JP3173368B2 - 高分子化合物及び化学増幅ポジ型レジスト材料 - Google Patents
高分子化合物及び化学増幅ポジ型レジスト材料Info
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Description
レジスト材料に配合すると、露光前後のアルカリ溶解速
度コントラストが大幅に高く、高感度で高解像性を有
し、特に超LSI製造用の微細パターン形成材料として
好適な化学増幅ポジ型レジスト材料を与える高分子化合
物及びこの化合物を含有する化学増幅ポジ型レジスト材
料に関する。
LSIの高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの
微細化が求められているなか、次世代の微細加工技術と
して遠紫外線リソグラフィーが有望視されている。遠紫
外線リソグラフィーは、0.5μm以下の加工も可能で
あり、光吸収の低いレジスト材料を用いた場合、基板に
対して垂直に近い側壁を有したパターン形成が可能にな
る。
ポジ型レジスト材料(特公平2−27660号、特開昭
63−27829号公報等記載)は、遠紫外線の光源と
して高輝度なKrFエキシマレーザーを利用し、感度、
解像性、ドライエッチング耐性が高く、優れた特徴を有
した遠紫外線リソグラフィーに特に有望なレジスト材料
として期待されている。
としては、ベースポリマー、酸発生剤からなる二成分
系、ベースポリマー、酸発生剤、酸不安定基を有する溶
解制御剤からなる三成分系が知られている。
にはポリ−4−tert−ブトキシスチレンと酸発生剤
からなるレジスト材料が提案され、この提案と類似した
ものとして特開平3−223858号公報に分子内にt
ert−ブトキシ基を有する樹脂と酸発生剤からなる二
成分系レジスト材料、更には特開平4−211258号
公報にはメチル基、イソプロピル基、tert−ブチル
基、テトラヒドロピラニル基、トリメチルシリル基含有
ポリヒドロキシスチレンと酸発生剤からなる二成分系の
レジスト材料が提案されている。
ポリ「3,4−ビス(2−テトラヒドロピラニルオキ
シ)スチレン」、ポリ「3,4−ビス(tert−ブト
キシカルボニルオキシ)スチレン」、ポリ「3,5−ビ
ス(2−テトラヒドロピラニルオキシ)スチレン」等の
ポリジヒドロキシスチレン誘導体と酸発生剤からなるレ
ジスト材料が提案されている。
ジスト膜の溶解速度のコントラストが十分でなく、感度
及び解像度が満足できるものでなかったり、プロセス適
応性が十分でないなど、いずれも問題を有しており、未
だ実用化に至っていないのが現状であり、これら問題の
改善が望まれる。
ベース樹脂としてレジスト材料に配合した場合、従来の
レジスト材料を上回る高感度及び高解像度、露光余裕
度、プロセス適応性を有する化学増幅ポジ型レジスト材
料を与える高分子化合物及びこの高分子化合物をベース
樹脂として使用した化学増幅ポジ型レジスト材料を提供
することを目的とする。
発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、後述する方法により下記一般式(1)で示される繰
り返し単位を有し、あるいは下記一般式(2)で示さ
れ、重量平均分子量が3,000〜300,000の新
規高分子化合物が得られると共に、これら高分子化合物
をベース樹脂として用い、これに酸発生剤等を添加した
化学増幅ポジ型レジスト材料、特に酸発生剤に加え、重
量平均分子量が100〜1,000で、フェノール性水
酸基の水素原子を酸不安定基により全体として平均10
〜100%の割合で置換した化合物からなる溶解制御剤
或いは重量平均分子量が1,000を超え3,000以
下で、かつ分子内にフェノール性水酸基を有する化合物
の該フェノール性水酸基の水素原子を酸不安定基により
全体として平均0%を超え60%以下の割合で部分置換
した化合物からなる溶解制御剤を含有してなる化学増幅
ポジ型レジスト材料やこれに塩基性化合物を更に配合し
てなる化学増幅ポジ型レジスト材料が、高感度及び高解
像度で露光余裕度、プロセス適応性に優れ、実用性が高
く、精密な微細加工に有利であり、超LSI用などに非
常に有効なレジスト材料を与える化学増幅ポジ型レジス
ト材料が得られることを見出した。
子又は酸不安定基で、少なくとも1つは水素原子、少な
くとも1つは酸不安定基である。nは2又は3であ
る。)
不安定基は、下記式(16)又は(17)で示される
基、テトラヒドロピラニル基、テトラフラニル基、又は
トリアルキルシリル基である。
は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキル基であ
り、R17は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状の
アルキル基である。また、R18は炭素数1〜6の直鎖
状、分岐状又は環状のアルキル基であり、aは0又は1
である。)
位を有する高分子化合物は、フェノール性水酸基の一部
が酸不安定基で保護されているものである。このような
高分子化合物をアルカリ可溶性樹脂として化学増幅ポジ
型レジスト材料に配合した場合、分子内に残存するフェ
ノール性水酸基により分子間又は酸発生剤、溶解制御剤
との間に強い水素結合が発生し、露光、加熱、現像のパ
ターニングプロセスにおいて、未露光部ではアルカリに
対する溶解速度が強く制御され、露光部ではマトリック
スであるベース樹脂の酸不安定基部分が分解され、水素
結合がはずれることによってアルカリ水溶液に対する溶
解速度が急速に促進されるものである。
ノール性水酸基の全てがtert−ブトキシカルボニル
基(tert−BOC基)等の酸不安定基で保護された
例えばポリジtert−ブトキシカルボニルオキシスチ
レンは公知であるが、本発明者の検討によると、これは
フェノール性水酸基が存在しないために基板との密着性
が悪いものである。また、ポリ多価ヒドロキシスチレン
のフェノール性水酸基の全てがtert−BOC基の酸
不安定基で保護されると、露光後に生じる分解物(イソ
ブチレン、炭酸ガス)が多量に発生してスカムの原因に
なるという問題がある。
ヒドロキシスチレンの分解後の溶解速度は3,000Å
/secと遅いものであるが、本発明に係る部分ter
t−BOC化ポリ多価ヒドロキシスチレンの溶解速度は
10,000Å/secであり、本発明の高分子化合物
及びこれを含有するレジスト材料は極めて高い効果を有
するものである。
し単位を有する高分子化合物をベース樹脂として使用し
た化学増幅ポジ型レジスト材料は、レジスト膜の露光
部、未露光部のアルカリ水溶液に対する溶解速度のコン
トラストが従来のものより極めて高く、結果的に高感度
及び高解像性を有するレジスト材料となること、更に上
記式(2)の高分子化合物についても上記と同様の特性
を有し、この共重合体をベース樹脂として配合した化学
増幅ポジ型レジスト材料は、上記の優れた性能を有し、
かつパターンの寸法制御、パターンの形状コントロール
を組成により任意に行うことが可能であり、プロセス適
応性にも優れた化学増幅ポジ型レジスト材料となること
を知見し、本発明をなすに至ったものである。
繰り返し単位を有し、重量平均分子量が3,000〜3
00,000であることを特徴とする高分子化合物、 (ii)上記一般式(2)で示され、重量平均分子量が
3,000〜300,000であることを特徴とする
(i)記載の高分子化合物、 (iii)分子量分布が1.0〜1.5の単分散ポリマ
ーである(i)又は(ii)記載の高分子化合物、 (iv)(A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として(i)乃至(iii)のいずれ
か1項記載の高分子化合物 (C)酸発生剤 を含有してなることを特徴とする化学増幅ポジ型レジス
ト材料、 (v)(A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として(i)乃至(iii)のいずれ
か1項記載の高分子化合物 (C)酸発生剤 (D)溶解制御剤として重量平均分子量が100〜1,
000で、かつ分子内にフェノール性水酸基を2つ以上
有する化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を酸不
安定基により全体として平均10〜100%の割合で置
換した化合物を含有してなることを特徴とする化学増幅
ポジ型レジスト材料、 (vi)(A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として(i)乃至(iii)のいずれ
か1項記載の高分子化合物 (C)酸発生剤 (E)溶解制御剤として重量平均分子量が1,000を
超え3,000以下で、かつ分子内にフェノール性水酸
基を有する化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を
酸不安定基により全体として平均0%を超え60%以下
の割合で部分置換した化合物を含有してなることを特徴
とする化学増幅ポジ型レジスト材料、 (vii)(A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として(i)乃至(iii)のいずれ
か1項記載の高分子化合物 (C)酸発生剤 (D)溶解制御剤として重量平均分子量が100〜1,
000で、かつ分子内にフェノール性水酸基を2つ以上
有する化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を酸不
安定基により全体として平均10〜100%の割合で置
換した化合物 (E)別の溶解制御剤として重量平均分子量が1,00
0を超え3,000以下で、かつ分子内にフェノール性
水酸基を有する化合物の該フェノール性水酸基の水素原
子を酸不安定基により全体として平均0%を超え60%
以下の割合で部分置換した化合物を含有してなることを
特徴とする化学増幅ポジ型レジスト材料、 (viii)(D)成分の溶解制御剤が後述する式
(4)〜(14)で示されるフェノール性水酸基を有す
る化合物から選ばれる1種又は2種以上の化合物の該フ
ェノール性水酸基の水素原子を酸不安定基により置換し
たものである(v)又は(vii)記載の化学増幅ポジ
型レジスト材料、 (ix)(E)成分の溶解制御剤が上記式(15)で示
される繰り返し単位を有する化合物から選ばれる1種又
は2種以上の化合物である(vi)又は(vii)記載
の化学増幅ポジ型レジスト材料、 (x)更に、(F)添加剤として塩基性化合物を配合し
たことを特徴とする(iv)乃至(ix)のいずれか1
項記載の化学増幅ポジ型レジスト材料、及び、 (xi)(C)成分の酸発生剤がオニウム塩である(i
v)乃至(x)のいずれか1項記載の化学増幅ポジ型レ
ジスト材料を提供する。
と、本発明の第1発明の高分子化合物は、下記一般式
(1)で示される1種又は2種以上の繰り返し単位から
なるものである。
子又は酸不安定基で、少なくとも1つは水素原子、少な
くとも1つは酸不安定基である。nは2又は3であ
る。)
は、下記一般式(2)で示される共重合体である。
酸不安定基としては下記式(16)又は(17)で示さ
れる基、テトラヒドロピラニル基、テトラフラニル基、
又はトリアルキルシリル基である。
は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキル基であ
り、R17は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状の
アルキル基である。また、R18は炭素数1〜6の直鎖
状、分岐状又は環状のアルキル基であり、aは0又は1
である。)
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、iso−ブチル基、tert−ブチ
ル基等を例示でき、環状のアルキル基としては、シクロ
ヘキシル基等を例示することができる。
定基として、具体的には、例えばメトキシエチル基、エ
トキシエチル基、n−プロポキシエチル基、iso−プ
ロポキシエチル基、n−ブトキシエチル基、iso−ブ
トキシエチル基、tert−ブトキシエチル基、シクロ
ヘキシロキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシ
プロピル基、1−メトキシ−1−メチル−エチル基、1
−エトキシ−1−メチル−エチル基等が挙げられ、上記
式(17)の酸不安定基として、例えばtert−ブト
キシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニルメチ
ル基等が挙げられる。また、上記トリアルキルシリル基
としては、トリメチルシリル基、トリ−tert−ブチ
ルジメチルシリル基などの各アルキル基の炭素数が1〜
6のものが挙げられる。
単位を有する高分子化合物は、上述したように式(1)
に包含される1種の単位から構成されていてもよく、2
種以上の単位から構成されていてもよい。また、式
(2)で示される化合物において、各単位(2a)、
(2b)、(2c)、(2d)はそれぞれ各単位に包含
される1種の単位から構成されていても、2種以上の単
位から構成されていてもよい。
ベース樹脂として配合した化学増幅ポジ型レジスト材料
の特性を考慮すると、2種又はそれ以上の酸不安定基を
含有することが好ましい。この場合、2種以上の酸不安
定基としては、上記式(16)で示されるアルコキシア
ルキル基と上記式(17)で示される基の組み合わせと
することが好ましい。
は2又は3である。nとして2あるいは3を選択するこ
とによって、酸不安定基が分解した後、水酸基が生じる
が、水酸基の数が2あるいは3と多くなるに従って酸性
度が高まり、アルカリ溶解速度のコントロールが任意に
可能となる。mは1、2又は3であるが、合成上の容易
さ、アルカリ溶解速度のコントロール性等の点からm=
2であることが好ましい。
r、sは0又は正数であり、0<(p+q)/(p+q
+r+s)≦1、好ましくは0<(p+q)/(p+q
+r+s)≦0.7、より好ましくは(p+q)/(p
+q+r+s)が0.05〜0.7の範囲である。p、
qが0となると、アルカリ溶解速度のコントラストが少
なくなり、解像度が悪くなる。一方、(p+q)/(p
+q+r+s)が0.7を超えると、アルカリ現像の際
に膜厚変化や膜内応力又は気泡の発生を引き起こした
り、親水基が少なくなるために基板との密着性に劣る場
合がある。
は、更に好ましくはそれぞれ0.05〜0.8(モル
比)、特に0.05〜0.5であり、qの割合は0.2
〜0.95(モル比)、特に0.3〜0.95である。
また、r、sの好適範囲はいずれも0〜0.5、特に
0.05〜0.3である。
おいて、上記酸不安定基の含有量は、レジスト膜の溶解
速度のコントラストに影響し、パターン寸法制御、パタ
ーン形状等のレジスト材料の特性にかかわるものであ
る。
は、それぞれ重量平均分子量(測定法は後述の通りであ
る)が3,000〜300,000、好ましくは3,0
00〜30,000である必要がある。重量平均分子量
が3,000に満たないとレジスト材料が耐熱性に劣る
ものとなり、300,000を超えるとアルカリ溶解性
が低下し、パターン形成後に裾引き現象が生じやすくな
ってしまう。なお、式(2)において、p+q+r+s
はその高分子化合物を上記重量平均分子量とする数であ
る。
量分布(Mw/Mn)が広い場合は低分子量や高分子量
のポリマーが存在し、低分子量のポリマーが多く存在す
ると耐熱性が低下する場合があり、高分子量のポリマー
が多く存在するとアルカリに対して溶解し難いものを含
み、パターン形成後の裾引きの原因となる場合がある。
それ故、パターンルールが微細化するに従ってこのよう
な分子量、分子量分布の影響が大きくなり易いことか
ら、微細なパターン寸法に好適に用いられるレジスト材
料を得るには、上記高分子化合物の分子量分布は1.0
〜1.5、特に1.0〜1.3と単分散であることが好
ましい。
を有する高分子化合物は、下記式(i)のモノマーをラ
ジカル重合又はリビングアニオン重合することによって
得ることができる。あるいは、下記式(ii)のモノマ
ーをラジカル重合又はリビングアニオン重合した後、部
分加水分解してその保護基R7を部分的に脱保護する
(保護基が少なくとも1個残存し、水酸基が少なくとも
1個生成するように脱保護する)ことによって得ること
ができる。また、式(i)又は(ii)で示される2種
以上のモノマーを共重合し、式(ii)のモノマーを用
いた場合はその後上記のように部分加水分解することに
よって、式(1)で示される単位を2種以上有する高分
子化合物を得ることができる。
の意味を示す。)
は、上記式(i)のモノマーと下記式(iii)のモノ
マー、必要により下記式(iv)や(v)のモノマーを
ラジカル共重合又はリビングアニオン共重合する方法を
採用し得る。なお、各モノマーは必要によりそれぞれ2
種以上を使用することができる。
味を示す。)
たレジスト材料に適用する場合は、上記の理由から単分
散であることが望ましく、単分散の高分子化合物を得る
には、一般的にラジカル重合等で重合した広い分子量分
布を持ったポリマーを分別して単分散にする方法、リビ
ングアニオン重合で単分散とする方法が採用できるが、
前者の分別を行う方法は工程が複雑となるため、後者の
リビングアニオン重合法が好適に用いられる。なお、共
重合体の中ではリビングアニオン重合が不可能なモノマ
ーもあるので、ラジカル重合が好適に用いられる共重合
体もある。
合によって得る場合、具体的には、まず重合開始剤を用
いて上記式のモノマーのラジカル重合を通常の方法で行
う。この場合、重合開始剤としては、通常使用されてい
るものを通常量で使用することができるが、有機過酸化
物、特に10時間半減期で40〜90℃の有機過酸化物
(例えばラウロイルパーオキサイド等)がより好適に用
いられる。
うことが好ましい。用いられる有機溶媒としては、具体
的に芳香族炭化水素、環状エーテル、脂肪族炭化水素溶
媒(例えばベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン
(THF)、ジオキサン、テトラヒドロピラン、ジメト
キシエタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等)やこれ
らの混合溶媒が挙げられるが、特にアセトンを使用する
ことが好ましい。有機溶媒の使用量は通常モノマー濃度
で10〜50重量%が好ましい。
機過酸化物の10時間半減期より20〜50℃高い温度
で3〜10時間反応させることが好ましい。
ニオン重合で製造する場合、公知のリビングアニオン重
合開始剤を用いて行うことができるが、特に単分散の上
記高分子化合物を得るには、リビングアニオン重合開始
剤の中でも有機金属化合物を用いることが好ましい。上
記有機金属化合物としては、例えばn−ブチルリチウ
ム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウ
ム、ナトリウムナフタレン、ナフタレンカリウム、アン
トラセンナトリウム、α−メチルスチレンテトラマージ
ナトリウム、クミルカリウム、クミルセシウム等の有機
アルカリ金属等が挙げられる。なお、リビングアニオン
重合開始剤の添加量は、設計分子量(=モノマー重量/
開始剤のモル数)の関係から計算される。
一般に有機溶媒中で行われる。用いられる有機溶媒とし
ては、上記ラジカル重合の場合と同様の溶媒が挙げられ
るが、特にテトラヒドロフランを使用することが好まし
い。
量%が適切であり、反応は高真空下又はアルゴン、窒素
等の不活性ガス雰囲気下で撹拌して行うことが望まし
い。反応温度は−78℃から使用する反応溶液の沸点温
度まで任意に選択することができるが、特にテトラヒド
ロフラン溶媒では−78℃〜0℃、ベンゼン溶媒を用い
た場合には室温が好ましい。
でき、重合反応の停止は、例えばメタノール、水、メチ
ルブロマイド等の停止剤を反応系に添加することにより
行うことができる。
ーが100%反応し、分子量を適宣調節することができ
るので、得られたポリマーの分子量分布が単分散(Mw
/Mn=1.0〜1.5)となり得るものである。
たモノマーの重量と開始剤のモル数(分子数)から容易
に計算でき、光散乱法により測定することができる。ま
た、数平均分子量(Mn)は膜浸透圧計を用いて測定で
きる。更に、分子構造は赤外吸収(IR)スペクトル及
び1H−NMRスペクトルによって容易に確認すること
ができ、分子量分布の評価はゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)によって行うことができる。
(vi)、(vii)及び下記式(v)のモノマーをラ
ジカル重合又はリビングアニオン重合させた後、加水分
解し、更に加水分解によって生じた水酸基を部分的に例
えば上記式(16)の第1の酸不安定基及び上記式(1
7)の第2の酸不安定基で化学反応により保護すること
によって製造する方法を好適に採用し得る。
R2、R3、R4 、R5、n、m、p、q、r、sは上記と
同様の意味を示す。)
るポリマー、特に、好ましくは重量平均分子量が3,0
00〜300,000で、分子量分布が1.0〜1.5
である式(18)のポリマーのtert−ブチル基を加
水分解して式(19)で示されるポリヒドロキシスチレ
ン類を得た後、式(20)及び(21)に示すように加
水分解により生じた水酸基の一部を上記R2、R3で示さ
れる酸不安定基で順次保護することにより、目的とする
単分散(即ち、分子量分布が1.0〜1.5)であり、
上記重量平均分子量(即ち、3,000〜300,00
0)を有する式(21)で示される高分子化合物を得る
ことができる。
その水酸基の保護基であるtert−ブチル基を加水分
解させる場合は、ジオキサン、アセトン、アセトニトリ
ル、ベンゼン、水等の混合溶媒中で塩酸、臭化水素酸等
の酸を適量滴下することによって容易に行うことができ
る。このような方法によれば、反応中に高分子化合物の
主鎖が切断されたり、分子間に架橋反応が起こるという
ことがないので、容易に分子量分布が制御された式(1
9)の水酸基を有するポリヒドロキシスチレン誘導体を
得ることができる。
上記のように水酸基の保護基を加水分解により脱離した
後、酸不安定基R2、R3を化学反応により導入すること
により行うことができる。
キル基である高分子化合物を得る場合に有効である。こ
のアルコキシアルキル化反応は、酸を触媒として下記式
で示されるエーテル化合物のビニル基に上記式のポリヒ
ドロキシスチレンの水酸基の水素原子を付加することに
より、下記式で示すようにポリヒドロキシスチレンの水
酸基の一部(全水酸基1モルに対してpモルの割合)を
アルコキシアルキル基で保護するものである。
q、r、sは上記と同様の意味を示し、R19は水素原子
又は炭素数1〜5の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル
基である。)
としては、ビニルエーテル、プロペニルエーテル等を挙
げることができる。この反応は、ジメチルホルムアミ
ド、テトラヒドロフラン、ジメチルアセトアミド等の溶
媒の存在下で行うことが好ましく、また酸としては、塩
酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム塩等が用いら
れ、その使用量は反応するポリヒドロキシスチレンの全
水酸基1モルに対して0.1〜10モル%であることが
好ましい。反応温度は室温〜60℃が好ましく、反応時
間は通常1〜20時間である。
基の一部をメトキシメチル化する場合は、ジメチルスル
ホキシド、テトラヒドロフラン等の溶媒の存在下にNa
H等の水素化アルカリとクロロメチルエーテル等のハロ
メチルエーテルとをポリヒドロキシスチレンに反応させ
ることが好ましい。この場合、水素化アルカリの使用量
は反応するポリヒドロキシスチレンの全水酸基1モルに
対して、所定のメトキシメチル基が導入される量である
ことが好ましい。反応温度は0〜50℃が好ましく、反
応時間は通常1〜20時間である。
った後は、酸不安定基R3の導入のためにtert−ブ
トキシカルボニル化反応、tert−ブトキシカルボニ
ルメチル化反応等を行う。
反応は、ピリジン、テトラヒドロフラン等の溶媒中で上
記部分アルコキシアルキル化ポリヒドロキシスチレンと
二炭酸ジtert−ブチルとを反応させることによって
行うことができる。この場合、二炭酸ジtert−ブチ
ルは上記式のポリヒドロキシスチレンの全水酸基1モル
に対してtert−ブトキシカルボニル基がqモル導入
される量で使用する。反応温度は室温〜50℃が好まし
く、反応時間は通常30分〜4時間である。
ル化反応は、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラ
ン等の溶媒中で上記部分アルコキシアルキル化ポリヒド
ロキシスチレンにカリウム−tert−ブトキシドとt
ert−ブトキシカルボニルメチルブロマイドとを反応
させることによって行うことができる。この場合、カリ
ウム−tert−ブトキシドの使用量は上記式のポリヒ
ドロキシスチレンの全水酸基1モルに対してtert−
ブトキシカルボニルメチル基がqモル導入される量であ
る。また、tert−ブトキシカルボニルメチルブロマ
イドの使用量はカリウム−tert−ブトキシドと等モ
ルで、反応温度は室温〜50℃が好ましく、反応時間は
通常20分〜10時間である。
ラヒドロフラン中でジヒドロピランと反応させることに
より行うことができ、テトラヒドロフラニル化反応はテ
トラヒドロフラン中でジヒドロフランと反応させること
により行うことができる。アルキル化反応はテトラヒド
ロフラン中でイソブテンと反応させることにより行うこ
とができる。トリアルキルシリル化反応はイミダゾール
存在下、トリアルキルシリルクロライドとの反応により
行うことができる。これらの場合、反応温度は室温〜5
0℃が好ましく、反応時間は通常1〜5時間である。
−ブトキシカルボニル基又はtert−ブトキシカルボ
ニルメチル基の導入がよく、例えばこれによって下記一
般式(24)で示される高分子化合物を得ることができ
る。
q、r、s、aは上記と同様の意味を示す。)
(viii)のモノマーをラジカル重合又はリビングア
ニオン重合し、得られた式(25)のポリマーのアセタ
ール基を加水分解した後、その水酸基の一部を適宜な酸
不安定基で保護することによっても得ることができる。
料は、 〔I〕(A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として上記高分子化合物 (C)酸発生剤 を含有してなることを特徴とする化学増幅ポジ型レジス
ト材料、 〔II〕(A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として上記高分子化合物 (C)酸発生剤 (D)溶解制御剤として重量平均分子量が100〜1,
000で、かつ分子内にフェノール性水酸基を2つ以上
有する化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を酸不
安定基により全体として平均10〜100%の割合で置
換した化合物 を含有してなることを特徴とする化学増幅ポジ型レジス
ト材料、 〔III〕(A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として上記高分子化合物 (C)酸発生剤 (E)溶解制御剤として重量平均分子量が1,000を
超え3,000以下で、かつ分子内にフェノール性水酸
基を有する化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を
酸不安定基により全体として平均0%を超え60%以下
の割合で部分置換した化合物 を含有してなることを特徴とする化学増幅ポジ型レジス
ト材料、 〔IV〕(A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として上記高分子化合物 (C)酸発生剤 (D)溶解制御剤として重量平均分子量が100〜1,
000で、かつ分子内にフェノール性水酸基を2つ以上
有する化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を酸不
安定基により全体として平均10〜100%の割合で置
換した化合物 (E)別の溶解制御剤として重量平均分子量が1,00
0を超え3,000以下で、かつ分子内にフェノール性
水酸基を有する化合物の該フェノール性水酸基の水素原
子を酸不安定基により全体として平均0%を超え60%
以下の割合で部分置換した化合物 を含有してなることを特徴とする化学増幅ポジ型レジス
ト材料とすることが好適である。
(A)としては、酸発生剤、ベース樹脂、溶解制御剤が
溶解可能な有機溶媒であれば何れでも良い。このような
有機溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、メチル−
2−n−アミルケトン等のケトン類、3−メトキシブタ
ノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、1−メ
トキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパ
ノール等のアルコール類、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコー
ルジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル等のエーテル類、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート、乳酸エチル、ピルビン酸エチ
ル、酢酸ブチル、メチル−3−メトキシプロピオネー
ト、エチル−3−エトキシプロピオネート等のエステル
類が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混
合して使用することができるが、これらに限定されるも
のではない。本発明では、これらの有機溶剤の中でもレ
ジスト成分中の酸発生剤の溶解性が最も優れているジエ
チレングリコールジメチルエーテルや1−エトキシ−2
−プロパノールが好ましく使用される。
(重量部、以下同様)に対して200〜1,000部、
特に400〜800部が好適である。200部より少な
いと相溶性が低下し、成膜性に劣る場合が生じ、1,0
00部を超えるとレジスト膜を形成した場合に薄膜にな
りすぎるおそれがある。
ニウム塩、スルホン化物、ハロゲン含有化合物、トリア
ジン化合物等が挙げられるが、中でもオニウム塩、スル
ホン化物が好ましい。オニウム塩として具体的には、ト
リフェニルスルホニウムトリフレート誘導体、トリフェ
ニルスルホニウムトシレート誘導体等が例示されるが、
これらに限定されるものではない。また、スルホン化物
としてはアルキルスルホン酸エステル誘導体、アジドス
ルホン酸誘導体等が例示されるが、これらに限定される
ものではない。酸発生剤の添加量は、ベース樹脂100
部に対して1〜20部、特に2〜10部が望ましい。
解制御剤を添加することができる。溶解制御剤として
は、重量平均分子量が100〜1,000で、かつ分子
内にフェノール性水酸基を2つ以上有する化合物の該フ
ェノール性水酸基の水素原子を酸不安定基により全体と
して平均10〜100%の割合で置換した化合物を配合
する。
1,000、好ましくは150〜800である。
不安定基による置換率は、平均でフェノール性水酸基全
体の10%以上、好ましくは30%以上であり、10%
に満たないと主にエッジラフネスが発生する。また、そ
の上限は100%、より好ましくは80%である。
する化合物としては、下記式(4)〜(14)で示され
るものが好ましい。
〜8の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルケニル基
であり、R10は水素原子又は炭素数1〜8の直鎖状又は
分岐状のアルキル基又はアルケニル基、あるいは−(R
14)z−COOHであり、R11、R12はそれぞれ炭素数
1〜10のアルキレン基、アリーレン基、カルボニル
基、スルホニル基、酸素原子又は硫黄原子、R13は炭素
数1〜8のアルキル基、アルケニル基、水素原子、それ
ぞれ水酸基で置換されたフェニル基又はナフチル基であ
り、R14は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキ
レン基である。また、hは0〜3の整数であり、zは0
又は1である。x、y、x’、y’、x’’、y’’は
それぞれx+y=8、x’+y’=5、x’’+y’’
=4を満足し、かつ各フェニル骨格中に少なくとも1つ
の水酸基を有するような数である。)
子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、エチ
ニル基、シクロヘキシル基、R10としては、例えば水素
原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、シ
クロヘキシル基などや、あるいは−COOH、−CH2
COOH、R11、R12としては、例えばメチレン基、エ
チレン基、フェニレン基、カルボニル基、スルホニル
基、酸素原子、硫黄原子等、R13としては、例えばメチ
ル基、エチル基、ブチル基、プロピル基、エチニル基、
シクロヘキシル基、水素原子、それぞれ水酸基で置換さ
れたフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
は、上記一般式(16)、一般式(17)で示される
基、tert−ブチル基、テトラヒドロピラニル基、テ
トラヒドロフラニル基、トリアルキルシリル基、β−ケ
トアルキル基等が挙げられる。
分置換した化合物(溶解制御剤)の配合量は、ベース樹
脂100部に対し0〜50部、好ましくは5〜50部、
更に好ましくは10〜30部であり、単独又は2種以上
を混合して使用できる。配合量が5部に満たないと解像
性の向上がない場合があり、50部を超えるとパターン
の膜減りが生じ、解像度が低下する場合がある。
ル性水酸基を有する化合物にベース樹脂と同様に酸不安
定基を化学反応させることにより合成することができ
る。
上記(D)成分の溶解制御剤に代えて、又はこれと併用
して、(E)溶解制御剤として重量平均分子量が1,0
00を超え3,000以下で、かつ分子内にフェノール
性水酸基を有する化合物の該フェノール性水酸基の水素
原子を酸不安定基により全体として平均0%を超え60
%以下、好ましくは0%を超え40%以下の割合で部分
置換した化合物を配合することができる。0%の場合十
分な溶解制御効果が得られず、60%を超えるとポリマ
ー間で相分離が起きて相溶性がなくなる。
性水酸基の水素原子が部分置換された化合物としては、
下記一般式(15)で示される繰り返し単位を有する化
合物から選ばれる1種又は2種以上の化合物が好まし
い。
0<b/(b+c)≦0.6を満足する数である。)
ては、上記一般式(16)で示されるアルコキシアルキ
ル基、上記一般式(17)で示されるカルボニル基を有
する基、tert−ブチル基、テトラヒドロピラニル
基、トリアリルシリル基、更にβ−ケトアルキル基等が
挙げられる。
ス樹脂100部に対し0〜50部、より好ましくは1〜
50部、更に好ましくは1〜30部となるような範囲で
あることが好ましい。配合量が少なすぎると、解像度の
向上が十分でない場合があり、50部を超えるとパター
ンの膜減りが生じ、解像度が低下する場合がある。
ノール性水酸基を有する化合物にベース樹脂と同様に酸
不安定基を化学反応させることにより合成することがで
きる。
(E)成分の溶解制御剤とは、それぞれ単独で用いて
も、両成分を併用するようにしてもよい。
添加剤として塩基性化合物を配合することができる。
化合物は、酸発生剤より発生する酸がレジスト膜中に拡
散する際の拡散速度を抑制することができる化合物が適
しており、このような塩基性化合物の配合により、レジ
スト膜中での酸の拡散速度が抑制されて解像度が向上
し、露光後の感度変化を抑制したり、基板や環境依存性
を少なくし、露光余裕度やパターンプロファイル等を向
上することができる。このような塩基性化合物として
は、第1級、第2級、第3級の脂肪族アミン、混成アミ
ン、芳香族アミン類、複素環アミン類、カルボキシル基
を有する含窒素化合物、スルホニル基を有する含窒素化
合物、ヒドロキシル基を有する含窒素化合物、ヒドロキ
シフェニル基を有する含窒素化合物、アルコール性含窒
素化合物、アミド誘導体等が挙げられる。
て、アンモニア、メチルアミン、エチルアミン、プロピ
ルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、アミルアミ
ン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミ
ン、ノニルアミン、デシルアミン、ラウリルアミン、セ
チルアミン、メチレンジアミン、エチレンジアミン、テ
トラエチレンジアミン等が例示され、第2級の脂肪族ア
ミンとして、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロ
ピルアミン、ジブチルアミン、ジペンチルアミン、ジヘ
キシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、
ジノニルアミン、ジデシルアミン、ジメチルメチレンジ
アミン、ジメチルエチレンジアミン、ジメチルテトラエ
チレンジアミン等が例示される。第3級の脂肪族アミン
として、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプ
ロピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミ
ン、トリヘキシルアミン、トリヘプチルアミン、トリオ
クチルアミン、テトラメチルメチレンジアミン、テトラ
メチルエチレンジアミン、テトラメチルテトラエチレン
ジアミン等が例示される。
アミン、メチルエチルプロピルアミン等が例示される。
芳香族、複素環アミン類の具体例としては、ベンジルア
ミン、フェネチルアミン、ベンジルジメチルアミン、ア
ニリン誘導体(例えばアニリン、N−メチルアニリン、
N−エチルアニリン、N−プロピルアニリン、N,N−
ジメチルアニリン、2−メチルアニリン、3−メチルア
ニリン、4−メチルアニリン、エチルアニリン、プロピ
ルアニリン、トリメチルアニリン、4−ニトロアニリ
ン、ジニトロアニリン等)、トルイジン誘導体(例え
ば、トルイジン、N,N−ジメチルトルイジン等)、キ
ノリン、アミノ安息香酸、N−フェニルフェニルトリル
アミン、N−メチルジフェニルアミン、トリフェニルア
ミン、フェニレンジアミン、ナフチルアミン、ジアミノ
ナフタレン、ピロール誘導体(例えばピロール、メチル
ピロール、ジメチルピロール、N−メチルピロール
等)、イミダゾール誘導体(例えばイミダゾール、4−
メチルイミダゾール、4−メチル−2−フェニルイミダ
ゾール等)、オキサゾール誘導体、チアゾール誘導体、
ピラゾール誘導体、ピロリジン誘導体(例えば、ピロリ
ジン、N−メチルピロリドン、N−メチルピロリジン
等)、ピロリン誘導体、ピリジン誘導体(例えばピリジ
ン、メチルピリジン、エチルピリジン、プロピルピリジ
ン、ブチルピリジン、5−ブチル−2−メチルピリジ
ン、トリメチルピリジン、トリエチルピリジン、フェニ
ルピリジン、3−メチル−2−フェニルピリジン、te
rt−ブチルピリジン、ジフェニルピリジン、ベンジル
ピリジン、メトキシピリジン、ブトキシピリジン、ジメ
トキシピリジン、1−メチル−2−ピリドン、4−ピロ
リジニルピリジン、1−メチル−4−フェニルピリジ
ン、2−(1−エチルプロピル)ピリジン等)、ピペリ
ジン誘導体、ピリミジン誘導体、プリン誘導体、キノリ
ン誘導体、カルバゾール誘導体、インドール誘導体、ニ
コチン酸アミド誘導体、アデノシン誘導体、アデニン誘
導体、チアベンゾール、ジアミノスルホンなどが例示さ
れる。
物として、アミノ酸誘導体(例えばニコチン酸、アラニ
ン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリ
シン、ヒスチジン、イソロイシン、グリシルロイシン、
ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニ
ン、リジン、3−アミノピラジン−2−カルボン酸、メ
トキシアラニンなどが例示され、スルホニル基を有する
含窒素化合物、ヒドロキシル基を有する含窒素化合物、
ヒドロキシフェニル基を有する含窒素化合物、アルコー
ル性含窒素化合物として、2−ヒドロキシピリジン、ア
ミノクレゾール、チアミンナフタリンジスルホン酸塩、
ピリジンスルホン酸、エタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、ジイソプロピルアミ
ン、トリイソプロピルアミン、トリプロピルアミン、1
−アミノブタン−2−ジオール、1−アミノプロパン−
3−オール、1−アミノブタン−2−ジオールなどが例
示される。アミド誘導体としては、ホルムアミド、N−
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、プロピオンアミド、ベンザアミド等
が例示される。
部に対して0〜10部、好ましくは0.001〜10
部、更に好ましくは0.01〜1部である。配合量が
0.001部未満であると添加剤としての効果が十分に
得られない場合があり、10部を超えると解像度や感度
が低下する場合がある。
に任意成分として塗布性を向上させるための界面活性
剤、基板よりの乱反射の影響を少なくするための吸光性
材料などを添加することができる。なお、任意成分の添
加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とするこ
とができる。
オロアルキルポリオキシエチレンエタノール、フッ素化
アルキルエステル、パーフルオロアルキルアミンオキサ
イド、パーフルオロアルキルEO付加物などが挙げら
れ、吸光性材料としては、ジアリールスルホオキシド、
ジアリールスルホン、9,10−ジメチルアントラセ
ン、9−フルオレノン等が挙げられる。
用してパターンを形成するには、公知のリソグラフィー
技術を採用して行うことができ、例えばシリコンウェハ
ー上ヘスピンコーティングし、0.5〜2.0μmに塗
布して80〜120℃でプリベークした後、遠紫外線、
電子線、X線等の高エネルギー線を照射して露光後、7
0〜120℃で30〜200秒間ポストエクスポージャ
ベーク(PEB)し、次いでアルカリ水溶液で現像する
ことにより行うことができる。なお、本発明材料は、特
に高エネルギー線の中でも254〜193nmの遠紫外
線及び電子線による微細パターンニングに最適である。
て使用した化学増幅ポジ型レジスト材料は、高エネルギ
ー線に感応し、感度、解像性、プラズマエッチング耐性
に優れ、しかもレジストパターンの耐熱性にも優れてい
る。また、パターンがオーバーハング状になりにくく、
寸法制御性に優れている。従って、本発明の化学増幅ポ
ジ型レジスト材料は、これらの特性より、特にKrFエ
キシマレーザーの露光波長での吸収が小さいレジスト材
料となり得るもので、微細でしかも基板に対して垂直な
パターンを容易に形成できるもので、超LSI製造用の
微細パターン形成材料として好適である。
発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限
されるものではない。
のラウリルパーオキサイド、75gの3−tert−ブ
トキシカルボニルオキシ−4−ヒドロキシスチレン、ア
セトン1,000mlを仕込んだ後、フラスコを窒素置
換し、この混合液を90℃で5時間反応させて重合反応
を行った。重合反応終了後、得られたポリマーをメタノ
ールで洗浄し、次いで乾燥させたところ、下記示性式の
ようなポリマーが98%の収率で得られた。このポリマ
ーの重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/M
n)は表1に示す通りであり、1H−NMRにて分析し
たところ、1.5ppmにtert−BOC基由来のピ
ークが観察された(Polym1)。
のモノマーを使用する以外は合成例1と同様な方法によ
りPolym2〜13を得た。
りであり、それぞれの重量平均分子量、分子量分布は表
1に示す通りであった。合成例2 3−テトラヒドロピラニルオキシ−4−ヒドロキシスチ
レン合成例3 3−tert−ブトキシカルボニルオキシメチル−4−
ヒドロキシスチレン合成例4 3−メトキシエトキシ−4−ヒドロキシスチレン合成例5 3−トリメチルシリル−4−ヒドロキシスチレン合成例6 4−tert−ブトキシカルボニルオキシ−3−ヒドロ
キシスチレン 4−ヒドロキシスチレン合成例7 4−tert−ブトキシカルボニルオキシ−3−ヒドロ
キシスチレン 3,4−ジヒドロキシスチレン合成例8 3−tert−ブトキシカルボニルオキシ−4−ヒドロ
キシスチレン 3,4−ジヒドロキシスチレン 4−ヒドロキシスチレン合成例9 3−tert−ブトキシカルボニルオキシ−4−ヒドロ
キシスチレン 4−ヒドロキシスチレン 4−テトラピラニルオキシスチレン合成例10 3−tert−ブトキシカルボニルオキシ−4−ヒドロ
キシスチレン 4−ヒドロキシスチレン 3,4−ジtert−ブトキシカルボニルオキシスチレ
ン合成例11 3−tert−ブトキシカルボニルオキシ−4−ヒドロ
キシスチレン アクリル酸tert−ブチル合成例12 4−tert−ブトキシカルボニルオキシ−3−ヒドロ
キシスチレン 3,4−ジヒドロキシスチレン ヒドロキシスチレン合成例13 4−tert−ブトキシカルボニルオキシ−3−ヒドロ
キシスチレン 3−tert−ブトキシカルボニルオキシ−4−ヒドロ
キシスチレン 3,4−ジヒドロキシスチレン 4−ヒドロキシスチレン 4−tert−ブトキシカルボニルオキシスチレン
媒としてテトラヒドロフラン700ml、開始剤として
sec−ブチルリチウム2×10-3molを仕込んだ。
この混合溶液に−78℃で3,4−ジtert−ブトキ
シスチレン40gを添加し、1時間撹拌しながら重合さ
せた。この反応溶液は赤色を呈した。重合終了は反応溶
液にメタノールを添加して行った。
得られた重合体を沈澱させた後、分離し、乾燥させたと
ころ、39gの白色重合体〔ポリ(3,4−ジtert
−ブトキシスチレン)〕が得られた。得られた重合体
は、膜浸透圧法により重量平均分子量が1.8×104
g/molであった。GPC溶出曲線より分子量分布の
点で非常に単分散性(Mw/Mn=1.15)の高い重
合体であることが確認できた。
スチレン)30gをアセトン900mlに溶解し、60
℃で少量の濃硫酸を加えて7時間撹拌後、水に注ぎポリ
マーを沈澱させ、洗浄・乾燥したところ、20gのポリ
マーが得られた。得られたポリマーの重量平均分子量は
1.3×104g/molである。また、1H−NMRで
tert−ブチル基に由来するピークが観測されないこ
とから、得られたポリマ−が分子量分布の狭いポリ
(3,4−ジヒドロキシスチレン)であることが確認さ
れた。
シスチレン)50gをピリジン500mlに溶解させ、
45℃で撹拌しながら二炭酸ジtert−ブチル18g
を添加した。1時間反応させた後、水3Lに反応液を滴
下したところ、白色固体が得られた。これを濾過後、ア
セトン50mlに溶解させ、水2Lに滴下し、濾過後、
真空乾燥させ、ポリマーを得た。得られたポリマーは、
1H−NMRから水酸基の水素原子のtert−BOC
化率は20%であり(Polym14)、重量平均分子
量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)は表1に示す
通りであり、GPC溶出曲線は図1に示す通りであっ
た。
媒としてテトラヒドロフラン700ml、開始剤として
sec−ブチルリチウム2×10-3molを仕込んだ。
この混合溶液に−78℃で4−tert−ブトキシスチ
レン20gと3,4−ジtert−ブトキシスチレン2
0gとを混合した溶液を添加し、1時間撹拌しながら重
合させた。この反応溶液は赤色を呈した。重合終了は反
応溶液にメタノールを添加して行った。
られた重合体を沈澱させた後、分離し、乾燥したとこ
ろ、39gの白色重合体が得られた。得られた重合体
は、13C−NMRの結果より、3,4−ジtert−ブ
トキシスチレン50%、4−tert−ブトキシスチレ
ン50%からなるランダム共重合体であること、そし
て、膜浸透圧法により重量平均分子量が1.8×104
g/molであることがわかった。更に、GPC溶出曲
線より分子量分布の点で非常に単分散性(Mw/Mn=
1.15)の高い重合体であることが確認できた。
ンと4−tert−ブトキシスチレンとのランダム共重
合体20gをアセトン300mlに溶解し、60℃で少
量の濃塩酸を加えて6時間撹拌後、水に注ぎポリマ−を
沈澱させ、洗浄・乾燥したところ、16gのポリマーが
得られた。得られたポリマーの重量平均分子量は1.3
×104g/molであった。GPC溶出曲線は図2に
示す通りであり、非常に単分散性の高い重合体であるこ
とが確認された。
基に由来するピークが観測されないことから、得られた
ポリマーが分子量分布の狭い3,4−ジヒドロキシスチ
レンと4−ヒドロキシスチレンとの共重合体であること
が確認された。
ヒドロキシスチレンとのランダム共重合体50gをテト
ラヒドロフラン500mlに溶解させ、触媒量のp−ト
ルエンスルホン酸を添加した後、20℃で撹拌しながら
エチルビニルエーテル27gを添加した。1時間反応さ
せた後、濃アンモニア水により中和し、水10Lにこの
中和反応液を滴下したところ、白色固体が得られた。こ
れを濾過後、アセトン500mlに溶解させ、水10L
に滴下し、濾過後、真空乾燥した。得られたポリマー
は、13C−NMRから3,4−ジヒドロキシスチレンと
4−ヒドロキシスチレンとのランダム共重合体の水酸基
の水素原子が24%エトキシエチル化されたことが確認
された。
4−ジヒドロキシスチレンと4−ヒドロキシスチレンと
のランダム共重合体50gをピリジン500mlに溶解
させ、45℃で撹拌しながら二炭酸ジtert−ブチル
8gを添加した。1時間反応させた後、水3Lに反応液
を滴下したところ、白色固体が得られた。これを濾過
後、アセトン50mlに溶解させ、水2Lに滴下し、濾
過後、真空乾燥させ、ポリマーを得た。得られたポリマ
ーはPolym15で示される構造を有し、1H−NM
Rから3,4−ジヒドロキシスチレンと4−ヒドロキシ
スチレンとのランダム共重合体の水酸基の水素原子のエ
トキシエチル化率は24%、tert−BOC化率は1
1%であり、重量平均分子量(Mw)及び分子量分布
(Mw/Mn)は表1に示す通りであった。
類のモノマーを使用する以外は合成例14又は合成例1
5と同様の方法により、Polym16〜22を得た。合成例16 3,4−ジエトキシエトキシスチレン 3,4−ジヒドロキシスチレン合成例17 2,3,4−トリtert−ブトキシカルボニルオキシ
スチレン 2,3,4−トリヒドロキシスチレン合成例18 3,4−ジtert−ブトキシカルボニルメチルオキシ
スチレン 3,4−ジヒドロキシスチレン合成例19 3,4−ジtert−ブトキシカルボニルオキシスチレ
ン 3,4−ジヒドロキシスチレン 4−ヒドロキシスチレン 4−エトキシエトキシスチレン合成例20 3,4−ジtert−ブトキシカルボニルオキシスチレ
ン 3,4−ジヒドロキシスチレン 3,4−エトキシエトキシスチレン合成例21 3,4−ジtert−ブトキシカルボニルメチルオキシ
スチレン 3,4−ジヒドロキシスチレン 3,4−ジエトキシプロポキシスチレン合成例22 3,4−ジtert−ブトキシカルボニルオキシスチレ
ン 3,4−ジヒドロキシスチレン 3,4−ジn−ブトキシエトキシスチレン
ポリマー22(Polym22)をベース樹脂として使
用し、下記式(PAG1)から(PAG10)で示され
る酸発生剤と下記式(DRR1)から(DRR14)及
び(DRR1’)から(DRR8’)で示される溶解制
御剤を表2に示す組成でジエチレングリコールジメチル
エーテル(DGLM)又は1−エトキシ−2−プロパノ
ール(EIPA)、メチル−2−n−アミルケトン(M
AK)、プロピレングリコールモノメチルアセテート
(PGMMA)、プロピレングリコールモノエチルアセ
テート(PGMEA)又は乳酸エチル(EL)/ブチル
アセテート(BA)に溶解してレジスト材料を調合し、
更に各組成物0.2μmのテフロン製フィルターで濾過
することにより、レジスト液をそれぞれ調製した。
示性式(Polym23)で示されるポリマーをベース
樹脂として使用して上記と同様にレジスト液を調製し
た。
へスピンコーティングし、0.8μmの厚さに塗布し
た。次いで、このシリコンウェハーをホットプレートを
用いて100℃で120秒間ベークした。これをエキシ
マレーザーステッパー(ニコン社、NSR−2005E
X8A,NA=0.5)を用いて露光し、90℃で60
秒間ベークを施し、2.38%のテトラメチルアンモニ
ウムヒドロキシドの水溶液で現像を行うと、ポジ型のパ
ターンを得ることができた。得られたレジストパターン
を次のように評価した。結果を表2〜4に示す。評価方法 :まず、感度(Eth)を求めた。次に0.3
5μmのラインアンドスペースを1:1で解像する露光
量を最適露光量(Eop)として、この露光量における
分離しているラインアンドスペースの最小線幅を評価レ
ジストの解像度とした。解像したレジストパターンの形
状は、走査型電子顕微鏡を用いて観察した。また、0.
25μmラインアンドスペースの凹凸(エッジラフネ
ス)を走査型電子顕微鏡にて測定した。
は、良好な感度、高い解像力を有すること、またパター
ン形状が良好で寸法制御性に優れ、プラズマエッチング
耐性、レジストパターンの耐熱性にも優れていることが
確認された。
曲線を示すグラフである。
線を示すグラフである。
Claims (11)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で示される1種又は2
種以上の繰り返し単位を有し、重量平均分子量が3,0
00〜300,000であることを特徴とする高分子化
合物。 【化1】 [但し、式中R1は水素原子又はメチル基、R2は水素原
子又は酸不安定基で、少なくとも1つは水素原子、少な
くとも1つは酸不安定基である。nは2又は3である。
上記酸不安定基は、下記式(16)又は(17)で示さ
れる基、テトラヒドロピラニル基、テトラフラニル基、
又はトリアルキルシリル基である。 【化39】 (但し、式中R15、R16はそれぞれ独立して水素原子又
は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキル基であ
り、R17は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状の
アルキル基である。また、R18は炭素数1〜6の直鎖
状、分岐状又は環状のアルキル基であり、aは0又は1
である。)] - 【請求項2】 下記一般式(2)で示され、重量平均分
子量が3,000〜300,000であることを特徴と
する請求項1記載の高分子化合物。 【化2】 [但し、式中R1はそれぞれ独立に水素原子又はメチル
基、R2は水素原子又は酸不安定基であるが、少なくと
も1つは水素原子、少なくとも1つは酸不安定基であ
り、R3は酸不安定基である。R4は水素原子、R5は−
COOX基(Xは水素原子又は酸不安定基)又は (R6は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基)であ
り、又はR4とR5は互いに結合して となっていてもよい。また、上記各単位はそれぞれ1種
で構成されていても、2種以上で構成されていてもよ
い。nは2又は3であり、m及びkはそれぞれ1、2又
は3である。p、qは正数、r、sは0又は正数であ
り、0<(p+q)/(p+q+r+s)≦1を満足す
る。p+q+r+sは上記重量平均分子量とする数であ
る。上記酸不安定基は、下記式(16)又は(17)で
示される基、テトラヒドロピラニル基、テトラフラニル
基、又はトリアルキルシリル基である。 【化40】 (但し、式中R15、R16はそれぞれ独立して水素原子又
は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキル基であ
り、R17は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状の
アルキル基である。また、R18は炭素数1〜6の直鎖
状、分岐状又は環状のアルキル基であり、aは0又は1
である。)] - 【請求項3】 分子量分布が1.0〜1.5の単分散ポ
リマーである請求項1又は2記載の高分子化合物。 - 【請求項4】 (A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として請求項1乃至3のいずれか1項
記載の高分子化合物 (C)酸発生剤 を含有してなることを特徴とする化学増幅ポジ型レジス
ト材料。 - 【請求項5】 (A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として請求項1乃至3のいずれか1項
記載の高分子化合物 (C)酸発生剤 (D)溶解制御剤として重量平均分子量が100〜1,
000で、かつ分子内にフェノール性水酸基を2つ以上
有する化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を酸不
安定基により全体として平均10〜100%の割合で置
換した化合物を含有してなることを特徴とする化学増幅
ポジ型レジスト材料。 - 【請求項6】 (A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として請求項1乃至3のいずれか1項
記載の高分子化合物 (C)酸発生剤 (E)溶解制御剤として重量平均分子量が1,000を
超え3,000以下で、かつ分子内にフェノール性水酸
基を有する化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を
酸不安定基により全体として平均0%を超え60%以下
の割合で部分置換した化合物を含有してなることを特徴
とする化学増幅ポジ型レジスト材料。 - 【請求項7】 (A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として請求項1乃至3のいずれか1項
記載の高分子化合物 (C)酸発生剤 (D)溶解制御剤として重量平均分子量が100〜1,
000で、かつ分子内にフェノール性水酸基を2つ以上
有する化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を上記
一般式(16)で示される基、上記一般式(17)で示
される基、tert−ブチル基、テトラヒドロピラニル
基、テトラヒドロフラニル基、トリアルキルシリル基及
びβ−ケトアルキル基から選ばれる酸不安定基により全
体として平均10〜100%の割合で置換した化合物 (E)別の溶解制御剤として重量平均分子量が1,00
0を超え3,000以下で、かつ分子内にフェノール性
水酸基を有する化合物の該フェノール性水酸基の水素原
子を上記一般式(16)で示される基、上記一般式(1
7)で示される基、tert−ブチル基、テトラヒドロ
ピラニル基、トリアリルシリル基及びβ−ケトアルキル
基から選ばれる酸不安定基により全体として平均0%を
超え60%以下の割合で部分置換した化合物を含有して
なることを特徴とする化学増幅ポジ型レジスト材料。 - 【請求項8】 (D)成分の溶解制御剤が下記式(4)
〜(14)で示されるフェノール性水酸基を有する化合
物から選ばれる1種又は2種以上の化合物の該フェノー
ル性水酸基の水素原子を上記一般式(16)で示される
基、上記一般式(17)で示される基、tert−ブチ
ル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル
基、トリアルキルシリル基及びβ−ケトアルキル基から
選ばれる酸不安定基により置換したものである請求項5
又は7記載の化学増幅ポジ型レジスト材料。 【化4】 【化5】 【化6】 (但し、式中R8、R9はそれぞれ水素原子又は炭素数1
〜8の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルケニル基
であり、R10は水素原子又は炭素数1〜8の直鎖状又は
分岐状のアルキル基又はアルケニル基、あるいは−(R
14)z−COOHであり、R11、R12はそれぞれ炭素数
1〜10のアルキレン基、アリーレン基、カルボニル
基、スルホニル基、酸素原子又は硫黄原子、R13は炭素
数1〜8のアルキル基、アルケニル基、水素原子、それ
ぞれ水酸基で置換されたフェニル基又はナフチル基であ
り、R14は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキ
レン基である。また、hは0〜3の整数であり、zは0
又は1である。x、y、x’、y’、x’’、y’’は
それぞれx+y=8、x’+y’=5、x’’+y’’
=4を満足し、かつ各フェニル骨格中に少なくとも1つ
の水酸基を有するような数である。) - 【請求項9】 (E)成分の溶解制御剤が下記式(1
5)で示される繰り返し単位を有する化合物から選ばれ
る1種又は2種以上の化合物である請求項6又は7記載
の化学増幅ポジ型レジスト材料。 【化1】 (但し、式中Rは上記一般式(16)で示される基、上
記一般式(17)で示される基、tert−ブチル基、
テトラヒドロピラニル基、トリアリルシリル基及びβ−
ケトアルキル基から選ばれる酸不安定基を示し、b、c
はそれぞれ0<b/(b+c)≦0.6を満足する数で
ある。) - 【請求項10】 更に、(F)添加剤として塩基性化合
物を配合したことを特徴とする請求項4乃至9のいずれ
か1項記載の化学増幅ポジ型レジスト材料。 - 【請求項11】 (C)成分の酸発生剤がオニウム塩で
ある請求項4乃至10のいずれか1項記載の化学増幅ポ
ジ型レジスト材料。
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