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JP3073979B1 - 薬液注入装置 - Google Patents

薬液注入装置

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Publication number
JP3073979B1
JP3073979B1 JP11068945A JP6894599A JP3073979B1 JP 3073979 B1 JP3073979 B1 JP 3073979B1 JP 11068945 A JP11068945 A JP 11068945A JP 6894599 A JP6894599 A JP 6894599A JP 3073979 B1 JP3073979 B1 JP 3073979B1
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pipe
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chemical
shot
chemical solution
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圭一 山田
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Daiken Iki Co Ltd
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Daiken Iki Co Ltd
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Abstract

【要約】 【課題】 1台の薬剤注入ポンプで各種の薬液の注入方
式を採用することができるようにする。 【解決手段】 薬液を吐出する薬液吐出手段1と、この
薬液吐出手段1によって吐出された薬液をカテーテル1
1に向けて送出する送出管路4とが備えられ、送出管路
4は、薬液吐出手段1に接続された上流管41と、この
上流管41の下流端で分岐した第1分岐管42および第
2分岐管43と、これら第1および第2分岐管42,4
3が下流端で合流することによって形成された下流管4
4とからなり、上流管41には流量調整器が設けられ、
上流管41の下流端と第1および第2分岐管の上流端と
の間には上流側三方弁61が介設され、第1および第2
分岐管と下流管44の上流端との間には下流側三方弁6
2が介設され、第2分岐管には供給された薬液を貯留し
てワンショット的に送出し得るように構成されたワンシ
ョット送出器が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬分野で用いら
れる薬液注入装置に関するものであり、特に各種条件で
の注入操作を容易に行うことが可能な薬液注入装置に関
するものでる。
【0002】
【従来の技術】従来、医療現場で患者に薬剤を注入する
ために使用される図7に示すような薬液注入装置が知ら
れている。この薬剤注入装置100は、2台の薬剤注入
ポンプ101(第1注入ポンプ102および第2注入ポ
ンプ103)と、各薬剤注入ポンプ101から吐出され
た薬剤を送出するための可撓性チューブからなる一対の
薬剤流路104(第1流路105および第2流路10
6)と、各薬剤流路104の下流端で合流されたのちカ
テーテルに向かうように設けられた第3流路107とを
備えて形成されている。
【0003】そして、第1流路105および第2流路1
06にはそれぞれ流量調整器108(第1流量調整器1
09および第2流量調整器110)が設けられていると
ともに、特に第1流路105における第1流量調整器1
09の下流側には薬液をワンショット的に送り出すワン
ショット送出器111が配設されている。このワンショ
ット送出器111の下流側および第2流量調整器110
の下流側合流点と第3流路107との間には三方弁11
2が介設され、これによって流路の切り換えを行い得る
ようになっている。
【0004】従って、三方弁112を切り換え操作する
ことにより、第2注入ポンプ103からの薬液を患者に
定量的に供給したり、第1注入ポンプ102からの薬液
を、ワンショット送出器111を介して患者にワンショ
ット的に供給したり、あるいは、患者に第2注入ポンプ
103からの薬液を定量的に供給しつつ、第1注入ポン
プ102からの薬液をワンショット的に供給する等の各
種のバリエーションに富んだ薬液の注入方式が実現す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な薬剤注入装置100にあっては、薬液の供給形態を異
ならせるために、2台の薬剤注入ポンプ101が必要に
なり、その分部品コストが嵩むという問題点を有してい
た。
【0006】本発明は、かかる問題点を解消するために
