JP3050998B2 - 磁気ディスク - Google Patents
磁気ディスクInfo
- Publication number
- JP3050998B2 JP3050998B2 JP4246634A JP24663492A JP3050998B2 JP 3050998 B2 JP3050998 B2 JP 3050998B2 JP 4246634 A JP4246634 A JP 4246634A JP 24663492 A JP24663492 A JP 24663492A JP 3050998 B2 JP3050998 B2 JP 3050998B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic disk
- magnetic
- area
- magnetic head
- height
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
走行がなされる磁気ディスクに関し、特に、吸着現象に
よる磁気ヘッドの起動不良を防止し、摩擦特性を向上さ
せるとともに、安定した電気特性を得ることを図った磁
気ディスクに関するものである。
て、フレキシブルディスク装置(FDD)あるいはハー
ドディスク装置(HDD)等の磁気記録装置が多用され
ている。そして、これらのFDD、HDD等には、情報
の記録・再生・消去等を行なうための磁気ヘッドと、こ
の磁気ヘッドと相対移動して、所望の位置に所定の情報
が記録される磁気ディスクが搭載されている。コンピュ
ータの磁気記録装置などに用いられている円盤状の磁気
ディスクにあっては、磁気ヘッドによって、信号の書き
取り読み取りがなされている。この磁気ヘッドは、磁気
ディスクが停止されている時は磁気ディスク表面に接触
し、磁気ディスクが回転すると気体軸受けの原理によっ
て、磁気ヘッドは浮力を受けて浮上しこの状態で信号の
書き込みと読み取りを行なう、いわゆるCSS(コンタ
クト・スタート・ストップ)と称する動作を行なうよう
になっている。
磁気ヘッドから構成される磁気記録装置は、磁気ヘッド
の磁気ディスクに対する浮上高さを下げ、すなわちスぺ
ーシングロスを減らして、いっそうの高密度記録化を果
たすことが要求されている。そのため、従来、磁気ディ
スクにおいては、高い平坦度、平滑度が必要とされ、一
方磁気ヘッドにおいては、浮上安定性が要求され、この
浮上安定性を良好に保つために、その媒体対向面の平坦
度、平滑度が要求されてきた。よって、従来の磁気記録
装置における、磁気ディスク及び磁気ヘッドにおいて
は、その媒体対向面に鏡面加工が施されていた。しか
し、前述した鏡面加工が施された磁気ディスク表面及び
磁気ヘッドの媒体対向面は、磁気ディスク及び磁気ヘッ
ドの媒体対向面の潤滑剤や、大気中の水分によって、強
い吸着現象を起こすという問題を有していた。そして、
こうした吸着現象が生じて、磁気ヘッドと磁気ディスク
の吸着力が磁気記録装置の駆動回転モーターのトルク力
を超えると、起動不良になる恐れもあった。
に、磁気ヘッドの媒体対向面の表面に粗さを設ける方法
などがとられる場合もあったが、多くの場合は磁気ディ
スクの表面にテクスチャーと呼ばれる円周方向の溝を設
けて吸着を防止するのが一般的である。例えば、スパイ
ラル溝を設ける技術(特開平1−140422)、同心
円溝を設ける技術などが知られている。
造について、図面を参照しつつ説明する。図32(a)
と図32(b)は、従来の磁気ディスクの一例を示すも
ので、この磁気ディスク10は中央部に透孔1が形成さ
れたAl、Al合金あるいはガラスなどからなる円盤状
の基板2と、この基板2の全面に被膜されたNi−Pな
どの被覆膜3とからなる磁気ディスク基板Cが主体とな
り、磁気ディスク基板Cの被覆膜3上に図32(b)に
示す積層膜が形成されている。Ni−P被覆膜3上に形
成される積層膜の一例として図32(b)に示す構成を
採用することができる。図32(b)において積層膜
は、厚さ1500Å程度のCr膜4と、Cr膜4上に形
成された厚さ700Å程度のCo−Ni層、Co−Ni
−Cr、Co−Cr−Ta層等からなる磁性層5と、磁
性層5上に積層された厚さ300Å程度のCからなる保
護膜6と、保護膜6上に被膜された潤滑膜7とから構成
されている。
には、テクスチャーを形成するための加工が施されて、
テクスチャー8が設けられている。このテクスチャー8
は、一般的に、その表面粗さの粗さ中心線からの最大高
さRaが0.002〜0.1μmとした凹凸溝状のリン
グを被覆膜3上面に同心円状に多数形成したものであ
る。よって、テクスチャー8の上に積層された磁性層4
と保護膜5の表面には、テクスチャー8の凹凸溝に合致
する形状の凹凸溝が形成されている。
しては、特別に砥粒を調整した研磨テープを一定角速度
で回転している基板に適当圧力で押し付けて行なう方法
等がある。そして、上記のような方法により形成される
テクスチャー8は、磁気ヘッドの媒体対向面と磁気ディ
スク表面の間に生じる吸着防止効果と、磁気異方性を得
る2つの効果を奏するものであり、前記2つの効果を奏
する前記テクスチャー8は、上述したテクスチャー加工
の一工程で同時に同条件の加工によって達成できるとい
うメリットがある。よって、上記のような構成からなる
従来の磁気ディスクの基板上に設けられたテクスチャー
8が奏する磁気ヘッドの媒体対向面と磁気ディスクの表
面の吸着現象の低減効果は、磁気ディスクに接触してい
る状態の磁気ヘッドと磁気ディスク表面との接触面積を
少なくすることで吸着現象を回避しているものである。
そしてまた、前記テクスチャー8は、上記の効果の他
に、その表面に被膜された磁性膜4に磁気異方性を与
え、磁気記録に都合の良い円周方向に高い保磁力を有す
る、再生出力及び分解能に優れた、そして、DC消去ノ
イズの少ない磁気ディスクを提供することができる効果
を奏するものである。
チャー8はCSS動作における磁気ヘッドの媒体対向面
と磁気ディスク表面の吸着防止と、高密度記録のための
磁気異方性を利用した高保磁力化の2つの機能をもって
おり、磁気ヘッドの媒体対向面と磁気ディスク表面の吸
着現象の防止のためには、粗いテクスチャーが好まし
く、磁気ヘッドの浮上安定性を得るためには微細で、か
つ均一なテクスチャーが好ましいものである。そして、
磁気ヘッドの停止状態と浮上状態について、以下に詳細
に説明する。磁気ディスクの起動時において、磁気ヘッ
ドはそれ自体を支持するばね板部材のばね圧により磁気
ディスク表面に押し付けられた状態になっている。この
状態から磁気ディスクが回転を開始すると、磁気ヘッド
は回転する磁気ディスクに接触したまま摺動する。
い、磁気ヘッドの媒体対向面と磁気ディスク表面との間
に空気流が流れ込み、空気剛性膜を形成して磁気ヘッド
を持ち上げる。この力が磁気ヘッドに対する前記ばね圧
に打ち勝つと、磁気ヘッドは緩やかに磁気ディスク表面
から浮上し、磁気ヘッドの形状とばね圧と磁気ディスク
の周速とにより決定される浮上高さを保ちつつ磁気ディ
スクに対して浮上走行する。即ち、磁気ヘッドは、磁気
ディスクの回転開始時点から磁気ヘッドの浮上開始時点
までは、ばね圧で抑えつけられながら磁気ディスク表面
を摺り付けることになる。このため従来、磁気ディスク
表面あるいは磁気ヘッドの媒体対向面が摩耗し、場合に
よっては摩擦力が異常に上昇して磁気ディスクの表面破
壊(クラッシュ)を起こし、磁気ディスクの記録内容を
読み出すことができなくなることがあった。また、磁気
ヘッドと磁気ディスクの摩擦力が異常に上昇して磁気デ
ィスクの回転トルク以上の値になると、もはや磁気ディ
スクは回転しなくなり、磁気記録装置の故障につながる
ことがある。よって、前記テクスチャー8は、吸着現象
の低減を目的とするには、粗いテクスチャーが好まし
く、安定した電磁気特性を得るためには微細で、かつ、
均一なテクスチャーが好ましいものであることが判る。
層の高性能な磁気記録装置の開発が進むに従って、その
高密度記録化を図るために、磁気ヘッドの低浮上化が進
み、この低浮上化に対応するため、磁気ディスクにおけ
るテクスチャーの微細化、そして均一化が不可欠な要因
