JP3004260U - メガネフレームのツル継手構造 - Google Patents
メガネフレームのツル継手構造Info
- Publication number
- JP3004260U JP3004260U JP1994006531U JP653194U JP3004260U JP 3004260 U JP3004260 U JP 3004260U JP 1994006531 U JP1994006531 U JP 1994006531U JP 653194 U JP653194 U JP 653194U JP 3004260 U JP3004260 U JP 3004260U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- bearing
- joint structure
- temple
- crane
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 メガネフレームのツルを連結する継手構造で
あって、従来の蝶番を用いることなく常に安定してツル
の折り畳みを可能とし、またツルの連結組立をワンタッ
チで行うことの出来る継手構造の提供。 【構成】 ヨロイ端に形成した凹部には軸を上下方向に
設け、一方のツル端には概略C型でバネ鋼から成る軸受
けを形成し、該軸受けの軸受け孔を上記軸の外径とし、
また軸径より僅かに小さい幅に開口を形成し、軸受け孔
には軸を嵌合して回転可能とし、そして、ツルを開いた
際には軸受けに設けた当たり片を凹部の底面に当接させ
るツル継手構造である。
あって、従来の蝶番を用いることなく常に安定してツル
の折り畳みを可能とし、またツルの連結組立をワンタッ
チで行うことの出来る継手構造の提供。 【構成】 ヨロイ端に形成した凹部には軸を上下方向に
設け、一方のツル端には概略C型でバネ鋼から成る軸受
けを形成し、該軸受けの軸受け孔を上記軸の外径とし、
また軸径より僅かに小さい幅に開口を形成し、軸受け孔
には軸を嵌合して回転可能とし、そして、ツルを開いた
際には軸受けに設けた当たり片を凹部の底面に当接させ
るツル継手構造である。
Description
【0001】
本考案は常にガタ付を生じることなく、構造も簡単なメガネフレームのツル継 手構造に関するものである。
【0002】
メガネフレームのツルは一般に蝶番を介して折り畳み可能に連結されている。 該蝶番は軸ネジを中心として両側に蝶片を有し、片方の蝶片はフロントフレーム にロウ付けしたヨロイに固定され、他方の蝶片はツルに固定される。したがって 、ツルは蝶番の軸ネジを中心として屈曲し、折り畳まれる。
【0003】 ところで、該蝶番は比較的長いツルを連結する為の継手部材としては小さく、 特に蝶番の軸ネジは細くて短い。したがって、ツルを繰り返し折り畳み操作する ならば、両蝶片の摺動面は摩耗し、また軸ネジは緩み、その結果ツルにはガタ付 きを生じ、着用したメガネは位置ズレを生じる。ツルがガタ付くことなく安定し て折り畳み出来るのはメガネを購入して僅かの期間に過ぎず、該ツルがガタ付く 度ごとに軸ネジを増し締めしている。
【0004】 蝶番は片方の蝶片に凹部を形成し、他方の蝶片には凸部を有して互いに嵌合さ せて軸ネジにて連結している為に、両蝶片が互いに屈曲するならば、上記凹部と 凸部の金属接触面は必然的に摩耗する。勿論、ツルのガタ付きは摺動面の摩耗に よるのみならず、凹部に凸部を嵌入して組み付けする際に、一旦増し締めした軸 ネジが緩むことに起因することが大きい。一方、該蝶番はその大きさが小さい為 に製作が容易でなく、軸ネジとなるビスは更に細くて小さいことから製作は面倒 であるとともに、蝶番の組立作業も熟練のいる仕事となっている。
【0005】
このように、メガネフレームのツルを連結する蝶番には上記のごとき問題があ る。本考案が解決しようとする課題はこれら問題点であって、該ツルのガタ付き をなくすとともに、構造が簡単なツル継手構造を提供する。
【0006】
本考案のツル継手構造は屈曲中心となる軸を有したもので、ツルは該軸を中心 として屈曲し、折り畳まれるように構成している。したがって、ツル端には該軸 に嵌合する軸受けが形成されていることになるが、該軸受けは軸にワンタッチで 嵌合・取着出来るような形態と成っている。すなわち、該軸受けは一部に開口を 形成し、開口から軸が進入して嵌合し、一旦嵌合した軸受けは外れないようにバ ネ力が作用する。
【0007】 上記軸受けは軸と嵌合する際にその開口が僅かに開き、一旦嵌合したならば軸 が外れないように、該軸にバネ力を作用させる。すなわち、軸受けは該軸をバネ 力にて抱きかかえるように機能する。更に、軸に嵌合した軸受けが該軸の長手方 向へ動かないように、軸を取着したヨロイ側には凹部を形成し、該凹部に凸部と なる軸受けが嵌合する。勿論、ヨロイ側に軸受けを、ツル側に軸を設けることも ある。以下本考案に係る実施例を図面に基づて詳細に説明する。
【0008】
図1はメガネフレームの一部外観を示した場合であって、ツル1はヨロイ2と 連結し、該ヨロイ2はリム3にロウ付けされている。ただし、本考案はツル継手 構造に関するものであって、メガネフレームの形態は問わず、例えばリムを用い ないで左右のレンズを連結部材によって直接連結する場合や、ハーフリムと称し て上半分を金属製リムとし、下半分を水糸にて構成する場合であってもよい。
【0009】 ところでツル1は継手部4を介して折り畳み出来るように連結されている訳で 、図2はヨロイ2の端部を表している。該端部には凹部5を挟んで上部材6と下 部材7が形成されていて、該上下部材6、7には軸8が上下方向に取着されてい る。軸8を取着する為に、下部材7には軸孔が貫通し、上部材6には貫通するこ となく軸孔が設けられて、これら軸孔に上記軸8が挿入され、該軸8の下端は下 部材7にロウ付けされている。
【0010】 図3はツル端部に形成した軸受け構造である。該軸受け9は概略C型形状を成 し、中心には軸受け孔10が形成され、また軸受け9の一部は切り欠かれて開口 11を有し、開口11は軸受け孔10と連通している。ここで軸受け孔10の内 径は上記軸8と同じ大きさと成っていて、開口11の幅は軸8の外径よりも僅か に小さく成っている。そして、軸受け9の高さ(厚さ)hはヨロイ2に形成した 凹部5の高さHとほぼ同じ寸法となっている。また、軸受け9はバネ材が用いら れ、先端を撓ませて開口11を押し開くことが出来る。したがって、開口11に 軸8を当てがって背後から押圧するならば、該開口11は開いて軸8は軸受け孔 9に嵌合する。
【0011】 図4はヨロイ2の軸8にツルの軸受け9が嵌合して連結した状態である。軸受 け9は軸8を中心として回転することが出来、従来のツル同様に折り畳まれる。 同図はツル1が開いた状態であって、ヨロイ2と一直線状になっているが、該ツ ルはこれ以上開くことは出来ない。軸受け9は当たり片13を形成し、該当たり 片13とは曲面部から先端12にかけての平坦部であって、ツル1が開いた状態 では凹部5の底面14に当接する。したがって、該当たり片13が一種のストッ パーと成って、ツル1の開き度を規制する。
【0012】 また該当たり片13はツル1のストッパーとして機能するのみならず、軸受け 9は軸8を締め付けし、該軸8から軸受け9の外れを防止することになる。すな わち、メガネを着用する際には、ツル1を外方向へ押し開くことでモーメントM が作用する。このモーメントMは当たり片13に作用して軸受け9の開口11の 幅を縮小する。
【0013】 以上述べた実施例は、ヨロイ側に軸を設け、ツル側に軸受けを備えた場合であ るが、該軸受けをヨロイに、軸をツルに設けることも出来、機能的には同じであ る。また、軸受けとなる凸部をヨロイの凹部に嵌合することでツルは連結される が、該凹部並びに軸は表面に露出する。該露出を防止する為に、凹部外側をカバ ーすることもメガネフレームの外観を考慮するならば必要となる。以上述べたよ うに、本考案に係るツル継手構造は、軸に概略C型の軸受けを嵌合して連結した ものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0014】
本考案のツル継手構造は概略C型の軸受けと軸を互いに嵌合して構成するもの であって、その構造は従来の蝶番継手に比べて非常に簡単である。該軸受けはバ ネ鋼を用いている為に、その開口から軸を軸受け孔にワンタッチで嵌入すること が出来る。したがって組立作業も容易となる。また該軸受けはバネ鋼から成って いる為に、軸受け孔に嵌入した軸にバネ力を作用して拘束し、軸と軸受け間には ガタ付きがなく、その結果ツルは安定し、着用したメガネは位置ズレすることは ない。勿論、従来の蝶番継手のような軸ネジの増し締め作業も必要としない。
【図1】メガネフレームの外観図。
【図2】ヨロイの継手部で、aは平面図、bは正面図。
【図3】ツルの継手部で、aは平面図、bは正面図。
【図4】本考案のツル継手部構造。
1 ツル 2 ヨロイ 3 リム 4 継手部 5 凹部 6 上部材 7 下部材 8 軸 9 軸受け 10 軸受け孔 11 開口 12 先端 13 当たり片 14 底面
Claims (2)
- 【請求項1】 メガネフレームのツルを折り畳み可能に
連結するツル継手構造において、ヨロイ端に形成した凹
部には軸を上下方向に設け、一方のツル端には概略C型
でバネ鋼から成る軸受けを形成し、該軸受けの軸受け孔
を上記軸の外径とし、また軸径より僅かに小さい幅の開
口を形成し、軸受け孔には軸を嵌合して回転可能とし、
ツルを開いた際には軸受けに設けた当たり片を凹部の底
面に当接させたことを特徴とするツル継手構造。 - 【請求項2】 メガネフレームのツルを折り畳み可能に
連結するツル継手構造において、ツル端に形成した凹部
には軸を上下方向に設け、一方のヨロイ端には概略C型
でバネ鋼から成る軸受けを形成し、該軸受けの軸受け孔
を上記軸の外径とし、また軸径より僅かに小さい幅の開
口を形成し、軸受け孔には軸を嵌合して回転可能とし、
ツルを開いた際には軸受けに設けた当たり片を凹部の底
面に当接させたことを特徴とするツル継手構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994006531U JP3004260U (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | メガネフレームのツル継手構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994006531U JP3004260U (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | メガネフレームのツル継手構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3004260U true JP3004260U (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=43140190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994006531U Expired - Lifetime JP3004260U (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | メガネフレームのツル継手構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3004260U (ja) |
-
1994
- 1994-05-16 JP JP1994006531U patent/JP3004260U/ja not_active Expired - Lifetime
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