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JP3088816B2 - 除染廃液の処理方法 - Google Patents

除染廃液の処理方法

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Publication number
JP3088816B2
JP3088816B2 JP04011810A JP1181092A JP3088816B2 JP 3088816 B2 JP3088816 B2 JP 3088816B2 JP 04011810 A JP04011810 A JP 04011810A JP 1181092 A JP1181092 A JP 1181092A JP 3088816 B2 JP3088816 B2 JP 3088816B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste liquid
decontamination
gas
nitric acid
hydrochloric acid
Prior art date
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Expired - Fee Related
Application number
JP04011810A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05203795A (ja
Inventor
人志 西脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
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Publication of JPH05203795A publication Critical patent/JPH05203795A/ja
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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電所等から発
生する放射性金属廃棄物の除染廃液の処理方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所等から発生する放射能によ
り表面が汚染されたステンレススチールのような金属廃
棄物については、表面に付着している放射性物質を化学
除染法により除去したうえで一般廃棄物として処理する
方法が提案されている。上記のような放射性金属廃棄物
の化学除染液としては、硝酸と塩酸との混合酸が使用さ
れる。しかし従来はこの除染廃液の処理方法が確立され
ておらず、そのままタンクに保存する方法が採用されて
いたため、多くの保存スペースを必要とする等の問題が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、放射性金属廃棄物を化学除染する
工程から排出された硝酸と塩酸とを含む除染廃液を大幅
に減容するとともに、除染廃液の処理工程からの有害な
排出物を最小限とすることができる除染廃液の処理方法
を提供するために完成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、放射性金属廃棄物を化学除染す
る工程から排出された硝酸と塩酸とを含む除染廃液を熱
分解炉において熱分解し、残渣をさらに溶融固化する一
方、発生するガスをろ過したうえ冷却塔に導き、硝酸及
び塩酸を回収するとともにスクラバでNaOHと接触させて
NaClとして海水中へ放出し、更にこのガスを脱硝したう
え大気中へ放出することを特徴とするものである。
【0005】
【実施例】次に本発明を図1に示す実施例によって更に
詳細に説明する。まず放射性金属廃棄物を化学除染した
除染廃液を熱分解炉1に投入し、100 〜800℃で熱分解
し、生成した残渣を溶融炉で溶融する。これにより放射
性の核種が溶融固化体中に安定に閉じ込められたブロッ
ク状またはペレット状のガラス固化体となる。
【0006】ところがこの熱分解炉1で除染廃液を処理
する際に多量のガスが発生する。このガス中には放射性
のダストが含まれているので、まず乾式のセラミックフ
ィルタ3により放射性のダストをろ過して回収する。次
に空気混合器4により空気を混合してガス温度を下げ、
HEPAフィルタ5に通して放射性のダストを完全に除
去する。
【0007】このようにして放射性のダストを除去され
たガスは、冷却塔6において冷却水により冷却され、大
部分の塩酸及び硝酸は回収できる。この冷却塔6を通過
したガスは次にスクラバ7に導かれ、水と接触させて残
余の塩酸を回収する。これらの冷却塔6とスクラバ7に
より回収された硝酸及び塩酸は除染工程へ返送されて除
染液として再利用される。
【0008】スクラバ7を通過したガスは次にスクラバ
8においてNaOHの水溶液と接触し、ガス中のClはNaClと
なる。このようにして生じた食塩は無害なものであるか
ら、放射性物質を含まない事を確認した後、そのまま海
水中へ放出すればよい。
【0009】スクラバ8を通過したガスは塩酸成分をほ
とんど含有しないが、なお硝酸成分を含有している。そ
こで熱風発生器9によりガス温度を上げたうえで乾式脱
硝設備10に導き、硝酸成分をN2、O2に分解する。このよ
うにして硝酸成分を除去されたガスは、大気中へ放出さ
れる。
【0010】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の除染廃
液の処理方法によれば、放射性金属廃棄物を化学除染す
る工程から排出された放射性物質を含む除染廃液を溶融
固化体中に安定に閉じ込めることができ、大幅な減容を
図ることができる。また熱分解工程において発生する塩
酸と硝酸とを含んだガスは冷却塔6とスクラバ7に導か
れ、硝酸及び塩酸の大部分は回収されて除染液として再
利用され、また残りの塩酸は食塩として海水中へ放出さ
れるので、有害物質を全く発生させることがない。更に
硝酸は乾式脱硝設備10において分解され、N2、O2として
放出できるので、環境への汚染物質の排出は完全に防止
されることとなる。よって本発明は従来の問題点を解消
した除染廃液の処理方法として、産業の発展に寄与する
ところは極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するフローシートであ
る。
【符号の説明】
1 熱分解炉 2 溶融炉 6 冷却塔 7 スクラバ 8 スクラバ 10 乾式脱硝設備

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性金属廃棄物を化学除染する工程か
    ら排出された硝酸と塩酸とを含む除染廃液を熱分解炉に
    おいて熱分解し、残渣をさらに溶融固化する一方、発生
    するガスをろ過したうえ冷却塔に導き、硝酸及び塩酸を
    回収するとともにスクラバでNaOHと接触させてNaClとし
    て海水中へ放出し、更にこのガスを脱硝したうえ大気中
    へ放出することを特徴とする除染廃液の処理方法。
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JP5997579B2 (ja) * 2012-10-19 2016-09-28 日本碍子株式会社 放射性金属廃棄物の処理方法
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