JP3053971B2 - トンネル電流発生用三次元変位素子、該トンネル電流発生用三次元変位素子を用いたマルチ探針ユニット、および情報処理装置 - Google Patents
トンネル電流発生用三次元変位素子、該トンネル電流発生用三次元変位素子を用いたマルチ探針ユニット、および情報処理装置Info
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- JP3053971B2 JP3053971B2 JP4209101A JP20910192A JP3053971B2 JP 3053971 B2 JP3053971 B2 JP 3053971B2 JP 4209101 A JP4209101 A JP 4209101A JP 20910192 A JP20910192 A JP 20910192A JP 3053971 B2 JP3053971 B2 JP 3053971B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型トンネル顕微鏡
やその応用装置に用いられる、トンネル電流発生用三次
元変位素子、該トンネル電流発生用三次元変位素子を用
いたマルチ探針ユニット、さらには、走査型トンネル顕
微鏡を応用した情報処理装置および情報処理方法に関す
る。
やその応用装置に用いられる、トンネル電流発生用三次
元変位素子、該トンネル電流発生用三次元変位素子を用
いたマルチ探針ユニット、さらには、走査型トンネル顕
微鏡を応用した情報処理装置および情報処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、メモリ素子およびメモリシステム
の用途は、コンピュータおよびその関連機器、ビデオデ
ィスク、デジタルオーディオディスク等の多岐にわた
り、エレクトロニクス産業の中核をなしている。従来に
おいては磁気メモリや半導体メモリが主流であったが、
最近のレーザ技術の進展にともない、安価で高密度な記
録媒体を用いた光メモリ素子等が登場している。しか
し、今後のホームユースでのコンピュータ利用や画像を
中心とした情報産業化が進む中、さらに記憶容量が大き
く、かつ容積を小さくしたメモリ装置あるいは記録再生
装置の具現化が望まれている。
の用途は、コンピュータおよびその関連機器、ビデオデ
ィスク、デジタルオーディオディスク等の多岐にわた
り、エレクトロニクス産業の中核をなしている。従来に
おいては磁気メモリや半導体メモリが主流であったが、
最近のレーザ技術の進展にともない、安価で高密度な記
録媒体を用いた光メモリ素子等が登場している。しか
し、今後のホームユースでのコンピュータ利用や画像を
中心とした情報産業化が進む中、さらに記憶容量が大き
く、かつ容積を小さくしたメモリ装置あるいは記録再生
装置の具現化が望まれている。
【0003】一方、導体の表面原子の原子構造を直接観
察できる走査型トンネル顕微鏡(以下、「STM」とい
う)が開発され、単結晶、非結晶を問わず実空間で高い
分解能の測定ができるようになっている。STMは金属
の探針と導電性物質との間に電圧を加えて1nm程度の
距離まで近付けることで両者間に流れるトンネル電流を
検知する方法を用いているため、導電性物質に損傷を与
えずに、かつ低電力で観察できる利点を有する。また、
超高真空中のみならず大気中、溶液中でも動作し、種々
の材料に対して用いることができるため、広範囲な応用
が期待されている。特に、導電性物質(記録媒体)中に
高分解能で情報を書き込む記録装置、また、記録媒体中
に書き込まれた情報を高分解能で読み出す再生装置とし
ての応用が進められている。
察できる走査型トンネル顕微鏡(以下、「STM」とい
う)が開発され、単結晶、非結晶を問わず実空間で高い
分解能の測定ができるようになっている。STMは金属
の探針と導電性物質との間に電圧を加えて1nm程度の
距離まで近付けることで両者間に流れるトンネル電流を
検知する方法を用いているため、導電性物質に損傷を与
えずに、かつ低電力で観察できる利点を有する。また、
超高真空中のみならず大気中、溶液中でも動作し、種々
の材料に対して用いることができるため、広範囲な応用
が期待されている。特に、導電性物質(記録媒体)中に
高分解能で情報を書き込む記録装置、また、記録媒体中
に書き込まれた情報を高分解能で読み出す再生装置とし
ての応用が進められている。
【0004】このようなSTM技術を応用した記録再生
装置では、探針と記録媒体とを1nm程度まで近付ける
ため、探針と記録媒体との距離をオングストローム単位
で制御すること、および、両者の距離方向に直交する平
面内の二次元走査を数十オングストローム単位で制御す
ることが重要となる。さらに、記録再生の機能向上、特
に高速化の観点から、複数の探針を同時に駆動すること
(探針のマルチ化)が提案されている。この場合、複数
の探針が配置された面積内で上記の精度で探針と記録媒
体の相対位置を三次元的に制御する必要がある。
装置では、探針と記録媒体とを1nm程度まで近付ける
ため、探針と記録媒体との距離をオングストローム単位
で制御すること、および、両者の距離方向に直交する平
面内の二次元走査を数十オングストローム単位で制御す
ることが重要となる。さらに、記録再生の機能向上、特
に高速化の観点から、複数の探針を同時に駆動すること
(探針のマルチ化)が提案されている。この場合、複数
の探針が配置された面積内で上記の精度で探針と記録媒
体の相対位置を三次元的に制御する必要がある。
【0005】従来、この制御には、探針側あるいは記録
媒体側に取り付けられたトライポッド型圧電素子、円筒
型圧電素子等が用いられている。しかしこれらの素子
は、変位量が大きくとれるものの集積化には適しておら
ず、複数探針型の記録再生装置に使用するのは不利であ
る。そこで、この観点から、同一平面上に配置された複
数個の微小カンチレバーの自由端部にそれぞれ探針を取
り付け、前記各カンチレバーをそれぞれ圧電力あるいは
静電力で、探針と記録媒体との距離方向に駆動する記録
装置が提案されている。また、関連技術として、STM
の例ではあるが、ウエハ中に、2対の弾性体により同一
平面内の互いに異なる2方向に変位可能に支持される構
造体を、ウエハと一体的に設けるとともに、この構造体
に、探針が設けられた自由端部が前記平面と垂直方向に
変位可能なカンチレバーを一体的に設け、静電力で前記
探針を三次元的に微小変位させるものも提案されてい
る。
媒体側に取り付けられたトライポッド型圧電素子、円筒
型圧電素子等が用いられている。しかしこれらの素子
は、変位量が大きくとれるものの集積化には適しておら
ず、複数探針型の記録再生装置に使用するのは不利であ
る。そこで、この観点から、同一平面上に配置された複
数個の微小カンチレバーの自由端部にそれぞれ探針を取
り付け、前記各カンチレバーをそれぞれ圧電力あるいは
静電力で、探針と記録媒体との距離方向に駆動する記録
装置が提案されている。また、関連技術として、STM
の例ではあるが、ウエハ中に、2対の弾性体により同一
平面内の互いに異なる2方向に変位可能に支持される構
造体を、ウエハと一体的に設けるとともに、この構造体
に、探針が設けられた自由端部が前記平面と垂直方向に
変位可能なカンチレバーを一体的に設け、静電力で前記
探針を三次元的に微小変位させるものも提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の記録再生装置においては、実際に複数の探針を
用いた記録再生や消去を行なう場合、周囲の温度変化
や、記録媒体の支持体や複数の探針を支持する探針支持
体の歪み、探針先端の破損等により、各探針先端位置と
それに対応する記録媒体上の各記録位置との間に、探針
と記録媒体との距離方向と垂直な方向の微小位置ずれが
生ずる。また、ある探針支持体によって記録された記録
媒体に対して、探針支持体を交換して別の探針支持体に
よって再生を行なったり、引続き記録を行なったり消去
を行なう場合も、公差範囲内の寸法のばらつき等によ
り、同様の微小位置ずれが生ずる。
た従来の記録再生装置においては、実際に複数の探針を
用いた記録再生や消去を行なう場合、周囲の温度変化
や、記録媒体の支持体や複数の探針を支持する探針支持
体の歪み、探針先端の破損等により、各探針先端位置と
それに対応する記録媒体上の各記録位置との間に、探針
と記録媒体との距離方向と垂直な方向の微小位置ずれが
生ずる。また、ある探針支持体によって記録された記録
媒体に対して、探針支持体を交換して別の探針支持体に
よって再生を行なったり、引続き記録を行なったり消去
を行なう場合も、公差範囲内の寸法のばらつき等によ
り、同様の微小位置ずれが生ずる。
【0007】このような場合、上記従来例では、各探針
先端位置とそれに対応する記録媒体上の各記録位置との
間の微小位置ずれを、個々の探針位置と記録位置につい
て個別に補正していないため、全ての探針と記録媒体と
の間で同時に記録・再生・消去を行なうことができず、
探針位置と記録位置とを補正してから記録・再生・消去
を行なうという手順を各探針毎に行なう必要が生じるた
め、全ての探針で記録・再生・消去を行なうには長時間
を要するという問題があった。
先端位置とそれに対応する記録媒体上の各記録位置との
間の微小位置ずれを、個々の探針位置と記録位置につい
て個別に補正していないため、全ての探針と記録媒体と
の間で同時に記録・再生・消去を行なうことができず、
探針位置と記録位置とを補正してから記録・再生・消去
を行なうという手順を各探針毎に行なう必要が生じるた
め、全ての探針で記録・再生・消去を行なうには長時間
を要するという問題があった。
