JP3063753B1 - 助手席用エアーバッグ装置 - Google Patents
助手席用エアーバッグ装置Info
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- JP3063753B1 JP3063753B1 JP11043449A JP4344999A JP3063753B1 JP 3063753 B1 JP3063753 B1 JP 3063753B1 JP 11043449 A JP11043449 A JP 11043449A JP 4344999 A JP4344999 A JP 4344999A JP 3063753 B1 JP3063753 B1 JP 3063753B1
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Landscapes
- Air Bags (AREA)
- Instrument Panels (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 エアーバックの膨張展開時における破断開放
部の破断線に沿う破断動作及び補強板材の回動動作をエ
アーバックの膨張展開に支障を来すことなくスムーズに
行う。 【解決手段】 インストルメントパネルカバー202の
裏面に固着された補強板材50と、補強板材50の外周
縁部と対向するインストルメントパネルカバー202の
箇所に補強板材50の外周の全長に亘り破断線60を形
成することにより形成された破断開放部40を有する助
手席用エアーバック装置において、破断開放部40を支
持する補強板材50に主ヒンジ部501と副ヒンジ部5
02を設け、この主ヒンジ部501及び副ヒンジ部50
2を破断開放部40にかかるエアーバック33の膨張展
開圧力で順次2段階に折り曲げられる構成にした。
部の破断線に沿う破断動作及び補強板材の回動動作をエ
アーバックの膨張展開に支障を来すことなくスムーズに
行う。 【解決手段】 インストルメントパネルカバー202の
裏面に固着された補強板材50と、補強板材50の外周
縁部と対向するインストルメントパネルカバー202の
箇所に補強板材50の外周の全長に亘り破断線60を形
成することにより形成された破断開放部40を有する助
手席用エアーバック装置において、破断開放部40を支
持する補強板材50に主ヒンジ部501と副ヒンジ部5
02を設け、この主ヒンジ部501及び副ヒンジ部50
2を破断開放部40にかかるエアーバック33の膨張展
開圧力で順次2段階に折り曲げられる構成にした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
の衝突時に助手席の乗員を衝突から保護して、安全性を
確保するための助手席用エアーバッグ装置に関し、特
に、インストルメントパネルの内側に装着された助手席
用エアーバッグ装置のエアーバッグがインストルメント
パネル外に膨張展開して乗員を衝突から保護する時、エ
アーバッグに対向してインストルメントパネルのカバー
に形成されたエアーバッグ膨張展開用の破断開放部を補
強する補強板材及び破断開放部と補強板材との溶着構造
の改良に関するものである。
の衝突時に助手席の乗員を衝突から保護して、安全性を
確保するための助手席用エアーバッグ装置に関し、特
に、インストルメントパネルの内側に装着された助手席
用エアーバッグ装置のエアーバッグがインストルメント
パネル外に膨張展開して乗員を衝突から保護する時、エ
アーバッグに対向してインストルメントパネルのカバー
に形成されたエアーバッグ膨張展開用の破断開放部を補
強する補強板材及び破断開放部と補強板材との溶着構造
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両に適用される助手席用
エアーバッグ装置は、基本的に、エアーバッグと、この
エアーバッグを折り畳んだ状態で収容するエアーバッグ
ケースと、エアーバッグを膨張展開するインフレータを
備え、インストルメントパネルの助手席と対向する内側
に装着される構成になっている。そして、インストルメ
ントパネルのカバーには、エアーバッグケースの開口部
の大きさに対応するミシン目状の破断線を入れることに
より、エアーバッグ膨張展開用の開放部が形成されてい
る。また、この開放部の内壁には金属製の補強板材が一
体に固着されており、この補強板材に設けたヒンジ部は
インストルメントパネルに連結される構造になってい
る。
エアーバッグ装置は、基本的に、エアーバッグと、この
エアーバッグを折り畳んだ状態で収容するエアーバッグ
ケースと、エアーバッグを膨張展開するインフレータを
備え、インストルメントパネルの助手席と対向する内側
に装着される構成になっている。そして、インストルメ
ントパネルのカバーには、エアーバッグケースの開口部
の大きさに対応するミシン目状の破断線を入れることに
より、エアーバッグ膨張展開用の開放部が形成されてい
る。また、この開放部の内壁には金属製の補強板材が一
体に固着されており、この補強板材に設けたヒンジ部は
インストルメントパネルに連結される構造になってい
る。
【0003】上記のように構成された助手席用エアーバ
ッグ装置において、車両が衝突した際には、その衝突時
の衝撃力をセンサで検出し、このセンサで検出した衝撃
力が予め定めた値以上になった否かをCPU等からなる
制御装置で判定し、衝撃力が設定値以上と判定された時
に制御装置から出力される信号によりインフレータを動
作させて所定のガスを発生させ、このガスをエアーバッ
グに供給することにより、エアーバッグを急速に膨張展
開させる。すなわち、エアーバッグが膨張展開される
と、その展開圧力で補強板材を含むインストルメントパ
ネルカバーの開放部が内側から押圧されるため、開放部
が破断線に沿い破断されてインストルメントパネルカバ
ーから分離されるとともに、この分離された開放部は補
強板材のヒンジ部を支点にしてインストルメントパネル
カバーの外方へ開かれる。これと同時に、エアーバッグ
は、開放部が開くことで形成された開口からインストル
メントパネルカバーの外方へ更に膨張展開され、このエ
アーバッグの膨張展開時の緩衝作用で助手席の乗員の胸
部や頭部を支えることにより、乗員を車両衝突時の衝撃
力から保護するようにしている。
ッグ装置において、車両が衝突した際には、その衝突時
の衝撃力をセンサで検出し、このセンサで検出した衝撃
力が予め定めた値以上になった否かをCPU等からなる
制御装置で判定し、衝撃力が設定値以上と判定された時
に制御装置から出力される信号によりインフレータを動
作させて所定のガスを発生させ、このガスをエアーバッ
グに供給することにより、エアーバッグを急速に膨張展
開させる。すなわち、エアーバッグが膨張展開される
と、その展開圧力で補強板材を含むインストルメントパ
ネルカバーの開放部が内側から押圧されるため、開放部
が破断線に沿い破断されてインストルメントパネルカバ
ーから分離されるとともに、この分離された開放部は補
強板材のヒンジ部を支点にしてインストルメントパネル
カバーの外方へ開かれる。これと同時に、エアーバッグ
は、開放部が開くことで形成された開口からインストル
メントパネルカバーの外方へ更に膨張展開され、このエ
アーバッグの膨張展開時の緩衝作用で助手席の乗員の胸
部や頭部を支えることにより、乗員を車両衝突時の衝撃
力から保護するようにしている。
【0004】ところで、自動車のインストルメントパネ
ルは、一般的にポリプロピレン等の合成樹脂材により一
体成形されたインストルメントパネルコアーと、このイ
