JP3052382B2 - 自動車ドア用インパクトビーム - Google Patents
自動車ドア用インパクトビームInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のドア内部に設
けられ側方衝突の際にドアの内方への破損を防止して乗
員の保護するための自動車ドア用インパクトビームに関
する。
けられ側方衝突の際にドアの内方への破損を防止して乗
員の保護するための自動車ドア用インパクトビームに関
する。
【0002】
【従来技術】従来、自動車の側面に車幅方向外側から荷
重が作用した場合に、ドアのアウタパネルが車幅方向内
側に変形することがあるので、ドアの強度剛性を高める
べく、ドア内部に側方荷重に耐えうる鋼管製の補強部材
をドアの水平方向に沿って橋架した自動車ドア用インパ
クトビームが知られている(実開昭52−112025
号公報等)。
重が作用した場合に、ドアのアウタパネルが車幅方向内
側に変形することがあるので、ドアの強度剛性を高める
べく、ドア内部に側方荷重に耐えうる鋼管製の補強部材
をドアの水平方向に沿って橋架した自動車ドア用インパ
クトビームが知られている(実開昭52−112025
号公報等)。
【0003】図18に示される如く、これらの自動車ド
ア用インパクトビーム80においては、軽量であってし
かも比較的大きな衝撃エネルギを吸収するこることがで
きるパイプ断面を持ったビーム材82が使用されてい
る。
ア用インパクトビーム80においては、軽量であってし
かも比較的大きな衝撃エネルギを吸収するこることがで
きるパイプ断面を持ったビーム材82が使用されてい
る。
【0004】しかしながら、図18に示される如く、こ
の自動車ドア用インパクトビーム80においては、軽量
かつ高強度のパイプ断面を持ったビーム材82と、この
ビーム材82をドアに固着するためのブラケツト84、
86とは、夫々溶接部88、90で結合されている。こ
のため、この自動車ドア用インパクトビーム80におい
ては、溶接作業による生産性の低下によりコストアツプ
になると共に、溶接部88、90により重量が増加する
という不具合があった。
の自動車ドア用インパクトビーム80においては、軽量
かつ高強度のパイプ断面を持ったビーム材82と、この
ビーム材82をドアに固着するためのブラケツト84、
86とは、夫々溶接部88、90で結合されている。こ
のため、この自動車ドア用インパクトビーム80におい
ては、溶接作業による生産性の低下によりコストアツプ
になると共に、溶接部88、90により重量が増加する
という不具合があった。
【0005】これらの不具合を改善する手段として、近
年開発された高張力鋼板を使用して、高張力鋼板からな
る帯金をプレス加工してビーム部とブラケツト部を一体
成形することが考えられる(未公知)。
年開発された高張力鋼板を使用して、高張力鋼板からな
る帯金をプレス加工してビーム部とブラケツト部を一体
成形することが考えられる(未公知)。
【0006】しかしながら、図19(A)、(B)に示
される如く、高張力鋼板からなる帯金をプレス加工して
ビーム部とブラケツト部を一体成形した自動車ドア用イ
ンパクトビーム90においては、ビーム部92に継ぎ目
部92Aが発生する、従って、ビーム部92の強度を上
げるためには、継ぎ目部92Aを全域に渡って溶接等に
よって結合していた。従って、溶接作業による生産性の
低下によりコストアツプになるため、改良が必要であっ
た。
される如く、高張力鋼板からなる帯金をプレス加工して
ビーム部とブラケツト部を一体成形した自動車ドア用イ
ンパクトビーム90においては、ビーム部92に継ぎ目
部92Aが発生する、従って、ビーム部92の強度を上
げるためには、継ぎ目部92Aを全域に渡って溶接等に
よって結合していた。従って、溶接作業による生産性の
低下によりコストアツプになるため、改良が必要であっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、継ぎ目部の溶接領域を減少させ、生産性を向上す
ることができると共に重量を低減することができる自動
車ドア用インパクトビームを得ることが目的である。
慮し、継ぎ目部の溶接領域を減少させ、生産性を向上す
