[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP3149450B2 - 薄膜トランジスタの製造方法及び製造装置 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法及び製造装置

Info

Publication number
JP3149450B2
JP3149450B2 JP07171491A JP7171491A JP3149450B2 JP 3149450 B2 JP3149450 B2 JP 3149450B2 JP 07171491 A JP07171491 A JP 07171491A JP 7171491 A JP7171491 A JP 7171491A JP 3149450 B2 JP3149450 B2 JP 3149450B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon layer
laser beam
energy
substrate
laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP07171491A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04307727A (ja
Inventor
勉 橋爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP07171491A priority Critical patent/JP3149450B2/ja
Publication of JPH04307727A publication Critical patent/JPH04307727A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3149450B2 publication Critical patent/JP3149450B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/06Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing
    • B23K26/073Shaping the laser spot
    • B23K26/0732Shaping the laser spot into a rectangular shape
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/06Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing
    • B23K26/064Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by means of optical elements, e.g. lenses, mirrors or prisms
    • B23K26/066Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by means of optical elements, e.g. lenses, mirrors or prisms by using masks

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路、SO
I、アクティブマトリックス方方式の薄膜トランジスタ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単結晶絶縁基板上の半導体薄膜
は、SOS(サファイア上のシリコン)にみられるよう
にバルク半導体に比べ、次のような利点を有することが
知られている。
【0003】島状に切断あるいは誘電体分離をすると
き、素子間の分離を容易かつ確実にできる。P−N接
合面積を小さくすることにより、浮遊容量を小さくでき
る。
【0004】また、サファイア等の単結晶絶縁基板が高
価であることから、これに代わるものとして、溶融水晶
板や、Si基板を1000℃以上温度で酸化して形成し
た非晶質SiO2 膜やSi基板上に堆積した非晶質Si
2 膜あるいは非晶質SiN膜を用い、これらの上に半
導体薄体を形成する方法が提案されている。ところが、
これらSiO2 膜やSiN膜は単結晶でないため、その
上シリコン層を被着形成し1000℃以上の温度のプロ
セスで結晶化すると基板上には多結晶が成長する。この
多結晶の粒径は数10nmであり、このうえにMOSト
ランジスタを形成しても、そのキャリア移動度はバルク
シリコン上のMOSトランジスタの数分の1程度であ
る。
【0005】また、液晶表示体のアクティブマトリック
ス基板用に、歪点が850℃以下の安価なガラス基板上
のMOSトランジスタでは、1000℃以上のプロセス
を利用することが出来ないので、減圧化学気相成長法で
シリコン層を堆積しても、多結晶の粒径は高々数nmで
あるため、この上にMOSトランジスタを形成しても、
そのキャリア移動度は、バルクシリコン上のMOSトラ
ンジスタの数十分の1程度である。
【0006】そこで最近、レーザービームや電子ビーム
等をシリコン薄膜上を走査し、該薄膜の溶融再個化を行
うことにより、結晶粒径を増大させ単結晶化あるいは多
結晶化する方法が検討されている。この方法によれば、
絶縁基板上に高品質シリコン単結晶相を、または高品質
多結晶を形成でき、それを用いて作成した素子の特性も
向上し、バルクシリコンに作成した素子の特性と同程度
まで改善される。さらにこの方法では、素子を積層化す
ることが可能となりいわゆる3次元ICの実現が可能と