ンストルメントパネルコアーの表面を覆うポリプロピレ
ン等の合成樹脂製のインストルメントパネルカバーから
構成されている。以下、従来における破断開放部の補強
板材について図1ないし図3を参照して説明する。図1
はインストルメントパネルカバーに形成された破断開放
部及び破断開放部を内面から補強する補強板材の斜視
図、図2はエアーバッグが膨張展開する前の要部の説明
用断面図、図3はエアーバッグが膨張展開した時の要部
の説明用断面図を示している。
ルは、一般的にポリプロピレン等の合成樹脂材により一
体成形されたインストルメントパネルコアーと、このイ
ンストルメントパネルコアーの表面を覆うポリプロピレ
ン等の合成樹脂製のインストルメントパネルカバーから
構成されている。以下、従来における破断開放部の補強
板材について図1ないし図3を参照して説明する。図1
はインストルメントパネルカバーに形成された破断開放
部及び破断開放部を内面から補強する補強板材の斜視
図、図2はエアーバッグが膨張展開する前の要部の説明
用断面図、図3はエアーバッグが膨張展開した時の要部
の説明用断面図を示している。
【0005】この図1において、破断開放部1の補強板
材2は、破断開放部1の内壁面と一致する形状に湾曲さ
れているとともに、破断開放部1の面積より僅か小さい
略長方形に形成されている。そして、この補強板材2の
短尺方向の上端には、エアーバッグの膨張展開につれて
外方(矢印方向)に折り曲げられるヒンジ部3が補強板
材2の長尺方向に延在して形成されている。このヒンジ
部3は、補強板材2の裏面側後方へほぼ直角に折り曲げ
た中間部4及び、この中間部4の端縁から上方へほぼ直
角に折り曲げられた連結部5を備えている。また、連結
部5には支持部材6の基部6Aがボルト・ナット7によ
って固定されている。支持部材6は補強板材2の裏面側
後方へ伸びる一対の支持片6Bを有し、この両支持片6
Bの先端は、図2に示すように、タッピングねじ8によ
り、インストルメントパネルカバー9に固定すること
で、補強板材2をインストルメントパネルカバー9に支
持できる構成になっている。また、支持部材6の基部6
Aには、ケース支持部材10がボルト・ナット7により
固定されており、このケース支持部材10には、図示省
略のエアーバッグを収納するエアーバッグケース11が
ボルト・ナット12に固着されている。
材2は、破断開放部1の内壁面と一致する形状に湾曲さ
れているとともに、破断開放部1の面積より僅か小さい
略長方形に形成されている。そして、この補強板材2の
短尺方向の上端には、エアーバッグの膨張展開につれて
外方(矢印方向)に折り曲げられるヒンジ部3が補強板
材2の長尺方向に延在して形成されている。このヒンジ
部3は、補強板材2の裏面側後方へほぼ直角に折り曲げ
た中間部4及び、この中間部4の端縁から上方へほぼ直
角に折り曲げられた連結部5を備えている。また、連結
部5には支持部材6の基部6Aがボルト・ナット7によ
って固定されている。支持部材6は補強板材2の裏面側
後方へ伸びる一対の支持片6Bを有し、この両支持片6
Bの先端は、図2に示すように、タッピングねじ8によ
り、インストルメントパネルカバー9に固定すること
で、補強板材2をインストルメントパネルカバー9に支
持できる構成になっている。また、支持部材6の基部6
Aには、ケース支持部材10がボルト・ナット7により
固定されており、このケース支持部材10には、図示省
略のエアーバッグを収納するエアーバッグケース11が
ボルト・ナット12に固着されている。
【0006】また、上記補強板材2には、その短尺方向
に延在する補強用の凹部2Aが補強板材2の長尺方向に
間隔をおいて複数形成されている。さらに、補強板材2
には短尺方向に長い複数の結合孔2Bが互いに近接して
縦・横に並べて形成され、この結合孔2Bを1グループ
として、補強板材2の全域にわたり所定の間隔で縦・横
にほぼ均等に配列した形態に設けられている。
に延在する補強用の凹部2Aが補強板材2の長尺方向に
間隔をおいて複数形成されている。さらに、補強板材2
には短尺方向に長い複数の結合孔2Bが互いに近接して
縦・横に並べて形成され、この結合孔2Bを1グループ
として、補強板材2の全域にわたり所定の間隔で縦・横
にほぼ均等に配列した形態に設けられている。
【0007】また、上記破断開放部1のインストルメン
トパネルカバー9内壁面には、上記各グループの各結合
孔2Bと同一の配列にした数の凸条1Aが各グループの
配列に対応して形成されており、この凸条1Aを結合孔
2Bに係合した後、補強板材2の裏面に突出する突出端
を加熱溶融してかしめることにより、補強板材2を破断
開放部1の内壁面に一体に固定できる構成になってい
る。
トパネルカバー9内壁面には、上記各グループの各結合
孔2Bと同一の配列にした数の凸条1Aが各グループの
配列に対応して形成されており、この凸条1Aを結合孔
2Bに係合した後、補強板材2の裏面に突出する突出端
を加熱溶融してかしめることにより、補強板材2を破断
開放部1の内壁面に一体に固定できる構成になってい
る。
【0008】上記の構成において、図示省略したエアー
バッグが膨張展開すると、その展開押圧力により、補強
板材2が内側から強い力で押圧されるため、インストル
メントパネルカバー9の破断開放部1が破断線に沿い破
断されてインストルメントパネルカバー9から分離され
るとともに、補強板材2のヒンジ部3が図2に示す状態
から図3に示す状態に折り曲げられ、同時にケース支持
部材10も図3に示す状態に折り曲げられる。これによ
り、分離された破断開放部1は図2に示す状態から図3
に示す状態に展開されるため、インストルメントパネル
カバー9に開口9Aが形成される。これに伴い、開口9
Aから図示省略のエアーバッグがインストルメントパネ
ルカバー9の外方へ更に膨張展開することで初期の目的
を達成することできる。
バッグが膨張展開すると、その展開押圧力により、補強
板材2が内側から強い力で押圧されるため、インストル
メントパネルカバー9の破断開放部1が破断線に沿い破
断されてインストルメントパネルカバー9から分離され
るとともに、補強板材2のヒンジ部3が図2に示す状態
から図3に示す状態に折り曲げられ、同時にケース支持
部材10も図3に示す状態に折り曲げられる。これによ
り、分離された破断開放部1は図2に示す状態から図3
に示す状態に展開されるため、インストルメントパネル
カバー9に開口9Aが形成される。これに伴い、開口9
Aから図示省略のエアーバッグがインストルメントパネ
ルカバー9の外方へ更に膨張展開することで初期の目的
を達成することできる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の助手席用エアーバッグ装置では、インスト
ルメントパネルカバー9の破断開放部1がエアーバッグ
の膨張展開により破断線から破断して開く時、補強板材
2のヒンジ部3及びケース支持部材10が図3に示すよ
うに折り曲げられる構造になっているため、このヒンジ
部3及びケース支持部材10の折り曲げ時に発生する反
力が支持部材6の支持片6Bを通して、タッピングねじ
8がねじ込まれるインストルメントパネルカバー9の支
持部材固定箇所9Bに集中し、この支持部材固定箇所9
Bが破断してインストルメントパネルカバー9から分離
されてしまう。その結果、補強板材2を含めた破断開放
部1の開き動作が不安定になり、エアーバッグの開口9
Aからの膨張展開に支障を来すことがある。
ような従来の助手席用エアーバッグ装置では、インスト
ルメントパネルカバー9の破断開放部1がエアーバッグ
の膨張展開により破断線から破断して開く時、補強板材
2のヒンジ部3及びケース支持部材10が図3に示すよ
うに折り曲げられる構造になっているため、このヒンジ
部3及びケース支持部材10の折り曲げ時に発生する反
力が支持部材6の支持片6Bを通して、タッピングねじ
8がねじ込まれるインストルメントパネルカバー9の支
持部材固定箇所9Bに集中し、この支持部材固定箇所9
Bが破断してインストルメントパネルカバー9から分離
されてしまう。その結果、補強板材2を含めた破断開放
部1の開き動作が不安定になり、エアーバッグの開口9
Aからの膨張展開に支障を来すことがある。
【0010】また、破断開放部1と補強板材2は、破断
開放部1の全域に均等に配列した凸条1Aを、同一配列
の結合孔2Bに係合した状態で凸条1Aの補強板材裏面
への突出端を加熱溶融してかしめることで一体化する構
造になっているが、インストルメントパネルカバー9の
破断開放部1がエアーバッグの膨張展開圧力により破断
線に沿い破断され、かつヒンジ部3及びケース支持部材
10の折り曲げ動作で開かれる開放初期時は、破断開放
部1が補強板材2から離間しようとする応力が破断開放
部1のヒンジ部3側の溶着箇所に集中して作用するた
め、ヒンジ部3側の破断線が破断される前にヒンジ部側
の溶着箇所が破断されてしまう。その結果、破断開放部
1の破断線に沿う破断に支障を来し、ヒンジ部3を支点
とする補強板材2の開き動作がスムーズにできなくなる
ほか、破断開放部1が破断された後の開口9Aの縁部に
亀裂が生じたりする問題がある。
開放部1の全域に均等に配列した凸条1Aを、同一配列
の結合孔2Bに係合した状態で凸条1Aの補強板材裏面
への突出端を加熱溶融してかしめることで一体化する構
造になっているが、インストルメントパネルカバー9の
破断開放部1がエアーバッグの膨張展開圧力により破断
線に沿い破断され、かつヒンジ部3及びケース支持部材
10の折り曲げ動作で開かれる開放初期時は、破断開放
部1が補強板材2から離間しようとする応力が破断開放
部1のヒンジ部3側の溶着箇所に集中して作用するた
め、ヒンジ部3側の破断線が破断される前にヒンジ部側
の溶着箇所が破断されてしまう。その結果、破断開放部
1の破断線に沿う破断に支障を来し、ヒンジ部3を支点
とする補強板材2の開き動作がスムーズにできなくなる
ほか、破断開放部1が破断された後の開口9Aの縁部に
亀裂が生じたりする問題がある。
【0011】また、補強板材2の縁部2Cは、図1に示
すように、プレスにより抜き加工されたままの状態であ
るため、この縁部2Cに破断開放部1側へ突出する切断
返りやバリが生じていると、この切断返りやバリによっ
て破断開放部1と補強板材2間に隙間が生じてしまい、
破断開放部1と補強板材2との接合強度を低下させる要
因になるとともに、隙間の生じた箇所と対向する破断開
放部1の箇所に補強板材2を介してのエアーバッグから
の膨張展開圧力が作用しにくくなって、破断開放部1の
破断線に沿う破断に支障を来すほか、切断返りやバリが
開口9Aを変形させたり、開口9Aの縁部に亀裂を生じ
させたりするおそれがあった。
すように、プレスにより抜き加工されたままの状態であ
るため、この縁部2Cに破断開放部1側へ突出する切断
返りやバリが生じていると、この切断返りやバリによっ
て破断開放部1と補強板材2間に隙間が生じてしまい、
破断開放部1と補強板材2との接合強度を低下させる要
因になるとともに、隙間の生じた箇所と対向する破断開
放部1の箇所に補強板材2を介してのエアーバッグから
の膨張展開圧力が作用しにくくなって、破断開放部1の
破断線に沿う破断に支障を来すほか、切断返りやバリが
開口9Aを変形させたり、開口9Aの縁部に亀裂を生じ
させたりするおそれがあった。
【0012】本発明は上記のような従来の課題を解決す
るためになされたもので、本発明の目的は、エアーバッ
グの膨張展開時における破断開放部の破断線に沿う破断
動作及び補強板材の回動動作をエアーバッグの膨張展開
に支障を来すことなくスムーズに行うことができ、かつ
破断開放部と補強板材間に隙間が生じたり、破断開放部
と補強板材の溶着箇所が破断することのない助手席用エ
アーバッグ装置を提供することにある。
るためになされたもので、本発明の目的は、エアーバッ
グの膨張展開時における破断開放部の破断線に沿う破断
動作及び補強板材の回動動作をエアーバッグの膨張展開
に支障を来すことなくスムーズに行うことができ、かつ
破断開放部と補強板材間に隙間が生じたり、破断開放部
と補強板材の溶着箇所が破断することのない助手席用エ
アーバッグ装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載の発明は、車両のインストル
メントパネルを構成するインストルメントパネルコアー
と、前記インストルメントパネルコアーの表面を覆うイ
ンストルメントパネルカバーと、前記インストルメント
パネルコアーの助手席と対向する箇所に装着され、イン
フレータからのガスにより膨張展開されるエアーバッグ
を折り畳んだ状態で収容するとともに前記インストルメ
ントパネルカバーの裏面と対向する箇所に開口部を有す
るエアーバッグケースと、前記エアーバッグケースの開
口部と相対向する前記インストルメントパネルカバーの
裏面に固着された補強板材と、前記補強板材の外周縁部
と対向する前記インストルメントパネルカバーの箇所に
前記補強板材の外周の全長に亘り破断線を形成すること
により形成された破断開放部を有する助手席用エアーバ
ッグ装置において、前記補強板材は、該補強板材の上端
に連接され、前記エアーバッグの膨張展開時に折り曲げ
られることで前記補強板材を含む破断開放部をインスト
ルメントパネルカバーの外方へ展開させるための主ヒン
ジ部と、前記主ヒンジ部の上端から前記補強板材の裏面
側後方へ延在して形成され、前記エアーバッグの膨張展
開時に二次的に折り曲げられる副ヒンジ部と、前記副ヒ
ンジ部の先端縁に連接された連結部と、前記連結部に連
接され、前記インストルメントパネルカバーに固定され
る支持片から構成されると共に、前記副ヒンジ部と連結
部との連接角部には、その曲げ強度を向上させるための
へこみが長手方向に所定間隔で複数形成されていること
を特徴とすることを特徴とする。
に本発明の請求項1に記載の発明は、車両のインストル
メントパネルを構成するインストルメントパネルコアー
と、前記インストルメントパネルコアーの表面を覆うイ
ンストルメントパネルカバーと、前記インストルメント
パネルコアーの助手席と対向する箇所に装着され、イン
フレータからのガスにより膨張展開されるエアーバッグ
を折り畳んだ状態で収容するとともに前記インストルメ
ントパネルカバーの裏面と対向する箇所に開口部を有す
るエアーバッグケースと、前記エアーバッグケースの開
口部と相対向する前記インストルメントパネルカバーの
裏面に固着された補強板材と、前記補強板材の外周縁部
と対向する前記インストルメントパネルカバーの箇所に
前記補強板材の外周の全長に亘り破断線を形成すること
により形成された破断開放部を有する助手席用エアーバ
ッグ装置において、前記補強板材は、該補強板材の上端
に連接され、前記エアーバッグの膨張展開時に折り曲げ
られることで前記補強板材を含む破断開放部をインスト
ルメントパネルカバーの外方へ展開させるための主ヒン
ジ部と、前記主ヒンジ部の上端から前記補強板材の裏面
側後方へ延在して形成され、前記エアーバッグの膨張展
開時に二次的に折り曲げられる副ヒンジ部と、前記副ヒ
ンジ部の先端縁に連接された連結部と、前記連結部に連
接され、前記インストルメントパネルカバーに固定され
る支持片から構成されると共に、前記副ヒンジ部と連結
部との連接角部には、その曲げ強度を向上させるための
へこみが長手方向に所定間隔で複数形成されていること
を特徴とすることを特徴とする。
【0014】請求項2に記載の発明は、前記副ヒンジ部
と連結部との連接角部には、その曲げ強度を向上させる
ためのへこみが長手方向に所定間隔で複数形成されてい
ることを特徴とする。請求項3に記載の発明は、前記イ
ンストルメントパネルカバーと対向する前記補強板材の
周縁部に該補強板材の裏面側方向へ膨出する溝を形成す
ることにより、この周縁部と該周縁部に対向するインス
トルメントパネルカバー間に間隙を形成したことを特徴
とする。請求項4に記載の発明は、前記補強板材に該補
強板材の上下方向に長く、かつ補強板材の左右方向に近
接して配列された2列の結合孔を補強板材の左右方向に
沿って複数形成し、この左右方向に並ぶ結合孔の列を、
前記主ヒンジ部から離して補強板材の上下方向に複数行
形成したことを特徴とする。請求項5に記載の発明は、
前記破断開放部の内壁面に前記各行の結合孔と対向する
箇所に前記結合孔と同一形状及び同一配列にした凸条を
形成し、前記各凸条を対向する前記結合孔に係合し、こ
の各凸条の補強板材裏面への突出端を加熱溶融してかし
めることにより、前記補強板材と破断開放部とを一体化
したことを特徴とする。
と連結部との連接角部には、その曲げ強度を向上させる
ためのへこみが長手方向に所定間隔で複数形成されてい
ることを特徴とする。請求項3に記載の発明は、前記イ
ンストルメントパネルカバーと対向する前記補強板材の
周縁部に該補強板材の裏面側方向へ膨出する溝を形成す
ることにより、この周縁部と該周縁部に対向するインス
トルメントパネルカバー間に間隙を形成したことを特徴
とする。請求項4に記載の発明は、前記補強板材に該補
強板材の上下方向に長く、かつ補強板材の左右方向に近
接して配列された2列の結合孔を補強板材の左右方向に
沿って複数形成し、この左右方向に並ぶ結合孔の列を、
前記主ヒンジ部から離して補強板材の上下方向に複数行
形成したことを特徴とする。請求項5に記載の発明は、
前記破断開放部の内壁面に前記各行の結合孔と対向する
箇所に前記結合孔と同一形状及び同一配列にした凸条を
形成し、前記各凸条を対向する前記結合孔に係合し、こ
の各凸条の補強板材裏面への突出端を加熱溶融してかし
めることにより、前記補強板材と破断開放部とを一体化
したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図4は本発明にかかる助
手席用エアーバッグ装置が装着されるインストルメント
パネルの分解斜視図、図5は本発明の実施の形態におけ
る助手席用エアーバッグ装置の縦断側面図、図6は本発
明の実施の形態における助手席用エアーバッグ装置の破
断開放部を補強する補強板材の斜視図、図7(A),(B)
は図6のA−A線及びB−B線に沿う拡大断面図、図8
は本発明の実施の形態における破断開放部を裏面から見
た斜視図、図9は本発明の実施の形態におけるエアーバ
ッグが膨張展開する前の要部の説明用断面図、図10は
本発明の実施の形態におけるエアーバッグが膨張展開し
た時の要部の説明用断面である。
て、図面を参照して説明する。図4は本発明にかかる助
手席用エアーバッグ装置が装着されるインストルメント
パネルの分解斜視図、図5は本発明の実施の形態におけ
る助手席用エアーバッグ装置の縦断側面図、図6は本発
明の実施の形態における助手席用エアーバッグ装置の破
断開放部を補強する補強板材の斜視図、図7(A),(B)
は図6のA−A線及びB−B線に沿う拡大断面図、図8
は本発明の実施の形態における破断開放部を裏面から見
た斜視図、図9は本発明の実施の形態におけるエアーバ
ッグが膨張展開する前の要部の説明用断面図、図10は
本発明の実施の形態におけるエアーバッグが膨張展開し
た時の要部の説明用断面である。
【0016】図4及び図5において、インストルメント
パネル20は、インストルメントパネルコアー201
と、このインストルメントパネルコアー201の表面を
覆うインストルメントパネルカバー202を備え、これ
らはポリプロピレン等の合成樹脂材により一体成形され
た樹脂成形品から構成されている。インストルメントパ
ネルカバー202はタッピングねじ等の適宜の手段によ
りインストルメントパネルコアー201に固定される。
なお、インストルメントパネルカバー202の外表面
は、図示省略した発泡ポリプロピレン等の合成樹脂材か
らなるクッション層を介してポリ塩化ビニール等の合成
樹脂材からなる装飾性・感触性及び保護機能を備えた表
皮層により被覆されている。
パネル20は、インストルメントパネルコアー201
と、このインストルメントパネルコアー201の表面を
覆うインストルメントパネルカバー202を備え、これ
らはポリプロピレン等の合成樹脂材により一体成形され
た樹脂成形品から構成されている。インストルメントパ
ネルカバー202はタッピングねじ等の適宜の手段によ
りインストルメントパネルコアー201に固定される。
なお、インストルメントパネルカバー202の外表面
は、図示省略した発泡ポリプロピレン等の合成樹脂材か
らなるクッション層を介してポリ塩化ビニール等の合成
樹脂材からなる装飾性・感触性及び保護機能を備えた表
皮層により被覆されている。
【0017】また、前記インストルメントパネルカバー
202の右側部分の助手席と対向する箇所には、図4及
び図5に示すように、金属製のエアーバッグケース30
が収容される収容部31が隔壁部材32により形成され
ている。この隔壁部材32は複数のタッピングねじ37
によりインストルメントパネルカバー202に突設した
複数の取付部203に固定される構成になっている。ま
た、前記収容部31と相対向するインストルメントパネ
ルカバー202の箇所には、エアーバッグの膨張展開時
に開放される破断開放部40が形成されている。この破
断開放部40は、エアーバッグケース30の開口部30
1とほぼ同一面積で長方形状をなしている。
202の右側部分の助手席と対向する箇所には、図4及
び図5に示すように、金属製のエアーバッグケース30
が収容される収容部31が隔壁部材32により形成され
ている。この隔壁部材32は複数のタッピングねじ37
によりインストルメントパネルカバー202に突設した
複数の取付部203に固定される構成になっている。ま
た、前記収容部31と相対向するインストルメントパネ
ルカバー202の箇所には、エアーバッグの膨張展開時
に開放される破断開放部40が形成されている。この破
断開放部40は、エアーバッグケース30の開口部30
1とほぼ同一面積で長方形状をなしている。
【0018】上記収容部31と相対向するインストルメ
ントパネルカバー202に破断開放部40を形成する場
合は、図示省略した周知のレーザ発生手段から所定の周
波数、例えば7KHzのパルス状のレーザ(出力=3〜
5KW)を一定の周期で間欠的に発生させ、かつ前記開
口部301の表皮層側にレーザを感知するセンサを配設
した構成とし、このレーザをインストルメントパネルカ
バー202の裏面側から、その裏面に固着した補強板材
50の外形縁部に沿って所定の速度で相対移動しながら
照射して、インストルメントパネルカバー202を厚さ
方向に貫通する小孔を補強板材50の外形縁部の全周囲
に沿い形成することにより、図4、図5及び図8に示す
破断線60が形成される。この破断線60で囲まれた領
域がエアーバッグ33の膨張展開時に破断線60に沿い
破断されて開口する破断開放部40となる。
ントパネルカバー202に破断開放部40を形成する場
合は、図示省略した周知のレーザ発生手段から所定の周
波数、例えば7KHzのパルス状のレーザ(出力=3〜
5KW)を一定の周期で間欠的に発生させ、かつ前記開
口部301の表皮層側にレーザを感知するセンサを配設
した構成とし、このレーザをインストルメントパネルカ
バー202の裏面側から、その裏面に固着した補強板材
50の外形縁部に沿って所定の速度で相対移動しながら
照射して、インストルメントパネルカバー202を厚さ
方向に貫通する小孔を補強板材50の外形縁部の全周囲
に沿い形成することにより、図4、図5及び図8に示す
破断線60が形成される。この破断線60で囲まれた領
域がエアーバッグ33の膨張展開時に破断線60に沿い
破断されて開口する破断開放部40となる。
【0019】前記エアーバッグケース30を収容部31
内に装着する手法としては、図5に示すように、エアー
バッグケース30の開口部301側の上端部を後述する
補強板材50に連結した支持部材21にねじ22により
固定し、さらに、エアーバッグケース30の開口部30
1側の下端部を、該下端部に溶接した連結部材23を介
してボルト・ナット24により隔壁部材32に固定する
ことで行われる。また、エアーバッグケース30内に
は、エアーバッグ33が折り畳んだ状態で収納されてお
り、このエアーバッグ33には、隔壁部材32の外側に
配設される図示省略のインフレータ(ガス発生器)にガ
ス吹き込みパイプ29を通して接続されている。そし
て、エアーバッグケース30の開口部301は化学繊維
製の薄布からなるエアーバッグ保護カバー35により閉
塞されている。このエアーバッグ保護カバー35は、エ
アーバッグ33の不使用時におけるエアーバッグケース
30からの不用意なはみ出しを防止するためのものであ
り、インフレータからのガス供給によるエアーバッグ3
3の膨張展開時には容易に破れる性質のものである。
内に装着する手法としては、図5に示すように、エアー
バッグケース30の開口部301側の上端部を後述する
補強板材50に連結した支持部材21にねじ22により
固定し、さらに、エアーバッグケース30の開口部30
1側の下端部を、該下端部に溶接した連結部材23を介
してボルト・ナット24により隔壁部材32に固定する
ことで行われる。また、エアーバッグケース30内に
は、エアーバッグ33が折り畳んだ状態で収納されてお
り、このエアーバッグ33には、隔壁部材32の外側に
配設される図示省略のインフレータ(ガス発生器)にガ
ス吹き込みパイプ29を通して接続されている。そし
て、エアーバッグケース30の開口部301は化学繊維
製の薄布からなるエアーバッグ保護カバー35により閉
塞されている。このエアーバッグ保護カバー35は、エ
アーバッグ33の不使用時におけるエアーバッグケース
30からの不用意なはみ出しを防止するためのものであ
り、インフレータからのガス供給によるエアーバッグ3
3の膨張展開時には容易に破れる性質のものである。
【0020】前記破断開放部40の内壁面には、図4に
示す金属製の補強板材50が固着されている。この補強
板材50は、図5に示すように、破断開放部40の内壁
面と一致する形状に湾曲されているとともに、破断開放
部40の面積より僅か小さい略長方形に形成されてい
る。そして、この補強板材50の短尺方向の上端には、
エアーバッグ33の膨張展開時に折り曲げられて、補強
板材50を含む破断開放部40をインストルメントパネ
ルカバー202の外方へ展開させるための主ヒンジ部5
01が補強板材50の長尺方向に延在して形成されてい
る。この主ヒンジ部501は板材を溝状に加工すること
により構成される。
示す金属製の補強板材50が固着されている。この補強
板材50は、図5に示すように、破断開放部40の内壁
面と一致する形状に湾曲されているとともに、破断開放
部40の面積より僅か小さい略長方形に形成されてい
る。そして、この補強板材50の短尺方向の上端には、
エアーバッグ33の膨張展開時に折り曲げられて、補強
板材50を含む破断開放部40をインストルメントパネ
ルカバー202の外方へ展開させるための主ヒンジ部5
01が補強板材50の長尺方向に延在して形成されてい
る。この主ヒンジ部501は板材を溝状に加工すること
により構成される。
【0021】上記主ヒンジ部501は、その上端に連接
され、かつ補強板材50の裏面側後方へほぼ直角に折り
曲げることにより形成された、エアーバッグ33の膨張
展開時に二次的に折り曲げられる副ヒンジ部502と、
この副ヒンジ部502の先端縁に連接され、かつ上方へ
ほぼ直角に折り曲げられた連結部503と、この連結部
503の上端に連接され、かつ連結部503の後方へほ
ぼ直角に折り曲げられた支持片504を備えている。上
記副ヒンジ部502には、エアーバッグ膨張展開時の折
り曲げ変形を容易にするために複数の孔502Aが副ヒ
ンジ部502の長手方向に沿い形成されている。上記副
ヒンジ部502と連結部503との連接角部には、その
曲げ強度を向上させるための凹505が長手方向に所定
間隔で複数形成されている。
され、かつ補強板材50の裏面側後方へほぼ直角に折り
曲げることにより形成された、エアーバッグ33の膨張
展開時に二次的に折り曲げられる副ヒンジ部502と、
この副ヒンジ部502の先端縁に連接され、かつ上方へ
ほぼ直角に折り曲げられた連結部503と、この連結部
503の上端に連接され、かつ連結部503の後方へほ
ぼ直角に折り曲げられた支持片504を備えている。上
記副ヒンジ部502には、エアーバッグ膨張展開時の折
り曲げ変形を容易にするために複数の孔502Aが副ヒ
ンジ部502の長手方向に沿い形成されている。上記副
ヒンジ部502と連結部503との連接角部には、その
曲げ強度を向上させるための凹505が長手方向に所定
間隔で複数形成されている。
【0022】また、上記支持片504の先端は、図5に
示すように、上記隔壁部材32の取り付け用タッピング
ねじ37を利用して、インストルメントパネルカバー2
02に突設した取付部203に固定される。これによ
り、補強板材50をインストルメントパネルカバー20
2に支持する構成になっている。また、エアーバッグケ
ース30の支持部材21は補強板材50の連結部503
に複数箇所でボルト.ナット25により固着されてい
る。また、補強板材50の下端縁部506及び左右両側
縁部507は、図5、図6及び図7(A),(B)に示すよ
うに、補強板材50の裏面側方向へ断面円弧状に膨出す
る円弧溝形に形成され、さらに、この下端縁部506及
び左右両側縁部507の先端縁506A、507Aは、
これらと対向する破断開放部40の内壁面から所定の間
隔d(0.3〜0.5mm程度)離間され、隙間が形成され
ている。これにより、補強板材50のプレス抜き加工時
に先端縁506A、507Aに発生する切断返りやバリ
が破断開放部40の内壁面に接触するのを防止する。
示すように、上記隔壁部材32の取り付け用タッピング
ねじ37を利用して、インストルメントパネルカバー2
02に突設した取付部203に固定される。これによ
り、補強板材50をインストルメントパネルカバー20
2に支持する構成になっている。また、エアーバッグケ
ース30の支持部材21は補強板材50の連結部503
に複数箇所でボルト.ナット25により固着されてい
る。また、補強板材50の下端縁部506及び左右両側
縁部507は、図5、図6及び図7(A),(B)に示すよ
うに、補強板材50の裏面側方向へ断面円弧状に膨出す
る円弧溝形に形成され、さらに、この下端縁部506及
び左右両側縁部507の先端縁506A、507Aは、
これらと対向する破断開放部40の内壁面から所定の間
隔d(0.3〜0.5mm程度)離間され、隙間が形成され
ている。これにより、補強板材50のプレス抜き加工時
に先端縁506A、507Aに発生する切断返りやバリ
が破断開放部40の内壁面に接触するのを防止する。
【0023】上記補強板材50には、その短尺方向に延
在する補強用の凹部508が補強板材50の長尺方向に
間隔をおいて複数形成されている。また、補強板材50
の短尺方向の中間部分には、補強板材50の短尺方向に
長く、かつ補強板材50の長尺方向に近接して配列され
た2つの結合孔509が補強板材50の長尺方向に沿っ
て複数形成されており、さらに、補強板材50の下端部
寄りには、補強板材50の短尺方向に長く、かつ縦・横
に互いに近接して配列された4つの結合孔510が補強
板材50の長尺方向に沿って複数形成されている。
在する補強用の凹部508が補強板材50の長尺方向に
間隔をおいて複数形成されている。また、補強板材50
の短尺方向の中間部分には、補強板材50の短尺方向に
長く、かつ補強板材50の長尺方向に近接して配列され
た2つの結合孔509が補強板材50の長尺方向に沿っ
て複数形成されており、さらに、補強板材50の下端部
寄りには、補強板材50の短尺方向に長く、かつ縦・横
に互いに近接して配列された4つの結合孔510が補強
板材50の長尺方向に沿って複数形成されている。
【0024】上記破断開放部40の内壁面の縦方向の中
間部分には、図8に示すように、上記結合孔509と同
一形状及び同一配列にした凸条401が破断開放部40
の長手方向に複数形成されており、さらに、破断開放部
40の下端部寄りには、上記結合孔510と同一形状及
び同一配列にした凸条402が破断開放部40の長手方
向に複数形成されている。この破断開放部40の凸条4
01及び402を対向する補強板材50の結合孔509
及び510に係合した後、補強板材40の裏面に突出す
る凸条401及び402の突出端を加熱溶融してかしめ
ることにより、補強板材50を破断開放部40の内壁面
に一体に固定できる構成になっている。
間部分には、図8に示すように、上記結合孔509と同
一形状及び同一配列にした凸条401が破断開放部40
の長手方向に複数形成されており、さらに、破断開放部
40の下端部寄りには、上記結合孔510と同一形状及
び同一配列にした凸条402が破断開放部40の長手方
向に複数形成されている。この破断開放部40の凸条4
01及び402を対向する補強板材50の結合孔509
及び510に係合した後、補強板材40の裏面に突出す
る凸条401及び402の突出端を加熱溶融してかしめ
ることにより、補強板材50を破断開放部40の内壁面
に一体に固定できる構成になっている。
【0025】上述した実施の形態における助手席用エア
ーバッグ装置において、これを装着した自動車などの車
両が衝突した際には、その衝突時の衝撃力をセンサで検
出し、このセンサで検出した衝撃力が予め定めた値以上
になった否かをCPU等からなる制御装置で判定し、設
定値以上と判定された時に制御装置から出力される信号
によりインフレータを動作させて所定のガスを発生さ
せ、このガスをエアーバッグ33に供給することによ
り、エアーバッグ33を急速に膨張展開させる。そし
て、エアーバッグ33が膨張展開することにより、その
押圧力でインストルメントパネルカバー202の破断開
放部40が補強板材50を介して内側から押圧される
と、破断開放部40が破断線60に沿い破断されてイン
ストルメントパネルカバー202から分離さるととも
に、エアーバッグ33の膨張展開圧力を受けた補強板材
50の主ヒンジ部501が破断開放部40の開き方向に
折り曲げられることにより、補強板材50を含む破断開
放部40は図9に示す状態から図10の仮想線に示す状
態に開かれ、さらに、副ヒンジ部502が図10の実線
に示す状態に折り曲げられることにより、補強板材50
を含めた破断開放部40は図10の実線に示すように、
補強板材50が表面に現れる反転した状態になる。この
状態になると、エアーバッグ33の膨張展開用の開口6
1は完全の開放されるため、エアーバッグ33は全開さ
れた開口61からインストルメントパネルカバー202
の外方へ膨張展開され、この膨張展開されたエアーバッ
グ33の緩衝作用で助手席の乗員の胸部や頭部を支える
ことにより、乗員を車両衝突時の衝撃力から保護して、
その安全性を確保することができる。
ーバッグ装置において、これを装着した自動車などの車
両が衝突した際には、その衝突時の衝撃力をセンサで検
出し、このセンサで検出した衝撃力が予め定めた値以上
になった否かをCPU等からなる制御装置で判定し、設
定値以上と判定された時に制御装置から出力される信号
によりインフレータを動作させて所定のガスを発生さ
せ、このガスをエアーバッグ33に供給することによ
り、エアーバッグ33を急速に膨張展開させる。そし
て、エアーバッグ33が膨張展開することにより、その
押圧力でインストルメントパネルカバー202の破断開
放部40が補強板材50を介して内側から押圧される
と、破断開放部40が破断線60に沿い破断されてイン
ストルメントパネルカバー202から分離さるととも
に、エアーバッグ33の膨張展開圧力を受けた補強板材
50の主ヒンジ部501が破断開放部40の開き方向に
折り曲げられることにより、補強板材50を含む破断開
放部40は図9に示す状態から図10の仮想線に示す状
態に開かれ、さらに、副ヒンジ部502が図10の実線
に示す状態に折り曲げられることにより、補強板材50
を含めた破断開放部40は図10の実線に示すように、
補強板材50が表面に現れる反転した状態になる。この
状態になると、エアーバッグ33の膨張展開用の開口6
1は完全の開放されるため、エアーバッグ33は全開さ
れた開口61からインストルメントパネルカバー202
の外方へ膨張展開され、この膨張展開されたエアーバッ
グ33の緩衝作用で助手席の乗員の胸部や頭部を支える
ことにより、乗員を車両衝突時の衝撃力から保護して、
その安全性を確保することができる。
【0026】このように、破断開放部40を支持する補
強板材50に主ヒンジ部501と副ヒンジ部502を設
け、この主ヒンジ部501及び副ヒンジ部502を破断
開放部40にかかるエアーバッグ33の膨張展開圧力で
順次2段階に折り曲げられる構成にしたので、補強板材
50を含めた破断開放部40の開動作がスムーズにな
り、しかも、ヒンジ部の折り曲げ反力が減少するため、
補強板材50の支持片504が固定される取付部203
がヒンジ部の折り曲げ反力によって破断されることがな
くなる。このため、補強板材50を含めた破断開放部4
0の開動作が安定し、エアーバッグ33の膨張展開に支
障を来すおそれがない。
強板材50に主ヒンジ部501と副ヒンジ部502を設
け、この主ヒンジ部501及び副ヒンジ部502を破断
開放部40にかかるエアーバッグ33の膨張展開圧力で
順次2段階に折り曲げられる構成にしたので、補強板材
50を含めた破断開放部40の開動作がスムーズにな
り、しかも、ヒンジ部の折り曲げ反力が減少するため、
補強板材50の支持片504が固定される取付部203
がヒンジ部の折り曲げ反力によって破断されることがな
くなる。このため、補強板材50を含めた破断開放部4
0の開動作が安定し、エアーバッグ33の膨張展開に支
障を来すおそれがない。
【0027】また、破断開放部40がエアーバッグの膨
張展開圧力により破断線に沿い破断され、かつ主ヒンジ
部501の折り曲げ動作で開かれる初期時に、主ヒンジ
部501側において、破断開放部40が補強板材50か
ら離間しようとする応力が破断開放部40に作用して
も、主ヒンジ部501側の破断開放部40の箇所には補
強板材50との溶着部分がないため、溶着部分が破断さ
れる問題を解決できるとともに、上記応力は破断開放部
40の弾性変形で吸収できる。しかも、破断開放部40
と補強板材50との溶着は、破断開放部40の短尺方向
に長い2列または3列の凸条401、402を利用して
補強板材50の結合孔509、510に加熱溶融でかし
める構造になっているため、破断開放部40と補強板材
50との結合強度を十分に確保できる。これに伴い、破
断開放部40の破断線に沿う破断に安定し、ヒンジ部を
支点とする補強板材40の開き動作がスムーズにできる
ほか、破断開放部40が破断された後の開口61の縁部
に亀裂が生じたりするのを防止できる。
張展開圧力により破断線に沿い破断され、かつ主ヒンジ
部501の折り曲げ動作で開かれる初期時に、主ヒンジ
部501側において、破断開放部40が補強板材50か
ら離間しようとする応力が破断開放部40に作用して
も、主ヒンジ部501側の破断開放部40の箇所には補
強板材50との溶着部分がないため、溶着部分が破断さ
れる問題を解決できるとともに、上記応力は破断開放部
40の弾性変形で吸収できる。しかも、破断開放部40
と補強板材50との溶着は、破断開放部40の短尺方向
に長い2列または3列の凸条401、402を利用して
補強板材50の結合孔509、510に加熱溶融でかし
める構造になっているため、破断開放部40と補強板材
50との結合強度を十分に確保できる。これに伴い、破
断開放部40の破断線に沿う破断に安定し、ヒンジ部を
支点とする補強板材40の開き動作がスムーズにできる
ほか、破断開放部40が破断された後の開口61の縁部
に亀裂が生じたりするのを防止できる。
【0028】また、補強板材50の下端縁部506及び
左右両側縁部507を補強板材50の裏面側方向へ断面
円弧状に膨出する円弧溝形に形成し、さらに、この下端
縁部506及び左右両側縁部507の先端縁506A、
507Aを、これらと対向する破断開放部40の内壁面
から所定の間隔離間する構造にしたため、補強板材50
のプレス抜き加工時に先端縁506A、507Aに発生
する切断返りやバリが破断開放部40の内壁面に接触す
るのを防止できる。これに伴い、破断開放部40と補強
板材50が一体に溶着されても、切断返りやバリによっ
て破断開放部40と補強板材50間に隙間が生じたり、
破断開放部40と補強板材50との接合強度を低下させ
ることがなく、しかも、破断開放部40の破断線に沿う
破断を確実にできるとともに、切断返りやバリが開口6
1を変形させたり、開口61の縁部に亀裂を生じさせた
りするのを防止できる。
左右両側縁部507を補強板材50の裏面側方向へ断面
円弧状に膨出する円弧溝形に形成し、さらに、この下端
縁部506及び左右両側縁部507の先端縁506A、
507Aを、これらと対向する破断開放部40の内壁面
から所定の間隔離間する構造にしたため、補強板材50
のプレス抜き加工時に先端縁506A、507Aに発生
する切断返りやバリが破断開放部40の内壁面に接触す
るのを防止できる。これに伴い、破断開放部40と補強
板材50が一体に溶着されても、切断返りやバリによっ
て破断開放部40と補強板材50間に隙間が生じたり、
破断開放部40と補強板材50との接合強度を低下させ
ることがなく、しかも、破断開放部40の破断線に沿う
破断を確実にできるとともに、切断返りやバリが開口6
1を変形させたり、開口61の縁部に亀裂を生じさせた
りするのを防止できる。
【0029】
【発明の効果】上記のように本発明の助手席用エアーバ
ッグ装置によれば、破断開放部を支持する補強板材に主
ヒンジ部と副ヒンジ部を設け、この主ヒンジ部及び副ヒ
ンジ部を破断開放部にかかるエアーバッグの膨張展開圧
力で順次2段階に折り曲げられる構成にしたので、補強
板材を含めた破断開放部の開動作がスムーズになり、し
かも、ヒンジ部の折り曲げ反力が減少するため、補強板
材の支持片が固定される取付部がヒンジ部の折り曲げ反
力によって破断されることがなくなる。このため、補強
板材を含めた破断開放部の開動作が安定し、エアーバッ
グの膨張展開に支障を来すおそれがない。
ッグ装置によれば、破断開放部を支持する補強板材に主
ヒンジ部と副ヒンジ部を設け、この主ヒンジ部及び副ヒ
ンジ部を破断開放部にかかるエアーバッグの膨張展開圧
力で順次2段階に折り曲げられる構成にしたので、補強
板材を含めた破断開放部の開動作がスムーズになり、し
かも、ヒンジ部の折り曲げ反力が減少するため、補強板
材の支持片が固定される取付部がヒンジ部の折り曲げ反
力によって破断されることがなくなる。このため、補強
板材を含めた破断開放部の開動作が安定し、エアーバッ
グの膨張展開に支障を来すおそれがない。
【0030】また本発明によれば、インストルメントパ
ネルカバーと対向する補強板材の周縁部に該補強板材の
裏面側方向へ膨出する溝を形成して、周縁部と該周縁部
に対向するインストルメントパネルカバー間に間隙を形
成する構成にしたので、破断開放部と補強板材が一体に
溶着されても、切断返りやバリによって破断開放部と補
強板材間に隙間が生じたり、破断開放部と補強板材との
接合強度を低下させることがなく、しかも、破断開放部
の破断線に沿う破断を確実にできるとともに、切断返り
やバリが開口を変形させたり、開口の縁部に亀裂を生じ
させたりするのを防止できる。
ネルカバーと対向する補強板材の周縁部に該補強板材の
裏面側方向へ膨出する溝を形成して、周縁部と該周縁部
に対向するインストルメントパネルカバー間に間隙を形
成する構成にしたので、破断開放部と補強板材が一体に
溶着されても、切断返りやバリによって破断開放部と補
強板材間に隙間が生じたり、破断開放部と補強板材との
接合強度を低下させることがなく、しかも、破断開放部
の破断線に沿う破断を確実にできるとともに、切断返り
やバリが開口を変形させたり、開口の縁部に亀裂を生じ
させたりするのを防止できる。
【0031】また本発明によれば、補強板材に該補強板
材の上下方向に長い2列の結合孔を補強板材の左右方向
に沿って複数形成し、この左右方向に並ぶ結合孔の列
を、主ヒンジ部から離して補強板材の上下方向に複数行
形成し、さらに、破断開放部の内壁面に各行の結合孔と
対向する箇所に、この結合孔と同一形状及び同一配列に
した凸条を形成し、この凸条を対向する結合孔に係合
し、この各凸条の補強板材裏面への突出端を加熱溶融し
てかしめることにより、補強板材と破断開放部とを一体
化する構成にしたので、破断開放部と補強板材との結合
強度を十分に確保できるほか、破断開放部の破断線に沿
う破断に安定し、ヒンジ部を支点とする補強板材の開き
動作がスムーズにでき、破断開放部が破断された後の開
口の縁部に亀裂が生じたりするのを防止できる。
材の上下方向に長い2列の結合孔を補強板材の左右方向
に沿って複数形成し、この左右方向に並ぶ結合孔の列
を、主ヒンジ部から離して補強板材の上下方向に複数行
形成し、さらに、破断開放部の内壁面に各行の結合孔と
対向する箇所に、この結合孔と同一形状及び同一配列に
した凸条を形成し、この凸条を対向する結合孔に係合
し、この各凸条の補強板材裏面への突出端を加熱溶融し
てかしめることにより、補強板材と破断開放部とを一体
化する構成にしたので、破断開放部と補強板材との結合
強度を十分に確保できるほか、破断開放部の破断線に沿
う破断に安定し、ヒンジ部を支点とする補強板材の開き
動作がスムーズにでき、破断開放部が破断された後の開
口の縁部に亀裂が生じたりするのを防止できる。
【図1】従来におけるインストルメントパネルカバーに
形成された破断開放部及び破断開放部を内面から補強す
る補強板材の斜視図。、図2はエアーバッグが膨張展開
する前の要部の説明用断面図、図3はエアーバッグが膨
張展開した時の要部の説明用断面図インストルメントパ
ネルカバーにエアーバッグ膨張展開用の開放部を形成し
た場合の説明図。
形成された破断開放部及び破断開放部を内面から補強す
る補強板材の斜視図。、図2はエアーバッグが膨張展開
する前の要部の説明用断面図、図3はエアーバッグが膨
張展開した時の要部の説明用断面図インストルメントパ
ネルカバーにエアーバッグ膨張展開用の開放部を形成し
た場合の説明図。
【図2】従来におけるエアーバッグが膨張展開する前の
要部の説明用断面図。
要部の説明用断面図。
【図3】従来におけるエアーバッグが膨張展開した時の
要部の説明用断面図。
要部の説明用断面図。
【図4】本発明にかかる助手席用エアーバッグ装置が装
着されるインストルメントパネルの分解斜視図。
着されるインストルメントパネルの分解斜視図。
【図5】本発明の実施の形態における助手席用エアーバ
ッグ装置の縦断側面図。
ッグ装置の縦断側面図。
【図6】本発明の実施の形態における助手席用エアーバ
ッグ装置の破断開放部を補強する補強板材の斜視図。
ッグ装置の破断開放部を補強する補強板材の斜視図。
【図7】(A)、(B)は図6のA−A線及びB−B線
に沿う拡大断面図。
に沿う拡大断面図。
【図8】本発明の実施の形態における破断開放部を裏面
から見た斜視図。
から見た斜視図。
【図9】本発明の実施の形態におけるエアーバッグが膨
張展開する前の要部の説明用断面図。
張展開する前の要部の説明用断面図。
【図10】本発明の実施の形態におけるエアーバッグが
膨張展開した時の要部の説明用断面図。
膨張展開した時の要部の説明用断面図。
20 インストルメントパネル 201 インストルメントパネルコアー 202 インストルメントパネルカバー 203 取付部 30 エアーバッグケース 33 エアーバッグ 40 破断開放部 401、402 凸部 50 補強板材 501 主ヒンジ部 502 副ヒンジ部 502A 孔 503 連結部 504 支持片 505 へこみ 506 下端縁部 507 左右両側縁部 506A、507A 先端縁 509、510 結合孔 60 破断線 61 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32
Claims (4)
- 【請求項1】 車両のインストルメントパネルを構成す
るインストルメントパネルコアーと、前記インストルメ
ントパネルコアーの表面を覆うインストルメントパネル
カバーと、前記インストルメントパネルコアーの助手席
と対向する箇所に装着され、インフレータからのガスに
より膨張展開されるエアーバッグを折り畳んだ状態で収
容するとともに前記インストルメントパネルカバーの裏
面と対向する箇所に開口部を有するエアーバッグケース
と、前記エアーバッグケースの開口部と相対向する前記
インストルメントパネルカバーの裏面に固着された補強
板材と、前記補強板材の外周縁部と対向する前記インス
トルメントパネルカバーの箇所に前記補強板材の外周の
全長に亘り破断線を形成することにより形成された破断
開放部を有する助手席用エアーバッグ装置において、 前記補強板材は、該補強板材の上端に連接され、前記エ
アーバッグの膨張展開時に折り曲げられることで前記補
強板材を含む破断開放部をインストルメントパネルカバ
ーの外方へ展開させるための主ヒンジ部と、前記主ヒン
ジ部の上端から前記補強板材の裏面側後方へ延在して形
成され、前記エアーバッグの膨張展開時に二次的に折り
曲げられる副ヒンジ部と、前記副ヒンジ部の先端縁に連
接された連結部と、前記連結部に連接され、前記インス
トルメントパネルカバーに固定される支持片から構成さ
れると共に、前記副ヒンジ部と連結部との連接角部に
は、その曲げ強度を向上させるためのへこみが長手方向
に所定間隔で複数形成されていることを特徴とする助手
席用エアーバッグ装置。 - 【請求項2】 前記インストルメントパネルカバーと対
向する前記補強板材の周縁部に該補強板材の裏面側方向
へ膨出する溝を形成することにより、この周縁部と該周
縁部に対向するインストルメントパネルカバー間に間隙
を形成したことを特徴とする請求項1記載の助手席用エ
アーバッグ装置。 - 【請求項3】 前記補強板材に該補強板材の上下方向に
長く、かつ補強板材の左右方向に近接して配列された2
列の結合孔を補強板材の左右方向に沿って複数形成し、
この左右方向に並ぶ結合孔の列を、前記主ヒンジ部から
離して補強板材の上下方向に複数行形成したことを特徴
とする請求項1記載の助手席用エアーバッグ装置。 - 【請求項4】 前記破断開放部の内壁面に前記各行の結
合孔と対向する箇所に前記結合孔と同一形状及び同一配
列にした凸条を形成し、前記各凸条を対向する前記結合
孔に係合し、この各凸条の補強板材裏面への突出端を加
熱溶融してかしめることにより、前記補強板材と破断開
放部とを一体化したことを特徴とする請求項3記載の助
手席用エアーバッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11043449A JP3063753B1 (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 助手席用エアーバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11043449A JP3063753B1 (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 助手席用エアーバッグ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3063753B1 true JP3063753B1 (ja) | 2000-07-12 |
JP2000238601A JP2000238601A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12664026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11043449A Expired - Fee Related JP3063753B1 (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 助手席用エアーバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3063753B1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014037208A (ja) * | 2012-08-20 | 2014-02-27 | Suzuki Motor Corp | インストルメントパネル |
-
1999
- 1999-02-22 JP JP11043449A patent/JP3063753B1/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000238601A (ja) | 2000-09-05 |
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