊子においては、各ページ構成シートを第二表紙面あるいは第三表紙面において冊子の小口側から背側に向けて所定の間隔毎にずらして接着されている。そのため、表紙あるいは裏表紙の開閉操作を行うと、これに追従して各ページ構成シートが移動する。具体的には、冊子を開く操作を行うと、表紙あるいは裏表紙に引っ張られて各ページ構成シートが幅方向にスライドする。また、各ページ構成シートの接着位置が冊子の幅方向にずれているため、各ページ構成シートがあたかもエスカレータのステップのように、幅方向に次々と位置ズレつつスライドする。そして、表紙あるいは裏表紙を完全に開いた状態にすると、各ページ構成シートが小口側の位置においてずれた状態になり、インデックスが形成される。このように、本考案によれば、表紙あるいは裏表紙の開閉操作を行うことにより動的な意匠効果が得られるインデックス付冊子を提供することができる。
上述した本考案のインデックス付冊子は、前記ページ構成シートが、前記冊子を閉じた状態において小口が揃う大きさとされていることが好ましい。
かかる構成とすることにより、各種のパンフレットや広告用小冊子として提供する上で装丁の整ったものとすることが可能となる。
また、本考案のインデックス付冊子は、前記ページ構成シートが、接着部と、接着部を除く非接着部とを有し、前記非接着部をなす領域の幅が、接着位置が小口側に位置するものほど小さいものであることが好ましい。
かかる構成とすることにより、表紙あるいは裏表紙を完全に開いた状態にした際に、各ページ構成シートの小口側の位置において確実にずれを生じさせ、上下に積層されたページ構成シートの非重複部分をインデックスとして活用することが可能となる。また、本考案によれば、各ページ構成シートの紙面の大きさが相違しており、これによる意匠的効果も期待できる。
本考案のインデックス付冊子は、前記ページ構成シートが、接着部と、接着部を除く非接着部とを有し、前記接着部と前記非接着部との境界部において、折線が形成されているものであることが望ましい。
本考案のインデックス付冊子では、各ページ構成シートの接着位置が幅方向(小口側から背側に向かう方向)に位置ズレしている。そのため、ページをめくり進める際に、通常の冊子のように外装シートの幅方向中央でページ構成シートを折り返すのでははなく、見開き状態における中央位置においてページ構成シートを折り返す必要がある。本考案のインデックス付冊子においては、見開き状態における中央位置にページ構成シートに折線が到来する。従って、インデックス付冊子においては、見開き状態における中央位置が各ページ毎に相違するにもかかわらず、スムーズにページをめくり進めることができる。
本考案のインデックス付冊子は、前記非接着部をなす領域の幅が、前記ページ構成シートが接着されている前記第二表紙面あるいは前記第三表紙面の小口側の端部から前記折線までの幅と同一であることが好ましい。
かかる構成とすることにより、インデックス付冊子を閉じた際に各ページ構成シートが小口側において揃った状態になり、装丁の整ったものとしうる。
本考案のインデックス付冊子は、見開き状態において一方側のページを構成するページ構成シートの背側の端部が、他方側のページを構成するページ構成シートの折線に隣接する位置、あるいは他方側のページ構成シートの接着部に重複する位置に存在したものであることが望ましい。
かかる構成とすることにより、見開き状態における中央部に不連続部分が生じるのを防止し、装丁の整ったインデックス付冊子を提供することができる。
また、上述したインデックス付冊子は、前記ページ構成シートが、背側において連続すると共に、小口側において非重複部分が形成されるように折り返されたものであっても良い。
かかる構成とすることにより、より多数のページを有するページ付冊子を作成することが可能となる。
ページ構成シートを上述したように小口側において非重複部分が形成されるようにシートを折り返したものとする場合には、前記接着部が、前記ページ構成シートにおいて背側に形成された折線上に形成されていても良い。
かかる構成とすることにより、ページ構成シートの接着に要する領域(接着領域)の幅を最小限に抑制することが可能となる。これにより、接着領域の幅による制約を受けることなく、各ページ構成紙の接着位置の調整等を行うことができる。従って、上述した構成とすれば、小口側においてインデックスとして機能するページ構成シートのズレ幅、すなわち積層されたページ構成紙において非重複となる領域の幅をより一層細かく調整する等、インデックス付冊子のデザイン性をより一層向上させることが可能となる。
本考案のインデックス付冊子は、前記ページ構成シートが、接着部と、接着部を除く非接着部とを有し、各ページ構成シートの非接着部をなす領域内の小口側に、前記冊子を開いた状態において上側に位置する他のページ構成シートと非重複となるインデックス領域が設けられており、前記インデックス領域に、見出しが印刷されているものであることが望ましい。
本考案のように、各ページ構成シートのインデックス領域に見出しを印刷しておくことにより、インデックス付冊子の閲覧性を向上させることが可能となる。
本考案によれば、インデックスを備えつつ、開閉操作に伴って動的な意匠効果が得られるインデックス付冊子を提供することができる。
以下、本考案に係るインデックス付冊子10について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示したインデックス付冊子10は、各種のパンフレットや広告用小冊子として提供される冊子である。インデックス付冊子10は、外装シート20及び複数のページ構成シート30を用いて構成されている。本実施形態では、図1〜図3に示すように、ページ構成シート30として4枚設けられている。
外装シート20は、インデックス付冊子10のの外装をなすシートであり、インデックス付冊子10の表紙12及び裏表紙14を構成する。外装シート20は、紙やプラスチック製のシート等、シート状のものであればいかなる素材によって構成されていても良いが、本実施形態では紙製のものとされている。インデックス付冊子10においては、一枚の紙を幅方向中間部に設けられた外装折線22において2つに折り曲げることにより、表紙12と裏表紙14が形成されている。インデックス付冊子10においては、外装折線22が形成された部位が背となり、外装シート20の幅方向両端側が小口となる。
表紙12の一方側の面はインデックス付冊子10の第一表紙面12aを構成し、他方側の面は第二表紙面12bを構成している。第一表紙面12aは、インデックス付冊子10の外側に露出する面である。第二表紙面12bは、第一表紙面12aの裏側であって、インデックス付冊子10を閉じた状態において内側に向く面である。
裏表紙14の一方側の面は、インデックス付冊子10の第三表紙面14aを構成し、他方側の面は第四表紙面14bしている。第三表紙面14aは、裏表紙14においてインデックス付冊子10を閉じることで内側に向く面である。第四表紙面14bは、裏表紙14において外側に露出する面である。
ページ構成シート30は、インデックス付冊子10におて外装シート20をなす表紙12及び裏表紙14の内側に綴じ込まれるシートである。ページ構成シート30は、上述した外装シート20と同様に、紙やプラスチック製のシート等、シート状のものであればいかなる素材によって構成されていても良いが、本実施形態では紙製のものとされている。ページ構成シート30は、上述したように複数設けられており、それぞれの大きさが相違している。本実施形態では、ページ構成シート30として、大きさの異なる第一ページ構成シート32、第二ページ構成シート34、第三ページ構成シート36、及び第四ページ構成シート38が設けられている。
各ページ構成シート30は、接着部40と非接着部42とを有する。接着部40は、ページ構成シート30を接着(糊付け)するための領域である。すなわち、接着部40は、ページ構成シート30においてのり代となる部分である。接着部40は、インデックス付冊子10の背側、すなわち外装シート20に設けられた外装折線22側において、外装折線22に沿って天地方向に延びるように形成されている。また、非接着部42は、各ページ構成シート30における接着部40を除く領域である。各ページ構成シート30において、接着部40と非接着部42をなす領域との境界には、折線44が形成されている。
各ページ構成シート30は、接着部40において外装シート20によって構成された表紙12の第二表紙面12b、あるいは裏表紙14の第三表紙面14aに対して糊等によって接着される。また、各ページ構成シート30の第二表紙面12bあるいは第三表紙面14aに対する接着位置が、それぞれインデックス付冊子10の小口側から背側に向けて所定の間隔毎にずれている。本実施形態では、各ページ構成シート30の接着部40が、表紙12側に近いものから順に第二表紙面12bにおいて小口側から背側に向けて少しずつ位置をずらした状態で接着されている。
さらに具体的には、図1や図2に示すように、インデックス付冊子10においては、第一ページ構成シート32、第二ページ構成シート34、第三ページ構成シート36、及び第四ページ構成シート38の順で表紙12側から裏表紙14側に積層されている。また、図1や図3に示すように、第一ページ構成シート32、第二ページ構成シート34、第三ページ構成シート36、及び第四ページ構成シート38の順で、接着部40(接着位置)が第二表紙面12bの小口側から背側に向けてずれるように接着されている。また、表紙12を開いた状態において下側に位置するページ構成シート30の背側の端部が、上側に位置するページ構成シート30の折線44に隣接する位置、あるいは上側に位置するページ構成シート30の接着部に重複する位置に存在するように各ページ構成シート30が接着される。本実施形態では、表紙12を開いた状態において下側に位置するページ構成シート30の背側の端部の位置、上側に位置するページ構成シート30の折線44の位置とが揃うように各ページ構成シート30が貼り付けられている。
各ページ構成シート30は、インデックス付冊子10を閉じた状態において小口側の端部が揃う大きさとされている。すなわち、図1に示すように、各ページ構成シート30における非接着部42をなす領域の幅W1〜W4は、接着部40(接着位置)が小口側に位置するものほど小さい。また、各ページ構成シート30における非接着部42の幅W1〜W4は、接着部40の幅W6に対して十分に大きい。具体的には、接着部40の幅W6は、接着したページ構成シート30が剥がれ落ちない程度の大きさであれば良い。具体的には、幅W6は、0.5cm〜3cm程度の範囲内とすることができる。
具体的には、最も小口側に位置しているページ構成シート30である第一ページ構成シート32の非接着部42をなす領域の幅W1は、他のページ構成シート30の非接着部42の幅W2よりも小さい。第一ページ構成シート32に対して隣接する第二ページ構成シート34の非接着部42の大きさ(幅W2)は、第三ページ構成シート36の幅W3よりも小さいものの、第一ページ構成シート32の幅W1よりも大きい。同様に、第三ページ構成シート36の非接着部42の幅W3は、第四ページ構成シート38の幅W4よりも小さいものの、第二ページ構成シート34の幅W2よりも大きい。また、第四ページ構成シート38の幅W4は、表紙12及び裏表紙の幅W5よりも小さい。このように、各ページ構成シート30の非接着部42の幅W1〜W4は、表紙12及び裏表紙14の幅W5よりも小さく、表紙12側から見て下層側に向かうほど大きくなっている(W6<<W1<W2<W3<W4<W5)。言い換えれば、各ページ構成シート30は、非接着部42の幅W1〜W4に相当する分だけ小口側から背側に離れた位置に折線44が到来するように接着されている。
各ページ構成シート30を構成する非接着部42をなす領域内の小口側には、インデックス領域46が設けられている。各ページ構成シート30が接着されている表紙12側から見て二枚目以降のページ構成シート30、すなわち第二ページ構成シート34、第三ページ構成シート36、及び第四ページ構成シート38のインデックス領域46は、インデックス付冊子10を開いた状態において上側に位置する他のページ構成シート30と非重複となる領域に形成されている。また、表紙12側から見て一枚目のページ構成シート30である第一ページ構成シート32のインデックス領域46についても、他のページ構成シート30のものと同様の位置及び大きさとされている。インデックス領域46には、各ページ構成シート30の内容等を示すための見出しが印刷されている。
続いて、図3を参照しつつ、上述したインデックス付冊子10の製造方法について説明する。インデックス付冊子10は、上述したような構成(構造)とすることができるのであれば、いかなる方法で製造されても良いが、例えば次のような方法で製造することができる。具体的には、インデックス付冊子10において外装シート20を構成するためのウェブに、オフセット輪転機、デジタルプレス等の印刷機を用いて表紙12及び裏表紙14についての印刷を施す。印刷が施された外装シート20用のウェブは、プラウ折り装置等により折られる。これにより、外装折線22が形成され、外装折線22を境として一方側が表紙12、他方側が裏表紙14とされる(図3(a)参照)。
一方、各ページ構成シート30を構成するためのウェブについても、オフセット輪転機等の印刷機を用いて印刷が施される。また、印刷が施された各ページ構成シート30用のウェブについても、プラウ折り装置等により折り曲げ加工がなされる。これにより、折線44が形成されると共に、折線44を境界として接着部40と非接着部42とが形成される(図3(a)〜(d)参照)。
上述したようにして外装シート20及び各ページ構成シート30が準備されると、グルアー等の接着装置(糊付け装置)を用い、外装シート20に対して各ページ構成シート30が順に並ぶように接着される。具体的には、表紙12の第二表紙面12bにおいて、小口側から外装折線22側に向けて、第一ページ構成シート32、第二ページ構成シート34、第三ページ構成シート36、及び第四ページ構成シート38の順で並ぶように糊付けされる。その際、第一ページ構成シート32は、表紙12における小口側の端部から、非接着部42の幅W1分だけ外装折線22側に寄った位置に折線44が到来するように位置合わせして接着される。同様に、第二ページ構成シート34、第三ページ構成シート36、及び第四ページ構成シート38についても、表紙12における小口側の端部から、それぞれ非接着部42の幅W2,W3,W4分だけ外装折線22側に寄った位置に折線44が到来するように位置合わせして接着される。
第一ページ構成シート32、第二ページ構成シート34、第三ページ構成シート36、及び第四ページ構成シート38を接着する順番はどのようなものでも良いが、例えば図3(a)〜(d)に示すように、第四ページ構成シート38、第三ページ構成シート36、第二ページ構成シート34、第一ページ構成シート32の順で接着するようにしても良い。このようにして各ページ構成シート30が接着されると、インデックス付冊子10が完成する。
