JP3183790B2 - ろう付けハニカムパネルユニットおよびその製造方法 - Google Patents
ろう付けハニカムパネルユニットおよびその製造方法Info
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- JP3183790B2 JP3183790B2 JP29048094A JP29048094A JP3183790B2 JP 3183790 B2 JP3183790 B2 JP 3183790B2 JP 29048094 A JP29048094 A JP 29048094A JP 29048094 A JP29048094 A JP 29048094A JP 3183790 B2 JP3183790 B2 JP 3183790B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T30/00—Transportation of goods or passengers via railways, e.g. energy recovery or reducing air resistance
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- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造物用のろう付けハ
ニカムパネルユニット、とくに車両構体を形成するに好
適なろう付けハニカムパネルユニットおよびその製造方
法に関する。
ニカムパネルユニット、とくに車両構体を形成するに好
適なろう付けハニカムパネルユニットおよびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】客電車、モノレールなどの車両の構体
は、車両側壁を構成する側構、屋根を構成する屋根構、
車両端部を構成する妻構、および台枠をユニットパネル
として製作し、これらのユニットパネルを接合すること
により形成されている。
は、車両側壁を構成する側構、屋根を構成する屋根構、
車両端部を構成する妻構、および台枠をユニットパネル
として製作し、これらのユニットパネルを接合すること
により形成されている。
【0003】最近、車両軽量化の観点から、車両構体の
構成要素としてアルミニウムのろう付けハニカムパネル
が注目され、車両構体に適用するために種々の改良が行
われている。アルミニウム(アルミニウム及びアルミニ
ウム合金を含む。以下同じ)のろう付けハニカムパネル
は、図6に示すように、多数枚のアルミニウムブレージ
ングシート16を互いにろう付け接合することによりハ
ニカムコア6を形成し、ハニカムコア6の上下両面にア
ルミニウムの面板(図6には図示せず)をろう付け接合
してなるものである。
構成要素としてアルミニウムのろう付けハニカムパネル
が注目され、車両構体に適用するために種々の改良が行
われている。アルミニウム(アルミニウム及びアルミニ
ウム合金を含む。以下同じ)のろう付けハニカムパネル
は、図6に示すように、多数枚のアルミニウムブレージ
ングシート16を互いにろう付け接合することによりハ
ニカムコア6を形成し、ハニカムコア6の上下両面にア
ルミニウムの面板(図6には図示せず)をろう付け接合
してなるものである。
【0004】従来、アルミニウムろう付けハニカムパネ
ルを使用して車両構体のユニットパネルを作製するため
には、まず、図7に示すように、多数の縦枠材(S枠)
19および周縁横枠材17、中間横枠材17a(W枠)
をw点で仮止め溶接して枠体1を形成し、この枠体1の
開口部分にハニカムコア6を枠体上下面と面一に配置す
るとともに、上下両面にはアルミニウムの面板を配設し
たのち、加熱、ろう付けを行ってろう付けハニカムパネ
ルユニットとし、このユニットを接合することにより車
両構体用ユニットパネルに成形している。なお、枠体の
形成に仮止め溶接を用いる理由は、ろう付け加熱時、枠
体に変形の自由度を与え、ろう付け一体とされるパネル
ユニットの歪み発生を抑制し、歪みに起因するろう付け
