JP3011526B2 - レンズ周縁加工機及びレンズ周縁加工方法 - Google Patents
レンズ周縁加工機及びレンズ周縁加工方法Info
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Description
ンズを加工する装置及びその方法に係わり、更に詳しく
は、眼鏡枠のレンズ枠の立体形状(本明細書においてレ
ンズ枠の形状とは眼鏡枠の溝底またはこれに近似する位
置の軌跡形状のことをいい、玉型ともいわれる)を計測
する眼鏡枠形状測定装置からの情報をもとにレンズ周縁
加工を行う加工機及びその加工方法に関する。
者の屈折異常を補正する屈折力を得るためのカーブを持
っており、レンズ周縁に加工するヤゲンも球面カーブも
しくはそれに類するカーブを持たせることが必要であ
る。一般的では枠入れする眼鏡枠にも、レンズを枠入れ
しやすいようレンズ枠が一定のカ−ブRをもつように加
工されている。ヤゲン加工後のレンズを眼鏡枠に入れる
際に理想的な状況は、ヤゲンカーブと眼鏡枠のレンズ枠
のカーブRが一致することといわれているが、多くの場
合両者は一致しない。レンズのヤゲン加工においてヤゲ
ンカーブの選択できる幅は狭く、レンズ枠の球面Rと一
致しない場合が多く発生する。従来の眼鏡枠のレンズ枠
形状を計測する機能を有する装置は、レンズ枠の形状を
計測する測定装置からレンズ枠の平面情報、すなわちレ
ンズ枠を正面から見たときの投影形状の情報を得て、ヤ
ゲン加工を行っているに過ぎない。また、近時レンズ枠
の立体形状を計測する装置も実用化されているが、その
立体情報の用途としては、眼鏡枠の傾きによるコサイン
エラーの除去や精々ヤゲンカーブを選択する際にレンズ
枠の球面Rと等しいヤゲンカーブを優先的に選択する程
度にとどまっている。
来の装置においては、ヤゲンカーブとレンズ枠のカーブ
Rが等しい場合には両者の周長も一致するが、多くの場
合異なるので周長も一致しない。従って、このようにヤ
ゲン加工したレンズを眼鏡枠に枠入れすると、周長が一
致せず、枠入れ作業時の適切なフィットが得られない。
そこで作業者は眼鏡枠の無理な変形を行わざるを得なく
なるという欠点がある。本発明は上記欠点に鑑み案出さ
れたもので、レンズ枠入れ時にフィット感の良い、すな
わちサイズ精度の高いレンズ周縁加工機及びレンズ周縁
加工方法を提供することを技術課題とする。
に、本発明は次のような特徴を有する。すなわち、 (1) 眼鏡フレームに枠入れするためにコバ位置の検
出に基づいてヤゲン軌跡のデータを得て眼鏡レンズの周
縁をヤゲン加工するレンズ周縁加工機において、眼鏡フ
レームのレンズ枠の三次元の枠データを入力する枠デー
タ入力手段と、入力された枠データに基づいてレンズ枠
の周長を求める枠周長算出手段と、前記ヤゲン軌跡のデ
ータに基づきヤゲン軌跡の周長を求めるヤゲン周長算出
手段と、該ヤゲン軌跡の周長と前記レンズ枠の周長との
周長差を減少させるように前記ヤゲン軌跡のデータを補
正するヤゲン軌跡補正手段と、を備えることを特徴とす
る。
て、前記枠データ入力手段は加工機と一体またはインタ
ーフェイスを介して結合している眼鏡枠形状測定装置で
あることを特徴とする。
て、さらにレンズ枠に対する未加工眼鏡レンズをレイア
ウトするためのレイアウトデータを入力するレイアウト
データ入力手段と、レイアウトデータ及び前記枠データ
に基づいてレンズのコバの位置を検知する検知手段と、
検知されたコバ位置に基づいてヤゲン軌跡を演算する演
算手段を持つことを特徴とする。
て、前記ヤゲン軌跡補正手段は前記レンズ枠の周長と前
記ヤゲン軌跡の頂点軌跡の周長との周長差を求め、該周
長差をほぼ0にするようにヤゲン軌跡のデータを補正す
ることを特徴とする。 (5) (4)のレンズ周縁加工機において、前記ヤゲ
ン軌跡のデータの補正は、動径データにより補正するこ
とを特徴とする。
ヤゲン軌跡のデータを得て眼鏡レンズの周縁をヤゲン加
工するレンズ周縁加工方法において、眼鏡フレームのレ
ンズ枠の三次元の枠データを測定する枠データ測定過程
と、該枠データに基づいてレンズ枠の周長を求める枠周
長算出過程と、前記枠データに基づいてコバ位置を検出
するコバ位置検出過程と、該コバ位置に基づいてレンズ
の周縁に形成するヤゲンの軌跡を定めるヤゲン軌跡決定
過程と、該ヤゲン軌跡の周長と前記レンズ枠の周長との
周長差を減少させるように前記ヤゲン軌跡を補正する補
正過程と、を持つことを特徴とする。
説明する。 (1)装置の全体構成 図1は本発明に係るレンズ研削装置の全体構成を示す斜
視図である。1は装置のベースでレンズ研削装置を構成
する各部がその上に配置されている。2はレンズ枠及び
型板形状測定装置で装置上部に内蔵されている。その前
方には測定結果や演算結果等を文字またはグラフィック
にて表示する表示部3と、データを入力したり装置に指
示を行う入力部4が並んでいる。装置前部には未加工レ
ンズの仮想コバ厚等を測定するレンズ形状測定装置5が
ある。6はレンズ研削部で、ガラスレンズ用の荒砥石6
0aとプラスティック用の荒砥石60bとヤゲン及び平
加工用60cとから成る砥石60が回転軸61に回転可
能に取付けられている。回転軸61はベース1にバンド
62で固定されている。回転軸61の端部にはプーリ6
3が取付けられている。プーリ63はベルト64を介し
てACモータ65の回転軸に取付けられたプーリ66と
連結されている。このためモータ65が回転すると砥石
60が回転する。7はキャリッジ部で、700はキャリ
ッジである。
ャリッジの断面図である。図3(a)はキャリッジの駆
動機構を示す矢視A図、図3(b)はB−B断面図であ
る。ベース1に固定されたシャフト701にはキャリッ
ジシャフト702が回転摺動自在に軸支されており、さ
らにそれにキャリッジ700が回動自在に軸支されてい
る。キャリッジシャフト702にはそれぞれ同一歯数の
タイミングプーリ703a,703b,703cが左
端、右端、その間に固着している。キャリッジ700に
はシャフト701と平行かつ距離不変にレンズ回転軸7
04a、704bが同軸かつ回転可能に軸支されてい
る。レンズ回転軸704bはラック705に回転自在に
軸支され、さらにラック705は軸方向に移動可能であ
り、モータ706の回転軸に固定されたピニオン707
により軸方向に移動することができ、これによりレンズ
LEを回転軸704a、704bに挟持しうる。なお、
レンズ回転軸704a、704bにはそれぞれ同一歯数
のプーリ708a、708bが取付けられており、それ
らはタイミングベルト709a、709bによりプーリ
703c、703bと繋がっている。キャリッジ700
の左側には中間板710が回転自在に固定されている。
中間板710にはカムフォロア711が2個付いてお
り、それがシャフト701と平行な位置関係でベース1
に固定されたガイドシャフト712を挟んでいる。中間
板710にはラック713がシャフト701と平行な位
置関係でベース1に固定されたキャリッジ左右移動用モ