なる。そして高密度、高速、多機能などの特徴を持つ回
路が得られるようになる。
【0007】レーザービームにより高品質なシリコン層
を形成し薄膜トランジスタを製作した例として、Ext
ended Abstracts of the22n
d(1990 International)Conf
erence on Solid State Dev
ices and Materials,Senda
i,1990,pp.967−970「XeCl Ex
cimer Laser−Induced Amorp
hization and Crystllizati
on of Silicon Films」が挙げられ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーザ
ービームの照射によってシリコン層を基板全体にわたっ
て均一に結晶化することは困難である。PECVD法あ
るいは減圧化学気相成長法などにより形成したシリコン
層をレーザービームにより高品質なシリコン層を得るた
めには、ある適当なエネルギーが必要である。上記の従
来例のように、モノシランをグロー放電により分解して
形成した水素を含有する非晶質なシリコン層の場合に
は、ある適度なビームエネルギーであると、大粒径の多
結晶シリコン膜を形成することができるが、そのエネル
ギーより少ないエネルギーであると、微結晶粒のシリコ
ン層となってしまう。
【0009】上記従来例で使用しているエキシマレーザ
ーでは、ビーム進行方向に対して垂直な断面についての
ビームのエネルギー分布は図4に示すように疑似的なガ
ウス分布をしており、必ずしも一定のエネルギー分布を
有するビームではない。すると、ビームのエネルギー強
度に応じて、大粒径のシリコン層や微結晶のシリコン層
の部分が形成され、均一な品質のシリコン層を得ること
ができない。そこで従来例では、大面積にわたって均一
な多結晶シリコン層を得るために、レーザービームを微
細な間隔に位置をずらしながらアニールする方法を試み
ている。しかしながら、この方法では同一地点のシリコ
ン層を数十回も照射しなければならないためたいへん効
率が低い欠点があった。また、この方法では、本来、大
粒径な粒子を有するシリコン層を得るためのエネルギー
よりも大きな強度のレーザービームを照射するため、シ
リコン層の表面が粗くなったり、シリコン層が被着して
いる薄膜に損傷が発生する欠点があった。
【0010】また一方、特殊な光学系をレーザービーム
の発振源とサンプルであるシリコン層の間に設けて、ビ
ームのエネルギー分布を均一化する試みが行われてき
た。
【0011】しかしながら、この特殊な光学系によるビ
ーム強度分布の改良による結果は、ビーム全体に渡って
均一になっていることなく、ビームの縁ではなお依然と
して不均一性が観測される。エネルギー強度が足りない
部分では、PECVDにより形成されたシリコン層の場
合、ビームのエネルギー強度が足りない部分では微結晶
シリコン層となり、次にこの微結晶シリコン層に、初期
のシリコン層から大粒径粒子を有するシリコン層を形成
するために必要なエネルギーを照射しても、微結晶状態
のままで変化しない。したがって、従来のような不均一
なエネルギー強度分布を有するエネルギービームでは、
パルスレーザーの照射によって、パルスレーザーのビー
ムよりも広い面積のシリコン層を均一に高品質化するこ
とができない欠点があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タの製造方法は、基板上にシリコン層を有する薄膜トラ
ンジスタの製造方法において、前記基板上に前記シリコ
ン層を形成する工程と、短波長の光線を凸レンズを通過
させ、その後凹レンズを通過させる工程と、遮蔽手段に
より前記並行光線の一部分を遮って前記シリコン層に照
射する工程とを有し、前記シリコン層のレーザービーム
により照射される面は重なるように複数回照射されるこ
とを特徴とする。好ましくは、前記レーザービームは、
矩形状のエネルギー分布を有するパルスビームである。
好ましくは、前記凸レンズと前記凹レンズの距離を変更
することによりビームの大きさを変える工程を備える。
本発明の薄膜トランジスタの製造装置は、レーザー源
と、前記レーザー源からの短波長の光線を受ける凸レン
ズと、前記凸レンズの出射光を受ける凹レンズと、前記
凹レンズの出射光の一部分を遮って基板上のシリコン層
に照射する遮蔽手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
【実施例】以下図面を参照して実施例を詳細に説明す
る。
【0014】実施例を図1に示す。
【0015】まず、図1aに示したように透明絶縁基板
101に、電子サイクロトロン共鳴スパッタ法により形
成された二酸化珪素膜102を200nmの厚さで形成
する。該二酸化珪素膜の代わりにSiNx、SiON、
PSGなどの絶縁膜でもよい。
【0016】次に、例えば、減圧化学気相成長法により
550℃の温度で50nmの厚みで非晶質のシリコン層
103を形成する。前記のように減圧化学気相成長法に
よるシリコン層は水素の含有量が原子数比で1%以下で
ある。
【0017】次に、図1bに示すように、該シリコン層
103の表面にレーザービーム104を照射する。該レ
ーザービームはXeClエキシマレーザーであり、波長
が308nmであるので、前記非晶質のシリコン層では
308nmの吸収係数が106 cm-1と大きいため、該
レーザービームのエネルギーの大部分が該シリコン層に
吸収される。レーザービームの条件は、半値幅が50n
sであり、エネルギー密度が200〜400mJcm-2
であり、ビームの照射面の幾何学的な大きさは一辺が1
0mmの正方形である。このビームの幾何学的な大きさ
