JP3006362B2 - ろう付け積層パネルおよびその製作方法 - Google Patents
ろう付け積層パネルおよびその製作方法Info
- Publication number
- JP3006362B2 JP3006362B2 JP5232809A JP23280993A JP3006362B2 JP 3006362 B2 JP3006362 B2 JP 3006362B2 JP 5232809 A JP5232809 A JP 5232809A JP 23280993 A JP23280993 A JP 23280993A JP 3006362 B2 JP3006362 B2 JP 3006362B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brazed
- laminated panel
- brazing
- core material
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強度部材として利用さ
れるろう付け積層パネル、特に、軽合金製のろう付けハ
ニカムパネルに関する。
れるろう付け積層パネル、特に、軽合金製のろう付けハ
ニカムパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】ろう付け積層パネルは、2枚の面板の間
に芯材を配置し、接触面をろう付けによって接合したも
のである。
に芯材を配置し、接触面をろう付けによって接合したも
のである。
【0003】このろう付け積層パネルを強度部材として
使用するものにおいては、2枚の面板の間であって、面
板の縁に沿って圧肉の枠材を配置し、面板とこの枠材を
ろう付けしている。そして、このろう付け積層パネル同
士を溶接で接合して、例えば、鉄道車両の構体を構成す
るようにしている。前記溶接はろう付け積層パネルの端
部同士を溶接するものである。すなわち、ろう付け積層
パネルの端部の面板と枠材を隣接するろう付け積層パネ
ルの面板と枠材に溶接している。
使用するものにおいては、2枚の面板の間であって、面
板の縁に沿って圧肉の枠材を配置し、面板とこの枠材を
ろう付けしている。そして、このろう付け積層パネル同
士を溶接で接合して、例えば、鉄道車両の構体を構成す
るようにしている。前記溶接はろう付け積層パネルの端
部同士を溶接するものである。すなわち、ろう付け積層
パネルの端部の面板と枠材を隣接するろう付け積層パネ
ルの面板と枠材に溶接している。
【0004】また、4つの枠材と2枚の面板で囲まれた
内部に、圧肉の骨部材を配置したものもある。
内部に、圧肉の骨部材を配置したものもある。
【0005】このようなろう付け積層パネルは特開平5
−16801号公報に示されている。
−16801号公報に示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ろう付け積層パネルは
軽量で面外曲げ構成が大きく、強度部材として適してい
る。そして複数のろう付け積層パネルを接合して大きな
パネルを構成する場合、前記のように接合部に圧肉の枠
材を配置して溶接を可能にしている。また、前記枠材、
前記骨部材は強度部材としても作用している。
軽量で面外曲げ構成が大きく、強度部材として適してい
る。そして複数のろう付け積層パネルを接合して大きな
パネルを構成する場合、前記のように接合部に圧肉の枠
材を配置して溶接を可能にしている。また、前記枠材、
前記骨部材は強度部材としても作用している。
【0007】このように枠材や骨部材は強度部材として
重要である。種々の検討の結果、枠材や骨部材と芯材と
のろう付けが行われていないので、局部的に弱く、ろう
付け積層パネル特性を十分に生かすことができないこと
が判明した。
重要である。種々の検討の結果、枠材や骨部材と芯材と
のろう付けが行われていないので、局部的に弱く、ろう
付け積層パネル特性を十分に生かすことができないこと
が判明した。
【0008】芯材は波状に折り曲げた複数の薄板を積層
したものであるため、枠材や骨部材との接触面が小さい
ので、ろう付けが困難になるものと考えられる。
したものであるため、枠材や骨部材との接触面が小さい
ので、ろう付けが困難になるものと考えられる。
【0009】本発明の目的は、芯材と枠材等とのろう付
けを十分に行える構造を提供することに有る。
けを十分に行える構造を提供することに有る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、2枚の面板の
間に、芯材、枠材を配置しており、これらの接触部同士
をろう付けによって接合したろう付け積層パネルにおい
て、前記芯材を構成する複数の板の端部と前記枠材との
接触部における前記枠材は凹状になっており、該凹状部
において前記枠材と前記板の端部とをろう付けしてろう
付け積層パネルを構成したこと、を特徴とする。
間に、芯材、枠材を配置しており、これらの接触部同士