ータ714の回転軸に取付けられたピニオン715と噛
み合っている。これらの構造によりモータ714はキャ
リッジ700をシャフト701の軸方向に移動させるこ
とができる。キャリッジ700の左端には駆動板716
が固定されており、駆動板には回転軸717がシャフト
701と平行かつ回転自在に取付けられている。回転軸
717の左端にはプーリ708a、708bと同一歯数
のプーリ718が付いており、プーリ718はプーリ7
03aとタイミングベルト719により繋がっている。
回転軸717の右端にはギヤ720が取付けてあり、ギ
ヤ720はモータ721に付いているギヤと噛み合って
いる。モータ721が回転するとギヤ720によりプー
リ718が回転し、タイミングベルト719を介してキ
ャリッジシャフト702が回転し、これによりプーリ7
03a、703c、タイミングベルト709a、709
b、プーリ708a、708bを介してレンズチャック
軸704a、704bを回転させる。ブロック722は
駆動板716に回転717と同軸かつ回転自在に固定さ
れており、モータ721はブロック722に固定されて
いる。中間板710にはシャフト701と平行な方向に
シャフト723が固定されており、シャフト723には
補正ブロック724が回転自在に固定されている。丸ラ
ック725は回転軸717とシャフト723の軸間を結
ぶ最短の線分に平行に、かつブロツク724にあけられ
た穴を貫通し摺動可能なように配置されている。丸ラッ
ク725にはストッパ726が固定されており、補正ブ
ロック724の当接位置より下方にしか摺動できない。
中間板710にはセンサ727が設けられ、ストッパ7
26と補正ブロック724との当接状態を確認し、レン
ズの研削状態を知ることができる。ブロック722に固
定されたモータ728の回転軸729に固定されたピニ
オン730が丸ラック725と噛み合っており、これに
より回転軸717とシャフト723の軸間距離r´をモ
ータ728により制御することができる。さらに、この
ような構造によりr´とモータ728の回転角にはリニ
アな関係が保たれている。
(B−C)距離をα、レンズチャック軸704a、70
4bとシャフト701の軸間(A−C)距離をβ、レン
ズチャック軸704a、704bと砥石回転中心の軸間
距離をγ、αとβの成す角をθとし、シャフト723と
シャフト701の軸間(C−D)距離をα´、回転軸7
17とシャフト701との軸間(C−E)距離をβ´、
α´とβ´の成す角をθ´とする。その位置関係を模式
化して図4に示す。α、α´、β、β´は不変であり、
さらに砥石回転中心、シャフト701、723の各中心
点は図の平面上において位置不変であり、レンズチャッ
ク軸704a,704bの中心点と回転軸717の中心
点は相対的位置関係不変のままシャフト701を中心に
回転する。ここで、θ=θ´、α´/α=β´/βとす
ると、△ABCとΔEDCは相似形になる。このとき、
α´/α=γ´/γとなり、γ´とγは直線的な相関関
係を有している。このような構造により、回転軸717
を中心に回転するプーリ718を回転させるモータ72
1が固定されているブロック722はγ´を変化させた
ときのΔCEDの変化に追従してE点を中心に回転す
る。このときプーリ718の回転は以下に説明するよう
に等速でレンズ軸704a、704bを回転させる。プ
ーリ718を回転させながらモータ728によりγ´及
びγを変化させたとき、線分EDを基準線として見たプ
ーリ718の回転角と線分ABを基準線として見たレン
ズ軸の回転角とは等しくなる。また、モータ721とレ
ンズ軸704a、704bの回転においても直線的な相
関関係を持っている。換言すれば、砥石軸とレンズ軸の
軸間距離はモータ728の出力軸回転角と相関関係を持
って変化しかつ線分ABを基準線としたレンズ軸704
a、704bはモータ721の出力軸回転角と直線的相
関間関係を持って回転する。駆動板716にはバネ73
1のフックが掛かっており、反対側のフックにはワイヤ
732が掛かっている。中間板710に固定されたモー
タ733の回転軸にはドラムが付いており、ワイヤ73
2を巻き上げることができる。こりによりレンズLEの
砥石60の研削圧を変えることができる。
ーサ) (a)構成 図5乃至図6をもとにレンズ枠及び型板形状測定部2の
構成を説明する。図5は、本実施例に係るレンズ枠及び
型板形状測定部を示す斜視図である。本部は本体内に組
込まれており、大きく2つの部分、即ち、フレーム及び
型板を保持するフレーム及び型板保持部2000と、フ
レームのレンズ枠及び型板の形状をデジタル計測する計
測部2100とから構成されている。フレーム及び型板
保持部2000は、さらに2つの部分、フレーム保持部
2000Aと型板保持部2000Bとから構成されてい
る。
0Aを示す図6−1図において、眼鏡フレームをフレー
ム保持部2000Aにセットした場合のレンズ枠の幾何
学的略中心点を基準点OR 、OL として定め、この2点
を通る直線を基準線とする。フレーム保持部2000A
は筺体2001を有する。センターアーム2002は筺
体2001表面に取付けられたガイドシャフト2003
a、2003b上に摺動可能に載置されており、センタ
ーアーム2002の先端にはOR 、OL と同じ間隔でフ
レーム押工2004、2005がある。同様に、ライト
アーム2006がガイドシャフト2007a、2007
b上に、レフトアーム2009がガイドシャフト201
0a、2010b上にそれぞれ摺動可能に載置されてお
り、またライトアーム2006の先端にはフレーム押工
2008が、レフトアーム2009の先端にはフレーム
押工2011が回転自在に軸支されている。センターア
ーム2002はフレーム押工2004、2005が
OR 、OL を通るように、基準線と垂直な方向に摺動
し、ライトアーム2006はフレーム押工2008がO
R を通り、レフトアーム2009はフレーム押工201
1がOL を通る様に基準線と略30°傾いた方向に摺動
する。図6−2において、フレーム押工2004、20
05、2008、2011はそれぞれ互いに交わる2つ
の斜面(2012a,2012b)、(2014a,2
014b)、(2016a,2016b)、(2018
a,2018b)を持ち、それぞれの2つの斜面が作る
稜線2013、2015、2017、2019は同一平
面(測定面)上にあり、フレーム押工2008、201
1の回転軸もこの測定面上にある。また、センターアー
ム2002には半円状のフレーム押工2020が、セン
ターアーム2002に取付けられたガイドシャフト20
21a、2021b上に摺動可能に載置されており、図
6−3において、フレーム押工2020を常時センター
アーム側へ引っ張る様にバネ2022の一端がセンター
アーム2002に植設されたピン2023aに掛けら
れ、他端がフレーム押工2020に植設されたピン20
23bが掛けられている。
見た図である。筺体2001の裏面にはプーリー202
4a、2024b、2024c、2024dが回転自在
に軸支され、プーリー2024a〜2024dにワイヤ
ー2025が掛けられており、筺体2001の穴202
8a、2029aを通して裏面に突出した、センターア
ーム2002に植設されたピン2026及びライトアー
ム2006に植設されたピン2027に固着されてい
る。同様に、筺体2001の裏面にプーリー2030
a、2030b、2030c、2030dが回転自在に
軸支され、プーリー2030a〜2030dには、ワイ
ヤー2031が掛けられており、筺体2001の穴20
28b、2029bを通して、裏面に突出したセンター
アーム2002に植設されたピン2026b及びレフト
アーム2009に植設されたピン2032に固着されて
いる。また、筺体2001の裏面にはセンターアーム2
002を常時OR 、OL 方向へ引張る定トロクバネ20
33が、筺体2001の裏面に回転自在に軸支されたド
ラム2034に取付けられており、定トルクバネ203
3の一端はセンターアーム2002に植設されたピン2
035に固着されている。また、センターアーム200
2には、ツメ2036が植設されており、フレームが保
持されていない状態では、筺体2001の裏面に取付け
られたマイクロスイッチ2037に当接しており、フレ
ーム保持の状態を判断する。レフトアーム2009に
は、フレームのリムの厚さを測定するリム厚測定部20
40が組込まれている。フレーム押工2011の回転軸
2041にはプーリー2042が固着されており、フレ
ーム押工2011と一体に回動し、この回転軸2041
には、フレーム押工2011の回転とは無関係に回動す
るプーリー2043が軸支され、プーリー2043には
リム厚測定ピン2044が植設されている。また、レフ
トアーム2009には、中空の回転軸2045が回動自
在に軸支されており、一端にポテンションメータ204
6が、他端にプーリー2047が取付けられている。プ
ーリー2042とプーリー2047には両端が各プーリ
ーに固着しているワイヤー2049が掛けられており、
ポテンションメータ2046とフレーム押工2011は
常時連動して同方向に回動する。
端がプーリー2043に固着され、途中でプーリー20
48に固着され、他端がバネ2051を介してレフトア
ーム2009に植設されたピン2052に掛けられてお
り、リム厚測定ピン2044の動きに応じて、ポテンシ
ョンメータ2046の軸が回動する。本実施例では1カ
所のリム厚測定しか行わないが、測定子部2120に上
下動自在でその移動量を検出可能な接触子を取付け、レ
ンズ枠形状測定時にリム前面に接触させることによりリ
ム前面の上下方向の位置を検出することができる。この
リム前面のデータとV溝の上下方向のデータからレンズ
枠全周におけるリム厚を測定することができる。図6−
6において、筺体2001上に、一面にブレーキゴム2
062を貼りつけた押工板2061が押工板2061に
取付けたシャフト2063により回転自在に取付けてあ
り、筺体2001に取付けられたソレノイド2064の
摺動軸の一端が、押工板2061に取付けられてある。
また、押工板2061がバネ2065の一端が掛けら
れ、他端は筺体2001に植設されたピン2066に掛
けられており、常時はブレーキゴム2062がセンター
アーム2002に当接しない方向に押工板2061を引
張っている。ソレノイド2064が作用しバル2065
に抗して押工板2061を押すと、ブレーキゴム206
2がセンターアーム2002に当接し、センターアーム
2002及びセンターアーム2002に連動して動くラ
イトアーム2006、レフトアーム2009を固定す
る。
5及び図6−1において、筺体2001に植設された支
柱2071a、2071b、2071c、2071dに
よって支持されている。基板2072は支柱2071a
〜2071dに固着されている。フタ2073はフタ2
073に植設された軸2074a、2074bが基板2
072に形成された軸受2075a、2075bに係合
され、基板2072上に回動自在に載置されている。基
板2072には眼鏡フレームをフレーム保持部に出し入
れするのに十分な穴が開いている。フタ2073には透
明な窓2076が形成され、窓2076の中央には型板
ホルダー2077が固着されている。型板ホルダー20
77にはピン2078a、2078bが植設されてお
り、型板に形成されている穴とピン2078a、207
8bを係合させ、止めネジ2079で型板を型板ホルダ
ー2077に固定する。この型板ホルダー2077の中
心は、フタ2073が閉じられた状態で、OR 上に位置
するように構成されいる。
7−1は計測部の平面図で、図7−2はそのC−C断面
図、図7−3はD−D断面図、図7−4はE−E断面図
である。可動ベース2101には、軸穴2102a、2
012b、2102cが形成されており、筺体2001
に取付けられた軸2103a、2103bに摺動可能に
支持されている。また、可動ベース2101にはレバー
2104が植設されており、このレバー2104によっ
て可動ベース2101を摺動させることにより、回転ベ
ース2105の回転中心が、フレーム及び型板保持部2
000上のOR、OLの位置に移動する。可動ベース21
01にはプーリー2106が形成された回転ベース21
05が回動可能に軸支されている。プーリー2106と
可動ベース2101に取付けられたパルスモータ210
7の回転軸に取付けられたプーリー2108との間にベ
ルト2109が掛け渡されており、これによりパルスモ
ータ2107の回転が回転ベース2105に伝達され
る。回転ベース2105上には、図7−3に示すように
4本のレール2110a、2110b、2110c、2
110dが取付けられており、このレール2110a、
2110b上に測定子部2120が摺動可能に取付けら
れている。測定子部2120には、鉛直方向に軸穴21
21が形成されており、この軸穴2121に測定子軸2
122が挿入されている。測定子軸2122と軸穴21
21との間には、ボールベアリング2123が介在し、
これにより測定子軸2122の鉛直方向の移動及び回転
を滑らかにしている。測定子軸2122の上端にはアー
ム2124が取付けられており、このアーム2124の
上部には、レンズ枠のヤゲン溝に当接するソロバン玉状
のヤゲン測定子2125が回動自在に軸支されている。
アーム2124の下部には、型板の縁に当接する円筒状
の型板測定コロ2126が回動自在に軸支されている。
そして、ヤゲン測定子2125及び型板測定コロ212
6の円周点は測定子軸2122の中心線上に位置するよ
うに構成されている。測定子軸2122下方には、ピン
2128が、測定子軸2122に回動自在に取付けられ
たリング2127に植設されており、ピン2128の回
転方向の動きは、測定子部2120に形成された長穴2
129により制限されている。ピン2128の先端に
は、測定子部2120のポテンションメータ2130の
可動部に取付けられており、測定子軸2122の上下方
向の移動量がポテンションメータ2130によって検出
される。測定子軸2122の下端にはコロ2131が回
動自在に軸支されている。また測定子部2120にはツ
メ2132が植設されている。測定子部2120にはピ
ン2133が植設されており、回転ベース2105に取
付けられたポテンションメータ2134の軸には、プー
リー2135が取付けられている。回転ベース2105
にプーリー2136a、2136bが回動自在に軸支さ
れており、ピン2133に固着されたワイヤー2137
がプーリー2136a、2136bに掛けられ、プーリ
ー2135に固着されている。このように測定子部21
20の移動量をポテンションメータ2134により検出
する構成となっている。また回転ベース2105には、
測定子部2120を常時アーム2124の先端側へ引張
る定トルクバネ2140が、回転ベース2105に回動
自在に軸支されたドラム2141に取付けられており、
定トルクバネ2140の一端は、測定子部2120に植
設されたピン2142に固着されている。回転ベース2
105上のレール2110c、2110d上に測定子駆
動部2150が摺動可能に取付けられている。測定子駆
動部2150にはピン2151が植設されており、回転
ベース2105に取付けられたモータ2152の回転軸
にはプーリー2153が取付けられている。回転ベース
2105にプーリー2154a、2154bが回動自在
に軸支されており、ピン2151に固着されたワイヤー
2155がプーリー2154a、2154bに掛けら
れ、プーリー2153に固着されている。これにより、
モータの回転が測定子駆動部2150に伝達される。測
定子駆動部2150は、定トルクバネ2140によって
測定子駆動部2150側へ引張られている測定子部21
20に当接しており、測定子駆動部2150を移動させ
ることにより、測定子部2120を所定の位置へ移動さ
せることができる。また、測定子駆動部2150には、
一端に測定子軸2122の下端に軸支されたコロ213
1に当接するアーム2157を有し、他端にコロ215
9を回動自在に軸支したアーム2158を取付けた軸2
156が回動可能に軸支されている。コロ2159が回
転ベース2105に固着された固定ガイド板2160に
当接する方向に、ネジリバネ2166の一端がアーム2
157に掛けられ、他端は測定子駆動部2150に固着
されており、測定子駆動部2150が移動すると、ガイ
ド板2160にてコロ2159が上下する。コロ215
9の上下により軸2156が回転し、軸2156に固着
されたアーム2157も軸2156を中心に回転し、測
定子軸2122を上下させる。回転ベース2105にシ
ャフト2163が回動自在に取付けてあり、このシャフ
ト2163に可動ガイド板2161が固着されている。
回転ベース2105に取付けられたソレノイド2164
の摺動軸の一端が可動ガイド板2161に取付けてあ
る。バネ2165の一端が回転ベース2105に掛けら
れ、他端が可動ガイド板2161に掛けられており、常
時はコロ2159と可動ガイド板2161のガイド部2
162が当接しない位置へ引張っている。ソレノイド2
164が作用し可動ガイド板2161を引き上げると、
可動ガイド板2161のガイド部2162が、固定ガイ
ド板2160と平行な位置に移動し、コロ2159がガ
イド部2162に当接し、ガイド部2162に沿って移
動することができる。
形状測定装置2の動作を説明する。 [レンズ枠形状測定] まず、メガネフレームを測定する場合の作用について説
明する。メガネフレーム600のレンズ枠の左右のどち
らを測定するか選択し、可動ベース2101に固着され
たレバー2104で計測部2100を測定する側へ移動
させる。次にフレーム押工2020を手前に引き、セン
ターアーム2002との間隔を十分に広げる。メガネフ
レームのフロント部をフレーム押工2004、2005
の斜面2012a、2012b、2014a、2014
bに当接させた後、フレーム押工2020を戻し、メガ
ネフレームの中央部に当接させる。その後センターアー
ム2002を押し広げながら、メガネフレームのリム部
でリム厚測定ピン2044を押し下げながら、フレーム
押工2008、2011の斜面2016a、2016
b、2018a、2018bに左右のリム部を当接させ
る。本実施例においては、フレーム押工2004、20
05、2008,2011は連動しており、定トルクバ
ネ2033によりOR、OLへ向かう方向に引張られ、フ
レーム押工2020はバネ2022により、センターア
ーム方向に引張られているので、フレーム押工200
4、2005、2008、2011、2020でフレー
ムを保持すれば、レンズ枠はそれぞれのレンズ枠の幾何
学的略中心に向かう3方向の力で保持され、かつフレー
ム押工2020によりフレームの中心位置がOR、OLの
中間点に保持される。また、フレーム押工2008、2
011は4つのフレーム押工の稜線2013、201
5、2017、2019の作る平面内で回転するため、
レンズ枠のヤゲン溝の中心はフレーム押工2004、2
005、2008、2011の中心位置で常に測定面内
に保持される。図8−1において、レンズ枠のリム部は
リム厚測定ピン2044を押し下げており、ヤゲン溝が
測定面に平行な場合はフレーム押工2011の斜面20
18a、2018bのつくる稜線2019を基準とし
て、リム厚測定ピン2044の移動量をポテンションメ
ーター2046で検出できる。図8−2において、ヤゲ
ン溝が測定面に対してある角度傾いている場合はフレー
ム押工2011がリム部に沿って傾き、この傾きと同等
量だけポテンションメータ2046も傾くので、常に稜
線2019を基準としてリム厚を測定することができ
る。こうして求めたリム厚データはコバ厚と比較されフ
レームのリムとレンズ前側屈折面とが適切な位置になる
よう最適なヤゲン位置を決定するのに使用される。
で、操作パネルのトレーススイッチを押すと、ソレノイ
ド2064が作用し、センターアーム2002、ライト
アーム2006、レフトアーム2009を固定する。図
9において、測定子駆動部2150のコロ2159は基
準位置Oにあり、パルスモータ2107を所定角度回転
させ、測定子駆動部2150の移動方向とフレーム押工
2008または2101の移動方向が一致するところへ
回転ベース2105を旋回させる。次にソレノイド21
64により可動ガイド板2161のガイド部2162を
所定位置へ移動され、測定子駆動部2150をフレーム
押工2008または2011の方向に移動させると、コ
ロ2159は固定ガイド板2160のガイド部2160
aから可動ガイド板2161のガイド部2162bへ移
動し、測定子軸2122がアーム2157によって押し
上げられ、ヤゲン測定子2125は測定面の高さに保た
れる。さらに測定子駆動部2150が移動すると、ヤゲ
ン測定子2125がレンズ枠のヤゲン溝に挿入され、測
定子部2120はFRで移動を停止し、測定子駆動部2
150はFRLまで移動し停止する。続いてパルスモー
タ2107を予め定めた単位回転パルス数毎に回転させ
る。このとき測定子部2120はレンズ枠の動径に従っ
て、ガイドシャフト2110a、2110b上を移動
し、その移動量はポテンションメータ2134によって
読取られ、測定子軸2122がレンズ枠のカーブに従っ
て上下し、その移動量がポテンションメータ2130に
よって読取られる。パルスモータ2107の回転角Θと
ポテンションメータ2134の読取り量r及びポテンシ
ョンメータ2130の読取り量zからレンズ枠形状が
(r n ,Θ n ,z n )(n=1,2,………,N)として
計測される。この計測データ(r n ,Θ n ,z n )を極座
標−直交座標変換した後のデータ(x n ,y n ,z n )の
任意の4点(x1,y1,z1)(x2,y2,z2)
(x3,y3,z3)(x4,y4,z4)によりフレームカ
ーブCFを求める(計算式はレンズカーブの計算式と同
じ)。さらに、(xn,yn,zn)(n=1,2,3…
……N)の各データ間の距離を算出し、それをたし合わ
せることにより近似的に玉型の周長を求め、これをΠf
とする。
x,y成分(xn,yn)から、y軸方向の最大値を持つ
被計測点(xa,ya)、y軸方向の最小値を持つ被計測
点B(xb,yb)、x軸方向の最大値を持つ被計測点C
(xc,yc)及びx軸方向の最小値を持つ被計測点D
(xd,yd)を選び、レンズ枠の幾何学中心OF(xF,
yF)を、
20の回転中心O0(x0,y0)までの距離LとO0、O
Fのズレ量(Δx,Δy)から、レンズ枠幾何学中心間
距離FPDの1/2は、
PDから内寄せ量Iを、
工レンズの光学中心が位置すべき位置Os(xs,ys)
を、
した極座標に変換し、加工データである(srn,sΘn)
(n=1,2,………,N)を得る。本実施例の装置で
は左右のレンズ枠の形状をそれぞれ測定することも可能
であるし、左右一方のレンズ枠の形状を測定し、他は反
転させたデータを用いることもできる。
板保持部2000Bのフタ2073に取付けられた型板
ホルダー2077のピン2078a、2078bに型板
に形成されている穴を係合させ、止ネジ2079で型板
ホルダー2077に固定する。本実施例ではフタ207
3を閉じると、型板ホルダー2077の中心がOR上に
位置し、測定子部2120の回転中心と一致する構成に
なっているため、型板の幾何学的中心と測定子部212
0の回転中心が一致する。上述のように型板がセットさ
れた状態で、後述する入力部4のトレーススイッチを押
す。このとき回転ベース2105は測定子駆動部215
0の移動方向とy軸方向が一致する位置にあり、測定子
駆動部2150は基準位置Oにある。測定子駆動部21
50をフレーム測定の場合と逆の方向に移動すると、測
定子部2120に植設されたピン2132がセンターア
ーム2002に当接し、さらに移動するとセンターアー
ム2002、ライトアーム2006、レフトアーム20
09を押し広げる。コロ2159は固定ガイド板216
0のガイド部2160bから2160aへ移動し、測定
子軸2122がアーム2157によって押し上げられ、
型板測定コロ2126のフランジ部2126aが型板上
面より一定量上の位置に保たれる。測定子駆動部215
0がFOLまで移動した後、ソレノイド2064が作用
し、センターアーム2002、ライトアーム2006、
レフトアーム2009が固定され、ソレノイド2164
により可動ガイド板2161を所定位置に移動させ、測
定子駆動部2150を基準位置に戻す。この時固定ガイ
ド板2160のガイド部2160aと可動ガイド板21
61のガイド部2162aの高さが同じになるように構
成されているため、型板測定コロ2126は一定高さを
保ったまま型板に当接するまで移動する。続いてパルス
モータ2107を予め定めた単位回転パルス数毎に回転
させる。この時、測定子部2120は型板の動径に従っ
てガイドシャフト2110a、2110b上を移動し、
その移動量はボテンションメータ2134によって読取
られる。パルスモータ2107の回転角Θとポテンショ
ンメータ2134の読取り量rから、型板形状が
(rn,Θn)(n=1,2,………,N)として計測さ
れる。この計測データ(rn,Θn)から、フレーム測定
の場合と同様に幾何学中心Oを求め、入力部からのFP
D、PD、内寄せ量I、上寄せ量Uをもとに加工データ
である(srn,sΘn)(n=1,2,………,N)を得
る。
値、コバ厚等を研削加工前に検出するための未加工レン
ズの形状測定部全体の概略図である。その詳細な構成を
図12乃至図13に基いて説明する。図12は未加工レ
ンズの形状測定部5の断面図、図13は平面図である。
フレーム500に軸501が軸受502によって回動自
在に、またDCモータ503、ホトスイッチ504、5
05、ポテンションメータ506がそれぞれ組付けられ
ている。軸501には、プーリー507が回転自在に、
またプーリー508、フランジ509がそれぞれ組付け
られている。プーリー507にはセンサ板510とバネ
511が組付けられている。プーリー508には図14
に示すようにバネ511がピン512を挟むように組付
けられている。このため、バネ511がプーリー507
の回転とともに回転した場合、バネ511は回転自在な
プーリー508に組付けられているピン512を回転さ
せるバネ力を持ち、ピン512がバネ511とは無関係
に例えば矢印方向に回転した場合にはピン512を元の
位置に戻そうとする力を加える。モーター503の回転
軸にはプーリー513が取付けられ、プーリー507と
の間に掛けられているベルト514によりモータ503
の回転がプーリー507に伝達される。モーター503
の回転はプーリー507に取付けられたセンサ板510
によってホトスイッチ504、505が検出し制御す
る。プーリー507の回転によりピン512が組付けら
れたプーリー508が回転し、ポテンションメータ50
6の回転軸にプーリー520との間に掛けられたロープ
521によってプーリー508の回転はポテンションメ
ータ506に検出される。このときプーリー508の回
転と同時に軸501とフランジ509が回転する。バネ
522はロープ521の張力を一定に保つためのもので
ある。フィーラー523、524にはピン525、52
6によってそれぞれ測定用アーム527に回転自在に組
付けられ、測定用アーム527はフランジ509に取付
けられている。ホトスイッチ504により測定用アーム
527の初期位置と測定終了位置とを検出する。またホ
トスイッチ505はレンズ前面屈折面、レンズ後面屈折
面それぞれに対してフィーラーの523、524の逃げ
の位置と測定の位置とをそれぞれ検出する。ホトスイッ
チ504による測定終了位置とホトスイッチ505によ
るレンズ後面屈折面の逃げの位置とは一致する。図15
はホトスイッチ504とホトスイッチ505の各信号の
対応関係を示す図である。測定用アーム527には図1
6に示すようにマイクロスイッチ528を組付けた軸5
29が配置され、軸529上には回転自在なフィーラー
530を有する回転自在なアーム531があり、バネ5
32によって矢印方向に保持され、マイクロスイッチ5
28によってフィーラー530の位置を検出する。カバ
ー533は測定装置に研削水等の付着を防ぎ、シール材
534はカバーと測定装置の間から研削水等の侵入を防
ぐためのものである。本実施例ではレンズコバに当接す
るように第3のフィーラー530が設けられているが、
レンズが加工に適さないときはフィーラー523、52
4も異常なデータを示すことが多いのでフィーラー53
0を省略することは可能である。
03を回転し、図17−1に示すように測定用アーム5
27を初期位置からレンズ前側屈折面の逃げの位置まで
回転させる。なお、逃げの位置ではレンズを保持してい
るキャリッジ700が矢印方向に移動したときにフィー
ラー523とレンズが干渉せず、しかもフィーラー53
0はレンズコバに当接するような位置関係にする。次に
レンズLEは矢印535方向へ移動する。その移動量は
レンズ加工後枠入れされる眼鏡枠の形状データまたは玉
型形状データによって制御される。これらのデータに基
いてレンズが矢印方向に移動する。上記眼鏡枠の形状デ
ータまたは玉型形状データからレンズサイズが外れてい
なければ、フィーラー530はレンズコバに当接し、矢
印538方向に移動し、マイクロスイッチ528がそれ
を検出する。レンズサイズが外れているときマイクロス
イッチ528の信号により研削不可能な旨表示部3に表
示される。マイクロスイッチ528がフィーラー530
の移動を検出したときは、レンズ前側屈折面の形状を測
定するため、フィーラー523を前側屈折面に当接させ
るようモータ503を回転させる。回転量はレンズの一
般的に厚みとフィーラー530のコバ方向の長さを考慮
にいれて設計された位置まで回転させる。この状態を図
17−2、図17−3に示す。フィーラー523が図中
二点鎖線の位置まで移動すると、プーリー507に組付
けられたバネ511の力はフィーラー523を前側屈折
面に当接するように働く。
を中心に1回転させると、レンズは前記眼鏡枠の形状デ
ータまたは玉型形状データによって矢印536方向に移
動し、フィーラー523が矢印537方向に移動し、こ
の移動量はプーリー508の回転量を介してポテンショ
ンメータ506により検出し、レンズ前側屈折面形状を
得る。また、同時にマイクロスイッチ528によりレン
ズが上記データに従った玉型に加工できるか否かも測定
し、これを表示する。その後、キャリッジ700を初期
位置に戻し、モータ503をさらに回転しレンズ後側屈
折面測定の逃げの位置まで回転させた後、レンズを測定
位置まで移動させる。レンズを1回転させながらフィー
ラー524により前側屈折面の測定と同様にしてその移
動量を測定する。なお、本実施例では、レンズ前面及び
後面とも、フィーラーはヤゲン底面(または先端)軌跡
に沿ったレンズ面に当接するようにして測定されるが、
一般にレンズ前面は球面加工されているので、軸ずれ等
の要素を考慮しても任意の4点のデ−タが得られれば足
り、このデ−タと本実施例と同様にして測定された片面
デ−タ(乱視レンズの場合は測定点を増やすだけで足り
るが、累進レンズの場合はコバに相当する位置に当接す
るようにした方が便利である)に簡単な演算を施すこと
により、本実施例で得られる測定値と同等な値を得るこ
とができる。
で、両者は一体に形成されている。本実施例の入力部は
各種のシートスイッチからなり、電源の入・切をコント
ロールするメインスイッチ400、各種の加工情報を入
力する設定スイッチ群401及び装置の操作方法を指示
する操作スイッチ群410とからなる。設定スイッチ群
401には、被加工レンズの材質がプラスチックかガラ
スかを指示するレンズスイッチ402、フレームの材質
がセルかメタルかを指示するフレームスイッチ403、
加工モードを平加工かヤゲン加工かを選択するモードス
イッチ404、被加工レンズが左眼用か右眼用か選択す
るR/Lスイッチ405、レンズ光心の上/下レイアウ
ト及びPD値の遠用・近用変換を行う遠/近スイッチ4
06、設定データの変更項目を選択する入力切換スイッ
チ407、入力切換スイッチ407により選択された項
目のデータを増減する(+)スイッチ408及び(−)
スイッチ409が配置されている。操作スイッチ群41
0には、スタートスイッチ411、ヤゲンシュミレーシ
ョン表示への画面切換スイッチも兼ねる一時停止用のポ
ーズスイッチ412、レンズチャック開閉用のスイッチ
413、カバー開閉用のスイッチ414、仕上げ二度摺
り用の二度摺りスイッチ415、レンズ枠、型板トレー
スの指示をするトレーススイッチ416、レンズ枠及び
型板形状測定部2で測定したデータを転送させる次デー
タスイッチ417がある。表示部3は液晶ディスプレイ
により構成されており、加工情報の設定値、ヤゲン位置
やヤゲンとレンズ枠との嵌合状態をシュミレーションす
るヤゲンシュミレーションや基準設定値等を後述する主
演算制御回路の制御により表示する。第19図は表示画
面の例であり、第19−1図はレンズの加工情報を設定
するための画面で、第19−2図はヤゲンシュミレーシ
ョンの画面である。
説明する。第20図は装置全体の電気系ブロック図であ
る。主演算制御回路は例えばマイクロプロセッサで構成
され、その制御は主プログラムに記憶されているシーケ
ンスプログラムで制御される。主演算制御回路はシリア
ル通信ポートを介して、ICカード、検眼システム装置
等とデータの交換を行うことが可能であり、レンズ枠及
び型板形状測定部のトレーサ演算制御回路とデータ交換
・通信を行う。主演算制御回路には表示部3、入力部4
及び音声再生装置が接続されている。また、測定用のホ
トスイッチ504、505、加工終了状態を検知する加
工終了ホトスイッチ等の各ホトスイッチユニットやカバ
ー開閉用・加工圧用・レンズチャック用の各マイクロス
イッチユニットも主演算制御回路に接続されている。被
加工レンズの形状を測定するポテンショメータ506は
A/Dコンバータに接続され、変換された結果が主演算
制御回路に入力される。主演算制御回路で演算処理され
たレンズの計測データはレンズ・枠データメモリに記憶
されている。キャリッジ移動モータ714、キャリッジ
上下モータ728、レンズ回転軸モータ721はパルス
モータドライバ、パルス発生器を介して主演算回路に接
続されている。パルス発生器は主演算回路からの指令を
受けて、それぞれのパルスモータへ何Hzの周期で何パ
ルス出力するか、即ち各モータの動作をコントロールす
るための装置である。加工圧モータ733、レンズ計測
モータ503及びカバー開閉用の各モータは主演算制御
回路の指令を受けたドライブ回路により駆動される。磁
石モータ65及び給水ポンプモータは交流電源により駆
動され、その回転・停止のコントロールは主演算制御回
路からの指令で制御されるスイッチ回路により制御され
る。
説明する。レンズ枠・型板の形状を測定するポテンショ
メータ2130、2134及びフレームのリム厚を測定
するポテンショメータ2046の出力はA/Dコンバー
タへ接続され、変換された結果はトレーサ演算制御回路
へ入力される。フレーム確認用のマイクロスイッチ等の
各マイクロスイッチユニットもトレーサ演算制御回路に
接続されている。トレーサ回転モータ2107はパルス
モータドライバを介して、トレーサ演算制御回路により
制御される。またトレーサ移動モータ2152、フレー
ム固定ソレノイド64、測定子固定ソレノイド2164
はトレーサ演算制御回路よりの指令を受けた各ドライブ
回路により駆動される。トレーサ演算制御回路は例えば
マイクロプロセッサで構成され、その制御はプログラム
メモリに記憶されているシーケンスプログラムで制御さ
れる。また、測定されたレンズ枠及び型板の形状データ
は一旦トレースデータメモリに記憶され、主演算制御回
路に転送される。
置の動作を説明する。 [ステップ1−1]第18図 のメインスイッチ400をONにした後、まず
フレームまたは型板をフレームまたは型板保持部にセッ
トし、トレーススイッチ416にてトレースを行う。 [ステップ1−2] 被装者のPD値及び乱視軸を入力
する。型板測定の場合にはFPD値も入力する。また、
遠近切換スイッチ406により、入力されるPDが遠方
であるか近方であるかを設定する。設定状態は表示部3
のディスプレイにて表示される。ここで遠方に設定され
た状態で遠方PDを入力した後、遠近切換スイッチ40
6にて近方に変更すると、次式により近方PDに変換す
る。 近方PD=遠方PD×((l−12)/(l+13)) lは必要とする作業距離、12は日本人の角膜頂点間距
離、13は角膜頂点と回旋点との距離を意味する。近方
状態において近方PDを入力した後遠方に変更すると、
下記の式により遠方PDに変換する。 遠方PD=近方PD×((l+13)/(l−12)) 変換の詳細については特開昭63−82621号公報に
記載されている。また上下レイアウトも近方、遠方それ
ぞれにあらかじめ前述の基準値設定において入力された
設定値に設定する。作業者がその値について変更を加え
たい場合には、(+)スイッチ408、(−)スイッチ
409にて変更が可能である。このときPDについても
変更が可能である。 [ステップ1−3] ステップ1−1で求めたフレームまたは型板の動径情報
及びFPD値と前ステップで入力されたPD上下レイア
ウトの情報により、前述の方法により新たな座標中心に
座標変換し、新たな動径情報(rsδn,rsθn)を得、
これを枠データメモリに記憶する。 [ステップ1−4] 作業者は被加工レンズの材質を判断し、それがガラスレ
ンズかプラスティックレンズかをレンズ切換スイッチ4
02により、フレームがメタルかセルかをフレーム切換
スイッチ403により、加工レンズが右眼か左眼かをR
/L切換スイッチ405により、平加工かヤゲン加工か
をモードスイッチ404により入力する。レンズがプラ
スティックかガラスか、フレームがセルかメタルか、モ
ードがヤゲンか平かによる8種類の組合せそれぞれにあ
らかじめ基準値設定において入力された設定値に基づい
て、レンズ加工サイズを設定する。設定値に変更を加え
たい場合には、(+)スイッチ408、(−)スイッチ
409にて変更が可能である。加工レンズのR/L指定
がフレーム測定のときの測定側と同じ場合には、そのま
まデータを用いるが、異なる場合にはデータを左右反転
させて用いる。 [ステップ1−5] レンズをレンズチャック開閉用のスイッチ413により
モータ706を回転させチャッキングする。この時レン
ズに乱視軸などの方向性がある場合、軸方向を砥石回転
中心方向に向けてチャックする。
1を押してスタートさせる。スタートスイッチ411が
押されているのを確認すると、主演算制御回路は加工補
正(砥石径補正)を行う。ここでa点は砥石回転中心、
b点はレンズ加工中心、Rは砥石半径、LEは枠デー
タ、Lは砥石回転中心とレンズ加工中心間の距離をそれ
ぞれ示す。ここで動径情報(rsδn,rsθn)を枠デー
タメモリより読み取り、以下の計算を行う。
セットし、rsθnの代りにそのrsθ´nを用いる。次に
動径情報(rsδn,rsθn)を微小な任意の角度だけ加
工中心を中心に回転させ、前式と同一の計算を行う。こ
の座標の回転角をξi(i=1、2、3・・・・N)と
し、ξiよりξnまで順次360度回転させる。それぞれ
のξiでのLの最大値をLi、その時のrsθnをΘiとす
る。また(Li、ξi、Θi)(i=1、2、3・・・・
N)を加工補正情報とし、枠データメモリに記憶する。
ればステップ2−2へ、平加工モードであればステップ
3−1へ進む。 [ステップ2−2] ヤゲン加工モードの指定があるときは主演算制御回路
は、パルス発生器、パルスモータドライバを介して、レ
ンズ回転軸モータ721を回転させ、rsθnが砥石回転
中心方向に向くようにレンズ軸704a、704bを回
転させる。次に同方法にてキャリッジをモータ714で
回転させ、キャリッジストロークの左端にある測定基準
位置に移動させてから、モータ728を回転させ、Lを
測定可能位置まで変化させる。その後前述の未加工レン
ズ形状測定機構を用い、動径情報の線上のレンズコバ位
置を測定する。それにより求めたレンズ前面コバ位置を
rZn、レンズ後面コバ位置をlZnとする。これをコバ
情報(lZn、rZn)(n=1、2、3・・・・N)と
し、これを枠データメモリに記憶する。レンズ外径が玉
型径より小さい部分があると判断した場合は、所望のレ
ンズ枠の形状を持つレンズが得られないと判断し、表示
部ディスプレイに警告を出すとともに以後のステップの
実行を中止する。 [ステップ2−3] ステップ2−2で求めたコバ情報(lZn、rZn)より
前面カーブ及び後面カーブを求める。まず動径情報(r
sδn、rsθn)を直交座標(Xn、Yn)に変換する。そ
の任意の4点(X1、Y1)、(X2、Y2)、(X3、
Y3)、(X4、Y4)のそれぞれのコバ情報(lZ1、r
Z1)、(lZ2、rZ2)、(lZ3、rZ3)、(l
Z4、rZ4)よりまず前面カーブとその中心を求める。
ここで、(a、b、c)はカーブの中心座標を、Rはカ
ーブ半径を示す。
中心を求める。これらの情報を基にヤゲンカーブを求め
る。ヤゲンカーブとはレンズ枠入れのために加工される
外周のV部の頂点の描くカーブで、一般的には前面カー
ブに沿うカーブが望ましいが、ヤゲンカーブが急すぎた
り緩かすぎたりした場合はフレームに入れるのに不都合
が生ずる。そのためヤゲンカーブは前面カーブ値がある
幅の中にある場合は前面カーブと同一のカーブをたて
る。ヤゲン頂点の位置はレンズ前面のコバ位置より一定
量後ろ側にずれた位置とする。そのカーブの中心は前面
カーブのカーブ中心と後面カーブのカーブ中心を結ぶ線
上に置く。ヤゲンカーブがある幅を超える場合にはコバ
情報(lZn、rZn)に基づき、 lZn+(rZn−lZn)R/10=yZn からyZnを求める。このときR=4とすればコバ厚を
4:6の比率で立てるに等しい。前面カーブに沿ったカ
ーブが可能な場合にはそのデータを(rsθn、yl
Z n )として、不可能な場合にはR=4として求めたデ
ータを(rsθn、y4Z n )としてヤゲンデータとする。
る。ディスプレイには動径情報(rsδn、rsθn)より
枠形状を表示し、さらに加工中心を中心に回転カーソル
30を表示する。このカーソルと枠形状の接する位置の
ヤゲン断面32をパネル左側に表示する。カーソルは
(+)スイッチを押している間右方向に(−)スイッチ
を押している間左方向に回転し、常時その位置のヤゲン
断面を表示する。回転カーソルがリム厚測定位置マーク
33に示した位置にあるとき、ヤゲン断面の左上方にリ
ム位置マーク31を表示する。ヤゲンの位置は測定した
リム厚を基にレンズ前面がリム前面と一定の関係を持っ
た位置とする。 [ステップ2−5、2−6] ヤゲンカーブ確認後問題がなければ、再度スタートスイ
ッチ411によりスタートさせると加工が始まる。ステ
ップ1−4の設定によりレンズがプラスティックであれ
ばプラスティック用荒砥石60b、ガラスであればガラ
ス用荒砥石60aの上に被加工レンズがくるようキャリ
ッジ700をモータ714にて移動させる。砥石を回転
させた後モータにより砥石回転中心とレンズ加工中心間
の距離Lを枠データメモリより読み込んだ加工補正情報
(Li、ξi、Θi)の内のL1まで移動させる。その時加
工終了ホトスイッチ727がONされるのを待って角度
をξ2まで回転させると同時にLをL2まで移動させる。
以上の動作を連続して(Li、ξi)(i=1、2、3・
・・・N)に基づいて行う。これによりレンズは動径情
報(rsδn、rsθn)の形状に加工される。
リッジ移動モータ714によりレンズをヤゲン砥石の上
に移動させる。次に、動径情報(rsδn、rsθn)とヤ
ゲンデータ(rsθn、yZn)からヤゲンカーブ軌跡
(rsδn、rsθn、yZn)を求め、その各データ間の
距離を算出し、それをたし合わせることにより近似的に
ヤゲンカーブ軌跡の周長を求め、これをΠbとする。こ
こで、サイズ補正量Δを求める。 Δ=(Πb−Πf)/2π (Πf:玉型の周長) という形に直してからさらに、サイズ補正後のヤゲン加
工情報(L´i、ξi、Zi)を求め、これを枠データメ
モリに記憶し直す。このとき L´i=Li−Δ である。ヤゲンはこの情報に基づいてモータ728はL
´iをモータ721はξiをモータ714はZiをそれぞ
れi=1、2、3・・・・Nの順に同時に制御しながら
加工する。 [ステップ3−1] 研削モードが平加工モードである場合において、ステッ
プ1−4による設定によりレンズがプラスティックであ
ればプラスティック用荒砥石60b、ガラスであればガ
ラス用荒砥石60aの上に被加工レンズがくるようキャ
リッジをモータ714に移動させる。砥石を回転させて
からモータ728により砥石回転中心とレンズ加工中心
間の距離Lを枠データメモリにより読み込んだ加工補正
情報(Li、ξi、Θi)の内のLiまで移動する。その時
加工終了ホトスイッチ727がONされるのを待って角
度をξ2まで回転させると同時にLをL2まで移動させ
る。以上の動作を連続して(Li、ξi)(i=1、2、
3・・・・N)に基づき行う。これによりレンズは動径
情報(rsδn、rsθn)の形状に加工される。
によりレンズを砥石から離脱させたのちキャリッジ移動
モータ714によりレンズLEをヤゲン砥石60cの平
坦部の上に移動させる。ここでステップ2−8以下と同
一の方法によりレンズLEの外周を仕上加工する。この
ような説明は動作の原理的な説明で自動化の程度により
種々の変更を加えることができるのは勿論である。以上
本発明の一実施例を説明したが本発明と同一の技術思想
の下で実施例を容易に変形することができることは当業
者には自明であり、これらも本発明は包含するものであ
ることはいうまでもない。
フィット感における重要な要素の1つがヤゲンカーブの
軌跡の周長と玉型立体形状の周長が一致していることに
着目し、一般的なレンズ枠入れ作業において多く発生し
ているレンズ枠のカ−ブRとヤゲンカーブの違いによる
周長の誤差を補正し、眼鏡枠の材質に柔軟性がある場合
には枠をヤゲンカーブになじませ、また、柔軟性のない
場合には枠のカ−ブRを修正して枠入れ作業を行うこと
により、眼鏡枠にレンズをフィットとさせることができ
る。
斜視図である。
図、(b)はB−B断面図である。
示す斜視図である。
る。
る。
る。
る。
る。
各信号の対応関係を示す図である。
る。
面の図である。
である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 眼鏡フレームに枠入れするためにコバ位
置の検出に基づいてヤゲン軌跡のデータを得て眼鏡レン
ズの周縁をヤゲン加工するレンズ周縁加工機において、
眼鏡フレームのレンズ枠の三次元の枠データを入力する
枠データ入力手段と、入力された枠データに基づいてレ
ンズ枠の周長を求める枠周長算出手段と、前記ヤゲン軌
跡のデータに基づきヤゲン軌跡の周長を求めるヤゲン周
長算出手段と、該ヤゲン軌跡の周長と前記レンズ枠の周
長との周長差を減少させるように前記ヤゲン軌跡のデー
タを補正するヤゲン軌跡補正手段と、を備えることを特
徴とするレンズ周縁加工機。 - 【請求項2】 請求項1のレンズ周縁加工機において、
前記枠データ入力手段は加工機と一体またはインターフ
ェイスを介して結合している眼鏡枠形状測定装置である
ことを特徴とするレンズ周縁加工機。 - 【請求項3】 請求項1のレンズ周縁加工機において、
さらにレンズ枠に対する未加工眼鏡レンズをレイアウト
するためのレイアウトデータを入力するレイアウトデー
タ入力手段と、レイアウトデータ及び前記枠データに基
づいてレンズのコバの位置を検知する検知手段と、検知
されたコバ位置に基づいてヤゲン軌跡を演算する演算手
段を持つことを特徴とするレンズ周縁加工機。 - 【請求項4】 請求項1のレンズ周縁加工機において、
前記ヤゲン軌跡補正手段は前記レンズ枠の周長と前記ヤ
ゲン軌跡の頂点軌跡の周長との周長差を求め、該周長差
をほぼ0にするようにヤゲン軌跡のデータを補正するこ
とを特徴とするレンズ周縁加工機。 - 【請求項5】 請求項4のレンズ周縁加工機において、
前記ヤゲン軌跡のデータの補正は、動径データにより補
正することを特徴とするレンズ周縁加工機。 - 【請求項6】 眼鏡フレームに枠入れするためにヤゲン
軌跡のデータを得て眼鏡レンズの周縁をヤゲン加工する
レンズ周縁加工方法において、眼鏡フレームのレンズ枠
の三次元の枠データを測定する枠データ測定過程と、該
枠データに基づいてレンズ枠の周長を求める枠周長算出
過程と、前記枠データに基づいてコバ位置を検出するコ
バ位置検出過程と、該コバ位置に基づいてレンズの周縁
に形成するヤゲンの軌跡を定めるヤゲン軌跡決定過程
と、該ヤゲン軌跡の周長と前記レ ンズ枠の周長との周長
差を減少させるように前記ヤゲン軌跡を補正する補正過
程と、を持つことを特徴とするレンズ周縁加工方法。
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