なされたものであり、1台の薬剤注入ポンプで各種の薬
液の注入方式を採用することができる薬剤注入装置を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
薬液注入装置は、貯留容器内に充填された薬液を患者に
注入する薬液注入装置であって、薬液を吐出する薬液吐
出手段と、この薬液吐出手段によって吐出された薬液を
カテーテルに向けて送出する送出管路とが備えられ、上
記送出管路は、上記薬液吐出手段に接続された上流管
と、この上流管の下流端で分岐した第1分岐管および第
2分岐管と、これら第1および第2分岐管が下流端で合
流することによって形成された下流管とからなり、上記
上流管には流量調整器が設けられ、上記上流管の分岐点
並びに第1および第2分岐管の合流点の少なくとも一方
側に三方弁が介設され、上記第2分岐管には供給された
薬液を貯留してワンショット的に送出し得るように構成
されたワンショット送出器が設けられ、このワンショッ
ト送出器は、薬液の導出側に設けられた上流側の薬液の
圧力のみでは開通しない弁を有していることを特徴とす
るものである。
【0008】この薬液注入装置によれば、三方弁を閉止
することにより薬液は薬液吐出手段の駆動によっても閉
止されたコックに阻止されてカテーテルに向けて送出さ
れない。この状態で流量調整器に所定の流量を設定し、
引き続き三方コックを第1分岐管の方に開通することに
より、薬液吐出手段から薬液が吐出される。そして、吐
出された薬液は、流量調整器で設定流量に調節されたの
ち第1分岐管および下流管を通ってカテーテルに向けて
送出され、患者の体内に定流量で注入(持続注入)され
る。
【0009】また、三方弁を第2分岐管の方に開通する
ことにより、薬液吐出手段から吐出された薬液は、流量
調整器で流量調節された後、第2分岐管を通ってワンシ
ョット送出器に供給され、ここでの所定の操作でワンシ
ョットとなってカテーテルに向けて送り出され、患者の
体内に注入(ワンショット注入)される。
【0010】このように、流量調整器の下流側に第1お
よび第2分岐管を配管して2つの流路を形成するととも
に、これら2流路の上流端および下流端の少なくともい
ずれか一方に三方弁を設けて流路の切り換えを行い得る
ようにすることにより、1台の薬液吐出手段によって薬
液の異なった状態(持続注入およびワンショット注入)
での患者体内への注入を行うことが可能になり、異なっ
た状態での注入を実現させるために2台の薬液吐出手段
が必要になるという従来の不都合が解消され、その分薬
液注入装置の部品コストの低減化が実現する。
【0011】本発明の請求項2記載の薬液注入装置は、
請求項1記載の薬液注入装置において、上記流量調整器
は、流路形成部材の周面に形成された螺旋状の溝からな
る螺旋流路を備えていることを特徴とするものである。
【0012】この薬液注入装置によれば、流量調整器の
コンパクト化を実現した上で、流路長を長大にすること
ができるため、薬剤の微少流量を安定した状態で得るこ
とができるとともに、後述するロックアウトタイムが長
くなることによって患者自身によるワンショット注入の
頻繁な操作を規制することが可能になる。
【0013】本発明の請求項3記載の薬剤注入装置は、
請求項2記載の薬剤注入装置において、上記螺旋流路
は、流路長が可変に構成されていることを特徴とするも
のである。
【0014】この薬液注入装置によれば、流路長を変更
することによって螺旋流路に導入された薬剤の圧力損失
が変化する。そして、圧力損失は流路長に比例するた
め、結局薬液の流量は螺旋流路の流路長に反比例するこ
とになり、流路長が長い螺旋路を選択すると、その流量
は少なくなる一方、短い流路長の螺旋流路に変更するこ
とによってその流量は多くなる。
【0015】このような流路の長さで流量を調節する方
式を採用することにより、例えばオリフィスの開口面積
を変更して流量を調節するものに比べて設定流量が安定
し、設定値通りの薬液の定量供給が確実に確保される。
また、螺旋流路を採用することにより、小さなケーシン
グであってもその中に長い流路を形成することが可能で
あり、これによって流路調節器の小型化が実現する。
【0016】本発明の請求項4記載の薬剤注入装置は、
請求項1または2記載の薬剤注入装置において、上記ワ
ンショット送出器は、内容積が増減する薬液容器と、こ
の薬液容器内に上流側の第2分岐管を通して薬液が導入
されることにより増加した薬液容器の内容積を減少させ
ることによって薬液容器内の薬液を下流側の第2分岐管
に向けて送り出すワンショット発生手段とを備えて構成
されていることを特徴とするものである。
【0017】この薬液注入装置によれば、薬液吐出手段
からの薬液を減容状態の薬液容器に送り込むことによ
り、内部が薬液で満たされるに従って薬液容器は増容す
る。そして、薬液容器内が所定量の薬液で満たされたの
ちワンショット発生手段を操作して薬液容器を減容する
ことにより、容器内の薬液は下流側の第2分岐管に向け
