JP3037940B1

JP3037940B1 - 化粧料

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Publication number: JP3037940B1
Application number: JP10361366A
Authority: JP
Inventors: 孝好梶野; 哲朗神谷
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1998-12-18
Filing date: 1998-12-18
Publication date: 2000-05-08
Anticipated expiration: 2018-12-18
Also published as: JP2000178149A; EP1055405A1; WO2000037028A1

Abstract

【要約】【解決手段】（Ａ）カチオン性架橋共重合体、（Ｂ）
平均粒径０．０５〜５０μｍの粉体、及び（Ｃ）水相溶
性溶剤を含有する化粧料。【効果】皮膚に塗布しやすく、感触も良好で、しかも
粉体の分散性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、粉体の分散性に優
れ、感触の良好な粉体含有化粧料に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、ローション系の化粧料は、エタ
ノール等の水相溶性溶剤を含有するが、これに粉体を配
合すると、粉体を安定に分散させておくことが困難にな
る。分散安定性を保つためには、系の粘度が高い方がよ
いが、そうすると皮膚や毛髪に塗布したときの感触が損
なわれる。また、系の粘度を低く保ち、使用前は二層に
分離しているが使用時に振盪して均一分散系にする二層
分離型のものも知られているが、長時間保存後に振盪す
ると、沈降した粉体が塊状になり再分散し難いという問
題があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、粉体
の分散性に優れ、感触も良好な化粧料を提供することに
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明者らは、カチオン
性架橋共重合体と、特定粒径の粉体と、水相溶性溶剤と
を組合わせて用いれば、粉体の分散性及び再分散性に優
れ、しかも感触も良好な化粧料が得られることを見出し
た。

【０００５】すなわち、本発明は、次の成分（Ａ）、
（Ｂ）及び（Ｃ）：（Ａ）カチオン性架橋共重合体、（Ｂ）平均粒径０．０
５〜５０μｍの粉体、（Ｃ）水相溶性溶剤を含有する化
粧料を提供するものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明で用いられる成分（Ａ）の
共重合体は、４級化アンモニウム塩基含有ビニル単量体
（以下、単量体（ａ₁））の少なくとも１種と、後記一
般式（１）又は（２）で表わされるアミド基含有ビニル
単量体（以下、単量体（ａ₂））の少なくとも１種と、
２個以上のビニル基を分子中に有する架橋性ビニル単量
体（以下、単量体（ａ₃））の少なくとも１種とを必須
構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られる
カチオン性架橋共重合体（以下、共重合体（Ａ））であ
る。

【０００７】共重合体（Ａ）を構成する単量体のうち、
単量体（ａ₁）としては、ジアルキルアミノ基を有する
（メタ）アクリル酸エステル又は（メタ）アクリルアミ
ド類、ジアルキルアミノ基を有するスチレン類、ビニル
ピリジン類、Ｎ−ビニル複素環化合物類、アミノ基を有
する単量体の４級アンモニウム塩、ジアリル型４級アン
モニウム塩などが挙げられる。

【０００８】単量体（ａ₁）の好ましい具体例として
は、ジメチルアミノエチル（メタ）アクリレート、ジエ
チルアミノエチル（メタ）アクリレート、ジメチルアミ
ノプロピル（メタ）アクリルアミド、ジエチルアミノプ
ロピル（メタ）アクリルアミドの４級化剤で４級化した
４級アンモニウム塩、あるいはジメチルジアリルアンモ
ニウムクロライド等が挙げられる。

【０００９】上記４級アンモニウム塩を得るための好ま
しい４級化剤としては、塩化メチル、ヨウ化メチル等の
ハロゲン化アルキル、硫酸ジエチル、硫酸ジ−ｎ−プロ
ピル等が挙げられる。

【００１０】単量体（ａ₂）としては、一般式（１）又
は（２）

【００１１】

【化３】

【００１２】〔式中、Ｒ¹は水素原子又はメチル基を示
し、Ｒ²及びＲ³は同一又は異なって、水素原子又は炭
素数１〜４の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくは
アルケニル基を示すか、あるいはＲ²とＲ³が一緒にな
って-(CH₂)_n-（ｎは３〜６の整数）又は-(CH₂)₂O-(CH₂)
₂-を示し、隣接する窒素原子を含む環を形成する。〕