上述したように、本実施形態のインデックス付冊子10では、各ページ構成シート30を第二表紙面12bあるいは第三表紙面14aにおいてインデックス付冊子10の小口側から背側に向けて所定の間隔毎にずらして接着されている。そのため、表紙12の開閉操作を行うと、これに追従して各ページ構成シート30がエスカレータのステップの如く、幅方向に次々と位置ズレつつスライドする。
具体的には、図2に示すように、第一ページ構成シート32、第二ページ構成シート34、第三ページ構成シート36、第四ページ構成シート38、及び裏表紙の小口側端部の位置をそれぞれ点a,b,c,d,eで表示すると、図2(a)において矢印Aで示すように表紙12を開きはじめると、点a,b,c,dが徐々に点eから離れる方向(矢印B方向)に移動し始める。その後、図2(b),(c),(d)に示すように表紙12を大きく開いていくと、それに連動して各ページ構成シート30の小口側端部に相当する点a,b,c,dの間隔が拡がりつつが矢印B方向に移動していく。この様子を見ると、インデックス付冊子10の小口側において、各ページ構成シート30がエスカレータのステップの如く移動しているように見える。このように、本実施形態のインデックス付冊子10によれば、表紙12の開閉操作を行うことにより動的な意匠効果が得られる。
上述したように、インデックス付冊子10は、各ページ構成シート30の大きさが相違しており、インデックス付冊子10を閉じた状態において小口が揃うようにサイズ調整されている。そのため、インデックス付冊子10は、閉じた状態においては、通常のパンフレットや広告用小冊子をなす冊子と同様に整った装丁を呈する。また、インデックス付冊子10は、閉じた状態では装丁の整った通常の冊子のように見えるため、表紙12を開けることによる各ページ構成シート30の動作が使用者の意表を突き、大きなインパクトを与えることができる。
具体的には、各ページ構成シート30における非接着部42の幅W1〜W4が、接着位置が小口側に位置となるページ構成シート30のものほど小さくなるようにサイズ調整されている。このような構成とすることにより、表紙12を完全に開いた状態において、各ページ構成シート30が小口側の位置において段階的に位置ズレした状態になり、インデックスとして活用することが可能となる。また、本実施形態によれば、各ページ構成シート30の紙面の大きさが相違しており、これによる意匠的効果も期待できる。
また、インデックス付冊子10においては、各ページ構成シート30の非接着部42の幅が、ページ構成シート30が接着されている第二表紙面12bの小口側の端部から折線44までの幅と同一とされている。そのため、インデックス付冊子10は、閉じた際に各ページ構成シート30が小口側において揃った状態になる。
本実施形態のインデックス付冊子10においては、ページをめくり進める際に、通常の冊子のように外装シート20の幅方向中央(外装折線22の位置)でページ構成シート30を折り返すのでははなく、見開き状態における中央位置においてページ構成シート30を折り返す必要がある。上述したように、インデックス付冊子10においては、見開き状態における中央位置にページ構成シート30に折線44が設けられている。従って、インデックス付冊子10においては、見開き状態における中央位置(折り返し位置)が各ページ毎に相違するにもかかわらず、スムーズにページをめくり進めることができる。
上述したように、インデックス付冊子10においては、見開き状態において一方側(右側)に位置するページ構成シート30の背側の端部が、他方側(左側)に位置するページ構成シート30の折線44に隣接する位置に存在している。そのため、インデックス付冊子10は、例えば見開き状態とした場合の幅方向中央部に、不連続部分が形成されない。なお、本考案はこれに限定されるものではなく、見開き状態において一方側(右側)のページを構成するページ構成シート30の背側の端部が、他方側のページを構成するページ構成シート30の折線44を越え、接着部40に重複するように設けられても良い。すなわち、連続する2枚のページ構成シート30の接着部40,40が重複した状態で接着されても良い。かかる構成とした場合についても、見開き状態における幅方向中央部に不連続部分が形成されない。
また、本実施形態のインデックス付冊子10では、ページ構成シート30の非接着部42内の小口側にインデックス領域46が設けられており、インデックス付冊子10を開いた状態において各ページ構成シート30のインデックス領域46が露出する。そのため、インデックス領域46に印刷された見出しにより、インデックス付冊子10の閲覧性を向上させることが可能となる。なお、本実施形態においては、インデックス領域46に閲覧性向上のための見出しを印刷した例を示したが、本考案はこれに限定されるものではなく、見出し等を印刷しない構成としても良い
本実施形態では、表紙12側にのみ各ページ構成シート30を接着した例を示したが、本考案はこれに限定されるものではなく、裏表紙14側にのみ各ページ構成シート30を接着した構成や、表紙12及び裏表紙14の双方に各ページ構成シート30を接着したた構成としても良い。また、インデックス付冊子10は、インデックスをなすページ構成シート30のみでなく、他のページを構成する紙面を上述したページ構成シート30と共に表紙12及び裏表紙14の間に綴じ込んだものとしても良い。さらに上述したインデックス付冊子10を複数集め、一冊の冊子としても良い。
上述したインデックス付冊子10は、ページ構成シート30として表裏によって二面のページを構成するものを用いた例を示したが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば図4や図5(b)に示すように折り曲げ加工を施したページ構成シート130等をページ構成シート30の代わりに用いてもよい。さらに具体的には、図5(a)に示すように、ページ構成シート130は、単一のシートの幅方向中央に位置する中心線CLから外れた位置にある折線132において、図中に矢印で示すように二つに折り畳んだものである。すなわち、ページ構成紙130は、図5(b)のように、折線132側(背側)において連続すると共に、小口側(折線132とは反対側の端部)において位置ズレし、非重複部分134が形成されるように折り返されたものである。
図4に示した変形例に係るインデックス付冊子10は、折線132を接着部134として上述したページ構成シート130を外装シート20に接着(糊付け)したものである。このインデックス付冊子10においては、接着部134が線状とされる。そのため、ページ構成シート130が脱落等しないようにすべく、いわゆるホットメルト接着剤のような接着できる領域が狭小であっても十分な接着強度が得られる接着方法で接着することが望ましい。
上述したように、背側において連続すると共に、小口側において非重複部分134が形成されるように折り返されたページ構成シート130を用いてインデックス付冊子10を作成することにより、より一層多数のページを有するページ付冊子を作成することが可能となる。また、ページ構成シート130の背側に形成された折線132上に接着部134を形成することにより、ページ構成シート130の接着に要する領域(接着領域)の幅を最小限に抑制することが可能となる。これにより、接着領域の幅による制約を受けることなく、各ページ構成紙130の接着位置の調整等を行うことができる。従って、小口側においてインデックスとして機能するページ構成シート130のズレ幅、すなわち積層されたページ構成紙130において非重複となる領域の幅をより一層細かく調整する等、インデックス付冊子10のデザイン性をより一層向上させることが可能となる。
上述したページ構成紙30,130は、単一のシート(リボン,ウェブ)を折線132において折り返して形成されたものであるが、本考案はこれに限定されるものではなく、複数のシートを接合する等してページ構成シート30,130を形成しても良い。具体的には、幅が相違するシートを背側となる部分において貼り合わせることにより、背側において連続すると共に、小口側において非重複部分134が形成されるように折り返されたものとし、これをページ構成紙130として用いても良い。
上述したページ構成紙130は、シート(リボン,ウェブ)を一箇所で折り返したものであるが、本考案はこれに限定されるものではなく、いわゆる三つ折りや片観音折り、両観音折り等のような様々な折り加工を施したものであっても良い。かかる構成とすることにより、より一層様々な形態のインデックス冊子10を提供することが可能となる。
上述したインデックス付冊子10は、本考案の一実施形態を示したものに過ぎず、本考案の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜設計変更できる。具体的には、本実施形態では、ページ構成シート30を4枚用いることによりインデックス付冊子10を12ページからなるものとした例を示したが、本考案はこれに限定されるものではない。すなわち、ページ構成シート30の枚数を適宜調整することにより、任意のページ数からなるインデックス付冊子10を作成することができる。また、各ページ構成シート30の接着位置についても略均一である必要はなく、各ページ構成シート30毎に相違するようにしても良い。かかる構成とすることにより、インデックスの幅をあえて不均一化させる等、インデックス付冊子10のデザイン性をさらに向上させることが可能となる。
本考案のインデックス付冊子は、各種のパンフレットや広告用小冊子等の様々な冊子として有効利用することができる。
10 インデックス付冊子
12 表紙
12a 第一表紙面
12b 第二表紙面
14 裏表紙
14a 第三表紙面
14b 第四表紙面
20 外装シート
30,130 ページ構成シート
40,134 接着部
42 非接着部
44,132 折線
46 インデックス領域
12 表紙
12a 第一表紙面
12b 第二表紙面
14 裏表紙
14a 第三表紙面
14b 第四表紙面
20 外装シート
30,130 ページ構成シート
40,134 接着部
42 非接着部
44,132 折線
46 インデックス領域
Claims (9)
- 冊子の外装をなす外装シートと、
前記冊子において前記外装シートの内側に綴じ込まれるページ構成シートとを有し、
前記外装シートによって、前記冊子の表紙及び裏表紙が形成されており、
前記表紙が、前記冊子の外側に露出する第一表紙面と、前記第一表紙面の裏側であって前記冊子の内側に向く第二表紙面とを有し、
前記裏表紙が、前記冊子の外側に露出する第四表紙面と、前記第四表紙面の裏側であって前記冊子の内側に向く第三表紙面とを有し、
前記ページ構成シートが、前記冊子の背側において天地方向に延びるように形成された接着部を有し、前記接着部において前記第二表紙面あるいは前記第三表紙面に接着されており、
前記ページ構成シートをなす各紙面の前記第二表紙面あるいは前記第三表紙面に対する接着位置が、それぞれ前記冊子の小口側から背側に向けて所定の間隔毎にずれていることを特徴とするインデックス付冊子。 - 前記ページ構成シートが、前記冊子を閉じた状態において小口が揃う大きさとされていることを特徴とする請求項1に記載のインデックス付冊子。
- 前記ページ構成シートが、接着部と、接着部を除く非接着部とを有し、
前記表紙及び前記裏表紙のうち前記ページ構成シートが接着されている側から他方側に向けてページ数が増加すると仮定した場合に、
前のページをなす前記非接着部の幅が、次ページをなす前記非接着部の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載のインデックス付冊子。 - 前記ページ構成シートが、接着部と、前記接着部を除く非接着部とを有し、
前記接着部と前記非接着部との境界部において、折線が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインデックス付冊子。 - 前記非接着部の幅が、前記ページ構成シートが接着されている前記第二表紙面あるいは前記第三表紙面の小口側の端部から前記折線までの幅と同一であることを特徴とする請求項4に記載のインデックス付冊子。
- 見開き状態において一方側のページを構成するページ構成シートの背側の端部が、他方側のページを構成するページ構成シートの折線に隣接する位置、あるいは他方側のページ構成シートの接着部に重複する位置に存在していることを特徴とする請求項4又は5に記載のインデックス付冊子。
- 前記ページ構成シートが、背側において連続すると共に、小口側において非重複部分が形成されるように折り返されたものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のインデックス付冊子。
- 前記接着部が、前記ページ構成シートにおいて背側に形成された折線上に形成されていることを特徴とする請求項7に記載のインデックス付冊子。
- 前記ページ構成シートが、接着部と、接着部を除く非接着部とを有し、
各ページ構成シートの非接着部内の小口側に、前記冊子を開いた状態において上側に位置する他のページ構成シートと非重複となるインデックス領域が設けられており、
前記インデックス領域に、見出しが印刷されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインデックス付冊子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013003744U JP3185971U (ja) | 2013-07-01 | 2013-07-01 | インデックス付冊子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013003744U JP3185971U (ja) | 2013-07-01 | 2013-07-01 | インデックス付冊子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3185971U true JP3185971U (ja) | 2013-09-12 |
Family
ID=50429681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013003744U Expired - Fee Related JP3185971U (ja) | 2013-07-01 | 2013-07-01 | インデックス付冊子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3185971U (ja) |
-
2013
- 2013-07-01 JP JP2013003744U patent/JP3185971U/ja not_active Expired - Fee Related
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