て導出される。かかる操作を繰返すことにより、薬液が
ワンショットとなってカテーテルを介して患者の体内に
注入される。なお、一度のワンショット発生手段の操作
では、微量の薬液が患者に投与される、いわゆるワンシ
ョット投与が行われることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の薬液注入装置の
一実施形態を示す説明図である。この図に示すように、
薬液注入装置10は、透明な合成樹脂材料で形成され
た、薬液を吐出する薬液吐出手段1と、この薬液吐出手
段1から吐出された薬液をカテーテル11に向けて送出
する送出管路4と、この送出管路4に介設された、薬液
の流量を調節する流量調整器5と、この流量調整器5の
下流側に設けられた流路切り換え用の上下流一対の三方
弁6と、上流側の三方弁6によって分岐された一方の流
路に介設されるワンショット送出器7とからなる基本構
成を有している。
【0019】上記送出管路4は、薬液吐出手段1の前端
部(図1の右方)に接続された合成樹脂製のチューブか
らなる上流管41と、この上流管41の下流端で分岐し
て形成された第1分岐管42および第2分岐管43と、
これら第1および第2分岐管42,43の下流端の合流
点に接続される下流管44とからなっている。上記流量
調整器5は、上流管41に介設されているとともに、上
記ワンショット送出器7は、第2分岐管43に介設され
ている。
【0020】また、上記三方弁6は、上流管41の下流
端の分岐点でとの間に介設された上流側三方弁61と、
第1および第2分岐管42,43の下流端と下流管44
との間に介設された下流側三方弁62とからなってい
る。そして、上流側三方弁61を切り換え操作すること
によって、上流管41を第1分岐管42と連通させた
り、第2分岐管43と連通させたりし得るとともに、下
流側三方弁62を切り換え操作することによって第1分
岐管42を下流管44に連通させたり、第2分岐管43
を下流管44に連通させたりし得るようになっている。
【0021】従って、上流側三方弁61の操作で上流管
41を第1分岐管42に連通させるとともに、下流側三
方弁62の操作で第1分岐管42を下流管44に連通さ
せることにより、薬液吐出手段1から吐出された薬液
は、上流管41、流量調整器5、第1分岐管42および
下流管44を通ってカテーテル11に供給される一方、
上流側三方弁61の操作で上流管41を第2分岐管43
に連通させるとともに、下流側三方弁62の操作で第2
分岐管43を下流管44に連通させることにより、薬液
吐出手段1から吐出された薬液は、上流管41、流量調
整器5、第2分岐管43、ワンショット送出器7および
下流管44を通ってカテーテル11に供給される。
【0022】すなわち、第1分岐管42を選択すると薬
液はワンショット送出器7をバイパスしてカテーテル1
1を介して患者の体内に注入される一方、第2分岐管4
3を選択することによって薬液はワンショット送出器7
に一旦供給され、ここでの所定の操作でワンショット的
に射出されて患者の体内に供給されるようになっている
のである。
【0023】以下、図2〜図5を基に、薬液注入装置1
0を構成する各構成要素について説明する。
【0024】図2は、薬液吐出手段1の一実施形態を示
す側面断面視の説明図である。この図に示すように、上
記薬液吐出手段1は、注入用の薬液が貯留される薬液貯
留容器2と、この薬液貯留容器2の後部(図1の左方)
に連設されたポンプ部(押圧力付与手段)3とからな
り、ポンプ部3の駆動で薬液貯留容器2内の薬液が上流
管41に向けて送出されるようになっている。上記薬液
貯留容器2は、円筒状の貯留容器本体21と、外周面が
この貯留容器本体21内でその内周面と摺接しながら前
後動する第1ピストン22と、貯留容器本体21の先端
面に貯留容器本体21と同心で突設された接続筒23と
からなっている。
【0025】上記接続筒23には着脱自在のキャップ2
8が密着状態で外嵌されている。このキャップ28は、
薬液貯留容器2内に薬液を充填するときには外される。
また、貯留容器本体21の基端面には吐出管26が突設
され、薬液貯留容器2内に充填された薬液は、ポンプ部
3の駆動による第1ピストン22の右方への移動によっ
て吐出管26を通って所定の上流管41に向けて導出さ
れるようになっている。
【0026】上記貯留容器本体21の基端側には、外径
寸法が貯留容器本体21より若干大きい装着部25が一
体に形成され、この装着部25にポンプ部3の先端部が
内嵌されて所定の係止構造によって係止されることによ
り、ポンプ部3が薬液貯留容器2に固定されるようにな
っている。
【0027】上記ポンプ部3は、円筒状のポンプ本体3
1と、このポンプ本体31に摺接状態で前後動可能に内
装された第2ピストン32とを備えて構成されている。
この第2ピストン32と上記第1ピストン22とはピス
トンロッド27によって互いに連結されている。また、
ポンプ本体31の先端開口には端壁33が設けられ、上
記ピストンロッド27はこの端壁33に摺接状態で貫通
されている。かかる端壁33と第2ピストン32との間
のポンプ本体31内に減圧室34が形成されている。
【0028】従って、上記上流側三方弁61を閉止した
状態で接続筒23を介して薬液を薬液貯留容器2内に所
定の注入治具を用いて注入すると、この注入圧によって
第1ピストン22が左方に向けて移動して薬液貯留容器
2内に薬液が充填されるとともに、ピストンロッド27
を介して第2ピストン32も左方に移動し、これによっ
てポンプ部3の減圧室34内の真空度が順次高くなる。
なお、薬液貯留容器2内に一旦注入された薬液は、接続
筒23内に設けられた図略の薬液逆止構造によって接続
筒23から逆流することはない。
【0029】この状態で上流側三方弁61を開通する
と、減圧室34の真空度が高くなっていることによって
第2ピストン32がポンプ本体31内を右側に向けて移
動し、これによる第1ピストン22の右方への移動によ
って薬液貯留容器2内の薬液が吐出管26を介して導出
され、流量調整器5で流量調節された後にカテーテル1
1を介して患者の体内に注入されることになる。
【0030】図3は、流量調整器5の一実施形態を示す
側面断面視の説明図であり、図4は、流量調整器5に内
装される流路形成部材の一実施形態を示す側面図であ
る。本実施形態においては、流量調整器5は、主に合成
樹脂材料によって形成されている。図3に示すように、
流量調整器5は、箱型のケーシング51と、このケーシ
ング51に内装される切換えコック52と、ケーシング
51内で上流端がこの切換えコック52に接続される一
対の保持筒53と、これら保持筒53内に装着される円
柱状2つの流路形成部材54と、ケーシング51内で保
持筒53の下流端に接続されるジョイント部材55とか
らなっている。
【0031】上記切換えコック52は内部に三方弁から
なる弁本体52bを備えた弁支持部材52aを有してお
り、弁支持部材52aの上流端は上記上流管41(図
1)の下流端に接続されるとともに、下流端は弁本体5
2bを介して二方に分岐されて一対の保持筒53の上流
端にそれぞれ接続されている。上記弁本体52bは円柱
状を呈し、弁支持部材52a内で内壁に摺接状態で軸心
回りに回動自在に軸支されている。
【0032】かかる弁本体52bは、中心を通って径方
向に貫通した貫通流路と、この貫通流路の中心部分から
径方向に延びた半貫通流路とを有し、切換え摘み56
(図1)を回動操作することによって上流管41と各保
持筒53との間の接続状態を変更し得るようになってい
る。具体的には、切換え摘み56の操作によって上流管
41といずれか一方の保持筒53とを接続させたり、双
方と接続させたりすることができるとともに、双方との
接続状態を遮断し得るようにもなっている。これによっ
て上流管41から流量調整器5に導入された薬液を、切
換え摘み56の切り換え操作で任意に一方の保持筒53
を通過させたり、他方の保持筒53を通過させたり、あ
るいは双方の保持筒53を通過させたり、さらには保持
筒53に流れ込ませないようにし得るのである。
【0033】上記ジョイント部材55は、ケーシング5
1の下流側に内装される二股継手と、この二股継手から
合流してケーシング51の外部に突出される接続管とか
らなっている。二股継手は、上流側が一対の保持筒53
の下流端にそれぞれ接続されるとともに、接続管は上記
上流側三方弁61(図1)に接続されている。従って、
上流管41を通って流量調整器5に導入された薬液は、
保持筒53内の流路形成部材54を介してジョイント部
材55を通り、上流側三方弁61に向けて送り出される
ことになる。
【0034】上記流路形成部材54は、図4に示すよう
に、円柱体の外周面に螺旋溝54aが凹設され、この螺
旋溝54aによって薬液が流れる螺旋流路54bが形成
されている。かかる流路形成部材54は、外径寸法が保
持筒53の内径寸法より僅かに小さく寸法設定され、保
持筒53内に挿入されることによって流量調整器5に導
入された薬液が螺旋流路54bを通って流下するように
なっている。
【0035】かかる流路形成部材54は、一方の保持筒
53に嵌挿されるものの螺旋長が、他方の保持筒53に
嵌挿されるものの螺旋長の所定倍に長さ設定されてお
り、これによって一方の流路形成部材54の圧力損失
は、他方の圧力損失より多くなっている。従って、切換
え摘み56の切り換え操作で一方の流路形成部材54が
選択されると、薬液は他方のものが選択された場合より
少ない流量になる一方、双方が選択されると合計の流量
が得られるようになっている。
【0036】このような流路形成部材54を採用するこ
とにより、流路形成部材54の表面に長尺の流量調節用
の螺旋流路54bを形成することが可能であり、流量調
整器5のコンパクト化を図ることができるとともに、流
路径を変えて流量を調節する方式のものに比べて安定し
た流量調節が実現する。
【0037】図5は、ワンショット送出器7の一実施形
