JP3035589U - ボーリングゲーム盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボーリングゲームの臨場感を損なうことな
く、倒れたピンを迅速かつ確実に取り除いて残りのピン
を元の立設状態にセットして第２投目の投球を続行した
り、或いは第２投目が終了した後や、第１投目で全てピ
ンが倒れた場合には、全てのピンを自動的に迅速かつ正
確に整列立設させてゲームを再開することのできるボー
リングゲーム盤を提供する。 【構成】 上面にボール５を転がすレーン２が形成され
た基台１と、基台１のレーン２の一端に設けられて基台
１の幅方向に移動可能に取付られた投球台４と、投球台
４の上部に固定されてバネの復元力で回転する腕６ａを
有する投球人形６と、投球台４の投球人形６の腕６ａの
後方に設けられて、腕６ａの先端を係止する係止部７及
び係止部７の係止を解除する押しボタン８と、基台１の
他端に設けられたピン立設部２１と、ピン立設部２１の
上部に上下動可能に設けられてピン１０を立設させるピ
ン整列手段３３と、ピン立設部２１の外端部に着脱可能
に取り付けられるピン回収容器４１とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、卓上でボーリングの遊戯を楽しむボーリングゲーム盤に関する。

【０００２】

【従来の技術】

【０００３】 従来のこの種のボーリングゲーム盤は、上面にレーンが形成された基台上の一 端側に投球人形を設け、基台の他端にピンを整列させるピン立設部を設け、前記 投球人形がボールを投げるとピン立設部に整列して立設されたピンにボールが当 たり、ピンを倒すが、第１投目で全てのピンが倒れないで残った場合には、倒れ ないで残ったピンの間に倒れたピンを手で摘んで取り除いた後に、第２投目のボ ールを投球するようにしたものが知られている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来のボーリングゲーム盤にあっては、１投目のボールでピンが倒 れないで残った場合に、倒れたピンを手で摘んで取り除かなければならないので 、ボーリングゲームの臨場感が損なわれるばかりでなく、取り除く際に立設した ピンに手が触れて位置がずれたり、或いは倒れてしまったりして完全な試合を行 うことができないこと、さらに第１投目で全てのピンが倒れたり、或いは第２投 目が終了した後には全てのピンを手でピン立設部に整列立設させなけれならない 煩わしさがあること等の問題点があった。

【０００５】 この考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ボーリングゲームの臨 場感を損なうことなく、倒れたピンを迅速かつ確実に取り除いて残りのピンを元 の立設状態にセットして第２投目の投球を続行したり、或いは第２投目が終了し た後や、第１投目で全てピンが倒れた場合には、全てのピンを自動的に迅速かつ 正確に整列立設させてゲームを再開することのできるボーリングゲーム盤を提供 することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、上面にボールを転がすレーンが形成さ れた基台と、前記基台のレーンの一端に設けられて前記基台の幅方向に移動可能 に取付られた投球台と、前記投球台の上部に固定されてバネの復元力で回転する 腕を有する投球人形と、前記投球台の投球人形の腕の後方に設けられて該腕の先 端を係止する係止部及び前記係止部の係止を解除する押しボタンと、前記基台の 他端側に設けられたピン立設部と、前記ピン立設部の上部に上下動可能に設けら れてピンを立設させるピン整列手段と、前記ピン立設部の外端部に着脱可能に取 り付けられるピン回収容器とを備えたことを特徴としている。

【０００７】 請求項２では、前記ピン整列手段は、前記ピン立設部の幅方向の両側に立設さ れたガイド部材と、前記ガイド部材に沿って上下動可能に支持されたピン整列装 置とを有してなり、前記ピン整列装置が、前記ガイド部材の内側に形成されたガ イド溝に沿って上下動可能に支持された装置本体と、この装置本体の中央に弾性 部材を介して支持されると共に底部に前記ピンを縦方向に通過させる落穴が形成 されたピンの投入容器と、前記投入容器を振動させる振動発生手段とを備えたこ とを特徴としている。

【０００８】 請求項３では、前記ピンの底部には錘と係合突起が設けられ、前記ピン立設部 の表面には前記整列手段の落穴から落下したピンの係合突起が挿入されることで 前記ピンを立設させる係合穴が形成されていることを特徴としている。

【０００９】 請求項４では、前記ピン立設部を前記回収容器側に傾斜可能に、前記ピン立設 部を基台の上部に別体で形成しかつ前記基台の他端に枢軸したことを特徴として いる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

次に、図示例に基づいて本考案の実施の形態について説明する。 図１は本考案の一実施の形態を示すものであり、符号１はボーリングゲーム盤 の基台であり、この基台１の上面にはレーン２が形成されて、レーン２の両側部 に側溝３が形成されている。レーン２は、プラスチック、木、或いは金属等を用 いることが好ましい。

【００１１】 レーン２の一端部には投球台４が設けられ、投球台４の上部には、ボール５を 投球する姿勢を取った投球人形６が固定されている。この投球人形６の腕６ａは 回転可能でかつバネの復元力で元の状態に戻るように胴体にとりつけられており 、遊戯者が手で投球人形６の腕６ａを回転させた後に手を離すとレーンの他端側 に向かってボール５を押しだす方向に回転する。また、投球台４の上部には腕６ ａの先端にボール６をセットするボール載置部４ａが形成され、このボール載置 部４ａの後方には投球人形６の回転させた腕６ａの先端を係止する係止部７が設 けられ、この係止部７の後方には係止部７の係止を解除する押ボタン８が設けて 有る。

【００１２】 さらに、投球台４は、レーン２の幅方向に形成された長穴９に沿って移動可能 かつ回転可能に取り付けられており、この長穴９の任意の位置に固定されること で、投球人形６の投球位置が設定される。

【００１３】 基台１の他端にはピン立設部２１が設けてある。ピン立設部２１の上部にはピ ン整列手段３１が設けてあり、このピン整列手段３１を支持するためにピン立設 部２１はレーン２の幅より僅かに幅広に形成され、このピン立設部２１と同じ幅 寸法に形成された基台１ａの上部に重なるように配設されている。ピン立設部２ １の上面にはレーン２と面一に連なるピン立設面２ａ及び側溝３と連なる側溝３ ａが形成され、ピン立設部２１の外端部２２は基台１ａの外端部１ｂに回動可能 に枢軸されている。これによって、ピン立設部２１は基台１の他端側へ回動可能 とされている。また、ピン立設面２ａにはピン１０を立設させる際に、ピン１０ の底部に形成された係合突起１０ａが挿入される係合穴２ｃが形成されている。

【００１４】 ピン整列手段３１は、ピン立設部２１のピン立設面２ａの両側に張り出した部 位に平行に立設されたガイド部材３２と、このガイド部材３２に沿って上下動す るピン整列装置３３と、ガイド部材３２の上部に嵌着された天井部材３４とから 構成されている。

【００１５】 ガイド部材３２は、下端がピン立設部３１の両側に固定され、内側にはピン整 列装置３３の両側に設けた一対のガイドピン３３ａが摺動するガイド溝３２ａが 形成され、このガイド溝３２ａの上下にはストッパ３２ｂが設けて有る。 ピン整列装置３３は、矩形の装置本体３５と、この装置本体３５の内側にゴム 等の弾性部材３６を介して支持された投入容器３７と、投入容器３７を振動させ る駆動手段とから主に構成されている。

【００１６】 装置本体３５の内側には三角形状の開口部３５ａが形成され、この開口部３５ ａの内側には開口部３５ａに沿って一回り小さく形成された投入容器３７が配設 されている。投入容器３７は、３方向に設けられた弾性部材３６で装置本体３５ 内部に支持されている。投入容器３７の底板３７ａには、ピン１０を縦方向にの み通過させる落穴３７ｂが形成されている。落穴３７ｂは、上面に面取部３７ｃ が形成されることでピン１０が滑り込み易い形状とされ、図３に示すように、底 板３７ａの裏面には落穴３７ｂと連通するガイド筒３７ｄが取り付けられ、これ によってピン１０がピン立設面２ａの係合穴２ｃに導かれる。ピン１０は、落穴 ３７ｂに底部から落ちるように底部に錘等を入れて重たくしてある。

【００１７】 また、装置本体３５には、モータと振動子による振動発生手段（図示せず）が 設けてあり、これを駆動させることで投入容器３７を振動させる。装置本体３５ の上部には振動発生手段のスイッチ３７ｅが設けて有る。 ピン立設部２１の外端部には、倒れたピン１０を回収する回収容器４１が設け てある。この回収容器４１は、ピン立設部２１の端部に着脱可能に取り付けられ るものである。

【００１８】 本実施の形態のボーリングゲーム盤は、上述したように構成されているため、 まず投球人形６をレーン２の最適な位置に配置すると共に投球人形６の腕６ａを 回転させて先端を係止部７に形成させた後、ボール１０をボール載置部４ａに載 置する。

【００１９】 次いで、押しボタン８を押すことで、係止部７の係止状態を解除してピン立設 部１０に所定の形状に整列して立設されたピン１０をめがけて第１投目のボール ５を投球する。投球されたボール５はレーン２の上を転がってピン立設部１０上 に整列したピン１０を倒しながら回収容器４１の内部に回収される。又は、側溝 ３に回収される。

【００２０】 次いで、ピン立設部２１の上部にピン１０が残った場合には、装置本体３５を ガイド部材３２に沿って下降させることで、立設したピン１０が投入容器３７の ガイド筒３７ｄ及び落穴３７ｂの内部に収納される。この状態で、図４に示すよ うに、ピン立設部２１を外端部２２を支点にして回収容器４１側に傾斜させるこ とで、立設したピン１０の間に倒れたピン１０だけが回収容器４１の内部に回収 される。

【００２１】 倒れたピン１０が回収容器３７内に回収された後には、ピン立設部２１を元の 状態に戻して基台１上に重ねてピン立設面２ａをレーン２と面一にし、次いで装 置本体３５をガイド部材３２に沿って上方へ移動させることで投入容器３７の落 穴３７ｂに保持されていたピン１０だけが再びピン立設面２ａ上に整列する。 次いで、残ったピン１０をめがけて、第２投目のボール１０を投球して残りの ピン１０を倒す。第２投目の後には、ピン立設部２１を傾斜させることで残った ピン１０も倒れたピン１０も全て回収容器３７に回収する。

【００２２】 第２投目が終わって、全てのピン１０が回収容器４１に回収されると、回収さ れたピン１０を全て投入容器３７の内部に投入した後に、スイッチ３７ｅをＯＮ することで投入容器４１を振動させる。投入容器４１が振動すると、投入容器４ １内のピン１０が踊りだして重たい底部から、落穴３７ｂの内部に落とし込まれ 、次いで底部の係合突起１０ａがピン立設面２ａの係止穴２ｃに挿入されかつ整 列状態で立設される。

【００２３】 この状態で、装置本体３５をガイド部材３２に沿って上昇させることで、ピン 立設面２ａには整列されたピン１０がセットされ、再び次のゲームを再開するこ とができる。

【００２４】

【考案の効果】

本考案は、上面にレーンが形成された基台と、基台のレーンの一端に設けられ て幅方向に移動可能に取付られた投球台と、投球台の上部に固定されてバネの復 元力で回転する腕を有する投球人形と、投球台の投球人形の腕の後方に設けられ て腕の先端を係止する係止部及び係止部の係止を解除する押しボタンと、基台の 他端側に設けられたピン立設部と、ピン立設部の上部に上下動可能に設けられて ピンを立設させるピン整列手段と、ピン立設部の外端部に着脱可能に取り付けら れるピン回収容器とを備えたので、ボーリングゲームの臨場感を損なうことなく 、倒れたピンを迅速かつ確実に取り除いて残りのピンを元の立設状態にセットし て第２投目の投球を続行することができると共に、第２投目が終了した後や、第 １投目で全てピンが倒れた場合には、全てのピンを自動的に迅速かつ正確に整列 立設させてゲームを再開することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るボーリングゲーム盤の全体概要
を説明するボーリングゲーム盤の斜視図である。

【図２】図１のピン立設部及びピン整列手段の斜視図で
ある。

【図３】図１のピン整列手段の底部側の平面図である。

【図４】図１のピン立設部を回動させ傾斜させることで
レーン上に倒れたピンを回収容器に回収する状態を説明
する説明図である。

【符号の説明】

１ 基台 ２ レーン ２ｃ 係合穴 ４ 投球台 ５ ボール ６ 投球者 ６ａ 腕 ７ 係止部 ８ 押しボタン １０ ピン １０ａ 係合突起 ２１ ピン立設部 ３１ ピン整列手段 ３２ ガイド部材 ３２ａ ガイド溝 ３３ ピン整列手段 ３５ ピン整列装置 ３７ 投入容器 ３７ｂ 落穴 ４１ ピン回収容器

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面にボールを転がすレーンが形成され
   た基台と、前記基台のレーンの一端に設けられて前記基
   台の幅方向に移動可能に取付られた投球台と、前記投球
   台の上部に固定されてバネの復元力で回転する腕を有す
   る投球人形と、前記投球台の投球人形の腕の後方に設け
   られて該腕の先端を係止する係止部及び前記係止部の係
   止を解除する押しボタンと、前記基台の他端側に設けら
   れたピン立設部と、前記ピン立設部の上部に上下動可能
   に設けられてピンを立設させるピン整列手段と、前記ピ
   ン立設部の外端部に着脱可能に取り付けられるピン回収
   容器とを備えたことを特徴とするボーリングゲーム盤。
2. 【請求項２】 前記ピン整列手段は、前記ピン立設部の
   幅方向の両側に立設されたガイド部材と、前記ガイド部
   材に沿って上下動可能に支持されたピン整列装置とを有
   してなり、前記ピン整列装置が、前記ガイド部材の内側
   に形成されたガイド溝に沿って上下動可能に支持された
   装置本体と、この装置本体の中央に弾性部材を介して支
   持されると共に底部に前記ピンを縦方向に通過させる落
   穴が形成されたピンの投入容器と、前記投入容器を振動
   させる振動発生手段とを備えたことを特徴とする請求項
   １に記載のボーリングゲーム盤。
3. 【請求項３】 前記ピンの底部には錘と係合突起が設け
   られ、前記ピン立設部の表面には前記整列手段の落穴か
   ら落下したピンの係合突起が挿入されることで前記ピン
   を立設させる係合穴が形成されていることを特徴とする
   請求項１又は２のいずれかに記載のボーリングゲーム
   盤。
4. 【請求項４】 前記ピン立設部を前記回収容器側に傾斜
   可能に、前記ピン立設部を基台の上部に別体で形成しか
   つ前記基台の他端に枢軸したことを特徴とする請求項１
   又は２のいずれかに記載のボーリングゲーム盤。