JP3058483B2 - ラミネーションシートの製造方法及びその装置 - Google Patents
ラミネーションシートの製造方法及びその装置Info
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- JP3058483B2 JP3058483B2 JP3145711A JP14571191A JP3058483B2 JP 3058483 B2 JP3058483 B2 JP 3058483B2 JP 3145711 A JP3145711 A JP 3145711A JP 14571191 A JP14571191 A JP 14571191A JP 3058483 B2 JP3058483 B2 JP 3058483B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラミネーションシート
の製造方法及びその装置、更に詳しくは、柔軟性を付与
したラミネーションシートを製造することができるラミ
ネーションシートの製造方法及びその装置に関する。
の製造方法及びその装置、更に詳しくは、柔軟性を付与
したラミネーションシートを製造することができるラミ
ネーションシートの製造方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】押出成形によるラミネーションシート
は、一般に、基材シート層とラミネート層との強固な接
着により、目的とする機能を各層に分担させたものが多
い。例えば、包装材料として用いられるラミネーション
シートは、基材シート層とラミネート層とが強固に接着
されたものが望まれているため、両層を高圧力下で接着
することによって目的とするシートを製造するようにし
ている。
は、一般に、基材シート層とラミネート層との強固な接
着により、目的とする機能を各層に分担させたものが多
い。例えば、包装材料として用いられるラミネーション
シートは、基材シート層とラミネート層とが強固に接着
されたものが望まれているため、両層を高圧力下で接着
することによって目的とするシートを製造するようにし
ている。
【0003】一方、衛生用ナプキン等として用いられる
ラミネーションシートは、肌に直接接触するため、肌触
りの柔らかいソフトなシートとして仕上げることがその
製造上の主眼になっている。このようなソフトタッチの
ラミネーションシートの製造方法としては、例えば、そ
の製造方法自体を種々改良することによってシートに柔
軟性を付与するようにした方法、あるいは材料自体を種
々改良することによってシートに柔軟性を付与するよう
にした方法などがある。
ラミネーションシートは、肌に直接接触するため、肌触
りの柔らかいソフトなシートとして仕上げることがその
製造上の主眼になっている。このようなソフトタッチの
ラミネーションシートの製造方法としては、例えば、そ
の製造方法自体を種々改良することによってシートに柔
軟性を付与するようにした方法、あるいは材料自体を種
々改良することによってシートに柔軟性を付与するよう
にした方法などがある。
【0004】前者の方法は、基材シートに溶融樹脂をラ
ミネートする際に用いられる一対のニップロール(圧着
ロール)の間に適度なクリアランスを設け、両者を低圧
または無圧状態で溶融樹脂の溶融熱で接着することによ
ってソフトタッチのラミネーションシートを製造する方
法である。また、後者の方法は、基材シートとして低融
点の繊維と高融点の繊維を複合した不織布を用い、不織
布を構成する低融点繊維が溶融解する温度でラミネーシ
ョン加工をすることにより、不織布を部分的に接着させ
ることによって柔軟性なラミネーションシートを得る方
法である。
ミネートする際に用いられる一対のニップロール(圧着
ロール)の間に適度なクリアランスを設け、両者を低圧
または無圧状態で溶融樹脂の溶融熱で接着することによ
ってソフトタッチのラミネーションシートを製造する方
法である。また、後者の方法は、基材シートとして低融
点の繊維と高融点の繊維を複合した不織布を用い、不織
布を構成する低融点繊維が溶融解する温度でラミネーシ
ョン加工をすることにより、不織布を部分的に接着させ
ることによって柔軟性なラミネーションシートを得る方
法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法は、基材シートに対する溶融樹脂のラミネート時の
溶融樹脂温度や加工速度の制限が厳しく安定した接着強
度を得ることが難しく、また、クリアランスの程度によ
っては、基材シートの厚さの変動によって接着強度にバ
ラツキが生じてやはり安定した接着強度を得ることが難
しいという課題があった。また、部分的に両者を接着す
る方法もあるが(特開昭62−156948号公報)、
接着強度に問題があり、全面にエンボス加工をすること
ができないという課題があった。
方法は、基材シートに対する溶融樹脂のラミネート時の
溶融樹脂温度や加工速度の制限が厳しく安定した接着強
度を得ることが難しく、また、クリアランスの程度によ
っては、基材シートの厚さの変動によって接着強度にバ
ラツキが生じてやはり安定した接着強度を得ることが難
しいという課題があった。また、部分的に両者を接着す
る方法もあるが(特開昭62−156948号公報)、
接着強度に問題があり、全面にエンボス加工をすること
ができないという課題があった。
【0006】また、後者の方法は、柔軟なラミネーショ
ンシートを得ることができる反面、材料の選択条件が厳
しく、また、低い樹脂温度で加工するため、加工速度、
膜厚等の制限があって、構成繊維の特徴を十分に発揮さ
せるることが困難であるという課題があった。
ンシートを得ることができる反面、材料の選択条件が厳
しく、また、低い樹脂温度で加工するため、加工速度、
膜厚等の制限があって、構成繊維の特徴を十分に発揮さ
せるることが困難であるという課題があった。
【0007】従って、本発明の目的は、基材シートに溶
融樹脂を十分な接着強度でラミネートすることができ、
しかもラミネーションシートの樹脂側の表面全面が柔軟
なラミネーションシートを工業的に製造することができ
るラミネーションシートの製造方法及びその製造装置を
提供することにある。
融樹脂を十分な接着強度でラミネートすることができ、
しかもラミネーションシートの樹脂側の表面全面が柔軟
なラミネーションシートを工業的に製造することができ
るラミネーションシートの製造方法及びその製造装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材シートの
一面に溶融樹脂を供給しながら、該基材シートを一対の
圧着ロール間を通すことによってラミネーションシート
を製造する方法において、上記圧着ロールの少くとも一
方をサクションロールとし、該サクションロールによっ
て上記基材シートを吸引しながらラミネーションシート
を製造する方法であって、上記サクションロールが、そ
の表面に、凹凸パターンを有するパターン部材を備えて
おり、該パターン部材は、大きさが1〜200μmの多
数の細孔からなるパターンを有しており、該パターン部
材を介して上記基材シートを吸引することによって、上
記基材シートに上記パターンに即した凹凸パターンを形
成させることを特徴とするラミネーションシートの製造
方法を提供することにより上記目的を達成したものであ
る。また、本発明は、上記の本発明の製造方法の実施に
用いられる好ましい装置として、基材シートの一面に溶
融樹脂を供給しながら、該基材シートを一対の圧着ロー
ル間を通すことによってラミネーションシートを製造す
る装置において、少くとも一方の上記圧着ロールとして
サクションロールを設けると共に、該サクションロール
内を負圧にして上記基材シートを吸引する吸引装置を設
けてあり、上記サクションロールが、その表面に、凹凸
パターンを有するパターン部材を備えており、該パター
ン部材は、大きさが1〜200μmの多数の細孔からな
るパターンを有しており、上記吸引装置が、上記パター
ン部材を介して上記基材シートを吸引するように設けら
れていることを特徴とするラミネーションシートの製造
装置を提供するものである。
一面に溶融樹脂を供給しながら、該基材シートを一対の
圧着ロール間を通すことによってラミネーションシート
を製造する方法において、上記圧着ロールの少くとも一
方をサクションロールとし、該サクションロールによっ
て上記基材シートを吸引しながらラミネーションシート
を製造する方法であって、上記サクションロールが、そ
の表面に、凹凸パターンを有するパターン部材を備えて
おり、該パターン部材は、大きさが1〜200μmの多
数の細孔からなるパターンを有しており、該パターン部
材を介して上記基材シートを吸引することによって、上
記基材シートに上記パターンに即した凹凸パターンを形
成させることを特徴とするラミネーションシートの製造
方法を提供することにより上記目的を達成したものであ
る。また、本発明は、上記の本発明の製造方法の実施に
用いられる好ましい装置として、基材シートの一面に溶
融樹脂を供給しながら、該基材シートを一対の圧着ロー
ル間を通すことによってラミネーションシートを製造す
る装置において、少くとも一方の上記圧着ロールとして
サクションロールを設けると共に、該サクションロール
内を負圧にして上記基材シートを吸引する吸引装置を設
けてあり、上記サクションロールが、その表面に、凹凸
パターンを有するパターン部材を備えており、該パター
ン部材は、大きさが1〜200μmの多数の細孔からな