とされるようになり、テクスチャーの微細化及び均一化
のための技術の進歩も目覚ましいものがあるが、一方
で、こうしたテクスチャーの微細化及び均一化は、磁気
ディスク表面と磁気ヘッドの媒体対向面の吸着現象を促
し、この磁気ディスク表面と磁気ヘッドの媒体対向面の
吸着現象の低減を益々困難にし、深刻化するといった問
題を有していた。
本発明者らは図31に示すような磁気ディスクを特願平
4−143008にて平成4年6月3日付けで特許出願
している。この磁気ディスクDは、磁気ヘッドが浮上走
行している部分以外、つまりCSS動作を行なう部分
(以下CSS領域11aと称す)に、フォトリソエッチ
ング等を用いた複数の突設部11を設け、データの記録
再生が行なわれる部分(以下データ領域12aと称す)
に、微細で均一なテクスチャー12を設けた構成からな
っている。
ヘッドの低浮上化にある程度までは対応可能である。と
ころが、前記CSS領域11aとデータ領域12aの境
界領域においては、突設部11とテクスチャー12の高
さにかなりの差があって断差が形成されるとともに、前
記複数の突設部11・・・が設けられたCSS領域11
aにおいても、磁気ヘッドが低浮上で走行するために、
この境界領域を磁気ヘッドが走行する際には、その浮上
安定性を維持することが困難であるといった問題を有し
ていた。
された突設部11・・・の形成密度がどの程度であれ
ば、磁気ヘッドと磁気ディスクの吸着及び摺動抵抗等の
最適化をがなされるのかが、上記発明によっては不明瞭
であった。
課題に鑑みてなされたもので、磁気ディスクの磁気ヘッ
ドがCSS領域については、磁気ヘッドの媒体対向面と
磁気ディスク表面の吸着現象を低減しつつ、磁気ヘッド
の低浮上を可能とし、又、前記磁気ディスクのデータ領
域については、磁気ディスク表面と磁気ヘッドの媒体対
向面との損傷を引き起こすことなく、安定した記録再生
特性を保証し、磁気ヘッドの低浮上を可能とする磁気デ
ィスクを提供するものである。
ィスクは、上記課題を解決するために、磁気ヘッドによ
って情報の読み書きがなされ、回転駆動されるととも
に、基板上に磁性層と保護層と潤滑層が被覆された磁気
ディスクにおいて、磁気ディスクの基板の表面と裏面の
少なくとも一方において磁気ヘッドの浮上を行うCSS
領域に相当する内周部側に突起状の突設部が多数形成さ
れ、データの記録再生を行なうデータ領域に相当する外
周部に同心円状または渦巻き状のグルーブが形成されて
なり、前記磁気ディスクにおけるCSS領域に相当する
内周部に設けられた前記突設部高さが5nm以上80n
m以下とされ、前記突設部高さをH(mm)、1mm 2
当たりの前記突設部の数をNとした時に、前記各突設部
の平均上面積A(mm 2 )が、(10 -5 /N・H) 2 ≦A
≦15×10 -2 /Nの範囲内にあることを特徴とする。
題を解決するために、請求項1に記載の突設部の密度が
111〜11100個/mm 2 の範囲とされたことを特
徴とする。
部分と、記録再生を行なう部分との2つの部分に分け、
前記CSS動作を行なう部分は、磁気ディスクの周速が
低く、出力信号の小さい磁気記録装置にとって不利な磁
気ディスク内周部に設け、記録再生を行なう部分は磁気
ディスク外周部に設けた。
クによれば、その内周部側のCSS領域に複数の突設部
を設けることにより、磁気ディスク回転時において、前
記各突設部間に正圧領域を発生させ、これに起因する気
流を発生させる。そして、この気流が磁気ヘッドに作用
して、磁気ヘッドを速やかに浮上させるものである。前
記突設部を形成していない通常の磁気ディスクにおいて
も回転によって気流を生じるが、突設部を形成した磁気
ディスクにあっては、回転開始時に突設部間の空気圧縮
効果により生じる正圧により、直ちに強い気流を発生さ
せ得るので、従来よりも速く磁気ヘッドを浮上する。よ
って、磁気ディスクの回転開始時に磁気ヘッドが磁気デ
ィスクに接触して、これを擦り付ける時間が短くなり、
磁気ディスクの損傷の恐れも少なくなる。さらに、前記
突起部の高さを一定にすることによって、磁気ヘッドの
浮上安定性をより確実に保証することができる。
ヘッドが磁気ディスクのCSS領域上に接触している際
に、前記磁気ヘッドは、CSS領域上に形成された複数
の突設部を介して磁気ディスクに接触する。すると、従
来の鏡面どうしの接触ではなくなるので、磁気ヘッドが
磁気ディスクに吸着する現象は生じない。よって、磁気
ヘッドの吸着現象に伴って従来生じていた磁気記録装置
の故障は生じない。
渦巻き状のグルーブを設けることにより、前記CSS領
域に形成された突設部との高さの差を低減することが可
能であって、従来データ領域にテクスチャーを形成して
いた磁気ディスクの問題とされていたCSS領域とデー
タ領域の境界部分における断差の低減を図ることが、で
き、このCSS領域とデータ領域の境界部分における磁
気ヘッドの浮上走行の安定性を確保することが可能であ
る。よって、安定した磁気記録特性を保証することがで
きる。
クスチャーを使用した場合には、そのテクスチャーの表
面粗さの調整が困難であり、磁気ヘッドの浮上走行中ヘ
ッドクラッシュ等を生じる問題を有していたが、本発明
による磁気記録装置においては、その磁気ディスクのデ
ータ領域に同心円状または渦巻き状等のグルーブを形成
するため、ヘッドクラッシュ等の問題を回避することが
できる。さらに、前記磁気ディスクにおける磁性膜に磁
気異方性を必要としない磁性膜に限らず、磁気異方性を
必要とする磁性膜をも使用することができ、磁気記録装
置に必要な保磁力を得ることが可能である。
SS領域の各突設部及びデータ領域の各突設部パターン
の高さをH(mm)、1mm2当たりの前記突設部の数
をNとした時に、前記各突設部の平均面積A(mm2)
を (10-5/N・H)2≦A≦15×10-2/N の範囲内で形成することにより、磁気ヘッドの媒体対向
面の表面積に対して、極めて良好な磁気ヘッドの浮上安
定性を維持することができ、安定した磁気記録特性を可
能するものである。
その内周部側のCSS領域においては、磁気ヘッドとの
吸着及び摺動抵抗(摩擦力)を低減させることができ、
CSSによる耐久性の向上を図り、外周部側のデータ領
域においては、このデータ領域上を浮上走行する磁気ヘ
ッドの浮上安定性を図るとともに、磁気ヘッドのさらな
る低浮上化を図ることを可能とする。そしてさらに、前
記CSS領域とデータ領域の境界領域における高さの設
計調整が可能であることから、前記境界領域における断
差を低減し、この境界領域上を走行する磁気ヘッドの浮
上安定性を図り、磁気記録特性の安定化を保証すること
ができる。
いて説明する。 (実施例1)図1は、本発明構造を採用した磁気ディス
クの実施例1を示すものである。この例の磁気ディスク
20は、金属、ガラスあるいは樹脂製などの円盤状の基
板Aの表面あるいは表裏両面に磁性膜、保護膜あるいは
必要に応じて複数の中間膜などを被覆した構成であっ
て、コンピュータの磁気記録装置などの磁気記録媒体と
して用いられるものである。
ディスク20について説明する。本実施例1における磁
気ディスクは、図1に示す径方向の内部側の所定範囲を
CSS領域21aとし、前記CSS領域21aの径方向
外周部側の所定領域を、データ領域22aとしている。
そのCSS領域21aに、高さが5nm以上80nm以
下の突設部21・・・が設けられ、データ領域22aに
は、高さが5nm以上の同心円状のグルーブ22・・・
が設けられ、前記各突設部21、グルーブ22の高さを
H(mm)、1mm2当たりの前記突設部21の数をN
とした時に、前記各突設部21・・・の平均上面積A
(mm2)が、 (10-5/N・H)2≦A≦15×10-2/N の範囲内にあるものとし、また、前記データ領域22a
に設けられたグルーブ22・・・については、その高さ
を5nm以上とし、その総計上面積が、前記グルーブ2
2の形成基板である磁気ディスクの外周部データ領域2
2aの全面積に対して、15%以下として設計されたも
のである。
おいて、前記グルーブ22・・・の総計上面積は、前記
データ領域22aの全面積において15%以下とするこ
とが必要であり、これは、前記CSS領域及びデータ領
域における突設部21・・・、グルーブ22の高さをH
(mm)、1mm2当たりの前記突設部の数をNとした
時に、前記各突設部21・・・の平均上面積A(m
m2)が、 (10-5/N・H)2≦A≦15×10-2/N とした前記突設部21・・・の形成密度の規定に相当す
るもので、前記形成密度で規定された突設部21・・・
を連続した形状のグルーブ22・・・とした場合、これ
を形成領域の面積に対する突設面形成面積で示すと、前
記グルーブ22・・・の突設面はその形成基板であるデ
ータ領域22aの全面積に対して15%以下となるもの
である。
ィスク20の製造方法について、図2及び図3を参照し
て説明する。本実施例1の磁気ディスク20を製造する
には、Al、Al合金あるいはガラスなどからなる円盤
状の基板23を用意し、この基板23に面取加工や表面
加工を施した後に、表面にNi−Pなどの被覆膜24を
メッキなどの手段により図2(a)に示すように形成す
る。
す段階でポリッシュ加工する。この工程において、被覆
膜24の表面のCSS領域21aには、先に示した形状
の突設部21A・・・を形成する。またデータ領域22
aには、先に示した形状の同心円状のグルーブ22A・
・・を形成する。そして、これら突設部21A・・・及
びグルーブ22A・・・の形成方法は、図3に示すよう
な工程からなるフォトリソグラフィー技術を用いた。
技術による前記突設部21・・・及びグルーブ22・・
・の形成方法について、以下に詳細に説明する。まず、
図3(b)に示すように、前記被覆膜24上面にフォト
レジスト29を載せ、この上にCSS領域21a及びデ
ータ領域22aには先に説明した突設部21・・・及び
グルーブ22・・・の形状を多数切り欠いたフォトマス
ク30を図3(c)に示すように被せる。そして、これ
を紫外線を含む光で露光した後、現像することにより、
図3(d)に示すような突設部29A・・・を形成さ
せ、これを図3(e)に示すようにエッチング処理した
後、図3(f)に示すようにフォトレジスト部分の剥離
処理を施すことにより、磁気ディスク基板Aを形成す
る。なお、この突設部21及びグルーブ22の形成方法
を説明する際の図3に示したフォトレジスト29は、ポ
ジ型の例であるが、ネガ型で上記突設部21、22を形
成しても良い。その際、レジスト29上面に載せるフォ
トマスク30は、ポジ型とは逆に前記突設部21、22
の形状部分にのみ前記フォトマスク30を残すこととな
る。
(d)に示すようなCrなどからなる下地膜25を被覆
する。そしてさらに、この下地膜25の上にCo−Ta
−Cr膜などからなる磁性膜26をスパッタなどの手段
で図2(e)に示すように被膜し、更にカーボンなどか
らなる保護膜27をスパッタなどの手段で、図2(f)
に示すように被膜し、更にフッ素系の潤滑膜28をディ
ップコート法などにより形成して磁気ディスク20を完
成する。
すポリッシュ加工後に突設部21A・・・及びグルーブ
22A・・・を形成するので、その上に形成される各膜
は、順次前記突設部21A・・・及びグルーブ22A・
・・上に被膜される結果、磁気ディスク20の表面のC
SS領域21a及びデータ領域22aには、前記突設部
21A・・・及びグルーブ22A・・・と同様な形状突
設部21・・・及びグルーブ22・・・が形成されるこ
ととなる。
途中で突設部21A・・・及びグルーブ22A・・・を
形成したが、突設部21A・・・及びグルーブ22A・
・・を形成する工程を最終工程の保護膜27の形成後に
行ない、保護膜27の上面のCSS領域21a及びデー
タ領域22aに前記形状の突設部21・・・及びグルー
ブ22・・・を形成しても良い。この場合は、保護膜2
7の上面の内周部側CSS領域21aに突設部21・・
・の型を多数形成し、かつ外周部側データ領域22aに
前記グルーブ22・・・の型を多数形成したスタンパを
押し付けて、一度に多数の突設部21・・・及びグルー
ブ22・・・を転写するようにしても良い。また、保護
膜27が硬い膜である場合は、保護膜27を形成する工
程の前に新たな中間膜を形成する工程を組み込み、この
中間膜にスタンパを用いて前記突設部21・・・及びグ
ルーブ22・・・を形成し、これに保護膜27を被せる
ことによっても前記突設部21・・・及びグルーブ22
・・・を一度に形成することができる。そしてさらに、
前記突設部21・・・及びグルーブ22・・・は、前述
したようなフォトエッチングだけでなく、放電加工、レ
ーザ加工等の適宜な加工方法により形成してもよく上記
方法に限定されるものではない。
CSS領域21aに設けられた突設部21の高さHを5
nm以上とした。この理由は、以下のような試験データ
によるものである。 (試験例1)前記磁気ディスク20の内周部側のCSS
領域21aに設けられた突設部21の高さHの下限を規
定するために、次のような試験を行なった。まず、磁気
ディスクとしては、ガラス基板A’にフォトエッチング
を施して角柱状の突設部21’を、図4に示すように相
互の間隔Lが等しくなるように正三角形状の配置で形成
し、このガラス基板A’上に図5に示すようにCrを素
材とした下地層25’、Co合金系を素材とした磁性層
26’、Cを素材とした保護層27’を順に設け、さら
に厚さ1nmの潤滑層28’を形成して、平均表面積9
μm2(9×10-6mm2)の角柱形状の突設部21’を
形成し磁気ディスクを製作した。そして、この突設部2
1’の高さH’をパラメータとした。
イプのフェライトヘッドを用いた。そして、上記磁気デ
ィスク20’と磁気ヘッドを用いてHDDに実装して、
ドライブ実装CSS試験を行ない、磁気ディスク20’
と磁気ヘッドとの摺動抵抗の関係について、前記突設部
21’の高さH’と摩擦係数の関係を調査する実験を行
なった。図6に前記試験結果を示す。摩擦係数について
は、前記磁気ディスク20’の起動トルクを磁気ディス
ク20’の半径で除すことにより静摩擦係数を求め、磁
気ディスク20’の回転立ち下がりプロファイルから慣
性法により算出することにより動摩擦係数を求めた。そ
して、CSS動作3万回を達成したものを「合格」、達
成しなかったものを「不合格」で表わした。なお、本試
験例1に用いたHDDのドライブ起動条件は、摩擦係数
1.2以下とした。
に、HDDドライブ起動条件の摩擦係数1.2以下を満
足し、かつ「合格」である前記突設部21’の高さH’
の下限は5nmであり、この突設部21’の高さH’が
5nm以下では突設部として機能しない事が判明した。
は、電磁変換特性を得るために必要な磁気ヘッドの浮上
量の制約により決定される。一般に、磁気ヘッドの浮上
量高さよりも低いドット高さであれば良いが、実際には
浮上高さよりも低くなる。そこで、突設部の高さH’の
上限を決定するために、以下のような試験を行なった。 (試験例2)まず、上記試験例1で用いた磁気ディスク
と同様の構成からなり、それぞれ内周部側に設けられた
突設部21’の高さH’を異にする数種の磁気ディスク
20’・・・を準備した。そして、AEセンサーを取り
付けたミニモノリシックタイプの磁気ヘッドを、前記磁
気ディスク20’・・・上で浮上させ、徐々に浮上高さ
を減じていった時に、前記磁気ヘッドと磁気ディスク2
0’・・・が接触して、AE信号が発生する時の浮上高
さを浮上限界とし、この浮上限界と突設部21’の高さ
H’を測定し、これらの関係を図7に示した。
の高さH’が、100nm以上では、磁気ヘッドの浮上
姿勢に揺らぎが認められ、安定した浮上は得られなかっ
た。そして、図7に示されているように、前記突設部2
1’の高さH’が、80nm以下では、磁気ヘッドは安
定して浮上した。つまり、以上のような結果は突設部2
1’の高さH’が低いほど、磁気ヘッドの低浮上に対応
できることを示しているものであるといえる。
ら判ることは、磁気ディスク20の内周部側CSS領域
21aに設けられる突設部21の高さHは、5nm以上
80nm以下が適当で、5nm以下では磁気ヘッドと磁
気ディスク20の内周部CSS領域21aに設けられた
突設部21の表面の吸着現象を防止できず、80nm以
上では磁気ヘッドの浮上安定性を保つことができず、磁
気ヘッドの低浮上化に対応することが難しいということ
である。
実施例1の磁気ディスク20において、磁気ディスク2
0の内周部CSS領域21a及びデータ領域22aに設
けられる突設部21の高さHは、5nm以上とし、磁気
ヘッドの浮上安定性を保ためにより好ましくは80nm
以下とすることにより、本実施例1の磁気ディスク20
は、磁気ヘッドの浮上安定性を保ことができ磁気ヘッド
低浮上化に対応することが可能である。
られた前記突設部21の高さH及び、前記突設部21の
平均上面積Aの関係について、図8から図10を参照し
つつ説明する。図8は、理想的な突設部21の形状と、
そのベアリングカーブと、その振幅分布を示す図であ
り、図9は前記理想的な突設部21形状を少し変形させ
た一構成例の突設部210形状と、そのベアリングカー
ブそしてその振幅分布図と、この突設部210の上面構
成図と、前記突設部210の平均面積を示す図であり、
図10はこれらと比較するための、従来のテクスチャー
の形状とそのベアリングカーブと、その振幅分布を示す
図である。
SS領域21aに設けられた突設部21の高さH及び突
設部21の平均上面積Aの関係は、図8(a)に示す断
面矩形の理想的な突設部21を、図8(b)に示すベア
リングカーブと、図8(c)に示す振幅分布とにより表
した場合に、振幅分布のピークの高さ、すなわちその平
均の振幅分布のピークの高さを突設部21の高さHと
し、突設部21の上面を前記平均高さにおいて完全な平
面とした時の面積を前記突設部21の平均上面積Aと
し、突設部21の前記平均高さ以上に形成された微細な
凹凸等による面積変化は突設部21の平均上面積Aとし
て考慮しないものとする。
に、その断面形状を示す突設部210の一構成例は、そ
のベアリングカーブ及び振幅分布は、図9(b)及び
(c)に示す通りとなる。そして、この構成例の突設部
210の高さHは、図9(c)における上下の振幅分布
のピーク間の距離hとされる。そしてまた、この突設部
210は、その表面部分に図9(a)に示すように微細
な凹凸が形成されているために、その表面の磁気ヘッド
との接触部分は、前記突設部210の上面に形成された
凹凸の凸部のみの接触部面積の和となり、事実上の上面
積は、図9(d)に示す突設部210の上面に形成され
た凹凸の表面積の和となるが、上述した定義に従って、
この突設部210の平均上面積Aを規定すると、図9
(d)の斜線部に示すように、この突設部210の平均
高さHにおける水平断面の面積をこの突設部210の平
均上面積Aとするものである。
10(a)に示し、図10(b)にそのベアリングカー
ブを図10(c)にその振幅分布を示し、上記図20、
21に示す突設部に対するデータの比較例として記載す
る。図10(c)より明かなように、前記テクスチャー
における振幅分布のピークは1つしかなく、上述したよ
うな突設部21、210とは、全くその性質を異にする
ものであり、前記突設部21、210を広い定義で定め
たとしても、前記テクスチャーは突設部21、210の
一部とはみなされないものである。
ィスク20のCSS領域に形成された突設部21の高さ
Hを、前記CSS領域21aにおいては5nm以上とし
て、各突設部21の高さをH(mm)、1mm2当たり
の前記突設部21の数をNとした時に、前記各突設部2
1の平均上面積A(mm2)が、 (10-5/N・H)2≦A≦15×10-2/N の範囲内にあるとした理由を以下に説明する。前記突設
部21の形成密度を上記のように規定した理由は、以下
に記すような試験例3から試験例5による試験データに
よるものである。試験例3から試験例5について説明す
る。
は、上記試験例1、2の磁気ディスク20’と同様な構
成で、ガラス基板A’にフォトエッチングを施して図4
に示すような角柱状の突設部21’・・・を相互の間隔
Lが等しくなるように正三角形状の配置で形成し、この
ガラス基板A’上にCrを素材とした下地層25’、C
o合金系を素材とした磁性層26’、Cを素材とした保
護層27’を順に設け、さらに厚さ0.5nmの潤滑層
28’を形成し、高さHを80nm(80×10-6m
m)、30nm(30×10-6)のそれぞれの角柱形状
の突設部21’が設けられた2種類の磁気ディスク2
0’・・・を製造した。そして、前記磁気ディスク2
0’における突設部21’・・・の数Nとその平均面積
Aをパラメータとした。
ックタイプのフェライトヘッドを用いた。そして、前記
構成からなる磁気ディスク20’と磁気ヘッドを用いて
磁気ディスク20’の突設部21の数Nと平均上面積A
と吸着力との関係を調査する試験を行なった。なお、前
記吸着力とは、磁気ヘッドを磁気ディス20’から相互
の当接面に対して直交する鉛直方向に離間させる時の力
とし、CSS動作を行なう前の初期状態での値とする。
そして、0.5g以上を吸着力大とし、0.5g未満を
吸着力小として評価した。
装置50を示し、図12に前記突設部21’の高さHを
80nmとした場合の突設部21’の数Nと平均上面積
Aと吸着力との関係を示す本試験例3の結果を示し、図
13に前記突設部21’の高さHを30nmとした場合
の突設部21’の数Nと平均上面積Aと吸着力との関係
を示す本試験例3の結果をそれぞれ示す。
測定方法の概略を図11に基づいて、以下に説明する。
まず、磁気ディスク20’は所定の試料台51に装着さ
れて固定される。そして、試料台51に固定された磁気
ディスク20’のCSS領域21’aの所定位置に、荷
重測定用のロードセルとワイヤ等の適宜な接続材料64
により接続された磁気ヘッド52が所定の当接力によっ
て当接させられる。この磁気ヘッド52と磁気ディスク
20’との当接力は、微動台53に配置されているマイ
クロメータヘッド等の微量送り54を動作させ、微動台
53の上下移動部材55に固着させた荷重付与部材56
を図中両矢印Wで示す上下方向に移動させることにより
行なわれる。その後、荷重付与部材56を磁気ヘッド5
2から離間させた後、この状態で前記ロードセル57を
図中矢印Vで示す方向へ移動させることにより、磁気ヘ
ッド52を磁気ディスク20’から相互の当接面に対し
て直交する鉛直方向に所定速度で離間させる。そして、
この時の力を荷重−電圧変換器58を介して記録計とし
てのペンレコーダー59に記録して吸着力を測定する。
モータ等の適宜な駆動手段60の回転駆動力を、所望の
速度制御手段61を用いて制御した状態で親ネジ62に
伝達し、前記親ネジ62を図中両矢印Zで示す回転方向
の所望方向に回転させ、前記親ネジ62に噛合されたナ
ット63を図中両矢印Xで示す上下方向の所望方向に移
動させる、このナット63に固着した支持部材64を介
して行うものである。
て測定された前記磁気ディスク20’の突設部21’の
高さHを80nmとした場合の突設部21’の数Nと平
均上面積Aと吸着力との関係及び、設部21’の高さH
を30nmとした場合の突設部21’の数Nと平均上面
積Aと吸着力との関係を示す図12及び図13より明白
なことは、適正な吸着力小の領域を挟んで、吸着力大の
領域が存在することが判明したことである。この吸着力
大には、吸着力大(1)と吸着力大(2)との2種類の
領域がある。一方の吸着力大(1)の領域は、磁気ヘッ
ドと磁気ディスク20’との接触面積が大きいために吸
着力が大きいものであり、他方の吸着力大(2)の領域
は、磁気ディスク20’が弾性変形し、前記磁気ディス
ク20’は磁気ヘッドと突設部21’及び突設部21’
以外の部分でも当接して、このため接触面積が増加して
吸着力が大きくなるものである。よって、これらの吸着
力の大きい各領域においては前記突設部21’の機能が
発揮されない。
果とを比較すると、突設部21’の高さHの値により、
吸着力大(2)の領域が相違することがわかる。そし
て、前記突設部21’の高さをH(mm)、1mm2当
たりの突設部21’の数をNとすると、突設部21’の
平均上面積A(mm2)は、 (10-5/N・H)2≦A≦15×10-2/N の範囲内にある場合にのみ吸着力が小さくなることが判
明した。
構成からなる磁気ディスクに設けられた突設部21’の
数Nと前記突設部の平均上面積Aと最大摩擦係数との関
係を調査する試験を行ない、前記磁気ディスク20’の
CSS領域に形成される突設部21’の形成密度の数値
規定を確認するための試験を行なった。 (試験例4)まず、磁気ディスクとしては、上述した試
験例3と同様にガラス基板A’にフォトエッチングを施
して、図4に示すように角柱状の突設部21’・・・を
相互の間隔Lが等しくなるように正三角形状の配置で形
成し、このガラス基板A’上にCrを素材とした下地層
25’Co合金系を素材とした磁性層26’、Cを素材
とした保護層27’を順に設け、さらに厚さ1nmの潤
滑層28’を形成し、平均上面積9μm2、高さ30nm
の角柱状の突設部21’・・・を形成した磁気ディスク
20’を製造した。そして、前記磁気ディスク20’に
おいて、1mm2当たりの突設部21’の数Nをパラメ
ータとした。
ックタイプのフェライトヘッドを用いた。そして、上記
構成からなる磁気ディスク20’と磁気ヘッドを用いて
HDDに実装して、ドライブ実装CSS試験を行ない、
磁気ディスク20’の1mm2当たりの突設部21’の
数Nと、最大摩擦係数との関係を調査する試験を行なっ
た。なお、最大摩擦係数とは、所定回数のCSS動作を
行なった後に、磁気ディスク20’を1rpmの回転速
度で1回転させた時の摺動抵抗(摩擦力)を荷重として
ロードセルを用いて測定し、その最大荷重を磁気ヘッド
のロード荷重で除することにより算出して求めた。そし
て、最大摩擦係数1を越えた場合を「不合格」とし、最
大摩擦係数1以下を「合格」として評価した。図14に
本試験例4の試験結果を示す。
うに、最大摩擦係数は、前述した試験例3の結果と同様
に、磁気ディスク上に設けられた突設部21’の高さを
H(mm)、1mm2当たりの突設部21’の数をNと
すると、前記突設部21’の平均上面積A(mm2)
は、 (10-5/N・H)2≦A≦15×10-2/N の範囲内にある場合にのみ最適範囲となることが判明し
た。
構成からなる磁気ディスクに設けられた突設部21’の
数Nと前記突設部21’の平均面積Aと最大摩擦係数と
の関係を調査する試験を行ない、前記磁気ディスクのC
SS領域に形成される突設部21’の形成密度の数値規
定を確認するための試験を行なった。 (試験例5)まず、磁気ディスクとしては、上記試験例
3及び試験例4と同様に、ガラス基板A’にフォトエッ
チングを施して、その平均表面積9μm2、高さ60nm
の角柱形状の突設部21’を、図4に示すように相互の
間隔Lが等しくなるような正三角形状の配置で556個
/mm2に形成し、このガラス基板A’上にCrを素材
とした下地層25’、Co合金系を素材とした磁性層2
6’、Cを素材とした保護層27’、潤滑層28’を順
に設け、一方、半径25mm以上のデータ領域22’a
には、高さ30nm、平均表面積9μm2の角柱状の突設
部22’を上記内周部に設けられた突設部21’と同様
に形成した構成からなる磁気ディスク20’を製作し
た。そして、この磁気ディスク20’の潤滑層28’の
厚さをパラメータとした。
ノリシックタイプのフェライトヘッドを用いた。そし
て、上記構成からなる磁気ディスク20’と磁気ヘッド
を用いて潤滑層28’の厚さとドラッグ試験における動
摩擦係数の関係を調査する試験を行なった。動摩擦係数
は、前述した試験例4の最大摩擦係数と同様な方法によ
り求めた。この結果を図15に示す。図15中の動摩擦
係数の値は10万パスまでの間の変動の範囲で示してあ
る。動摩擦係数の許容範囲を1.0以下とすると、潤滑
層28’の厚さは0.5nm以上10nm以下が適正範
囲であることが判明する。
1の磁気ディスク20によれば、CSS特性及び吸着性
を従来の磁気ディスクに比べて著しく向上させることが
できるとともに、磁気ディスク20の内周部CSS領域
21aに形成する突設部21の設計パラメータを最適範
囲で確実に規定することができる。そして、前記突設部
21の設計パラメータは、磁気ディスク20のCSS領
域21aに突設部21を形成する上で極めて実用的であ
り、磁気ディクス表面との吸着を回避し、かつ磁気ヘッ
ドの浮上安定性を保証できる前記突設部21を高精度で
確実に形成することが可能である。
ディスク20の内周側のCSS領域21aに設けられた
突設部21についての磁気ディスク20上における形成
密度を規定するための各試験例を示しているが、磁気デ
ィスク20の外周部側のデータ領域22aに設けられた
グルーブ22においても、前記試験例4及び5と同様の
試験を行なった結果、前記試験例4及び5と同様の結果
を得ることができた。つまり、外周部のデータ領域22
aに設けられたグルーブ22においても、その高さ5n
m以上として、各突設部パターン22の高さをH(m
m)、1mm2当たりの前記突設部パターン22の数を
Nとした時に、前記グルーブ22の平均上面積A(mm
2)が、 (10-5/N・H)2≦A≦15×10-2/N の範囲内で形成した場合に、データ領域22aにおける
磁気ヘッドの浮上安定性を確実に維持することができ、
磁気記録特性の安定化を保証することが可能である。
る磁気ディスクは、CSS領域には円筒状の突設部21
・・・を形成し、データ領域22aには同心円状のグル
ーブ22・・・を形成したが、前記CSS領域に形成さ
れた突設部21・・・の形状は、図16に示すような前
記円筒状のものに限らず、図17に示すような六角柱状
のもの、図18に示すような円錐台形状のもの等の突設
状で、上記実施例1の形成高さ、形成密度等の形成条件
を満たしているものであれば、上記実施例1に用いた円
筒状の突設部21と、同様の効果を奏することが可能で
ある。また、データ領域22aに形成した同心円状のグ
ルーブ22においても、これに代えて、図19に示すよ
うな渦巻き状のグルーブ222・・・、または図20に
示すような編目状の突設面223を、前記データ領域2
2aに形成した磁気ディスク20a、20bにおいて
も、前記グルーブ222または突設面223が、上記実
施例1に示した形成密度、形成高さ等の条件を満たして
いるものであれば、上記実施例1の磁気ディスクと同様
の効果を奏することができる。
20におけるCSS領域21aに形成される突設部21
・・・は、図21及び図22に示すような断面形状を有
する突設部に種々の変更が可能である。図21に示す所
定高さHの突設部70は、凹凸のない環状の基板24a
の表面に上記実施例1の磁気ディスク20の構成を説明
する際に述べた下地層25、磁性層26、保護層27を
形成し、この保護層27上にフォトレジストを塗工し、
所定の形状のフォトマスクを用いて露光し、現像、エッ
チング等を行ない、フォトレジストを基板から除去する
フォトエッチングを施すことにより、所望形状の突設部
27Aを形成し、この後、この突設部27Aを設けた保
護層27の表面に前述した潤滑層28を所定の厚さで形
成したものである。
前記保護層27と同一素材からなる基板24bを用い、
この基板24bにフォトレジストを塗工し、所定形状の
フォトマスクを用いて露光し、現像、エッチング等を行
ないフォトレジストを基板から除去するフォトエッチン
グを施すことにより、所望形状の突設部24Bを形成
し、この後この突設部24Bを設けた基板24bの表面
に、前記実施例1の磁気ディスクの構成例を説明する際
に述べた下地層25、磁性層26を所定の厚さで形成
し、次いで前記突設部24B表面の下地層25、磁性層
26を機械的方法あるいは化学的方法の適当な手段によ
って除去し、その後、前述した潤滑層28を所定の厚さ
で形成したものである。なお、上記構成からなる図2
1、図22に示した突設部70、80はCSS領域のみ
ならず、データ領域に形成されるグルーブまたは突設面
等にも同様な断面構造のものを適用することができるの
は勿論である。
CSS領域及びデータ領域に形成される突設部及びグル
ーブまたは突設部等の表面に潤滑層28を形成しないも
のでも、上記実施例1の磁気ディスクと同様の効果を奏
することができる。
スクによれば、磁気ディスクに形成する突設部の設計パ
ラメータを上記のような最適範囲で確実に規定すること
により、優れた技術的効果を有する磁気ディスクを高精
度で確実に形成することが可能で、歩留まりの向上を図
ることができる。
て、以下に詳細に説明する。 (実施例2)本実施例2の磁気ディスク100は、図2
3に示すように、その内周部側の前記CSS領域110
aにはドット状の多数の突設部110・・・が、磁気デ
ィスクの表面軸心から外周方向に向かって突設されてい
る。前記突設部110の形状は、その高さが5nm以上
であって、上記実施例1で述べたように、図16に示す
ような円筒状のもののように、高さ方向と直交する断面
積が一定のものだけに限らず、仕様により前記突設部1
10が摩滅して高さが変化した場合に、磁気ヘッドと当
接する前記突設部110の平均表面積Aが前記各突設部
110の高さをH(mm)、1mm2当たりの前記突設
部110の数をNとした時に、 (10-5/N・H)2≦A≦15×10-2/N の式を満たすものであれば、図17に示すような六角柱
状のもの、あるいは図18に示すような円錐台状のもの
等、突設状のものであれば種々のものを採用することが
可能である。
ータ領域120aには、所定形状の多数の突設部パター
ン120・・・が、磁気ディスク100の表面軸心から
外周方向に向かって突設されている。そして、前記突設
部120の形状は、その高さが5nm以上より好ましく
は80nm以下であって、図24に示すようなV字状の
もののように高さ方向と直交する断面積が一定のものだ
けに限らず、仕様により突設部パターン120が摩滅し
て、高さが変化した場合にも、磁気ヘッドと当接する前
記突設部バターン120の平均表面積Aが前記各突設部
パターン120の高さをH(mm)、1mm2当たりの
前記突設部パターン120の数をNとした時に、 (10-5/N・H)2≦A≦15×10-2/N の式を満たすものであれば、図26に示すような矩形状
のもの、図27に示すX状のもの等種々のものを採用す
ることが可能である。なお、上記構成からなる本実施例
2の磁気ディスク100は、上述したような上記実施例
1の磁気ディスク20と同様な製造工程で製造すること
ができる。
0上に形成される突設部パターン120・・・の形状
が、図24に示すようなV字状の形状のものとすると、
以下のような特別な効果を奏することができる。図24
に示すV字状の突設部23は、直線状の空気案内部32
a、32aをV字状に接合して構成されたもで、この空
気案内部32a、32aに挟まれて構成される平面三角
状の空間領域は空気圧縮部32bと称されている。
を備えた磁気ディスク100においては、この磁気ディ
スク100が回転し始めると、突設部32も空気中を移
動する。そして、前記突設部32の空気案内部32bに
入り込んだ空気は、空気案内部32a、32aで両側か
ら圧縮されるので、前記突設部32の上方には、気圧の
高い正圧の領域が発生する。
に形成された前記突設部32・・・は、それぞれの上方
に正圧領域を形成しつつ回転するので、大きな気流を生
じさせ、この気流により生じる揚力によって前記磁気デ
ィスク100のデータ領域120aを浮上走行する。こ
こで、突設部32のような空気圧縮部32bを持たない
図16〜図17に示すような形状の突設部33、34、
35が形成された磁気ディスクにおいても、また、こう
した突設部が形成されていない磁気ディスクにおいて
も、回転によって気流を生じることができるが、突設部
32・・・を形成した磁気ディスク100にあっては、
その回転作動時においては前記突設部32の空気圧縮効
果により生じる正圧により、直ちに強い気流を発生させ
得るので、従来の突設部が形成されていない磁気ディス
クよりは勿論の事、図16〜図18に示すような形状の
突設部が形成されて磁気ディスクよりも、磁気ヘッドの
浮上安定性を確実に保持することができるとともに、磁
気ヘッドの低浮上化を保証することができる。
突設部パターン32が奏する効果と同様な効果が得られ
る突設部の変形例について、以下に示す。図25に示す
形状の突設部パターン36は、この例の突設部パターン
36が形成された磁気ディスク20において、前記突設
部パターン36の空気圧縮部36bの下方であって、磁
気ディスク20の表面部分に、空気圧縮補助用の溝部2
0aを形成した例である。この溝部20aの深さは、突
設部パターン36において、磁気ディスク20の回転方
向の前方側36Aの下方側で深く、磁気ディスク20の
回転方向の後方側36Bの下方側で浅くなるように形成
されている。
圧縮部36bの体積を大きくし、空気案内部36a、3
6aが圧縮する空気量を多くすることができるので、こ
れにより、図7に示す構成よりも高い正圧を発生させる
ことができ、磁気ヘッドをより早く浮上させることがで
きる。
図24、図25に示す突設部パターン32、36の変形
例で、この突設部パターン37は、空気案内部37a、
37aを壁部37Aで連結して構成したコ字状に形成さ
れ、空気案内部37a、37aと壁部37Aとで囲まれ
た領域が空気圧縮部37bとされている。この構成の突
設部パターン37によっても、先に記載した突設部32
と同様な効果を得ることができる。
は、空気案内部38a、38aをX字状に結合して構成
され、空気案内部38aの端部と他の空気案内部38a
の端部との間に空気圧縮部38bが形成されている。こ
の構成の突設部パターン38によっても、先に記載した
突設部パターン32及び37と同様な効果を得ることが
できる。
は、横長の壁部39Aの両端部に、短い空気案内部39
a、39aを直角に延設したものである。この構成の突
設部パターン39によっても、先に記載した突設部パタ
ーン32、37、38と同様な効果を得ることができ
る。
形成される前記突設部パターン120の形状は、データ
領域120a上を浮上走行する磁気ヘッドの浮上安定性
を維持し、磁気記録特性の安定化を保証することが目的
であり、その高さが5nm以上より好ましくは80nm
以下であり、磁気ヘッドと当接する前記突設部パターン
120の平均表面積Aが前記突設部パターン120の高
さをH(mm)、1mm2当たりの前記突設部120の
数をNとした時に (10-5/N・H)2≦A≦15×10-2/N の式を満たすものであって、磁気ヘッドの浮上安定性を
保持し、磁気特性を保証できるものであれば、先に図示
した形状に限らないのは勿論である。
100におけるCSS領域110aに形成される突設部
110・・・は、上記実施例1と同様に図21及び図2
2に示すような断面形状を有する突設部に種々の変更が
可能であり、こうした図21及び図22に示すような断
面形状を上記データ領域120aに形成される突設部パ
ターン120に適用することかできるのは勿論である。
さらに、前記突設部110及び突設部パターン120に
潤滑膜28を形成しないものにおいても、上記実施例2
の磁気ディスク100と同様の効果を奏することができ
る。
域120aに形成される突設部パターン120・・・の
配列状態と大きさの関係について説明する。上述したよ
うな形状からなる突設部パターン120・・・を磁気デ
ィスク100のデータ領域120aに設ける場合、前記
突設部パターン120・・・を内周部側に同心円状に形
成する配列構成の他に、図29に示すような磁気ディス
ク100の回転方向に沿って、突設部パターン40〜4
4の大きさを外周部側から内周部側に順次小さくする構
成のものが突設部パターン120・・・の配列構成例と
して挙げられる。
状態の他の例を示すものである。この例においては、磁
気ディスク20の径方向に突設部パターン40、41、
42、43を順次配列しているが、各突設部パターン4
0〜44を磁気ディスク20の周方向に千鳥状に配列し
ている。前記したように突設部パターン40〜44の配
列には種々の配列方法があるが、いずれの配列方法を適
用しても良い。
2における磁気記録装置においても、上記実施例1と同
様に、その磁気ディスクのCSS領域及びデータ領域さ
らに、前記CSS領域とデータ領域の境界部分における
磁気ヘッドの浮上安定性を保持できるとともに、磁気デ
ィスクを構成する磁性膜が磁気異方性を必要としない磁
性膜に限らず、磁気異方性を必要とする磁性膜をも使用
可能で磁気記録装置に必要な保磁力を得ることができ
る。
スクによれば、その内周部側のCSS領域に複数の突設
部を設けることにより、磁気ディスク回転時において、
前記各突設部間に正圧領域を発生させ、これに起因する
気流を発生させる。そして、この気流が磁気ヘッドに作
用して、磁気ヘッドを速やかに浮上させるものである。
前記突設部を形成していない通常の磁気ディスクにおい
ても回転によって気流を生じるが、突設部を形成した磁
気ディスクにあっては、回転開始時に突設部間の空気圧
縮効果により生じる正圧により、直ちに強い気流を発生
させ得るので、従来よりも速く磁気ヘッドを浮上する。
よって、磁気ディスクの回転開始時に磁気ヘッドが磁気
ディスクに接触して、これを擦り付ける時間が短くな
り、磁気ディスクの損傷の恐れも少なくなる。さらに、
前記突起部の高さを5〜80nmの範囲内にすることに
よって、磁気ヘッドとの摩擦係数を適度な範囲に抑制す
ることができると同時に、磁気ヘッドの浮上姿勢に揺ら
ぎを生じることなく浮上走行できるので、磁気ヘッドの
浮上安定性をより確実に保証することができる。
ヘッドが磁気ディスクのCSS領域上に接触している際
に、前記磁気ヘッドは、CSS領域上に形成された高さ
5〜80nmの複数の突設部を介して磁気ディスクに接
触する。すると、従来の鏡面どうしの接触ではなくなる
ので、磁気ヘッドが磁気ディスクに吸着する現象は生じ
ない。よって、磁気ヘッドの吸着現象に伴って従来生じ
ていた磁気記録装置の故障は生じない。
渦巻き状のグルーブを設けることにより、前記CSS領
域に形成された突設部との高さの差を低減することが可
能であって、従来データ領域にテクスチャーを形成して
いた磁気ディスクの問題とされていたCSS領域とデー
タ領域の境界部分における断差の低減を図ることが、で
き、このCSS領域とデータ領域の境界部分における磁
気ヘッドの浮上走行の安定性を確保することが可能であ
る。よって、安定した磁気記録特性を保証することがで
きる。なお、前記CSS領域に設けられた突設部とデー
タ領域に設けられた突設部パターンとの高さの高低は、
任意な設計調整が可能である。
クスチャーを使用した場合には、そのテクスチャーの表
面粗さを調整が困難であり、磁気ヘッドの浮上走行中ヘ
ッドクラッシュ等を生じる問題を有していたが、本発明
による磁気記録装置においては、その磁気ディスクのデ
ータ領域に同心円状または渦巻き状等のグルーブを形成
するため、ヘッドクラッシュ等の問題を回避することが
できる。さらに、前記磁気ディスクにおける磁性膜に磁
気異方性を必要としない磁性膜に限らず、磁気異方性を
必要とする磁性膜をも使用することができ、磁気記録装
置に必要な保磁力を得ることが可能である。
ッドに接する側には厚さ0.5nm以上で10nm以下
の潤滑層を設けているので、繰り返し多数回行なわれる
磁気ヘッドの磁気ディスクに対する浮上走行と摺動動作
を含めたCSS動作によっても動摩擦係数が大きくなる
ことがなく、吸着や損傷を引き起こすおそれの少ない、
より安全性の高い磁気ディスクを提供することができ
る。
11〜1110個/mm 2 の範囲とすることにより、最
大摩擦係数の値を抑えることができ、前述の潤滑層の効
果と相俟って吸着や損傷を引き起こすおそれの少ない、
より安全性の高い磁気ディスクを提供することができ
る。
SS領域の各突設部及びデータ領域の各突設部パターン
の高さをH(mm)、1mm2当たりの前記突設部の数
をNとした時に、前記各突設部の平均面積A(mm2)
を (10-5/N・H)2≦A≦15×10-2/N の範囲内で形成することにより、磁気ヘッドの磁気ディ
スクに対する吸着力を小さく範囲に抑制することがで
き、磁気ヘッドの媒体対向面に対して、極めて良好な磁
気ヘッドのCSS特性を維持することができ、安定した
磁気記録特性を可能することができる。
その内周部側のCSS領域においては、磁気ヘッドとの
吸着及び摺動抵抗(摩擦力)を低減させることができ、
CSSによる耐久性の向上を図り、外周部側のデータ領
域においては、このデータ領域上を浮上走行する磁気ヘ
ッドの浮上安定性を図るとともに、磁気ヘッドのさらな
る低浮化を図ることを可能とする。そしてさらに、前記
CSS領域とデータ領域の境界領域における高さの設計
調整が可能であることから、前記境界領域における断差
を低減し、この境界領域上を走行する磁気ヘッドの浮上
安定性を図り、磁気記録特性の安定化を保証することが
できる。
ディスクを示す概略図である。図1(b)は、図1
(a)の側断面図である。図1(c)は、図1(b)の
要部拡大図である。
クの製造方法を説明するための図である。
クに設けられる突設部をフォトリソグラフィー技術によ
り形成する形成工程を説明するための図である。
おける磁気ディスクのCSS領域に設けられた突設部の
配列状態を説明するための図である。
ける磁気ディスクのCSS領域に設けられた突設部の断
面形状を説明するための図である。
を示す図である。
を示す図である。
設けられる突設部の理想的な形状を示す図である。図8
(b)は、図8(a)に示す突設部を設けた磁気ディス
クにおけるベアリングカーブを示す図である。図8
(c)は、図8(a)に示す突設部を設けた磁気ディス
クにおける振幅分布を示す図である。
設けられる突設部の一構成例を示す図である。図9
(b)は、図9(a)に示す突設部を設けた磁気ディス
クにおけるベアリングカープを示す図である。図9
(c)は、図9(a)に示す突設部を設けた磁気ディス
クにおける振幅分布を示す図である。
けられ使用されていたテクスチャーの形状を示す図であ
る。図10(b)は、図10(a)に示すようなテクス
チャーが設けられた磁気ディスクにおけるベアリングカ
ーブを示す図である。図10(c)は、図10(a)に
示すようなテクスチャーが設けられた磁気出ィクスにお
ける振幅分布を示す図である。
試験例3における磁気ディスクに対する磁気ヘッドの吸
着力測定装置を示す概略図である。
験結果を示す図である。
験結果を示す図である。
験結果を示す図である。
験結果を示す図である。
スクに設けられた突設部の一構成例を示す図である。
スクに設けられた突設部の一構成例を示す図である。
スクに設けられた突設部の一構成例を示す図である。
設けられた渦巻き状のグルーブの例を示す図である。
設けられた編目状の突設面の構成を示す図である。
スクの突設部の一構成例の側断面を示す図である。
スクの突設部の一構成例の側断面を示す図である。
概略構成図である。図23(b)は、図23(a)の即
断面図である。図23(c)は、図23(b)の要部拡
大図である。
データ領域に設けられた突設部パターンの一構成例を示
す図である。
データ領域に設けられた突設部パターンの一構成例を示
す図である。
データ領域に設けられた突設部パターンの一構成例を示
す図である。
データ領域に設けられた突設部パターンの一構成例を示
す図である。
データ領域に設けられた突設部パターンの一構成例を示
す図である。
突設部パターンの配列例を示す図である。
突設部パターンの配列例を示す図である。
が設けられ、データ領域にテクスチャーが形成された構
成からなる磁気ディスクを示す概略構成図である。図3
1(b)は、図31(a)の側断面図である。図31
(c)は、図31(b)の要部拡大図である。
る磁気ディスク基板の側断面を示す概略図である。図3
2(b)は、図32(a)の表面に積層された積層膜の
断面構造を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 磁気ヘッドによって情報の読み書きがな
され、回転駆動されるとともに、基板上に磁性層と保護
層と潤滑層が被覆された磁気ディスクにおいて、 磁気ディスクの基板の表面と裏面の少なくとも一方にお
いて磁気ヘッドの浮上を行うCSS領域に相当する内周
部に突起状の突設部が多数形成され、データの記録再生
を行なうデータ領域に相当する外周部に同心円状または
渦巻き状のグルーブが形成されてなり、前記磁気ディスクにおけるCSS領域に相当する内周部
側に設けられた前記突設部高さが5nm以上80nm以
下とされ、前記突設部高さをH(mm)、1mm 2 当た
りの前記突設部の数をNとした時に、前記各突設部の平
均上面積A(mm 2 )が、 (10 -5 /N・H) 2 ≦A≦15×10 -2 /N の範囲内にあり、前記潤滑層の厚さが0.5nm以上、
10nm以下とされてなる ことを特徴とする磁気ディス
ク。 - 【請求項2】 前記突設部の密度が111〜1110個
/mm 2 の範囲とされたことを特徴とする請求項1記載
の磁気ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4246634A JP3050998B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 磁気ディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4246634A JP3050998B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 磁気ディスク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06103563A JPH06103563A (ja) | 1994-04-15 |
JP3050998B2 true JP3050998B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=17151325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4246634A Expired - Fee Related JP3050998B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 磁気ディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3050998B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0817155A (ja) * | 1994-06-30 | 1996-01-19 | Sony Corp | 磁気ディスク |
JP2783181B2 (ja) * | 1995-03-08 | 1998-08-06 | 日本電気株式会社 | 固定磁気ディスク装置の製造方法 |
US5798884A (en) | 1995-12-13 | 1998-08-25 | International Business Machines Corporation | Multiple zone data storage system and method |
US6118632A (en) * | 1997-02-12 | 2000-09-12 | International Business Machines Corporation | Magnetic disk stack having laser-bump identifiers on magnetic disks |
US6320728B1 (en) * | 1998-05-19 | 2001-11-20 | Seagate Technology Llc | Laser textured magnetic surface micro-ridges/grooves to enhance magnetic recording performance |
US7227717B1 (en) * | 2001-06-18 | 2007-06-05 | Seagate Technology Llc | Asymmetric disk surface properties in one head disk drives |
-
1992
- 1992-09-16 JP JP4246634A patent/JP3050998B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06103563A (ja) | 1994-04-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2503166B2 (ja) | エア・ベアリング・スライダ及びディスク記録装置 | |
US5526204A (en) | Low drag liquid bearing recording head | |
US7787216B2 (en) | Magnetic head slider and disk drive with reduced damage to recording medium | |
US6243222B1 (en) | Load/unload method for sliders in a high speed disk drive | |
US20020181153A1 (en) | Slider air bearing surface having improved fly height profile characteristics | |
JP2003151233A (ja) | 平滑面磁気ディスク対応ヘッドスライダ、ヘッドスライダアッセンブリ、および磁気ディスク装置、ならびに磁気ディスクの検査・製造方法、および磁気ディスク装置の組み立て方法 | |
US6496332B1 (en) | Head slider for flexible magnetic disk | |
US20020071216A1 (en) | Disc drive having an air bearing surface with trenched contact protection feature | |
US5561570A (en) | Dynamically loaded suspension for contact recording | |
JP3050998B2 (ja) | 磁気ディスク | |
US6574074B2 (en) | Air bearing surface design for inducing roll-bias during load/unload sequence | |
US6103339A (en) | Light texture process of fabricating a magnetic recording media | |
US6552872B2 (en) | Magnetic disk drive capable of preventing stiction of magnetic head | |
JP2901437B2 (ja) | 磁気ディスク及び磁気ヘッド | |
JP2975220B2 (ja) | 磁気記録媒体及び磁気ヘッド及び磁気記録装置 | |
JP2005078708A (ja) | 磁気ディスクおよびこれを備えた磁気ディスク装置 | |
US5053904A (en) | Hard disk driving device having a plurality of head sliders with equalized flotation height | |
JP2902521B2 (ja) | 磁気ディスクおよび磁気ヘッドならびに磁気記録装置 | |
JPH03127327A (ja) | 磁気デイスクとその製造法及び磁気デイスク装置 | |
JP2902839B2 (ja) | 磁気ディスクと磁気ヘッドおよびそれらの製造方法 | |
JPH09106528A (ja) | 磁気ヘッドアセンブリ及び磁気ディスク装置 | |
JP2777499B2 (ja) | 磁気ディスク | |
JP2910960B2 (ja) | 磁気ディスク及び磁気記録装置 | |
JPH05334665A (ja) | 磁気ディスク | |
JP2006209839A (ja) | サーボ・トラック・ライタ、磁気ディスク装置及び磁気ディスク装置の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000229 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331 Year of fee payment: 10 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331 Year of fee payment: 10 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |