JP3009982B2 - 緩み止めナット - Google Patents
緩み止めナットInfo
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- JP3009982B2 JP3009982B2 JP5227743A JP22774393A JP3009982B2 JP 3009982 B2 JP3009982 B2 JP 3009982B2 JP 5227743 A JP5227743 A JP 5227743A JP 22774393 A JP22774393 A JP 22774393A JP 3009982 B2 JP3009982 B2 JP 3009982B2
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- Japan
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- nut
- screw
- metal
- locking nut
- resin member
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- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば眼鏡のレンズを
フレームに固定する等、小形で低荷重の締め付け部に最
適な緩み止めナットに関する。
フレームに固定する等、小形で低荷重の締め付け部に最
適な緩み止めナットに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ふちなし枠タイプの眼鏡におい
てレンズを金属部材に固定する場合、図8に示すごとく
レンズ21の取付け穴22に軟質材によるT形ワッシャ
31などを両面から嵌め入れた後、小ねじ25とナット
32を用いて金属部材24に組付けられるのが通常であ
る。
てレンズを金属部材に固定する場合、図8に示すごとく
レンズ21の取付け穴22に軟質材によるT形ワッシャ
31などを両面から嵌め入れた後、小ねじ25とナット
32を用いて金属部材24に組付けられるのが通常であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の固
定方法は通常の金属ナットによる締付けであり、緩み止
め機能がなく使用中にナットの緩みが生じる欠点があ
る。この緩みを防止するためにはダブルナットで締付け
るか、締付けた後に緩み止め加工をすればよいが美観が
悪くコストも高くなる。またこの固定方法では、レンズ
を損傷させないために、レンズの両面からT形ワッシャ
が嵌め入れてあり、部品点数が多くなるとともに組付け
の作業性も悪くコスト高になるなどの課題があった。本
発明はこれらの課題を解消し、緩み止め機能を有しかつ
レンズを損傷させることのない安価なナットを提供する
ことを目的として発明されたものである。
定方法は通常の金属ナットによる締付けであり、緩み止
め機能がなく使用中にナットの緩みが生じる欠点があ
る。この緩みを防止するためにはダブルナットで締付け
るか、締付けた後に緩み止め加工をすればよいが美観が
悪くコストも高くなる。またこの固定方法では、レンズ
を損傷させないために、レンズの両面からT形ワッシャ
が嵌め入れてあり、部品点数が多くなるとともに組付け
の作業性も悪くコスト高になるなどの課題があった。本
発明はこれらの課題を解消し、緩み止め機能を有しかつ
レンズを損傷させることのない安価なナットを提供する
ことを目的として発明されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、所定のめねじを形成した金属ナットの後端に前記め
ねじの有効径と同径もしくは有効径より小径のねじ込み
部とそのねじ込み部よりも外側へ逃げる複数の縦溝部と
によって形成したねじなし穴を有する樹脂部材を前記金
属ナットと同心にかつ一体に形成した緩み止めナットで
ある。
め、所定のめねじを形成した金属ナットの後端に前記め
ねじの有効径と同径もしくは有効径より小径のねじ込み
部とそのねじ込み部よりも外側へ逃げる複数の縦溝部と
によって形成したねじなし穴を有する樹脂部材を前記金
属ナットと同心にかつ一体に形成した緩み止めナットで
ある。
【0005】
【作用】金属ナットがインサートされているため、軸方
向の締付け強度は充分に確保されて、しかも樹脂部材の
ねじなし穴がねじ外径より小さくしてあるので締付け時
に小ねじ(またはタッピングねじ)によってねじ山が形
成され、しかも樹脂材の弾性によりねじの外面を締付け
てねじの緩みを防止することができる。また製造時に、
ナット押え部材が使用できるので金属ナットを正確にイ
ンサートできる。
向の締付け強度は充分に確保されて、しかも樹脂部材の
ねじなし穴がねじ外径より小さくしてあるので締付け時
に小ねじ(またはタッピングねじ)によってねじ山が形
成され、しかも樹脂材の弾性によりねじの外面を締付け
てねじの緩みを防止することができる。また製造時に、
ナット押え部材が使用できるので金属ナットを正確にイ
ンサートできる。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づき実施例を説明する。図1
および図2は本発明の緩み止めナットAを示す。図中の
1は金属製の六角ナットであり、中心には所定のめねじ
2が形成してある。この金属ナット1の後端には外形が
六角形状の樹脂部材3が延設してあり金属ナット1を覆
って一体成形されている。この樹脂部材3の中心には前
記めねじ2の有効径と同一寸法または有効径よりやや小
径のねじ込み部4aと、そのねじ込み部4aよりも外側
へ逃げる3本の縦溝部4bとによって形成されたねじな
し穴4が前記金属ナット1と同心状に形成されている。
さらに金属ナット1の前端には前記樹脂部材3から延び
て続くブッシング部5が形成されており、そのブッシン
グ部5の内径6は前記金属ナット1のめねじ2の谷径よ
りやや大きく形成され金属ナット1と同心状に一体成形
されている。この緩み止めナットAは、予め加工された
金属ナット1を成形型にセットして樹脂材料を注入する
いわゆるインサート成形法によって製造できるが、前記
縦溝部4bにナット押え部材を設けることができるた
め、金属ナット1を所定の位置に位置決めするとともに
水平に保持して正確にインサート成形することができ
る。
および図2は本発明の緩み止めナットAを示す。図中の
1は金属製の六角ナットであり、中心には所定のめねじ
2が形成してある。この金属ナット1の後端には外形が
六角形状の樹脂部材3が延設してあり金属ナット1を覆
って一体成形されている。この樹脂部材3の中心には前
記めねじ2の有効径と同一寸法または有効径よりやや小
径のねじ込み部4aと、そのねじ込み部4aよりも外側
へ逃げる3本の縦溝部4bとによって形成されたねじな
し穴4が前記金属ナット1と同心状に形成されている。
さらに金属ナット1の前端には前記樹脂部材3から延び
て続くブッシング部5が形成されており、そのブッシン
グ部5の内径6は前記金属ナット1のめねじ2の谷径よ
りやや大きく形成され金属ナット1と同心状に一体成形
されている。この緩み止めナットAは、予め加工された
金属ナット1を成形型にセットして樹脂材料を注入する
いわゆるインサート成形法によって製造できるが、前記
縦溝部4bにナット押え部材を設けることができるた
め、金属ナット1を所定の位置に位置決めするとともに
水平に保持して正確にインサート成形することができ
る。
【0007】この構成による緩み止めナットAは、例え
ば、ふちなし眼鏡のレンズの固定などに最適である。図
3に示すようにレンズ21の取付け穴22に緩み止めナ
ットAのブッシング部5を挿入して樹脂部材3(六角外
形部)を保持し、平ワッシャ23と金属部材24(例え
ばフレーム金具など)とに貫挿した金属製の小ねじ25
を前記ナットAのめねじ2にねじ込み、さらにねじ込み
を続けると小ねじ25の先端は樹脂部材3のねじなし穴
4に当接し小ねじ25によってねじ山を成形しながらね
じ込まれる。この樹脂部材3にはポリアセタール樹脂ま
たはポリアミド樹脂などを使用しており、ねじなし穴4
はめねじ2の有効径とほぼ同一にしてあるので容易にね
じ込むことができ、しかも小ねじ25は樹脂部材3の弾
性力によって小ねじ25が締付けられねじの緩みを防止
することができる。尚、前記小ねじ25はタッピンねじ
を用いてもよく、タッピンねじの場合は前記ねじなし穴
4を有効径よりやや小径にするのが良好である。
ば、ふちなし眼鏡のレンズの固定などに最適である。図
3に示すようにレンズ21の取付け穴22に緩み止めナ
ットAのブッシング部5を挿入して樹脂部材3(六角外
形部)を保持し、平ワッシャ23と金属部材24(例え
ばフレーム金具など)とに貫挿した金属製の小ねじ25
を前記ナットAのめねじ2にねじ込み、さらにねじ込み
を続けると小ねじ25の先端は樹脂部材3のねじなし穴
4に当接し小ねじ25によってねじ山を成形しながらね
じ込まれる。この樹脂部材3にはポリアセタール樹脂ま
たはポリアミド樹脂などを使用しており、ねじなし穴4
はめねじ2の有効径とほぼ同一にしてあるので容易にね
じ込むことができ、しかも小ねじ25は樹脂部材3の弾
性力によって小ねじ25が締付けられねじの緩みを防止
することができる。尚、前記小ねじ25はタッピンねじ
を用いてもよく、タッピンねじの場合は前記ねじなし穴
4を有効径よりやや小径にするのが良好である。
【0008】次に、図4ないし図7に他の実施例を示
す。図4、図5に示す緩み止めナットBは前記緩み止め
ナットAのブッシング部5を無くした形状で、その他の
構成は同様である。すなわちブッシング部5が不要な場
合に使用されるもので、ねじ込みおよび緩み止めの作用
効果は前記緩み止めナットAと同等である。さらに図
6、図7に示す他の実施例では、金属ナット11の外周
に固着用の溝12を設けた緩み止めナットCであり、ね
じ込みおよび緩み止めの作用効果は前記緩み止めナット
Aおよび緩み止めナットBと同等である。またこれらの
実施例において、樹脂部材3の外面形状は図7のように
二面カット13した形状あるいはその他の多角形でもよ
く、締付け時に工具が係合できる形状がよい。
す。図4、図5に示す緩み止めナットBは前記緩み止め
ナットAのブッシング部5を無くした形状で、その他の
構成は同様である。すなわちブッシング部5が不要な場
合に使用されるもので、ねじ込みおよび緩み止めの作用
効果は前記緩み止めナットAと同等である。さらに図
6、図7に示す他の実施例では、金属ナット11の外周
に固着用の溝12を設けた緩み止めナットCであり、ね
じ込みおよび緩み止めの作用効果は前記緩み止めナット
Aおよび緩み止めナットBと同等である。またこれらの
実施例において、樹脂部材3の外面形状は図7のように
二面カット13した形状あるいはその他の多角形でもよ
く、締付け時に工具が係合できる形状がよい。
【0009】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
所定のめねじを形成した金属ナットの後端に、前記めね
じの有効径と同径もしくは有効径より小径のねじ込み部
とそのねじ込み部よりも外側へ逃げる複数の縦溝部とに
よって形成したねじなし穴を有する樹脂部材を、前記金
属ナットと同心にかつ一体に形成した緩み止めナットで
ある。この発明によれば、金属ナットがインサートされ
ているため軸方向の締付け強度は充分に確保され、しか
も樹脂部材のねじなし穴がねじ外径より小さくしてある
ので締付け時に小ねじ(またはタッピンねじ)によって
ねじ山が形成されるので、樹脂材の弾性によりねじの外
面を締付けてねじの緩みを防止することができる。さら
に一体に成形したブッシング部により従来のT型ワッシ
ャが不要になるので組付けの作業性が良く組付けコスト
が低減できるとともにレンズの損傷も防止する。また製
造時には、縦溝部の位置にナット押え部材を設けた成形