【0008】また、カンチレバーが一体的に設けられた
構造体を、静電力により前記カンチレバーの変位方向と
垂直な平面内で変位させる従来のSTMの例を応用すれ
ば、前述の微小位置ずれを個別に補正可能であるが、平
面内で変位される部材(構造体)と、それに垂直方向に
変位される部材(カンチレバー)とは互いに独立して変
位されるため、構造が複雑で作製プロセスが複雑になっ
てしまう。さらに、探針はカンチレバーの自由端部に設
けられているのでカンチレバーが変位すると探針が傾
き、これも、探針と記録媒体との微小位置ずれの要因と
なるものである。
構造体を、静電力により前記カンチレバーの変位方向と
垂直な平面内で変位させる従来のSTMの例を応用すれ
ば、前述の微小位置ずれを個別に補正可能であるが、平
面内で変位される部材(構造体)と、それに垂直方向に
変位される部材(カンチレバー)とは互いに独立して変
位されるため、構造が複雑で作製プロセスが複雑になっ
てしまう。さらに、探針はカンチレバーの自由端部に設
けられているのでカンチレバーが変位すると探針が傾
き、これも、探針と記録媒体との微小位置ずれの要因と
なるものである。
【0009】本発明の目的は、構造が簡単で、しかも探
針の位置ずれを容易に補正でき、記録・再生・消去を短
時間で行なうことのできるトンネル電流発生用三次元変
位素子、該トンネル電流発生用三次元変位素子を用いた
マルチ探針ユニット、及び情報処理装置を提供すること
にある。
針の位置ずれを容易に補正でき、記録・再生・消去を短
時間で行なうことのできるトンネル電流発生用三次元変
位素子、該トンネル電流発生用三次元変位素子を用いた
マルチ探針ユニット、及び情報処理装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のトンネル電流発生用三次元変位素子は、探針が
設けられた可動部材と、前記可動部材を支持する支持部
材と、前記可動部材を三次元方向で可動に支持するため
の、直交する2方向において対称に配置され、且つ前記
可動部材と前記支持部材とに接続された複数の弾性部材
と、前記可動部材を少なくとも直交する2方向に移動さ
せるための静電駆動手段とを有することを特徴とする。
本発明のトンネル電流発生用三次元変位素子は、探針が
設けられた可動部材と、前記可動部材を支持する支持部
材と、前記可動部材を三次元方向で可動に支持するため
の、直交する2方向において対称に配置され、且つ前記
可動部材と前記支持部材とに接続された複数の弾性部材
と、前記可動部材を少なくとも直交する2方向に移動さ
せるための静電駆動手段とを有することを特徴とする。
【0011】また、本発明のマルチ探針ユニットは、上
記本発明のトンネル電流発生用三次元変位素子が同一平
面上に複数個配置されていることを特徴とする。
記本発明のトンネル電流発生用三次元変位素子が同一平
面上に複数個配置されていることを特徴とする。
【0012】本発明の情報処理装置は、上記本発明のト
ンネル電流発生用三次元変位素子を用いて、トンネル電
流を検出することにより記録媒体上の情報を記録及び再
生するものである。
ンネル電流発生用三次元変位素子を用いて、トンネル電
流を検出することにより記録媒体上の情報を記録及び再
生するものである。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】上記のとおり構成された本発明では、探針の位
置と、探針に対向配置される記録媒体の位置とがずれて
いる場合、静電駆動手段により可動部材が変位され、探
針の位置と記録媒体の位置とのずれが補正される。ま
た、各弾性部材は、直交する2方向において対称に配置
され、且つ可動部材と支持部材とに接続されているの
で、可動部材が記録媒体との距離方向に変位する際に
は、可動部材はそのまま前記距離方向に平行移動し、探
針が傾かず記録媒体との位置ずれも発生しない。
置と、探針に対向配置される記録媒体の位置とがずれて
いる場合、静電駆動手段により可動部材が変位され、探
針の位置と記録媒体の位置とのずれが補正される。ま
た、各弾性部材は、直交する2方向において対称に配置
され、且つ可動部材と支持部材とに接続されているの
で、可動部材が記録媒体との距離方向に変位する際に
は、可動部材はそのまま前記距離方向に平行移動し、探
針が傾かず記録媒体との位置ずれも発生しない。
【0017】
【0018】
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0020】図1は、本発明のトンネル電流発生用三次
元変位素子の第1実施例の平面図であり、図2は、図1
に示したトンネル電流発生用三次元変位素子のA−A線
断面図である。図1および図2に示すように、支持部材
としてのフレーム100の中空部102には、それぞれ
フレーム100に一体的に設けられた、矩形波形状の第
1の弾性部材111および第3の弾性部材113が互い
に対向配置され、さらに、第1の弾性部材111および
第3の弾性部材113と同様の第2の弾性部材112お
よび第4の弾性部材114が、第1の弾性部材111お
よび第3の弾性部材113の向きに対して垂直向きに、
互いに対向配置されている。そして、フレーム100の
中空部102には可動部材としてのマイクロステージ1
01が、これら各弾性部材111、112、113、1
14に一体的に設けられて弾性的に支持されている。こ
のフレーム100は、Si基板104上に薄膜としての
Si3N4膜105を積層したものであり、マイクロステ
ージ101および各弾性部材111、112、113、
114は、このSi3N4膜105から形成されたもので
ある。
元変位素子の第1実施例の平面図であり、図2は、図1
に示したトンネル電流発生用三次元変位素子のA−A線
断面図である。図1および図2に示すように、支持部材
としてのフレーム100の中空部102には、それぞれ
フレーム100に一体的に設けられた、矩形波形状の第
1の弾性部材111および第3の弾性部材113が互い
に対向配置され、さらに、第1の弾性部材111および
第3の弾性部材113と同様の第2の弾性部材112お
よび第4の弾性部材114が、第1の弾性部材111お
よび第3の弾性部材113の向きに対して垂直向きに、
互いに対向配置されている。そして、フレーム100の
中空部102には可動部材としてのマイクロステージ1
01が、これら各弾性部材111、112、113、1
14に一体的に設けられて弾性的に支持されている。こ
のフレーム100は、Si基板104上に薄膜としての
Si3N4膜105を積層したものであり、マイクロステ
ージ101および各弾性部材111、112、113、
114は、このSi3N4膜105から形成されたもので
ある。
【0021】マイクロステージ101の一面の中央部に
は、導電性を有する、先端が尖鋭な円錐状の探針103
が設けられている。探針103の先端は、分解能を向上
させるためにできるだけ細い方が好ましい。探針103
の根元からは、探針103によって検出された電流を取
り出すための第1の配線131が、第1の弾性部材11
1上を通って引き出されている。マイクロステージ10
1の、探針103の周囲にはシールドも兼ねるグラウン
ド電極106が設けられ、このグラウンド電極106か
らは、第2の弾性部材112上を通って第2の配線13
2が引き出されているとともに、第3の弾性部材113
上を通って第3の配線133が引き出されている。ま
た、フレーム100の、マイクロステージ101のx方
向側の端部に対向する部位には、グラウンド電極106
に近接してx方向静電アクチュエータ電極107が設け
られている。同様に、フレーム100の、マイクロステ
ージ101のy方向側の端部に対向する部位には、グラ
ウンド電極106に近接してy方向静電アクチュエータ
電極108が設けられている。x方向静電アクチュエー
タ電極107およびy方向静電アクチュエータ電極10
8からは、それぞれ第4の配線134および第5の配線
135が引き出されており、グラウンド電極106は、
x方向静電アクチュエータ電極107およびy方向静電
アクチュエータ電極108の対向電極となるものであ
る。
は、導電性を有する、先端が尖鋭な円錐状の探針103
が設けられている。探針103の先端は、分解能を向上
させるためにできるだけ細い方が好ましい。探針103
の根元からは、探針103によって検出された電流を取
り出すための第1の配線131が、第1の弾性部材11
1上を通って引き出されている。マイクロステージ10
1の、探針103の周囲にはシールドも兼ねるグラウン
ド電極106が設けられ、このグラウンド電極106か
らは、第2の弾性部材112上を通って第2の配線13
2が引き出されているとともに、第3の弾性部材113
上を通って第3の配線133が引き出されている。ま
た、フレーム100の、マイクロステージ101のx方
向側の端部に対向する部位には、グラウンド電極106
に近接してx方向静電アクチュエータ電極107が設け
られている。同様に、フレーム100の、マイクロステ
ージ101のy方向側の端部に対向する部位には、グラ
ウンド電極106に近接してy方向静電アクチュエータ
電極108が設けられている。x方向静電アクチュエー
タ電極107およびy方向静電アクチュエータ電極10
8からは、それぞれ第4の配線134および第5の配線
135が引き出されており、グラウンド電極106は、
x方向静電アクチュエータ電極107およびy方向静電
アクチュエータ電極108の対向電極となるものであ
る。
【0022】ここで、上述した本実施例のトンネル電流
発生用三次元変位素子の大きさは、以下に示すとおりで
