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JP3058488B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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Publication number
JP3058488B2
JP3058488B2 JP3212902A JP21290291A JP3058488B2 JP 3058488 B2 JP3058488 B2 JP 3058488B2 JP 3212902 A JP3212902 A JP 3212902A JP 21290291 A JP21290291 A JP 21290291A JP 3058488 B2 JP3058488 B2 JP 3058488B2
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recording layer
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liquid
layer
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泰男 片野
章 大山口
英紀 友野
武 竹本
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Duplication Or Marking (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な記録装置に関し、
詳しくは、表面が特定性状を示す記録体の表面に、選択
的且つ可逆的に、加熱温度に応じた後退接触角を示す領
域が形成されるようにし、この領域(潜像)に着色剤を含
有する記録剤を供給して顕像化せしめ、これを普通紙等
の被転写体に良好な状態で転写せしめるようにした記録
方式に有用な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表面を液体付着性領域と非液体付着性領
域とに区分けして画像形成に供するようにした手段の代
表的なものとしては、平版印刷版を用いたオフセット印
刷方式が挙げられる。だが、このオフセット印刷方式に
おいて、原版からの製版工程及び刷版(印刷版)からの
印刷工程を一つの装置内に組込むことは、装置の大型化
が避けられない。例えば、比較的小型化されている事務
用オフセット製版印刷機においても、多くの場合、製版
装置と印刷装置とは別個になっているのが普通である。
【0003】このようなオフセット印刷方式の欠陥を解
消することを意図して、画像情報に応じた液体付着性領
域及び非液体付着性領域が形成でき、しかも繰返し使用
が可能な(可逆性を有する)記録方法ないし装置が提案さ
れるようになってきている。その幾つかを挙げれば次の
通りである。 (1) 水性現像方式 疎水性の光導電体層に外部より電荷を与えた後、露光し
て光導電体層表面に疎水性部及び親水性部を有するパタ
ーンを形成し、親水性部のみに水性現像剤を付着させて
紙などに転写する(特公昭40−18992号、特公昭
40−18993号、特公昭44−9512号、特開昭
63−264392号などの公報)。 (2)フォトクロミック材料の光化学反応を利用した方
式 スピロピラン、アゾ色素などの材料を含有した層に紫外
線を照射し、光化学反応により、これらフォトクロミッ
ク化合物を親水化する〔例えば「高分子論文集」第37
巻4号、287頁(1980)〕。 (3)内部偏倚力の作用を利用した方式 不定形状態と結晶性状態とを物理的変化により形成し、
液体インクの付着・非付着領域を構成する(特公昭54
−41902号公報)。
【0004】前記(1)の方式によれば、水性インクを
紙などに転写した後、除電により親水性部は消去され、
別の画像情報の記録が可能となる。即ち、一つの原版
(光導電体)で繰り返し使用が可能となる。だが、この
方式は電子写真プロセスを基本としているため、帯電→
露光→現像→転写→除電という長いプロセスを必要と
し、装置の小型化やコストの低減、メンテナンスフリー
化が困難であるといった欠点をもっている。前記(2)
の方式によれば、紫外線と可視光との照射を選択的に変
えることによって、親水性、疎水性を自由且つ可逆的に
制御できるものの、量子効率が悪いため反応時間が非常
に長くて記録速度が遅く、また安定性に欠けるといった
欠点をもっており、未だ実用レベルには達していないの
が実情である。更に、前記(3)の方式によれば、そこ
で使用される情報記録部材は、記録後のものでは安定性
があるが、記録前のものでは温度変化により物理的構造
変化が生じるおそれがあることから、保存性に問題が残
されている。これに加えて、記録された情報パターンの
消去には熱パルスを与え、次いで急冷する手段が採用さ
れることから、繰り返しの画像形成は繁雑さを免がれ得
ないといった不都合がある。
【0005】本発明者らは従来のかかる欠点・不都合を
解消するための研究、検討を行なってきた。その結果、
特定の記録体(A)(加熱状態で且つ液体と接触させた
場合に後退接触角が低下する表面を有する記録体)及び
接触材料(B)〔液体、蒸気又は記録体(A)にいう後
退接触角の低下開始温度以下で液体となるか、液体若し
くは蒸気を発生する固体〕を用い、記録体(A)の表面
を接触材料(B)と接触させた状態で選択的に加熱する
ことにより、又は記録体(A)の表面を選択的に加熱し
た状態で接触材料(B)と接触させることにより、記録
体(A)の表面に加熱温度に応じた後退接触角を示す潜
像を形成せしめ、この潜像を記録剤で顕像化した後、続
いて、得られた可視像を被転写体に転写する方法並びに
これに関連した装置を提案した(西独公開特許第401
0275号明細書)。
【0006】ここに提案した方法等によれば、記録体上
への潜像並びに可視像の形成、可視像の普通紙等の被転
写体への転写、及び潜像の消去が極めて簡単に且つ可逆
的に行なえるため、多数枚複写画像が容易に得られるこ
とは勿論、異なった複写画像でも連続的に得ることがで
きる。
【0007】このような特定の表面機能を有する記録体
(A)を用いる記録プロセスの実施の様子は、記録装置
の構成例を含めて、例えば図10に示される。図10は
潜像形成液と記録剤を独立にした例であり、また、記録
剤は着色剤を溶媒に溶かした又は分散させた液体であ
る。
【0008】図10において、記録層1及び基板2から
なる記録体3は、矢印方向に回転している。まず、画像
信号に応じて、サーマルヘッド4からの熱が、潜像形成
液(水)5を経て、記録層1に伝えられ、そこで潜像6
が形成される。その後、皿7の中に保持された記録剤
(インク)8が潜像6に付着して顕著化(現像)が行な
われる。続いて、転写部において、記録層1上の付着イ
ンク8aは、被転写体(記録紙)9上に、転写ローラ1
0により直接転写される。転写後、記録層1上の潜像6
は、一つの画像情報の転写が終了した場合には、赤外線
ランプ11により消去される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ただ、このような記録
方法に用いる記録装置においては、記録体(A)表面は
その使用頻度に比例して疲労してゆき、液体付着性と反
撥性との間の変化が小さくなり、遂には記録画像が形成
できなくなったり、記録紙への記録剤の転写時に地肌汚
れが生じるといったことが起り得る。こうした現象がみ
られるのは、記録体(A)表面が液体付着性とされた
り、液体反撥性とされたり、規則的に又は不規則的に変
化せしめられることによるためと考えられる。また、記
録体(A)上の記録剤が記録紙に転写される際、記録体
(A)、記録剤又は記録紙の種類、あるいはこれらの組
み合わせによっては、完全には記録剤が記録紙に転写さ
れず、記録体(A)上に残存することがあり得る。この
ような場合、記録体(A)の潜像を除去するために記録
体(A)が加熱されると、記録剤中の液体成分は蒸発す
るが、着色剤は記録体(A)表面に固着してしまう。着
色剤が固着した記録体領域では、次サイクル以降の潜像
形成、現像、転写がうまく行なわれず、地肌汚れや印字
品質の低下をもたらす。あるいは記録体(A)を劣化さ
せて、耐用繰り返し使用回数が減ってしまう。
【0010】そこで、本発明者らは、先に付着記録剤を
記録紙に転写した後の記録体(A)表面をブレード等に
よって微小量研削するか又はブラシ等によって主として
残存している記録剤や紙粉を取り除く、といった手段を
設けることを提案した(特願平2−300554号)。
ただ、このような手段によっても、転写後の残存記録剤
を完全に除去することは困難であり、少しずつ記録体
(A)表面に記録剤が残る。また、サーマルヘッドや記
録紙との接触により記録体(A)表面にできた傷も、繰
り返し使用により徐々に増加する。このため、ある時期
に記録体(A)を交換する必要があった。しかし、装置
の使用者からすると、記録体(A)の交換は煩雑な作業
であり、またランニングコストも高くなる。更に使用済
みの記録体(A)は産業廃棄物であり、最近問題となっ
ている環境破壊にもつながる。そこで、なるべく記録体
(A)を交換することなく、記録体(A)劣化時の印字
不良を解決することが望まれる。
【0011】従って、本発明の目的は、このような課題
を解決し、記録体(A)の繰り返し使用回数が大幅に向
上した記録装置を提供することにある。
【0012】本発明によれば、上記課題を解決するた
め、下記記録体(A)の記録層を下記接触材料(B)と
接触させた状態で選択的に加熱することにより、又は記
録体(A)の記録層を選択的に加熱した状態で接触材料
(B)と接触させることにより、記録体(A)の記録層
に加熱温度に応じた後退接触角を示す潜像を形成せしめ
る接触材料(B)を記録体(A)の記録層に供給する手
段と、潜像形成のために記録体(A)の記録層を画像信
号に応じ選択的に加熱する手段と、着色剤を含有する記
録剤を記録体(A)の記録層に供給して前記潜像に付着
させ潜像を顕像化する記録剤付与手段と、記録体(A)
の記録層の付着記録剤を被転写体に転移する転写手段と
を備えた記録装置において、転写後の位置に、記録体
(A)の記録層を再生する手段を設けたことを特徴とす
る記録装置が提供される。 (A)基体と記録層からなり、記録層が加熱状態で且つ
液体と接触させた場合に後退接触角が低下する性質を有
する記録体。 (B)液体、蒸気又は記録体(A)の表面における後退
接触角の低下開始温度以下で液体となるか又は液体若し
くは蒸気を発生する固体。
【0013】また、本発明によれば、上記構成におい
て、前記接触材料(B)として着色剤を含有する液状の
記録剤を用いることにより、前記の接触材料(B)を記
録体(A)の記録層に供給する手段と、前記の記録剤付
与手段とを一つにした記録装置が提供される。
【0014】即ち、本発明の記録装置は、転写後の位置
、記録体(A)表面を再生する手段を設けたことによ
り、記録体(A)の記録層(以下、記録体(A)の表面
と記載することもある。)の劣化時の印字不良が防止さ
れ、記録体(A)の繰り返し使用回数が大幅に向上し、
信頼性が向上したものとなる。
【0015】かかる本発明装置では、記録剤として例え
ば液状インクのごときものを用いるようにすれば、接触
材料(B)の供給手段を省略することができ、また接触
材料(B)として液状インクのごときものを用いるよう
にすれば、潜像形成と同時に顕像化されるため、記録剤
付与手段を省略することができる。なお、本発明装置に
おいては、前記潜像が形成された記録体(A)の表面
を、接触材料(B)の不存在下で加熱することによって
潜像の消去が行なえ、可逆的に画像形成がなし得るもの
である。
【0016】以下に本発明を更に詳細に説明する。本発
明装置で用いられる記録体(A)は、液体に接した状態
で加熱されると冷却後においてもその後退接触角が低く
なり、且つ液体不存在下の加熱により後退接触角が高く
なるという機能を有する部材で、少なくとも表面が形成
されたものである。そして、このような機能を有する記
録体(A)は、その表面が(1)疎水基の表面自己配向
機能をもつ有機化合物を含む部材、又は(2)疎水基を
もつ有機化合物であって疎水基を表面に配向した部材で
ある。
【0017】(1)にいう“表面自己配向機能”とは、
ある化合物を支持体上に形成した固体又はある化合物自
体による固体を空気中で加熱すると、表面において疎水
基が空気側(自由表面側)に向いて配向する性質がある
ことを意味する。このことは、(2)においても同様に
言えることである。一般に、有機化合物では、疎水基は
疎水性雰囲気側へ向きやすい性質をもっている。これ
は、固-気界面の界面エネルギーが低くなる方に向うた
めに生じる現象である。また、この現象は疎水基の分子
長が長くなるほどその傾向がみられるが、これは分子長
が長くなるほど、加熱における分子の運動性が上がるた
めである。
【0018】更に具体的には、末端に疎水基を有する
(即ち表面エネルギーを低くする)分子であると、空気
側(自由表面側)を向いて表面配向しやすい。同様に
(−CH2−)nを含む直鎖状分子では(−CH2CH2
−)の部分が平面構造をしており、分子鎖同士が配向し
やすい。また、(−Ph−)nを含む分子も−Ph−の
部分が平面構造をしており、分子鎖同士が配向しやす
い。なお、−Ph−はp−フェニレン基である(以下同
じ)。殊に、弗素などの電気陰性度の高い元素を含む直
鎖状分子は自己凝集性が高く、分子鎖同士が配向しやす
い。
【0019】これらの検討結果をまとめると、より好ま
しくは、自己凝集性の高い分子や平面構造をもつ分子を
有し、且つ末端に疎水基を有する直鎖状分子、あるいは
そうした直鎖状分子を含む化合物は、表面自己配向機能
が高い化合物と言える。
【0020】これまでの記述から明らかなように、表面
自己配向状態と後退接触角とは関連があり、また後退接
触角と液体付着性との間にも関係がある。即ち、固体表
面での液体の付着は、液体の固体表面での主にタッキン
グによって生じる。このタッキングは、いわば液体が固
体表面を滑べる時の一種の摩擦力とみなすことができ
る。従って、本発明でいう“後退接触角”θrには、 cosθr=γ(γs−γse−πe+γf)/γev (但し、γ:真空中の固体の表面張力 γse:固−液界面張力 γev:液体がその飽和蒸気と接しているときの表面張
力 πe:平衡表面張力 γf:摩擦張力 γs:吸着層のない固体の表面張力である) といった関係式が成立つ(斉藤、北崎ら「日本接着協会
誌」Vol.22、No.12,1986)。
【0021】従って、θrの値が低くなるときγf値は
大きくなる。即ち、液体は固体面を滑べりにくくなり、
その結果、液体は固体面に付着するようになる。これら
相互の関連から推察しうるように、液体付着性は後退接
触角θrがどの程度であるかに左右され、その後退接触
角θrは表面自己配向機能を表面に有する部材の何如に
より定められる。それ故、本発明装置においては、記録
体(A)はその表面に所望パターン領域の形成及び/又
は記録剤による顕像化の必要から、必然的に、表面自己
配向機能を表面に有する部材が選択されねばならない。
【0022】これまで後退接触角と液体付着性との関係
等を縷縷述べてきたが、これらの事項については前記の
西独公開特許第4010275号明細書により詳しく記
載されている。
【0023】記録体の構成としては、前記の表面部材
そのもので形成したもの、支持体(好ましくは耐熱性
支持体)上に前記の表面部材を形成したもの、とに大別
される。の態様は前記の表面部材そのものをフィルム
状、板状、あるいは円柱状に成形したものである。の
態様においては、支持体の形状は、ベルト状、板状、ド
ラム状いずれでもよく、装置の使用用途に応じて選定さ
れる。特に、ドラム状は装置における寸法精度を出せる
点ですぐれている。なお、耐熱性支持体としては、テト
ラフルオロエチレン、シリコーン、ポリイミド、ポリカ
ーボネート、エポキシ、メラミン、フェノール、ポリエ
ステル、ポリアセタール、ユリア、ポリエチレンテレフ
タレートなどの樹脂、更にはNi、Al、Cu、Cr、
Ptなどの金属及び金属酸化物等が好ましい。これら支
持体は平滑でも粗面や多孔質であってもよい。
【0024】接触材料(B)は、端的に言えば、当初か
ら液体あるいは蒸気であるか、又は記録体(A)にいう
後退接触角θrの低下開始温度以下で結果的に液体を生
じさせる固体である。ここでの蒸気は、記録体(A)の
表面又は表面近傍で、少なくともその一部が凝縮して液
体を生ぜしめ、その液体が記録体(A)の表面を濡らす
ことができるものであれば充分である。一方、ここでの
固体は、前記後退接触角θrの低下開始温度以下で液体
となるか、液体を発生させるか、又は蒸気を発生させる
ものである。固体から発生された蒸気は、記録体(A)
の表面又はその近傍で凝縮して液体を生じさせること
は、前記の場合と同様である。
【0025】これら接触材料(B)をより具体的に言え
ば次の通りである。即ち、接触材料(B)の一つである
液体としては、水の他に、電解質を含む水溶液、エタノ
ール、n−ブタノール等のアルコール、グリセリン、エ
チレングリコール等の多価アルコール、メチルエチルケ
トン等のケトン類のごとき有極性液体や、n−ノナン、
n−オクタン等の直鎖状炭化水素、シクロヘキサン等の
環式状炭化水素、m−キシレン、ベンゼン等の芳香族炭
化水素のごとき無極性液体が挙げられる。また、これら
の混合体でもよいし、各種分散液や液状インクも使用で
きる。更に望ましくは、極性液体の方がよりすぐれてい
る。
【0026】接触材料(B)の他の一つである蒸気とし
ては、水蒸気の外に、接触材料(B)の液体の蒸気であ
れば使用できるが、特にエタノール蒸気やm−キシレン
蒸気などの有機化合物の蒸気(噴霧状態のものを含む)
が挙げられる。この有機化合物蒸気の温度は、記録体
(A)の表面を形成する化合物の融点あるいは軟化点以
下である必要がある。
【0027】接触材料(B)の他のもう一つである固体
としては、高級脂肪酸、低分子量ポリエチレン、高分子
ゲル(ポリアクリルアミドゲル、ポリビニルアルコール
ゲル)、シリカゲル、結晶水を含んだ化合物などが挙げ
られる。
【0028】接触材料(B)の供給手段としては、例え
ば記録体(A)下部に皿を設け液体を満たし記録体
(A)が皿中の液体に常に接するようにし、加熱源を皿
の近傍又は皿の中に配置する構成が最も簡単な構成とな
る。皿の替わりに、液体を含ませたスポンジ状多孔質体
を用いても良い。光や電子線による潜像形成手段も上記
構成と基本的に同様である。
【0029】潜像形成のための加熱手段としてはヒータ
ー、サーマルヘッドなどによる接触加熱の他に、電磁波
(レーザー光源、赤外線ランプなどの発光源からの光線
をレンズで集光する)による非接触加熱がある。
【0030】上記手段により形成された潜像に、着色剤
を含有する記録剤を供給、付着させ、潜像を顕像化する
記録剤付与手段(現像手段)としては、記録剤を含浸し
たスポンジ状多孔質体を有するロールないし記録剤を充
填した皿を記録体(A)の進行方向に配置し、常に記録
剤を記録体(A)に接しておく構成が簡単である。な
お、図6に示されているように、潜像形成に用いる液体
を記録剤と兼用すると一つの皿で構成でき、潜像形成と
顕像化とを一体化できるため、装置を小型化できる。
【0031】記録剤としては、着色剤を含む溶液又は分
散液が用いられ、例えば筆記用インク、インクジェット
記録用インク、印刷インク、電子写真用トナー等の従来
の印字記録方式に用いられてきた記録剤の中から、本発
明装置に適合するものを選択し使用することができる。
【0032】より具体的に好ましいものの例を示すと、
例えば水性インクとしては、水、湿潤剤、染料を主体と
する水溶性インクや水、顔料、分散用高分子化合物、湿
潤剤を主体とした水性顔料分散インクや顔料又は染料を
界面活性剤を用いて水に分散せしめたエマルジョン・イ
ンク等が挙げられるし、また油性インクとしては、油溶
性染料を有機溶媒に分散させたものや顔料又は染料を油
性ベースに乳化させたもの等が挙げられる。
【0033】潜像形成及び顕像化(現像)後、記録体
(A)上の付着記録剤は、被転写体(記録紙)と直接接
する手段を設けることで、被転写体の毛管作用により、
被転写体へ転写される(転写手段)。転写を行なう位置
は、現像後であれば、記録体(A)のどの位置でもかま
わないが、現像後、直ちに転写が行なわれる位置が望ま
しい。
【0034】被転写体(記録紙)としては、透明又は不
透明樹脂フィルム、普通紙、合成紙、インクジェット記
録用紙、タイプ用紙などを用いることができる。
【0035】転写後、同一画像情報を多数枚複写する場
合は、転写後の潜像に、更に前記記録剤を供給付着させ
る現像処理と得られた可視像を被転写体へ転写する処理
を繰り返すことによって達成される。
【0036】一つの画像情報の転写が終了すれば、液体
又は蒸気の不存在下で(空気中、真空中又は不活性ガス
中で)記録体(A)の表面を加熱する(加熱温度:50
〜300℃、望ましくは100〜180℃、加熱時間:
1ミリ秒〜10秒、好ましくは10ミリ秒〜1秒)こと
により潜像を消去すると、記録体(A)は繰り返し使用
可能なものとなる。
【0037】潜像消去のための加熱源としては、ヒータ
ーやサーマルヘッドのごとき接触加熱源やレーザーや赤
外線ランプのごとき電磁波による非接触加熱源が望まし
い。加熱は潜像部のみ行なっても良いが、記録体(A)
全面に行なっても良い。むしろ、全面加熱の方が装置構
成を簡単にできるため、より望ましい。
【0038】なお、潜像消去手段は、消去のための加熱
を行なったのち、再び、潜像形成を行なうまでの時間の
間に、記録体(A)表面が実質的に冷却する位置に設け
る。潜像消去に必要な加熱温度は既述の通りであるが、
当該記録体(A)表面の材料により異なる。ただ、いず
れの場合も、記録体(A)表面の材料の後退接触角が低
くなる開始温度以上で且つ分解点以下の温度が望まし
い。低くなる開始温度以上で且つ分解点以下の温度が望
ましい。
【0039】本発明の装置においては、転写手段より下
流の位置(除像手段を備えた場合には、転写手段と除像
手段との間の位置)に、記録体(A)表面を再生する手
段を設けたことを特徴とする。
【0040】記録体(A)の構成のうち、図10に示さ
れるような基板の上に記録層を設けた構成は、他の記録
方式の記録体、例えば電子写真の感光体等に比べ、記録
層が一層しかなく構成が簡単である。このため、基板の
上に溶解した記録材料を塗布すれば、簡単に記録体が完
成する点が、記録体(A)の大きな特色である。本発明
はこの特色を有効に利用したものであって、記録体
(A)の劣化時に記録層を再形成する手段を有するもの
である。以下、この記録層再形成手段について、図面を
参照しながら、具体的に説明する。
【0041】(方式1)二つのプロセスよりなる。図1
に示されるように、まず劣化した記録層1aを除去する
手段21を設け、次に記録層材料を溶解したコーティン
グ液を記録体基板2に塗布する手段22を設ける。図1
中、1bは再形成された記録層を、また12は搬送ロー
ラを、それぞれ示す。劣化した記録層1aの除去方法
は、ブレード31やサンドペーパを直接記録層1aに接
触し、機械的に除去する方法(図2)や記録層1aに記
録層用溶解液32を接触させ、液ごと拭き取る方法(図
3)などがある。図3中、33は多孔質ローラ、34は
溶解された記録層材料を含有する溶液及び35は拭き取
りローラを、それぞれ示す。記録層1aを除去する量は
基板2までの厚み分全てである必要はなく、要は最表面
近傍の記録層1aが除去できればよい。
【0042】次に、記録層の塗布方法は、ローラコー
ト、ブレードコート、スプレーコート、ディップコート
等が適用できる。特にコーティング手段22を小型化で
き、且つ装置を傾けても液漏れしにくい点で、多孔質弾
性部材(多孔質ローラ36)にコート液37を含浸し、
この部材を基板2(記録層1aの残留層が存在している
場合には記録層1a)に接触し塗布する方法が良い(図
4)。塗布後、乾燥のため記録体表面(再形成された記
録層1b)を加熱する。このとき、記録装置が除像手段
を持っている場合は、除像用の加熱源を上記乾燥用に兼
用することができる。
【0043】(方式2)劣化した記録層はそのままで、
その上に新しい記録層を形成する。この方式は、記録層
がコート液に容易に溶解しない場合に有効である。例え
ば、コート後材料を熱架橋し、耐液性を強くした膜の場
合などである。この方式では記録層を重ね塗りするた
め、記録層の厚みが厚くなりがちである。これを防ぐた
め、コート時の膜厚は極力薄くすることが望ましい。膜
厚範囲は100Åから1000Åが望ましい。コート手
段は方式1の場合と同様である。
【0044】(方式3)劣化した記録層1aはそのまま
で、コート手段に接した時点で、コート液37に劣化し
た記録層1aが溶解しながら塗布される。この方式は、
傷により記録層が劣化する場合に有効である。この方式
は、方式1に比べ構成が簡素化できる。記録層材料は、
コート液の溶媒に極めて溶解し易いことが望ましい。こ
の概念図を図5に示す。図5中、38は記録層コートロ
ーラを示す。記録層材料は溶解し、コート液37の一部
となって再び記録層1bを形成する。コート手段は方式
1の場合と同様である。記録層材料に溶解性の高い溶媒
としては、記録材料が含弗素アクリレート又は含弗素メ
タクリレートのホモポリマーである場合、フロン系溶媒
が良い。
【0045】次に、記録層再生手段の記録装置内での構
成について説明する。本発明の装置の構成は、例えば図
6で示される。図6は潜像形成液と記録剤を兼用した例
である。図6に示されるように、記録層再生手段23
は、転写部と除像部との間の位置に設置される。また、
クリーナー13が備えられている場合には、再生手段2
3はクリーナー13の後に設置されるのが好ましい。な
お、この再生手段23は常時使用するものではなく、ま
た、溶媒蒸発等によるコート液の性能劣化を防ぐため、
通常の状態では密閉状態で保存することが望ましい。
【0046】このための一つの方法としては、例えば図
7に示されるように、再生手段23を装置から着脱可能
とし、離脱状態で密閉溶器に保存し、装置使用者が記録
層劣化時に容器から取り出し装置に組み込むという方法
が挙げられる。図7中、39は劣化記録層除去ローラを
表わす。また、別の方法としては、図8に示されるよう
に、装置に保存容器を内蔵させ、通常は該容器内に再生
手段23を収納し、記録層劣化時に記録層1aに接触す
る移動機構を装置に設ける方法がある。
【0047】また、装置内に記録層表面の傷や残存イン
クの検知機構を設け、装置使用者又は装置内の再生装置
移動機構に信号を送り劣化を知らせ、自動又は手動で再
生機構を作動させるという方法も有効である。上記検知
機構としては、光学的手段が良い。図9に示されるよう
に、光源40としてLEDを用い、受光源41としてフ
ォトダイオードを用いる。記録層1表面に傷又は残存イ
ンクがあると光の反射光量が変化するので、これをフォ
トダイオードの電気信号として処理する。図9中、42
は信号処理回路、43は除去手段駆動回路及び44はモ
ータを、それぞれ示す。
【0048】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下に示す%はいずれも重量基準である。
【0049】実施例1 ポリイミド支持体上に含弗素アクリレート重合体を被覆
して記録体を作製し、それを用いて記録装置を組み立
て、前記方式1の記録層再生法を用いて、記録を行なっ
た。
【0050】(記録体の作製) (i)記録層材料:含弗素アクリレート材料(ビスコー
ト17F;大阪有機化学工業社製)を1,1,1−トリ
クロロエタン中で溶液重合して得られた重合体。 (ii)記録体基板:ポリイミドの直径30mmのシー
ムレスフィルム(カプトン;東レ・デュポン社製)。 (iii)記録層コート方法:前記の含弗素アクリレー
ト重合体をフロン113で希釈したものをコート液と
し、ポリイミドフィルム上にスピンコート。その後13
0℃で1時間かけて乾燥。 (iv)記録剤兼潜像形成液:水性黒色インク (v)記録用加熱源:サーマルヘッド
【0051】(記録層再生手段)劣化記録層除去手段と
して、フロン113を含浸したポリウレタンの多孔質体
(軟質ポリウレタンフォームER2;イノアックコーポ
レーション社製)を用いた。また、記録層材料塗布手段
としては、前記記録層コート液を含侵したポリウレタン
の多孔質体を用いた。但し、フロン113は極めて揮発
性が高いので、記録層再生作業時以外は密閉容器内に収
納し、作業時のみ容器から移動し、記録層表面に接する
ような移動機構を設けた。
【0052】(実施結果)再生手段設置の有無による比
較をした。なお、いずれの場合も、装置内に記録層洗浄
手段を設けた。再生手段を設置しない場合、A4記録紙
(リコーPPC用紙6200)にフルベタ画像を記録し
たところ、約50枚記録で記録層表面の傷が顕著にな
り、地汚れが目だってきて記録体を交換した。再生手段
を設置した場合、約30枚記録あたりで装置内蔵の記録
層表面の傷検知手段が傷を検知し、再生手段が自動的に
作動し、31枚目から再び印字品質の良い記録がなさ
れ、以後も傷を検知すると自動的に記録層を再生したた
め、1000枚記録時も良好な記録がなされた。
【0053】実施例2 下記の材料を用いて記録体を作製し、それを用いて記録
装置を組み立て、前記方式2の記録層再生法を用いて、
記録を行なった。
【0054】(記録体の作製) (i)記録層材料:含弗素アクリレートのコポリマー
(モディパーF100;日本油脂社製)。 (ii)記録体基板:直径15mmのシリコーン樹脂ロ
ーラ。 (iii)記録層コート方法:上記記録層材料(2%)
と架橋試薬トリレンジイソシアネートをMEK中で混合
したものをコート液とし、上記基板にコートした。コー
ト後、100℃で30分加熱し、架橋膜の記録層を形成
した。 (iv)記録剤兼潜像形成液:水性黒色インク (v)記録用加熱源:サーマルヘッド
【0055】(記録層再生手段)上記コート液を更にM
EKで2倍に希釈し、それを再生用コート液とした。こ
れを含浸した多孔質ポリエチレン(ポリエチレンフォー
ムB−4;イノアックコーポレーション社製)を用い、
コート手段とした。
【0056】(実施結果)再生手段設置の有無による比
較をした。なお、いずれの場合も、装置内に記録層洗浄
手段を設けた。再生手段を設置しない場合、A4記録紙
(リコーPPC用紙6200)にフルベタ画像を記録し
たところ、約1000枚記録で記録層表面の傷が顕著に
なり、地汚れが目だってきて記録体を交換した。再生手
段を設置した場合、約500枚記録あたりで装置内蔵の
記録層表面の傷検知手段が傷を検知し、再生手段が自動
的に作動し、501枚目から再び印字品質の良い記録が
なされ、以後も傷を検知すると自動的に記録層を再生し
たため、10000枚記録時も良好な記録がなされた。
【0057】実施例3 下記の材料を用いて記録体を作製し、それを用いて記録
装置を組み立て、前記方式3の記録層再生法を用いて、
記録を行なった。
【0058】(記録体の作製) (i)記録層材料:含弗素ポリアクリレート(TG70
2;ダイキン工業社製)。 (ii)記録体基板:直径30mmのシームレスポリイ
ミドフィルム(日東電工社製)。 (iii)記録層コート方法:上記記録層材料(2%)
をフロン113で4倍に希釈し、コート液とした。コー
ト後、100℃で30分加熱し、記録層を形成した。 (iv)記録剤兼潜像形成液:水性黒色インク (v)記録用加熱源:サーマルヘッド
【0059】(記録層再生手段)上記コート液を含浸し
たポリウレタンの多孔質体(軟質ポリウレタンフォーム
ER2;イノアックコーポレーション社製)を用いた。
【0060】(実施結果)再生手段設置の有無による比
較をした。なお、いずれの場合も、装置内に記録層洗浄
手段を設けた。再生手段を設置しない場合、A4記録紙
(リコーPPC用紙6200)にフルベタ画像を記録し
たところ、約50枚記録で記録層表面の傷が顕著にな
り、地汚れが目だってきて記録体を交換した。再生手段
を設置した場合、約30枚記録あたりで装置内蔵の記録
層表面の傷検知手段が傷を検知し、再生手段が自動的に
作動し、31枚目から再び印字品質の良い記録がなさ
れ、以後も傷を検知すると自動的に記録層を再生したた
め、1000枚記録時も良好な記録がなされた。
【0061】
【発明の効果】請求項1の記録装置は、前記したよう
に、記録体の記録層に加熱温度に応じた後退接触角を示
す潜像を形成させる記録装置において、転写後の位置
に、記録体(A)の記録層を再生する手段を設けるとい
う構成にしたことから、記録体(A)の記録層の劣化時
の印字不良が防止され、記録体(A)の繰り返し使用回
数が大幅に向上し、信頼性が向上したものとなる。
【0062】また、請求項2の記録装置は接触材料
(B)として記録剤を兼ねるものを用いることにより、
接触材料(B)を記録体(A)の記録層に供給する手段
と記録剤付与手段とを一本化するという構成としたこと
から、記録装置が小型化されるという効果が加わる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置における劣化記録層再生手段の実施
の様子を示す模式断面図である。
【図2】本発明の劣化記録層再生手段として、劣化記録
層をブレードで除去する場合の様子を示す模式断面図で
ある。
【図3】本発明の劣化記録層再生手段として、劣化記録
層に記録層用溶解液を接触させ、液ごと拭き取る場合の
様子を示す模式断面図である。
【図4】本発明の劣化記録層再生手段として、劣化記録
層除去後の記録体表面に、記録層コート液含浸孔質ロー
ラを接触させて塗布する場合の様子を示す模式断面図で
ある。
【図5】本発明の劣化記録層再生手段として、記録層コ
ート液に劣化記録層を溶解させながら、該コート液を塗
布する場合の様子を示す模式断面図である。
【図6】本発明装置の実施の様子を示す模式断面図であ
る。
【図7】本発明の劣化記録層再生手段を、装置本体から
着脱可能とした場合の構成例の説明図である。
【図8】本発明の劣化記録層再生手段を、保存容器内に
収納し、記録層劣化時に記録層に接触させる場合の例の
説明図である。
【図9】本発明装置に使用するのに好適な記録層表面の
検知機構を示す説明図である。
【図10】記録体(A)を用いた従来装置の実施の様子
を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 記録層 1a 劣化した記録層 1b 再生された記録層 2 記録体基板 3 記録体 4 サーマルヘッド 5 潜像形成液(水) 6 潜像 7 皿 8 記録剤(インク) 8a 付着記録剤(付着インク) 9 被転写体(記録紙) 10 転写ローラ 11 潜像除去用赤外線ランプ 12 記録体搬送ローラ 13 クリーナー 21 劣化記録層除去手段 22 記録層塗布手段 23 劣化記録層再生手段 31 ブレード 32 記録層用溶解液 33 多孔質ローラ 34 溶解された記録層材料を含有する溶液 35 拭き取りローラ 36 多孔質ローラ 37 記録層コート液 38 記録層コートローラ 39 劣化記録層除去ローラ 40 発光素子(LED) 41 受光素子(FD) 42 信号処理回路 43 除去手段駆動回路 44 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹本 武 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平3−178478(JP,A) 特開 昭63−103285(JP,A) 特開 昭60−97378(JP,A) 独国特許出願公開4010275(DE,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00 B41C 1/055

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記記録体(A)の記録層を下記接触材
    料(B)と接触させた状態で選択的に加熱することによ
    り、又は記録体(A)の記録層を選択的に加熱した状態
    で接触材料(B)と接触させることにより、記録体
    (A)の記録層に加熱温度に応じた後退接触角を示す潜
    像を形成せしめる接触材料(B)を記録体(A)の記録
    に供給する手段と、潜像形成のために記録体(A)の
    記録層を画像信号に応じ選択的に加熱する手段と、着色
    剤を含有する記録剤を記録体(A)の記録層に供給して
    前記潜像に付着させ潜像を顕像化する記録剤付与手段
    と、記録体(A)の記録層の付着記録剤を被転写体に転
    移する転写手段とを備えた記録装置において、転写後の
    位置に、記録体(A)の記録層を再生する手段を設けた
    ことを特徴とする記録装置。 (A)基体と記録層からなり、記録層が加熱状態で且つ
    液体と接触させた場合に後退接触角が低下する性質を有
    する記録体。 (B)液体、蒸気又は記録体(A)の表面における後退
    接触角の低下開始温度以下で液体となるか又は液体若し
    くは蒸気を発生する固体。
  2. 【請求項2】 前記接触材料(B)として着色剤を含有
    する液状の記録剤を用いることにより、前記の接触材料
    (B)を記録体(A)の記録層に供給する手段と、前記
    の記録剤付与手段とを一つにした請求項1に記載の記録
    装置。
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