不良の発生を防止するためである。又、中間横枠材を設
けるのは強度付与のためである。
ルを使用して車両構体のユニットパネルを作製するため
には、まず、図7に示すように、多数の縦枠材(S枠)
19および周縁横枠材17、中間横枠材17a(W枠)
をw点で仮止め溶接して枠体1を形成し、この枠体1の
開口部分にハニカムコア6を枠体上下面と面一に配置す
るとともに、上下両面にはアルミニウムの面板を配設し
たのち、加熱、ろう付けを行ってろう付けハニカムパネ
ルユニットとし、このユニットを接合することにより車
両構体用ユニットパネルに成形している。なお、枠体の
形成に仮止め溶接を用いる理由は、ろう付け加熱時、枠
体に変形の自由度を与え、ろう付け一体とされるパネル
ユニットの歪み発生を抑制し、歪みに起因するろう付け
不良の発生を防止するためである。又、中間横枠材を設
けるのは強度付与のためである。
【0005】図8は曲面を有する車両構体を形成するた
めの枠体で、同様に、多数の縦枠材19(S枠)と所定
の曲率をそなえた周縁横枠材18、中間横枠材18a
(R枠)をw点で仮止め溶接することにより形成する。
この枠体1にアルミニウムのハニカムコア6を装着し、
上下両面にアルミニウムの面板を配設して加熱し、一体
にろう付け接合してろう付けハニカムパネルユニットと
し、当該ユニットを接合することにより曲面部に使用す
る車両構体ユニットパネルとする。
めの枠体で、同様に、多数の縦枠材19(S枠)と所定
の曲率をそなえた周縁横枠材18、中間横枠材18a
(R枠)をw点で仮止め溶接することにより形成する。
この枠体1にアルミニウムのハニカムコア6を装着し、
上下両面にアルミニウムの面板を配設して加熱し、一体
にろう付け接合してろう付けハニカムパネルユニットと
し、当該ユニットを接合することにより曲面部に使用す
る車両構体ユニットパネルとする。
【0006】しかしながら、従来のパネルユニットの製
作においては、図7および図8に示すように、枠体の形
成は、短く切断された多数の縦枠材と横枠材とを仮止め
溶接するのみで行われるから、十分な剛性が確保でき
ず、ハニカムコアを装着し面板を配設して加熱、ろう付
けする際に変形して、製作されたパネルユニットの寸法
精度に影響を与える。とくに、加熱、ろう付け中および
ろう付け後の反り矯正中において、仮止め溶接した縦枠
材と横枠材の接合部が開き易く、そのために、この部分
の面板の肉厚が薄くなるという問題があり、面板に亀裂
が生じるおそれもある。
作においては、図7および図8に示すように、枠体の形
成は、短く切断された多数の縦枠材と横枠材とを仮止め
溶接するのみで行われるから、十分な剛性が確保でき
ず、ハニカムコアを装着し面板を配設して加熱、ろう付
けする際に変形して、製作されたパネルユニットの寸法
精度に影響を与える。とくに、加熱、ろう付け中および
ろう付け後の反り矯正中において、仮止め溶接した縦枠
材と横枠材の接合部が開き易く、そのために、この部分
の面板の肉厚が薄くなるという問題があり、面板に亀裂
が生じるおそれもある。
【0007】また、多数の縦枠材を使用するため仮止め
溶接箇所が多くなり、縦方向の寸法精度がわるくなって
寸法公差を外れる場合が少なくなく、さらに、多数の縦
枠材を用いるため、仮止め溶接時にきわめて多くの拘束
治具が必要となるという難点もある。図9に示すような
断面形状の縦枠材20を横枠材21と組み合わせて枠体
1を構成した場合には、ろう付け後、横枠材21の飛び
出し部22を切り欠いて使用しなければならないことも
多い。
溶接箇所が多くなり、縦方向の寸法精度がわるくなって
寸法公差を外れる場合が少なくなく、さらに、多数の縦
枠材を用いるため、仮止め溶接時にきわめて多くの拘束
治具が必要となるという難点もある。図9に示すような
断面形状の縦枠材20を横枠材21と組み合わせて枠体
1を構成した場合には、ろう付け後、横枠材21の飛び
出し部22を切り欠いて使用しなければならないことも
多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ろう付けハ
ニカムパネルユニットにおける上記従来の問題点を解消
するためになされたものであり、その目的は、縦枠材の
剛性が確保されて、寸法精度上の問題を生じることがな
く、縦枠材と横枠材との接合部にも加熱、ろう付け中あ
るいはろう付け後の反り矯正中に隙間が発生することな
く、枠体の仮止め溶接作業も簡単に行うことができる構
造物用のろう付けハニカムパネルユニット、とくに車両
構体用として好適なろう付けハニカムパネルユニット、
およびその製造方法を提供することにある。
ニカムパネルユニットにおける上記従来の問題点を解消
するためになされたものであり、その目的は、縦枠材の
剛性が確保されて、寸法精度上の問題を生じることがな
く、縦枠材と横枠材との接合部にも加熱、ろう付け中あ
るいはろう付け後の反り矯正中に隙間が発生することな
く、枠体の仮止め溶接作業も簡単に行うことができる構
造物用のろう付けハニカムパネルユニット、とくに車両
構体用として好適なろう付けハニカムパネルユニット、
およびその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明よるハニカムパネルユニットは、縦枠材と横
枠材からなる枠体にハニカムコアが装着され、枠体およ
びハニカムコアの上下面に面板が配設され、ろう付け一
体としてなり、以下のように構成されるろう付けハニカ
ムパネルユニットである。
めの本発明よるハニカムパネルユニットは、縦枠材と横
枠材からなる枠体にハニカムコアが装着され、枠体およ
びハニカムコアの上下面に面板が配設され、ろう付け一
体としてなり、以下のように構成されるろう付けハニカ
ムパネルユニットである。
【0010】互いに逆向きに重合することにより上下に
溶接開先が形成される断面をそなえたアルミニウム押出
形材を縦枠材とし、該縦枠材の側面に設けられた切欠部
にアルミニウム形材からなる横枠材が嵌着されて仮止め
溶接することにより枠体が構成され、枠体にハニカムコ
アが装着され、上下に面板が配設されてろう付け一体と
される。
溶接開先が形成される断面をそなえたアルミニウム押出
形材を縦枠材とし、該縦枠材の側面に設けられた切欠部
にアルミニウム形材からなる横枠材が嵌着されて仮止め
溶接することにより枠体が構成され、枠体にハニカムコ
アが装着され、上下に面板が配設されてろう付け一体と
される。
【0011】形成されたハニカムパネルユニットは、縦
枠材を互いに逆向きに重合することにより形成される前
記溶接開先を介して縦枠材を溶接し、ハニカムパネルユ
ニットを連結して車両構体などとして適用されるユニッ
トパネルとする。
枠材を互いに逆向きに重合することにより形成される前
記溶接開先を介して縦枠材を溶接し、ハニカムパネルユ
ニットを連結して車両構体などとして適用されるユニッ
トパネルとする。
【0012】本発明によるろう付けハニカムパネルユニ
ットの製造方法は、上面が第1水平面部と第1水平面部
と傾斜面部で連接し第1水平面部より上方に位置する第
2水平面部からなり、下面が上面と並行に形成されたア
ルミニウム中空押出形材を縦枠材とし、該縦枠材に設け
られた切欠部にアルミニウム押出形材からなる横枠材を
嵌着、仮止め溶接して枠体を構成し、該枠体にハニカム
コアを装着し、枠体およびハニカムコアの上下面に面板
を配設して、ろう付け一体としたのち、枠体の第1水平
面部から下面にかけて斜めにトリミングすることを特徴
とする。
ットの製造方法は、上面が第1水平面部と第1水平面部
と傾斜面部で連接し第1水平面部より上方に位置する第
2水平面部からなり、下面が上面と並行に形成されたア
ルミニウム中空押出形材を縦枠材とし、該縦枠材に設け
られた切欠部にアルミニウム押出形材からなる横枠材を
嵌着、仮止め溶接して枠体を構成し、該枠体にハニカム
コアを装着し、枠体およびハニカムコアの上下面に面板
を配設して、ろう付け一体としたのち、枠体の第1水平
面部から下面にかけて斜めにトリミングすることを特徴
とする。
【0013】本発明において、ろう付けハニカムパネル
ユニットの枠体は、図1に示すように、縦枠材3に切欠
部5を設け、この切欠部5に中間横枠材4aなどの横枠
材4を嵌着し、仮止め溶接することにより形成される。
切欠部5の大きさは、嵌着される中間横枠材4aの断面
寸法に出来るだけ等しいことが望ましい。切欠部の幅が
嵌着する横枠材の幅より小さい場合は、嵌着時に縦枠材
と横枠材との接触部が盛り上がり、切欠部周辺のろう付
け不良を誘発するおそれがある。切欠部の深さについて
は、嵌着する横枠材の歪み矯正や寸法誤差の吸収のため
に、若干大きめにするのが好ましい。なお、周縁横枠材
についても縦枠材の端部に切欠部を設けて嵌着し、仮止
め溶接するのが好適であるが、周縁横枠材についてはこ
れまでと同様突き合せ状態で設けてもよい。
ユニットの枠体は、図1に示すように、縦枠材3に切欠
部5を設け、この切欠部5に中間横枠材4aなどの横枠
材4を嵌着し、仮止め溶接することにより形成される。
切欠部5の大きさは、嵌着される中間横枠材4aの断面
寸法に出来るだけ等しいことが望ましい。切欠部の幅が
嵌着する横枠材の幅より小さい場合は、嵌着時に縦枠材
と横枠材との接触部が盛り上がり、切欠部周辺のろう付
け不良を誘発するおそれがある。切欠部の深さについて
は、嵌着する横枠材の歪み矯正や寸法誤差の吸収のため
に、若干大きめにするのが好ましい。なお、周縁横枠材
についても縦枠材の端部に切欠部を設けて嵌着し、仮止
め溶接するのが好適であるが、周縁横枠材についてはこ
れまでと同様突き合せ状態で設けてもよい。
【0014】縦枠材および横枠材としては、例えば、幅
20〜50mm、高さ20〜100mmの種々の断面形
状を有するアルミニウム押出形材を使用することがで
き、上記のように形成された枠体1に、例えば、セルサ
イズ5〜50mmのアルミニウムのハニカムコア6を装
着し、枠体1およびハニカムコア6の上下両面に、例え
ばブレージングシートからなるアルミニウムの面板を配
設して、ろう付け温度に加熱し、ろう付け一体とする。
20〜50mm、高さ20〜100mmの種々の断面形
状を有するアルミニウム押出形材を使用することがで
き、上記のように形成された枠体1に、例えば、セルサ
イズ5〜50mmのアルミニウムのハニカムコア6を装
着し、枠体1およびハニカムコア6の上下両面に、例え
ばブレージングシートからなるアルミニウムの面板を配
設して、ろう付け温度に加熱し、ろう付け一体とする。
【0015】この場合、枠体に装着するハニカムコア
は、予めろう付け接合して組み立てたものを使用するこ
ともできるが、枠体内に、コルゲート加工したアルミニ
ウムブレージングシートをハニカムコアの形状となるよ
うに配列し、上下面にアルミニウムブレージングシート
からなる面板を配設して、一度に加熱、ろう付けするこ
とによってろう付けハニカムパネルユニットを成形する
こともできる。又、ハニカムコアは裸材をろう付け接合
して形成することもできる。成形されたパネルユニット
は種々の構造材として適用されることができる。
は、予めろう付け接合して組み立てたものを使用するこ
ともできるが、枠体内に、コルゲート加工したアルミニ
ウムブレージングシートをハニカムコアの形状となるよ
うに配列し、上下面にアルミニウムブレージングシート
からなる面板を配設して、一度に加熱、ろう付けするこ
とによってろう付けハニカムパネルユニットを成形する
こともできる。又、ハニカムコアは裸材をろう付け接合
して形成することもできる。成形されたパネルユニット
は種々の構造材として適用されることができる。
【0016】縦枠材同志を重ね合わせ継ぎ手溶接して、
ろう付けハニカムパネルユニットを互いに接合し、車両
構体などの構造用のユニットパネルを成形しようとする
場合には、図1に示すように、上面が第1水平面部10
と第1水平面部10と傾斜面部12で連接し第1水平面
部10より上方に位置する第2水平面部11からなり、
下面13が上面と平行に形成されたアルミニウム中空押
出形材を縦枠材3とし、この縦枠材3に切欠部5を設
け、切欠部5にアルミニウム押出形材からなる中間横枠
材4aを嵌着するとともに縦枠材の端部には周縁横枠材
を配置し、これらを仮止め溶接して枠体1を作製する。
切欠部5の深さは第2水平面部11の端部までとし、傾
