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JP3160376B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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Publication number
JP3160376B2
JP3160376B2 JP20295192A JP20295192A JP3160376B2 JP 3160376 B2 JP3160376 B2 JP 3160376B2 JP 20295192 A JP20295192 A JP 20295192A JP 20295192 A JP20295192 A JP 20295192A JP 3160376 B2 JP3160376 B2 JP 3160376B2
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JP
Japan
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ball
switch
gaming machine
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pin
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JP20295192A
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JPH0623117A (ja
Inventor
吉平 新山
広司 伊東
Original Assignee
株式会社ソフィア
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Publication date
Application filed by 株式会社ソフィア filed Critical 株式会社ソフィア
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貯留タンク、玉排出装
置等の機構体を有して構成される裏機構盤が遊技盤の裏
面側に配設される遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊技機として、例えば、玉を用
いて遊技を行うパチンコ機においては裏機構盤が備えら
れ、この裏機構盤には排出する前の玉を予め貯留してお
く貯留タンクや該貯留タンクからの玉を排出する球排出
装置等の機構体が備えられている。このように従来より
パチンコ機では、玉を貯留タンクに予め貯留しておくた
め、例えば、パチンコ機を新たな機種に入れ替える場合
に、貯留タンク(及び貯留タンクに連通する玉流路)に
残っている玉をパチンコ機の外部に抜く必要がある。そ
のため、従来より、パチンコ機にはパチンコ機内部に残
った玉を外部に抜く機能が備えられている。そして、こ
の玉抜き機能を操作する際には、パチンコ機の前面側に
形成された穴に、玉抜き操作ピン(細長い操作棒)を挿
入して、裏面側に形成された玉流路の切換弁を玉抜き側
に切り換えることにより行われていた。即ち、従来の玉
抜き機構はメカ式で行われるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようなメカ式の玉抜き機構を有するパチンコ機である
と、スムーズな玉抜き操作を行うために正確な機構が必
要であるため、その機構自体が複雑化したり大型化して
しまう結果、メンテナンスが大変であり、また、裏機構
盤の所定箇所に配設することが困難であるといった問題
点があった。
【0004】そこで本発明は、玉抜き操作を電気的に検
出して正確且つ迅速に玉抜きを開始させる遊技機を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、貯留タンク、玉排出装置等
の機構体を有して構成される裏機構盤が遊技盤の裏面側
に配設される遊技機において、一対のスイッチ片が前記
裏機構盤周縁部の所定箇所に臨むように配設されたリ
フスイッチを備えるとともに、該リーフスイッチは、片
側のスイッチ片が前面側若しくは後面側から押圧され
て、反対側のスイッチ片に当接することにより、前記貯
留タンクの玉を遊技機外部に抜き取るための指令信号を
発生可能に構成され、遊技機前面側から玉抜きピンを挿
入して前記リーフスイッチの前面側スイッチ片を押圧可
能に設けられた前面側ピン挿入部を備えるとともに、遊
技機後面側から当該玉抜きピンを挿入して後面側スイッ
チ片を押圧可能に設けられた後面側ピン挿入部を備える
ことを特徴とする。請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の遊技機において、前記リーフスイッチと前記後面
側ピン挿入部とを装置本体を介して一体的に設けて玉抜
き装置を構成したことを特徴とする。請求項3に係る発
明は、請求項2記載の遊技機において、前記前面側ピン
挿入部は、前記裏機構盤を備える前面枠側に形成された
開口からなり、前記玉抜き装置の装置本体は、前記裏機
構盤に対して固定可能な固定部を備え、前記固定部は、
前記前面側ピン挿入部に対する前記リーフスイッチの前
面側スイッチ片の固定位置を調整可能なスリットを形成
したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明では、一対のスイッチ片が裏機構盤周縁
部の所定箇所に臨むように配設されたリーフスイッチを
備えるとともに、該リーフスイッチは、片側のスイッチ
片が前面側若しくは後面側から押圧されて、反対側のス
イッチ片に当接することにより、貯留タンクの玉を遊技
機外部に抜き取るための指令信号を発生可能に構成され
ている。したがって、電気的な検出により正確且つ迅速
に玉抜きの開始を行うことが可能になる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明を適用したクレジット方式の
パチンコ機の一実施例の外観斜視図である。図1におい
て、1はパチンコ機(遊技機)であり、パチンコ遊技を
行う過程で内部のマイクロコンピュータに一定の範囲で
玉数を記憶するクレジット方式になっている。なお、本
明細書中(および図面中も)ではパチンコ玉を、玉ある
いは球(例えば、賞球、打球)というような表現で記述
(あるいは図面に表示)しているが、これらは何れも基
本的にパチンコ玉を意味するもので、パチンコ玉の扱い
方(処理の仕方)によって適宜表現したものであり、表
現が混在しているが、玉と球は異なる概念ではなく、説
明の都合に応じて使い分けているに過ぎない。
【0008】パチンコ機1は、正面側に見える部分とし
て額縁状の前面枠11と、前面枠11の開口部に配設さ
れ、ガラスを支持する金枠(ガラス枠)12と、遊技盤
13と、前面表示パネル14と、前面表示パネル14の
下方の前面操作パネル15とを有している。前面枠11
はパチンコ機1を設置している木製の枠体16に開閉可
能に支持されており、同様に金枠12は前面枠11に開
閉可能に支持されている。なお、前面枠11は樹脂製で
あり、所定のカラフルな色彩が施されている。前面表示
パネル14は前面側が突出しつつやや盛り上がるような
曲面状に形成され、この前面表示パネル14には賞球と
してのパチンコ玉を受ける上皿21が形成されるととも
に、前面側にクレジット数表示器22、精算ボタン2
3、上皿玉抜きスイッチ24および玉抜き中点滅表示器
25が設けられている。クレジット数表示器22は25
0個を限度として遊技者が保有するパチンコ玉の数をク
レジットとして表示するもので、具体的には上皿21が
一杯になった時点で、そのとき上皿21をオーバーした
玉の数を250個までの範囲で記憶して、その記憶数を
表示し、250個を超える玉は後述の下皿32に排出さ
れる。クレジット数を250個に限定したのは、マイク
ロコンピュータの「1バイト」の範囲に合せるためと、
回動式スロットマシン(いわゆるパチスロ)におけるク
レジットの範囲(例えば、現行では最大でクレジット数
=50:メダル数)と同調させるためである。
【0009】クレジット数表示器22は、例えば7セグ
メントの大型のLEDを用いて3列で構成され、クレジ
ット数を100の位まで1個単位で表示する。なお、ク
レジット数表示器22は7セグメントのLEDに限ら
ず、例えばドットLED、液晶、蛍光表示管等を用いて
構成してもよい。また、本実施例の場合、クレジット数
表示器22は排出エラーの表示(例えば、CEと表示)
を行う機能も兼ねている。排出エラーとしては、例えば
賞球排出のトラブル、貸玉数のトラブルなどがあり、こ
れらの場合にクレジット数表示器22は排出エラーを表
示して遊技者に対して報知している。精算ボタン23は
クレジットを精算するためのもので、精算ボタン23を
押すと、そのときのクレジット数に相当する玉数が払い
出されて下皿32に排出される。上皿玉抜きスイッチ2
4は上皿21の玉を後述の玉貯留皿32に移すために、
両者を接続する通路を開閉するソレノイド(図示略)を
オンするための押し釦であり、上皿玉抜きスイッチ24
を押すと、玉抜き中点滅表示器25が点滅して遊技者に
知らせるようになっている。なお、玉抜き中点滅表示器
25としては、例えばLEDが用いられる。
【0010】前面操作パネル15には、その左側に灰皿
31が形成されるとともに、前面中央側が前方に突出す
るような形状に形成され、その突出部の内部は玉貯留皿
(下皿)32になっている。玉貯留皿32は上皿21お
よびクレジット数が一杯のときに賞品玉を受ける等の役
目がある他、玉を一時的に貯留するためのものである。
また、前面操作パネル15には玉抜きレバー33、オー
バーフローランプ34、発射装置の発射操作ハンドル3
5、発射強弱レベルLED36および単発スイッチ37
が設けられている。玉抜きレバー33は玉貯留皿32に
貯留された玉を外部下方に抜くためのもので、この玉抜
きレバー33を、例えば左方向に移動させると、玉貯留
皿32の下底部が一部開口して玉を下方に放出すること
ができる。オーバーフローランプ34は玉貯留皿32の
側壁部に内蔵されるように配置されており、玉貯留皿3
2の玉が一杯になったとき、点灯して遊技者に知らせる
ものである。オーバーフローランプ34の点灯に応じて
遊技者が玉抜きレバー33を操作して玉貯留皿32の玉
を放出すると、オーバーフロー状態が解消する。
【0011】発射操作ハンドル35は1列に整列してい
るパチンコ玉のうち、発射位置にあるものを1個ずつ遊
技盤13前面の遊技領域内に弾発させる発射装置の操作
を行うものである。発射操作ハンドル35は、その外周
全体にわたって金属製の薄い膜でコーティング処理され
ており、これにより遊技者がハンドルを握った状態を金
属の導電性によって検知できるように、タッチセンサ
(図示略)が設けられている。また、発射操作ハンドル
35の図中左側方には発射操作スイッチ(飛距離調整用
の可変抵抗)35aが配置されており、発射操作スイッ
チ35aの操作により発射の強弱(例えば、玉の飛距
離)を調整可能になっている。発射強弱レベルLED3
6は発射操作スイッチ35aの操作によって可変された
発射強弱レベル(玉の飛距離)を表示するもので、例え
ばLEDの点灯個数で発射強弱レベルが分かるようにな
っている。単発スイッチ37は発射操作ハンドル35の
操作にかかわらず一時的に玉の発射を停止するためのも
ので、例えば玉を単発的に発射するようなときに用いら
れる。
【0012】パチンコ機1の前面枠11の上部には役物
装置の大当り時に点灯する大当り表示器41が設けられ
ている。金枠12は前面枠11に開閉可能に支持され、
通常は施錠孔51にキーを挿入して操作することにより
施錠装置によって前面枠11に対して施錠されている。
金枠12を開く場合には、施錠孔51に所定のキーを挿
入して回動操作することにより、施錠装置のロック状態
が解除されてオープンする。遊技盤13は、例えば木製
のベニアからなり、その前面側が遊技領域になってい
る。遊技領域は任意の構成をとり得ることができ、例え
ばいわゆる第1種に属するもの、第2種に属するもの、
あるいは第3種に属するものなどがあり、パチンコ遊技
を行うものであれば、本発明の適用対象になり得る。本
実施例では第2種に属するものを採用している。すなわ
ち、遊技領域の周囲には弾発された玉を遊技盤13面の
上方部まで案内するレール61が配置されており、レー
ル61内側のほぼ中央部にはセンター役物装置(変動入
賞装置)62が、該センター役物装置62の下方にはチ
ューリップタイプの普通電動始動口63が、該普通電動
始動口63の左右上方にはそれぞれ普通図柄ゲート6
4、65が配置されている。
【0013】センター役物装置62は、直立状に起立し
て流下してきた玉が内部に流入することを阻止する遊技
者にとって不利な第1状態(閉状態)と、上端を外側に
倒して流下してきた玉を受け止めて内部に玉を流入させ
る遊技者にとって有利な第2状態(開状態)とに変換可
能な一対の可動片(可動部材)66a、66bを有し、
可動片66a、66bによって受け入れた玉が流入する
一般入賞口と特別入賞口(いわゆるV入賞口:継続入賞
口)とが配設されている。普通電動始動口63へ玉が入
賞すると、センター役物装置62の可動片66a、66
bが玉を受入れ易い第2状態(開状態)になり、このと
きセンター役物装置62の特別入賞口に入賞した場合
(V入賞した場合)には、特別態様遊技状態(大当り状
態)に移行する。この特別態様遊技状態では、可動片が
最大18回の開閉動作を行うとともに、これを1サイク
ルとしてV入賞を条件に、例えば最大15サイクルだけ
特別態様遊技を繰り返すことを可能にしている。したが
って、遊技者は多くの出玉を得て、より高い利益を享受
することができるようになっている。
【0014】普通図柄ゲート64、65は玉が1個分だ
け通過可能なゲートを有し、玉がゲートを通過すると、
普通電動始動口63に配置された普通図柄表示器63a
の図柄(例えば、数字)を変化させ、この数字が特定の
値(例えば、「7」)になると、普通電動始動口63の
チューリップを電動動作させて一定時間だけ開くように
なっている。普通電動始動口63は通常はチューリップ
を閉じているが、上記のように一定条件下でチューリッ
プを開くように構成されている。また、詳細を後述する
ように確率設定器75によってチューリップを開く確率
が変動するようになっている。センター役物装置62の
両側でレール61の内側に沿った部分には、装飾用のサ
イドランプ67、68が配置されており、サイドランプ
67、68は、例えば可動片66a、66bが開くとき
に点滅する他、大当り中などには遊技者の意欲を盛り上
げるように点滅する。さらに、遊技領域内の適宜位置に
は風車と呼ばれる打球方向変換部材(図示略)が回転自
在に複数設置されるとともに、障害釘(図示略)が多数
植設されている。また、遊技領域の中央下部にはアウト
玉回収口69が形成されている。
【0015】次に、図2はパチンコ機1の裏機構の構成
を示す図である。図2において、パチンコ機1の裏機構
の主要なものとして、貯留タンク(上タンク)71、誘
導路72、中継基盤部73、玉排出装置74、確率設定
器75、玉寄せカバー76、役物制御回路盤77、スピ
ーカ78、排出・発射制御回路盤79、オーバーフロー
スイッチ80、ロータリソレノイド81、人体検出セン
サ82および裏機構盤の基枠体84がある。基枠体84
は合成樹脂製で、パチンコ機1の樹脂製の前面枠11と
一体成形された取り付けフレーム121に、この基枠体
84の取り付け部が固定されている(詳細は図3を参照
して後述する)。そして、この基枠体84の上に各種の
ユニット部品(機構体)、例えば貯留タンク71、誘導
路72、中継基盤部73、玉排出装置74、スピーカ7
8、排出・発射制御回路盤79、オーバーフロースイッ
チ80などが取り付けられており(例えば、ワンタッチ
部材によって固定される)、これらの各種ユニット部品
と基枠体84とを総称する概念として裏機構盤90と称
している。
【0016】貯留タンク71は排出される前の玉を予め
貯留しておくもので、この貯留タンク71の玉数の不足
は補給センサ(図示略)によって検出され、不足のとき
は島設備から玉が補給される。貯留タンク71内の玉は
誘導路72により誘導され、玉排出装置74によって排
出される。なお、この誘導路72は特に限定されない
が、短時間に多量の玉を排出できるように2条に形成さ
れており、その途中には玉の重りを防止する玉ならし部
材91および待機玉検出器(図示略)が設けられてい
る。また、このような2条構成は玉排出装置54の内部
についても同様である。中継基盤部73はAC電源の入
力やホールの管理装置との間における信号の授受などに
ついての中継を行うものである。確率設定器75は普通
電動始動口63における電動チューリップへの入賞確率
を変更・設定するもので、具体的には次のような設定内
容になっている。
【0017】『確率制御の内容』 本実施例のパチンコ機1は、いわゆるニューロパチンコ
普電制御と称される制御を行っており、これは普通電動
始動口63の電動チューリップへの入賞確率(以下、適
宜単に普電入賞確率という)を以下のように変動制御し
ているからである。 (I)通常時 玉の発射100個に対して、3個の始動入賞があるよう
に、普通電動始動口63の入賞確率を制御する。詳しく
は、当り確率1/3と、1/30の乱数を使い分けて入
賞率を制御する。 (II)高確率時 普通電動始動口63の入賞確率を1/3に制御する。し
たがって、玉の発射3個に対して、1個の始動入賞があ
ることになり、遊技者は極めて有利な状態になって遊技
が面白くなる。
【0018】A.普電入賞確率が変動する条件 センター役物装置62の大当り終了後、確率設定器75
によって設定された後述の6段階の確率値のうちの1つ
を用いて高確率になるかどうかを決定する。また、高確
率中、次の大当りが発生すると、通常の確率に戻る。な
お、大当り中は通常の確率を採用する。 B.確率設定値 普電入賞確率が高確率に変動する確率値には、以下の6
段階がある。 [6]……17/32 [5]……13/32 [4]……10/32 [3]……7/32 [2]……5/32 [1]……3/32
【0019】上記の6段階の変動確率値は確率設定器7
5により、例えばホールの開店前に係員によって予め変
更・設定(すなわち、6段階のうちの1つが設定)され
る。この確率設定は重要であることから密閉のために、
施錠装置が設けられ、ホールの係員がキー挿入口に所定
のキーを差し込むことより、確率の設定が行われる。し
たがって、簡単に外部から遊技者が触れることがなく、
しかも確率の値を外部から見ることができない構造にな
っている。玉寄せカバー76は基枠体84の中央に大き
く開口した中央開口部を塞ぐもので、この中央開口部は
センター役物装置62の取り付けのための空間となって
いる。したがって、玉寄せカバー76によって中央開口
部を塞ぐことにより、例えば貯留タンク71から落下し
た玉が遊技盤13の裏面側に衝突しないようになってい
る。
【0020】役物制御回路盤77は遊技盤13に配置さ
れたセンター役物装置62の作動に必要な各種制御を行
う。スピーカ78は遊技に必要な効果音(例えば、大当
り時や玉の排出時における効果音)を報知するもので、
玉排出数、賞態様および玉の貸出しに応じて各種の音を
発生して遊技者に知らせる。なお、スピーカ78の音は
音量調整ツマミ78aによって調整可能である。排出・
発射制御回路盤79は玉の排出および発射に必要な各種
制御を行うもので、所定のケースに排出・発射制御回路
の基盤が収納されている。そして、ケースの外側には4
つのスイッチ、すなわちリセットスイッチ101、クレ
ジットクリアスイッチ102、発射強弱設定スイッチ1
03およびタッチ感度調整スイッチ104が設けられて
いる。リセットスイッチ101は排出・発射制御回路盤
79を構成するマイクロコンピュータのリセット処理を
行うもので、このリセットスイッチ101をホールの係
員が押すことにより、マイクロコンピュータの初期設定
が行われる。クレジットクリアスイッチ102はクレジ
ットをクリアするもので、クレジットをクリアすると、
クレジットが解除されてクレジット数表示器22の表示
が[0,0,0]になる。クレジットのクリアは、例え
ば開店時などに行われる。
【0021】発射強弱設定スイッチ103は発射装置に
おける発射の強弱(玉の飛距離など)の基準値を設定す
るもので、この基準値をベースとして前述した発射操作
スイッチ35aを遊技者が操作することにより、発射の
強弱が遊技中に調整される。タッチ感度調整スイッチ1
04は発射操作ハンドル35のタッチ感度を調整する。
なお、スイッチ103、104は、例えばデジタル的な
操作が可能で、スイッチを押し続けると、対応する値が
順次インクリメントされて増加し、最大値まで増加する
と、再び最小値から増加するようなタイプなどが用いら
れる。発射装置としては、ロータリソレノイド81を用
いたタイプの物が使用され、発射装置が電子化されてい
る。オーバーフロースイッチ80は玉貯留皿32が一杯
になったことを検出するもので、オーバーフロー状態は
前述したオーバーフローランプ34により遊技者に報知
される。
【0022】人体検出センサ82は遊技者がパチンコ機
1の前に存在している状態(すなわち、通常、椅子に座
っている状態)を検出するもので、例えば人体から発す
る赤外線を検知することにより、遊技者を検出する。人
体検出センサ82の検出出力は配線110によりターミ
ナル基盤111を介して排出・発射制御回路盤79に供
給される。排出・発射制御回路盤79は人体検出センサ
82からの出力に基づき、パチンコ機1の前に遊技者が
存在し、かつ遊技者が発射操作ハンドル35に触れてい
る場合のみ、ロータリソレノイド81を作動させて玉の
発射を許容し、それ以外の場合には玉の発射を停止する
ような制御を行う。
【0023】「玉抜き装置の配置構造」 次に、本発明を適用した玉抜き装置の配置構造について
説明する。図3は玉抜き装置の取り付け部付近の拡大図
である。図3において、120は玉抜き装置であり、玉
抜き装置120は合成樹脂製の基枠体84の上部に配置
されている。すなわち、玉抜き装置120は、図3に示
されるように裏機構盤90周縁部の所定箇所に配設され
るのである。一方、パチンコ機1の前面枠11の裏面側
には前述したように取り付けフレーム121が一体成形
されており、この取り付けフレーム121に対して基枠
体84の取り付け部が固定されている。したがって、基
枠体84は取り付けフレーム121に固定されることに
なる。玉抜き装置120は図4に示すように、大きく分
けて合成樹脂製(例えば、ABS樹脂)の装置本体13
1と、リーフスイッチ132とからなっている。装置本
体131は、中央部に配置され、内部にピンの通過可能
なピン通路133aが形成された円筒状のピン挿入部1
33と、ピン挿入部133と一体に形成され、本体を固
定するための平板状の固定部134と、ピン挿入部13
3の端部に配置され、リーフスイッチ132を取り付け
るためのリーフスイッチ取付部135とを有している。
【0024】固定部134には2つの細長いスリット1
34a、134bが形成され、これらのスリット134
a、134bにビス141、142(図3および図7参
照)をそれぞれ挿入して締め付けることにより、固定部
134が基枠体84に固定される。なお、スリット13
4a、134bに対するそれぞれのビス141、142
の位置を可変することにより、固定部134の固定位置
(すなわち、基枠体84に対する玉抜き装置120の固