態を示す側面断面視の説明図であり、(イ)は操作ロッ
ドが上昇した状態、(ロ)は操作ロッドが下降した状態
をそれぞれ示している。このワンショット送出器7は、
全体的に合成樹脂材料によって形成されている。かかる
ワンショット送出器7は、図5に示すように、外周面が
若干上窄みの筒状の送出器本体71と、この送出器本体
71の筒内に上部開口から摺接状態で嵌挿される操作ロ
ッド72と、この操作ロッド72の下端部に装着される
可撓性材料からなる円筒袋状のリザーバー73と、この
リザーバー73の下部位置であって送出器本体71の下
端部に内嵌された弁支持体74とを備えて構成されてい
る。
【0038】上記操作ロッド72は、図5の(イ)に示
すように、頭部が送出器本体71の上部から上方に向け
て突出した上位位置と、図5の(ロ)に示すように、頭
部が送出器本体71の上縁部近傍にまで下降した下位位
置との間で昇降し得るようになっている。かかる操作ロ
ッド72は、上位位置に位置した状態で頭部が下方に向
かって押圧され、これによる操作ロッド72の下降で第
2分岐管43の上流側を通ってワンショット送出器7内
に導入された薬液が第2分岐管43の下流側に向けてワ
ンショット的に導出されるようになっている。
【0039】上記リザーバー73は、筒状の可撓性を有
する強靱な合成樹脂製のシートによって形成され、上縁
部が操作ロッド72の下端縁部に隙間なく外嵌された状
態で一体に固定されているとともに、下縁部が弁支持体
74の上縁部に隙間なく外嵌された状態で一体に固定さ
れ、これによってリザーバー73内に薬液を貯留する貯
留室73aが形成された状態になっている。かかるリザ
ーバー73は、操作ロッド72が上位位置にあるとき
は、図5の(イ)に示すように、その外周面が送出器本
体71の内周面に当接して貯留室73aが最大容量にな
る一方、操作ロッド72が押圧されて下位位置に位置し
たときには、図5の(ロ)に示すように、リザーバー7
3の上部が折り重ねられてリザーバー73の下部の中に
入り込み貯留室73aが最小容量になるようになされて
いる。
【0040】上記弁支持体74は、上流側の第2分岐管
43の下流端に接続される入口接続管74aと、下流側
の第2分岐管43の上流端に接続される出口接続管74
bとを有している。また、出口接続管74bとリザーバ
ー73の貯留室73aとの間には、ポンプ部3の駆動で
発生した薬液の圧力では開通しないが、それより大きな
押圧力で上位位置にある操作ロッド72を押圧すること
により開通する一方弁75が介設されている。
【0041】従って、図5の(ロ)に示す状態で薬液吐
出手段1から吐出された薬液は、入口接続管74aを通
ってリザーバー73の貯留室73aに導入され、その圧
力で操作ロッド72は上昇し、これによって最大容量に
なったリザーバー73の貯留室73a内に薬液が満たさ
れた状態になる。そして、一方弁75は、リザーバー7
3の上流側の圧力のみによっては開通しないように設計
されているため、操作ロッド72を押圧操作しない限り
貯留室73a内の薬液が出口接続管74bを通って下流
側の第2分岐管43に向けて導出されることはない。
【0042】以下、図6を基に、必要に応じて図1〜図
5を参照しながら、本発明の作用について説明する。図
6は、薬液投与量の経時変化の一実施形態を示すグラフ
であり、横軸に時間を、縦軸に薬液流量を目盛ってい
る。図6に示すように、所定の時間設定がなされた持続
注入時間帯T1において、所定の流量の薬液が三段階に
区切って患者に注入される。
【0043】まず、第1持続注入時間帯T11(時刻t
0〜t1)では、持続注入時の最大定常流量Q3の薬剤が
患者に供給される。最大定常流量Q3の薬液を投与する
ときは、まず、流量調整器5の切換えコック52の切換
え摘み56(図1)を操作して上流管41が一対の流路
形成部材54(図3)に連通するように流路設定し、引
き続き上流側三方弁61および下流側三方弁62を操作
して上流管41、第1分岐管42および下流管44が連
通するようにする。そうすると、ポンプ部3の減圧室3
4の真空度が高いことによる第2ピストン32(図2)
の右への移動によって第1ピストン22が右に移動し、
貯留容器本体21内に充填されている薬液が吐出管26
および上流管41を介して流量調整器5に供給され、こ
の流量調整器5で弁本体52bに振り分けられて一対の
流路形成部材54に供給され、それぞれの螺旋流路54
b(図4)を通ってジョイント部材55から導出され、
上流側三方弁61、第1分岐管42および下流管44を
通ってカテーテル11から患者の体内に注入される。
【0044】ついで、時刻t1になって第2持続注入時
間帯T12が開始されると、中間定常流量Q2の薬剤が
投与される。そのために、時刻t1に到達した時点で切
換え摘み56の操作による弁本体52bの切り換えで流
量調整器5内に圧力損失の小さい方の流路形成部材54
を薬液が通るように流路設定される。これによって流量
調整器5からは中間定常流量Q2の薬液が吐出されるた
め、第2持続注入時間帯T12の間、患者には中間定常
流量Q2の薬剤が注入されることになる。
【0045】ついで、時刻t2に到達して第3持続注入
時間帯T13が開始されると、切換えコック52の操作
で圧力損失が大きい方の流路形成部材54に薬液が導か
れるように流路設定され、これによって最小定常流量Q
1の薬剤が患者に投与され、時刻t3で上流側三方弁6
1が閉止されて薬剤の持続注入が完了する。
【0046】通常は、第3持続注入時間帯T13での薬
剤の投与が完了した時点(時刻t3)で1ラウンドの薬
剤注入が終了するが、薬剤注入が終わり医療担当者(医
者あるいは看護婦)が立ち去った後のワンショット時間
帯T2において、患者がワンショット的に薬剤の投与を
希望する場合がある。このような場合に患者自らがワン
ショット送出器7を操作してワンショット的に薬剤を注
入するのである。
【0047】そして、ワンショット的に薬剤を注入する
に際しては、まず、上流側三方弁61および下流側三方
弁62が操作されて第1分岐管42を通る薬液の流路が
第2分岐管43を通る流路に切り換えられる。こうする
ことによって、薬液吐出手段1からの薬液は、第2分岐
管43を通ってワンショット送出器7のリザーバー73
の貯留室73a内に供給され、操作ロッド72を上昇さ
せて貯留室73a内が満杯にされる(図5の(イ))。
【0048】この状態で送出器本体71を手の平で把持
し、拇指で操作ロッド72を押圧することにより、図5
の(ロ)に示すように、貯留室73a内は減容され、こ
れによって貯留室73a内の薬液は一方弁75および出
口接続管74bを通って下流側の第2分岐管43に排出
され、下流管44およびカテーテル11を介して上記最
大定常流量Q3より大きな流量であるワンショット流量
Q4の薬液が非常に短い時間で患者の体内に注入され
る。
【0049】かかる操作を複数回繰返すことにより、薬
液は図6のワンショット時間帯T2の部分に示したよう
に、ワンショット的に患者の体内に投与されることにな
る。また、三方弁6の操作で薬液流路を第1分岐管42
から第2分岐管43に切り換えてからワンショット投与
の準備が完了するまで、および、ワンショット投与が行
われてから次のワンショット投与の準備が完了するまで
の、いわゆるロックアウトタイムは、流量調整器5に第
2分岐管43に向かう薬液の流量を調節することにより
適宜変更することができる。
【0050】本発明は、以上詳述したように、薬液貯留
容器2から吐出される薬液の流路を切り換え可能に2管
路設け、一方の管路(第1分岐管42)をバイパス管路
とするとともに、他方の管路(第2分岐管43)にワン
ショット送出器7を設けたため、通常の薬液の定常注入
時には、第1分岐管42を通して薬液吐出手段1から吐
出された薬液を患者の体内に直接注入することができる
とともに、ワンショット的に薬剤の注入を行うときは、
管路を第2分岐管43に切り換えてワンショット送出器
7によりワンショット投与を行うことが可能であり、薬
液注入装置10を汎用性に富んだものにすることができ
る。
【0051】また、上流管41を、その下流端で上流側
三方弁61を介して第1分岐管42および第2分岐管4
3に分岐するとともに、これらの下流端で下流側三方弁
62により合流させて下流管44につなぐようにしたた
め、1台の薬液吐出手段1で定常注入とワンショット注
入とを兼用することが可能になり、その分部品コストの
低減化を図ることができる。
【0052】本発明は上記の実施形態に限定されるもの
ではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0053】(1)上記の実施形態においては、流路形
成部材54の外周面に螺旋溝54aが形成され、この螺
旋溝54aを薬液が流下するようにしているが、こうす
る代わりに保持筒53の内周面に螺旋溝を設けてもよ
い。
【0054】(2)上記の実施形態において、入口接続
管74aに逆止弁を設けるようにしてもよい。こうする
ことによって、上位位置にある操作ロッド72を押圧し
たときに、逆止弁の作用で貯留室73a内の薬液は、上
流側の第2分岐管43に向かって逆流することがなく、
下流側の第2分岐管43に向かって効率的に吐出される
ことになる。
【0055】
【0056】(4)上記の実施形態においては、薬液の
患者に対する投与パターンとして図6に示すものを例に
とって説明したが、本発明は、かかる投与パターンを採
用することに限定されるものではなく、注入量を段階的
に順次多くしていったり、定量注入の間にワンショット
注入を介在させるなど各種の投与パターンを採用するこ
とが可能である。
【0057】(5)上記の実施形態においては、第1分
岐管42および第2分岐管43の上流端および下流端に
上流側三方弁61および下流側三方弁62が設けられて
いるが、こうする代わりにいずれか一方にのみ三方弁6
を設けてもよい。