ある。中空部102は、x方向の長さおよびy方向の長
さともに200μmである。マイクロステージ101
は、x方向の長さおよびy方向の長さともに100μ
m、厚さ(z方向)が1μmであり、マイクロステージ
101上のグラウンド電極106と各静電アクチュエー
タ電極107、108との間隔は1μmである。また、
各弾性部材111、112、113、114は、それぞ
れ線幅が2μmで、厚さが1μm、実効長(折れ曲がり
を延ばした長さ)が100μmである。このように各弾
性部材111、112、113、114はそれぞれ、S
i3N4膜105から形成されているため極めて剛性が低
く、どの方向にも変形可能なので、マイクロステージ1
01は、x、y、zの三方向に微小に変位が可能であ
る。また、各弾性部材111、112、113、114
を破壊させない範囲内のマイクロステージ101の変位
ストロークは、xy各方向に1μm、z方向に5μm以
下であり、各弾性部材111、112、113、114
の弾性定数は、xy各方向には3N/m、z方向には
0.5N/mである。
発生用三次元変位素子の大きさは、以下に示すとおりで
ある。中空部102は、x方向の長さおよびy方向の長
さともに200μmである。マイクロステージ101
は、x方向の長さおよびy方向の長さともに100μ
m、厚さ(z方向)が1μmであり、マイクロステージ
101上のグラウンド電極106と各静電アクチュエー
タ電極107、108との間隔は1μmである。また、
各弾性部材111、112、113、114は、それぞ
れ線幅が2μmで、厚さが1μm、実効長(折れ曲がり
を延ばした長さ)が100μmである。このように各弾
性部材111、112、113、114はそれぞれ、S
i3N4膜105から形成されているため極めて剛性が低
く、どの方向にも変形可能なので、マイクロステージ1
01は、x、y、zの三方向に微小に変位が可能であ
る。また、各弾性部材111、112、113、114
を破壊させない範囲内のマイクロステージ101の変位
ストロークは、xy各方向に1μm、z方向に5μm以
下であり、各弾性部材111、112、113、114
の弾性定数は、xy各方向には3N/m、z方向には
0.5N/mである。
【0023】上述した構成に基づいて、第3の配線13
3と第4の配線134との間に電圧を印加すると、x方
向静電アクチュエータ電極107とグラウンド電極10
6との間に静電力による引力が生じ、この引力によりマ
イクロステージ101をx方向に微動変位させることが
できる。具体的には、15Vの電圧を印加することによ
り、マイクロステージ101はx方向に10nmだけ微
動変位する。同様に、第3の配線133と第5の配線1
35との間に電圧を印加することにより、マイクロステ
ージ101はy方向に微動変位される。また、z方向へ
は特に駆動手段を設けていないが、探針103が、探針
103に対向配置される導電性物質(記録媒体)に接触
してz方向への力を受けることにより、各弾性部材11
1、112、113、114が弾性変形して微動変位さ
れる。
3と第4の配線134との間に電圧を印加すると、x方
向静電アクチュエータ電極107とグラウンド電極10
6との間に静電力による引力が生じ、この引力によりマ
イクロステージ101をx方向に微動変位させることが
できる。具体的には、15Vの電圧を印加することによ
り、マイクロステージ101はx方向に10nmだけ微
動変位する。同様に、第3の配線133と第5の配線1
35との間に電圧を印加することにより、マイクロステ
ージ101はy方向に微動変位される。また、z方向へ
は特に駆動手段を設けていないが、探針103が、探針
103に対向配置される導電性物質(記録媒体)に接触
してz方向への力を受けることにより、各弾性部材11
1、112、113、114が弾性変形して微動変位さ
れる。
【0024】次に、本実施例のトンネル電流発生用三次
元変位素子の製造手順について説明する。まずSi基板
104上に、スパッタ法によりSi3N4膜105を1μ
mの膜厚で成膜形成し、フォトリソグラフィ法により中
空部102に相当する部位のSi3N4膜105を除去し
て、マイクロステージ101および各弾性部材111、
112、113、114のパターンを形成する。次に、
AuをSi3N4膜105上に0.1μmの膜厚で蒸着
後、フォトリソグラフィ法によりグラウンド電極10
6、各静電アクチュエータ電極107、108および各
配線131、132、133、134、135のパター
ンを形成する。さらに、マイクロステージ101の中央
部に、探針103をPtのスピント法やCの電子ビーム
デポジション法により形成する。最後に、Si基板10
4の、中空部102となる部位をKOH溶液を用いて異
方性エッチングにより除去し、マイクロステージ101
および各弾性部材111、112、113、114を形
成する。
元変位素子の製造手順について説明する。まずSi基板
104上に、スパッタ法によりSi3N4膜105を1μ
mの膜厚で成膜形成し、フォトリソグラフィ法により中
空部102に相当する部位のSi3N4膜105を除去し
て、マイクロステージ101および各弾性部材111、
112、113、114のパターンを形成する。次に、
AuをSi3N4膜105上に0.1μmの膜厚で蒸着
後、フォトリソグラフィ法によりグラウンド電極10
6、各静電アクチュエータ電極107、108および各
配線131、132、133、134、135のパター
ンを形成する。さらに、マイクロステージ101の中央
部に、探針103をPtのスピント法やCの電子ビーム
デポジション法により形成する。最後に、Si基板10
4の、中空部102となる部位をKOH溶液を用いて異
方性エッチングにより除去し、マイクロステージ101
および各弾性部材111、112、113、114を形
成する。
【0025】以上説明したように本実施例のトンネル電
流発生用三次元変位素子は、フレーム100のSi3N4
膜105から、各弾性部材111、112、113、1
14およびマイクロステージ101を一体形成している
ので、構成が簡単になり、より小型化が可能となるとと
もに、製造工程も簡単になる。また、マイクロステージ
101を変位させる際には、全ての弾性部材111、1
12、113、114がそれぞれx、y、zの各方向に
変形することでその機能を果たすため、三次元変位素子
全体を小さくすることができる。さらに、マイクロステ
ージ101はその相対する部位を支持されているので、
マイクロステージ101がz方向に変位するときにはx
y平面に平行に変位し、探針103の傾きが発生しなく
なるし、探針103と探針103に対向配置される導電
性物質(記録媒体)とを互いに接触させた状態で探針1
03をxy方向に走査する場合にも、マイクロステージ
101のねじれが発生しにくくなる。その結果、探針1
03と記録媒体とのxy方向のずれが発生しにくくな
る。
流発生用三次元変位素子は、フレーム100のSi3N4
膜105から、各弾性部材111、112、113、1
14およびマイクロステージ101を一体形成している
ので、構成が簡単になり、より小型化が可能となるとと
もに、製造工程も簡単になる。また、マイクロステージ
101を変位させる際には、全ての弾性部材111、1
12、113、114がそれぞれx、y、zの各方向に
変形することでその機能を果たすため、三次元変位素子
全体を小さくすることができる。さらに、マイクロステ
ージ101はその相対する部位を支持されているので、
マイクロステージ101がz方向に変位するときにはx
y平面に平行に変位し、探針103の傾きが発生しなく
なるし、探針103と探針103に対向配置される導電
性物質(記録媒体)とを互いに接触させた状態で探針1
03をxy方向に走査する場合にも、マイクロステージ
101のねじれが発生しにくくなる。その結果、探針1
03と記録媒体とのxy方向のずれが発生しにくくな
る。
【0026】次に、本発明のトンネル電流発生用三次元
変位素子の第2実施例について説明する。
変位素子の第2実施例について説明する。
【0027】図3は、本発明のトンネル電流発生用三次
元変位素子の第2実施例の平面図であり、図4は、図3
に示したトンネル電流発生用三次元変位素子のB−B線
断面図である。図3および図4に示すように、支持部材
としてのフレーム300の中空部302には可動部材と
してのマイクロステージ301が配置されている。マイ
クロステージ301には、そのx方向側の両端部に、そ
れぞれx方向に延びる2つずつのy方向変位用弾性部材
312が一体的に設けられている。また、中空部302
の、マイクロステージ301の四方には、それぞれ中間
部材連結用弾性部材313により一体となって互いに弾
性的に連結された4つの中間部材309、310が配置
されており、各中間部材309、310のうち、マイク
ロステージのx方向側の2つの中間部材309は、それ
ぞれ各y方向変位用弾性部材312を介してマイクロス
テージ301と一体的に接続され、マイクロステージ3
01を弾性的に支持している。さらに、各中間部材30
9、310のうち、マイクロステージ301のy方向側
の2つの中間部材310は、それぞれy方向に延びる2
つずつのx方向変位用弾性部材311を介してフレーム
300と一体的に接続されており、フレーム300に弾
性的に支持されている。これによりマイクロステージ3
01は、各y方向変位用弾性部材312、各中間部材連
結用弾性部材313を含む各中間部材309、310お
よび各x方向変位用弾性部材311を順次介して、フレ
ーム300に弾性的に支持される構成となっている。本
実施例でも、第1実施例と同様にフレーム300は、S
i基板304上に薄膜としてのSi3N4膜305を積層
したものであり、マイクロステージ301、各弾性部材
311、312、313および各中間部材309、31
0は、このSi3N4膜305から形成されたものであ
る。
元変位素子の第2実施例の平面図であり、図4は、図3
に示したトンネル電流発生用三次元変位素子のB−B線
断面図である。図3および図4に示すように、支持部材
としてのフレーム300の中空部302には可動部材と
してのマイクロステージ301が配置されている。マイ
クロステージ301には、そのx方向側の両端部に、そ
れぞれx方向に延びる2つずつのy方向変位用弾性部材
312が一体的に設けられている。また、中空部302
の、マイクロステージ301の四方には、それぞれ中間
部材連結用弾性部材313により一体となって互いに弾
性的に連結された4つの中間部材309、310が配置
されており、各中間部材309、310のうち、マイク
ロステージのx方向側の2つの中間部材309は、それ
ぞれ各y方向変位用弾性部材312を介してマイクロス
テージ301と一体的に接続され、マイクロステージ3
01を弾性的に支持している。さらに、各中間部材30
9、310のうち、マイクロステージ301のy方向側
の2つの中間部材310は、それぞれy方向に延びる2
つずつのx方向変位用弾性部材311を介してフレーム
300と一体的に接続されており、フレーム300に弾
性的に支持されている。これによりマイクロステージ3
01は、各y方向変位用弾性部材312、各中間部材連
結用弾性部材313を含む各中間部材309、310お
よび各x方向変位用弾性部材311を順次介して、フレ
ーム300に弾性的に支持される構成となっている。本
実施例でも、第1実施例と同様にフレーム300は、S
i基板304上に薄膜としてのSi3N4膜305を積層
したものであり、マイクロステージ301、各弾性部材
311、312、313および各中間部材309、31
0は、このSi3N4膜305から形成されたものであ
る。
【0028】マイクロステージ301の一面の中央部に
は、第1実施例のものと同様の探針303が設けられて
おり、探針303の根元からは、探針303によって検
出された電流を取り出すための第1の配線331が、y
方向変位用弾性部材312、中間部材309、310、
中間部材連結用弾性部材313およびx方向変位用弾性
部材311上を通って引き出されている。シールドも兼
ねるグラウンド電極306は、マイクロステージ301
の探針303の周囲、マイクロステージ301の一端側
のy方向変位用弾性部材312、およびこのy方向駆動
用弾性部312材と接続する中間部材309にわたって
設けられている。このグラウンド電極306からは、グ
ラウンド電極306が設けられた中間部材309の一方
の中間部材連結用弾性部材313およびそれに接続する
中間部材310上を通って第2の配線332が引き出さ
れているとともに、グラウンド電極306が設けられた
中間部材309の他方の中間部材連結用弾性部材313
およびそれに接続する中間部材310上を通って第3の
配線333が引き出されている。また、フレーム300
の、グラウンド電極306が設けられた中間部材309
のx方向側の端部に対向する部位には、グラウンド電極
306に近接してx方向静電アクチュエータ電極307
が設けられている。さらに、マイクロステージ301の
y方向側に配置された一方の中間部材310の、マイク
ロステージ301のy方向側の端部に対向する部位に
は、グラウンド電極306に近接してy方向静電アクチ
ュエータ電極308が設けられている。x方向静電アク
チュエータ電極307およびy方向静電アクチュエータ
電極308からは、それぞれ第1実施例と同様に第4の
配線334および第5の配線335が引き出されてお
り、グラウンド電極306は、x方向静電アクチュエー
タ電極307およびy方向静電アクチュエータ電極30
8の対向電極となるものである。
は、第1実施例のものと同様の探針303が設けられて
おり、探針303の根元からは、探針303によって検
出された電流を取り出すための第1の配線331が、y
方向変位用弾性部材312、中間部材309、310、
中間部材連結用弾性部材313およびx方向変位用弾性
部材311上を通って引き出されている。シールドも兼
ねるグラウンド電極306は、マイクロステージ301
の探針303の周囲、マイクロステージ301の一端側
のy方向変位用弾性部材312、およびこのy方向駆動
用弾性部312材と接続する中間部材309にわたって
設けられている。このグラウンド電極306からは、グ
ラウンド電極306が設けられた中間部材309の一方
の中間部材連結用弾性部材313およびそれに接続する
中間部材310上を通って第2の配線332が引き出さ
れているとともに、グラウンド電極306が設けられた
中間部材309の他方の中間部材連結用弾性部材313
およびそれに接続する中間部材310上を通って第3の
配線333が引き出されている。また、フレーム300
の、グラウンド電極306が設けられた中間部材309
のx方向側の端部に対向する部位には、グラウンド電極
306に近接してx方向静電アクチュエータ電極307
が設けられている。さらに、マイクロステージ301の
y方向側に配置された一方の中間部材310の、マイク
ロステージ301のy方向側の端部に対向する部位に
は、グラウンド電極306に近接してy方向静電アクチ
ュエータ電極308が設けられている。x方向静電アク
チュエータ電極307およびy方向静電アクチュエータ
電極308からは、それぞれ第1実施例と同様に第4の
配線334および第5の配線335が引き出されてお
り、グラウンド電極306は、x方向静電アクチュエー
タ電極307およびy方向静電アクチュエータ電極30
8の対向電極となるものである。
【0029】ここで、上述した本実施例のトンネル電流
発生用三次元変位素子の大きさは、以下に示すとおりで
ある。中空部302は、x方向の長さが180μm、y
方向の長さが200μmである。マイクロステージ30
1は、x方向の長さが50μm、y方向の長さが75μ
m、厚さ(z方向)が1μmである。マイクロステージ
301上のグラウンド電極306とy方向静電アクチュ
エータ電極308との間隔、および中間部材309上の
グラウンド電極306とx方向静電アクチュエータ電極
307との間隔はともに1μmである。また、各弾性部
材311、312、313は、それぞれ線幅が2μm
で、厚さが1μm、実効長が50μmである。そして、
各弾性部材311、312、313を破壊させない範囲
内のマイクロステージ301の変位ストロークは、xy
各方向に0.5μm、z方向に2μm以下であり、各弾
性部材311、312、313の弾性定数は、xy各方
向には10N/m、z方向には2N/mである。
発生用三次元変位素子の大きさは、以下に示すとおりで
ある。中空部302は、x方向の長さが180μm、y
方向の長さが200μmである。マイクロステージ30
1は、x方向の長さが50μm、y方向の長さが75μ
m、厚さ(z方向)が1μmである。マイクロステージ
301上のグラウンド電極306とy方向静電アクチュ
エータ電極308との間隔、および中間部材309上の
グラウンド電極306とx方向静電アクチュエータ電極
307との間隔はともに1μmである。また、各弾性部
材311、312、313は、それぞれ線幅が2μm
で、厚さが1μm、実効長が50μmである。そして、
各弾性部材311、312、313を破壊させない範囲
内のマイクロステージ301の変位ストロークは、xy
各方向に0.5μm、z方向に2μm以下であり、各弾
性部材311、312、313の弾性定数は、xy各方
向には10N/m、z方向には2N/mである。
【0030】上述した構成に基づいて、第3の配線33
3と第4の配線334との間に電圧を印加すると、x方
向静電アクチュエータ電極307とグラウンド電極30
6との間に静電力による引力が生じ、この引力により各
中間部材309、310は、各x方向変位用弾性部材3
11を弾性変形させつつ一体となってx方向に微動変位
される。このとき、各y方向変位用弾性部材312には
変形が生じないので、各中間部材309、310の微動
変位に伴ってマイクロステージ301がx方向に微動移
動される。具体的には、15Vの電圧を印加することに
より、マイクロステージ301はx方向に10nmだけ
微動変位する。同様に、第3の配線333と第5の配線
335との間に電圧を印加することにより、マイクロス
テージ301はy方向に微動変位される。そしてz方向
の微動変位は、第1実施例のものと同様に、探針303
に対向配置される導電性物質(記録媒体)が探針303
に接触することによる、各中間部材連結用弾性部材31
3の弾性変形により行なわれる。
3と第4の配線334との間に電圧を印加すると、x方
向静電アクチュエータ電極307とグラウンド電極30
6との間に静電力による引力が生じ、この引力により各
中間部材309、310は、各x方向変位用弾性部材3
11を弾性変形させつつ一体となってx方向に微動変位
される。このとき、各y方向変位用弾性部材312には
変形が生じないので、各中間部材309、310の微動
変位に伴ってマイクロステージ301がx方向に微動移
動される。具体的には、15Vの電圧を印加することに
より、マイクロステージ301はx方向に10nmだけ
微動変位する。同様に、第3の配線333と第5の配線
335との間に電圧を印加することにより、マイクロス
テージ301はy方向に微動変位される。そしてz方向
の微動変位は、第1実施例のものと同様に、探針303
に対向配置される導電性物質(記録媒体)が探針303
に接触することによる、各中間部材連結用弾性部材31
3の弾性変形により行なわれる。
【0031】本実施例のトンネル電流発生用三次元変位
素子の製造手順は、まずSi基板304上に、スパッタ
法によりSi3N4膜305を1μmの膜厚で成膜形成
し、フォトリソグラフィ法により中空部302に相当す
る部位のSi3N4膜305を除去して、マイクロステー
ジ301、各中間部材309、310および各弾性部材
311、312、313のパターンを形成する。次に、
AuをSi3N4膜305上に0.1μmの膜厚で蒸着
後、フォトリソグラフィ法によりグラウンド電極30
6、各静電アクチュエータ電極307、308および各
配線331、332、333、334、335のパター
ンを形成する。さらに、マイクロステージ301の中央
部に、探針303をPtのスピント法やCの電子ビーム
デポジション法により形成する。最後に、Si基板30
4の、中空部302となる部位をKOH溶液を用いて異
方性エッチングにより除去し、マイクロステージ30
1、各中間部材309、310および各弾性部材31
1、312、313を形成する。
素子の製造手順は、まずSi基板304上に、スパッタ
法によりSi3N4膜305を1μmの膜厚で成膜形成
し、フォトリソグラフィ法により中空部302に相当す
る部位のSi3N4膜305を除去して、マイクロステー
ジ301、各中間部材309、310および各弾性部材
311、312、313のパターンを形成する。次に、
AuをSi3N4膜305上に0.1μmの膜厚で蒸着
後、フォトリソグラフィ法によりグラウンド電極30
6、各静電アクチュエータ電極307、308および各
配線331、332、333、334、335のパター
ンを形成する。さらに、マイクロステージ301の中央
部に、探針303をPtのスピント法やCの電子ビーム
デポジション法により形成する。最後に、Si基板30
4の、中空部302となる部位をKOH溶液を用いて異
方性エッチングにより除去し、マイクロステージ30
1、各中間部材309、310および各弾性部材31
1、312、313を形成する。
【0032】以上説明したように本実施例のトンネル電
流発生用三次元変位素子は、各x方向変位用弾性部材3
11、各y方向変位用弾性部材312、各中間部材連結
用弾性部材313の3種類の弾性部材を設け、これら各
種の弾性部材によって、それぞれx、y、z各方向への
変位を行なわせるため、第1実施例のものに比較して変
位素子全体がやや大きく、構成が複雑になるものの、3
方向の変位の相互干渉が少なく、より高精度な制御が可
能となる。
流発生用三次元変位素子は、各x方向変位用弾性部材3
11、各y方向変位用弾性部材312、各中間部材連結
用弾性部材313の3種類の弾性部材を設け、これら各
種の弾性部材によって、それぞれx、y、z各方向への
変位を行なわせるため、第1実施例のものに比較して変
位素子全体がやや大きく、構成が複雑になるものの、3
方向の変位の相互干渉が少なく、より高精度な制御が可
能となる。
【0033】次に、本発明のトンネル電流発生用三次元
変位素子を同一平面上に複数個並べたマルチ探針ユニッ
トについて説明する。
変位素子を同一平面上に複数個並べたマルチ探針ユニッ
トについて説明する。
【0034】図5は、本発明のマルチ探針ユニットの一
実施例の概略構成図である。図5に示すように本マルチ
探針ユニットは、図1に示した本発明のトンネル電流発
生用三次元変位素子の第1実施例のものと同様の、16
個のトンネル電流発生用三次元変位素子を同一平面上に
マトリックス状に配置したものでありトンネル電流発生
用三次元変位素子の集積度を向上させたものである。各
トンネル電流発生用三次元変位素子には、それぞれ記録
再生用回路551、x方向位置ずれ補正回路552およ
びy方向位置ずれ補正回路553が、一体集積化されて
設けられている。ここで、各トンネル電流発生用三次元
変位素子の構成については図1に示したものと同様であ
るので粗の説明は省略し、以下に、記録再生用回路55
1および各位置ずれ補正回路552、553について説
明する。
実施例の概略構成図である。図5に示すように本マルチ
探針ユニットは、図1に示した本発明のトンネル電流発
生用三次元変位素子の第1実施例のものと同様の、16
個のトンネル電流発生用三次元変位素子を同一平面上に
マトリックス状に配置したものでありトンネル電流発生
用三次元変位素子の集積度を向上させたものである。各
トンネル電流発生用三次元変位素子には、それぞれ記録
再生用回路551、x方向位置ずれ補正回路552およ
びy方向位置ずれ補正回路553が、一体集積化されて
設けられている。ここで、各トンネル電流発生用三次元
変位素子の構成については図1に示したものと同様であ
るので粗の説明は省略し、以下に、記録再生用回路55
1および各位置ずれ補正回路552、553について説
明する。
【0035】各記録再生用回路551は、記録再生装置
の記録信号回路からの記録信号を探針503に印加した
り、探針503によって検知した電流信号を、記録再生
装置の再生信号回路や位置ずれ量検出回路へ送る前に増
幅、変換するための回路であり、それぞれ各各トンネル
電流発生用三次元変位素子の第1の配線531に電気的
に接続されている。各x方向位置ずれ補正回路552
は、マイクロステージ501をx方向に微動変位するた
めの信号を出力するx微動信号回路からの信号をもと
に、トンネル電流発生用三次元変位素子のx方向の位置
ずれを補正する信号をx方向静電アクチュエータ電極5
07に印加するための回路であり、それぞれ各トンネル
電流発生用三次元変位素子の第4の配線534に電気的
に接続されている。同様に、各y方向位置ずれ補正回路
553は、マイクロステージ501をy方向に微動変死
するための信号を出力するy微動信号回路からの信号を
もとに、トンネル電流発生用三次元変位素子のy方向の
位置ずれを補正する信号をy方向静電アクチュエータ電
極508に印加するための回路であり、それぞれ各トン
ネル電流発生用三次元変位素子の第5の配線535に電
気的に接続されている。このようにして、高速かつS/
N比のよい電流検出や、高速かつ精度のよいxy方向の
位置ずれ補正が可能となった。
の記録信号回路からの記録信号を探針503に印加した
り、探針503によって検知した電流信号を、記録再生
装置の再生信号回路や位置ずれ量検出回路へ送る前に増
幅、変換するための回路であり、それぞれ各各トンネル
電流発生用三次元変位素子の第1の配線531に電気的
に接続されている。各x方向位置ずれ補正回路552
は、マイクロステージ501をx方向に微動変位するた
めの信号を出力するx微動信号回路からの信号をもと
に、トンネル電流発生用三次元変位素子のx方向の位置
ずれを補正する信号をx方向静電アクチュエータ電極5
07に印加するための回路であり、それぞれ各トンネル
電流発生用三次元変位素子の第4の配線534に電気的
に接続されている。同様に、各y方向位置ずれ補正回路
553は、マイクロステージ501をy方向に微動変死
するための信号を出力するy微動信号回路からの信号を
もとに、トンネル電流発生用三次元変位素子のy方向の
位置ずれを補正する信号をy方向静電アクチュエータ電
極508に印加するための回路であり、それぞれ各トン
ネル電流発生用三次元変位素子の第5の配線535に電
気的に接続されている。このようにして、高速かつS/
N比のよい電流検出や、高速かつ精度のよいxy方向の
位置ずれ補正が可能となった。
【0036】図5に示したマルチ探針ユニットを用い
た、情報処理装置としての記録再生装置のシステム構成
を図6に示す。図6に示すように、マルチ探針ユニット
601の各探針503の先端に対向して、基板606上
に設けられた記録媒体607が配置されている。記録媒
体607は、電気メモリー効果を有するスクアリリウム
−ビス−6−オクチルアズレンをLB法(累積法)によ
り累積したもので、電圧を印加することにより、その電
圧に応じて、電圧を印加された部位が高抵抗状態から低
抵抗状態になったり、低抵抗状態から高抵抗状態に状態
変化するものである。基板606は、マルチ探針ユニッ
ト601に対する記録媒体607のx、y各方向の粗位
置決め、二次元方向の走査を行なうためのxy駆動機構
608と、記録媒体607のz方向の粗位置決めを行な
うためのz駆動機構609とからなる駆動機構に取り付
けられている。xy駆動機構608およびz駆動機構6
09は、それぞれ本記録再生装置の上位装置であるホス
トコンピュータ612からの制御に基づきxy駆動回路
610およびz駆動回路611から出力される信号によ
り駆動されるものである。
た、情報処理装置としての記録再生装置のシステム構成
を図6に示す。図6に示すように、マルチ探針ユニット
601の各探針503の先端に対向して、基板606上
に設けられた記録媒体607が配置されている。記録媒
体607は、電気メモリー効果を有するスクアリリウム
−ビス−6−オクチルアズレンをLB法(累積法)によ
り累積したもので、電圧を印加することにより、その電
圧に応じて、電圧を印加された部位が高抵抗状態から低
抵抗状態になったり、低抵抗状態から高抵抗状態に状態
変化するものである。基板606は、マルチ探針ユニッ
ト601に対する記録媒体607のx、y各方向の粗位
置決め、二次元方向の走査を行なうためのxy駆動機構
608と、記録媒体607のz方向の粗位置決めを行な
うためのz駆動機構609とからなる駆動機構に取り付
けられている。xy駆動機構608およびz駆動機構6
09は、それぞれ本記録再生装置の上位装置であるホス
トコンピュータ612からの制御に基づきxy駆動回路
610およびz駆動回路611から出力される信号によ
り駆動されるものである。
【0037】一方、マルチ探針ユニット601の各探針
503には、記録信号を各探針503に印加するための
記録手段としての記録信号回路613、記録媒体607
と各探針503との間に流れる電流を読み出すための再
生手段としての再生信号回路617、記録媒体607上
の各記録領域に対する各探針503の位置ずれ量を検出
するための位置ずれ量検出手段としての位置ずれ量検出
回路619は、それぞれ入出力信号を各探針503毎に
切り換えるための第1の切り換え回路614、第2の切
り換え回路616、第3の切り換え回路618を介して
電気的に接続されている。また、図5において説明した
x微動信号回路とy微動信号回路とからなる、補正信号
出力手段としてのxy微動信号回路620が、入力信号
を各静電アクチュエータ電極毎に切り換えるための第4
の切り換え回路621を介してマルチ探針ユニット60
1の各静電アクチュエータ電極に接続され、さらに、バ
イアス電圧印加回路615が、基板606とマルチ探針
ユニット601の各グラウンド電極506に電気的に接
続されている。
503には、記録信号を各探針503に印加するための
記録手段としての記録信号回路613、記録媒体607
と各探針503との間に流れる電流を読み出すための再
生手段としての再生信号回路617、記録媒体607上
の各記録領域に対する各探針503の位置ずれ量を検出
するための位置ずれ量検出手段としての位置ずれ量検出
回路619は、それぞれ入出力信号を各探針503毎に
切り換えるための第1の切り換え回路614、第2の切
り換え回路616、第3の切り換え回路618を介して
電気的に接続されている。また、図5において説明した
x微動信号回路とy微動信号回路とからなる、補正信号
出力手段としてのxy微動信号回路620が、入力信号
を各静電アクチュエータ電極毎に切り換えるための第4
の切り換え回路621を介してマルチ探針ユニット60
1の各静電アクチュエータ電極に接続され、さらに、バ
イアス電圧印加回路615が、基板606とマルチ探針
ユニット601の各グラウンド電極506に電気的に接
続されている。
【0038】本記録再生装置による記録再生の詳細につ
いて以下に説明する。まず記録について説明する。ホス
トコンピュータ612からの信号に基づいて記録信号回
路613から出力される記録信号を第1の切り換え回路
614に入力する。第1の切り換え回路614では、ホ
ストコンピュータ612からのタイミング信号によっ
て、記録信号回路613から入力された記録信号の出力
先を各探針503毎に切り換える。これにより、各探針
503にはそれぞれホストコンピュータ612の制御に
基づく記録信号が印加され、記録媒体607への記録が
行なわれる。このとき各探針503に印加される電圧
は、その部位において記録媒体607が高抵抗状態から
低抵抗状態に変化するのに十分な電圧である。次に再生
について説明する。バイアス電圧印加回路615によ
り、バイアス電圧を基板606を通して記録媒体607
に印加しながら、記録媒体607と各探針503との間
に流れる電流を、ホストコンピュータ612からのタイ
ミング信号により、第2の切り換え回路616にて各探
針503毎に切り換えて再生信号回路617に出力す
る。再生信号回路617では、入力された値を読み出し
信号としてホストコンピュータ612に出力し、これに
より再生が行なわれる。ここで、記録媒体607として
は、各探針503からの電圧印加により形状変化を起こ
したり、電子状態変化を起こすことにより、流れる電流
に変化が生じるものであればよい。また再生に関して
は、必ずしも直流電流を用いる必要はなく、例えば、記
録媒体607中の記録部の局所的電気容量変化を高周波
電気信号を用いて検出する方法でもよい。
いて以下に説明する。まず記録について説明する。ホス
トコンピュータ612からの信号に基づいて記録信号回
路613から出力される記録信号を第1の切り換え回路
614に入力する。第1の切り換え回路614では、ホ
ストコンピュータ612からのタイミング信号によっ
て、記録信号回路613から入力された記録信号の出力
先を各探針503毎に切り換える。これにより、各探針
503にはそれぞれホストコンピュータ612の制御に
基づく記録信号が印加され、記録媒体607への記録が
行なわれる。このとき各探針503に印加される電圧
は、その部位において記録媒体607が高抵抗状態から
低抵抗状態に変化するのに十分な電圧である。次に再生
について説明する。バイアス電圧印加回路615によ
り、バイアス電圧を基板606を通して記録媒体607
に印加しながら、記録媒体607と各探針503との間
に流れる電流を、ホストコンピュータ612からのタイ
ミング信号により、第2の切り換え回路616にて各探
針503毎に切り換えて再生信号回路617に出力す
る。再生信号回路617では、入力された値を読み出し
信号としてホストコンピュータ612に出力し、これに
より再生が行なわれる。ここで、記録媒体607として
は、各探針503からの電圧印加により形状変化を起こ
したり、電子状態変化を起こすことにより、流れる電流
に変化が生じるものであればよい。また再生に関して
は、必ずしも直流電流を用いる必要はなく、例えば、記
録媒体607中の記録部の局所的電気容量変化を高周波
電気信号を用いて検出する方法でもよい。
【0039】以上のように記録再生を行なう場合や消去
を行なう場合、実際には、周囲の温度変化や、記録媒体
607やマルチ探針ユニット601のxy方向の歪み、
探針503の先端の破損等により、各探針503先端の
位置と、各探針503に対応する記録媒体697上の記
録位置との間に、xy方向の微小位置ずれが生ずる。ま
た、あるマルチ探針ユニットによって記録された記録媒
体に対して、別のマルチ探針ユニットによって再生を行
なったり、引続き記録を行なったり、消去を行なう場合
にも、探針ユニット毎の公差範囲内の寸法のばらつきに
より同様の微小位置ずれが生ずる。
を行なう場合、実際には、周囲の温度変化や、記録媒体
607やマルチ探針ユニット601のxy方向の歪み、
探針503の先端の破損等により、各探針503先端の
位置と、各探針503に対応する記録媒体697上の記
録位置との間に、xy方向の微小位置ずれが生ずる。ま
た、あるマルチ探針ユニットによって記録された記録媒
体に対して、別のマルチ探針ユニットによって再生を行
なったり、引続き記録を行なったり、消去を行なう場合
にも、探針ユニット毎の公差範囲内の寸法のばらつきに
より同様の微小位置ずれが生ずる。
【0040】これらの位置ずれについて、図7および図
8を参照して説明する。図7は、各探針の位置に対応し
て、それぞれ円周状のトラックを同心円状に並べた複数
個の記録領域を有する記録媒体の模式的平面図であり、
図8は、各探針の位置に対応して、それぞれ直線状のト
ラックを平行に並べた複数個の記録領域を有する記録媒
体の模式的平面図である。両図中、×印で示すのは探針
先端の位置703、803である。また、図7に示した
各矢印は、それぞれ探針先端の位置703から記録領域
の中心704に向かって延びて探針先端の位置703と
記録領域の中心704とのずれをベクトル的に示すもの
であり、図8に示した各矢印は、それぞれ探針先端の位
置803から記録領域の先頭位置804に向かって延び
て探針先端の位置803と記録領域の先頭位置804と
のずれをベクトル的に示すものである。いま、図7にお
いて、同図中左上の記録領域の中心704の位置を、そ
の記録領域702に対応する探針先端の位置703にあ
わせると、他の各記録領域702については、記録領域
の中心704と探針先端の位置703との間に、それぞ
れ矢印で示すような大きさも方向もまちまちのずれが生
じる。この状態のままで、記録・再生・消去を行なった
場合、各探針と、それに対応する記録領域702の記録
ビット705との間にずれがあるため、全ての探針と記
録領域702との間で同時に記録・再生・消去を行なう
ことができない。図8についても同様に、同図中左上の
記録領域の先頭位置804と、それに対応する探針先端
の位置803とをあわせると、他の探針と、それに対応
する記録領域802の記録ビット805との間にずれが
生じ、全ての探針で同時に記録・再生・消去を行なうこ
とができない。
8を参照して説明する。図7は、各探針の位置に対応し
て、それぞれ円周状のトラックを同心円状に並べた複数
個の記録領域を有する記録媒体の模式的平面図であり、
図8は、各探針の位置に対応して、それぞれ直線状のト
ラックを平行に並べた複数個の記録領域を有する記録媒
体の模式的平面図である。両図中、×印で示すのは探針
先端の位置703、803である。また、図7に示した
各矢印は、それぞれ探針先端の位置703から記録領域
の中心704に向かって延びて探針先端の位置703と
記録領域の中心704とのずれをベクトル的に示すもの
であり、図8に示した各矢印は、それぞれ探針先端の位
置803から記録領域の先頭位置804に向かって延び
て探針先端の位置803と記録領域の先頭位置804と
のずれをベクトル的に示すものである。いま、図7にお
いて、同図中左上の記録領域の中心704の位置を、そ
の記録領域702に対応する探針先端の位置703にあ
わせると、他の各記録領域702については、記録領域
の中心704と探針先端の位置703との間に、それぞ
れ矢印で示すような大きさも方向もまちまちのずれが生
じる。この状態のままで、記録・再生・消去を行なった
場合、各探針と、それに対応する記録領域702の記録
ビット705との間にずれがあるため、全ての探針と記
録領域702との間で同時に記録・再生・消去を行なう
ことができない。図8についても同様に、同図中左上の
記録領域の先頭位置804と、それに対応する探針先端
の位置803とをあわせると、他の探針と、それに対応
する記録領域802の記録ビット805との間にずれが
生じ、全ての探針で同時に記録・再生・消去を行なうこ
とができない。
【0041】そこで、図9に示すように、各x方向静電
アクチュエータ電極507により、各探針503毎にそ
れぞれの探針503と記録領域の記録ビット905との
間のx方向の微小位置ずれを補正する。同図中、補正前
の探針503およびマイクロステージ501の位置を破
線で示し、補正後の位置を実線で示す。また、y方向の
微小位置ずれについてもx方向と同様に、各y方向静電
アクチュエータ電極508(図5参照)により、各探針
503毎に補正する。これにより、全ての探針の503
位置は、それぞれの記録領域の記録ビット905の位置
とと一致する。このように、各探針503毎に記録領域
との位置ずれについての補正を一度行なえば、温度変化
や歪み、探針503の破損、マルチ探針ユニットの交換
等により再度位置ずれを生じるまでは補正を行なう必要
がないので、これらの補正はフィードバック制御を行な
う必要もなく、簡単な回路構成となる。また、補正用の
電気信号帯域も低くすることができるので、信号雑音も
小さく、極めて高精度な位置ずれ補正を行なうことがで
きる。
アクチュエータ電極507により、各探針503毎にそ
れぞれの探針503と記録領域の記録ビット905との
間のx方向の微小位置ずれを補正する。同図中、補正前
の探針503およびマイクロステージ501の位置を破
線で示し、補正後の位置を実線で示す。また、y方向の
微小位置ずれについてもx方向と同様に、各y方向静電
アクチュエータ電極508(図5参照)により、各探針
503毎に補正する。これにより、全ての探針の503
位置は、それぞれの記録領域の記録ビット905の位置
とと一致する。このように、各探針503毎に記録領域
との位置ずれについての補正を一度行なえば、温度変化
や歪み、探針503の破損、マルチ探針ユニットの交換
等により再度位置ずれを生じるまでは補正を行なう必要
がないので、これらの補正はフィードバック制御を行な
う必要もなく、簡単な回路構成となる。また、補正用の
電気信号帯域も低くすることができるので、信号雑音も
小さく、極めて高精度な位置ずれ補正を行なうことがで
きる。
【0042】以上の位置ずれ補正の手順について、再び
図6を参照して説明する。予め、記録媒体607の各探
針503と対向する面の、各探針503に対応する記録
領域の所定の部位に、それぞれフォトリソグラフィ法あ
るいは電子ビームの照射等により微小な凹あるいは凸を
設けておき、これを基準位置とする。次いで、記録媒体
607に、バイアス電圧印加回路615によりバイアス
電圧を印加しつつ、xy駆動機構610によって、マル
チ探針ユニット601に対して記録媒体607をxy方
向に二次元走査する。そして、記録媒体607と各探針
503との間に流れるトンネル電流を、ホストコンピュ
ータ612からのタイミング信号により第3の切り換え
回路618にて切り換えて各探針503毎に位置ずれ量
検出回路619に出力する。位置ずれ量検出回路619
では、探針503が前記基準位置上にあるときのトンネ
ル電流の変化に基づいて、記録媒体607上の各基準位
置に対する各探針503の位置ずれ量を検出する。位置
ずれ量検出回路619にて検出された各探針503と各
基準位置との位置ずれ情報は、ホストコンピュータ61
2に送られる。これに基づき、各探針503と各基準位
置との位置補正信号がxy微動信号回路620に送ら
れ、ホストコンピュータ612からのタイミング信号に
より第4の切り換え回路621にて切り換え、各x方向
静電アクチュエータ電極507(図5参照)あるいはy
方向静電アクチュエータ電極508(図5参照)に印加
され、各探針503の位置補正が行なわれる。
図6を参照して説明する。予め、記録媒体607の各探
針503と対向する面の、各探針503に対応する記録
領域の所定の部位に、それぞれフォトリソグラフィ法あ
るいは電子ビームの照射等により微小な凹あるいは凸を
設けておき、これを基準位置とする。次いで、記録媒体
607に、バイアス電圧印加回路615によりバイアス
電圧を印加しつつ、xy駆動機構610によって、マル
チ探針ユニット601に対して記録媒体607をxy方
向に二次元走査する。そして、記録媒体607と各探針
503との間に流れるトンネル電流を、ホストコンピュ
ータ612からのタイミング信号により第3の切り換え
回路618にて切り換えて各探針503毎に位置ずれ量
検出回路619に出力する。位置ずれ量検出回路619
では、探針503が前記基準位置上にあるときのトンネ
ル電流の変化に基づいて、記録媒体607上の各基準位
置に対する各探針503の位置ずれ量を検出する。位置
ずれ量検出回路619にて検出された各探針503と各
基準位置との位置ずれ情報は、ホストコンピュータ61
2に送られる。これに基づき、各探針503と各基準位
置との位置補正信号がxy微動信号回路620に送ら
れ、ホストコンピュータ612からのタイミング信号に
より第4の切り換え回路621にて切り換え、各x方向
静電アクチュエータ電極507(図5参照)あるいはy
方向静電アクチュエータ電極508(図5参照)に印加
され、各探針503の位置補正が行なわれる。
【0043】以上のように、各探針503毎にxy方向
の微小な位置ずれ補正を行なうことにより、マルチ探針
ユニット601に対して記録媒体607をxy方向に二
次元走査しながら、各探針503と各記録領域との間で
同時に記録・再生・消去を行なうことができる。
の微小な位置ずれ補正を行なうことにより、マルチ探針
ユニット601に対して記録媒体607をxy方向に二
次元走査しながら、各探針503と各記録領域との間で
同時に記録・再生・消去を行なうことができる。
【0044】次に、上述した記録再生装置による三次元
変位素子のz方向変位の機能について、図10を参照し
て説明する。
変位素子のz方向変位の機能について、図10を参照し
て説明する。
【0045】図10に示すように、各探針503の長さ
は、それぞれ公差範囲内の寸法のばらつきによりわずか
ずつばらついており、また、マルチ探針ユニット601
自体や記録媒体607表面にも、わずかではあるがうね
りが存在している。このため、マルチ探針ユニット60
1と記録媒体607とを対向させたとき、各探針503
と記録媒体607表面との間隔にはばらつきが生じてい
る。各探針503がそれぞれ取り付けられているマイク
ロステージ501は、複数個の弾性部材111、11
2、113、114(図1参照)により支持されている
ため、ある探針503が記録媒体607に接触して力を
受けると、その力に応じて各弾性部材111、112、
113、114が弾性変形する。この弾性変形によりマ
イクロステージ501は、同図中z軸の正方向に変位
し、探針503の先端および記録媒体607にある値以
上の力が加わることを防ぎ、結果として、探針503の
先端および記録媒体607の破損を防ぐことができる。
例えば、各探針503と記録媒体607表面との間隔の
ばらつきを1μm程度とした場合、マイクロステージ5
01のz方向変位に関する弾性定数を0.5〜2N/m
とすると、探針503の先端や記録媒体607に加わる
力は5×10-7〜2×10-6N以下に抑えられる。以上
のようなz方向変位の制御は受動的なものであるため、
特に電気回路を設ける必要もなく、極めて簡単な構成で
すむという利点がある。
は、それぞれ公差範囲内の寸法のばらつきによりわずか
ずつばらついており、また、マルチ探針ユニット601
自体や記録媒体607表面にも、わずかではあるがうね
りが存在している。このため、マルチ探針ユニット60
1と記録媒体607とを対向させたとき、各探針503
と記録媒体607表面との間隔にはばらつきが生じてい
る。各探針503がそれぞれ取り付けられているマイク
ロステージ501は、複数個の弾性部材111、11
2、113、114(図1参照)により支持されている
ため、ある探針503が記録媒体607に接触して力を
受けると、その力に応じて各弾性部材111、112、
113、114が弾性変形する。この弾性変形によりマ
イクロステージ501は、同図中z軸の正方向に変位
し、探針503の先端および記録媒体607にある値以
上の力が加わることを防ぎ、結果として、探針503の
先端および記録媒体607の破損を防ぐことができる。
例えば、各探針503と記録媒体607表面との間隔の
ばらつきを1μm程度とした場合、マイクロステージ5
01のz方向変位に関する弾性定数を0.5〜2N/m
とすると、探針503の先端や記録媒体607に加わる
力は5×10-7〜2×10-6N以下に抑えられる。以上
のようなz方向変位の制御は受動的なものであるため、
特に電気回路を設ける必要もなく、極めて簡単な構成で
すむという利点がある。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0047】トンネル電流発生用三次元変位素子が静電
駆動手段を有するので、探針の位置と探針に対向配置さ
れる記録媒体の位置とがずれている場合でも、可動部材
を駆動させて探針の位置を正規の位置に補正することが
できる。また、各弾性部材が、直交する2方向において
対称に配置され、且つ可動部材と支持部材とに接続され
ているので、可動部材が記録媒体との距離方向に変位す
る際に探針が傾かなくなるとともに、探針を記録媒体に
接触させた状態で走査する場合においては、可動部材に
はねじれが生じにくくなり、記録媒体との位置ずれも発
生しにくくなる。さらに、本発明のトンネル電流発生用
三次元変位素子を情報処理装置に用いることにより、情
報の記録、再生、消去の高速化が図られる。
駆動手段を有するので、探針の位置と探針に対向配置さ
れる記録媒体の位置とがずれている場合でも、可動部材
を駆動させて探針の位置を正規の位置に補正することが
できる。また、各弾性部材が、直交する2方向において
対称に配置され、且つ可動部材と支持部材とに接続され
ているので、可動部材が記録媒体との距離方向に変位す
る際に探針が傾かなくなるとともに、探針を記録媒体に
接触させた状態で走査する場合においては、可動部材に
はねじれが生じにくくなり、記録媒体との位置ずれも発
生しにくくなる。さらに、本発明のトンネル電流発生用
三次元変位素子を情報処理装置に用いることにより、情
報の記録、再生、消去の高速化が図られる。
【0048】
【0049】
【0050】
【図1】本発明のトンネル電流発生用三次元変位素子の
第1実施例の概略平面図である。
第1実施例の概略平面図である。
【図2】図1に示したトンネル電流発生用三次元変位素
子のA−A線断面図である。
子のA−A線断面図である。
【図3】本発明のトンネル電流発生用三次元変位素子の
第2実施例の概略平面図である。
第2実施例の概略平面図である。
【図4】図3に示したトンネル電流発生用三次元変位素
子のB−B線断面図である。
子のB−B線断面図である。
【図5】本発明のマルチ探針ユニットの一実施例の概略
構成図である。
構成図である。
【図6】図5に示したマルチ探針ユニットを用いた記録
再生装置の概略構成図である。
再生装置の概略構成図である。
【図7】各探針の位置に対応して、それぞれ円周状のト
ラックを同心円状に並べた複数個の記録領域を有する記
録媒体の模式的平面図である。
ラックを同心円状に並べた複数個の記録領域を有する記
録媒体の模式的平面図である。
【図8】各探針の位置に対応して、それぞれ直線状のト
ラックを平行に並べた複数個の記録領域を有する記録媒
体の模式的平面図である。
ラックを平行に並べた複数個の記録領域を有する記録媒
体の模式的平面図である。
【図9】図6に示した記録再生装置での、探針と記録ビ
ットとのxy方向のずれの補正を説明するための図であ
る。
ットとのxy方向のずれの補正を説明するための図であ
る。
【図10】図6に示した記録再生装置での、各探針と記
録媒体との間隔の制御機構を説明するための図である。
録媒体との間隔の制御機構を説明するための図である。
100、300 フレーム 101、301、501 マイクロステージ 102、302 中空部 103、303、503 探針 104、304 Si基板 105、305 Si3N4膜 106、306、506 グラウンド電極 107、307、507 x方向静電アクチュエータ
電極 108、308、508 y方向静電アクチュエータ
電極 111 第1の弾性部材 112 第2の弾性部材 113 第3の弾性部材 114 第4の弾性部材 131、331、531 第1の配線 132、332 第2の配線 133、333 第3の配線 134、334、534 第4の配線 135、335、535 第5の配線 309、310 中間部材 311 x方向変位用弾性部材 312 y方向変位用弾性部材 313 中間部材連結用弾性部材 551 記録再生用回路 552 x方向位置ずれ補正回路 553 y方向位置ずれ補正回路 601 マルチ探針ユニット 606 基板 607 記録媒体 608 xy駆動機構 609 z駆動機構 610 xy駆動回路 611 z駆動回路 612 ホストコンピュータ 613 記録信号回路 614 第1の切り換え回路 615 バイアス電圧印加回路 616 第2の切り換え回路 617 再生信号回路 618 第3の切り換え回路 619 位置ずれ量検出回路 620 xy微動信号回路 621 第4の切り換え回路 701、801 トラック 702、802 記録領域 703、803 探針先端の位置 704 記録領域の中心 705、805 記録ビット 804 記録領域の先頭位置
電極 108、308、508 y方向静電アクチュエータ
電極 111 第1の弾性部材 112 第2の弾性部材 113 第3の弾性部材 114 第4の弾性部材 131、331、531 第1の配線 132、332 第2の配線 133、333 第3の配線 134、334、534 第4の配線 135、335、535 第5の配線 309、310 中間部材 311 x方向変位用弾性部材 312 y方向変位用弾性部材 313 中間部材連結用弾性部材 551 記録再生用回路 552 x方向位置ずれ補正回路 553 y方向位置ずれ補正回路 601 マルチ探針ユニット 606 基板 607 記録媒体 608 xy駆動機構 609 z駆動機構 610 xy駆動回路 611 z駆動回路 612 ホストコンピュータ 613 記録信号回路 614 第1の切り換え回路 615 バイアス電圧印加回路 616 第2の切り換え回路 617 再生信号回路 618 第3の切り換え回路 619 位置ずれ量検出回路 620 xy微動信号回路 621 第4の切り換え回路 701、801 トラック 702、802 記録領域 703、803 探針先端の位置 704 記録領域の中心 705、805 記録ビット 804 記録領域の先頭位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 邦裕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 畑中 勝則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−162229(JP,A) 特開 平4−205828(JP,A) 特開 平3−173957(JP,A) 特開 平2−50333(JP,A) 特開 平3−49087(JP,A) 特開 平2−147804(JP,A) 特開 平2−38904(JP,A) 特開 平4−296604(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 9/14 B81B 3/00 G01N 13/12 G12B 21/20
Claims (3)
- 【請求項1】 探針が設けられた可動部材と、前記可動部材を支持する支持部材と、 前記可動部材を三次元方向で可動に支持するための、直
交する2方向において対称に配置され、且つ前記可動部
材と前記支持部材とに接続された複数の弾性部材と、 前記可動部材を少なくとも直交する2方向に移動させる
ための静電駆動手段とを有することを特徴とするトンネ
ル電流発生用三次元変位素子。 - 【請求項2】 請求項1に記載のトンネル電流発生用三
次元変位素子が同一平面上に複数個配置されていること
を特徴とするマルチ探針ユニット。 - 【請求項3】 請求項1に記載のトンネル電流発生用三
次元変位素子を用いて、トンネル電流を検出することに
より記録媒体上の情報を記録及び再生する情報処理装
置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4209101A JP3053971B2 (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | トンネル電流発生用三次元変位素子、該トンネル電流発生用三次元変位素子を用いたマルチ探針ユニット、および情報処理装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4209101A JP3053971B2 (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | トンネル電流発生用三次元変位素子、該トンネル電流発生用三次元変位素子を用いたマルチ探針ユニット、および情報処理装置 |
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JPH0660445A JPH0660445A (ja) | 1994-03-04 |
JP3053971B2 true JP3053971B2 (ja) | 2000-06-19 |
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ID=16567307
Family Applications (1)
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KR100474835B1 (ko) * | 2000-07-18 | 2005-03-08 | 삼성전자주식회사 | 다축 구동을 위한 싱글스테이지 마이크로구동기 |
CN113950350A (zh) | 2019-06-13 | 2022-01-18 | 梅科诺公司 | 微机电系统结构及其应用 |
-
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- 1992-08-05 JP JP4209101A patent/JP3053971B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0660445A (ja) | 1994-03-04 |
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