るパターンを有しており、上記吸引装置が、上記パター
ン部材を介して上記基材シートを吸引するように設けら
れていることを特徴とするラミネーションシートの製造
装置を提供するものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、基材シートの一面に溶融樹脂
を供給しながら、該基材シートを一対の圧着ロール間を
通すと、基材シート及び溶融樹脂は、一対の圧着ロール
(ニップロール)間を通過する間に、一対の圧着ロール
のうちの一方のサクションロールによって、そのパター
ン部材を介して吸引され、表面が柔軟なラミネーション
シートが製造される。
を供給しながら、該基材シートを一対の圧着ロール間を
通すと、基材シート及び溶融樹脂は、一対の圧着ロール
(ニップロール)間を通過する間に、一対の圧着ロール
のうちの一方のサクションロールによって、そのパター
ン部材を介して吸引され、表面が柔軟なラミネーション
シートが製造される。
【0010】
【実施例】以下、図1〜図4を参照しながら本発明を説
明する。尚、各図中、図1は本発明の一実施例のラミネ
ーションシートの製造装置を用いた本発明方法の好まし
い一実施態様を示す概念図、図2は図1に示す装置の要
部である一対のニップロール(圧着ロール)のうちのサ
クションロールを示す分解図、図3は図2に示すサクシ
ョンロールを組み立てた状態を示す側面図、図4は図3
に示すサクションロールの軸方向の断面図である。
明する。尚、各図中、図1は本発明の一実施例のラミネ
ーションシートの製造装置を用いた本発明方法の好まし
い一実施態様を示す概念図、図2は図1に示す装置の要
部である一対のニップロール(圧着ロール)のうちのサ
クションロールを示す分解図、図3は図2に示すサクシ
ョンロールを組み立てた状態を示す側面図、図4は図3
に示すサクションロールの軸方向の断面図である。
【0011】まず、本発明方法の好ましい一実施態様に
用いられる本発明の一実施例装置について図1〜図4に
示す実施例に基づいて説明する。本実施例装置10は、
基材シートAと溶融樹脂Bとを一対のニップロール1に
よって接合してラミネーションシートCを製造するよう
に構成されている。一対のニップロール11、12の上
流側には、巻き出された基材シートAをニップロール1
1、12に案内するガイドロール13と、溶融樹脂をフ
ラット状にして供給するTダイ14とがそれぞれ設けら
れている。また、一対のニップロール11、12の下流
側には、ニップロール11、12において形成されたラ
ミネーションシートCを冷却しながら巻取機(図示せ
ず)へ案内するシート用冷却ロール15が設けられてい
る。
用いられる本発明の一実施例装置について図1〜図4に
示す実施例に基づいて説明する。本実施例装置10は、
基材シートAと溶融樹脂Bとを一対のニップロール1に
よって接合してラミネーションシートCを製造するよう
に構成されている。一対のニップロール11、12の上
流側には、巻き出された基材シートAをニップロール1
1、12に案内するガイドロール13と、溶融樹脂をフ
ラット状にして供給するTダイ14とがそれぞれ設けら
れている。また、一対のニップロール11、12の下流
側には、ニップロール11、12において形成されたラ
ミネーションシートCを冷却しながら巻取機(図示せ
ず)へ案内するシート用冷却ロール15が設けられてい
る。
【0012】而して、一対のニップロール11、12
は、これらのロール11、12間を通過する基材シート
A及び溶融樹脂Bを圧着するもので、一方のロールは後
述するサクションロールとして構成されている。圧着ロ
ール11には、これを冷却する第一冷却ロール16が圧
着ロール11に接触するように配設され、また、サクシ
ョンロール12にも同様に第二冷却ロール17が配設さ
れており、これらの両冷却ロール16、17によって基
材シートAに対して溶融樹脂Bを迅速に融着することが
できる。
は、これらのロール11、12間を通過する基材シート
A及び溶融樹脂Bを圧着するもので、一方のロールは後
述するサクションロールとして構成されている。圧着ロ
ール11には、これを冷却する第一冷却ロール16が圧
着ロール11に接触するように配設され、また、サクシ
ョンロール12にも同様に第二冷却ロール17が配設さ
れており、これらの両冷却ロール16、17によって基
材シートAに対して溶融樹脂Bを迅速に融着することが
できる。
【0013】上記サクションロール12は、その表面
に、所定の多孔質(多数の細孔)パターンを有するパタ
ーン部材であるメッシュロール12Aを備えており、該
ロール12Aは、図2〜図4に示すように、固定ロール
18に対してシリコンゴム等からなる固定弾性ロール1
9を介して嵌装されている。固定ロール18と固定弾性
ロール19には、圧着ロール11と接触する対応部分に
スリット18A、19Aがそれぞれ形成され、これらの
両スリット18A、19Aは重なって位置し、図示しな
い吸引装置によってサクションロール12の内部から外
気を吸引するように構成されている。また、各固定ロー
ル18、19に嵌装されたパターン部材(メッシュロー
ル)12Aは、回転体12Bに回転可能に支持されてお
り、回転体12Bに形成された歯車12Cによって駆動
機構(図示せず)からの駆動力を受けて圧着ロール11
と共に回転するように構成されている。そして、図4か
ら明らかなように、図1に示す装置においては圧着ロー
ル11と共にメッシュロール12A及び回転体12Bの
みが回転するように構成されている。而して、上記パタ
ーン部材(メッシュロール)12Aは、例えば、所定の
メッシュを有する金網、金属板に所定の細孔をパンチン
グしたパンチングメタルあるいは焼結金属によって形成
することができる。また、メッシュロール12Aを形成
する材質としては、ステンレス、ブロンズ等を用いるこ
とができる。
に、所定の多孔質(多数の細孔)パターンを有するパタ
ーン部材であるメッシュロール12Aを備えており、該
ロール12Aは、図2〜図4に示すように、固定ロール
18に対してシリコンゴム等からなる固定弾性ロール1
9を介して嵌装されている。固定ロール18と固定弾性
ロール19には、圧着ロール11と接触する対応部分に
スリット18A、19Aがそれぞれ形成され、これらの
両スリット18A、19Aは重なって位置し、図示しな
い吸引装置によってサクションロール12の内部から外
気を吸引するように構成されている。また、各固定ロー
ル18、19に嵌装されたパターン部材(メッシュロー
ル)12Aは、回転体12Bに回転可能に支持されてお
り、回転体12Bに形成された歯車12Cによって駆動
機構(図示せず)からの駆動力を受けて圧着ロール11
と共に回転するように構成されている。そして、図4か
ら明らかなように、図1に示す装置においては圧着ロー
ル11と共にメッシュロール12A及び回転体12Bの
みが回転するように構成されている。而して、上記パタ
ーン部材(メッシュロール)12Aは、例えば、所定の
メッシュを有する金網、金属板に所定の細孔をパンチン
グしたパンチングメタルあるいは焼結金属によって形成
することができる。また、メッシュロール12Aを形成
する材質としては、ステンレス、ブロンズ等を用いるこ
とができる。
【0014】そして、メッシュロール12Aの細孔の大
きさは、1〜200μmの範囲にあり、2〜150μm
であるとより好ましい。細孔の大きさをこのような範囲
内で適宜選択することによって、ラミネーションシート
Cに、艶消し程度の表面エンボス状態から十分な凹凸を
有するエンボスまで形成することができる。1ミクロン
未満になると凹凸の形成が困難でラミネーションシート
Cを柔軟にすることが困難になり、また、200μmを
超えると細孔でのシートの引き込みが深くなり過ぎてサ
クションロール12Aからシートを剥離し難くなって好
ましくない。
きさは、1〜200μmの範囲にあり、2〜150μm
であるとより好ましい。細孔の大きさをこのような範囲
内で適宜選択することによって、ラミネーションシート
Cに、艶消し程度の表面エンボス状態から十分な凹凸を
有するエンボスまで形成することができる。1ミクロン
未満になると凹凸の形成が困難でラミネーションシート
Cを柔軟にすることが困難になり、また、200μmを
超えると細孔でのシートの引き込みが深くなり過ぎてサ
クションロール12Aからシートを剥離し難くなって好
ましくない。
【0015】次に、本実施例装置10を用いた本発明方
法の好ましい一実施態様について説明する。まず、基材
シートAを巻出機(図示せず)から巻き出すと共に溶融
樹脂BをTダイ14から押出すと、これらの基材シート
A、溶融樹脂Bが一対のニップロール11、12間にお
いて重なった状態で合流する。両シートA、Bが合流す
ると、両シートA、Bは、一対のニップロール11、1
2の圧着ロール11によってサクションロール12に圧
着されて融着接合される。この時、両シートA、Bは、
サクションロール12において吸引装置の作用によって
メッシュロール12Aの細孔に引き込まれて細孔に即し
た微細な凹部が多数形成されて全体として微細な凹凸を
有するラミネーションシートCとして形成される。一対
のニップロール11、12によって送り出された多数の
凹凸を有するラミネーションシートCは冷却ロール15
によって冷却され、トリミングされた後、巻取機によっ
て巻取られる。
法の好ましい一実施態様について説明する。まず、基材
シートAを巻出機(図示せず)から巻き出すと共に溶融
樹脂BをTダイ14から押出すと、これらの基材シート