定位置)を調整可能になっている。これにより、ピン通
路133aの位置と後述するパイロットランプ取付基盤
に設けた玉抜きピン挿入口(図7参照)との位置ずれを
細かく調整することができる。一方、リーフスイッチ1
32はスイッチ支持部151と、スイッチ支持部151
に基端部が支持された細長いりリーフ状のスイッチ片1
52a、152bと、スイッチ支持部151に接続され
るリード線153とを有している。スイッチ支持部15
1およびスイッチ片152a、152bとは前述したリ
ーフスイッチ取付部135に収納されるように固定され
る。そして、ピン挿入部133に形成されたピン通路1
33aに玉抜きピン(図7参照)を挿入して132のス
イッチ片152aを押すことにより、スイッチ片152
aがスイッチ片152bに当接してリーフスイッチ13
2がオンするようになっている。リーフスイッチ132
のオン信号はリード線153を介して排出・発射制御回
路盤79に供給される。排出・発射制御回路盤79はリ
ーフスイッチ132からオン信号が供給されると、玉抜
きユニットのソレノイド(後述の流路切換ソレノイド2
01)にオン信号を出力して玉抜き処理を行う。なお、
玉抜きユニットは図2における玉排出装置74の下方に
配置されており、図2では図示を略している。実際上
は、玉排出装置74および玉抜きユニットは共にカバー
で覆われている。
【0025】ここで、図5を参照して玉抜きユニットに
ついて説明する。図5は玉抜きユニット200の断面図
であり、玉抜きユニット200は主要なものとして流路
切換ソレノイド201および切換弁202を有し、内部
に貯留タンク71からの玉を受け入れることが可能な排
出通路203が形成されている。したがって、排出通路
203には貯留タンク71から排出された玉が流下す
る。図5は玉抜きユニット200を側方から見た断面図
であり、排出通路203と同様の他の通路(図示略)が
平行に形成されている。したがって、玉抜きユニット2
00は内部に2条の排出通路を有している。排出通路2
03は途中で分岐し、玉供給通路204および玉抜き通
路205に別れている。なお、Tはパチンコ玉を示す。
図5は流路切換ソレノイド201に通電されず、切換弁
202が排出通路203から引き出されて玉抜き通路2
05を遮断し、玉Tが矢印で示すように玉供給通路20
4側に流れて上皿21に供給されることを可能にしてい
る状態である。
【0026】一方、流路切換ソレノイド201がオンす
ると、切換弁202が排出通路203を遮断するように
変位し、玉Tが玉抜き通路205側に流れてホール側の
玉抜き通路に排出される。すなわち、玉Tが玉抜き通路
205側に流れてホール側に回収されるようになってい
る。この場合、流路切換ソレノイド201および切換弁
202は、2条の玉の通路切換えを1つのユニットで同
時に制御する。さて、再び図3に戻り、取り付けフレー
ム121には内部にピンの通過可能なピン通路161が
形成された円筒状のピン案内部162が固定されてお
り、ピン案内部162の端部は前面枠11に当接してい
る。ピン案内部162は玉抜きピンの方向性を定めるも
のである。前面枠11の上部にはパイロットランプ取付
基盤163が取付可能になっており、パイロットランプ
取付基盤163には前述したパチンコ機1の前面枠11
の上部に配置された大当り表示器41のランプが内蔵す
るようになっている。パイロットランプ取付基盤163
には円柱状のボス164が一体成形して設けられてお
り、このボス164に長いビスを通し、前面枠11に形
成されたビス穴166に挿入して締め付けることによ
り、パイロットランプ取付基盤163が前面枠11の上
部に固定される。
【0027】また、パイロットランプ取付基盤163に
は小さな玉抜きピン挿入口165が形成されており、玉
抜きピン挿入口165は玉抜き装置120をパチンコ機
1の前面側から操作するための玉抜きピン(図7参照)
を挿入するものである。玉抜きピン挿入口165は、パ
イロットランプ取付基盤163が前面枠11の上部に固
定されたとき、前述したピン案内部162および玉抜き
装置120のピン挿入部133と同一軸線上に並び、ス
ムーズに玉抜きピンがリーフスイッチ132まで導かれ
るようになっている。なお、通常は玉抜きピンを前面枠
11側から(すなわち、パチンコ機1の前面側)からピ
ン案内部162に挿入してリーフスイッチ132に当接
させることができるが、ホールの係員の便宜を図るため
に、逆の方向から、すなわち玉抜きピンをパチンコ機1
の後面側から玉抜き装置120のピン挿入部133に挿
入してリーフスイッチ132に当接させることも可能に
なっている。
【0028】図6は玉抜き装置120の取付完了状態を
示す図であり、この図に示すように、玉抜き装置120
の下方の基枠体84には前述した中継基盤部73が配置
されている。中継基盤部73はターミナル基盤171
と、ターミナル基盤171上に配置されるリレー回路盤
172、ヒューズ173、コンデンサ174などの電気
部品と、各種コネクタ175a・・・・(代表で1つの
みに番号を付す)と、ターミナル基盤171を収納する
ケース176と、ケース176に蓋をするカバー177
とを有している。なお、ケース176およびカバー17
7は透明な樹脂を素材として形成されている。玉抜き装
置120におけるリーフスイッチ132からのリード線
153は、ターミナル基盤171に対してコネクタ17
5aにより接続されている。カバー177の側方にはノ
ッチ178が形成され、カバー177を閉じるとき、ノ
ッチ178がケース176の側方に形成されたノッチ受
け部179に係合して簡単にロックできるようになって
いる。また、カバー177のほぼ中央部には配線固定部
180が形成されており、配線固定部180はカバー1
77からコの字状に外方向に突出し、配線を固定可能に
なっている。一方、基枠体84における中継基盤部73
の上部には、コネクタ固定用開口部191が複数形成さ
れている。コネクタ固定用開口部191は配線端末の各
種コネクタを固定するためのものである。
【0029】以上の構成において、図7は玉抜き装置1
20を操作する手順を示す図である。この図に示すよう
に、玉抜きを行うとき(例えば、ホールの閉店時)に
は、まず係員が玉抜きピン195を持って前面枠11上
部に設けられたパイロットランプ取付基盤163の玉抜
きピン挿入口165から挿入する。玉抜きピン195の
先端部は細長いピンになっており、このピンを玉抜きピ
ン挿入口165から挿入し、ピン案内部162を通して
リーフスイッチ132に当接させる。これにより、リー
フスイッチ132のスイッチ片152aがスイッチ片1
52bに当接してリーフスイッチ132がオンする。リ
ーフスイッチ132のオン信号はリード線153を介し
て排出・発射制御回路盤79に供給され、排出・発射制
御回路盤79はリーフスイッチ132からオン信号が供
給されると、玉抜きユニット200の流路切換ソレノイ
ド201にオン信号を出力して玉抜き処理が開始され、
貯留タンク71の玉や玉排出装置74内に存在している
玉がホール側に回収される。なお、玉抜きを行うに際し
て、玉抜きピン195をパチンコ機1の後面側から玉抜
き装置120のピン挿入部133に挿入してリーフスイ
ッチ132に当接させて玉抜き処理を行うこともでき
る。
【0030】このように、本実施例では玉抜き装置12
0が裏機構盤90の基枠体84に取り付けられ、その位
置は中継基盤部73の近傍で、パイロットランプ取付基
盤163の裏側になっている。したがって、玉抜き装置
120が従来のように金属フレーム部に取り付けられる
のではなく、基枠体84に直接的に取り付けられるか
ら、基枠体84を取り付ける前に玉抜き装置120に関
連する配線処理を行うことができ、配線処理が簡単にな
って配線作業の能率を向上させることができる。なお、
基枠体84を取り付けフレーム121から取り外す場合
も、玉抜き装置120に関連する配線を先に外すという
面倒な作業工程が必要でなく、この面からも配線作業の
能率を向上させることができる。また、玉抜きピン挿入
口165がパイロットランプ取付基盤163に開けられ
るため、玉抜きピン挿入口165を目立たなくすること
ができ、美観を損わうことがないという効果が得られ
る。
【0031】さらに、従来の構造よりもパイロットラン
プ取付基盤163の厚さ分だけ玉抜きピン挿入口165
から玉抜き装置120のリーフスイッチ132までの距
離が長くなり、より深く玉抜きピン195を挿入しない
と、スイッチ操作(オン操作)ができないので、「いた
ずら」されにくくなる。なお、玉抜き装置120のピン
挿入部133やリーフスイッチ132などの形状は、上
記実施例のタイプに限定されず、遊技機の機種に応じて
適宜変更が可能で、本発明の目的の範囲内でどのような
形状でもよい。さらに、本発明に係わる遊技機の玉抜き
装置配置構造は一部クレジット方式のパチンコ機に適用
する例に限らず、他の全てのパチンコ機にも適用するこ
とができる。また、遊技媒体としてパチンコ玉を用いる
遊技機には、どうのような機種であっても、玉抜き装置
が配置されるものには同様の考え方を適用可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、一対のスイッ
チ片が裏機構盤周縁部の所定箇所に臨むように配設され
たリーフスイッチを備えるとともに、該リーフスイッチ
は、片側のスイッチ片が前面側若しくは後面側から押圧
されて、反対側のスイッチ片に当接することにより、貯
留タンクの玉を遊技機外部に抜き取るための指令信号を
発生可能に構成したので、電気的な検出により正確且つ
迅速に玉抜きの開始を行うことが可能になるとともに、
玉抜きを開始させるための装置を簡単な構成にすること
ができ、限られたスペースの裏機構盤周縁部に対して何
ら問題なく配設することができる。また、遊技機前面側
から玉抜きピンを挿入してリーフスイッチの前面側スイ
ッチ片を押圧可能に設けられた前面側ピン挿入部を備え
るとともに、遊技機後面側から当該玉抜きピンを挿入し
て後面側スイッチ片を押圧可能に設けられた後面側ピン
挿入部を備えるので、遊技機の裏側で排出機能等の点検
作業を行うために貯留タンク内に残った玉を抜く場合
に、点検者が遊技機の前面側から玉抜き操作をするとい
った煩わしさから解放され、作業性が向上するととも
に、遊技者による悪戯を防止することができる。 請求項
2の発明によれば、リーフスイッチと後面側ピン挿入部
とを装置本体を介して一体的に設けて玉抜き装置を構成
したので、リーフスイッチの後面側スイッチ片と後面側
ピン挿入部とが互いに位置ずれを起こすことを防止する
ことができ、遊技機後面側からの玉抜きピンによる玉抜
き操作が確実に行える。請求項3の発明によれば、前面
側ピン挿入部は、裏機構盤を備える前面枠側に形成され
た開口からなり、玉抜き装置の装置本体は、裏機構盤に
対して固定可能な固定部を備え、固定部は、前面側ピン
挿入部に対するリーフスイッチの前面側スイッチ片の固
定位置を調整可能なスリットを形成したので、リーフス
イッチが故障の際に、玉抜き装置ごと裏機構盤から取り
外すことができ、作業性が向上するとともに、交換部品
としての玉抜き装置を裏機構盤に取り付ける際に、リー
フスイッチの前面側スイッチ片と前面側ピン挿入部との
間に生ずる位置ずれを規制でき、遊技機前面側からの玉
抜きピンによる玉抜き操作が確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ機の一実施例の構成を示
す斜視図である。
【図2】同実施例のパチンコ機の裏機構の構成を示す図
である。
【図3】同実施例の玉抜き装置の取り付け部付近の拡大
図である。
【図4】同実施例の玉抜き装置の斜視図である。
【図5】同実施例の玉抜きユニットの断面図である。
【図6】同実施例の玉抜き装置および中継基盤の取り付
け状態を示す図である。
【図7】同実施例の玉抜き装置の使用方法を説明する図
である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機) 13 遊技盤 41 大当り表示器(装飾ランプ) 71 貯留タンク 73 中継基盤部 74 玉排出装置 90 裏機構盤 120 玉抜き装置 132 リーフスイッチ 163 パイロットランプ取付基盤 165 玉抜きピン挿入口(開口部) 171 ターミナル基盤 195 玉抜きピン 200 玉抜きユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯留タンク、玉排出装置等の機構体を有
    して構成される裏機構盤が遊技盤の裏面側に配設される
    遊技機において、一対のスイッチ片が前記裏機構盤周縁部の所定箇所に臨
    むように配設されたリーフスイッチを備えるとともに、
    該リーフスイッチは、片側のスイッチ片が前面側若しく
    は後面側から押圧されて、反対側のスイッチ片に当接す
    ることにより、前記貯留タンクの玉を遊技機外部に抜き
    取るための指令信号を発生可能に構成され、 遊技機前面側から玉抜きピンを挿入して前記リーフスイ
    ッチの前面側スイッチ片を押圧可能に設けられた前面側
    ピン挿入部を備えるとともに、遊技機後面側から当該玉
    抜きピンを挿入して後面側スイッチ片を押圧可能に設け
    られた後面側ピン挿入部を備えることを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記リーフスイッチと前記後面側ピン挿
    入部とを装置本体を介して一体的に設けて玉抜き装置を
    構成したことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記前面側ピン挿入部は、前記裏機構盤
    を備える前面枠側に形成された開口からなり、 前記玉抜き装置の装置本体は、前記裏機構盤に対して固
    定可能な固定部を備え、 前記固定部は、前記前面側ピン挿入部に対する前記リー
    フスイッチの前面側スイッチ片の固定位置を調整可能な
    スリットを形成したことを特徴とする請求項2記載の遊
    技機。
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