【００１３】

【化４】

【００１４】〔式中、Ｒ¹は前記と同じ意味を示し、Ａ
¹は-(CH₂)_m-（ｍは２〜５の整数）を示す〕で表される
単量体、例えば、Ｎ−メチル（メタ）アクリルアミド、
Ｎ，Ｎ−ジメチル（メタ）アクリルアミド、Ｎ，Ｎ−ジ
エチル（メタ）アクリルアミド、Ｎ−ｎ−プロピル（メ
タ）アクリルアミド、Ｎ−ｔ−ブチルアクリルアミド、
Ｎ−（メタ）アクリロイルモルホリン、Ｎ−ビニルピペ
リドン、Ｎ−ビニルピロリドン等が挙げられる。これら
のうち、Ｎ，Ｎ−ジ置換アクリルアミドを用いた場合に
使用感が好ましく、さらにはＮ，Ｎ−ジメチル（メタ）
アクリルアミド、Ｎ，Ｎ−ジエチル（メタ）アクリルア
ミド等が、特に好ましい。

【００１５】単量体（ａ₃）としては、多価アルコール
又は不飽和アルコールの（メタ）アクリル酸エステル、
アクリルアミド、ジビニル化合物、ポリアリル化合物等
が挙げられる。これらのうち、エチレングリコールジ
（メタ）アクリレート、ポリエチレングリコールジ（メ
タ）アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ（メ
タ）アクリレート、ペンタエリスリトールのアリルエー
テル化体、ビニル（メタ）アクリレート、アリル（メ
タ）アクリレート等が、特に好ましい。

【００１６】単量体（ａ₁）と単量体（ａ₂）との好まし
い配合比率は、（ａ₁）／（ａ₂）のモル比で、２／９８
〜９８／２であり、さらに好ましくは３／９７〜６０／
４０である。上記モル比が小さい場合はチキソトロピー
性の発現が、モル比が大きい場合は低シェアレート時の
粘度保持が夫々容易となるが、両特性発現には上記範囲
内である方が好ましい。

【００１７】単量体（ａ₃）の割合は、単量体全量に対
して０．００２〜５重量％が好ましく、特に０．００２
〜３重量％、さらに０．００２〜１重量％が特に好まし
い。単量体（ａ₃）の割合が上記範囲であれば、共重合
体（Ａ）から形成されるハイドロゲルの粘度が十分であ
り、またハイドロゲルの感触は柔らかく、すべりの良い
ものとなる。

【００１８】共重合体（Ａ）は、必須構成単位である前
記の３種類のビニル単量体のそれぞれ１種以上の他、こ
れらと共重合可能な他のビニル単量体を構成成分とする
ことができる。他のビニル単量体としては、例えばメチ
ル（メタ）アクリレート、エチル（メタ）アクリレート
等の（メタ）アクリル酸誘導体；アクリル酸、メタアク
リル酸等のアニオン性基含有単量体；Ｎ−（３−スルホ
プロピル）−Ｎ−アクリロイルオキシエチル−Ｎ，Ｎ−
ジメチルアンモニウムベタイン、Ｎ−カルボキシメチル
−Ｎ−メタクリロイルオキシエチル−Ｎ，Ｎ−ジメチル
アンモニウムベタイン等のベタイン類などが挙げられ
る。

【００１９】共重合体（Ａ）は、常法により、水溶液重
合法、逆相懸濁重合法、沈澱重合法などを用いて製造で
きる。

【００２０】

【００２１】成分（Ａ）の共重合体は、１種以上を用い
ることができ、全組成中に０．０１〜２０重量％、特に
０．０２〜１０重量％、さらに０．１〜５重量％配合す
るのが、粉体の分散性及び感触の点で好ましい。

【００２２】本発明で用いられる成分（Ｂ）の粉体とし
ては、通常の化粧料に用いられるものであれば特に制限
されず、例えば片末端にラジカル重合性基を有するポリ
シロキサン化合物を分散剤として、溶媒中でビニルモノ
マーの分散重合を行うことにより得られたポリマー微粒
子（以下、ポリマービーズＳという）、シリコーン樹脂
（ＫＭＰ−５９０（信越化学社製）、トスパール１４
５、トスパール２０００Ｂ（以上、東芝シリコーン社
製）、トレフィル（東レ社製）等）や、ナイロン樹脂
（ＳＰ−５００（東レ社製）等）、ポリスチレン系樹脂
（ファインパール（住友化学工業社製）、テクポリマー
ＳＢ（積水化成品工業社製）、ファインパウダーＳＧＰ
（綜研化学社製）等）、ポリエチレン樹脂（フロービー
ズ（住友精化社製）等）、ポリメクタリル酸メチル系樹
脂（マツモトマイクロスフェアーＭ（松本油脂製薬社
製）、テクポリマーＭＢ（積水化成品工業社製）、ファ
インパウダーＭＰ（綜研化学社製）等）、ジビニルベン
ゼン系樹脂、合成シリカビーズ、ポリウレタン系樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂、メラミン樹脂、フェノール系樹
脂、フッ素系樹脂等の有機粉体；タルク、セリサイト、
マイカ、カオリン、ベンガラ、クレー、ベントナイト、
ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、雲母、酸化
マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、硫酸アルミニウム、ミョウバン、硫酸カルシウム、
硫酸バリウム、硫酸マグネシウム等の無機粉体などが挙
げられる。

【００２３】粉体の形状は球状、柱状、板状、針状等い
ずれでもよいが、使用目的により異なるが、プレシェー
ブ化粧料のような場合には、球状であるのが、感触やす
べりの点で好ましい。粉体の真球度は特に制限されない
が、真球度が増すにつれて動摩擦係数が下がり肌の滑り
感が高まるので、なるべく真球に近い粉体を用いるのが
好ましい。

【００２４】また、粉体の平均粒径は０．０５〜５０μ
ｍ、好ましくは０．５〜５０μｍである。プレシェーブ
化粧料の場合には、この範囲内であると、潤滑性に優れ
るので好ましく、粒径１〜２０μｍの粉体が全粉体の８
０重量％以上であるのが特に好ましい。また、粒径が２
００μｍ以上の粉体を実質的に含まないことが望まし
い。

【００２５】これらの粉体は、常法により、シリコーン
処理、フッ素処理、金属石鹸処理、脂肪酸処理などの疎
水化処理を行ったものでもよい。

【００２６】成分（Ｂ）の粉体は、１種以上を用いるこ
とができ、全組成中に０．１〜１０重量％、特に１〜７
重量％、さらに２〜６重量％配合するのが、十分な効果
が得られるとともに、塗布後に白っぽくならないので好
ましい。

【００２７】本発明で用いられる成分（Ｃ）の水相溶性
溶剤としては、２０℃における水に対する溶解度が５以
上のものであれば特に制限されず、例えば炭素数１〜４
の低級アルコール、多価アルコール、グリコールエーテ
ルが挙げられる。低級アルコールとしては、例えばエタ
ノール、イソプロパノール等が挙げられ；多価アルコー
ルとしては、例えばエチレングリコール、プロピレング
リコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコー
ル、１，３−ブチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリ
スリトール、ソルビトール等が挙げられる。

【００２８】グリコールエーテルとしては、例えばエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル等が挙げられる。

【００２９】成分（Ｃ）の水相溶性溶剤としては、低級
アルコール、多価アルコールが好ましく、特にエタノー
ル、グリセリンが好ましい。

【００３０】成分（Ｃ）の水相溶性溶剤は、１種以上を
用いることができ、全組成中に０．０１〜９５重量％、
特に０．１〜６５重量％、さらに１〜６０重量％配合す
るのが、溶解性、安定性の点で好ましい。

【００３１】プレシェーブ化粧料の場合、成分（Ｃ）と
してはエタノールが好ましく、エタノールは全組成中に
５０重量％以上、好ましくは６０〜９５重量％、特に好
ましくは６５〜９０重量％配合される。

【００３２】本発明の化粧料には、上記必須成分のほ
か、通常の化粧料に用いられるアニオン性界面活性剤、
両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界
面活性剤、アニオン性重合体、非イオン性重合体、カチ
オン性重合体、エチレンオキシド・プロピレンオキシド
ブロック共重合体、油分、機能性ビーズ・カプセル類、
シリコーン類、金属キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収
剤、保湿剤、抗炎症剤、清涼剤、着色剤、香料、水など
を、適宜配合できる。

【００３３】本発明化粧料は、通常の方法に従って製造
でき、その剤型は特に制限されず、例えばヘアリキッ
ド、育毛剤、スタイリング剤、ヘアトリートメント等の
毛髪化粧料；化粧水、乳液、デオドラント剤、シェービ
ングジェル、プレシェーブローション、アフターシェー
ブローション、液状ファンデーション等の皮膚化粧料な
どとして適用できる。

【００３４】本発明においては、配合成分を選択するこ
とにより、粉体が均一に分散した状態の化粧料が得られ
たり、静置時には粉体が沈降する二層分離型の化粧料が
得られたりする。二層分離型の場合には、振とうするこ
とにより、粉体を均一に分散させて使用するが、その場
合にも、粉体を容易に均一に再分散させることができ
る。

【００３５】

【発明の効果】本発明の化粧料は、粉体の分散性が良好
で、皮膚に塗布しやすく、塗布時及び乾燥後の感触も良
好である。またプレシェーブ化粧料の場合にはシェーバ
ーのすべりが良いなどひげそり効果が高い。また、二層
分離型の形態の場合には、粉体の再分散性に優れる。

【００３６】

【実施例】製造例１反応容器中に、Ｎ，Ｎ−ジメチルアミノエチルメタクリ
ル酸ジエチル硫酸塩（MOEDES：日東化学工業社製）２
３．８５ｇ、Ｎ，Ｎ−ジメチルアクリルアミド７１．３
７ｇ、ポリエチレングリコールジメタクリレート（NK-9
G：新中村化学社製）０．０４２９ｇ、イオン交換水３
５０ｇからなる予め窒素置換した単量体水溶液を入れ、
２０分間さらに窒素を吹き込み、反応系内を窒素置換し
ながら５５℃まで昇温した。次いで、重合開始剤（２，
２′−アゾビス（２−アミジノプロパン）２塩酸塩）を
０．２２ｇ添加した。３０分〜１時間後に重合し始め、
全体が柔らかいゲル状となった。そのまま攪拌を続け、
重合開始剤添加４時間後、重合を停止させた。餅状の内
容物を取り出し、５リットルのエタノール中で１０分攪
拌洗浄し、乾燥させた。その後、コーヒーミル、ジェッ
トミルで粉砕し、粉砕粒子をハイボルターで分級し、カ
チオン性架橋共重合体Ｎｏ．１を得た。

【００３７】製造例２〜１８表１に示す単量体を用い、製造例１と同様にして、カチ
オン性架橋共重合体Ｎｏ．２〜Ｎｏ．１８を製造した。

【００３８】

【表１】

【００３９】実施例１表２に示す組成のプレシェーブ化粧料を常法により製造
し、粉体の再分散性、皮膚への塗布のしやすさ、シェー
バーのすべり及びひげそり後の肌感触について評価し
た。結果を表２に併せて示す。

【００４０】（評価方法）プレシェーブ化粧料を適量、
皮膚に塗布し、電気カミソリでひげをそった。各段階で
の評価を、専門パネラー１５名により、以下の基準で官
能評価した。平均スコアを求め、下記の判定基準により
結果を示した。

【００４１】（１）粉体の再分散性：非常によい・・・・・スコア４。よい・・・・・・・・スコア３。やや悪い・・・・・・スコア２。悪い・・・・・・・・スコア１。

【００４２】（２）皮膚への塗布のしやすさ：非常に塗布しやすい・・・・・スコア４。塗布しやすい・・・・・・・・スコア３。やや塗布しにくい・・・・・・スコア２。塗布しにくい・・・・・・・・スコア１。

【００４３】（３）シェーバーのすべり：すべりが非常によい・・・・・スコア４。すべりがよい・・・・・・・・スコア３。すべりがあまりよくない・・・スコア２。すべりが悪い・・・・・・・・スコア１。

【００４４】（４）ひげそり後の肌感触：非常によい・・・・・・・・・スコア４。よい・・・・・・・・・・・・スコア３。あまりよくない・・・・・・・スコア２。べたつく・・・・・・・・・・スコア１。

【００４５】＜判定基準＞平均スコア３．５〜４．０・・・◎。平均スコア２．５〜３．４・・・○。平均スコア１．５〜２．４・・・△。平均スコア１．０〜１．４・・・×。

【００４６】

【表２】

【００４７】実施例２〜１０表３に示す組成のプレシェーブ化粧料を常法により製造
した。得られたプレシェーブ化粧料はいずれも、皮膚に
塗布しやすく、感触も良好であり、ひげそり効果が高
く、しかも粉体の再分散性に優れていた。

【００４８】

【表３】

【００４９】実施例１１表４に示す組成の化粧料を常法により製造し、粉体の分
散性（肉眼観察、二層分離型の場合は再分散性、評価基
準は実施例１と同じ）、毛髪又は皮膚への塗布時の感触
及び乾燥後の感触について評価した。結果を表４に併せ
て示す。

【００５０】（評価方法）毛髪での評価は、長さ２０c
m、重さ３０ｇの毛束をシャンプーで洗浄した後、化粧
料１ｇを塗布し、ドライヤーで５分間乾燥して行った。
また皮膚での評価は、化粧料１ｇを内腕部に塗布し、３
０分間自然乾燥後、評価を行った。これらのときの、各
段階での感触を、専門パネラー１５名により、以下の基
準で官能評価した。平均スコアを求め、下記の判定基準
により結果を示した。

【００５１】（１）毛髪への塗布時の感触：塗布時の髪の感じが非常によい・・・・・スコア４。塗布時の髪の感じがよい・・・・・・・・スコア３。塗布時の髪の感じがやや悪い・・・・・・スコア２。塗布時の髪の感じが悪い・・・・・・・・スコア１。

【００５２】（２）毛髪での乾燥後の感触：乾燥後の髪のすべりが非常によい・・・・・スコア４。乾燥後の髪のすべりがよい・・・・・・・・スコア３。乾燥後の髪のすべりがあまりよくない・・・スコア２。乾燥後の髪のすべりがよくない・・・・・・スコア１。

【００５３】（３）皮膚への塗布時の感触：すべりが非常によい・・・・・スコア４。すべりがよい・・・・・・・・スコア３。すべりがあまりよくない・・・スコア２。すべりがよくない・・・・・・スコア１。

【００５４】（４）皮膚での乾燥後の感触：非常によい・・・・・・・・・スコア４。すべりがよい・・・・・・・・スコア３。すべりがあまりよくない・・・スコア２。べたつく・・・・・・・・・・スコア１。

【００５５】＜判定基準＞平均スコア３．５〜４．０・・・◎。平均スコア２．５〜３．４・・・○。平均スコア１．５〜２．４・・・△。平均スコア１．０〜１．４・・・×。

【００５６】

【表４】

【００５７】実施例１２〜２０表５に示す化粧料を製造した。これらは、いずれも粉体
の分散性が良好であり、毛髪、皮膚への塗布感触に優
れ、乾燥後に滑らかな感触を付与するものであった。

【００５８】

【表５】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開平９−208452（ＪＰ，Ａ) 特開平８−268857（ＪＰ，Ａ) 特開平５−140531（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A61K 7/00 - 7/50

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】次の成分（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ）：（Ａ）（ａ₁）４級化アンモニウム塩基含有ビニル単量
体、（ａ₂）一般式（１）又は（２）【化１】〔式中、Ｒ¹は水素原子又はメチル基を示し、Ｒ²及び
Ｒ³は同一又は異なって、水素原子又は炭素数１〜４の
直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基
を示すか、あるいはＲ²とＲ³が一緒になって-(CH₂)_n-
（ｎは３〜６の整数）又は-(CH₂)₂O-(CH₂)₂-を示し、隣
接する窒素原子を含む環を形成する。〕【化２】〔式中、Ｒ¹は前記と同じ意味を示し、Ａ¹は-(CH₂)_m-
（ｍは２〜５の整数）を示す。〕で表されるアミド基含
有ビニル単量体、（ａ₃）２個以上のビニル基を分子中に有する架橋性ビ
ニル単量体、を必須構成単量体として、ラジカル重合して得られるカ
チオン性架橋共重合体、（Ｂ）平均粒径０．０５〜５０μｍの粉体、（Ｃ）水相溶性溶剤を含有する化粧料。
【請求項２】化粧料が、皮膚化粧料又は毛髪化粧料で
ある請求項１記載の化粧料。