A、溶融樹脂Bが一対のニップロール11、12間にお
いて重なった状態で合流する。両シートA、Bが合流す
ると、両シートA、Bは、一対のニップロール11、1
2の圧着ロール11によってサクションロール12に圧
着されて融着接合される。この時、両シートA、Bは、
サクションロール12において吸引装置の作用によって
メッシュロール12Aの細孔に引き込まれて細孔に即し
た微細な凹部が多数形成されて全体として微細な凹凸を
有するラミネーションシートCとして形成される。一対
のニップロール11、12によって送り出された多数の
凹凸を有するラミネーションシートCは冷却ロール15
によって冷却され、トリミングされた後、巻取機によっ
て巻取られる。
【0016】尚、溶融樹脂Bの熱によって一対のニップ
ロール11、12は加熱されるが、これらの両ロール1
1、12はそれぞれの冷却ロール16、17によって冷
却されるため、常に溶融樹脂Bを安定した状態で基材シ
ートAに融着することができる。
ロール11、12は加熱されるが、これらの両ロール1
1、12はそれぞれの冷却ロール16、17によって冷
却されるため、常に溶融樹脂Bを安定した状態で基材シ
ートAに融着することができる。
【0017】次に本発明のラミネーションシートの製造
方法を下記実施例に基づいて具体的に説明する。
方法を下記実施例に基づいて具体的に説明する。
【0018】下記実施例では、下記条件に設定した図1
に示す製造装置を用いて下記基材シート及び溶融樹脂か
ら本発明品1〜4を製造し、また、下記条件に設定した
従来装置を用いた以外は本実施例と同様にして比較品1
〜3を製造し、それらの柔軟性及びシート表面のエンボ
スについて、それぞれ下記の通り評価し、それらの結果
を下記表1に示した。
に示す製造装置を用いて下記基材シート及び溶融樹脂か
ら本発明品1〜4を製造し、また、下記条件に設定した
従来装置を用いた以外は本実施例と同様にして比較品1
〜3を製造し、それらの柔軟性及びシート表面のエンボ
スについて、それぞれ下記の通り評価し、それらの結果
を下記表1に示した。
【0019】基材シート:本実施例ではラミネーション
成形温度よりも低温である熱融着繊維を50%含んだエ
アースルー方式によって製造された柔軟な不織布であ
り、秤量25g/m2のものと秤量35g/m2ものを用
いた。
成形温度よりも低温である熱融着繊維を50%含んだエ
アースルー方式によって製造された柔軟な不織布であ
り、秤量25g/m2のものと秤量35g/m2ものを用
いた。
【0020】溶融樹脂:本実施例では撓やかで柔軟な素
材としてL−LDPEをベースに、酸化チタン10%を
含んだもの(三井石油化学工業(株)製ウルトゼックス
15100C)で、秤量20g/m2のものと秤量40
g/m2ものを用いた。
材としてL−LDPEをベースに、酸化チタン10%を
含んだもの(三井石油化学工業(株)製ウルトゼックス
15100C)で、秤量20g/m2のものと秤量40
g/m2ものを用いた。
【0021】本実施例製造装置の条件: Tダイによる吐出樹脂温度:250℃ 巻取速度:50m/分 サクションロールA:孔が100μmのもの サクションロールB:孔が2μmのもの 従来の製造装置の条件: ニップロールとして#80のエンボスロール(ロール
C)を用いた以外の条件は本実施例と同様である。
C)を用いた以外の条件は本実施例と同様である。
【0022】[柔軟性の評価]上記条件で製造したラミ
ネーションシートを150mm×30mmに切断してシ
ート片を作製した。このシート片の両短辺の端部を10
mmだけ重ねて固定してリング状の試験用試料を作製し
た。然る後、この試験用試料を引張試験機の圧縮モード
によって10mm/分の速度で圧縮させ、この時の圧縮
ピーク値をもって柔軟性の測定値とする。これをMD‖
CD各方向のサンプル5点を測定し、その平均値によっ
て柔軟性を評価した。
ネーションシートを150mm×30mmに切断してシ
ート片を作製した。このシート片の両短辺の端部を10
mmだけ重ねて固定してリング状の試験用試料を作製し
た。然る後、この試験用試料を引張試験機の圧縮モード
によって10mm/分の速度で圧縮させ、この時の圧縮
ピーク値をもって柔軟性の測定値とする。これをMD‖
CD各方向のサンプル5点を測定し、その平均値によっ
て柔軟性を評価した。
【0023】[シート表面のエンボスの評価]ラミネー
ションシートの表面の艶消しの状態によってエンボスを
評価し、光沢のないもの程エンボスが良好なものとして
判断した。
ションシートの表面の艶消しの状態によってエンボスを
評価し、光沢のないもの程エンボスが良好なものとして
判断した。
【0024】下記表1に示す結果によれば、本発明品1
〜4は、いずれも従来の方法によって製造された比較品
1〜3に比べて柔軟性に優れ良好なエンボス加工が施さ
れていることが判る。
〜4は、いずれも従来の方法によって製造された比較品
1〜3に比べて柔軟性に優れ良好なエンボス加工が施さ
れていることが判る。
【0025】
【表1】 (注)*:ニップロール間の隙間の寸法 #80:エ
ンボスロール
ンボスロール
【0026】尚、本発明は、基材シートの一面に溶融樹
脂を供給しながら、該基材シートを、少くとも一方をサ
クションロールとした一対圧着ロール間に通し、その際
該サクションロールによって上記基材シートを吸引しな
がらラミネーションシートを製造する方法であって、上
記サクションロールが、その表面に、凹凸パターンを有
するパターン部材を備えており、該パターン部材は、大
きさが1〜200μmの多数の細孔からなるパターンを
有しており、該パターン部材を介して上記基材シートを
吸引することによって、上記基材シートに上記パターン
に即した凹凸パターンの形成されたラミネーションシー
トを製造する方法及びこの方法の実施に用いられる装置
であれば、上記実施例に何等制限されるものではない。
例えば、サクションロールによる吸引手段は実施例の吸
引装置に制限されるものではなく、また、サクションロ
ールに備えられているパターン部材も、実施例のメッシ
ュロールに制限されないことは言う迄もない。
脂を供給しながら、該基材シートを、少くとも一方をサ
クションロールとした一対圧着ロール間に通し、その際
該サクションロールによって上記基材シートを吸引しな
がらラミネーションシートを製造する方法であって、上
記サクションロールが、その表面に、凹凸パターンを有
するパターン部材を備えており、該パターン部材は、大
きさが1〜200μmの多数の細孔からなるパターンを
有しており、該パターン部材を介して上記基材シートを
吸引することによって、上記基材シートに上記パターン
に即した凹凸パターンの形成されたラミネーションシー
トを製造する方法及びこの方法の実施に用いられる装置
であれば、上記実施例に何等制限されるものではない。
例えば、サクションロールによる吸引手段は実施例の吸
引装置に制限されるものではなく、また、サクションロ
ールに備えられているパターン部材も、実施例のメッシ
ュロールに制限されないことは言う迄もない。
【0027】
【発明の効果】本発明のラミネーションの製造方法及び
製造装置によれば、基材シートに溶融樹脂を十分な接着
強度でラミネートすることができ、しかもラミネーショ
ンシートの樹脂側の表面全面が柔軟なラミネーションシ
ートを工業的に製造することができる。
製造装置によれば、基材シートに溶融樹脂を十分な接着
強度でラミネートすることができ、しかもラミネーショ
ンシートの樹脂側の表面全面が柔軟なラミネーションシ
ートを工業的に製造することができる。
【図1】図1は本発明の一実施例のラミネーションシー
トの製造装置を用いた本発明方法の好ましい一実施態様
を示す概念図である。
トの製造装置を用いた本発明方法の好ましい一実施態様
を示す概念図である。
【図2】図2は図1に示す装置の要部である一対のニッ
プロールのうちのサクションロールを示す分解図であ
る。
プロールのうちのサクションロールを示す分解図であ
る。
【図3】図3は図2に示すサクションロールを組み立て
た状態を示す側面図である。
た状態を示す側面図である。
【図4】図4は図3に示すサクションロールの軸方向の
断面図である。
断面図である。
10 ラミネーションシートの製造装置 11 圧着ロール(ニップロール) 12 サクションロール〔圧着ロール(ニップロー
ル)〕 A 基材シート B 溶融樹脂 C ラミネーションシート
ル)〕 A 基材シート B 溶融樹脂 C ラミネーションシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 9:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 31/30 B29C 47/02 B29C 59/04 B32B 31/20
Claims (2)
- 【請求項1】 基材シートの一面に溶融樹脂を供給しな
がら、該基材シートを一対の圧着ロール間を通すことに
よってラミネーションシートを製造する方法において、
上記圧着ロールの少くとも一方をサクションロールと
し、該サクションロールによって上記基材シートを吸引
しながらラミネーションシートを製造する方法であっ
て、 上記サクションロールが、その表面に、凹凸パターンを
有するパターン部材を備えており、該パターン部材は、
大きさが1〜200μmの多数の細孔からなるパターン
を有しており、該パターン部材を介して上記基材シート
を吸引することによって、上記基材シートに上記パター
ンに即した凹凸パターンを形成させる ことを特徴とする
ラミネーションシートの製造方法。 - 【請求項2】 基材シートの一面に溶融樹脂を供給しな
がら、該基材シートを一対の圧着ロール間を通すことに
よってラミネーションシートを製造する装置において、
少くとも一方の上記圧着ロールとしてサクションロール
を設けると共に、該サクションロール内を負圧にして上
記基材シートを吸引する吸引装置を設けてあり、上記サ
クションロールが、その表面に、凹凸パターンを有する
パターン部材を備えており、該パターン部材は、大きさ
が1〜200μmの多数の細孔からなるパターンを有し
ており、上記吸引装置が、上記パターン部材を介して上
記基材シートを吸引するように設けられていることを特
徴とするラミネーションシートの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3145711A JP3058483B2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | ラミネーションシートの製造方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3145711A JP3058483B2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | ラミネーションシートの製造方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04368846A JPH04368846A (ja) | 1992-12-21 |
JP3058483B2 true JP3058483B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=15391360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3145711A Expired - Fee Related JP3058483B2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | ラミネーションシートの製造方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3058483B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2955001A4 (en) * | 2013-02-08 | 2016-10-19 | Jx Nippon Oil & Energy Corp | ROLLING DEVICE WITH A SUCTION ROLLER AND PRODUCTION METHOD FOR A ELEMENT WITH UNBLE STRUCTURE |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1572053B1 (en) | 2002-12-20 | 2008-03-12 | Tredegar Film Products Corporation | Method and Apparatus for the manufacture of an apertured material for use in absorbant articles |
KR101997554B1 (ko) * | 2012-01-04 | 2019-07-09 | 엘지전자 주식회사 | 평판 또는 곡면을 갖는 판재를 위한 필름 라미네이팅 장치 |
JP6340369B2 (ja) * | 2012-09-10 | 2018-06-06 | トレデガー フィルム プロダクツ コーポレイション | 弾性的な積層体を形成する方法 |
-
1991
- 1991-06-18 JP JP3145711A patent/JP3058483B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2955001A4 (en) * | 2013-02-08 | 2016-10-19 | Jx Nippon Oil & Energy Corp | ROLLING DEVICE WITH A SUCTION ROLLER AND PRODUCTION METHOD FOR A ELEMENT WITH UNBLE STRUCTURE |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04368846A (ja) | 1992-12-21 |
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