をろう付けによって接合したろう付け積層パネルにおい
て、前記芯材を構成する複数の板の端部と前記枠材との
接触部における前記枠材は凹状になっており、該凹状部
において前記枠材と前記板の端部とをろう付けしてろう
付け積層パネルを構成したこと、を特徴とする。
【0011】
【作用】芯材を構成するそれぞれの板の端部はこれに接
触する枠材の凹部に入っているので、容易にろう付けが
行われる。このため、この部分の強度を十分にすること
ができ、必要な強度を有する積層パネルとなるものであ
る。
触する枠材の凹部に入っているので、容易にろう付けが
行われる。このため、この部分の強度を十分にすること
ができ、必要な強度を有する積層パネルとなるものであ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1、図2、図
5、図6によって説明する。
5、図6によって説明する。
【0013】図5〜図6において、ろう付け積層パネル
10は、2枚の面板11と、この間に配置した芯材1
2,12、枠材13,14、骨部材15から成り、接触
面をろう付けして構成している。枠材13,14と骨部
材15は強度部材となるものであり、圧肉である。枠材
13,14の断面形状はチャンネル状である。この積層
パネルを複数並べて、積層パネルの面板10,11、枠
材13,14を隣接するこれらに溶接して広いパネルと
する。例えば、鉄道車両の構体を構成する。これらの材
料はアルミニュウム合金である。
10は、2枚の面板11と、この間に配置した芯材1
2,12、枠材13,14、骨部材15から成り、接触
面をろう付けして構成している。枠材13,14と骨部
材15は強度部材となるものであり、圧肉である。枠材
13,14の断面形状はチャンネル状である。この積層
パネルを複数並べて、積層パネルの面板10,11、枠
材13,14を隣接するこれらに溶接して広いパネルと
する。例えば、鉄道車両の構体を構成する。これらの材
料はアルミニュウム合金である。
【0014】図1、図2によって、枠材13,14と芯
材12との接触部の構成について説明する。芯材12は
6角形のセルを多数有するものである。芯材12は例え
ば、凹凸状に曲げた薄くて長い板(以下、長片とい
う。)12aを並べたものである。長片を並べることに
よって6角形のセルを構成する。長片12a、面板1
1、骨部材15はブレージングしてある。
材12との接触部の構成について説明する。芯材12は
6角形のセルを多数有するものである。芯材12は例え
ば、凹凸状に曲げた薄くて長い板(以下、長片とい
う。)12aを並べたものである。長片を並べることに
よって6角形のセルを構成する。長片12a、面板1
1、骨部材15はブレージングしてある。
【0015】長片12aの端部に接触する枠材13の部
分は凹状13aになっている。この凹状13aはのこ歯
状である。のこ歯13aの垂直面は長片12aの端部の
位置に有り、重なっている。すなわち、長片12aの長
手方向に沿った長片12aの面とのこ歯13aの垂直面
とは平行で重なっている。のこ歯13aの垂直面の長さ
Lは数mmである。枠材13は押出し型材であるので、
押出し型材に所定のピッチでのこ歯13aの切削加工す
る。また、枠材13ののこ歯12aの溝に長片12aを
上方から差し込みやすくするため、のこ歯12aの溝の
上端は上方に向けて拡大している。
分は凹状13aになっている。この凹状13aはのこ歯
状である。のこ歯13aの垂直面は長片12aの端部の
位置に有り、重なっている。すなわち、長片12aの長
手方向に沿った長片12aの面とのこ歯13aの垂直面
とは平行で重なっている。のこ歯13aの垂直面の長さ
Lは数mmである。枠材13は押出し型材であるので、
押出し型材に所定のピッチでのこ歯13aの切削加工す
る。また、枠材13ののこ歯12aの溝に長片12aを
上方から差し込みやすくするため、のこ歯12aの溝の
上端は上方に向けて拡大している。
【0016】積層パネル10の多端側の枠材13と芯材
12との接触部の構成も上記と同様である。また、芯材
12,12に接触する骨部材15も枠材13と同様の構
成である。なお、骨部材15も芯材12に対しては枠材
である。
12との接触部の構成も上記と同様である。また、芯材
12,12に接触する骨部材15も枠材13と同様の構
成である。なお、骨部材15も芯材12に対しては枠材
である。
【0017】これをろう付け作業すると、接触部はろう
付けされる。芯材12の長片12aの両面にはブレージ
ングされているので、枠材13ののこ歯13aの垂直面
と長片12aとはろう付けされる。のこ歯13aは垂直
面と斜面とからなるであるので、組立の際にのこ歯13
aに対して長片12aの位置が若干ずれても長片12a
が斜面によって移動され、垂直面と接触することができ
る。
付けされる。芯材12の長片12aの両面にはブレージ
ングされているので、枠材13ののこ歯13aの垂直面
と長片12aとはろう付けされる。のこ歯13aは垂直
面と斜面とからなるであるので、組立の際にのこ歯13
aに対して長片12aの位置が若干ずれても長片12a
が斜面によって移動され、垂直面と接触することができ
る。
【0018】ろう付け作業によって上方の面板11から
ろう材が落ちるが、のこ歯13aの部分の余分のろう材
は垂直面と斜面とからなる角部に溜るので、ノッチが小
さくなり、強度の低下の恐れが無い。
ろう材が落ちるが、のこ歯13aの部分の余分のろう材
は垂直面と斜面とからなる角部に溜るので、ノッチが小
さくなり、強度の低下の恐れが無い。
【0019】枠材13と枠材14との接触部はろう付け
の作業前又は作業後に溶接する。
の作業前又は作業後に溶接する。
【0020】従って、十分な強度を有する積層パネルと
なる。
なる。
【0021】なお、のこ歯13aと長片12aとの重な
り代(L)が大きすぎると、ノッチが大きくなるので、
各部の強度との関係で定める。
り代(L)が大きすぎると、ノッチが大きくなるので、
各部の強度との関係で定める。
【0022】図3の実施例を説明する。この実施例は凹
部として、のこ歯形状13aに代えて長方形状13bと
したものである。この長方形状13bとは、長片12a
の端部に平行な2つの面を有することを言う。長方形状
13bの溝の幅L2は長片12bの2枚の厚さよりも若
干大きい。一般に2つの部材間の隙間が1mm以下であ
れば強固にろう付け可能と言われているので、前記幅L
2の大きさは溝と長片12aとの隙間が1mm以下にな
るように設ける。長方形13bの溝の底の部分は3角形
状または円弧状としている。また、長方形13bの解放
端側は拡大して、長片12aを挿入しやすくしている。
部として、のこ歯形状13aに代えて長方形状13bと
したものである。この長方形状13bとは、長片12a
の端部に平行な2つの面を有することを言う。長方形状
13bの溝の幅L2は長片12bの2枚の厚さよりも若
干大きい。一般に2つの部材間の隙間が1mm以下であ
れば強固にろう付け可能と言われているので、前記幅L
2の大きさは溝と長片12aとの隙間が1mm以下にな
るように設ける。長方形13bの溝の底の部分は3角形
状または円弧状としている。また、長方形13bの解放
端側は拡大して、長片12aを挿入しやすくしている。
【0023】図4の実施例を説明する。この実施例は凹
部として、3角形状13cとしたものである。このもの
では枠材13と長片12aとの平行部分は無いが、両者
の隙間が1mm以下の部分においてろう付けできるもの
である。
部として、3角形状13cとしたものである。このもの
では枠材13と長片12aとの平行部分は無いが、両者
の隙間が1mm以下の部分においてろう付けできるもの
である。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、枠材に凹部を設けると
いう簡単な構成で、芯材と枠材との接触部のろう付けを
確実に行え、高強度の積層パネルを提供できるものであ
る。
いう簡単な構成で、芯材と枠材との接触部のろう付けを
確実に行え、高強度の積層パネルを提供できるものであ
る。
【図1】本発明の一実施例のろう付け積層パネルの要部
の水平断面図である。
の水平断面図である。
【図2】図1の2−2断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の要部の水平断面図であ
る。
る。
【図4】本発明の他の実施例の要部の水平断面図であ
る。
る。
【図5】ろう付け積層パネルの平面図である。
【図6】図5の6−6断面図である。
10…ろう付け積層パネル、11…面板、12…芯材、
12a…長片、13,14…枠材、13a,13b,1
3c…凹部、15…骨部材
12a…長片、13,14…枠材、13a,13b,1
3c…凹部、15…骨部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B21D 47/00
Claims (6)
- 【請求項1】2枚の面板の間に、芯材、枠材を配置して
おり、これらの接触部同士をろう付けによって接合した
ろう付け積層パネルにおいて、 前記芯材を構成する複数の板の端部と前記枠材との接触
部における前記枠材には凹部があり、該凹部に前記芯材
の端部が挿入されており、該凹部と前記芯材の端部とが
ろう付けされていること、 を特徴とするろう付け積層パネル。 - 【請求項2】請求項1記載のろう付け積層パネルに於
て、前記凹部は前記芯材を構成する長片に平行な面を有
すること、を特徴とするろう付け積層パネル。 - 【請求項3】請求項2記載のろう付け積層パネルに於
て、前記凹部はのこ歯状であり、該のこ歯の垂直面は前
記長片と重なっていること、を特徴とするろう付け積層
パネル。 - 【請求項4】請求項2記載のろう付け積層パネルに於
て、前記凹部は長方形であり、該長方形の長辺は前記長
片と重なっていること、を特徴とするろう付け積層パネ
ル。 - 【請求項5】請求項1記載のろう付け積層パネルに於
て、前記凹部は3角形状であること、を特徴とするろう
付け積層パネル。 - 【請求項6】ブレージングした2枚の面板、芯材を構成
する複数の部材であって、ブレージングした長片、およ
び前記芯材の外側に配置されるものであって、前記長片
が挿入される凹部を有する枠材を準備し、 前記2枚の面板の間に前記枠材と前記複数の長片を配置
すると共に、前記長片の端部を前記凹部に挿入し、 しかる後、ろう付け作業を行うこと、 を特徴とするろう付け積層パネルの製作方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5232809A JP3006362B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | ろう付け積層パネルおよびその製作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5232809A JP3006362B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | ろう付け積層パネルおよびその製作方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0780976A JPH0780976A (ja) | 1995-03-28 |
JP3006362B2 true JP3006362B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=16945111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5232809A Expired - Fee Related JP3006362B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | ろう付け積層パネルおよびその製作方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3006362B2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP5232809A patent/JP3006362B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0780976A (ja) | 1995-03-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0491277B1 (en) | A honeycomb member and a honeycomb | |
JP3006362B2 (ja) | ろう付け積層パネルおよびその製作方法 | |
JP3445338B2 (ja) | ろう付けハニカムパネル | |
JP2527791Y2 (ja) | 下地壁構造体 | |
JP3010925B2 (ja) | ろう付け積層パネル及びその製作方法 | |
JP2790767B2 (ja) | ろう付けハニカムパネル | |
JPH0233980Y2 (ja) | ||
JP2877946B2 (ja) | 長尺パネルの箱桁 | |
JPH0716963A (ja) | 曲面アルミニウムハニカムパネル及びその製造方法 | |
JP2587167B2 (ja) | 曲面ハニカムパネル | |
JP2818547B2 (ja) | アルミニウムろう付けハニカムパネル | |
JP3183790B2 (ja) | ろう付けハニカムパネルユニットおよびその製造方法 | |
JP2963596B2 (ja) | ハニカムパネルおよびハニカムパネルの製造方法 | |
JP2931544B2 (ja) | アルミニウムろう付けハニカムパネル | |
US5534329A (en) | Composite structure | |
JPH08252641A (ja) | サンドイッチパネル | |
JPH081320A (ja) | ろう付け曲面積層パネルおよびその製作方法 | |
JP2891314B2 (ja) | ハニカムパネル | |
JP3107940B2 (ja) | ハニカムパネルおよびその製造方法 | |
JPH07207831A (ja) | アルミニウムろう付けハニカムパネル | |
EP0543636B1 (en) | Panel structure and method for producing panel | |
JPH1058067A (ja) | アルミろう付け曲面ハニカムパネル | |
JP2834050B2 (ja) | ろう付けハニカムパネル | |
JP2001232431A (ja) | トラス型ハニカムパネル | |
JP2763503B2 (ja) | ウエブ曲げ継手構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |