JP3025982U - 台車用タイヤ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 畑等のように道幅が一定しない土地での物の
運搬に適した台車用のタイヤ構造を提供する。 【構成】 タイヤ（６）を取り付けた複数のタイヤ支持
部材（７）を、荷台面下部の取付部に設けた横方向の１
対の長孔（２）（３）にそれぞれ横方向の位置自在に取
り付けることによって、タイヤを該荷台面の幅以内で取
付位置可変としたことを特徴とする荷台用タイヤ構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は台車用のタイヤ構造に関し、特に手持ち用台車で畑など農作業用の台 車に適したものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

従来から、手持ち台車としては１輪台車から４輪台車まで各種のものが様々な 用途に合わせて使用されている。その中で農作業用としては１輪台車や２輪台車 が多いが、正規の台車道路などがなく道幅が大小様々な畑内でこれら従来の台車 は使いずらかった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案はこれに鑑み検討の結果、畑内等のように道幅が種々変化していても安 定して荷物が運搬できる台車用のタイヤ構造を提供するものである。

【０００４】 即ち本考案の一つは、荷台面の下方に横方向に１対で設けられたタイヤをそれ ぞれ該荷台面の幅以内の横方向に取付位置可変であることを特徴とするものであ る。

【０００５】 また本考案の他の一つは、タイヤを取り付けた複数のタイヤ支持部材を、荷台 面下部の取付部に設けた横方向の１対の長孔にそれぞれ横方向の位置自在に取り 付けることによって、タイヤを該荷台面の幅以内で取付位置可変としたことを特 徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

図１及び図３に示すように農作業用の２輪台車に本考案のタイヤ構造を適用し た。本台車の荷台枠（10）の前後方向中央部に横方向の取付板（１）（１）を２ 本平行に架設し、該取付板（１）（１）にそれぞれ右タイヤ取付用長孔（２）（ ２）と左タイヤ取付用長孔（３）（３）を１対で横長に形成した。そして図２に 示すようにアルミ合金製角パイプを略コ字状に曲げ、その両端に取付プレート（ ４）（４）を固定し、中央部に設けたタイヤ取付軸（５）に空気入ゴムタイヤ（ ６）を取り付けたタイヤ支持部材（７）を２セット製作した。なおこの取付プレ ート（４）（４）には上記左右のタイヤ取付用長孔（２）（３）に適用するボル トナットと同じボルトナットの適合する取付孔（８）…を設けた。

【０００７】 このようにタイヤを取り付けたタイヤ支持部材（７）の１つを取付板（１）（ １）に架け渡して固定するには図３及び図４のようにタイヤが外側に向くように してその取付プレート（４）（４）の取付孔（８）…を一方のタイヤ取付用長孔 （２）あるいは（３）の所望の位置に合わせ、該取付板（１）（１）の上面側に 補助プレート（９）（９）を当てがってボルトナットで締め付けることにより行 う。そして他の１つのタイヤ支持部材（７）も同様にして取付板（１）（１）に 固定することにより、２本のタイヤ幅を簡単に変更することができるので道幅が 様々に変化する土地であっても、それに対応してタイヤ幅が変更自在であって使 い易い台車が得られる。 さらに本考案ではタイヤはいずれも荷台枠（10）の幅から外側へは突出しない ような構成であるので、本台車移動時に幅方向に余分な出張りがなく使い易い。

【０００８】 上記実施例では台車の荷台に荷台板は取り付けられていないが、もし荷台板が 固定されている場合、タイヤ支持部材（７）を取り付けるボルトは予め補助プレ ート（９）に溶接固定しておいてその雄ネジ部分だけを長孔（２）（３）を通し て下方へ突出させておけばよい。 また本タイヤ構造は上記の２輪台車ばかりでなく、３輪及び４輪台車にも適用 可能である。

【０００９】 なお上記の本台車の他の構造は、アルミ合金製角パイプからなる荷台枠（10） の前端にアルミ合金製丸パイプからなるハンドル杆（11）を着脱自在に取り付け 、該荷台枠（10）の前端部の両側下部に、荷台面を略水平に保持するための脚部 材（12）（12）を内側に折り曲げ自在に設けた。

【００１０】

【考案の効果】

本考案のタイヤ構造によれば、タイヤ間の間隔を道幅等使用する土地の状況に 合わせて任意に広くしたり狭くしたりできるので、これを用いた台車は畑内等で 好適に利用できる。さらにタイヤそのものを荷台枠から外側にはみ出すことのな いような構成であるので台車幅が不必要に広がらず移動時に邪魔にならない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のタイヤ構造を適用した２輪
台車を示す斜視図である。

【図２】本考案一実施例のタイヤ支持部材を示す説明図
である。

【図３】本考案一実施例を示す要部平面図である。

【図４】同上の要部正面図である。

【符号の説明】

１ 取付板 ２ 右タイヤ取付用長孔 ３ 左タイヤ取付用長孔 ４ 取付プレート ５ タイヤ取付軸 ６ タイヤ ７ タイヤ支持部材 ８ 取付孔 ９ 補助プレート 10 荷台枠 11 ハンドル杆 12 脚部材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 荷台面の下方に横方向に１対で設けられ
   たタイヤをそれぞれ該荷台面の幅以内の横方向に取付位
   置可変としたことを特徴とする台車用タイヤ構造。
2. 【請求項２】 タイヤを取り付けた複数のタイヤ支持部
   材を、荷台面下部の取付部に設けた横方向の１対の長孔
   にそれぞれ横方向の位置自在に取り付けることによっ
   て、タイヤを該荷台面の幅以内で取付位置可変としたこ
   とを特徴とする台車用タイヤ構造。