型にするだけで、金属ナットを所定の位置に水平に位置
決めすることができ、正確にインサート成形することが
可能になり高品質の緩み止めナットが安価に製造できる
等多くの効果が得られる。
所定のめねじを形成した金属ナットの後端に、前記めね
じの有効径と同径もしくは有効径より小径のねじ込み部
とそのねじ込み部よりも外側へ逃げる複数の縦溝部とに
よって形成したねじなし穴を有する樹脂部材を、前記金
属ナットと同心にかつ一体に形成した緩み止めナットで
ある。この発明によれば、金属ナットがインサートされ
ているため軸方向の締付け強度は充分に確保され、しか
も樹脂部材のねじなし穴がねじ外径より小さくしてある
ので締付け時に小ねじ(またはタッピンねじ)によって
ねじ山が形成されるので、樹脂材の弾性によりねじの外
面を締付けてねじの緩みを防止することができる。さら
に一体に成形したブッシング部により従来のT型ワッシ
ャが不要になるので組付けの作業性が良く組付けコスト
が低減できるとともにレンズの損傷も防止する。また製
造時には、縦溝部の位置にナット押え部材を設けた成形
型にするだけで、金属ナットを所定の位置に水平に位置
決めすることができ、正確にインサート成形することが
可能になり高品質の緩み止めナットが安価に製造できる
等多くの効果が得られる。
【図1】本発明の緩み止めナットAの正面断面図であ
る。
る。
【図2】図1の底面図である。
【図3】緩み止めナットAを用いた締付け状態を示す説
明図である。
明図である。
【図4】他の実施例の緩み止めナットBを示す正面断面
図である。
図である。
【図5】図4の底面図である。
【図6】他の実施例の緩み止めナットCを示す正面断面
図である。
図である。
【図7】図6の底面図である。
【図8】従来の締付け状態を示す説明図である。
1 金属ナット 2 めねじ 3 樹脂部材 4 ねじなし穴 4a ねじ込み部 4b 縦溝部 5 ブッシング部 6 内径 A 緩み止めナット
Claims (1)
- 【請求項1】 所定のめねじを形成した金属ナットの後
端に前記めねじの有効径と同径もしくは有効径より小径
のねじ込み部とそのねじ込み部よりも外側へ逃げる複数
の縦溝部とによって形成したねじなし穴を有する樹脂部
材を前記金属ナットと同心にかつ一体に形成したことを
特徴とする緩み止めナット。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5227743A JP3009982B2 (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 緩み止めナット |
EP94302801A EP0621497B1 (en) | 1993-04-21 | 1994-04-20 | Self-locking nut for eye glasses, nut tightener, and nut supplier |
DE69414905T DE69414905T2 (de) | 1993-04-21 | 1994-04-20 | Selbstsichernde Mutter für Brille, Mutterspanner, und Mutterabgabevorrichtung |
US08/230,926 US5508758A (en) | 1993-04-21 | 1994-04-21 | Self-locking nut with threaded and self-locking members, useful for eye glasses, and a nut tightener and a nut supplier for same |
US08/519,469 US5627610A (en) | 1993-04-21 | 1995-08-25 | Self-locking nut for eye glasses having an unthreaded hole with vertical channels |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5227743A JP3009982B2 (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 緩み止めナット |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36525497A Division JPH10176708A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 緩み止めナット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742725A JPH0742725A (ja) | 1995-02-10 |
JP3009982B2 true JP3009982B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=16865681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5227743A Expired - Fee Related JP3009982B2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-07-28 | 緩み止めナット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3009982B2 (ja) |
-
1993
- 1993-07-28 JP JP5227743A patent/JP3009982B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0742725A (ja) | 1995-02-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |