JP3020833U - 伸縮性自着包帯 - Google Patents
伸縮性自着包帯Info
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- JP3020833U JP3020833U JP1995008461U JP846195U JP3020833U JP 3020833 U JP3020833 U JP 3020833U JP 1995008461 U JP1995008461 U JP 1995008461U JP 846195 U JP846195 U JP 846195U JP 3020833 U JP3020833 U JP 3020833U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 糸のほつれをなくし適度の手切れ性を備えた
肌に良好な包帯を提供する。 【解決手段】 経糸(2)と緯糸(3)で織成した布
(4)にゴムラテックスを主体とする自着剤(14)を
付着し、その経糸(2)に非弾性糸(6)と弾性糸
(5)を用い、緯糸(3)に非弾性糸を用いている。緯
糸(3)の破断強度は約50〜300gで、経糸(2)
の破断強度を緯糸(3)よりも弱くし、上記布(4)の
両側端部(11、12)に耳部(10)を形成し、糸の
ほつれを防ぐと共に手切れ性を良好にしている。
肌に良好な包帯を提供する。 【解決手段】 経糸(2)と緯糸(3)で織成した布
(4)にゴムラテックスを主体とする自着剤(14)を
付着し、その経糸(2)に非弾性糸(6)と弾性糸
(5)を用い、緯糸(3)に非弾性糸を用いている。緯
糸(3)の破断強度は約50〜300gで、経糸(2)
の破断強度を緯糸(3)よりも弱くし、上記布(4)の
両側端部(11、12)に耳部(10)を形成し、糸の
ほつれを防ぐと共に手切れ性を良好にしている。
Description
【0001】
本考案は、糸のほつれがなく、手切れ性を有する伸縮性自着包帯に関する。
【0002】
包帯の一種に伸縮性と自着性を備えた包帯がある。この種の包帯は、経糸に弾 性糸を用い、緯糸に綿糸を使用するもので、その経糸の弾性糸によって包帯の伸 縮性を得ており、又経糸と緯糸の表面にゴムラテックスを付着させて自着性をも たせ、これによって巻いた後に終端部を軽く押えるだけで固定することができる ようになっている。
【0003】 しかしながら、包帯には数種類の巾のものがあり、これらの巾のものは巾広く 織成した布から所定の巾に裁断して作っている。このために切断部より糸がほつ れてしまうことがあり、この糸のほつれにより巻きにくいし、しかも美感を損う ものであって病院等で使用する際に障害となっている。
【0004】 また、包帯の中にはニットの基材糸で編成したものもあるが、これは編むもの であるから糸ほつれが無いものの糸が複雑にからみ合って手切れ性が悪く、切断 時にハサミを使用しなければならないので、包帯処置時の効率も悪い。しかも編 成による糸のからみによって縮んだ際にしわが発生し、これによってカサつきが 生じ皮膚に悪影響を及ぼしている。
【0005】
本考案は、これらの点を改良し、糸のほつれをなくすと共に適度の手切れ性を 有し、肌に良好な包帯を提供しようとするものである。
【0006】
本考案は、経糸と緯糸で織成した布にゴムラテックスを主体とする自着剤を付 着し、その経糸に非弾性糸と弾性糸を用い、緯糸には非弾性糸を配し、該緯糸の 破断強度は約50〜300gとし、経糸の破断強度を上記緯糸よりも弱くし、上 記布の両側端部に耳部を形成することによって上記課題を解決している。
【0007】
包帯(1)は、経糸(2)と緯糸(3)で織成されている。 経糸(2)は、弾性芯糸の表面に綿若しくは化学繊維、合成繊維その他適宜の 繊維を被覆したものその他の弾性糸(5)と、綿糸若しくは綿混紡糸等の非弾性 糸(6)を用い、この弾性糸と非弾性糸の糸の本数を通常約1:1〜1:6程度 の比率とし、両糸を均質的に配置している。 図示のものは、この比率を1:2の割合、即ち弾性糸と弾性糸の間に非弾性糸 を2本挟み込むように配置しており、その布の両側端部に弾性糸がくるようにな っている。なお、弾性糸と非弾性糸の比率は上記以外のものを用いることができ る。
【0008】 又、上記緯糸(3)の破断強度は約50〜300g程度の強さとされ、経糸( 2)の破断強度は採択された緯糸のものに比して弱く形成しており、図のもので は緯糸(3)を約240〜250g程度とし、経糸(2)を約180〜210g 程度としている(該各数値は、後記する自着剤を付着させた状態での値である) 。
【0009】 こうした経糸(2)列の密度は用途に応じて適当なものにすることができるが 、通常、巾1cm当り3〜30本程度にするのが良好で、図示のものでは21本に なっている。
【0010】 この経糸(2)列に、緯糸(3)を打ち込んで布(4)を形成している。この 緯糸には、綿糸、化学繊維、合成繊維、混紡繊維等適宜の非弾性繊維を用いるこ とができるが、通例、通気性、吸湿性等を考慮すると綿糸を用いると好ましいこ とが多い。この緯糸は、上記弾性糸を伸長し、非弾性糸を引っ張り弛まないよう にして引き揃えた経糸列に打ち込んで織るようにする。
【0011】 図に示すものは、2本の緯糸で織成したかのように隣り合う緯糸の間隔が広い 部分(8)と狭い部分(9)に形成されており、上記弾性糸が縮む際に非弾性糸 の弛んだ部分が主としてその広い部分に位置するようになり、これによって非弾 性糸の弛んだ部分が表面より突出することがなく全体に滑らかなカサつきのない 表面が得られる。しかもその際に経糸と緯糸の間に滑りが生じるようなことがな いので、各緯糸は一定の間隔を保ち、緯糸が部分的に密になったり、疎になった りして偏在化することがなく、織り目を均一な状態に維持することができる。
【0012】 緯糸列の広い部分(8)は、通例、経糸列の間隔の約1〜3倍に、狭い部分( 9)は経糸列の間隔の約 1/2〜 1/6に形成されるが、この間隔はこれに限定 されるものではない。
【0013】 この布(4)の両側端部には、耳部(10)が形成されている。該耳部は、布の一 方の側端部(11)において経糸(2)に緯糸(7)を掛け渡して形成し、他方の側 端部(12)では緯糸(7)でル−プ(13)を形成しこのル−プに次に折り返す緯糸を くぐらして形成しているが、その両耳部を共に経糸に緯糸を掛け渡すものとした り、ル−プを形成しこれに緯糸をくぐらしたりその他適宜のものとすることがで きる。
【0014】 このようにして形成した布の表面に、アクリル系その他の合成ゴムラテックス 、天然ゴムラテックス、これらの混合物等を主成分とする自着剤(14)をスプレ− 法、ロ−ルコ−タ−法、デイッピイング法など適宜の方法で付着させる。 この自着剤の付着量は、通例、布の織り目を封鎖して通気性を悪くしてしまわ ない程度に付着させるとよい。
【0015】 この包帯(1)は巻芯(15)に巻かれており、これを使用する場合、治療等を行 った患部に端部を当て、やや縦方向(長さ方向)に伸ばし気味にして巻いて行く 。その際包帯側部の耳部によって糸のほつれがないので巻き易く巻き上りがきれ いである。患部が保護できるように巻いたら、包帯の側端縁の一部を両手で摘ん で横方向に引っ張ると、包帯は横方向に容易に引き裂かれるので、その引き裂か れた終端部を引っ張りながら巻いた包帯の上に載せて軽く押えるようにすると、 その自着剤によって上記終端部はしっかりと定着され、巻いた包帯が解けるよう なことがない。
【0016】
本考案は上記のように経糸と緯糸で織成した布の両側端部に耳部を形成したも のであるから、包帯を巻く際等に糸のほつれがなく巻き易い上にきれいに巻くこ とができ、又経糸を緯糸より破断強度が弱いものを使用しているので、緯糸に添 って経糸を切ることができ、切断し易く手切れ性が良好である。しかも緯糸を間 隔の狭い部分と間隔の広い部分に交互に形成すると、経糸の弾性糸が縮んだ際に 弛んだ非弾性糸が広い部分に納まるのでこの弛んだ非弾性糸によって表面にはみ 出したり、しわができたりせず、カサつきがないので痒みを生じることがないし 、又その広い部分より切断されるので切断の際に緯糸が邪魔にならずスム−ズに 手切れすることができる。
【0017】 又上記布の側端部の経糸に掛け渡して一方の耳部を形成し他方を緯糸でル−プ を形成しこれに次に織込む緯糸をくぐらして形成した場合は、ル−プで形成され る耳部より経糸に掛け渡して形成される耳部の方が薄く形成されるから、この掛 け渡した耳部の方を巻き下す方向に位置させておくと耳部があっても嵩ばらずに すみ、しかもその耳部の形状の違いによって包帯を再利用する際にいずれの面で あるかの目安とすることができる。
【図1】本考案の実施例を示す斜面図である。
【図2】包帯を経糸方向に引張った状態で一部拡大して
示す概略平面図である。
示す概略平面図である。
2 経糸 3 緯糸 4 布 5 弾性糸 6 非弾性糸 8 広い部分 9 狭い部分 10 耳部 13 ル−プ 14 自着剤
Claims (3)
- 【請求項1】 経糸と緯糸で織った布を有し、該経緯糸
に合成ゴム又は天然ゴムラテックスを主体とする自着剤
を付着し、上記経糸は綿糸若しくは綿混紡糸等の非弾性
糸と弾性芯糸の表面に綿若しくは他の繊維を被覆したも
のその他の弾性糸を均一的に配列し、緯糸には非弾性糸
を配し、該緯糸の破断強度を50〜300gとし、経糸
の破断強度を緯糸よりも弱いものとし、この布の両側端
部に耳部を形成した伸縮性自着包帯。 - 【請求項2】 緯糸を間隔の狭い部分と間隔の広い部分
に交互になるように織り込んだ請求項1記載の伸縮性自
着包帯。 - 【請求項3】側端部の経糸に緯糸を掛け渡して一方の耳
部を形成し、他方の耳部を緯糸でル−プを形成しこれに
次に折り返す緯糸をくぐらして形成した請求項1または
2記載の伸縮性自着包帯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995008461U JP3020833U (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 伸縮性自着包帯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995008461U JP3020833U (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 伸縮性自着包帯 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3020833U true JP3020833U (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=43156190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995008461U Expired - Lifetime JP3020833U (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 伸縮性自着包帯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3020833U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009536536A (ja) * | 2006-05-11 | 2009-10-15 | カール オットー ブラウン ゲーエムベーハー ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト | 医療用の平面形成物 |
JP2012249755A (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Nichiban Co Ltd | 静脈からの採血後の止血用自着包帯 |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP1995008461U patent/JP3020833U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009536536A (ja) * | 2006-05-11 | 2009-10-15 | カール オットー ブラウン ゲーエムベーハー ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト | 医療用の平面形成物 |
JP2012249755A (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Nichiban Co Ltd | 静脈からの採血後の止血用自着包帯 |
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