JP3147804B2 - 電子制御ユニットの収容箱 - Google Patents
電子制御ユニットの収容箱Info
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Description
御ユニットの収容箱に関し、詳しくは、電子式燃料噴射
装置、アンチロックブレーキ制御装置等のための電子制
御ユニットを、自動車のエンジンルーム内に配置するも
のにおいて、上記電子制御ユニットへの浸水を確実に防
止して、防水をはかるものである。
燃料噴射装置(EFI)、アンチロックブレーキ制御装置
(ABS)等のための電子制御ユニット(ECU)を備え
ている。図3に示すように、電子制御ユニット1は、自
動車2の車室2a内に配置されている。これは電子制御
ユニット1をエンジンルーム2b内に配置した場合、エ
ンジンルーム2b内は水がかかりやすく、かつ、高温雰
囲気にあるため、エンジンを制御する電子制御ユニット
1の半導体の耐熱特性が保証できず信頼性が劣る。ま
た、それを満足する為には特別な防水使用および耐熱仕
様の半導体を使用する必要があり、非常に高価になる問
題点があることによる。
ト1の場合、上記のように車室2a内に配置していると
エンジンルーム2bから車室2a内までワイヤハーネス
W/Hを取りまわす必要があり、ワイヤハーネスW/H
の長さが長くなると共に、車室2aとエンジンルーム2
bを仕切る車体パネル2cに穴をあけてワイヤハーネス
W/Hを挿通する必要があるため、作業も煩わしくコス
ト高となる原因となっていた。
開平8−275335号等において、電子制御ユニット
等を収容して、エンジンルーム内に配置する電気接続箱
として、図4に示す収容箱を提供している。該収容箱は
電子制御ユニット1を内箱3に収容し、該内箱3に外箱
4を外嵌し、内箱3と外箱4の間に冷却用空間を設けて
放熱を図る構成としている。
る電子制御ユニットの収容箱は、放熱性の点では優れて
いるが、防水性の点で問題が残っていた。即ち、内箱3
には、上面に開口3aを設け、該開口3aより電子制御
ユニット1等を挿入し、挿入後、アッパーカバー5を被
せて、該アッパーカバー5を外箱4と結合した構成とな
っている。
ーカバー5によってのみ囲まれているため、アッパーカ
バー5に亀裂や破損が発生した場合、あるいは結露等に
よってアッパーカバーの内壁に水滴が付着した場合等、
内部に浸水が発生して、電子制御ユニット1に水がかか
ることとなる。このように、電子制御ユニット1に水が
かかると、電子制御ユニットに故障、誤作動等の原因に
なる恐れがあった。
もので、内箱に収容した電子制御ユニットへ水がかかる
ことを防止出来るようにすることを課題としている。
め、本発明は、電子制御ユニットを収容する内箱と、空
間をあけて上記内箱を収容する外箱と、該外箱に被せる
アッパーカバーとを備え、上記内箱の上面に設けた電子
制御ユニットの挿入口を閉鎖する蓋部を薄肉ヒンジ部を
介して上記内箱に一体に設け、上記アッパーカバーを上
記蓋部を囲むようにして外箱に取り付け、内箱の電子制
御ユニット挿入口を上記蓋部とアッパーカバーとで2重
壁で囲み、上記蓋部の一側壁部の下端を内箱に上記薄肉
ヒンジ部を介して連結していると共に、対向する他側壁
部を下端より切り欠いて、上記電子制御ユニットの電線
取出口としている電子制御ユニットの収容箱を提供して
いる。
亀裂破損が発生した場合、あるいは、結露等によってア
ッパーカバー内面に水滴が付着しても、電子制御ユニッ
トを収容した内箱の内部は、その上面の開口を蓋部によ
って閉鎖しているため、内箱内部への浸水を防止でき、
電子制御ユニットに水がかかることを防止できる。
部の電線取出口および外箱の電線貫通穴を通して電線を
取り出している。
部を突設し、該載置板部を上記外箱に設けた受座部に載
置して、外箱の内部に内箱を上記空間をあけて収容保持
し、かつ、上記空間外箱に設けた吸気口と排気口とを上
記空間に連通させて冷却用空間としている。
圧を導入するため、エンジンルーム内の前方に配置した
ダクトと接続して、外箱と内箱の間の空間に冷却空気を
流通させるため、高温雰囲気中のエンジンルーム内に電
子制御ユニットを配置しても、熱による問題を解消する
ことができる。なお、蓋部は上記載置板部の一辺の先端
より薄肉ヒンジ部を介して一体成形している事が好まし
い。
形態について説明する。
係る電子制御ユニット(電子制御ユニット)1の収容箱
10は、自動車のエンジンルームに配置されるものであ
る。この収容箱10は、電子制御ユニット1が収容され
る内箱11と、この内箱11を収容する外箱12および
該外箱12の上部に被せるアッパーカバー13とより構
成している。
挿入用の開口11aを備え、該開口11aより電子制御
ユニット20を挿入して収容するもので、上記開口11
aを囲む上側部の一辺より外側へ水平に突出させた載置
板部14の先端に薄肉ヒンジ部15を介して蓋部16を
一体に形成し、該蓋部16を薄肉ヒンジ部15を支点と
して回転させて、上記開口11aを閉鎖するようにして
いる。
11の側壁上部には上端から切り欠いた側面開口11b
を上記の上面開口11aと連通して形成している。この
側面開口11bの下端より外方へ突出した載置板部17
を突設し、該載置板部17にコネクタ収容部18を形成
している。
6aと対向する側壁面16bを切り欠いて電線取出口1
9を形成し、蓋部16を回転させて閉鎖した時に、電線
取出口19が上記側面開口11bに位置して、内箱11
に収容する電子制御ユニット20からの電線群Wを電線
取出口19から引き出せるようにしている。
た状態で、電子制御ユニット20の上端は内箱11の上
面開口11aに位置させるようにしており、該位置決め
保持のために、電子制御ユニット20に取付穴20aを
設け、該取付穴20aにブラケット21の一端にビス止
めし、該ブラケット21の他端を外箱12の受座部23
に設けた取付穴23aにビス止めするようにしている。
を所要の空間22をあけて収容できる形状としており、
その上端の一辺側に内箱11の載置板部14を載置する
受座部24を設けている一方、他辺側にも載置板部17
を載置する上記受座部23を設けている。これら受座部
24、23に内箱11の載置板部14、17を載置する
ことにより、外箱12の内部に空間22をあけて内箱1
1が保持される。
A、25Bを穿設した上向板部26を形成している。上
記電線貫通穴25A、25Bには、内箱11の電線引出
口19からの電線をグロメット30を介して外部へと引
き出している。
28とを側壁に設け、吸気口27を電動ファン(図示せ
ず)のダクトに連通させて、外箱12と内箱11との空
間22に冷却用空気を吸引させている。
端とロック嵌合させて取り付ける形状としている。即
ち、内箱11内に電子制御ユニット20を収容して蓋部
16で内箱12を閉鎖した状態で、アッパーカバー13
を外箱12の上端に取り付けるようにしている。このア
ッパーカバー13の取付状態で、アッパーカバー13と
蓋部16との間に所要に空間30をあけている。
て、内箱11の上端開口11aより電子制御ユニット2
0を挿入し、その後、蓋部16を閉じる。この状態で、
蓋部16により上面開口11aおよび側面開口11bは
閉鎖され、蓋部16に設けた電線引出口19から電線群
が引き出された状態となる。ついで、内箱を外箱12に
挿入し、載置板部14、17を外箱12の受座部24、
23に載置して収容する。内箱11の電線引出口19よ
り引き出された電子制御ユニット20からの電線を、グ
ロメット26を介して外箱12の電線挿通穴25A、2
5Bより外部へ引き出す。最後に、アッパーカバー13
を外箱12に被せてロック固定し、収容箱10の組立が
完了する。
ム内に、外箱12から突設したブラケット31を介して
取り付けられる。
御ユニット20を収容した内箱11は、電子制御ユニッ
ト挿入用の上面開口11aおよび側面開口11bが蓋部
16により閉鎖され、側面開口11bの電線引出口19
のみが開口した状態となるが、該電線引出口19は側面
で、かつ、挿通させる電線群により閉鎖されているた
め、内箱11の内部は略シール状態となる。
や破損が発生して浸水が生じても、また、結露によりア
ッパーカバー13の内面に水滴が付着しても、内箱11
への浸水を防止でき、該内箱11に収容している電子制
御ユニット20に水がかかることを防止できる。また、
内箱11の蓋部16は内箱に一体成形で設け、薄肉ヒン
ジ部を支点として回転させるだけで内箱11の開口を閉
鎖でき、簡単に形成できるとともに、簡単に内箱11を
シールすることができる。
2に冷却用空気が循環されるため、内箱11に収容した
電子制御ユニット20がエンジンルーム内の高温雰囲気
により過熱される事も防止できる。
に係わる電子制御ユニットの収容箱では、内箱と外箱の
2重構造とし、かつ、電子制御ユニットを収容する内箱
に蓋部を一体に設け、電子制御ユニットを収容した後に
蓋部を閉じるだけで略シール状態とすることができる。
よって、外箱に取り付けるアッパーカバー、さらに外箱
自体に亀裂は破損が発生しても、また、アッパーカバー
及び外箱内で結露により内面側に水滴が付着しても、内
箱の内部まで浸水が発生することを防止できる。
ユニットに水がかかることを防止でき、電子制御ユニッ
トの誤作動、故障等の発生を防止できる。
るため、外箱の電線挿通部や、外箱とアッパーカバーと
の接合部等において、簡易防水を施すだけでよくなり、
これらの部分の構成を簡単とすることができる。
け、該空間に冷却用空気を循環させているため、内箱に
収容した電子制御ユニットの過熱化を防止でき、高温雰
囲気下のエンジンルーム内に電子制御ユニットを配置し
ても、過熱による問題を解消できる。
略図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 電子制御ユニットを収容する内箱と、空
間をあけて上記内箱を収容する外箱と、該外箱に被せる
アッパーカバーとを備え、上記内箱の上面に設けた電子
制御ユニットの挿入口を閉鎖する蓋部を薄肉ヒンジ部を
介して上記内箱に一体に設け、上記アッパーカバーを上
記蓋部を囲むようにして外箱に取り付け、内箱の電子制
御ユニット挿入口を上記蓋部とアッパーカバーとで2重
壁で囲み、上記蓋部の一側壁部の下端を内箱に上記薄肉ヒンジ部を
介して連結していると共に、対向する他側壁部を下端よ
り切り欠いて、上記電子制御ユニットの電線取出口とし
ている 電子制御ユニットの収容箱。 - 【請求項2】 上記内箱の上部外面より水平方向に載置
板部を突設し、該載置板部を上記外箱に設けた受座部に
載置して、外箱の内部に内箱を上記空間をあけて収容保
持し、かつ、上記空間外箱に設けた吸気口と排気口とを
上記空間に連通させて冷却用空間としている請求項1に
記載の電子制御ユニットの収容箱。
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