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JP3152654B1 - 情報記録媒体、情報記録方法及び情報再生装置 - Google Patents

情報記録媒体、情報記録方法及び情報再生装置

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Publication number
JP3152654B1
JP3152654B1 JP2000321304A JP2000321304A JP3152654B1 JP 3152654 B1 JP3152654 B1 JP 3152654B1 JP 2000321304 A JP2000321304 A JP 2000321304A JP 2000321304 A JP2000321304 A JP 2000321304A JP 3152654 B1 JP3152654 B1 JP 3152654B1
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JP
Japan
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information
cell
types
moving image
data
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP2000321304A
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English (en)
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JP2001155439A (ja
Inventor
智之 岡田
薫 村瀬
一宏 津賀
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2000321304A priority Critical patent/JP3152654B1/ja
Application granted granted Critical
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 種々のAVフォーマットのデータを統合して
管理可能とする情報記録媒体並びに情報記録媒体に対し
データの記録、再生を行なう方法及び装置を提供する。 【解決手段】 画像や音声データ等のオブジェクトが記
録される光ディスクにおいて、管理情報として、オブジ
ェクトの再生順序を定義したPGC情報50、70と、
オブジェクトに関する情報であるオブジェクト情報80
とが記録される。PGC情報には、システムがオブジェ
クトの記録時に自動的に作成するオリジナルPGC50
と、ユーザにより自由に定義できるユーザ定義PGC7
0とがある。各PGC情報50、70は、再生するオブ
ジェクトの種類、識別情報及び再生区間を指定するセル
情報60、61…を有する。PGC情報内のセル情報6
0、61…の順序はオブジェクトの再生順序と対応す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、読み書き可能な情
報記録媒体に関し、特に、動画像データおよび静止画デ
ータおよびオーディオデータ等の種々のフォーマットの
データを含むマルチメディアデータが記録される情報記
録媒体に関する。さらに、そのような情報記録媒体に対
してデータを記録する方法及び再生する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】650MB程度が上限であった書き換え
型光ディスクの分野で数GBの容量を有する相変化型デ
ィスクDVD−RAMが出現した。また、ディジタルA
Vデータの符号化規格であるMPEG(MPEG2)の
実用化とあいまってDVD−RAMは、コンピュータ用
途だけでなくオーディオ・ビデオ(AV)技術分野にお
ける記録・再生メディアとして期待されている。つまり
従来の代表的なAV記録メディアである磁気テープに代
わるメディアとして普及が予測される。
【0003】(DVD−RAMの説明)近年、書き換え
可能な光ディスクの高密度化が進みコンピュータデータ
やオーディオデータの記録に留まらず、画像データの記
録が可能となりつつある。
【0004】例えば、光ディスクの信号記録面には、従
来から凸凹上のガイド溝が形成されている。
【0005】従来は凸または凹にのみ信号を記録してい
たが、ランド・グループ記録法により凸凹両方に信号を
記録することが可能となった。これにより約2倍の記録
密度向上が実現した。例えば特開平8−7282号公報
に記載されたものが知られている。
【0006】また、記録密度を向上させるために有効な
CLV方式(線速度一定記録)の制御を簡易化し実用化
を容易とするゾーンCLV方式なども考案、実用化され
ている。これは、例えば特開平7−93873号公報に
開示されている。
【0007】これらの大容量化を目指す光ディスクを用
いて如何に画像データを含むAVデータを記録し、従来
のAV機器を大きく超える性能や新たな機能を実現する
かが今後の大きな課題である。
【0008】このような大容量で書き換え可能な光ディ
スクの出現により、今後AVの記録・再生も従来のテー
プに代わり光ディスクが主体となることが考えられる。
テープからディスクへの記録メディアの移行は、AV機
器の機能・性能面で様々な影響を与える。
【0009】ディスクへの移行において最大の特徴はラ
ンダムアクセス性能の大幅な向上である。仮にテープを
ランダムアクセスする場合、一巻きの巻き戻しに通常数
分オーダーの時間が必要である。これは光ディスクメデ
ィアにおけるシーク時間(数10ms以下)に比べて桁
違いに遅い。従ってテープは実用上ランダムアクセス装
置になり得ない。
【0010】このようなランダムアクセス性能によっ
て、従来のテープでは不可能であったAVデータの分散
記録が光ディスクでは可能となった。
【0011】図1は、DVDレコーダのドライブ装置の
ブロック図である。ドライブ装置は、DVD−RAMデ
ィスク10のデータを読み出す光ピックアップ11、E
CC(Error Correcting Code)処理部12、1トラッ
クバッファ13、トラックバッファへ13の入出力を切
り替えるスイッチ14、エンコーダ部15及びデコーダ
部16を備える。
【0012】図に示すように、DVD−RAMディスク
10には、1セクタ=2KBを最小単位としてデータが
記録される。また、16セクタ=1ECCブロックとし
て、ECC処理部12でエラー訂正処理が施される。
【0013】トラックバッファ13は、DVD−RAM
ディスク10にAVデータをより効率良く記録するた
め、AVデータを可変ビットレートで記録するためのバ
ッファである。DVD−RAM100への読み書きレー
ト(Va)が固定レートであるのに対して、AVデータ
はその内容(ビデオであれば画像)の持つ複雑さに応じ
てビットレート(Vb)が変化するため、このビットレ
ートの差を吸収するためのバッファである。例えば、ビ
デオCDのようにAVデータを固定ビットレートとした
場合、トラックバッファ13は不要となる。
【0014】このトラックバッファ13を更に有効利用
すると、ディスク10上にAVデータを離散配置するこ
とが可能になる。図2を用いてこれを説明する。
【0015】図2(a)は、ディスク上のアドレス空間
を示す図である。図2(a)に示す様にAVデータが
[a1,a2]の連続領域と[a3,a4]の連続領域
に分かれて記録されている場合、a2からa3へシーク
を行っている間、トラックバッファに蓄積してあるデー
タをデコーダ部16へ供給することでAVデータの連続
再生が可能になる。この時の状態を示したのが図2
(b)である。
【0016】位置a1で読み出しを開始したAVデータ
は、時刻t1からトラックバッファへ13入力されると
ともに、トラックバッファ13からデータの出力が開始
される。これにより、トラックバッファへの入力レート
(Va)とトラックバッファからの出力レート(Vb)
のレート差(Va−Vb)の分だけトラックバッファへ
データが蓄積されていく。この状態が、検索領域がa2
に達するまで、すなわち、時刻tt2に達するまで継続
する。この間にトラックバッファ13に蓄積されたデー
タ量をB(t2)とすると、時間t2から、領域a3の
データの読み出しを開始する時刻t3までの間、トラッ
クバッファ13に蓄積されているB(t2)を消費して
デコーダ16へ供給しつづけられれば良い。
【0017】言い方を変えれば、シーク前に読み出すデ
ータ量([a1,a2])が一定量以上確保されていれ
ば、シークが発生した場合でも、AVデータの連続供給
が可能である。
【0018】なお、ここでは、DVD−RAMからデー
タを読み出す、即ち再生の場合の例を説明したが、DV
D−RAMへのデータの書き込み、即ち録画の場合も同
様に考えることができる。
【0019】上述したように、DVD−RAMでは一定
量以上のデータが連続記録さえされていればディスク上
にAVデータを分散記録しても連続再生/録画が可能で
ある。
【0020】更に、この大容量記録メディアであるDV
D−RAMをより効果的に使用するため、DVD−RA
Mでは図3に示すように、UDF(Universal Disc For
mat)ファイルシステムをのせ、PC上でのアクセスを
可能としている。UDFの情報は図中のVolumeに
記録される。UDFファイルシステムの詳細は「Univer
sal Disc Format Standard」に開示されている。
【0021】(従来のAV機器)次に従来、我々が使用
してきたAV機器について説明する。図4は、従来のA
V機器とメディア、フォーマットの関係を示した図であ
る。例えば、ユーザがビデオを見ようと思えば、ビデオ
カセットをVTRに入れ、テレビで見るのが当たり前で
あり、音楽を聞こうと思えば、CDをCDプレーヤやC
Dラジカセに入れてスピーカまたはヘッドホンで聞くの
が当たり前であった。つまり、従来のAV機器では一つ
のフォーマット(ビデオまたはオーディオ)に対応した
一つのメディアと一対になっているものであった。
【0022】このため、ユーザは見たい、聞きたいもの
に対して、常にメディアやAV機器を取り替える必要が
あり、不便さを感じていた。
【0023】(ディジタル化)また、近年のディジタル
技術の普及によって、パッケージソフトとしてDVDビ
デオディスクが、放送系としてディジタル衛星放送が実
用化されてきた。これらの背景にディジタル技術の革
新、特に国際標準規格であるMPEGの実用化があるこ
とは言うまでもない。
【0024】図5は、前述したDVDビデオディスクと
ディジタル衛星放送で使用されているMPEGストリー
ムの図である。MPEG規格は図5に示すような階層構
造を持っている。ここで重要なことは、最終的にアプリ
ケーションが使用するMPEGストリームは、DVDビ
デオディスクのようなパッケージメディア系とディジタ
ル衛星放送のような通信メディア系とで異なることであ
る。前者は「MPEGプログラムストリーム」と呼ば
れ、DVDビデオディスクなどの記録単位となるセクタ
(DVDの場合2048バイト)を意識したパック単位
でデータの転送が行われ、後者は「MPEGトランスポ
ートストリーム」と呼ばれ、特にATMを意識して18
8バイト単位のTSパケット単位でデータの転送が行わ
れる。
【0025】ディジタル技術や映像音声の符号化技術で
あるMPEGによってAVデータはメディアに依存無く
自由に取り扱えるものと期待されてきたが、このような
微妙な差もあって、現在までにパッケージメディアと通
信メディアの双方に対応したAV機器やメディアは存在
していない。
【0026】(DVD−RAMによる影響)大容量を有
するDVD−RAMの登場は、従来のAV機器で感じて
いた不便さの解消に一歩近づくことを意味している。前
述したようにDVD−RAMは、UDFファイルシステ
ムを乗せることで、PCからのアクセスを可能とした。
この結果、PC上でさまざまなアプリケーションソフト
を使用して、ビデオ、静止画、オーディオなどさまざま
なコンテンツをPCという一つの機器の上で楽しむこと
が可能になった。
【0027】図6に示すように、画面上に表示されてい
るファイルにマウスカーソルを移動しダブルクリック
(またはシングルクリック)するだけで画面左上のよう
にファイルの内容である動画像が再生される。
【0028】このような利便性は、PCの持つ柔軟さと
DVD−RAMの持つ大容量があいまって実現できた世
界であるといえる。
【0029】確かに近年のPCの普及によって、図6に
示すようにPC上でさまざまなAVデータが簡単に扱え
るようになってきた。しかしながら、PCユーザの数が
増えているとはいえ、テレビやビデオなどの民生用AV
機器の普及率や使い易さには及ばないことは言うまでも
ない。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、次世代AV
記録メディアとして期待されるDVD−RAM等の光デ
ィスクにおいて、その性能を最大限に引き出す上で支障
となる以下の課題を解決する。
【0031】DVDレコーダが目指す世界は、図7に示
すような単一のメディア、単一のAV機器でさまざまな
フォーマットやコンテンツをユーザが個々のフォーマッ
トを意識すること無く、自由に表示再生できる世界であ
る。
【0032】図8は、DVDレコーダにおけるメニュー
画面の一例である。このメニューでは、ディジタル衛星
放送の”1)洋画劇場”、地上波放送の”朝の連続ドラ
マ”、”ワールドカップ決勝”やCDからダビングし
た”4)ベートーヴェン”が、記録元のメディアや記録
フォーマットを意識すること無くテレビ画面上で選択可
能である。
【0033】このようなDVDレコーダを実現する際の
最大の課題は、様々なフォーマットからなるAVデータ
およびAVストリームを如何に統一的に管理できるかで
ある。
【0034】限られたフォーマットのみを管理するので
あれば、特別な管理手法を用いる必要はないが、既存の
多数のフォーマットだけでなく今後登場する新たなフォ
ーマットに対しても対応ができる管理手法を用いておく
ことが、前述したDVDレコーダの目指す世界を実現す
ることにつながってくる。
【0035】また、さまざまなAVストリームを統一的
に扱えるか否かによって生じるユーザインターフェース
の差異によっては、従来例で説明したような不便さ、つ
まり、コンテンツやフォーマット毎にユーザが意識して
操作を行う必要が出てくる可能性がある。
【0036】本発明は上記課題を解決すべくなされたも
のであり、その目的とするところは、さまざまなAVス
トリームを統一的に扱える情報記録媒体を提供し、さら
に、そのような情報記録媒体に対するデータを記録する
方法及び再生する装置を提供することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報記録媒
体は、少なくとも1つのオブジェクトと、オブジェクト
を管理する管理情報とを記録可能な情報記録媒体であ
る。その情報記録媒体において、各オブジェクトは複数
のオブジェクトユニットからなり、オブジェクトユニッ
トのそれぞれは記録媒体上の位置を示すアドレスを有す
る。管理情報は再生制御情報とオブジェクト情報とを含
む。再生制御情報はセル情報の並びである第1の再生制
御情報と第2の再生制御情報とからなる。第1の再生制
御情報において、各セル情報は少なくとも1つのオブジ
ェクトのうちの一のオブジェクトの全部をセルとして定
義し、かつ、関連するセルの開始部分と終了部分とを示
す区間情報を含む。第2の再生制御情報はユーザにより
任意に定義され、第2の再生制御情報において、各セル
情報は前記少なくとも1つのオブジェクトに対してユー
ザにより定義されたオブジェクトの一部分または全体を
セルとして定義し、かつ、そのユーザにより定義された
オブジェクトの一部分または全体の開始部分と終了部分
とを示す区間情報を含む。オブジェクト情報は、記録さ
れたオブジェクト毎に設けられており、各オブジェクト
は、対応するオブジェクトのデータタイプを示す二以上
のタイプの中の1つを有し、その二以上のタイプには動
画オブジェクトを示すタイプと静止画オブジェクトを示
すタイプとがある。セル情報はさらにセルに関連するオ
ブジェクトのタイプを示すタイプ情報を含む。オブジェ
クト情報は、関連するオブジェクトのタイプに依存した
形式で複数種類の情報を含み、その複数種類の情報に
は、各オブジェクトユニットのアドレスを得るために用
いるマップ情報が含まれる。
【0038】本発明に係る情報記録方法は、情報記録媒
体に少なくとも1つのオブジェクトを記録する方法であ
る。その方法は、各オブジェクトが複数のオブジェクト
ユニットを含み、各オブジェクトユニットは記録媒体上
の位置を示すアドレスを有するように、少なくとも1つ
のオブジェクトを記録し、オブジェクト毎のオブジェク
ト情報と、セル情報の並びである再生制御情報とを含む
記録媒体に記録されたオブジェクトを管理する管理情報
を記録する方法である。このとき、再生制御情報はセル
情報の並びである第1の再生制御情報と第2の再生制御
情報とからなる。第1の再生制御情報において、各セル
情報は少なくとも1つのオブジェクトのうちの一のオブ
ジェクトの全部をセルとして定義し、かつ、関連するセ
ルの開始部分と終了部分とを示す区間情報を含み、第2
の再生制御情報はユーザにより任意に定義され、第2の
再生制御情報において、各セル情報は前記少なくとも1
つのオブジェクトに対してユーザにより定義されたオブ
ジェクトの一部分または全体をセルとして定義し、か
つ、そのユーザにより定義されたオブジェクトの一部分
または全体の開始部分と終了部分とを示す区間情報を含
む。各オブジェクトは関連するオブジェクトのデータタ
イプを示す、二以上のタイプのうちの1つを有する。そ
の二以上のタイプには動画オブジェクトを示すタイプと
静止画オブジェクトを示すタイプとがある。セル情報は
さらにセルに関連するオブジェクトのタイプを示すタイ
プ情報を含む。オブジェクト情報は、関連するオブジェ
クトのタイプに依存した形式の複数種類の情報を含み、
その複数種類の情報には各オブジェクトユニットのアド
レスを得るために使用されるマップ情報が含まれる。
【0039】本発明に係る情報再生装置は、情報記録媒
体に記録された少なくとも1つのオブジェクトを再生す
る装置である。各オブジェクトは複数のオブジェクトユ
ニットからなり、各オブジェクトユニットは記録媒体上
の位置を示すアドレスを有する。再生装置は、少なくと
も1つのオブジェクトと、少なくとも1つのオブジェク
トの再生を管理する管理情報とを情報記録媒体から読み
出すドライブ手段と、表示するデータを得るために、少
なくとも1つの読み出されたオブジェクトをデコードす
るデコード手段と、ドライブ手段とデコード手段を制御
する制御手段とを備える。このとき、管理情報は、各オ
ブジェクト毎に設けられたオブジェクト情報とセル情報
の並びである再生制御情報とを含む。再生制御情報はセ
ル情報の並びである第1の再生制御情報と第2の再生制
御情報とからなる。第1の再生制御情報において、各セ
ル情報は少なくとも1つのオブジェクトのうちの一のオ
ブジェクトの全部をセルとして定義し、かつ、関連する
セルの開始部分と終了部分とを示す区間情報を含む。第
2の再生制御情報はユーザにより任意に定義される。第
2の再生制御情報において、各セル情報は少なくとも1
つのオブジェクトに対してユーザにより定義されたオブ
ジェクトの一部分または全体をセルとして定義し、か
つ、そのユーザにより定義されたオブジェクトの一部分
または全体の開始部分と終了部分とを示す区間情報を含
む。各オブジェクトは関連するオブジェクトのデータタ
イプを示す、二以上のタイプのうちの1つを有する。そ
の二以上のタイプには動画オブジェクトを示すタイプと
静止画オブジェクトを示すタイプとがある。セル情報は
さらにセルに関連するオブジェクトのタイプを示すタイ
プ情報を含む。オブジェクト情報は、対応するオブジェ
クトのタイプに依存した形式で複数種類の情報を含む。
その複数種類の情報には各オブジェクトユニットのアド
レスを得るために使用されるマップ情報が含まれる。制
御手段は、オブジェクト情報に含まれる複数種類の情報
のうちの少なくとも1つを再生するために、そのセル情
報の並びにより定義される各セルに対応するオブジェク
トのタイプに基いて取り出し、その取り出された情報を
用いて、ドライブ手段を、セル情報の順序にしたがい少
なくとも1つのオブジェクトの一部分または全部を読み
出して再生するように制御する。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を用いて本発明
に係る情報記録媒体、記録装置及び再生装置の一実施形
態であるDVD−RAM、DVDレコーダ及びDVDプ
レーヤについて詳細に説明する。
【0041】(DVD−RAM上のデータ論理構成)本
発明に係るDVD−RAMは、一枚のディスクにおいて
種々のフォーマットのAVデータおよびAVストリーム
の記録を可能とし、これらのデータを統一的に管理可能
とするものである。これにより、例えば、地上波放送、
MPEGトランスポートストリームフォーマットで送信
されるディジタル放送、ディジタルビデオカメラで撮影
した映像、ディジタルスチルカメラで撮影した静止画及
びMPEGプログラムストリームで記録されたビデオデ
ータ等の種々の異なるフォーマットのAVストリームを
一枚のディスクに記録することが可能となる。また、D
VD−RAMに記録されたデータは、所定の順序で再生
することができる。このために、本発明に係るDVD−
RAMは、AVデータおよびAVストリームのフォーマ
ットの種類に依存せずにAVデータおよびAVストリー
ムを管理するための管理情報を備えている。
【0042】まず、本発明に係るDVD−RAMに記録
されるデータのデータ構成について図9を用いて説明す
る。図9(a)は、DVD−RAMディスク100につ
いてファイルシステムを通して見えるディスク100上
のデータ構成を、図9(b)は、ディスク100上の物
理セクタの構成を示した図である。
【0043】図に示すように、物理セクタの先頭部分に
はリードイン領域31があり、サーボを安定させるため
に必要な規準信号や他のメディアとの識別信号などが記
録されている。リードイン領域31に続いてデータ領域
33が存在する。この部分に論理的に有効なデータが記
録される。最後にリードアウト領域35がありリードイ
ン領域31と同様な規準信号等が記録される。
【0044】データ領域33の先頭にはボリューム情報
と呼ばれるファイルシステム用の管理情報が記録され
る。ファイルシステムは周知の技術であるためここでの
説明は省略する。
【0045】ファイルシステムを介して図9(a)に示
すようにディスク100内のデータをディレクトリやフ
ァイルとして扱うことが可能になる。図9(a)に示す
ように、DVDレコーダが扱う全てのデータは、ROO
Tディレクトリ直下のVIDEO_RTディレクトリ下
で管理される。
【0046】本実施形態のDVDレコーダが扱うファイ
ルには、オーディオ・ビデオデータ(AVデ−タ)を含
むAVファイルと、それらのAVファイルを管理するた
めの情報を含む管理情報ファイルの2種類のファイルが
ある。図9(a)に示す例では、管理情報ファイルは
「VIDEO_RT.IFO」であり、AVファイル
は、動画データを含むファイルである「M_VOB.V
OB」、ディジタル放送用映像データを含むファイルで
ある「D_VOB.VOB」、オーディオ用データを含
むファイルである「AOB.AOB」等である。以下に
これらのファイルについて詳細に説明する。
【0047】なお、本実施形態においては、個々のAV
ストリームをオブジェクト(Object)として定義
している。すなわち、オブジェクトには、MPEGプロ
グラムストリーム、MPEGトランスポートストリー
ム、オーディオストリームや静止画データ等の種々のA
Vストリームが含まれる。ここでは、これらのAVスト
リームを抽象化してオブジェクトとして捕らえることに
より、これらのAVストリームの管理情報を、統一化し
たオブジェクト情報(ObjectI)として定義す
る。
【0048】(管理情報)最初に、管理情報について図
10を用いて説明する。管理情報は、オブジェクトの記
録位置等を管理するオブジェクト情報80と、DVD−
RAMに記録されているデータの中で再生されるべきデ
ータの再生順序及び再生時間等を定義するPGC情報5
0、70とを有する。
【0049】AVストリームは、そのフォーマットによ
って個々の違いはあるが、例えば時間属性を有するなど
共通化できる要素も有しているため、このような抽象化
が可能である。また、同一フォーマットを有するAVス
トリームは同一AVファイル内に記録順に格納される。
【0050】オブジェクト情報(ObjectI)80
は、オブジェクトに関する一般情報(Object G
I)80aと、オブジェクトの属性情報(Attrib
uteI)80bと、オブジェクトの再生時間をディス
ク上のアドレスに変換するアクセスマップ80cとから
構成されている。
【0051】アクセスマップ80cを必要とするのは、
AVストリームが一般に時間軸とデータ(ビット列)軸
の二つの基準を有しており、この二つの基準間には完全
な相関性がないためである。例えば、ビデオストリーム
の国際標準規格であるMPEG−2ビデオの場合、可変
ビットレート(画質の複雑さに応じてビットレートを変
える方式)を用いることが主流になりつつあり、この場
合、先頭からのデータ量と再生時間との間に比例関係が
ないため、時間軸を基準にしたランダムアクセスができ
ない。この問題を解決するため、オブジェクト情報80
は、時間軸とデータ(ビット列)軸との間の変換を行な
うためのアクセスマップ80cを有している。後述する
ように1つのオブジェクトは複数のオブジェクトユニッ
ト(VOBU)からなるため、アクセスマップ80cは
オブジェクトユニット毎に時間領域とアドレス領域とを
対応づけるためのデータを有している。
【0052】PGC情報50、70は、DVD−RAM
100に記録される画像データや音声データすなわちオ
ブジェクトの再生を制御するための情報である。PGC
情報50、70は、DVDプレーヤが連続してデータ再
生を行う際の一つの単位を示す情報である。すなわち、
PGC情報50、70は、再生するオブジェクトと、そ
のオブジェクトにおける任意の再生区間とを示したセル
60、61、62、63の再生シーケンスを示す。セル
60…については後述する。PGC情報50、70に
は、DVDレコーダがオブジェクト記録時に全記録オブ
ジェクトを示すように自動生成するオリジナルPGC情
報50と、ユーザが自由に再生シーケンスを定義できる
ユーザ定義PGC情報70の2種類がある。ユーザ定義
PGC情報70がユーザにより定義される点を除いて、
両PGC情報50、70の構成、機能は同様であるの
で、以下、オリジナルPGC情報50について詳細に説
明する。
【0053】図10に示すように、オリジナルPGC情
報50は少なくとも1つのセル情報60、61、62、
63を含む。セル情報60…は再生するオブジェクトを
指定し、かつ、そのオブジェクトの再生区間を指定す
る。通常、PGC情報50は複数のセルをある順序で記
録している。PGC情報50におけるセル情報の記録順
序は、各セルが指定するオブジェクトが再生されるとき
の再生順序を示す。
【0054】一のセル情報60には、それが指定するオ
ブジェクトの種類を示すタイプ情報(Type)60a
と、オブジェクトの識別情報であるオブジェクトID
(Object ID)60bと、時間軸上でのオブジ
ェクト内の開始位置情報(Start)60cと、時間
軸上でのオブジェクト内の終了位置情報(End)60
dとが含まれる。
【0055】データ再生時は、PCG情報50内のセル
情報60が順次読み出され、各セルにより指定されるオ
ブジェクトが、セルにより指定される再生区間分再生さ
れる。
【0056】(オブジェクト情報のサブクラス)抽象化
したオブジェクト情報を実際のAVストリームに適用す
るためには、より具体化する必要がある。この考え方
は、オブジェクト指向モデルに見られるクラスの継承、
特に、オブジェクト情報をスーパークラスとして、各A
Vストリーム用に具体化した構造をサブクラスと捉える
とわかり易い。図11に具体化したサブクラスを示す。
【0057】本実施形態では、図11に示すように、オ
ブジェクト情報のサブクラスとして、動画サブクラス、
静止画集サブクラス、オーディオサブクラス、ディジタ
ル放送サブクラスの各サブクラスを定義する。すなわ
ち、ビデオ用のオブジェクト情報(MPEGプログラム
ストリーム)である動画オブジェクト情報(M_VOB
I:Movie Video Object Information)、ディジタル放
送データ(MPEGトランスポートストリーム)用のオ
ブジェクト情報であるディジタル放送オブジェクト情報
(D_VOBI:Digital Video Object Informatio
n)、オーディオ用のオブジェクト情報であるオーディ
オ・オブジェクト情報(AOBI:Audio Object Infor
mation)、静止画集用のオブジェクト情報である静止画
オブジェクト情報(S_VOBSI:Still Picture Vi
deo Object Information)を具体例として定義する。以
下、それぞれのオブジェクト情報について説明する。
【0058】動画オブジェクト情報82は、MPEGプ
ログラムストリームの一般情報(M_VOB_GI)8
2aと、動画オブジェクトのストリーム情報(M_VO
B_STI)82bと、Tマップ82cとを有する。
【0059】一般情報(M_VOB_GI)82aは、
動画オブジェクトの識別情報(M_VOB_ID)と、
動画オブジェクトの記録時刻(M_VOB_REC_T
M)と、動画オブジェクトの開始時刻情報(M_VOB
_V_S_PTM)と、動画オブジェクトの終了時刻情
報(M_VOB_V_E_PTM)とから構成される。
【0060】動画オブジェクトのストリーム情報(M_
VOB_STI)82bは、ビデオストリームのコーデ
ィングモードをはじめとするビデオストリーム情報(V
_ATR)と、オーディオストリームの本数(AST_
Ns)と、オーディオストリームのコーディングモード
をはじめとするオーディオストリーム情報(A_AT
R)とから構成される。
【0061】Tマップ82cは、AVファイル内での動
画オブジェクトの先頭アドレスと、各動画オブジェクト
ユニット(VOBU)の再生時間(VOBU_PB_T
M)と、データサイズ(VOBU_SZ)とを有する。
ここで、動画オブジェクトユニット(VOBU)とは、
動画オブジェクト(M_VOB)内の最小アクセス単位
を示すが、その詳細は後述する。
【0062】ディジタル放送オブジェクト情報(D_V
OBI)86は、MPEGトランスポートストリームの
一般情報(D_VOB_GI)86aと、ストリーム情
報(D_VOB_STI)86bと、Tマップ86cと
を有する。
【0063】ディジタル放送オブジェクトの一般情報
(D_VOB_GI)86aは、ディジタル放送オブジ
ェクトの識別情報(D_VOB_ID)と、ディジタル
放送オブジェクトの記録時刻(D_VOB_REC_T
M)と、ディジタル放送オブジェクトの開始時刻情報
(D_VOB_V_S_PTM)と、ディジタル放送オ
ブジェクトの終了時刻情報(D_VOB_V_E_PT
M)とから構成される。
【0064】ディジタル放送オブジェクトのストリーム
情報(D_VOB_STI)は、ディジタル放送で配送
される付加情報を格納する情報(PROVIDER_I
NF)を含む。Tマップ86cは、AVファイル内での
ディジタル放送オブジェクト(D_VOB)の先頭アド
レスと、各オブジェクトユニット(VOBU)の再生時
間(VOBU_PB_TM)と、データサイズ(VOB
U_SZ)とを有する。
【0065】オーディオ・オブジェクト情報(AOB
I)88は、オーディオストリームの一般情報(AOB
_GI)88aと、オーディオストリームのストリーム
情報(AOB_STI)88bと、Tマップ88cとか
ら構成される。オーディオストリームの一般情報(AO
B_GI)88aは、オーディオ・オブジェクトの識別
情報(AOB_ID)と、オーディオ・オブジェクトの
記録時刻(AOB_REC_TM)と、オーディオ・オ
ブジェクトの開始時刻情報(AOB_S_TM)と、オ
ーディオ・オブジェクトの終了時刻情報(AOB_E_
TM)とから構成される。AOBのストリーム情報(A
OB_STI)88bは、オーディオストリームのコー
ディングモードをはじめとするオーディオストリーム情
報(A_ATR)を含む。Tマップは、AVファイル内
でのAOB先頭アドレスと、オーディオ・オブジェクト
ユニット(AOBU)毎の再生時間(AOBU_PB_
TM)と、データサイズ(AOBU_SZ)とを有す
る。ここで、オーディオ・オブジェクトユニット(AO
BU)は、オーディオ・オブジェクト(AOB)内の最
小アクセス単位を示すが、その詳細は後述する。
【0066】静止画オブジェクト情報(S_VOBS
I)84は、静止画像の一般情報(S_VOBS_G
I)84aと、静止画像のストリーム情報(S_VOB
S_STI)84bと、Sマップ84cとからなる。静
止画像の一般情報(S_VOBS_GI)84aは、静
止画オブジェクトの識別情報(S_VOBS_ID)
と、静止画オブジェクトの記録時刻(S_VOBS_R
EC_TM)、静止画オブジェクトの開始静止画番号
(S_VOBS_S_NO)、静止画オブジェクトの終
了静止画番号(S_VOBS_E_NO)とから構成さ
れる。静止画像のストリーム情報(S_VOBS_ST
I)84bは、静止画オブジェクトの圧縮フォーマット
をはじめとする静止画属性情報(V_ATR)を含む。
Sマップ84cは、AVファイル内でのS_VOBSの
先頭アドレスと各静止画のデータサイズ(S_VOB_
SZ)とを有する。
【0067】このように、抽象化されているオブジェク
ト情報を具体化することで、図11に示すように、個々
のAVストリームに対し、対応するストリーム情報テー
ブルが定義できる。
【0068】(オブジェクト情報とセル情報の対応)次
に、図12を用いてオブジェクト情報(Object
I)の具体化の1つである動画オブジェクト情報(M_
VOBI)について、セル情報との対応関係について説
明する。
【0069】セル情報に指定されたタイプ情報(Typ
e)の値が、「M_VOB」であれば、そのセルは動画
オブジェクトに対応していることを意味する。同様に、
タイプ情報の値が「D_VOB」であれば、そのセルは
ディジタル放送用オブジェクトに対応し、タイプ情報の
値が「AOB」であれば、オーディオ・オブジェクトに
対応していることを意味する。
【0070】オブジェクトID(Object ID)
をもとに、対応するオブジェクト情報(VOBI)を見
つけることができる。オブジェクトIDと、動画オブジ
ェクト情報(M_VOBI)における一般情報(M_V
OB_GI)に含まれる動画オブジェクトID(識別番
号)(M_VOB_ID)とは一対一に対応している。
【0071】このように、タイプ情報(Type)とオ
ブジェクトID(Object ID)によって、セル
情報に対応するオブジェクト情報を探しだすことが可能
である。
【0072】セル情報における開始情報位置(Star
t)は、動画オブジェクトの開始時刻情報(M_VOB
_V_S_PTM)と対応し、それらが示す値が同一時
刻であれば、そのセルは動画オブジェクトの先頭からの
再生を示している。開始位置情報(Start)の値が
開始時刻情報(M_VOB_V_S_PTM)より大き
い場合、そのセルは動画オブジェクトの途中からの再生
を示している。また、この場合、開始時刻情報(M_V
OB_V_S_PTM)の値と、開始位置情報(Sta
rt)の値との差(時間差)だけ、セルは動画オブジェ
クトの先頭から遅れて再生を開始することを意味する。
また、セルの終了位置情報(End)と動画オブジェク
トの終了時刻情報(M_VOB_V_E_PTM)も同
様の関係を有している。
【0073】このように、セル情報内の開始位置情報
(Start)と、終了位置情報(End)と、動画オ
ブジェクト情報(M_VOBI)内の一般情報(M_V
OB_GI)内の開始時刻情報(M_VOB_V_S_
PTM)と、終了時刻情報(M_VOB_V_E_PT
M)とから当該セルの再生開始および終了位置を動画オ
ブジェクト内の相対時間として得ることができる。
【0074】動画オブジェクト内のTマップは、動画オ
ブジェクトユニット(VOBU)毎の再生時間とデータ
サイズとから構成されるテーブルである。前述したセル
の動画オブジェクト内での再生開始および終了相対時間
をこのTマップを参照することによりアドレスデータに
変換することができる。
【0075】以下に、Tマップを参照したアドレス変換
について図13を用いて具体的に説明する。
【0076】図13において、(a)は時間軸上でのビ
デオ表示を表現した動画オブジェクト(M_VOB)
を、(b)は動画オブジェクトユニット(VOBU)毎
の再生時間長とデータサイズから構成されるタイムマッ
プを、(c)は、データ(セクタ列)軸上で表現した動
画オブジェクトを、(d)は動画オブジェクト(M_V
OB)の一部を拡大したパック列、(e)はビデオスト
リーム、(f)はオーディオストリームをそれぞれ示し
ている。
【0077】動画オブジェクト(M_VOB)は、MP
EGプログラムストリームのことであって、MPEGプ
ログラムストリームでは、ビデオストリーム、オーディ
オストリームを順にパケット(PESパケット)化し
て、このパケット(PESパケット)を複数束ねたパッ
クのシーケンスである。この場合、1パック内に1パケ
ット(PESパケット)を入れ、1パックを1セクタ
(=2048B)としてアクセスし易くしている。ま
た、パック化したビデオパック(V_PCK)およびオ
ーディオパック(A_PCK)を多重化して1本のスト
リームにしている。この様子を示しているのが、図13
(c)、(d)、(e)、(f)である。
【0078】また、MPEGシステムストリーム(プロ
グラムストリームおよびトランスポートストリームの総
称)は、多重化したビデオおよびオーディオストリーム
の同期再生用にストリーム中にタイムスタンプを有して
いる。プログラムストリームの場合、タイムスタンプは
フレームの再生時刻を示すPTS(Presentation Time
Stamp)である。前述の動画オブジェクトの開始時刻情
報(M_VOB_V_S_PTM)、動画オブジェクト
の終了時刻情報(M_VOB_V_E_PTM)は、こ
のPTSを基準に求められた時刻情報である。一方、ト
ランスポートストリームの場合は、バッファへの入力時
刻を示すPCR(Program Clock Reference)をタイム
スタンプとして用いる。
【0079】ここで動画オブジェクトユニット(VOB
U)について説明する。動画オブジェクトユニット(V
OBU)とは動画オブジェクト(M_VOB)内の最小
アクセス単位を示す。MPEGビデオストリームは高効
率な画像圧縮を実現するために、ビデオフレーム内での
空間周波数特性を用いた画像圧縮だけでなく、ビデオフ
レーム間つまり時間軸上での動き特性を用いた画像圧縮
を行っている。これは、あるビデオフレームを伸長する
場合に、時間軸上の情報、即ち、未来または過去のビデ
オフレームの情報が必要となり、ビデオフレームを単独
で伸長することができないことを意味している。この問
題を解決するため、MPEGビデオストリームでは、約
0.5秒に1枚の割合で、時間軸上での動き特性を用い
ないビデオフレーム(I−ピクチャ)を挿入して、ラン
ダムアクセス性を高めている。
【0080】動画オブジェクトユニット(VOBU)
は、このI−ピクチャの先頭データを含むパックを先頭
として、次のI−ピクチャの先頭データを含むパックの
直前のパックまでの区間とする。Tマップでは、この各
オブジェクトユニット(VOBU)のデータサイズ(パ
ック数)と、オブジェクトユニット(VOBU)内のビ
デオフレームの再生時間(フィールド数)とから構成さ
れている。
【0081】例えば、セルのStartで示す値と、動
画オブジェクトの開始時刻情報(M_VOB_V_S_
PTM)の示す値との差が1秒(60フィールド)であ
ったと仮定する。
【0082】Tマップ内の各オブジェクトユニット(V
OBU)の再生時間を先頭から積算していくことで、動
画オブジェクト(M_VOB)の先頭からの各オブジェ
クトユニットの再生開始時刻を求めることができる。同
様に各オブジェクトユニットのデータサイズ(パック
数)を積算していくことで、動画オブジェクト(M_V
OB)の先頭からの各オブジェクトユニットのアドレス
を求めることができる。
【0083】本実施形態の場合、動画オブジェクト(M
_VOB)の先頭からそれぞれ24、30、24フィー
ルドのオブジェクトユニット(VOBU)が並んでいる
ので、動画オブジェクト(M_VOB)の先頭から1秒
(60フィールド)後のビデオフレームは先頭から3番
目のオブジェクトユニット(VOBU#3)に含まれて
いることが求められる。また、オブジェクトユニット
(VOBU)のデータ量が動画オブジェクトの先頭から
それぞれ125、98、115セクタであるから、3番
目のオブジェクトユニット(VOBU#3)の先頭アド
レスは、オブジェクトの先頭から223セクタであるこ
とが求められる。
【0084】これに、AVファイル内でのM_VOBの
先頭アドレス(ADR_OFF)である5010セクタ
を加算することで、再生を開始するデータの先頭アドレ
スが求まる。
【0085】以上では、先頭から60フィールド目のビ
デオフレームからの再生を想定したが、前述したように
MPEGビデオの性質上、任意のビデオフレームからの
デコードおよび再生は不可能であるので、I−ピクチャ
の先頭から再生されるように、6フィールドずれた近傍
のオブジェクトユニット(VOBU)の先頭からの再生
としている。ただし、デコーダがこの6フィールド分を
デコードのみ行い、表示をしないようにすることで、セ
ルが指定するビデオフィールドからの再生も可能であ
る。
【0086】上記の説明と同じように、セルの終了位置
に対応する動画オブジェクトの再生終了時刻、AVファ
イル内のアドレスを求めることができる。
【0087】次に、ディジタル放送オブジェクト情報
(D_VOBI)について説明する。ディジタル放送オ
ブジェクト情報も、オブジェクト情報から派生したサブ
クラスであるので、基本的には動画オブジェクト情報と
同様である。大きな違いは、動画オブジェクト(M_V
OB)は地上波が録画されることにより作成されること
である。即ち、動画オブジェクトはレコーダがそれ自身
でエンコードを行ったAVストリームであるのに対し
て、ディジタル放送オブジェクト(D_VOB)は、デ
ィジタル放送衛星から送られるデータが直接記録される
ため、レコーダがそれ自身でエンコードを行ったAVス
トリームではない。
【0088】つまり、それ自身でデータをエンコードし
た場合は、ストリームの内部構造が自明であるのに対し
て、データを直接記録した場合は、ストリームの内部を
解析しない限り構造が分からないため、前述したTマッ
プを作成することができないことになる。
【0089】ディジタル衛星放送で供給されるMPEG
トランスポートストリームを詳細に解析することはでき
るが、本実施形態では、MPEGトランスポートストリ
ーム内の情報を用いてTマップを作成している。次にこ
の方法を説明する。
【0090】図14において、(a)はMPEGトラン
スポートストリーム、(b)はトランスポートパケット
の拡大図、(c)はPESパケット、(d)はビデオス
トリームをそれぞれ示す。
【0091】図14(a)に示すように、MPEGトラ
ンスポートストリームは、トランスポートパケットのパ
ケット列で構成され、トランスポートパケットは、ヘッ
ダ、適用フィールド(adaptation field)及びペイロー
ドから構成される。適用フィールドには、ランダムアク
セスインジケータ(random_access_indicator)が含ま
れる。ランダムアクセスインジケータは、このトランス
ポートパケットまたは後続するトランスポートパケット
(厳密には、同一のプログラムIDを有するトランスポ
ートパケット)において、次のPESパケット(言い換
えると、PESパケットの先頭バイトが最初に現れるP
ESパケット)内に、ビデオストリームまたはオーディ
オストリームのアクセス点があることを示すものであ
る。特に、ビデオストリームの場合は、前述したI−ピ
クチャが含まれていることを意味している。
【0092】このランダムアクセスインジケータをもと
に、ビデオオブジェクトユニット(VOBU)を決定
し、Tマップを生成することが可能である。
【0093】また、トランスポートパケットは、188
バイトの固定サイズである。このため、DVD−RAM
の1セクタ2048バイト内に複数のトランスポートパ
ケット(2048バイト/188バイト=10TSパケ
ット)が記録されることになる。動画オブジェクト(M
_VOB)の場合、1パック=1セクタとして扱えるが
ディジタル放送オブジェクト(D_VOB)の場合はこ
の条件は成り立たない。しかしながら、DVD−RAM
に対してデータの読み書きができる単位はセクタである
ので、ディジタル放送オブジェクトの場合であっても、
Tマップ内の情報は、ビデオフィールド数で現した動画
オブジェクトユニット(VOBU)の再生時間長と、セ
クタ数で現した動画オブジェクトユニットのデータサイ
ズとで構成する。
【0094】このため、動画オブジェクトユニットを、
トランスポートパケットからトランスポートパケットま
でと定義すると、Tマップのアドレス精度が不足するの
で、その代わりに、当該トランスポートパケット含むセ
クタを用いて動画オブジェクトユニット(VOBU)を
定義する。
【0095】また、ディジタル放送オブジェクトのスト
リーム情報(D_VOB_STI)内のPROVIDE
R_INFフィールドには、放送事業社を識別するID
と、放送事業社毎の固有の情報とが含まれる。
【0096】図15を用いてオーディオ・オブジェクト
情報(AOBI)について説明する。オーディオ・オブ
ジェクト情報も、動画オブジェクト情報と同様にオブジ
ェクト情報から派生したサブクラスであるので、基本的
には動画オブジェクト情報の場合と同様である。大きな
違いは、オーディオ・オブジェクトがオーディオ専用の
オブジェクトであり、かつ、MPEGシステムストリー
ム化されていない点である。以下に、オーディオ・オブ
ジェクト情報を説明する。
【0097】オーディオ・オブジェクトはMPEGシス
テムストリーム化されていないため、オーディオ・オブ
ジェクト中にはタイムスタンプが付けられておらず、セ
ルおよびオブジェクトの再生開始時刻や再生終了時刻を
示すための基準時刻が存在しない。そこで、オーディオ
・オブジェクト情報における一般情報(AOBI_G
I)内のオーディオ・オブジェクトの開始時刻(AOB
_A_S_TM)に0を入れ、オーディオ・オブジェク
ト情報の終了時刻(AOB_A_E_TM)にはオーデ
ィオ・オブジェクトの再生時間長を入れる。また、セル
情報内のStartフィールドおよびEndフィールド
には、オーディオ・オブジェクト内での相対時刻を入れ
る。
【0098】また、オーディオデータはMPEGビデオ
データと異なり、全てのオーディオフレーム単位で再生
が可能であるので、オーディオフレームの整数倍でオー
ディオ・オブジェクトユニット(AOBU)を構成する
ことが可能である。ただし、オーディオ・オブジェクト
ユニット(AOBU)を細かくとりすぎるとTマップで
管理するデータが膨大になってしまうので動画オブジェ
クトのオブジェクトユニット(VOBU)と同程度の
0.5秒間隔程度にオーディオ・オブジェクトユニット
(AOBU)を構成して、各オーディオ・オブジェクト
ユニットの再生時間長とデータサイズとをTマップにて
管理する。
【0099】図16を用いて静止画オブジェクト情報
(S_VOBSI)について説明する。静止画オブジェ
クト情報(S_VOBSI)も、動画オブジェクト情報
と同様にオブジェクト情報から派生したサブクラスであ
るので、基本的には動画オブジェクト情報の場合と同様
である。大きな違いは、静止画オブジェクトは、静止画
データを複数集めたオブジェクトである点と、静止画オ
ブジェクトがMPEGシステムストリーム化されていな
い点である。以下、静止画オブジェクト情報について説
明する。
【0100】静止画は、動画や音声等と異なり時間情報
を有していない。そこで、静止画オブジェクトの一般情
報(S_VOBS_GI)内の開始、終了情報には、開
始静止画番号(Start_Video)および終了静
止画番号(End_Video)をそれぞれ記述する。
また、セル内のStartおよびEndフィールドに
は、時刻情報でなく、静止画オブジェクト内での静止画
番号を記述する。
【0101】また、静止画集での最小アクセス単位は静
止画単位であるので、アクセスマップとして、各静止画
のデータサイズ(S_VOB_SZ)を含むテーブルで
あるSマップを定義している。
【0102】以上、説明したデータ構造をまとめたもの
を図17に示す。また、図17はDVD−RAMにおけ
る管理情報全体を示す。以下に図17を用いて管理情報
全体について説明する。図17に示すように、本実施形
態のDVD−RAMには、前述のPGC情報50、70
等の他に、ビデオ管理全体情報90や、各種のファイル
情報テーブル92、94、96、98を備える。
【0103】ビデオ管理全体情報(VMGI: Video Manage
r General Information)90は、ディスク全体に関す
る管理情報であり、例えば、オリジナルPGC情報5
0、ユーザ定義PGC情報70、及び、各種ファイル管
理テーブル92、94…等の開始アドレスすなわちポイ
ンタ情報を含んでいる。このポインタ情報を参照するこ
とにより、これらのテーブル50、70、82、94…
へのアクセスが可能となる。
【0104】ここで、図17に示すファイル管理テーブ
ル92、94、96、98について説明する。ファイル
管理テーブル92、94、96、98のそれぞれは、オ
ブジェクトから構成されるデータファイルを管理するた
めのテーブルであり、オブジェクトの種類毎に設けられ
ている。例えば、動画オブジェクトを記録した動画ファ
イルを管理する動画ファイル管理テーブル92や、静止
画オブジェクトを記録した静止画ファイルを管理する静
止画ファイル管理テーブル94等がある。
【0105】前述のようにPGC情報内のセル情報のオ
ブジェクトIDに基きオブジェクト情報が特定される
が、この場合、ファイル管理テーブル92、94、9
6、98を介してオブジェクト情報のアドレスが特定さ
れる。このため、ファイル管理テーブル92、94、9
6、98は、管理するオブジェクト情報の数、オブジェ
クトID、オブジェクト情報のサイズ等の情報を有して
いる。例えば、オブジェクトIDが順番を示す場合、セ
ル情報により指定されたオブジェクトIDに基いて、そ
の指定されたオブジェクト情報が、ファイル管理テーブ
ルにより管理されているオブジェクト情報の中の何番目
のオブジェクト情報であるかを認識できる。その後、そ
のオブジェクト情報の順番と、ファイルサイズとからフ
ァイル管理テーブルの開始アドレスを基準としたオフセ
ット量を計算することにより、その指定されたオブジェ
クト情報のアドレスを得ることができる。
【0106】図17に示すように、動画ファイル管理テ
ーブル92は、動画オブジェクトを記録した動画ファイ
ルを管理するテーブルである。動画ファイル管理テーブ
ル92は、動画オブジェクト情報(M_VOBI)92
a、92b…と、そのテーブル92が管理する動画オブ
ジェクト情報の数、動画オブジェクトのサイズ等を含む
テーブル管理情報(M_AVFITI)92hとを含
む。このテーブル管理情報92hに記述されている動画
オブジェクト情報の数だけ、動画オブジェクト情報がデ
ィスク上に続けて記録されている。動画オブジェクト情
報92a…は、前述のように、一般情報(M_VOB_
GI)、ストリーム情報(M_VOB_STI)、Tマ
ップを含む。また、Tマップは、各動画オブジェクトユ
ニット(VOBU)の表示時間およびサイズ(VOBU
_ENT)を含む。
【0107】また、静止画オブジェクトを記録した静止
画ファイルの管理テーブル(S_AVFIT)94、デ
ィジタル放送オブジェクトを記録したディジタル放送フ
ァイルの管理テーブル(D_AVFIT)96、オーデ
ィオ・オブジェクトを記録したオーディオファイルの管
理テーブル(A_AVFIT)98も同様の構成であ
る。
【0108】オリジナルPGC情報50には、再生すべ
き順にセル情報61、62、63…が記録されている。
セル情報はオブジェクト情報への対応情報(タイプおよ
びオブジェクトID)と、オブジェクト内での再生区間
情報(StartおよびEnd)とを有している。セル
が示す再生区間情報は、オブジェクト情報内のアクセス
マップを通してオブジェクト実態のアドレス情報に変換
することができる。
【0109】前述した通り、オリジナルPGC情報50
とユーザ定義PGC情報70の違いは、オリジナルPG
C情報50がディスクに記録されている全オブジェクト
を再生するようにレコーダが自動生成したものに対し
て、ユーザ定義PGC情報70は、ユーザが好みに応じ
て自由に再生シーケンスを定義できるPGCであるだけ
であるので、ユーザ定義PGC情報70は、オリジナル
PGC情報50と同一の構成を有している。
【0110】このように、AVストリーム用管理情報を
先に抽象化しておくことで、再生制御情報であるPGC
情報、セル情報をAVストリームフォーマット毎に固有
な情報に依存しない形で定義することが可能となり、A
Vストリームを統合的に管理することが可能となる。こ
れにより、AVフォーマットを意識せずにユーザが自由
にAVデータの再生ができる環境が実現できる。
【0111】また、このような構成を有することによ
り、新たなAVフォーマットを取り込む場合、既存のA
Vフォーマットと同じようにオブジェクト情報から派生
した管理情報を規定することで、データ構造中に簡単に
取り込むことが可能である。
【0112】(プレーヤモデル)次に、図18を用いて
上記光ディスクを再生するプレーヤモデルについて説明
する。図18に示すように、プレーヤは、光ディスク1
00からデータを読み出す光ピックアップ1701と、
読み出したデータのエラー訂正等を行なうECC処理部
1702と、エラー訂正後の読み出しデータを一時的に
格納するトラックバッファ1703と、動画オブジェク
ト(M_VOB)等のプログラムストリームを再生する
PSデコーダ1705と、ディジタル放送オブジェクト
(D_VOB)等のトランスポートストリームを再生す
るTSデコーダ1706と、オーディオ・オブジェクト
(AOB)を再生するオーディオデコーダ1707と、
静止画をデコードする静止画デコーダ1708と、各デ
コーダ1705、1706…へのデータ入力を切り換え
る切換え手段1710と、プレーヤの各部を制御する制
御部1711とを備える。
【0113】光ディスク100上に記録されているデー
タは、光ピックアップ1701から読み出され、ECC
処理部1702を通してトラックバッファ1703に格
納される。トラックバッファ1703に格納されたデー
タは、PSデコーダ1705、TSデコーダ1706、
オーディオデコーダ1707、静止画デコーダ1708
の何れかに入力されデコードおよび出力される。このと
き、制御部1711が、読み出したデータから前述の方
法で再生シーケンスを規定するPGC情報内のセル情報
のタイプ情報を判断して切換え部1710を切り換える
ことにより、読み出しデータをデコードするために適し
た一のデコーダを選択する。
【0114】また、本実施形態のプレーヤは、さらに、
AVストリームを外部に供給するためのディジタルイン
タフェース1704を有している。これにより、AVス
トリームをIEEE1394やIEC958などの通信
プロトコルを介して外部に供給することも可能である。
これは、特に、新たなAVフォーマットを取り込んだ場
合、プレーヤ内部のデコーダを介さずにディジタルイン
タフェース1704を通じて外部のAV機器に出力し、
そのAV機器で再生させるときに有効となる。
【0115】また、本プレーヤが新たなAVフォーマッ
トをサポートする場合は、他のデコーダと同様にトラッ
クバッファ1703に接続する、新たなAVフォーマッ
トに対応したデコーダ1709をさらに備えればよい。
【0116】(DVDレコーダの録画)次に、図19を
用いて上記光ディスクに対してデータの記録、再生を行
なう本発明に係るDVDレコーダの構成および動作につ
いて説明する。
【0117】図に示すように、DVDレコーダは、ユー
ザへの表示およびユーザからの要求を受け付けるユーザ
インターフェース部1901、DVDレコーダ全体の管
理および制御を司るシステム制御部1902、VHFお
よびUHFを受信するアナログチューナ1903、アナ
ログ信号をディジタル信号に変換しMPEGプログラム
ストリームにエンコードするエンコーダ1904、ディ
ジタル衛星放送を受信するディジタルチューナ190
5、ディジタル衛星で送られるMPEGトランスポート
ストリームを解析する解析部1906、テレビおよびス
ピーカなどの表示部1907、AVストリームをデコー
ドするデコーダ1908とを備える。デコーダ1908
は、図18に示した第1及び第2のデコーダ等からな
る。さらに、DVDレコーダは、ディジタルインターフ
ェース部1909と、書きこみデータを一時的に格納す
るトラックバッファ1910と、DVD−RAM100
にデータを書きこむドライブ1911とを備える。ディ
ジタルインターフェース部1909はIEEE1394
等の通信プロトコルにより外部機器にデータを出力する
インタフェースである。
【0118】このように構成されるDVDレコーダにお
いては、ユーザインターフェース部1901が最初にユ
ーザからの要求を受ける。ユーザインターフェース部1
901はユーザからの要求をシステム制御部1902に
伝え、システム制御部1902はユーザからの要求を解
釈および各モジュールへ処理要求を行う。
【0119】ユーザからの要求がアナログ放送の録画で
あった場合、システム制御部1902はアナログチュー
ナ1903への受信とエンコーダ部1904へのエンコ
ードを要求する。
【0120】エンコーダ部1904はアナログチューナ
1903から送られるAVデータをビデオエンコード、
オーディオエンコードおよびシステムエンコードしてト
ラックバッファ1910に送出する。
【0121】エンコーダ部1904は、エンコード開始
直後に、エンコードしているMPEGプログラムストリ
ームの再生開始時刻(M_VOB_V_S_PTM)を
システム制御部1902に送り、続いてTマップを作成
するための情報として動画オブジェクトユニット(VO
BU)の時間長およびサイズ情報をエンコード処理と平
行してシステム制御部1902に送る。
【0122】次にシステム制御部1902は、ドライブ
1911に対して記録要求を出し、ドライブ1911は
トラックバッファ1910に蓄積されているデータを取
り出しDVD−RAMディスク100に記録する。この
時、システム制御部1902はファイルシステムのアロ
ケーション情報からディスク100上のどこに記録する
かをあわせてドライブ1911に指示する。
【0123】録画終了はユーザからのストップ要求によ
って指示される。ユーザからの録画停止要求は、ユーザ
インターフェース部1901を通してシステム制御部1
902に伝えられ、システム制御部1902はアナログ
チューナ1903とエンコーダ部1904に対して停止
要求を出す。
【0124】エンコーダ1904はシステム制御部19
02からのエンコード停止要求を受けエンコード処理を
止め、最後にエンコードを行ったMPEGプログラムス
トリームの再生終了時刻(M_VOB_V_E_PT
M)をシステム制御部1902に送る。
【0125】システム制御部1902は、エンコード処
理終了後、エンコーダ1904から受け取った情報に基
づき動画オブジェクト情報(M_VOBI)を生成す
る。次に、この動画オブジェクト情報(M_VOBI)
に対応するセル情報を生成するが、この時重要なのは、
セル情報内のタイプ情報を「M_VOB」にすることで
ある。前述した通り、セル情報内の情報は、動画オブジ
ェクト(M_VOB)には依存しない形で構成されてお
り、動画オブジェクト(M_VOB)に依存する情報は
全て動画オブジェクト情報(M_VOBI)の中に隠蔽
された形になっている。したがって、セル情報のタイプ
情報の認識を誤ると、正常な再生ができなくなり、場合
によってはシステムダウンが起こる場合もある。
【0126】最後にシステム制御部1902は、ドライ
ブ1911に対してトラックバッファ1910に蓄積さ
れているデータの記録終了と、動画オブジェクト情報
(M_VOBI)およびセル情報の記録を要求し、ドラ
イブ1911がトラックバッファ1910の残りデータ
と、動画オブジェクト情報(M_VOBI)と、セル情
報とをDVD−RAMディスク100に記録し、録画処
理を終了する。
【0127】次に、ユーザからの要求がディジタル放送
の録画であった場合の動作について説明する。
【0128】ユーザによるディジタル放送録画要求は、
ユーザインターフェース部1901を通してシステム制
御部1902に伝えられる。システム制御部1902は
ディジタルチューナ1905への受信と解析部1906
へのデータ解析を要求する。
【0129】ディジタルチューナ1905から送られる
MPEGトランスポートストリームは解析部1906を
通してトラックバッファ1910へ転送される。解析部
1906は、最初にMPEGトランスポートストリーム
からディジタル放送オブジェクト情報(D_VOBI)
の生成に必要な情報として、開始時刻情報(D_VOB
_V_S_PTM)を抽出してシステム制御部1902
に送る。次に、MPEGトランスポートストリーム中の
オブジェクトユニット(VOBU)を決定し、Tマップ
生成に必要なオブジェクトユニットの時間長とサイズと
をシステム制御部1902に送る。なお、オブジェクト
ユニット(VOBU)の決定は、前述したようにTSパ
ケットヘッダ中の適用フィールド(adaptatio
n field)内のランダムアクセスインジケータ
(randam_access_indicator)
をもとに検出することにより可能である。
【0130】次にシステム制御部1902は、ドライブ
1911に対して記録要求を出力し、ドライブ1911
はトラックバッファ1910に蓄積されているデータを
取り出しDVD−RAMディスク100に記録する。こ
の時、システム制御部1902はファイルシステムのア
ロケーション情報からディスク上のどこに記録するかを
あわせてドライブ1911に指示する。
【0131】録画終了はユーザからのストップ要求によ
って指示される。ユーザからの録画停止要求は、ユーザ
インターフェース部1901を通してシステム制御部1
902に伝えられ、システム制御部1902はディジタ
ルチューナ1905と解析部1906に停止要求を出
す。
【0132】解析部1906はシステム制御部1902
からの解析停止要求を受け解析処理を止め、最後に解析
を行ったMPEGトランスポートストリームの動画オブ
ジェクトユニット(VOBU)の最後の表示終了時刻
(D_VOB_V_E_PTM)をシステム制御部19
02に送る。
【0133】システム制御部1902は、ディジタル放
送の受信処理終了後、解析部1906から受け取った情
報に基づき、ディジタル放送オブジェクト情報(D_V
OBI)を生成する。次に、このディジタル放送オブジ
ェクト情報(D_VOBI)に対応するセル情報を生成
するが、この時、セル情報内のタイプ情報として「D_
VOB」を設定する。
【0134】最後にシステム制御部1902は、ドライ
ブ1911に対してトラックバッファ1910に蓄積さ
れているデータの記録終了と、ディジタル放送オブジェ
クト情報およびセル情報の記録を要求する。ドライブ1
911は、トラックバッファ1910の残りデータと、
ディジタル放送オブジェクト情報(D_VOBI)、セ
ル情報をDVD−RAMディスク100に記録し、録画
処理を終了する。
【0135】以上、ユーザからの録画開始および終了要
求をもとに動作を説明したが、例えば、VTRで使用さ
れているタイマー録画の場合では、ユーザの代わりにシ
ステム制御部が自動的に録画開始および終了要求を発行
するだけであって、本質的にDVDレコーダの動作が異
なるものではない。
【0136】(DVDレコーダの再生)次にDVDレコ
ーダにおける再生動作について説明する。まず、ユーザ
インターフェース部1901がユーザからの要求を受け
る。ユーザインターフェース部1901はユーザからの
要求をシステム制御部1902に伝え、システム制御部
1902はユーザからの要求の解釈および各モジュール
への処理要求を行う。ユーザからの要求がPGCの再生
であった場合、システム制御部1902はPGC情報お
よびセル情報を解析してどのオブジェクトの再生かを解
析する。なお、以下では、1つの動画オブジェクト(M
_VOB)と、1つのセル情報とから構成されるオリジ
ナルPGCの場合を説明する。
【0137】システム制御部1902は最初にPGC情
報内のセル情報内のタイプ情報を解析する。タイプ情報
が「M_VOB」であった場合、再生するAVストリー
ムがMPEGプログラムストリームとして記録されたA
Vストリームであることがわかる。次にシステム制御部
1902は、セル情報のIDから対応する動画オブジェ
クト情報(M_VOBI)を、テーブル(M_AVFI
T)から探し出す。次に、セル情報の開始および終了位
置情報と、動画オブジェクト情報の開始時刻情報(M_
VOB_V_S_PTM)及び終了時刻情報(M_VO
B_V_E_PTM)と、Tマップとから、再生するA
Vデータの開始および終了アドレスを求める。
【0138】次に、システム制御部1902はドライブ
1911に対して、DVD−RAMディスク100から
の読み出し要求を、読み出しアドレスと共に送る。ドラ
イブ1911は、システム制御部1902に指示された
アドレスからAVデータを読み出し、トラックバッファ
1910に格納する。
【0139】次に、システム制御部1902は、デコー
ダ1908に対して、MPEGプログラムストリームの
デコード要求を行う。デコーダ1908はトラックバッ
ファ1910に格納されているAVデータを読み出し、
デコード処理を行う。デコードされたAVデータは表示
装置1907を通して出力される。
【0140】ドライブ1911はシステム制御部190
2から指示された全データの読み出し終了後、システム
制御部1902に読み出し終了を報告し、システム制御
部1902は、デコーダ1908に対して再生終了要求
を出す。デコーダ1908はトラックバッファ1910
が空になるまでデータの再生を行い、トラックバッファ
1910が空になり、全てのデータのデコードおよび再
生が終了した後、システム制御部1902に再生終了を
報告を行い、再生処理が終了する。
【0141】以上、1つの動画オブジェクト(M_VO
B)、1つのセル情報から構成されるオリジナルPGC
を例に説明を行ったが、オリジナルPGCが、1つのデ
ィジタル放送オブジェクト(D_VOB)のみを含む場
合、複数の動画オブジェクトを含む場合、複数のディジ
タル放送オブジェクトを含む場合、もしくは、動画オブ
ジェクトとディジタル放送オブジェクトとが混在する場
合でも、同様の処理を行うことでAVストリームの再生
が可能である。また、オリジナルPGCが複数セルを含
む場合や、ユーザ定義PGCの場合も同様である。
【0142】また、オーディオ・オブジェクト(AO
B)や、静止画オブジェクト(S_VOBS)などのA
Vストリームもデコーダ1908内の構成が異なるだけ
であり、他のモジュールや、動作処理は基本的に同じで
ある。この場合、デコーダ1908は、例えば、図18
で示したPSデコーダ1705、TSデコーダ170
6、オーディオデコーダ1707、静止画デコーダ17
08で構成できる。
【0143】次に、デコーダ1908が全てのAVスト
リームの再生機能を持たない場合の例について説明す
る。
【0144】例えば、デコーダ1908がMPEGトラ
ンスポートストリームの再生機能を有していない場合、
前述したようにデコーダ1908を通しての再生が不可
能であるので、この場合、ディジタルインターフェース
部1909を介して外部機器にデータを供給し、外部機
器にてデータの再生を行う。
【0145】システム制御部1902は、ユーザから再
生要求されたPGC情報内のセル情報が、システムがサ
ポートしていないディジタル放送オブジェクト(D_V
OB)であることを検出した場合、デコーダ1908に
対する再生要求の代わりに、ディジタルインターフェー
ス1909に対してデータの外部出力要求を行う。ディ
ジタルインターフェース部1909はトラックバッファ
1910に蓄積されているAVデータを接続しているデ
ィジタルインターフェースの通信プロトコルに従いデー
タの転送を行う。なお、上述した処理以外は動画オブジ
ェクト(M_VOB)の再生時と同様である。
【0146】また、デコーダ1908が再生対象のAV
ストリームに対応しているか否かは、システム制御部1
902が自身で判断しても良いし、システム制御部19
02からデコーダ1908に問い合わせるようにしても
良い。
【0147】(DVDプレーヤ)次に、図20を用いて
上記光ディスクを再生する本発明にかかるDVDプレー
ヤの構成について説明する。本DVDプレーヤは前述の
プレーヤモデルを実現するものである。
【0148】図に示すように、DVDプレーヤは、ユー
ザへの表示およびユーザからの要求を受け付けるユーザ
インターフェース部2001、DVDプレーヤの構成要
素全体の管理および制御を司るシステム制御部200
2、テレビおよびスピーカ等からなる表示部2003、
MPEGストリームをデコードするデコーダ2004、
IEEE1394などに接続するディジタルインターフ
ェース部2005、DVD−RAM100から読み出し
たデータを一時的に蓄積するトラックバッファ200
6、DVD−RAM100からデータを読み出すドライ
ブ2007を備える。このように構成されるDVDプレ
ーヤは、前述したDVDレコーダと同様の再生動作を行
なう。
【0149】なお、本実施形態では、DVD−RAMを
例に説明をしたが、他のメディアにおいても同様のこと
が言え、本発明はDVD−RAMや光ディスクにのみ制
限されるものではない。
【0150】また、本実施形態では、デコーダがサポー
トしていないAVストリームの場合にディジタルインタ
ーフェースを介して再生を行うとしたが、デコーダがサ
ポートしているAVストリームであっても、ユーザの要
求によってディジタルインターフェースを介して外部機
器に出力するようにしても良い。
【0151】また、本実施形態では、オーディオデータ
および静止画データをMPEGストリームでない独自の
データであるとして説明したが、これらのデータがMP
EGシステムストリームの構成で記録されても良い。
【0152】
【発明の効果】本発明によれば、種々の種類のオブジェ
クトすなわち多様なフォーマットで記録されるオブジェ
クトを1つの記録媒体上で管理することを可能とすると
ともに、管理情報としてシステムがオブジェクトの記録
時に自動的に作成する第1の再生制御情報と、ユーザに
より任意に定義される第2の再生制御情報とを記録する
ことにより、さらに、ユーザによる自由なオブジェクト
の再生順序の定義を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 DVDレコーダのドライブ装置のブロック図
【図2】 ディスク上のアドレス空間及びトラックバッ
ファ内データ蓄積量を示す図
【図3】 ファイルシステムとファイル構造を示す図
【図4】 従来のAV機器とメディアの関係を示す図
【図5】 MPEGプログラムストリームとトランスポ
ートストリームを示す図
【図6】 PC上でAVデータを扱った場合を示す図。
【図7】 DVDレコーダが目指すAV機器とメディア
の関係を示す図。
【図8】 DVDレコーダのメニューを説明する図。
【図9】 AVファイルとディレクトリの関係(a)
と、ディスク上のアドレス空間(b)とを示す図。
【図10】 オブジェクト、オブジェクト情報及びPG
C情報の関係を説明した図。
【図11】 オブジェクト情報から派生した各ストリー
ム管理情報を示す図。
【図12】 動画オブジェクト(M_VOB)と、動画
オブジェクト情報(M_VOBI)及びPGC情報の関
係を示す図。
【図13】 本発明に係るタイムマップを説明する図。
【図14】 MPEGトランスポートストリームを示し
た図。
【図15】 オーディオオブジェクト(AOB)と、オ
ーディオオブジェクト情報(AOBI)との関係を示す
図。
【図16】 静止画オブジェクト(S_VOBS)と、
静止画オブジェクト情報(S_VOBSI)と、PGC
情報との関係を示す図。
【図17】 DVD−RAMにおける管理情報を説明し
た図。
【図18】 本発明に係るプレーヤモデルのブロック
図。
【図19】 DVDレコーダのブロック図。
【図20】 本発明に係るDVDプレーヤのブロック
図。
【符号の説明】
50,70 PGC情報(PGCI: Program Chain Inform
ation) 60 セル情報(CellI: Cell Information) 80 オブジェクト情報(OBJECT I: Object Informatio
n) 80c アクセスマップ 100 DVD−RAM 1701 光ピックアップ 1704,1909,2005 ディジタルインターフ
ェース部 1705 PSデコーダ 1706 TSデコーダ 1707 オーディオデコーダ 1708 静止画デコーダ 1710 選択部 1711 制御部 1902,2002 システム制御部 1908,2004 デコーダ 1906 解析部 1911,2007 ドライブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−238367(JP,A) 特開2000−4421(JP,A) 特開2000−32378(JP,A) 特開2000−83217(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 27/00 G11B 20/12 H04N 5/85 H04N 5/91

