JP3074974U - かつら枠 - Google Patents
かつら枠Info
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- JP3074974U JP3074974U JP2000005111U JP2000005111U JP3074974U JP 3074974 U JP3074974 U JP 3074974U JP 2000005111 U JP2000005111 U JP 2000005111U JP 2000005111 U JP2000005111 U JP 2000005111U JP 3074974 U JP3074974 U JP 3074974U
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- wig frame
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- pedestals
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 快適に着用でき、作業者の熟練度も要求され
ず、短時間で簡単に製作することができるようにする。 【解決手段】 かつら枠を、かつら枠基体1と、台座部
2A,2Bとにより構成する。かつら枠基体1は、全体
を樹脂製の弾性を有する網状部材3で略半球状に形成す
る。台座部2A,2Bは、共に全体を樹脂製の弾性を有
する網状部材4で形成し、それをかつら枠基体1の外面
から膨出させた状態で熱溶着により一体に取り付ける。
かつらを作る場合には、このかつら枠の表面に毛髪を取
り付けるだけでよいので、熟練を要しない作業者であっ
ても簡単に作ることができる。また、台座部2A,2B
は、共に網状部材4で形成されていて、その中は空洞状
態であるため非常に通気性がよいので、かつらを快適に
着用することができる。
ず、短時間で簡単に製作することができるようにする。 【解決手段】 かつら枠を、かつら枠基体1と、台座部
2A,2Bとにより構成する。かつら枠基体1は、全体
を樹脂製の弾性を有する網状部材3で略半球状に形成す
る。台座部2A,2Bは、共に全体を樹脂製の弾性を有
する網状部材4で形成し、それをかつら枠基体1の外面
から膨出させた状態で熱溶着により一体に取り付ける。
かつらを作る場合には、このかつら枠の表面に毛髪を取
り付けるだけでよいので、熟練を要しない作業者であっ
ても簡単に作ることができる。また、台座部2A,2B
は、共に網状部材4で形成されていて、その中は空洞状
態であるため非常に通気性がよいので、かつらを快適に
着用することができる。
Description
【0001】
この考案は、かつらを形成する際に使用するかつら枠に関する。
【0002】
例えば、日本髪のかつらや、ちょん髷のかつら、さらにはファッション用のか つらには、かつら枠が使用されていて、そのかつら枠の外側に毛髪となる部分が 所要の形状で取り付けられている。 このようなかつら枠は、従来のものは、例えば繊維で形成した細かい網状の部 材で形成したかつら枠基体を、直接頭部に接するように被るようになっていて、 そのかつら枠基体の外側の所要の位置に、すき毛(ヘアトップ)と呼ばれる毛状 のものを殆ど隙間なくびっしりと束ねたものを取り付けることにより盛り上げて 髪型の土台部分を形成し、その上に毛髪となる部分を取り付けることにより、所 望の髪型のかつらにしている。
【0003】
しかしながら、このような従来のすき毛を使用したかつら枠は、そのかつら枠 の外側の所要の位置にすき毛をびっしりと殆ど隙間なく取り付ける構成であった ため、かつらを着用した人の頭部における通気性が非常に悪いということがあっ た。
【0004】 特に、気温の高い夏場、あるいは時代劇等に使用されるかつらのように動きの 激しい人が着用したときには、頭部が蒸れてしまうので不快感を感じることが多 かった。 また、かつら枠基体の外側にすき毛を束ねることにより盛り上げ部分を形成し 、それによって所要の髪型にしているため、かつらの出来ばえが作業者の熟練度 に左右されてしまうということもあった。
【0005】 さらに、その髪の毛の盛り上げ部分を作るためのすき毛は、かつら枠基体に縫 い付けたり、接着により取り付けたりしなければならなかったので、その取り付 けに手間がかかると共に、接着の場合には接着剤が固着するまで乾燥させなけれ ばならないので、それを置いておくスペースも必要になってしまうという問題点 があった。 また、折角できあがったかつらに、誤って髪の毛の盛り上げ部分に手などが触 れることによって形を崩してしまったときには、元の状態に戻すのが面倒である ということもあった。
【0006】 この考案は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、通気性がよく快適に 着用することができ、かつらの出来ばえに作業者の熟練度が左右されず、しかも 短時間で簡単に製作することができ、かつらに仕上げた後で髪の毛の盛り上げ部 分に誤って手などが触れて形を崩してしまったときでも、すぐに元の状態に戻す ことができるかつら枠を提供することを目的とする。
【0007】
この考案は上記の目的を達成するため、被った際に頭部に接するかつら枠基体 を樹脂製の弾性を有する網状部材で形成すると共に、髪の毛の盛り上げ部分にな る処であり表面に毛髪が取り付けられる台座部も樹脂製の弾性を有する網状部材 で形成し、その台座部をかつら枠基体の外側の所要の位置に膨出させた状態で熱 溶着により一体に取り付けたかつら枠を提供する。
【0008】 このかつら枠によれば、所定の形状に形成した台座部の表面に毛髪を取り付け るだけで、かつらの髪の毛の盛り上げ部分を簡単に作ることができるので、熟練 を要しない作業者であっても、美しい形のかつらを簡単に作ることができる。 また、その髪の毛の盛り上げ部分は、弾性を有する樹脂製の網状部材をかつら 枠基体の外側に膨出させた状態で取り付けることにより形成しているので、非常 に通気性がよく快適に着用することができる。
【0009】 そして、このかつら枠を使用して形成したかつらの上記髪の毛の盛り上げ部分 に誤って手などを触れて形を崩してしまったときでも、その髪の毛の盛り上げ部 分を形成している膨出状の台座部は、樹脂製の弾性を有する網状部材で形成され ているので、その材料自身が持つ復帰力により、すぐに元の美しい状態に戻る。
【0010】 そして、その台座部は、かつら枠基体に熱溶着により一体に取り付けるので、 糸等を使用して取り付ける場合に比べて短時間で簡単に製作することができる。 また、接着剤を使用して固定する場合に比べて乾燥時間が必要ないので、接着剤 が固着するまで放置しておく場所も必要ない。
【0011】 さらに、その台座部は、かつら枠基体との間に一部貫通部分を形成するように 、かつら枠基体の外側に取り付けるようにしてもよい。このようにすれば、形成 するかつらのバリエーションが広がる。
【0012】
以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1はこの考案の一実施形態例であるかつら枠を示す側面図、図2は同じくそ のかつら枠を構成するかつら枠基体を後部側から見た斜視図、図3は同じくその かつら枠を使用して形成したかつらの例を示す側面図である。 図1に示すかつら枠は、被った際に頭部に接するかつら枠基体1と、そのかつ ら枠基体1の外側に取り付ける台座部2A,2Bとからなる。 そのかつら枠基体1は、全体を樹脂製の弾性を有する網状部材、例えばポリエ チレン,ポリプロピレン等で網状に形成した網状部材3を、着用する人の頭部に 沿う略半球状に形成したものである。
【0013】 そのかつら枠基体1の後部には、図2に示すように後部下縁から上方に向かっ て所定の長さの切り込み8を形成し、その切り込み8の下部に、その切り込み8 を跨ぐように伸縮自在なゴム9を取り付けている。 したがって、このかつら枠基体1を被着者の頭部に被せたときには、ゴム9の 伸縮作用により、かつら枠基体1の下縁が被着者の首筋にピッタリとフィットす る。
【0014】 また、図1に示した台座部2A,2Bは、同様に全体を例えばポリエチレン, ポリプロピレン等で網状に形成した各網状部材4を、かつら枠基体1の外面の所 要の位置に、その外面から膨出させた状態で熱溶着により一体に取り付けたもの である。 その台座部2Aは、このかつら枠を図3に示すようなかつらに仕上げた際に、 表面にびん部の毛髪5及び前髪部の毛髪6が取り付けられる髪の毛の盛り上げ部 となる処であり、台座部2Bは髷部の毛髪7が取り付けられる髪の毛の盛り上げ 部となる処である。
【0015】 図1に示したかつら枠基体1を作るには、図4に示すように頭部の形状に沿う ように予め何枚かに分割した網状部材片3a〜3e(その数は適宜増減可能)を 、頭部の形状に近似させて形成している熱溶着用の治具(図示せず)にセットし 、その各網状部材片3a〜3eのそれぞれ接合部に熱を加えることによって熱溶 着し、それらを略半球状のかつら枠基体1とする。
【0016】 次に、図1に示した台座部2Aと2Bを一体の所要形状にするために、図5に 示すように複数の網状部材片4a〜4g(その数は適宜増減可能)を、所要形状 に形成した熱溶着用の治具(図示せず)にセットし、その各網状部材片4a〜4 gのそれぞれ接合部に熱を加えることによって熱溶着し、それらを図1に示した ような形状の台座部2A,2Bとする。
【0017】 その後、その台座部2A,2Bをかつら枠基体1の外側の所要の位置にセット し、それらを熱溶着により一体に固定する。 このように、このかつら枠は、台座部2A,2Bをかつら枠基体1に熱溶着に より樹脂同士を溶かして一体に固定するため、それらを接着剤により固定する場 合のように、接着材が乾燥するまで動かさずに保持しておく必要がないので、非 常に簡単かつ短時間で、かつら枠を形成することができる。
【0018】 また、このかつら枠は、所定の形状に形成した台座部2A,2Bの表面に毛髪 を取り付けるだけで、図3に示したようなびん部の毛髪5,前髪部の毛髪6及び 髷部の毛髪7のそれぞれ盛り上げ部分を簡単に作ることができるので、熟練を要 しない作業者であっても、美しい形のかつらを簡単に作ることができる。 さらに、その髪の毛の盛り上げ部分は、弾性を有する樹脂製の網状部材片4a 〜4gからなる台座部2A,2Bを、かつら枠基体1の外側に膨出させた状態で 取り付けることにより形成しているので、その台座部2A,2Bの中は空洞状態 であって非常に通気性がよいため、かつらを快適に着用することができる。
【0019】 また、このかつら枠1を使用して図3に示したようなかつらを形成した後に、 誤ってそのかつらの髪の毛を盛り上げた毛髪5や6、あるいは毛髪7に触れて形 を崩してしまったときでも、その髪の毛を盛り上げている膨出状の台座部2A, 2Bは、前述したように弾性を有する樹脂製の網状部材片4a〜4gで形成され ているので、その材料自身が持つ復帰力により、すぐに元の美しい状態に復帰す る。
【0020】 なお、図1の例では、かつら枠基体1の外側に2つの台座部2A,2Bを取り 付けた場合の例を示したが、その台座部は、作ろうとするかつらの形状に合わせ て、その数を適宜増減することができる部分であり、その形状も任意の形状にす ることができる。
【0021】 図6はこの考案によるかつら枠の他の実施の形態を示す側面図であり、図1と 対応する部分には同一の符号を付してある。 この実施の形態によるかつら枠は、日本髪のかつらに使用するものであり、そ こに使用する台座部22は、かつら枠基体1′との間に一部貫通部分25を形成 するように、かつら枠基体1′の外側に両端部22aと22bを熱溶着により一 体に固定している。 また、かつら枠基体1′の後部には、たぼ用の台座部23を、同様に熱溶着に より一体に固定している。
【0022】 このかつら枠を使用すれば、台座部22の表面全体に髪を取り付ければ、その 部分を日本髪のかつらの髷にすることができる。 このように、この考案によるかつら枠の台座部は、その形状を目的に合わせて 任意の形状にすることができるので、広いバリエーションのかつらに使用するこ とができる。
【0023】
以上説明したように、この考案によるかつら枠によれば、かつら枠基体と、そ こに取り付ける台座部とを共に樹脂製の弾性を有する網状部材で形成するように したので、通気性がよく快適に着用することができる。 また、かつらの出来ばえに作業者の熟練度が左右されず、しかも短時間で簡単 に製作することができる。 そして、かつらに仕上げた後で髪の毛の盛り上げ部分に誤って手などが触れて 形を崩してしまったときでも、台座部は弾性を有する樹脂製の網状部材で形成さ れているので、すぐに元の状態に戻る。
【図1】この考案の一実施形態例であるかつら枠を示す
側面図である。
側面図である。
【図2】同じくそのかつら枠を構成するかつら枠基体を
後部側から見た斜視図である。
後部側から見た斜視図である。
【図3】同じくそのかつら枠を使用して形成したかつら
の例を示す側面図である。
の例を示す側面図である。
【図4】図2に示したかつら枠基体を構成する複数の網
状部材片を示す斜視図である。
状部材片を示す斜視図である。
【図5】図1に示したかつら枠を構成している2つの各
台座部をそれぞれ構成する複数の網状部材片を示す斜視
図である。
台座部をそれぞれ構成する複数の網状部材片を示す斜視
図である。
【図6】この考案によるかつら枠の他の実施の形態を示
す図1と同様な側面図である。
す図1と同様な側面図である。
1,1′:かつら枠基体 2A,2B,22,23:台座部 3,4:網状部材 25:貫通部分
Claims (2)
- 【請求項1】 被った際に頭部に接するかつら枠基体を
樹脂製の弾性を有する網状部材で形成すると共に、髪の
毛の盛り上げ部分になる処であり表面に毛髪が取り付け
られる台座部も樹脂製の弾性を有する網状部材で形成
し、該台座部を前記かつら枠基体の外側の所要の位置に
膨出させた状態で熱溶着により一体に取り付けたことを
特徴とするかつら枠。 - 【請求項2】 前記台座部は、前記かつら枠基体との間
に一部貫通部分を形成するように前記かつら枠基体の外
側に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載
のかつら枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000005111U JP3074974U (ja) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | かつら枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000005111U JP3074974U (ja) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | かつら枠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3074974U true JP3074974U (ja) | 2001-01-30 |
Family
ID=43208113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000005111U Expired - Fee Related JP3074974U (ja) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | かつら枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3074974U (ja) |
-
2000
- 2000-07-19 JP JP2000005111U patent/JP3074974U/ja not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |