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JP3181351B2 - デジタル映像信号処理装置 - Google Patents

デジタル映像信号処理装置

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Publication number
JP3181351B2
JP3181351B2 JP05499192A JP5499192A JP3181351B2 JP 3181351 B2 JP3181351 B2 JP 3181351B2 JP 05499192 A JP05499192 A JP 05499192A JP 5499192 A JP5499192 A JP 5499192A JP 3181351 B2 JP3181351 B2 JP 3181351B2
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JP
Japan
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input
video signal
unit
output
program
Prior art date
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Application number
JP05499192A
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JPH05260373A (ja
Inventor
信之 佐々木
雄二 金野
英貴 斉藤
龍一郎 富田
伸行 八木
一夫 福井
和雅 榎並
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Japan Broadcasting Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP05499192A priority Critical patent/JP3181351B2/ja
Publication of JPH05260373A publication Critical patent/JPH05260373A/ja
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Publication of JP3181351B2 publication Critical patent/JP3181351B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば放送局などの
放送信号処理設備に用いられるデジタル映像信号処理装
置に係り、特にハイビジョン方式に対応するための改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、放送局などで用いられるデジタ
ル映像信号処理装置は、映像信号の処理目的に応じた個
々の専用処理ユニットで構成される。このため、処理項
目が多くなればなるほどユニット数も多くなり、装置全
体としては大掛りなものとなる。これに伴い、装置の設
計、保守、ユニットの組み合わせといった、目的の処理
機能を実現するための構築作業等には多大な労力を必要
とする。
【0003】そこで、最近ではソフトウェアにより目的
の処理機能を実現でき、物理的な接続作業を要しないデ
ジタル映像処理装置の実用化が進められている。この装
置は複数の演算処理部とネットワーク部を備え、各演算
処理部に外部から映像信号の処理項目に応じたプログラ
ムを与えて目的の処理機能を実現させ、ネットワーク部
に外部から全体的な映像信号処理目的に応じたプログラ
ムを与えて、各演算処理部で得られた機能を結び付ける
接続回線を実現するようにしたものである。
【0004】一方、放送映像の高品位化を目的として、
ハイビジョン方式が開発されている。このハイビジョン
方式は、従来のNTSC方式等と比較して、極めて標本
化周波数が高く、かつ多種多様な処理機能が要求され
る。放送局などではこのハイビジョン方式と従来方式の
各映像信号を共に扱う方向にある。しかし、従来のデジ
タル映像信号処理装置では演算処理能力、機能変更、系
統変更に対する自由度が低く、ハイビジョン方式に対応
することができない。
【0005】このような背景から、上記のソフトウェア
によるデジタル映像信号処理装置を発展させ、ハイビジ
ョン方式にも対応可能とし、従来方式と併用できるよう
にすることが強く要求されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のデジタル映像信号処理装置では、演算処理能力、機
能変更、系統変更に対する自由度が低く、ハイビジョン
方式に対応することができない。
【0007】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、高速かつ高度な演算処理を実現すると共
に、機能変更、系統変更に対する自由度を向上させるこ
とができ、これによってハイビジョン方式にも対応でき
るデジタル映像信号処理装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、複数のプログラマブル演算処理部の各演
算処理内容とネットワーク部による各プログラマブル演
算処理部の接続形態とをホストコントロール手段を通じ
て外部から自在に設定できるように構成されたデジタル
映像信号処理装置において、前記プログラマブル演算処
理部は、それぞれ、映像信号が供給される2つの入力部
を有し、該入力部に入力された映像信号をプログラムに
従って演算処理し、その結果を導出する複数のオペラン
ドと、この複数のオペランドからの各出力信号がそれぞ
れ供給される各入力部と、前記ネットワーク部から2つ
の映像信号をそれぞれ供給することができる各入力部
と、前記複数のオペランドの入力部にそれぞれ対応した
出力部及び最終出力を導出するための1つの出力部とを
有し、プログラマブルに該各入力部の信号を前記複数の
オペランドに供給することができ、いずれかの入力信号
を最終出力信号として導出するセレクタと、前記複数の
オペランド及びセレクタのプログラムを前記ホストコン
トロール手段からの命令に従ってコントロールするプロ
グラム制御手段とを備え、前記オペランドの演算処理内
容とセレクタによる各オペランドの接続形態とをホスト
コントロール手段を通じて外部から自在に設定できるよ
うに構成され、少なくとも1命令についてハイビジョン
レートの1/2の動作速度を有することを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成によるデジタル映像信号処理装置で
は、複数のプログラマブル演算処理部が、それぞれ1命
令についてハイビジョンレートの1/2の動作速度を有
するが、それぞれが有する複数のオペランドで並列演算
処理が可能であるため、ハイビジョン方式の映像信号で
あってもリアルタイム処理が可能であり、しかも例えば
NTSCなどの従来方式にも対応可能である。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
詳細に説明する。
【0011】図1はこの発明に係るデジタル映像信号処
理装置の全体的な構成を示すもので、1(1)〜1
(n)(nは任意)はそれぞれ入力チャンネルが16、
出力チャンネルが16の信号処理クラスタである(各チ
ャンネルは16ビットパラレル、以下同様)。各クラス
タ1(1)〜1(n)は縦続接続され、それぞれLAN
(ローカル・エリア・ネットワーク)2を通じて、ホス
トコンピュータ3により、オペレータからの指令入力に
応じた処理機能及び接続回線に切換制御される。
【0012】図2は上記クラスタ(ここでは1(1)を
代表して示す)の内部構成を示すもので、ネットワーク
4、16個のプログラマブル演算器(PU)5(1)〜
5(16)、ホストコントローラ6を備える。
【0013】上記ネットワーク4は外部入力チャンネル
が16(IN1〜IN16)、内部入力チャンネルが1
6(IN17〜IN32)、外部出力チャンネルが16
(OUT1〜OUT16)、内部出力チャンネルが32
(OUT17〜OUT48)で、ホストコントローラ6
からの制御信号に応じて、任意の入力チャンネルを任意
の出力チャンネルに接続することができる。
【0014】上記プログラマブル演算器5(1)〜5
(16)は共に同一構成であり、NTSC方式からハイ
ビジョン方式まで適用可能としたビデオレート映像信号
処理LSIであり、ネットワーク4の所定の内部出力チ
ャンネル2系統の出力データを受取り、ホストコントロ
ーラ6で指定されるプログラムに従って演算処理し、そ
の処理結果をネットワーク4の所定の内部入力チャンネ
ル1系統に送出する。特に、映像信号処理にあっては、
各種演算を27ns(=1/37.125MHz)のサ
イクル、24ビット精度で行う。
【0015】ホストコントローラ6はLAN2を通じて
ホストコンピュータ3とネットワーク4及びプロクラマ
ブル演算器5(1)〜5(16)を結合するためのもの
である。
【0016】図3は上記プログラマブル演算器(ここで
は5(1)を代表して示す)の具体的な構成を示すもの
で、7はデジタル信号処理を行うDSP(デジタル・シ
グナル・プロセッサ)ユニット、8はDSPユニット7
に与える処理機能及び接続回線のプログラムが格納され
るプログラムメモリ、9はDSPユニット7の処理過程
で必要なデータを適宜記憶するデータメモリである。こ
のデータメモリ9はDM−A、DM−Bの2系統あり、
それぞれ最大1Mバイトまで(ハイビジョン信号の1フ
ィールド分に相当する)記憶可能であり、またルックア
ップテーブル(LUT)として非線形演算器に使用でき
る。図4に上記DSPユニット7の具体的な構成を示
す。
【0017】図4において、入力処理部10(1),1
0(2)はそれぞれネットワーク4の内部出力チャンネ
ル2系統の16ビットデータIN−A,IN−Bを入力
し、同期フラグ処理を行う。同期フラグは前段回路との
間で同期をとるために用いられ、8000H(−327
68)の値をとる。よって、データとしては7FFFH
(32767)〜8001H(−32767)が取り得
る範囲となる。各入力処理部10(1),10(2)の
出力はセレクタ11の外部入力チャンネル(16ビッ
ト)2系統に送られる。
【0018】セレクタ11は外部入力チャンネルが2系
統、内部入力チャンネルが9系統、外部出力チャンネル
が1系統、内部出力チャンネルがデータ出力が14系統
であり、与えられたプログラムデータに従って、任意の
チャンネル入力を任意のチャンネル出力に選択的に切換
導出する。
【0019】出力処理部12はセレクタ11の外部出力
チャンネル1系統(16ビット)の出力データを取り込
み、同期フラグ処理を行ってネットワーク4の内部入力
チャンネル1系統に送出する。ここでの同期フラグ処理
としては、同期オフの場合、データが8000Hのとき
8001Hに置き換え、同期オンの場合、強制的に80
00Hに置き換える。
【0020】ALU(算術論理演算部)13(1),1
3(2)は、それぞれセレクタ11で選択されたチャン
ネル(24ビット)2系統の出力データを取り込み、与
えられたプログラムデータで指定される演算処理を行
い、その処理結果(24ビット)をセレクタ11の内部
入力チャンネル1系統に送出する。演算処理としては、
通常の算術論理演算の他に、TV信号処理によく用いら
れる最大値/最小値、絶対値演算の機能を含み、24ビ
ットで処理される。24ビットでの演算中のオーバーフ
ロー時は、正または負の最大値にクリップされる。
【0021】具体的には図5に示すように構成され、一
方のチャンネル入力は最大3タップの可変ディレイA1
で他方のチャンネル入力タイミングと一致するように遅
延補償され、他方のチャンネル入力と共に演算器A2に
供給される。可変ディレイA1の遅延量及び演算器A2
の演算内容はプログラムデータに応じて切換設定され
る。演算器A2の演算結果はレジスタバンクA3に供給
される。
【0022】このレジスタバンクA3は複数(ここでは
6個とする)の24ビット演算レジスタを備える。その
うちの1個(または2個)はグローバルレジスタA31
として用いられ、その保持データはALU出力となり、
他の4個はローカルレジスタA32として用いられ、そ
の保持データは必要に応じて演算器A2の演算に供され
る。グローバルレジスタA31はパイプラインレジスタ
として機能する。
【0023】AU(アドレス演算部)14(1),14
(2)は、データメモリ9をアクセスするためのアドレ
ス演算、もしくは波形発生に使用され、例えば一方が水
平、他方が垂直のアドレス演算を行うことができる。そ
れぞれセレクタ11で選択されたチャンネル(24ビッ
ト)1系統の出力アドレスデータを取り込み、与えられ
たプログラムデータで指定されるアドレス演算処理を行
い、その処理結果(24+6ビット)をセレクタ11の
内部入力チャンネル1系統に送出する。
【0024】具体的には図6に示すように構成され、内
部にアドレス発生部B1を備える。このアドレス発生部
B1はアドレス演算器B11、アドレスレジスタバンク
B12で構成される。アドレスレジスタバンクB12は
6個の演算レジスタを持ち、アドレス演算器B11と共
になって加算、減算、1/2等の演算ができる。演算内
容はプログラムデータによって設定される。
【0025】このアドレス発生部B1で発生されたアド
レスデータは外部入力アドレスデータ(セレクタ11の
内部出力)と共に内部セレクタB2に供給される。この
内部セレクタB2は内部発生アドレスデータと外部入力
アドレスデータを取り込み、プログラムデータに従って
いずれか一方を比較器B3及びアドレス処理部B4に選
択的に導出する。
【0026】比較器B3は入力アドレスデータを予め設
定された規定値(例えば最大、最小の限界値)と比較
し、規定値を越える場合にはフラグを立ててアドレス処
理部B4に送出する。
【0027】このアドレス処理部B4は置換処理部B4
1、シフタ部B42、モード処理部B43に分けられ
る。置換処理部B41は、例えばクリッピングに使用さ
れ、比較器B3からのフラグに応じて入力アドレスデー
タを所定値に置換える。シフタ部B42は8種のモード
のビットシフトが可能なバレルシフタであり、24ビッ
トの入力アドレスデータの小数点位置を任意に設定でき
る。
【0028】モード処理部B43はシフタ部B42でシ
フトされた後の整数部についてスルー、プラス1、右1
ビットシフト、LSB処理の選択が可能であり、小数部
についてスルー、1マイナスの選択が可能である。選択
はプログラムデータにより行われ、固定に選択される場
合と、算出された整数部のLSBにより自動的に選択さ
れる場合がある。処理データは整数部20ビット、小数
部6ビットに分けて出力される。小数部6ビットはデジ
タル特殊効果における縮小/拡大時の隣接4点補間計算
のために使用される。
【0029】このモード処理により、幾何学変換時の4
点補間の計算が容易に実現できる。特にハイビジョンの
Y信号のように、標本化周波数の1/2でサブサンプル
されるときには、「整数部のLSBによる自動選択モー
ド」が有効である。この構成によるAU14(1),1
4(2)を利用すると、データ演算と並行してデータメ
モリ9のアクセスが可能となる。
【0030】MPY(乗算器)15(1),15(2)
は16×16=32ビットのマクロセルを用い、32ビ
ットから3種のモードで24ビットを切り出せる。それ
ぞれセレクタ11で選択されたチャンネル(16ビッ
ト)2系統の出力データを取り込み、与えられたプログ
ラムデータで指定される形式で両入力データを乗算し、
その演算結果をセレクタ11の内部入力チャンネル(1
6ビット)1系統に送出する。
【0031】具体的には図7に示すように構成され、一
方のチャンネル入力は最大3タップの可変ディレイC1
で他方のチャンネル入力タイミングと一致するように遅
延補償され、他方のチャンネル入力と共に乗算器C2に
供給される。可変ディレイC1の遅延量及び乗算器C2
の演算内容はプログラムデータに応じて切換設定され
る。乗算器C2の演算結果はレジスタバンクC3に供給
される。
【0032】このレジスタバンクC3は複数(ここでは
6個とする)の24ビット演算レジスタを備える。その
うちの1個(または2個)はグローバルレジスタC31
として用いられ、その保持データはMPY出力となり、
他の4個はローカルレジスタC32として用いられ、そ
の保持データは必要に応じて乗算器C2の演算に供され
る。グローバルレジスタC31はパイプラインレジスタ
として機能する。
【0033】可変ディレイ16(1),16(2)は、
それぞれセレクタ11で選択されたチャンネル(16ビ
ット)1系統の出力データを取り込み、16タップでタ
イミング調整を行い、セレクタ11の内部入力チャンネ
ル(16ビット)1系統に送出する。主にマルチプロセ
ッサ動作時のディレイ調相に用いられる。各ディレイ1
6(1),16(2)を縦続に接続するようにセレクタ
11を組めば、32タップディレイとすることも可能で
ある。
【0034】データメモリI/O(インターフェース)
17は、セレクタ11で選択されたチャンネル(16ビ
ット)1系統の出力データ、チャンネル(20ビット)
1系統の出力アドレスデータを取り込み、プログラムデ
ータに応じてデータメモリ9の書き込み、読出しを行
う。読み出されたデータ、アドレスデータはセレクタ1
1の内部入力チャンネル(16ビット)1系統に送出さ
れる。
【0035】具体的には図8に示すように、データ(1
6ビット)、アドレスデータ(20ビット)それぞれを
シフタD1,D2で必要に応じてビットシフトし、プロ
グラムデータに従って、セレクタD3,D4でデータメ
モリ9のいずれかのバンク領域を選択して、書込みまた
は読出しを行う。
【0036】ここで、データメモリ9は2バンク構成
(DM−A,DM−B)であり、A系、B系とも512
KW(1024KB)のアドレス空間を持つ。ハイビジ
ョン時、ワードで1/2フィールド、バイトで1フィー
ルドのデータに対応できる。この構成により、例えば一
方のデータメモリ(フィールドメモリ)を使って計算し
た動きベクトルを他方のデータメモリから読み出すとい
う処理をリアルタイムで実現したり、ルックアップテー
ブル(LUT)として画像信号データの変換処理をリア
ルタイムで行うという処理を実現することが可能とな
る。
【0037】上記セレクタ11、ALU13(1),1
3(2)、AU14(1),14(2)、MPY15
(1),15(2)、可変ディレイ16(1),16
(2)、データメモリI/O17(以下、総称してオペ
ランドと称する)はいずれも内部バス18に接続され
る。この内部バス18には、さらにホストI/O19及
びシーケンサ20が接続される。
【0038】ホストI/O19はホストコントローラ6
を通じてホストコンピュータ3とDSPユニット7の各
オペランドを結合するためのものである。ホストとの受
け渡し用として16W×16ビットのレジスタ群を2バ
ンク持つ。
【0039】片方のバンクはホストに向いており、0番
目のレジスタのMSBを操作することでこの2バンクが
入れ替わる。また、0番目のレジスタにプログラムスタ
ートアドレスを入れておくことにより、1つのプログラ
ムメモリ8に複数動作を書き込んでおき、スタートアド
レスのみを切り替えることで、機能の入れ替えを瞬時に
実現できる。通常、このような切替動作は、垂直ブラン
キングに同期して行い、映像の有効期間に影響を与える
ことなく実行することが可能であり、また複数のプログ
ラマブル演算器による同期動作も容易に行うことができ
る。
【0040】シーケンサ20は制御機構の中心部であ
り、プログラムメモリ8を用いて、インストラクション
のラッチ、デコード、分岐制御、オペランドの制御等を
行うマイクロプログラム制御方式を採用し、条件分岐の
際に崩れないパイプライン動作、オペランドの並列動作
など、映像信号処理に適した構造をとる。プログラムは
外付けのプログラムメモリ8に格納され、1サイクルが
27nsで、フェッチ、デコード、実行の3段のパイプ
ラインで動作する。
【0041】プログラムメモリ8は外部32KWと内部
64Wの2モードが切替可能であり、マイクロプログラ
ムのビット幅は48ビットに設定される。外部モード時
は、内部プログラム用RAMが分岐命令発生時のキャッ
シュとして使用され、分岐時もパイプブレークが生じな
い構造となっている。
【0042】48ビットのマイクロ命令の構造は、分岐
制御を行うSEQ命令と、演算制御を行うFUNC命令
が独立に1命令内にセットできる標準構成命令と、イミ
ディエイト値をオペランドに持つフルフィールド命令の
2種に別れる。SEQ命令は、通常の汎用プロセッサと
異なり、リピート、コンティニュー、ジャンプの3分岐
構造をとり、同一処理を各画素に繰り返すことの多い画
像信号処理の特性をリピートに、演算フラグと同一信号
による条件分岐を同時に行うTV信号処理の特性をコン
ティニュー、ジャンプに反映している。
【0043】SEQ命令には、このほか、プログラムス
タートのためのRST命令や、サブルーチンのためのP
USH、POP命令、標準TVのコンポーネント信号の
ような時間軸多重化された信号をハイビジョンレートで
扱うとき、全てのオペランドを同時に制御するためのF
NC命令がある。
【0044】ここで、プログラムメモリ8及びシーケン
サ20は、概念的には図9に示すように構成され、各オ
ペランドごとのルックアップテーブルLUT1〜LUT
9を備える。各テーブルにはそれぞれ機能別のプログラ
ムデータが格納されている。シーケンサ20は、ホスト
命令から各テーブルに対する機能インデクスデータを識
別し、各テーブルから対応するプログラムデータを読出
し、内部バス18を通じて各オペランドに送出する。ま
た、シーケンサ20は制御信号に応じて各テーブルの機
能別プログラムデータを書き換えることもできる。
【0045】このように、各オペランドごとの制御テー
ブルのいずれかをインデクスにより指定することで、1
命令内に複数のオペランドに対するインデクスを命令ビ
ット幅の増大なしに実現している。この命令により、R
GB信号のような時間軸多重化された低速信号処理時
に、RGBの各信号に対する処理を変えることができ、
1つのDSPユニットで対応することができる。
【0046】上記DSPユニット7の内部では、16ビ
ットと24ビットの2つのデータ形式が混在する。この
間のデータ形式変換には標準転送モードと拡張転送モー
ドの2種があり、十分な精度を確保できるようになって
いる。
【0047】例えば、標準転送モードは、図10に示す
ように、16ビットデータの前に4ビットの符号拡張デ
ータを付加し、後に4ビットの0データを付加して、2
4ビットのデータ形式に変換する。演算後は前後ビット
を切り捨てて16ビットデータを取り出す。拡張転送モ
ードは、図11に示すように、8ビットデータを4+4
ビットに分け、中間に16ビット相当の書き込み不可領
域を設けて、24ビットのデータ形式に変換する。演算
後は前後4ビットのみを取り出して8ビットデータに変
換する。
【0048】尚、詳細は説明しないが、上記DSPユニ
ットは、さらにラインメモリの駆動回路、プログラムデ
バック支援用の回路、複数プロセッサの並列動作のため
の同期回路も搭載している。さらに、この発明の特徴と
する可変パイプライン構造について詳述する。
【0049】従来のデジタル映像信号処理装置では、機
能の異なる多数の演算器(オペランド)を固定の経路で
接続してパイプラインを形成していた。このような回路
は一種のみの信号処理を行う場合はよいが、操作パネル
上の操作にしたがって、スイッチ押し換えにより複数の
機能を実現する場合、機能の数に応じた回路を用意して
いた。
【0050】そこで、複数の演算器の接続をパイプの本
数も変えられる可変パイプライン構造とし、接続変更に
より単一の回路で複数の異なる機能に対応可能とするた
め、図5、図7に示したように、一方のオペランド入力
ラインに可変ディレイA1,C1を設け、出力ラインに
レジスタバンクA3,C3を設けるようにした。
【0051】この構造によれば、セレクタ11によって
任意の演算器間を接続することができる。例えば、出力
=(入力1)+(定数)×(入力2)の機能ブロックは
図12(a)に示すようになるが、これはALU13
(1)及びMPY15(1)を用い、セレクタ11を図
12(b)に示すように接続することで実現する。ま
た、出力=(入力1)×(定数1)+(入力2)×(定
数2)の機能ブロックは図12(c)に示すようになる
が、これはさらにMPY15(2)用いてセレクタ11
を図12(d)に示すように接続することで実現する。
【0052】図12からわかるように、単一の回路によ
って2種の異なる演算処理が接続変更によって実現でき
る。すなわち、可変パイプライン構造の採用により任意
の回路を実現できる。図12(a)ではパイプ2本、
(c)ではパイプ3本であり、パイプの本数も任意に設
定できる。この接続変更時に発生する経路差(ラッチの
累積数の差異)を吸収するため、入力可変ディレイA
1,C3が有効に働く。
【0053】したがって、上記可変パイプライン構造の
採用により、セレクタ11の接続を変えることで任意の
回路を単一の回路で実現でき、汎用性が向上し、演算器
の使用効率を高くすることができる。
【0054】ところで、高速のCPUまたはシグナルプ
ロセッサにおいては、デバグ方法として、内部割込みを
用いたソフト的な方法と、エミュレータを用いたハード
的な方法がある。ところが、TVデジタル信号を処理す
るような実時間性を重視するシグナルプロセッサの場
合、ソフト的な方法ではデバギングしていない状態と完
全に対応しなくなる可能性がある。一方、インサーキッ
トエミュレータによるハード的な方法はマルチプロセッ
サ構成やクロック周波数の高速化を考えると現実的でな
い。結局、従来では画像で見て判断するか、出力結果を
画像メモリを介してオフラインで解析することでデバギ
ングしなければならなかった。
【0055】そこで、ここでは容易にデバギング作業を
実現できるように、デバキングに必要なハードウェアを
予めDSPユニット7に組み込んでおく。図13にその
構成を示す。
【0056】図13において、8は前述したプログラム
メモリ、20はシーケンサである。このシーケンサ20
に対してアドレスラッチF1、命令ラッチF2が設けら
れる。シーケンサ20はプログラム命令フェッチのた
め、アドレスをアドレスラッチF1にラッチさせ、プロ
グラムメモリ8をアクセスして命令ラッチF2に命令を
取り込み、取り込んだ命令をデコードして演算フラグ等
による分岐制御を行う。
【0057】アドレスラッチF1へのアドレス出力は同
時に比較器F3に送られ、予め設定されたブレークポイ
ントレジスタF4の内容と比較される。この比較で一致
が判別されると比較器F3の出力として一致フラグをた
てる。シーケンサ20は一致フラグが立つとその動作を
止めると共に、全てのクロックを止めてオペランド(A
LU13(1)など)の出力レジスタの内容更新を停止
させる。その際、外部インターフェースF5を通じて、
オペランドの出力レジスタがDSPユニット7の外部か
らデータを読み取れるようにする。
【0058】上記構成において、ブレークポイントレジ
スタF4に中断させたいプログラムアドレスを予めセッ
トしておくと、比較器F3はブレークポイントアドレス
とアクセスされたプログラムアドレスの比較を行う。比
較器F3でその一致が判別されると、オペランドの出力
レジスタが外部インターフェースF5を通じて外部から
のデータを読み取るようになる。
【0059】したがって、任意のプログラム箇所で処理
を中断し、内部オペランドの出力レジスタをチェックす
ることで、容易に実時間性の高いデバンギング処理を実
現することができる。以上の構成によるデジタル映像信
号処理装置について、いくつかアプリケーションをあげ
ておく。
【0060】図14はハイビジョン方式の2つのデジタ
ル映像信号A,Bについて、1つのクラスタでキーミキ
シングを行う場合の機能構成を示すものである。尚、各
映像信号A,Bはそれぞれ輝度信号がY1,Y2、色信
号がPr,Pbとして2系統に分配されている。この場
合、クラスタ動作速度はハイビジョンレートの1/2で
あるから、並列演算によりハイビジョンレートでリアル
タイム処理を行う。
【0061】図14において、Kはキー信号である。ク
ラスタ内はY1処理、Y2処理、Pr処理、Pb処理の
4つに分割され、Y1処理にはプログラマブル演算器5
(1)〜5(3)が用いられ、Y2処理には演算器5
(4)〜5(6)が用いられ、Pr処理には5(7)〜
5(9)が用いられ、Pb処理には5(10)〜5(1
2)が用いられる。
【0062】Y1処理において、5(1)は乗算器、5
(2)は減算器及び乗算器、5(3)は加算器にプログ
ラミングされる。ネットワーク4(図示せず)により、
5(1)にはK及びA−Y1が供給され、5(2)には
K及びB−Y1が供給され、5(3)には5(1)及び
5(2)の各演算出力が供給される。すなわち、5
(1)はK=1のときA−Y1を導出し、5(2)はK
=0のときB−Y1を導出し、5(3)は5(1)及び
5(2)の各演算出力を加算合成する。これによって、
A−Y1,B−Y1のキーミキシング信号が得られる。
【0063】Y2処理において、5(4)は乗算器、5
(5)は減算器及び乗算器、5(6)は加算器にプログ
ラミングされる。ネットワーク4(図示せず)により、
5(4)にはK及びA−Y2が供給され、5(5)には
K及びB−Y2が供給され、5(6)には5(4)及び
5(5)の各演算出力が供給される。すなわち、5
(4)はK=1のときA−Y2を導出し、5(5)はK
=0のときB−Y2を導出し、5(6)は5(4)及び
5(5)の各演算出力を加算合成する。これによって、
A−Y2,B−Y2のキーミキシング信号が得られる。
【0064】Pr処理において、5(7)は乗算器、5
(8)は減算器及び乗算器、5(9)は加算器にプログ
ラミングされる。ネットワーク4(図示せず)により、
5(7)にはK及びA−Prが供給され、5(8)には
K及びB−Prが供給され、5(9)には5(7)及び
5(8)の各演算出力が供給される。すなわち、5
(7)はK=1のときA−Prを導出し、5(8)はK
=0のときB−Prを導出し、5(9)は5(7)及び
5(8)の各演算出力を加算合成する。これによって、
A−Pr,B−Prのキーミキシング信号が得られる。
【0065】Pb処理において、5(10)は乗算器、
5(11)は減算器及び乗算器、5(12)は加算器に
プログラミングされる。ネットワーク4(図示せず)に
より、5(10)にはK及びA−Pbが供給され、5
(11)にはK及びB−Pbが供給され、5(12)に
は5(10)及び5(11)の各演算出力が供給され
る。すなわち、5(10)はK=1のときA−Pbを導
出し、5(11)はK=0のときB−Pbを導出し、5
(12)は5(10)及び5(11)の各演算出力を加
算合成する。これによって、A−Pb,B−Pbのキー
ミキシング信号が得られる。
【0066】図15はNTSC方式の2つのデジタル映
像信号A,Bについて、1つのクラスタでキーミキシン
グを行う場合の機能構成を示すものである。この場合、
クラスタ動作速度に対して信号レートが1/4と低いの
で、輝度信号、色信号についてまとめて処理可能であ
る。
【0067】図15において、クラスタ内では3つのプ
ログラマブル演算器5(1)〜5(3)が用いられ、5
(1)は乗算器、5(2)は減算器及び乗算器、5
(3)は加算器にプログラミングされる。ネットワーク
4(図示せず)により、5(1)にはK及びAが供給さ
れ、5(2)にはK及びBが供給され、5(3)には5
(1)及び5(2)の各演算出力が供給される。すなわ
ち、5(1)はK=1のときAを導出し、5(2)はK
=0のときBを導出し、5(3)は5(1)及び5
(2)の各演算出力を加算合成する。これによって、
A,Bのキーミキシング信号が得られる。
【0068】図16はハイビジョン方式のデジタル映像
信号における色信号Pr,Pbについて、1つのクラス
タでクロマキーを生成する場合の機能構成を示すもので
ある。
【0069】この場合は3つのプログラマブル演算器5
(1)〜(3)を用い、ネットワーク4(図示せず)に
よって5(1),5(2)にPr,Pbをそれぞれ供給
し、5(3)に5(1),5(2)の各演算出力を供給
する。
【0070】5(1),5(2)は共に同構成であり、
内部のMPY15(1),15(2)で入力されたP
r,Pbに係数を乗じて増幅した後、ALU13(1)
で両者を加算し、データメモリ9に格納されたテーブル
プログラムに従ってクロマ信号を生成する。5(3)は
内部ALU13(1)で5(1),5(2)で得られた
各クロマ信号を加算し、データメモリ9に格納されたテ
ーブルプログラムに従ってクロマキー信号を生成する。
【0071】この機能構成は、NTSC方式のデジタル
映像信号における色信号CR,CBについて、1つのク
ラスタでクロマキーを生成する場合にも適用可能であ
る。その機能構成図は省略する。図17は1つのクラス
タでハイビジョン方式デジタル映像信号のRGBを3系
統に合成出力するマトリクス機能構成の一部を示すもの
である。
【0072】ハイビジョン方式ではデータレートが高い
ため、RGBそれぞれついて独立に演算する必要があ
る。この場合、6つのプログラマブル演算器5(1)〜
5(6)を用いる。5(1),5(3),5(5)は2
入力をそれぞれMPY15(1),15(2)で増幅
し、さらにALU13(1)で加算出力する。5
(2),5(4),5(6)は一方の入力をMPY15
(1)で増幅し、さらにALU13(1)で他方の入力
と加算出力する。
【0073】すなわち、5(1)によりR,Gが加算さ
れ、さらに5(2)でBが加算されて第1の系統OUT
1に送られる。5(3)によりR,Gが加算され、さら
に5(4)でBが加算されて第2の系統OUT2に送ら
れる。5(5)によりR,Gが加算され、さらに5
(6)でBが加算されて第3の系統OUT3に送られ
る。尚、図17の回路ではハイビジョン方式の1/2の
データレートの処理を行っており、実際には図17の回
路と同一構成のものがもう一つ必要になる。
【0074】一方、NTSC方式ではデータレートが低
いため、RGBをまとめて演算処理することができる。
図18はその機能構成を示すもので、RGB信号は演算
器5(1),5(2)に供給される。5(1)におい
て、RGB入力は2系統に分配され、それぞれMPY1
5(1),15(2)で増幅された後、ALU13
(1),13(2)で定数が加算されて第1、第2の系
統OUT1,OUT2の出力となる。5(2)におい
て、RGB入力はMPY15(1)で増幅された後、A
LU13(1)で定数が加算されて第3の系統OUT3
の出力となる。
【0075】以上のアプリケーションからも明らかなよ
うに、1つのクラスタを高速かつ高度な演算処理を実現
し、機能変更、系統変更に対する自由度を向上させるこ
とにより、従来のNTSC方式に限らず、ハイビジョン
方式にも対応することができる。
【0076】尚、上記各具体例はこの発明を限定するも
のではなく、その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変形しても、同様に実施可能であることはいうま
でもない。
【0077】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、高速か
つ高度な演算処理を実現すると共に、機能変更、系統変
更に対する自由度を向上させることができ、これによっ
てハイビジョン方式にも対応できるデジタル映像信号処
理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るデジタル映像信号処理装置の一
実施例として全体的な構成を示すブロック図。
【図2】同実施例のクラスタの具体的な構成を示すブロ
ック図。
【図3】同実施例のプログラマブル演算器の具体的な構
成を示すブロック図。
【図4】同実施例のDSPユニットの具体的な構成を示
すブロック図。
【図5】同実施例のALUの具体的な構成を示すブロッ
ク図。
【図6】同実施例のAUの具体的な構成を示すブロック
図。
【図7】同実施例のMPYの具体的な構成を示すブロッ
ク図。
【図8】同実施例のデータメモリI/Oの具体的な構成
を示すブロック図。
【図9】同実施例のプログラムメモリ及びシーケンサの
概念的な構成を示す概念図。
【図10】同実施例のDPSユニットにおける標準転送
モードのデータ形式を示す図。
【図11】同実施例のDPSユニットにおける拡張転送
モードのデータ形式を示す図。
【図12】同実施例の可変パイプライン構造を説明する
ための機能構成図。
【図13】同実施例のデバキング処理を行うハードウェ
ア構成を示すブロック図。
【図14】同実施例のアプリケーションとしてハイビジ
ョン方式のキーミキシング機能構成を示すブロック図。
【図15】同実施例のアプリケーションとしてNTSC
方式のキーミキシング機能構成を示すブロック図。
【図16】同実施例のアプリケーションとしてハイビジ
ョン方式のクロマキー生成機能構成を示すブロック図。
【図17】同実施例のアプリケーションとしてハイビジ
ョン方式のRGBマトリクス機能構成を示すブロック
図。
【図18】同実施例のアプリケーションとしてNTSC
方式のRGBマトリクス機能構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1(1)〜1(n)…信号処理クラスタ、2…LAN、
3…ホストコンピュータ、4…ネットワーク、5(1)
〜5(16)…プログラマブル演算器(PU)、6…ホ
ストコントローラ、7…DSPユニット、8…プログラ
ムメモリ、9…データメモリ、10(1),10(2)
…入力処理部、11…セレクタ、12…出力処理部、1
3(1),13(2)…算術論理演算部(ALU)、1
4(1),14(2)…アドレス演算部(AU)、15
(1),15(2)…MPY(乗算器)、16(1),
16(2)…可変ディレイ、17…データメモリI/
O、18…内部バス、19…ホストI/O、20…シー
ケンサ。
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 英貴 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝小向工場内 (72)発明者 富田 龍一郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝小向工場内 (72)発明者 八木 伸行 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 福井 一夫 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 榎並 和雅 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (56)参考文献 特開 平1−206777(JP,A) 特開 平1−206778(JP,A) 特開 平1−236383(JP,A) 特開 平5−260374(JP,A) 特開 平5−260376(JP,A) 特開 平5−260377(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/262 - 5/275

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ、映像信号が供給される2つの入
    力部を有し、該入力部に入力された映像信号をプログラ
    ムに従って演算処理し、その結果を導出する複数のプロ
    グラマブル演算処理部と、 この複数のプログラマブル演算処理部からの各出力信号
    がそれぞれ供給される各入力部と、外部から複数の映像
    信号をそれぞれ供給することができる各入力部と、前記
    複数のプログラマブル演算処理部の入力部にそれぞれ対
    応した出力部及び最終出力を導出するための複数の出力
    部とを有し、プログラマブルに該各入力部の信号を前記
    複数のプログラマブル演算処理部に供給することがで
    き、いずれかの入力信号を最終出力信号として導出する
    ネットワーク部と、 前記複数のプログラマブル演算処理部及びネットワーク
    部のプログラムを外部命令に従ってコントロールするホ
    ストコントロール手段とを備え、 前記プログラマブル演算処理部の演算処理内容とネット
    ワーク部による各プログラマブル演算処理部の接続形態
    とを外部から自在に設定できるように構成されたデジタ
    ル映像信号処理装置において、 前記プログラマブル演算処理部は、 それぞれ、映像信号が供給される2つの入力部を有し、
    該入力部に入力された映像信号をプログラムに従って演
    算処理し、その結果を導出する複数のオペランドと、 この複数のオペランドからの各出力信号がそれぞれ供給
    される各入力部と、前記ネットワーク部から2つの映像
    信号をそれぞれ供給することができる各入力部と、前記
    複数のオペランドの入力部にそれぞれ対応した出力部及
    び最終出力を導出するための1つの出力部とを有し、プ
    ログラマブルに該各入力部の信号を前記複数のオペラン
    ドに供給することができ、いずれかの入力信号を最終出
    力信号として導出するセレクタと、 前記複数のオペランド及びセレクタのプログラムを前記
    ホストコントロール手段からの命令に従ってコントロー
    ルするプログラム制御手段とを備え、 前記オペランドの演算処理内容とセレクタによる各オペ
    ランドの接続形態とをホストコントロール手段を通じて
    外部から自在に設定できるように構成され、少なくとも
    1命令についてハイビジョンレートの1/2の動作速度
    を有することを特徴とするデジタル映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】さらに、前記プログラマブル演算処理部に
    対して、ハイビジョン映像信号を少なくとも2系統に分
    けて並列演算処理させる並列演算処理手段を備えること
    を特徴とする請求項1記載のデジタル映像信号処理装
    置。
  3. 【請求項3】前記プログラマブル演算処理部は、前記オ
    ペランドの一方の映像信号入力部に設けられる可変ディ
    レイと、この可変ディレイの遅延量を前記プログラム制
    御手段を通じて調整して他方の映像信号入力部と入力タ
    イミングを一致させる遅延量制御手段と、前記オペラン
    ドの出力部に設けられ出力データを保持する出力レジス
    タとを具備し、前記セレクタにより任意のオペランドを
    縦続接続可能な可変パイプライン構造をとることを特徴
    とする請求項1記載のデジタル映像信号処理装置。
  4. 【請求項4】前記プログラム制御手段は、前記複数のオ
    ペランドそれぞれに対する複数のプログラムをテーブル
    化して格納されるプログラムメモリと、前記ホストコン
    トロール手段からの命令に基づいて前記プログラムメモ
    リから対応するテーブルのプログラムを読出し、目的の
    オペランドに送出するシーケンサとを備えることを特徴
    とする請求項1記載のデジタル映像信号処理装置。
  5. 【請求項5】前記プログラム制御手段は、予めブレーク
    ポイントとしてアドレス値が格納されるブレークポイン
    トレジスタと、このレジスタに格納されたアドレス値と
    前記シーケンサの前記プログラムメモリに対するアドレ
    ス値とを比較する比較器と、この比較器で両アドレス値
    の一致が検出されたとき前記シーケンサの動作を止める
    と共に全てのクロックを停止させて各オペランドの出力
    データ更新を停止させるデバキング処理手段とを備える
    ことを特徴とする請求項4記載のデジタル映像信号処理
    装置。
  6. 【請求項6】前記プログラマブル演算処理部は、入力デ
    ータのビット数を増大して演算処理した後、そのビット
    数に変換出力することを特徴とする請求項1記載のデジ
    タル映像信号処理装置。
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