【0058】(6)上記の実施形態においては、流量調
節用の手段として螺旋溝54aの螺設された2本の流路
形成部材54を採用しているが、こうする代わりに径寸
法または長さ寸法の異なる複数本の管を採用し、切換え
コックの操作でいずれの管に薬液を流すかを選択するこ
とによって流量を調節するようにしてもよい。
【0059】(7)上記の実施形態においては、流量調
整器5内に複数本(本実施形態では2本)の流路形成部
材54が装着されているが、本発明は、流路形成部材5
4が複数本であることに限定されるものではなく、1本
であってもよい。そして、1本の流路形成部材で流量を
可変にするには、薬液を上流端から流路形成部材に供給
する一方、流路形成部材の長手方向に亘って複数の排出
位置を設けるか、あるいは、排出位置を移動可能に構成
すればよい。さらに、薬液の入口および出口に対して流
路形成部材を変位させることによって有効長を変えるよ
うにしてもよい。これらによって流量形成部材における
薬液の供給位置から排出位置までの距離を適宜選択する
ことが可能になり、この選択で流量を容易に変更するこ
とができる。
【0060】(8)また、上記の実施形態においては、
流量可変の流量調整器5を採用しているが、本発明は、
流量調整器が流量可変方式のものであることに限定され
るものではなく、例えば、単一の固定的な螺旋流路を用
いることにより、予め所定の流量のみの薬液が得られる
ように流量調整されたものを採用することがであっても
よい。
【0061】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の薬液注入装置に
よれば、薬液吐出手段によって吐出された薬液を流下さ
せる送出管路を、薬液吐出手段に接続された上流管と、
この上流管の下流端で分岐した第1分岐管および第2分
岐管と、これら第1および第2分岐管が下流端で合流す
ることによって形成された下流管とから形成し、上流管
に流量調整器を設け、上流管の分岐点並びに第1および
第2分岐管の合流点の少なくとも一方側に三方弁を介設
し、第2分岐管には供給された薬液を貯留してワンショ
ット的に送出し得るように構成されたワンショット送出
器を設け、このワンショット送出器には、薬液の導出側
に設けられた上流側の薬液の圧力のみでは開通しない弁
を設けたため、三方弁を閉止することにより薬液は薬液
吐出手段の駆動によっても閉止されたコックに阻止され
てカテーテルに向けて送出されない状態にすることがで
きる。この状態で流量調整器に所定の流量を設定し、引
き続き三方コックを第1分岐管の方に開通することによ
り、薬液を薬液吐出手段から吐出させることができる。
そして、吐出された薬液は、流量調整器で設定流量に調
節されたのち第1分岐管および下流管を通ってカテーテ
ルに向けて送出され、患者の体内に定流量で注入(持続
注入)することができる。
【0062】また、三方弁を第2分岐管に向けて開通す
ることにより、薬液吐出手段から吐出された薬液を、流
量調整器で流量調節させた後、第2分岐管を通ってワン
ショット送出器に供給し、ここでの所定の操作でワンシ
ョットとなってカテーテルに向けて送り出す、いわゆる
ワンショット注入を行うことができる。
【0063】このように、流量調整器の下流側に第1お
よび第2分岐管を配管して2つの流路を形成するととも
に、これら2つの流路の上流端と下流端の少なくとも一
方側に三方弁を設けて流路の切り換えを行い得るように
することで、1台の薬液吐出手段によって持続注入ある
いはワンショット注入により患者体内への注入を行うこ
とが可能になり、異なった状態での注入のために2台の
薬液吐出手段が必要になるという従来の不都合が解消さ
れ、その分薬液注入装置の部品コストの低減化を実現す
ることができる。
【0064】本発明の請求項2記載の薬液注入装置によ
れば、流量調整器を、流路形成部材の周面に螺旋状の溝
からなる螺旋流路を備えて構成したため、流量調整器の
コンパクト化を実現した上で、流路長を長大にすること
ができ、これによって薬剤の微少流量を安定した状態で
得ることができるとともに、ロックアウトタイムが長く
なることによって患者自身によるワンショット注入の頻
繁な操作を規制することができる。
【0065】本発明の請求項3記載の薬液注入装置によ
れば、螺旋流路の流路長を可変に構成したため、流路長
を変更することによって螺旋流路に導入された薬剤の圧
力損失を変化させることができる。そして、圧力損失は
流路長に比例するため、結局薬液の流量は螺旋流路の流
路長に反比例することになり、流路長が長い螺旋路を選
択すると、その流量は少なくなる一方、短い流路長の螺
旋流路に変更することによってその流量を多くすること
ができる。
【0066】このような流路の長さで流量を調節する方
式を採用することにより、例えばオリフィスの開口面積
を変更して流量を調節するものに比べて設定流量が安定
し、設定値通りの薬液の定量供給が確実に確保すること
ができる。また、螺旋流路を採用することにより、小さ
なケーシングであってもその中に長い流路を形成するこ
とが可能であり、これによって流路調節器の小型化が実
現することができる。
【0067】本発明の請求項4記載の薬剤注入装置によ
れば、ワンショット送出器を、内容積が増減する薬液容
器と、この薬液容器内に上流側の第2分岐管を通して薬
液が導入されることにより増加した薬液容器の内容積を
減少させることによって薬液容器内の薬液を下流側の第
2分岐管に向けて送り出すワンショット発生手段とを備
えて構成したため、薬液吐出手段からの薬液を減容状態
の薬液容器に送り込むことにより、内部が薬液で満たさ
れるに従って薬液容器は増容し、薬液容器内が所定量の
薬液で満たされたのちワンショット発生手段を操作して
薬液容器を減容することにより、容器内の薬液は下流側
の第2分岐管に向けて導出することができる。かかる操
作を繰返すことにより、薬液をワンショットとなってカ
テーテルを介して患者の体内に注入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薬液注入装置の一実施形態を示す
説明図である。
【図2】薬液吐出手段の一実施形態を示す側面断面視の
説明図である。
【図3】流量調整器の一実施形態を示す側面断面視の説
明図である。
【図4】流量調整器に内装される流路形成部材の一実施
形態を示す側面図である。
【図5】ワンショット送出器の一実施形態を示す側面断
面視の説明図であり、(イ)は操作ロッドが上昇した状
態、(ロ)は操作ロッドが下降した状態をそれぞれ示し
ている。
【図6】薬液投与量の経時変化の一実施形態を示すグラ
フである。
【図7】(イ)および(ロ)は、従来の薬液注入装置を
例示する断面図である。
【符号の説明】
10 薬液注入装置 1 薬液吐出手段 11 カテーテル 2 薬液貯留容器 21 貯留容器本体 22 第1ピストン 23 接続筒 25 装着部 26 吐出管 27 ピストンロッド 28 キャップ 3 ポンプ部 31 ポンプ本体 32 第2ピストン 33 端壁 34 減圧室 4 送出管路 41 上流管 42 第1分岐管 43 第2分岐管 44 下流管 5 流量調整器 51 ケーシング 52 切換えコック(流路長変更手段) 52a 弁支持部材 52b 弁本体 53 保持筒 54 流路形成部材 54a 螺旋溝 54b 螺旋流路 55 ジョイント部材 6 三方弁 61 上流側三方弁 62 下流側三方弁 7 ワンショット送出器 71 送出器本体 72 操作ロッド 73 リザーバー 73a 貯留室 74 弁支持体 74a 入口接続管 74b 出口接続管 75 一方弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 5/14 345 A61M 5/145 A61M 5/168 A61M 39/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯留容器内に充填された薬液を患者に注
    入する薬液注入装置であって、薬液を吐出する薬液吐出
    手段と、この薬液吐出手段によって吐出された薬液をカ
    テーテルに向けて送出する送出管路とが備えられ、上記
    送出管路は、上記薬液吐出手段に接続された上流管と、
    この上流管の下流端で分岐した第1分岐管および第2分
    岐管と、これら第1および第2分岐管が下流端で合流す
    ることによって形成された下流管とからなり、上記上流
    管には流量調整器が設けられ、上記上流管の分岐点並び
    第1および第2分岐管の合流点の少なくとも一方側に
    三方弁が介設され、上記第2分岐管には供給された薬液
    を貯留してワンショット的に送出し得るように構成され
    たワンショット送出器が設けられ、このワンショット送
    出器は、薬液の導出側に設けられた上流側の薬液の圧力
    のみでは開通しない弁を有していることを特徴とする薬
    液注入装置。
  2. 【請求項2】 上記流量調整器は、流路形成部材の周面
    に形成された螺旋状の溝からなる螺旋流路を備えている
    ことを特徴とする特徴とする請求項1記載の薬剤注入装
    置。
  3. 【請求項3】 上記螺旋流路は、流路長の変更で薬剤の
    流量を変更するように構成されていることを特徴とする
    請求項2記載の薬剤注入装置。
  4. 【請求項4】 上記ワンショット送出器は、内容積が増
    減する薬液容器と、この薬液容器内に上流側の第2分岐
    管を通して薬液が導入されることにより増加した薬液容
    器の内容積を減少させることによって薬液容器内の薬液
    を下流側の第2分岐管に向けて送り出すワンショット発
    生手段とを備えて構成されていることを特徴とする請求
    項1または2記載の薬剤注入装置。
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