ることができると共に重量を低減することができる自動
車ドア用インパクトビームを得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、高張力鋼板からなる帯金をプレス加工して形成した
自動車ドア用インパクトビームであって、両端に形成し
た平板状のブラケツト部と、これらのブラケツト部の間
に連続一体的に形成され少なくとも継ぎ目部の中央部が
結合された管状のビーム部と、前記ブラケツト部に設け
られ前記継ぎ目部が車幅方向外側となるようにドアに取
付けられる取付部と、を有することを特徴としている。
は、高張力鋼板からなる帯金をプレス加工して形成した
自動車ドア用インパクトビームであって、両端に形成し
た平板状のブラケツト部と、これらのブラケツト部の間
に連続一体的に形成され少なくとも継ぎ目部の中央部が
結合された管状のビーム部と、前記ブラケツト部に設け
られ前記継ぎ目部が車幅方向外側となるようにドアに取
付けられる取付部と、を有することを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、自動車ドア用
インパクトビームは、取付部によって継ぎ目部が車幅方
向外側となるようにドアに取付けられる。従って、自動
車ドア用インパクトビームに車幅方向外側から荷重が作
用した場合には、継ぎ目部が圧縮変形側となるため、ビ
ーム部には、少なくとも継ぎ目部の中央部を結合すれ
ば、従来のパイプ構造の自動車ドア用インパクトビーム
と同様の強度を満足することができる。従って、継ぎ目
部の全領域を溶接等によって結合した場合と比べ、継ぎ
目部の溶接領域を減少させ、生産性を向上することがで
きる。
インパクトビームは、取付部によって継ぎ目部が車幅方
向外側となるようにドアに取付けられる。従って、自動
車ドア用インパクトビームに車幅方向外側から荷重が作
用した場合には、継ぎ目部が圧縮変形側となるため、ビ
ーム部には、少なくとも継ぎ目部の中央部を結合すれ
ば、従来のパイプ構造の自動車ドア用インパクトビーム
と同様の強度を満足することができる。従って、継ぎ目
部の全領域を溶接等によって結合した場合と比べ、継ぎ
目部の溶接領域を減少させ、生産性を向上することがで
きる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明に係る自動車ドア用インパク
トビームの第1実施例を図1〜図10を用いて説明す
る。
トビームの第1実施例を図1〜図10を用いて説明す
る。
【0011】図2に示される如く、自動車のフロントサ
イドドア10は、フロントサイドドアアウタパネル12
とフロントサイドドアインナパネル14とで、従来と同
様に箱形断面に構成されており、フロントサイドドアア
ウタパネル12及びフロントサイドドアインナパネル1
4の前端縁、後端縁及び下端縁は夫々フロントサイドド
アアウタパネル12の端部をフロントサイドドアインナ
パネル14に折返して強固に結合されている。図3に示
される如く、これらのフロントサイドドアアウタパネル
12及びフロントサイドドアインナパネル14の上端縁
12A、14Aは、夫々略コ字状に互いに対向して折り
曲げられると共に、フロントサイドドアアウタパネル1
2とフロントサイドドアインナパネル14との間にはフ
ロントサイドウインドガラス(図示省略)が出入りする
ための開口16を備えている。
イドドア10は、フロントサイドドアアウタパネル12
とフロントサイドドアインナパネル14とで、従来と同
様に箱形断面に構成されており、フロントサイドドアア
ウタパネル12及びフロントサイドドアインナパネル1
4の前端縁、後端縁及び下端縁は夫々フロントサイドド
アアウタパネル12の端部をフロントサイドドアインナ
パネル14に折返して強固に結合されている。図3に示
される如く、これらのフロントサイドドアアウタパネル
12及びフロントサイドドアインナパネル14の上端縁
12A、14Aは、夫々略コ字状に互いに対向して折り
曲げられると共に、フロントサイドドアアウタパネル1
2とフロントサイドドアインナパネル14との間にはフ
ロントサイドウインドガラス(図示省略)が出入りする
ための開口16を備えている。
【0012】図4に示される如く、フロントサイドドア
インナパネル14の前部及び後部には、前後方向に沿っ
た棚部14B、14Cが上下方向に略一様に設けられて
おり、これらの段部14B、14Cには、自動車ドア用
インパクトビームとしてのフロントサイドドア用インパ
クトビーム20の長手方向両端部が夫々固着されてい
る。
インナパネル14の前部及び後部には、前後方向に沿っ
た棚部14B、14Cが上下方向に略一様に設けられて
おり、これらの段部14B、14Cには、自動車ドア用
インパクトビームとしてのフロントサイドドア用インパ
クトビーム20の長手方向両端部が夫々固着されてい
る。
【0013】図1に示される如く、このフロントサイド
ドア用インパクトビーム20は、一枚の平板状の高張力
鋼板からなる帯金をプレス加工して形成したものであっ
て、円形断面とされた管状のビーム部22と、このビー
ム部22の長手方向両端部に形成された平板状のブラケ
ツト部24、26とで構成されている。ビーム部22に
は、平板両端の縁が突き合う継ぎ目部22Aが存在し、
この継ぎ目部22Aはアーク、プラズマ溶接等の一般的
な溶接又は、圧接等の塑性変形によって結合されてい
る。
ドア用インパクトビーム20は、一枚の平板状の高張力
鋼板からなる帯金をプレス加工して形成したものであっ
て、円形断面とされた管状のビーム部22と、このビー
ム部22の長手方向両端部に形成された平板状のブラケ
ツト部24、26とで構成されている。ビーム部22に
は、平板両端の縁が突き合う継ぎ目部22Aが存在し、
この継ぎ目部22Aはアーク、プラズマ溶接等の一般的
な溶接又は、圧接等の塑性変形によって結合されてい
る。
【0014】また、継ぎ目部22Aの結合する部分は、
フロントサイドドア用インパクトビーム20が連続した
一定の太さのパイプ断面形状の場合、側突時の荷重を受
けるビーム部22の中央部の領域S1を結合すること
で、ドア用インパクトビームとしての機能は十分果たす
ようになっている。また、継ぎ目部22Aのビーム部2
2の両端部の領域S2、S3を結合することで、さらに
ビーム部22の曲げ強度を向上することができる。ま
た、図1の想像線で示される如く、結合部以外の部位に
隙間23を設けることで、継ぎ目部22Aの係合部の精
度を向上することができる。
フロントサイドドア用インパクトビーム20が連続した
一定の太さのパイプ断面形状の場合、側突時の荷重を受
けるビーム部22の中央部の領域S1を結合すること
で、ドア用インパクトビームとしての機能は十分果たす
ようになっている。また、継ぎ目部22Aのビーム部2
2の両端部の領域S2、S3を結合することで、さらに
ビーム部22の曲げ強度を向上することができる。ま
た、図1の想像線で示される如く、結合部以外の部位に
隙間23を設けることで、継ぎ目部22Aの係合部の精
度を向上することができる。
【0015】ブラケツト部24、26は、夫々ビーム部
22側をかなめとする扇形状とされており、ブラケツト
部24、26の端部には、フロントサイドドアインナパ
ネル14の継ぎ目部22Aをフロントサイドドアアウタ
パネル12側に向けて棚部14B、14C(図4参照)
に固定するための取付部24A、26Aが設けられてい
る。また、ブラケツト部24、26の端部には、夫々取
付部24A、26Aの近傍からビーム部22へ達し、ビ
ーム部22へ若干入り込んだ位置まで直線状のビード2
8が設けられている。
22側をかなめとする扇形状とされており、ブラケツト
部24、26の端部には、フロントサイドドアインナパ
ネル14の継ぎ目部22Aをフロントサイドドアアウタ
パネル12側に向けて棚部14B、14C(図4参照)
に固定するための取付部24A、26Aが設けられてい
る。また、ブラケツト部24、26の端部には、夫々取
付部24A、26Aの近傍からビーム部22へ達し、ビ
ーム部22へ若干入り込んだ位置まで直線状のビード2
8が設けられている。
【0016】図3に示される如く、フロントサイドドア
用インパクトビーム20はビーム部22の継ぎ目部22
Aが、フロントサイドドアアウタパネル12側(車幅方
向外側)に向くように固着されており、連続板部、即ち
非継ぎ目部がフロントサイドドアインナパネル14側
(車幅方向内側)に向くように固着されている。従っ
て、フロントサイドドア用インパクトビーム20に車幅
方向外側から荷重が作用した場合には、継ぎ目部22A
の溶接又は塑性変形によって生じる異組織部が圧縮変形
側となるため、従来のパイプ構造のドア用インパクトビ
ームと同様の強度を満足するようになっている。
用インパクトビーム20はビーム部22の継ぎ目部22
Aが、フロントサイドドアアウタパネル12側(車幅方
向外側)に向くように固着されており、連続板部、即ち
非継ぎ目部がフロントサイドドアインナパネル14側
(車幅方向内側)に向くように固着されている。従っ
て、フロントサイドドア用インパクトビーム20に車幅
方向外側から荷重が作用した場合には、継ぎ目部22A
の溶接又は塑性変形によって生じる異組織部が圧縮変形
側となるため、従来のパイプ構造のドア用インパクトビ
ームと同様の強度を満足するようになっている。
【0017】また、ビード28は、フロントサイドドア
用インパクトビーム20の内側、即ちフロントサイドド
アアウタパネル12側に向くように突出されている。従
って、ビード28がドアガラスとの隙間を減少させるこ
とはない。
用インパクトビーム20の内側、即ちフロントサイドド
アアウタパネル12側に向くように突出されている。従
って、ビード28がドアガラスとの隙間を減少させるこ
とはない。
【0018】以下に、本実施例のフロントサイドドア用
インパクトビーム20の製造過程を説明する。
インパクトビーム20の製造過程を説明する。
【0019】本実施例のフロントサイドドア用インパク
トビーム20を製造する場合には、図5に示される如
く、帯金30を図6に示される断面形状を有する上型3
2と下型34とでプレスして、帯金30の幅方向端部に
端曲部30A、30Bを形成すると共に、長手方向両端
部に夫々、ビード28を形成する。次に、図7に示され
る如く、帯金30のビーム部22となる部分を、図8に
示される上型36と下型38とでプレスしてU字状とす
る。さらに、図9に示される如く、帯金30のビーム部
22となる部分を、図10に示される上型40と下型4
2とでプレスして、管状のビーム部22を形成する。
トビーム20を製造する場合には、図5に示される如
く、帯金30を図6に示される断面形状を有する上型3
2と下型34とでプレスして、帯金30の幅方向端部に
端曲部30A、30Bを形成すると共に、長手方向両端
部に夫々、ビード28を形成する。次に、図7に示され
る如く、帯金30のビーム部22となる部分を、図8に
示される上型36と下型38とでプレスしてU字状とす
る。さらに、図9に示される如く、帯金30のビーム部
22となる部分を、図10に示される上型40と下型4
2とでプレスして、管状のビーム部22を形成する。
【0020】従って、上記管状のビーム部22を形成す
るプレス加工において、ブラケツト部24、26に図1
9(B)の上側(図19(B)の矢印A方向)への反り
が発生しようとした場合には、予め、帯金30の長手方
向両端部に形成されたビード28が反りに対して梁とし
て作用し、ブラケツト部24、26に発生しようとする
反りを防止する。このため、ブラケツト部24、26に
反りが無く寸法精度の極めて高い、一体成形の高張力鋼
板製自動車ドア用インパクトビームを得ることがきる。
るプレス加工において、ブラケツト部24、26に図1
9(B)の上側(図19(B)の矢印A方向)への反り
が発生しようとした場合には、予め、帯金30の長手方
向両端部に形成されたビード28が反りに対して梁とし
て作用し、ブラケツト部24、26に発生しようとする
反りを防止する。このため、ブラケツト部24、26に
反りが無く寸法精度の極めて高い、一体成形の高張力鋼
板製自動車ドア用インパクトビームを得ることがきる。
【0021】なお、本実施例では、ビード28はフロン
トサイドドア用インパクトビーム20の長手方向に延び
る直線状としたが、これに代えて図11に示される如
く、ビード46の取付部24A、26A側(26A側は
図示省略)を、2本の枝部46A、46Bに分割し、さ
らにブラケツト部24、26の強度を上げて、ブラケツ
ト部24、26に発生する反りを防止するようにしても
良い。また、図12に示される如く、ビード48の取付
部24A、26A側(26A側は図示省略)を3本の枝
部48A、48B、48Cに分割し、さらにブラケツト
部24、26の強度を上げて、ブラケツト部24、26
に発生する反りを防止するようにしても良い。
トサイドドア用インパクトビーム20の長手方向に延び
る直線状としたが、これに代えて図11に示される如
く、ビード46の取付部24A、26A側(26A側は
図示省略)を、2本の枝部46A、46Bに分割し、さ
らにブラケツト部24、26の強度を上げて、ブラケツ
ト部24、26に発生する反りを防止するようにしても
良い。また、図12に示される如く、ビード48の取付
部24A、26A側(26A側は図示省略)を3本の枝
部48A、48B、48Cに分割し、さらにブラケツト
部24、26の強度を上げて、ブラケツト部24、26
に発生する反りを防止するようにしても良い。
【0022】以下に、本実施例の作用を説明する。本実
施例によれば、フロントサイドドア用インパクトビーム
20は、取付部24A、26Aによって継ぎ目部22A
が車幅方向外側となるようにフロントサイドドア10に
取付けられる。従って、フロントサイドドア用インパク
トビーム20に車幅方向外側から荷重が作用した場合に
は、継ぎ目部22Aが圧縮変形側となるため、ビーム部
22には、少なくとも継ぎ目部22Aの中央部を結合す
れば、従来のパイプ構造の自動車ドア用インパクトビー
ムと同様の強度を満足することができる。従って、継ぎ
目部22Aの全領域を溶接等によって結合した場合と比
べ、継ぎ目部の溶接領域を減少させ、生産性を向上する
ことができる。
施例によれば、フロントサイドドア用インパクトビーム
20は、取付部24A、26Aによって継ぎ目部22A
が車幅方向外側となるようにフロントサイドドア10に
取付けられる。従って、フロントサイドドア用インパク
トビーム20に車幅方向外側から荷重が作用した場合に
は、継ぎ目部22Aが圧縮変形側となるため、ビーム部
22には、少なくとも継ぎ目部22Aの中央部を結合す
れば、従来のパイプ構造の自動車ドア用インパクトビー
ムと同様の強度を満足することができる。従って、継ぎ
目部22Aの全領域を溶接等によって結合した場合と比
べ、継ぎ目部の溶接領域を減少させ、生産性を向上する
ことができる。
【0023】次に、本発明に係る自動車ドア用インパク
トビームの第2実施例を図13及び図14を用いて説明
する。
トビームの第2実施例を図13及び図14を用いて説明
する。
【0024】なお、本発明の第1実施例と同一部材につ
いては同一符号を付してその説明を省略する。
いては同一符号を付してその説明を省略する。
【0025】図13及び図14に示される如く、フロン
トサイドドア用インパクトビーム20のビーム部22内
の長手方向略中央部には、ビーム部22より肉厚とされ
た補強パイプ50が固着されており、この部位の強度を
上げている。従って、フロントサイドドア用インパクト
ビーム20を構成する板材の肉厚を、第1実施例と比べ
薄くすることができるようになっており、第1実施例と
比べさらに軽量化が行える。さらに、ドア用インパクト
ビームとしての機能は十分果たすためには、継ぎ目部2
2Aの実際に結合する部分は、補強パイプ50の両端部
50A、50Bに対応する部位の範囲S4、S5と、ビ
ーム部22の両端部の範囲S2、S3で良く、第1実施
例と比べ溶接範囲を縮小することができ、生産性を向上
することができる。また、図14に示される如く、ビー
ム部22の内径R1に対して補強パイプ50の外径R2
が小さくされており、ガタを有している。このため、ビ
ーム部22の内径R1及び補強パイプ50の外径R2が
ばらついた場合にも、継ぎ目部22Aを密着させること
ができる。
トサイドドア用インパクトビーム20のビーム部22内
の長手方向略中央部には、ビーム部22より肉厚とされ
た補強パイプ50が固着されており、この部位の強度を
上げている。従って、フロントサイドドア用インパクト
ビーム20を構成する板材の肉厚を、第1実施例と比べ
薄くすることができるようになっており、第1実施例と
比べさらに軽量化が行える。さらに、ドア用インパクト
ビームとしての機能は十分果たすためには、継ぎ目部2
2Aの実際に結合する部分は、補強パイプ50の両端部
50A、50Bに対応する部位の範囲S4、S5と、ビ
ーム部22の両端部の範囲S2、S3で良く、第1実施
例と比べ溶接範囲を縮小することができ、生産性を向上
することができる。また、図14に示される如く、ビー
ム部22の内径R1に対して補強パイプ50の外径R2
が小さくされており、ガタを有している。このため、ビ
ーム部22の内径R1及び補強パイプ50の外径R2が
ばらついた場合にも、継ぎ目部22Aを密着させること
ができる。
【0026】なお、本実施例においては、ビーム部22
の径を一定としたが、これに代えて、図15に示される
如く、補強パイプ50の挿入部のみを大径部22Dと
し、ブラケツト部24、26近傍を夫々小径部22E、
22Fとして、大径部22Dと小径部22E、22Fと
の間を徐変部22G、22Hとした構造としても良く、
この場合には、補強パイプ50のずれを防止することが
できると共に、軽量化が図れる。
の径を一定としたが、これに代えて、図15に示される
如く、補強パイプ50の挿入部のみを大径部22Dと
し、ブラケツト部24、26近傍を夫々小径部22E、
22Fとして、大径部22Dと小径部22E、22Fと
の間を徐変部22G、22Hとした構造としても良く、
この場合には、補強パイプ50のずれを防止することが
できると共に、軽量化が図れる。
【0027】また、本実施例においては、図14に示さ
れる如く、ビーム部22の内径R1に対して補強パイプ
50の外径R2を小さくしたが、これに代えて、図16
に示される如く、補強パイプ50の外周長に対してビー
ム部22の内周長を短く設定し、ビーム部22の継ぎ目
部22Aに故意に間隙52を設けても良く、この場合に
は、間隙52によって、ビーム部22の継ぎ目部22A
をアーク溶接により溶接する場合に、同時に補強パイプ
50をビーム部22内に固着することができ、生産性を
向上することができる。
れる如く、ビーム部22の内径R1に対して補強パイプ
50の外径R2を小さくしたが、これに代えて、図16
に示される如く、補強パイプ50の外周長に対してビー
ム部22の内周長を短く設定し、ビーム部22の継ぎ目
部22Aに故意に間隙52を設けても良く、この場合に
は、間隙52によって、ビーム部22の継ぎ目部22A
をアーク溶接により溶接する場合に、同時に補強パイプ
50をビーム部22内に固着することができ、生産性を
向上することができる。
【0028】なお、上記各実施例においては、本発明の
自動車ドア用インパクトビームをフロントサイドドア用
インパクトビーム10に適用した例について説明した
が、図17に示される如く、本発明の自動車ドア用イン
パクトビームは、そのブラケツト部54A、54Bの形
状をリヤサイドドアの取付部に対応した形状とすること
で、リヤサイドドア用インパクトビーム54にも適用可
能である。
自動車ドア用インパクトビームをフロントサイドドア用
インパクトビーム10に適用した例について説明した
が、図17に示される如く、本発明の自動車ドア用イン
パクトビームは、そのブラケツト部54A、54Bの形
状をリヤサイドドアの取付部に対応した形状とすること
で、リヤサイドドア用インパクトビーム54にも適用可
能である。
【0029】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、継ぎ目部
の溶接領域を減少させ、生産性を向上することができる
という優れた効果を有する。
の溶接領域を減少させ、生産性を向上することができる
という優れた効果を有する。
【図1】本発明の第1実施例の自動車ドア用インパクト
ビームを示す斜視図である。
ビームを示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の自動車ドア用インパクト
ビームが適用されたフロントサイドドアを示す斜視図で
ある。
ビームが適用されたフロントサイドドアを示す斜視図で
ある。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】本発明の第1実施例の自動車ドア用インパクト
ビームの端曲げ後の形状を示す斜視図である。
ビームの端曲げ後の形状を示す斜視図である。
【図6】図5の6−6線断面図である。
【図7】本発明の第1実施例の自動車ドア用インパクト
ビームのU曲げ後の形状を示す斜視図である。
ビームのU曲げ後の形状を示す斜視図である。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】本発明の第1実施例の自動車ドア用インパクト
ビームのO曲げ後の形状を示す斜視図である。
ビームのO曲げ後の形状を示す斜視図である。
【図10】図9の10−10線断面図である。
【図11】本発明の他の例の自動車ドア用インパクトビ
ームの端部を示す斜視図である。
ームの端部を示す斜視図である。
【図12】本発明の他の例の自動車ドア用インパクトビ
ームの端部を示す斜視図である。
ームの端部を示す斜視図である。
【図13】本発明の第2実施例の自動車ドア用インパク
トビームを示す斜視図である。
トビームを示す斜視図である。
【図14】図13の14−14線断面図である。
【図15】本発明の他の例の自動車ドア用インパクトビ
ームを示す斜視図である。
ームを示す斜視図である。
【図16】図15の16−16線断面図である。
【図17】本発明の自動車リヤサイドドア用インパクト
ビームを示す斜視図である。
ビームを示す斜視図である。
【図18】従来例の自動車ドア用インパクトビームを示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図19】(A)は自動車ドア用インパクトビームを一
体成形した場合の反りを説明する斜視図であり、(B)
は図(A)のB−B線断面図である。
体成形した場合の反りを説明する斜視図であり、(B)
は図(A)のB−B線断面図である。
10 フロントサイドドア 20 フロントサイドドア用インパクトビーム 22A 継ぎ目部 22 ビーム部 24 ブラケツト部 24A 取付部 26 ブラケツト部 26A 取付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岡 清 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 高野 和幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−262918(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/00
Claims (1)
- 【請求項1】 高張力鋼板からなる帯金をプレス加工し
て形成した自動車ドア用インパクトビームであって、両
端に形成した平板状のブラケツト部と、これらのブラケ
ツト部の間に連続一体的に形成され少なくとも継ぎ目部
の中央部が結合された管状のビーム部と、前記ブラケツ
ト部に設けられ前記継ぎ目部が車幅方向外側となるよう
にドアに取付けられる取付部と、を有することを特徴と
する自動車ドア用インパクトビーム。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3002846A JP3052382B2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | 自動車ドア用インパクトビーム |
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Family
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Family Applications (1)
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JPS63270223A (ja) * | 1987-04-29 | 1988-11-08 | Toyota Motor Corp | ドアインパクトビ−ム取付方法 |
-
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- 1991-01-14 JP JP3002846A patent/JP3052382B2/ja not_active Expired - Fee Related
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