斜面部12にかからないように形成する。縦枠材3の側
面部14、15の形状は、作製しようとするパネルユニ
ットにより種々の形状を採用することができる。
ろう付けハニカムパネルユニットを互いに接合し、車両
構体などの構造用のユニットパネルを成形しようとする
場合には、図1に示すように、上面が第1水平面部10
と第1水平面部10と傾斜面部12で連接し第1水平面
部10より上方に位置する第2水平面部11からなり、
下面13が上面と平行に形成されたアルミニウム中空押
出形材を縦枠材3とし、この縦枠材3に切欠部5を設
け、切欠部5にアルミニウム押出形材からなる中間横枠
材4aを嵌着するとともに縦枠材の端部には周縁横枠材
を配置し、これらを仮止め溶接して枠体1を作製する。
切欠部5の深さは第2水平面部11の端部までとし、傾
斜面部12にかからないように形成する。縦枠材3の側
面部14、15の形状は、作製しようとするパネルユニ
ットにより種々の形状を採用することができる。
【0017】つぎに、図2に示すように、製作された枠
体1の開口部にハニカムコア6を装着し、枠体1および
ハニカムコア6の上下両面にアルミニウムブレージング
シートからなる面板7、8を配設する。上面に配設され
る面板7の端部は、縦枠材3の第2水平面部11の傾斜
面部12側の端部と一致するようにし、ろう付け温度に
加熱し、ろう付け一体とする。
体1の開口部にハニカムコア6を装着し、枠体1および
ハニカムコア6の上下両面にアルミニウムブレージング
シートからなる面板7、8を配設する。上面に配設され
る面板7の端部は、縦枠材3の第2水平面部11の傾斜
面部12側の端部と一致するようにし、ろう付け温度に
加熱し、ろう付け一体とする。
【0018】ろう付け後、図2に示すように、枠体の第
1水平面部10から下面13にかけて、X−X線に沿っ
て斜めにトリミングし、図3に示すろう付けハニカムパ
ネルユニット2とする。図2に示すように、まず、アル
ミニウム中空形材からなる縦枠材3を使用して枠体1を
構成し、ろう付け後トリミングにより図3に示すような
開放端を有する縦枠材に成形した場合は、縦枠材9の開
放端の強度が十分高く保持されることができる。一方、
当初から図3に示すような開放端を有する縦枠材9を使
用して枠体を構成した場合には、ろう付け加熱時に開放
端の強度が低下し、縦枠材の剛性が劣る。
1水平面部10から下面13にかけて、X−X線に沿っ
て斜めにトリミングし、図3に示すろう付けハニカムパ
ネルユニット2とする。図2に示すように、まず、アル
ミニウム中空形材からなる縦枠材3を使用して枠体1を
構成し、ろう付け後トリミングにより図3に示すような
開放端を有する縦枠材に成形した場合は、縦枠材9の開
放端の強度が十分高く保持されることができる。一方、
当初から図3に示すような開放端を有する縦枠材9を使
用して枠体を構成した場合には、ろう付け加熱時に開放
端の強度が低下し、縦枠材の剛性が劣る。
【0019】作製されたろう付けハニカムパネルユニッ
ト2は、図5に示すように、縦枠材9を互い逆向きに重
合することにより、上面および下面に溶接開先Kを形成
し、溶接を行ってパネルユニット2を接合することによ
って、車両構体などの構造材に成形する。このように形
成される構造用材は、横枠材が相互に接合されて延設さ
れ強固な骨体を形成することができる。なお、あまり強
度の要求されない場合には、枠体は縦枠材と横枠材とを
仮止め溶接するのみで足りるが、車両構体のように十分
な強度を必要とされる用途の場合には、図4に示すよう
に、縦枠材9と中間横枠材4aとの嵌着部に隅肉溶接部
Wを形成し、嵌着部を補強するのが好ましい。
ト2は、図5に示すように、縦枠材9を互い逆向きに重
合することにより、上面および下面に溶接開先Kを形成
し、溶接を行ってパネルユニット2を接合することによ
って、車両構体などの構造材に成形する。このように形
成される構造用材は、横枠材が相互に接合されて延設さ
れ強固な骨体を形成することができる。なお、あまり強
度の要求されない場合には、枠体は縦枠材と横枠材とを
仮止め溶接するのみで足りるが、車両構体のように十分
な強度を必要とされる用途の場合には、図4に示すよう
に、縦枠材9と中間横枠材4aとの嵌着部に隅肉溶接部
Wを形成し、嵌着部を補強するのが好ましい。
【0020】
【作用】本発明においては、縦枠材と横枠材からなる枠
体にハニカムコアを装着し、上下面に面板を配設してろ
う付け一体とするろう付けハニカムパネルユニットにお
いて、縦枠材に切欠部を設け、切欠部に横枠材を嵌着す
ることにより枠体を形成したので、分断した多数の縦枠
材を使用する必要がなく、縦枠材の剛性が向上するとと
もに、縦枠材の長さ精度など寸法精度が良好で、ろう付
け加熱時に縦枠材と横枠材との接合部が開いて面板の厚
さが減少したり、面板に亀裂発生などの不都合が生じる
ことがない。このような効果は、少なくとも中間横枠材
に適用することで発揮でき、周縁横枠材については在来
の突き合せ方式でもよいが、周縁枠材にも適用すればよ
り効果的である。又、中間横枠材を省略した周縁枠材の
みの枠体においても適用可能で、在来の突き合せ方式よ
りも寸法精度を良好にすることができる。
体にハニカムコアを装着し、上下面に面板を配設してろ
う付け一体とするろう付けハニカムパネルユニットにお
いて、縦枠材に切欠部を設け、切欠部に横枠材を嵌着す
ることにより枠体を形成したので、分断した多数の縦枠
材を使用する必要がなく、縦枠材の剛性が向上するとと
もに、縦枠材の長さ精度など寸法精度が良好で、ろう付
け加熱時に縦枠材と横枠材との接合部が開いて面板の厚
さが減少したり、面板に亀裂発生などの不都合が生じる
ことがない。このような効果は、少なくとも中間横枠材
に適用することで発揮でき、周縁横枠材については在来
の突き合せ方式でもよいが、周縁枠材にも適用すればよ
り効果的である。又、中間横枠材を省略した周縁枠材の
みの枠体においても適用可能で、在来の突き合せ方式よ
りも寸法精度を良好にすることができる。
【0021】また、図2に示すような断面形状のアルミ
ニウム中空押出形材を縦枠材として使用して枠体を構成
し、ハニカムコアと面板を配設してろう付け一体とした
のち、縦枠材をトリミングして、図3に示すような開放
端を有する縦枠材9に形成することにより、ろう付けハ
ニカムパネルユニット2に成形すれば、十分な強度特性
をそなえたパネルユニットが得られ、縦枠材9を互いに
逆向きに重合して溶接開先Kを形成して溶接することに
よって、構造物用、特に、鉄道車両構体用の構造材とし
て適用できるユニットパネルが作製される。もっとも縦
枠材としては、四角形等でもよい。
ニウム中空押出形材を縦枠材として使用して枠体を構成
し、ハニカムコアと面板を配設してろう付け一体とした
のち、縦枠材をトリミングして、図3に示すような開放
端を有する縦枠材9に形成することにより、ろう付けハ
ニカムパネルユニット2に成形すれば、十分な強度特性
をそなえたパネルユニットが得られ、縦枠材9を互いに
逆向きに重合して溶接開先Kを形成して溶接することに
よって、構造物用、特に、鉄道車両構体用の構造材とし
て適用できるユニットパネルが作製される。もっとも縦
枠材としては、四角形等でもよい。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例1 図2に示すような断面形状を有するアルミニウム中空形
材(材質:6063合金又は6N01合金、寸法:幅50mm、下面
から第2水平面部までの高さ80mm、肉厚5mm)を縦枠材と
し、縦枠材と同一材質からなるアルミニウム中空形材(
幅50mm、高さ80mm、肉厚5mm)を横枠材として枠体を構成
した。
材(材質:6063合金又は6N01合金、寸法:幅50mm、下面
から第2水平面部までの高さ80mm、肉厚5mm)を縦枠材と
し、縦枠材と同一材質からなるアルミニウム中空形材(
幅50mm、高さ80mm、肉厚5mm)を横枠材として枠体を構成
した。
【0023】枠体に、図2に示すように、3003合金芯材
の両面にBA4004合金をクラッドした厚さ0.2mm のアルミ
ニウムブレージングシートから形成された、セルサイズ
20mmインチのハニカムコアを装着し、面板としてコア材
と同一の材質を有するアルミニウムブレージングシート
( 厚さ1mm )を配設して、真空ろう付け炉中で600 ℃に
加熱、ろう付けを行った。
の両面にBA4004合金をクラッドした厚さ0.2mm のアルミ
ニウムブレージングシートから形成された、セルサイズ
20mmインチのハニカムコアを装着し、面板としてコア材
と同一の材質を有するアルミニウムブレージングシート
( 厚さ1mm )を配設して、真空ろう付け炉中で600 ℃に
加熱、ろう付けを行った。
【0024】ろう付け後、図2のX−X線で示すような
トリミングを行い、図3に示すようなろう付けハニカム
パネルユニットを作製した。このパネルユニットの枠体
の縦枠材と横枠材との嵌着部を、図4に示すように、溶
接により補強したのち、パネルユニットを図5に示すよ
うに逆向きの重合して、重合部に形成された溶接開先を
MIG溶接したところ、十分な強度をそなえ、反りなど
のない寸法精度の良好なユニットパネルが成形された。
トリミングを行い、図3に示すようなろう付けハニカム
パネルユニットを作製した。このパネルユニットの枠体
の縦枠材と横枠材との嵌着部を、図4に示すように、溶
接により補強したのち、パネルユニットを図5に示すよ
うに逆向きの重合して、重合部に形成された溶接開先を
MIG溶接したところ、十分な強度をそなえ、反りなど
のない寸法精度の良好なユニットパネルが成形された。
【0025】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、剛性に
優れ、且つ長さ精度の良好な枠体をそなえ、ろう付け加
熱中またはろう付け後の反り矯正において、縦枠材の寸
法変化がないため面板に欠陥を生じることがなく、十分
な強度特性を有するろう付けハニカムパネルユニットが
得られる。
優れ、且つ長さ精度の良好な枠体をそなえ、ろう付け加
熱中またはろう付け後の反り矯正において、縦枠材の寸
法変化がないため面板に欠陥を生じることがなく、十分
な強度特性を有するろう付けハニカムパネルユニットが
得られる。
【図1】本発明の枠体の形成における縦枠材と横枠材の
配置を示す一部斜視図である。
配置を示す一部斜視図である。
【図2】本発明のろう付けハニカムパネルユニット作製
の途中工程を示す一部斜視図である。
の途中工程を示す一部斜視図である。
【図3】本発明のろう付けハニカムパネルユニットの実
施例を示す一部を切り欠いた斜視図である。
施例を示す一部を切り欠いた斜視図である。
【図4】縦枠材と横枠材の嵌着部の補強溶接部を示す図
3のA−A線に沿う断面図である。
3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】図3のパネルユニットの接合状態を示す一部斜
視図である。
視図である。
【図6】ハニカムコアの一部斜視図である。
【図7】従来の枠体を示す斜視図である。
【図8】従来の枠体の他の例を示す斜視図である。
【図9】従来の縦枠材と横枠材との組合せを示す斜視図
である。
である。
1 枠体 2 ろう付けハニカムパネルユニット 3 縦枠材 4 横枠材 4a 中間横枠材 5 切欠部 6 ハニカムコア 7 面板 8 面板 9 縦枠材 10 第1水平面部 11 第2水平面部 12 傾斜面部 13 下面 14 側面部 15 側面部 16 ブレージングシート 17 周縁横枠材 17a中間横枠材 18 周縁横枠材 18a中間横枠材 19 縦枠材 20 縦枠材 21 横枠材 22 飛び出し部 K 溶接開先 W 補強溶接部 w 仮止め溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−90114(JP,A) 実開 昭57−187733(JP,U) 農林省林業試験場編 木材工業ハンド ブック 丸善株式会社・社団法人日本木 材加工技術協会発行 昭和39年8月10日 第4版発行 P351−354 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B21D 47/00 E04C 2/00 - 2/52
Claims (2)
- 【請求項1】 縦枠材と横枠材からなる枠体にハニカム
コアが装着され、枠体およびハニカムコアの上下面に面
板が配設され、ろう付け一体としてなるろう付けハニカ
ムパネルユニットにおいて、互いに逆向きに重合するこ
とにより上下に溶接開先が形成される断面をそなえたア
ルミニウム押出形材を縦枠材とし、該縦枠材の側面に設
けられた切欠部にアルミニウム形材からなる横枠材が嵌
着されて仮止め溶接することにより枠体が構成され、縦
枠材を互いに逆向きに重合することにより形成される前
記溶接開先を介して縦枠材を溶接し、ハニカムパネルユ
ニットを連結してユニットパネルとするよう構成したこ
とを特徴とするろう付けハニカムパネルユニット。 - 【請求項2】 上面が第1水平面部と第1水平面部と傾
斜面部で連接し第1水平面部より上方に位置する第2水
平面部からなり、下面が上面と平行に形成されたアルミ
ニウム中空押出形材を縦枠材とし、該縦枠材に設けられ
た切欠部にアルミニウム押出形材からなる横枠材を嵌
着、仮止め溶接して枠体を構成し、該枠体にハニカムコ
アを装着し、枠体およびハニカムコアの上下面に面板を
配設して、ろう付け一体としたのち、枠体の縦枠材の第
1水平面部から下面にかけて斜めにトリミングすること
を特徴とするろう付けハニカムパネルユニットの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29048094A JP3183790B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | ろう付けハニカムパネルユニットおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29048094A JP3183790B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | ろう付けハニカムパネルユニットおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08127090A JPH08127090A (ja) | 1996-05-21 |
JP3183790B2 true JP3183790B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=17756568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29048094A Expired - Fee Related JP3183790B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | ろう付けハニカムパネルユニットおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3183790B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108407832B (zh) * | 2017-02-09 | 2019-05-14 | 江苏奥派交通装备股份有限公司 | 轨道车辆蜂窝面板制备工艺 |
CN113600919B (zh) * | 2021-08-06 | 2024-01-30 | 山东摩恩科门业有限公司 | 医用门组装用半自动组装机 |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP29048094A patent/JP3183790B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
農林省林業試験場編 木材工業ハンドブック 丸善株式会社・社団法人日本木材加工技術協会発行 昭和39年8月10日第4版発行 P351−354 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08127090A (ja) | 1996-05-21 |
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