は必要に応じて変更可能である。
【0018】つぎに、該レーザービーム104のエネル
ギー分布の改良について図に示しながら説明する。図2
に示すレーザー源201から発射されたレーザービーム
202のエネルギー分布は図2に示すように疑似的なガ
ウス分布をしている。該レーザービーム202はアッテ
ネーター203と、例えばフライアイレンズのような特
殊な光学レンズ204を通過する。該アッテネーター2
03でレーザービームのエネルギーを必要に応じて減衰
させる。該特殊な光学レンズ204で、該レーザービー
ムのエネルギー分布を、疑似的なガウス分布から図3a
に示すようにエネルギー密度が一定のピークEMAX を持
つ疑似台形状のエネルギー分布に改良する。次に、該エ
ネルギー分布が疑似台形状に改良されたレーザービーム
を凸レンズ205に通過させる。次に、該凸レンズ20
5を通過したレーザービームを凹レンズ206に通過さ
せる。次に該凸レンズ205と該凹レンズ206の距離
を変更することによりビームの大きさを変えられる。ま
た、該凹レンズ206を通過したレーザービームは平行
光線となる。該凹レンズ206を通過したレーザービー
ムを、マスク207に通過させる。該マスク207の基
板の材質は良質の石英であり、図4に示すようにレーザ
ー光を遮るマスクの描画部分401は、タングステンな
どの高融点金属である。または波長308nmの光につ
いて反射係数の大きな金属薄膜であってもよい。該マス
ク207を通過することにより、図5に示すようにビー
ムの縁が極めて急峻であり縁以外の部分のエネルギー密
度が均一な矩形状のエネルギー分布のレーザービーム2
08が得られる。
【0019】該シリコン層103をビームアニールする
時の該シリコン層103周辺の雰囲気は、真空あるいは
不活性ガス雰囲気、あるいは窒素雰囲気、あるいは大気
の雰囲気である。
【0020】また、該レーザービーム104の強度は、
該アッテネーター203と該凸レンズ205と該凹レン
ズ206の距離を変更することにより適宜調整すること
ができる。
【0021】図2に示すように該シリコン層103が形
成されている基板209をステージ210に載せて、ビ
ームの進行方向に対して垂直または斜めに設置してある
駆動系211を接続している該ステージ210を、該レ
ーザー源201のレーザー発振周波数およびレーザーの
発信するタイミングと該駆動系の動作をコントロールす
るコンピューター212によりコントロールしながらパ
ルスビームの照射位置を変更できる。
【0022】該レーザービーム104の幾何学的大きさ
よりも広い面積の該シリコン層103をアニールする場
合には、該シリコン層表面において照射位置を変えた複
数回のパルスビームを照射しなければならない。
【0023】図6に照射位置を変えた場合のシリコン層
の結晶化の様子を示す。
【0024】図6aの例は、該特殊な光学レンズ204
と該凸レンズ205と該凹レンズ206を通過させるが
該マスク207を通過させないレーザービームを照射位
置を変えてシリコン層をアニールした場合の例を示す。
このレーザービームは図3aに示すような台形状のエネ
ルギー分布を有する。
【0025】図3bに該台形状のエネルギー分布を有す
るパルスビームを照射した場合のシリコン層の様子を示
す。図3aに示すように、パルスレーザーのエネルギー
密度EがO≦E≦E1 の範囲では、該シリコン層103
は変化しない。該パルスレーザーのエネルギー密度Eが
2 ≦E≦E3の範囲にある場合には該シリコン層10
3は大粒径の結晶を有する良質な多結晶シリコン層30
1に変化する。また該パルスレーザーのエネルギー密度
EがE1 ≦E≦E2 の範囲にある場合には該シリコン層
103は微結晶粒子を有するシリコン層302に変化す
る。また、該パルスレーザーのエネルギー密度Eが、E
3 ≦Eの範囲にある場合には、エネルギー密度が大きす
ぎる場合であり、該シリコン層は非晶質なシリコン層に
変化する。そこで図3bには、パルスレーザーの最大の
エネルギー密度EMAX がE3 よりも小さい場合を示し
た。図3bに示したようにビームが照射された部分のう
ち中心部301には多結晶シリコン層が形成されるが、
周辺部302は微結晶粒子を有するシリコン層が形成さ
れる。
【0026】次に、図6aに示すように照射位置を変え
て、1回目の照射部分と重なる部分603を形成するよ
うに、2回目のパルスビームを照射する。1回目のパル
スビームと2回目のパルスビームの最大エネルギーE
MAX エネルギーが等しければ、領域601と領域602
のシリコン層は同じ結晶状態である。また、上記のよう
に減圧化学気相成長法などによる水素の含有量が少ない
非晶質のシリコン層の場合には、該レーザービーム10
4の照射するパルスビームの回数にかかわらず同じ状態
の結晶が得られる。したがって、領域601および領域
602および領域603のシリコン層は同じ結晶状態で
ある。ところが周辺部302の微結晶粒子を有するシリ
コン層に、上記のE2 ≦E≦E3 の範囲にあるエネルギ
ーEのレーザービームを照射しても、微結晶粒子を有す
るシリコン層のままで変化しない。また、上記のE1
E≦E2 の範囲にあるエネルギーのパルスレーザーを中
心部301の多結晶シリコン層に照射しても、変化は認
められない。図6aにおいて1回目と2回目のパルスビ
ームのエネルギーがE1 ≦E≦E2 の照射領域を604
と示した。
【0027】したがって、図3aのエネルギー分布を有
するパルスビームを照射位置を変えてシリコン層をアニ
ールすると上記に示した理由で図6bに示すように微結
晶粒子を有するシリコン層の領域606が形成される。
【0028】すなわち、図3aに示すようなE1 ≦E≦
2 のエネルギーを有する台形状のあるいはそれに類似
のエネルギー分布のパルスビームを照射位置を変えて該
シリコン層103に複数回照射すると、結晶状態が不均
一なシリコン層が形成され、このように形成された不均
一な結晶状態のシリコン層を材料にした薄膜トランジス
タの特性は基板全体で不均一な分布となってしまう。
【0029】図6aの様に照射された場合のシリコン層
の結晶状態の分布の模式図を図6bに示す。大粒径の粒
子を有する良質なシリコン層の領域605と微結晶粒子
を有するシリコン層606が形成される。
【0030】図7の例は、レーザービームのエネルギー
分布を上記の方法により改良した場合のシリコン層の様
子を示す。1回目のパルスビームの照射により該シリコ
ン層103は多結晶シリコン層701に変化する。次に
照射位置を変えて、1回目の照射部分と重なる部分70
3を形成するように、2回目のパルスビームを照射す
る。1回目のパルスビームと2回目のパルスビームのエ
ネルギーが等しければ、701と領域702のシリコン
層は同じ結晶状態である。
【0031】また、上記のように減圧化学気相成長法な
どによる水素の含有量が少ない非晶質のシリコン層の場
合には、該レーザービーム104の照射するパルスの回
数にかかわらず同じ状態の結晶が得られる。したがっ
て、図7aに示す領域703の結晶状態は領域701お
よび領域702と同じである。さらに、前述のように矩
形型のエネルギー分布を持つレーザービームのため境界
704には微結晶粒子が形成されないため実質的に領域
701と領域702と領域703の間には境界状態のな
い均一な多結晶シリコン層が形成される。図7aの様に
照射された場合のシリコン層の結晶状態の分布の模式図
を図7bに示す。大粒径の粒子を有する良質なシリコン
層の領域705のみが形成され、微結晶粒子を有するシ
リコン層は形成されない。したがって、図5に示す矩形
状のエネルギー分布を有する、適度なエネルギーのパル
スビームで、照射位置を変えて個々のパルスビームが重
なり部分を形成するように基板全体の該シリコン層10
3をアニールすると、図1cに示すように、基板全体に
渡って均一な大きな結晶粒を有する良質なシリコン層1
05を得ることができる。したがって、該レーザービー
ム208すなわち該レーザービーム104を該シリコン
層103に照射することによって、基板全体に渡って均
一な多結晶シリコン層105が得られ、これによって、
基板全体に渡って均一な特性を有する移動度が高い高性
能な薄膜トランジスタを製造することができる。
【0032】上記の実施例は減圧化学気相成長法によっ
て形成されたシリコン層の結晶化について説明したが、
PECVDによって形成されたシリコン層でも、450
℃で窒素雰囲気で60分のアニールを施すと水素の含有
量が1%以下になるので、PECVDによって形成され
たシリコン層でも本発明は適用できる。無論スパッタ法
により形成されたシリコン層でも本発明は適用できる。
【0033】上記の実施例は、シリコン層の結晶化につ
いて説明したが、上記の実施例に限らず、パルスレーザ
ービームにより薄膜あるいは基体などを大面積に渡って
均一に改質する場合でも本発明は適用できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、レ
ーザービームの幾何学的形状よりも広い面積のシリコン
層を均一に結晶化することができるので、大面積の基板
上にレーザービームの照射によって結晶粒径の大きな良
質なシリコン層を均一に形成することができる。したが
って、基板全面に移動度の高い高性能の薄膜トランジス
タを室温のレーザーアニールにより基板全面に形成する
ことができるので、駆動回路を内蔵したアクティブマト
リックス方式の平面表示体を、石英ではなくガラス基板
に製造することができる。この結果、平面表示体のコス
トは、基板に効果な石英基板でなく安価なガラス基板に
形成することができるので、平面表示体のコストが安価
になる。
【0035】また、シリコン層の吸収係数が大きな波長
を有するパルスエキシマレーザーによりシリコン層を良
質化できるので、3次元半導体集積回路を形成すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリコン半導体層を形成する実施例の
工程図である。
【図2】本発明の、パルスレーザービームのエネルギー
分布を矩形状に改良する方法の光学系の図である。
【図3】エネルギーの分布を改良する前のレーザービー
ムのエネルギー強度分布と、エネルギー強度に対するシ
リコン層の変化を示す図である。
【図4】本発明の、パルスレーザービームのエネルギー
強度分布を矩形状に改良するためのマスクの図である。
【図5】本発明により、改良されたパルスレーザービー
ムのエネルギー強度分布を示す図である。
【図6】従来のエネルギー強度分布を有するパルスレー
ザービームを複数回照射した場合のシリコン層の変化を
示す図である。
【図7】本発明により、改良されたパルスレーザービー
ムを複数回照射した場合のシリコン層の変化を示す図で
ある。
【符号の説明】
101 透明絶縁基板 102 二酸化珪素膜 103 シリコン層 104 レーザービーム 105 多結晶シリコン層 201 レーザー源 202 改良前のレーザービーム 203 アッテネーター 204 特殊な光学レンズ 205 凸レンズ 206 凹レンズ 207 マスク 208 矩形状のエネルギー分布のレーザービーム

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にシリコン層を有する薄膜トラン
    ジスタの製造方法において、前記基板上に前記シリコン
    層を形成する工程と、短波長の光線を凸レンズを通過さ
    せ、その後凹レンズを通過させる工程と、遮蔽手段によ
    り前記並行光線の一部分を遮って前記シリコン層に照射
    する工程とを有し、前記シリコン層のレーザービームに
    より照射される面は重なるように複数回照射されること
    を特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記レーザービームは、矩形状のエネル
    ギー分布を有するパルスビームであることを特徴とする
    請求項1記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記凸レンズと前記凹レンズの距離を変
    更することによりビームの大きさを変える工程を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 レーザー源と、前記レーザー源からの短
    波長の光線を受ける凸レンズと、前記凸レンズの出射光
    を受ける凹レンズと、前記凹レンズの出射光の一部分を
    遮って基板上のシリコン層に照射する遮蔽手段とを備え
    ることを特徴とする薄膜トランジスタの製造装置。
JP07171491A 1991-04-04 1991-04-04 薄膜トランジスタの製造方法及び製造装置 Expired - Lifetime JP3149450B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07171491A JP3149450B2 (ja) 1991-04-04 1991-04-04 薄膜トランジスタの製造方法及び製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07171491A JP3149450B2 (ja) 1991-04-04 1991-04-04 薄膜トランジスタの製造方法及び製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04307727A JPH04307727A (ja) 1992-10-29
JP3149450B2 true JP3149450B2 (ja) 2001-03-26

Family

ID=13468477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07171491A Expired - Lifetime JP3149450B2 (ja) 1991-04-04 1991-04-04 薄膜トランジスタの製造方法及び製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3149450B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101578438B1 (ko) * 2014-08-20 2015-12-17 주식회사 문인 천장판넬 내진시공장치

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2785551B2 (ja) * 1991-10-04 1998-08-13 ソニー株式会社 エキシマレーザ光照射による熱処理方法
JPH06124913A (ja) * 1992-06-26 1994-05-06 Semiconductor Energy Lab Co Ltd レーザー処理方法
US6897100B2 (en) * 1993-11-05 2005-05-24 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method for processing semiconductor device apparatus for processing a semiconductor and apparatus for processing semiconductor device
TW345705B (en) * 1994-07-28 1998-11-21 Handotai Energy Kenkyusho Kk Laser processing method
JP3535241B2 (ja) * 1994-11-18 2004-06-07 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体デバイス及びその作製方法
TW305063B (ja) 1995-02-02 1997-05-11 Handotai Energy Kenkyusho Kk
TW297138B (ja) * 1995-05-31 1997-02-01 Handotai Energy Kenkyusho Kk
US6524977B1 (en) 1995-07-25 2003-02-25 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method of laser annealing using linear beam having quasi-trapezoidal energy profile for increased depth of focus
US5858807A (en) * 1996-01-17 1999-01-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing liquid crystal display device
JP3301054B2 (ja) 1996-02-13 2002-07-15 株式会社半導体エネルギー研究所 レーザー照射装置及びレーザー照射方法
JP3562389B2 (ja) * 1999-06-25 2004-09-08 三菱電機株式会社 レーザ熱処理装置
US7812283B2 (en) 2004-03-26 2010-10-12 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Laser irradiation method, laser irradiation apparatus, and method for fabricating semiconductor device
US8525075B2 (en) 2004-05-06 2013-09-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Laser irradiation apparatus
US8624155B1 (en) * 2009-05-12 2014-01-07 Vinyl Technologies, Inc. Apparatus for scribing thin films in photovoltaic cells
US9214346B2 (en) * 2012-04-18 2015-12-15 Applied Materials, Inc. Apparatus and method to reduce particles in advanced anneal process
GB2541412B (en) * 2015-08-18 2018-08-01 M Solv Ltd Method and Apparatus for Forming a Conductive Track

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101578438B1 (ko) * 2014-08-20 2015-12-17 주식회사 문인 천장판넬 내진시공장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04307727A (ja) 1992-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3149450B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法及び製造装置
US7144793B2 (en) Method of producing crystalline semiconductor material and method of fabricating semiconductor device
US5683935A (en) Method of growing semiconductor crystal
JP3586558B2 (ja) 薄膜の改質方法及びその実施に使用する装置
US6746942B2 (en) Semiconductor thin film and method of fabricating semiconductor thin film, apparatus for fabricating single crystal semiconductor thin film, and method of fabricating single crystal thin film, single crystal thin film substrate, and semiconductor device
JP3204986B2 (ja) 基板上の半導体膜領域の結晶化処理及びこの方法により製造されたデバイス
US6755909B2 (en) Method of crystallizing amorphous silicon using a mask
EP0886319B1 (en) Method for making a thin film transistor
JP2001035806A (ja) 半導体薄膜の製造方法
JP3182893B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
WO2000014784A1 (en) Double-pulse laser crystallisation of thin semiconductor films
JPH01187814A (ja) 薄膜半導体装置の製造方法
JP3859978B2 (ja) 基板上の半導体材料膜に横方向に延在する結晶領域を形成する装置
US6593215B2 (en) Method of manufacturing crystalline semiconductor material and method of manufacturing semiconductor device
JPH06252048A (ja) 多結晶半導体薄膜の製造方法
JP2000216088A (ja) 半導体薄膜形成方法及びレ―ザ照射装置
JPH0883766A (ja) 非晶質シリコンの結晶化方法および薄膜トランジスタの製造方法
JPH0574704A (ja) 半導体層の形成方法
US20050211987A1 (en) Semiconductor device, manufacturing method thereof and manufacturing apparatus therefor
JP3203706B2 (ja) 半導体層のアニール処理方法および薄膜トランジスタの製造方法
JP2706770B2 (ja) 半導体基板の製造方法
JPH11121379A (ja) 多結晶シリコン薄膜の特性改善方法
JPH0388322A (ja) 熱処理方法
JPH06216044A (ja) 半導体薄膜の製造方法
JPH1064816A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090119

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119

Year of fee payment: 11