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのオブジェクトと、該オ
    ブジェクトを管理する管理情報とを記録する情報記録媒
    体において、 前記各オブジェクトは複数のオブジェクトユニットから
    なり、該オブジェクトユニットのそれぞれは前記記録媒
    体上の位置を示すアドレスを有し、 前記管理情報は再生制御情報とオブジェクト情報とを含
    み、 該再生制御情報はセル情報の並びをそれぞれが含む第1
    の再生制御情報と第2の再生制御情報とからなり、第1の再生制御情報はセル情報を含み、該セル情報は前
    記少なくとも1つのオブジェクトの全部の区間をセルと
    して示し、かつ、関連するセルの開始部分と終了部分と
    を示す再生区間情報を含み、 前記第2の再生制御情報はユーザにより定義され、か
    つ、セル情報を含み、該セル情報は、ユーザにより定義
    された前記少なくとも1つのオブジェクトの一部または
    全部の区間をセルとして示し、また、ユーザにより定義
    された関連するセルの一部または全部の区間の開始部分
    と終了部分とを示す再生区間情報を含み、 前記オブジェクト情報は、記録されたオブジェクト毎に
    設けられており、2つ以上の種類のオブジェクトが前記情報記録媒体に記
    録可能であり、該2つ以上のタイプには動画オブジェク
    トの種類と静止画オブジェクトの種類とが含まれ、 前記セル情報はさらにセルに関連するオブジェクトの
    を示すタイプ情報を含み、 前記オブジェクト情報は、関連するオブジェクトの種類
    に依存した形式で複数種類の情報を含み、該複数種類の
    情報には、各オブジェクトユニットのアドレスを得るた
    めのマップ情報が含まれることを特徴とする情報記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 前記第1の再生制御情報は、オブジェク
    トの記録時に、情報記録媒体にオブジェクトを記録する
    記録装置によって自動的に生成されることを特徴とする
    請求項1記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 情報記録媒体に少なくとも1つのオブジ
    ェクトを記録する方法において、 各オブジェクトが複数のオブジェクトユニットを含み、
    各オブジェクトユニットは記録媒体上の位置を示すアド
    レスを有するように、少なくとも1つのオブジェクトを
    記録し、 オブジェクト毎のオブジェクト情報と、セル情報の並び
    を含む再生制御情報とを含む記録媒体に記録されたオブ
    ジェクトを管理する管理情報を記録する方法であって、 前記再生制御情報はセル情報の並びをそれぞれが含む
    1の再生制御情報と第2の再生制御情報とからなり、第1の再生制御情報はセル情報を含み、該セル情報は前
    記少なくとも1つのオブジェクトの全部の区間をセルと
    して示し、かつ、関連するセルの開始部分と終了部分と
    を示す再生区間情報を含み、 前記第2の再生制御情報はユーザにより定義され、か
    つ、セル情報を含み、該セル情報は、ユーザにより定義
    された前記少なくとも1つのオブジェクトの一部または
    全部の区間をセルとして示し、また、ユーザにより定義
    された関連するセルの一部または全部の区間の開始部分
    と終了部分とを示す再生区間情報を含み、 2つ以上の種類のオブジェクトが前記情報記録媒体に記
    録可能であり、該2つ以上の種類には動画オブジェクト
    の種類と静止画オブジェクトの種類とが含まれ、 前記セル情報はさらにセルに関連するオブジェクトの
    を示すタイプ情報を含み、 前記オブジェクト情報は、関連するオブジェクトの種類
    に依存した形式の複数種類の情報を含み、その複数種類
    の情報には各オブジェクトユニットのアドレスを得るた
    めのマップ情報が含まれることを特徴とする記録方法。
  4. 【請求項4】 前記オブジェクト情報に含まれる情報の
    種類は、そのオブジェクトの種類に依存して求められる
    ことを特徴とする請求項3記載の記録方法。
  5. 【請求項5】 前記オブジェクト情報に含まれる情報の
    種類の数は、関連するオブジェクトの種類に応じて変化
    することを特徴とする請求項3または請求項4記載の記
    録方法。
  6. 【請求項6】 動画オブジェクトに関するオブジェクト
    情報に含まれる情報の種類の数と、静止画オブジェクト
    に関するオブジェクト情報に含まれる情報の種類の数と
    は異なることを特徴とする請求項3ないし請求項5のい
    ずれか一に記載の記録方法。
  7. 【請求項7】 動画オブジェクトに関するオブジェクト
    情報は、関連する動画オブジェクトの開始時刻と終了時
    刻とをそれぞれ示す開始時刻情報と終了時刻情報とを含
    み、静止画オブジェクトに関するオブジェクト情報は、
    関連する静止画オブジェクトの終了静止画の番号を表す
    終了静止画番号を含むことを特徴とする請求項3ないし
    請求項6のいずれか一に記載の記録方法。
  8. 【請求項8】 動画オブジェクトに関するセル情報は、
    前記区間情報として、関連する動画オブジェクトの開始
    時刻と終了時刻とをそれぞれ示す開始時刻情報と終了時
    刻情報とを含み、静止画オブジェクトに関するセル情報
    は、前記区間情報として、関連する静止画オブジェクト
    の開始静止画の番号と終了静止画の番号とをそれぞれ表
    す、開始画番号と終了画番号を含むことを特徴とする請
    求項3ないし請求項7のいずれか一に記載の記録方法。
  9. 【請求項9】 情報記録媒体に記録された少なくとも1
    つのオブジェクトを再生する装置であって、各オブジェ
    クトは複数のオブジェクトユニットからなり、各オブジ
    ェクトユニットは記録媒体上の位置を示すアドレスを有
    し、 該再生装置は、 少なくとも1つのオブジェクトと、少なくとも1つのオ
    ブジェクトの再生を管理する管理情報とを情報記録媒体
    から読み出すドライブ手段と、 表示するデータを得るために、少なくとも1つの読み出
    されたオブジェクトをデコードするデコード手段と、 前記ドライブ手段と前記デコード手段を制御する制御手
    段とを備え、 前記管理情報は、各オブジェクト毎に設けられたオブジ
    ェクト情報とセル情報の並びである再生制御情報とを含
    み、 前記再生制御情報はセル情報の並びをそれぞれが含む
    1の再生制御情報と第2の再生制御情報とからなり、第1の再生制御情報はセル情報を含み、該セル情報は前
    記少なくとも1つのオブジェクトの全部の区間をセルと
    して示し、かつ、関連するセルの開始部分と終了部分と
    を示す再生区間情報を含み、 第2の再生制御情報はユーザにより定義され、かつ、セ
    ル情報を含み、該セル情報は、ユーザにより定義された
    前記少なくとも1つのオブジェクトの一部または全部の
    区間をセルとして示し、また、ユーザにより定義された
    関連するセルの一部または全部の区間の開始部分と終了
    部分とを示す再生区間情報を含み、 2つ以上の種類のオブジェクトが前記情報記録媒体に記
    録可能であり、該2つ以上の種類には動画オブジェクト
    の種類と静止画オブジェクトのタイプとが含まれ、 前記セル情報はさらにセルに関連するオブジェクトの
    を示すタイプ情報を含み、 前記オブジェクト情報は、対応するオブジェクトの種類
    に依存した形式で複数種類の情報を含み、前記複数種類
    の情報には各オブジェクトユニットのアドレスを得るた
    めのマップ情報が含まれ、前記制御手段は、再生すべきセル情報の並びにより定義
    される各セルに対応するオブジェクトの種類に基いて、
    オブジェクト情報に含まれる複数種類の情報のうちの少
    なくとも1つを取り出し、その取り出した情報を用い
    て、前記ドライブ手段を、再生すべきセル情報の並びに
    したがい少なくとも1つのオブジェクトの一部または全
    部を読み出すように制御する ことを特徴とする再生装
    置。
  10. 【請求項10】 前記オブジェクト情報に含まれる情報
    の種類は、そのオブジェクトの種類に依存して求められ
    ることを特徴とする請求項9記載の再生装置。
  11. 【請求項11】 前記オブジェクト情報に含まれる情報
    の種類の数は、関連するオブジェクトの種類に応じて変
    化することを特徴とする請求項9または請求項10記載
    の再生装置。
  12. 【請求項12】 動画オブジェクトに関するオブジェク
    ト情報に含まれる情報の種類の数と、静止画オブジェク
    トに関するオブジェクト情報に含まれる情報の種類の数
    とは異なることを特徴とする請求項9ないし請求項11
    のいずれか一に記載の再生装置。
  13. 【請求項13】 動画オブジェクトに関するオブジェク
    ト情報は、関連する動画オブジェクトの開始時刻と終了
    時刻とをそれぞれ示す開始時刻情報と終了時刻情報とを
    含み、静止画オブジェクトに関するオブジェクト情報
    は、関連する静止画オブジェクトの終了静止画の番号を
    表す終了静止画番号を含むことを特徴とする請求項9な
    いし請求項12のいずれか一に記載の再生装置。
  14. 【請求項14】 動画オブジェクトに関するセル情報
    は、前記区間情報として、関連する動画オブジェクトの
    開始時刻と終了時刻とをそれぞれ示す開始時刻情報と終
    了時刻情報とを含み、静止画オブジェクトに関するセル
    情報は、前記区間情報として、関連する静止画オブジェ
    クトの開始静止画の番号と終了静止画の番号とをそれぞ
    れ表す、開始画番号と終了画番号を含むことを特徴とす
    る請求項9ないし請求項13のいずれか一に記載の再生
    装置。
  15. 【請求項15】 請求項1または請求項2に記載の情報
    記録媒体に、前記オブジェクト並びに再生制御情報及び
    オブジェクト情報を含む管理情報を記録する手段を有す
    ることを特徴とする記録装置。
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