[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2922793B2 - 積層シ−ト - Google Patents

積層シ−ト

Info

Publication number
JP2922793B2
JP2922793B2 JP6226320A JP22632094A JP2922793B2 JP 2922793 B2 JP2922793 B2 JP 2922793B2 JP 6226320 A JP6226320 A JP 6226320A JP 22632094 A JP22632094 A JP 22632094A JP 2922793 B2 JP2922793 B2 JP 2922793B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melting point
mesh cloth
heat
synthetic resin
flat yarn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6226320A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0890695A (ja
Inventor
増男 矢吹
善英 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hagihara Industries Inc
Original Assignee
Hagihara Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hagihara Industries Inc filed Critical Hagihara Industries Inc
Priority to JP6226320A priority Critical patent/JP2922793B2/ja
Publication of JPH0890695A publication Critical patent/JPH0890695A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2922793B2 publication Critical patent/JP2922793B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙や布などの基材に防
水性やシ−ル性を付与するために合成樹脂ラミネ−ト加
工を施されたシ−トであって、高強力を有しかつ積層体
として接合強力に優れた剥離し難苦い積層シ−トに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】包装用をはじめとしてクラフト紙、布、
繊維状不織布、アルミ箔などのシ−ト基材に合成樹脂を
ラミネ−トした積層シ−トが多く使用されているが、こ
れはラミネ−ト加工によってシ−ト基材単体が有する特
徴に防水性やガスバリヤ性或いはヒ−トシ−ル性など付
加価値を付与することで用途を拡大できるものとして盛
んに開発されている。また、強力に劣るシ−ト基材を補
強するために、合成樹脂製フラットヤ−ンのメッシュク
ロスを貼り合わせることが行われており、通常は、シ−
ト基材とメッシュクロスの間にサンド樹脂としてラミネ
−ト層を介在させて圧接して積層シ−トとする、或いは
シ−ト基材にメッシュクロスを重ね合わせて該メッシュ
クロス上面からラミネ−ト樹脂を被覆してクロス目隙部
を通して樹脂とシ−ト基材を接着して積層シ−トとした
ものである。
【0003】このようなメッシュクロスを補強した積層
シ−トは全面的にラミネ−ト層で一体化されているが、
前者の場合はメッシュクロスを構成するフラットヤ−ン
の経緯の交差部が浮いた状態で積層体の外側に位置する
ため外観上好ましくなく表面平滑性に劣ったものとな
り、一方、後者の場合はメッシュクロスは積層シ−トの
中間に位置するためにフラットヤ−ンとシ−ト基材の当
接面が非接着の状態となり積層体として接合強力が劣り
剥離しやすいものとなる点で問題となることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
シ−ト基材と補強部材に合成樹脂ラミネ−ト加工を施し
た積層体において、高強力であってかつ強固に各部材が
一体化をなし積層体として剥離し難苦く、さらには効率
よく低廉に製造することが可能な積層シ−トを提供する
ことを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、高融点成分で
芯層6を形成しかつ低融点成分で表裏両面の外層7を形
成した複層フラットヤーン5を経緯条に用いて織成され
る格子状に開口部を形成した熱融着性メッシュクロス3
の裏面にシート基材2を重ね合わせ、該熱融着性メッシ
ュクロス3の上面に、前記複層フラットヤーン5の低融
点成分の融点を超え、かつ高融点成分の融点未満の融点
を有する合成樹脂を用いた合成樹脂フィルム4を溶融押
出ラミネート法により被覆して積層されたことを特徴と
する積層シートである。
【0006】本発明において、熱融着性メッシュクロス
3は、高融点成分の芯層6と低融点成分の外層7からな
る複層フラットヤ−ン5を経緯条に用いて織成されたも
のであって、ここで複層フラットヤ−ン5とは、多層で
のTダイフラット法やインフレ−ション法により共押出
積層された、或いは逐次押出ラミネ−ト法で積層された
芯層と両外層で構成の3層フィルムを細断した後に縦一
軸延伸して得られる複合偏平糸条である。複層フラット
ヤ−ン5の構成を図3に示す。
【0007】複層フラットヤ−ン5の芯層6及び外層7
をなす合成樹脂としては安定品質と連続生産性において
熱可塑性合成樹脂が該当するものであり、芯層となる高
融点成分の熱可塑性合成樹脂として、例えば、ポリプロ
ピレン、高密度ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニル
アルコ−ル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、お
よびこれらの系列に属する共重合体などが代表的なもの
として挙げられ、一方、外層となる低融点成分の熱可塑
性合成樹脂として、例えば、低密度ポリエチレン、エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸共重合体などが挙げられ
る。
【0008】熱融着性メッシュクロス3としての目合い
つまり糸条の打込密度は、シ−ト基材2の補強程度によ
って適宜選択されるが、後述するラミネ−ト樹脂が熱融
着性メッシュクロス3の開口部を透過してシ−ト基材2
と接着することから、経糸及び緯糸の相互の離間隔が5
mm以上ある格子状に開口部を有することが強接合の積層
シ−ト1を得ることにおいて望ましい。
【0009】次に、シ−ト基材2としては特に制限され
ることはなく、洋紙、和紙、合成紙などの紙質体、天然
繊維や合成繊維などの編織布、湿式法や乾式法による繊
維状不織布、アルミニウム箔など金属箔、ポリウレタン
やポリエチレンなどの発泡体などが挙げられる。
【0010】本発明の積層シ−ト1の構成を図1および
図2に示すが、積層シ−ト1を形成するにおいて、前記
シ−ト基材2上に前記熱融着性メッシュクロス3を重ね
合わせ、熱融着性メッシュクロス3の上面から押出ラミ
ネ−ト法によって合成樹脂製フィルム4を被覆するもの
である。この押出ラミネ−ト法を採用することで、溶融
されたラミネ−ト樹脂は無定形状態で被覆されるために
熱融着性メッシュクロス3の開口部を透過してシ−ト基
材2と強固に接着し、加えて、ラミネ−ト加工時の加熱
と加圧によって複層フラットヤ−ン5の交差部さらに複
層フラットヤ−ン5とシ−ト基材2の当接面が外層低融
点成分で熱融着することにより、積層シ−ト1として接
合強力が優れたものとなる。
【0011】したがって、押出ラミネ−ト法によって積
層される合成樹脂製フィルム4は、前記複層フラットヤ
−ン5の低融点成分の融点以上でかつ高融点成分の融点
以下のものが採用される。これは、複層フラットヤ−ン
5の低融点成分の融点以下の合成樹脂はラミネ−ト加工
時の熱容量が不足してシ−ト基材2と熱融着性メッシュ
クロス3との熱融着が不充分となり、一方、複層フラッ
トヤ−ン5の高融点成分の融点以上の合成樹脂は高温に
より熱融着性メッシュクロス3が収縮したり熱劣化する
ことで強度低下が発現するために問題となるからであ
る。
【0012】こうした本発明の基本的な構成において、
合成樹脂フィルム4の上面にさらに第二のシ−ト基材を
積層することも差し支えない。具体的には、合成樹脂フ
ィルム4を熱融着性メッシュクロス面に被覆する際に、
サンド樹脂として第二のシ−ト基材との間に介在させる
ことで4層の積層シ−トとなる。
【0013】
【実施例】以下、実施例によって本発明の構成に説明を
加える。
【0014】実施例1 芯層6に高融点成分として高密度ポリエチレン(MFR=1.
2、融点132℃)、外層7に低融点成分としてエチレン−
酢酸ビニル共重合体(MFR=1.5、融点112℃)を選び、二
台の押出機により層比(外層:芯層:外層)を1:8:
1として各々の樹脂を多層円形ダイスからインフレ−シ
ョン法により溶融状態で押し出し、冷却して多層フィル
ムとした後、細断してテ−プ状とし、熱ロ−ル延伸方式
で延伸倍率5.2倍で延伸して層比1:8:1とした繊度500dr
の三層の複合フラットヤ−ン5を得た。
【0015】この複合フラットヤ−ン5を経糸及び緯糸
として平織組織で織成し、格子状に約10×10mmの開口を
有する熱融着性メッシュクロス3を成した。
【0016】シ−ト基材2として坪量80g/m2のクラフト
紙を選び、熱融着性メッシュクロス3の裏面に配し、熱
融着性メッシュクロス3の上面から合成樹脂製フィルム
4を被覆するにあたり、ラミネ−ト樹脂として低密度ポ
リエチレン(MFR=8.0、融点124℃)を押出ラミネ−ト法
によりラミネ−トして、実施例1の積層シ−ト1を得
た。
【0017】比較例1 実施例1における熱融着性メッシュクロスに代えて高密
度ポリエチレン製の繊度500drの単層フラットヤ−ンと
したものを使用して、その他は実施例1と同様にシ−ト
基材を配し合成樹脂製フィルムをラミネ−トしたものを
比較例1の積層シ−トとした。
【0018】実施例2 実施例1における芯層6の樹脂をポリブチレンテレフタ
レ−ト(比重1.3、融点220℃)に、外層7の樹脂をエチ
レン−プロピレン共重合体(MFR=4.0、融点136℃)に代
えて、それ以外は同様にして複層フラットヤ−ン5を得
て、これを経糸及び緯糸として平織組織で織成し、格子
状に約5×5mmの開口を有する熱融着性メッシュクロス
3を成した。
【0019】シ−ト基材2として坪量30g/m2のポリプロ
ピレン製スパンボンド不織布を選び、熱融着性メッシュ
クロス3の裏面に配し、熱融着性メッシュクロス3の上
面から合成樹脂製フィルム4を被覆するにあたり、ラミ
ネ−ト樹脂としてポリプロピレン(MFR=24.0、融点138
℃)を押出ラミネ−ト法によりラミネ−トして、実施例
2の積層シ−ト1を得た。
【0020】比較例2 実施例2における熱融着性メッシュクロスに代えてポリ
ブチレンテレフタレ−ト製の繊度500drの単層フラット
ヤ−ンとしたものを使用して、その他は実施例2と同様
にシ−ト基材を配し合成樹脂製フィルムをラミネ−トし
たものを比較例2の積層シ−トとした。
【0021】評価試験 実施例及び比較例の積層シ−トを引張強度測定(試験片
幅30mm、つかみ間隔50mm、引張速度200mm/min.)及び剥
離強度測定(試験片幅30mm、つかみ間隔50mm、引張速度
100mm/min.、シ−ト基材とメッシュクロス間の180゜剥
離)によって評価するものとし、測定結果を表1に示
す。
【0022】
【表1】
【0023】表1より、積層シ−トは共に補強材として
メッシュクロスの介在によって引張強力は同程度に増し
ているが、剥離強力は実施例の方が比較例に比べて格段
に大きく強固な積層接合が得られることが確認できるも
のとなった。
【0024】
【発明の効果】本発明は前述のごとき構成により、ラミ
ネ−ト樹脂が熱融着性メッシュクロスの格子状の開口部
を透過してシ−ト基材と接着するのみならず、熱融着性
メッシュクロスを構成する複層フラットヤ−ンの外層の
低融点成分が、ラミネ−ト加工時の加熱及び加圧によっ
てシ−ト基材と熱融着するために積層体全体に非接着部
分が存在しなくなり、接着強力が強固で層間の剥離の生
じ難い積層シ−トとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層シ−トの一部破断部分平面図であ
る。
【図2】本発明の積層シ−トの部分断面図である。
【図3】本発明の積層シ−トに用いられる複層フラット
ヤ−ンの部分断面図である。
【符号の説明】
1 積層シ−ト 2 シ−ト基材 3 熱融着性メッシュクロス 4 合成樹脂製フィルム 5 複層フラットヤ−ン 6 芯層 7 外層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高融点成分で芯層6を形成しかつ低融点
    成分で表裏両面の外層7を形成した複層フラットヤーン
    5を経緯条に用いて織成される格子状に開口部を形成し
    た熱融着性メッシュクロス3の裏面にシート基材2を重
    ね合わせ、該熱融着性メッシュクロス3の上面に、前記
    複層フラットヤーン5の低融点成分の融点を超え、かつ
    高融点成分の融点未満の融点を有する合成樹脂を用いた
    合成樹脂フィルム4を溶融押出ラミネート法により被覆
    して積層されたことを特徴とする積層シート。
JP6226320A 1994-09-21 1994-09-21 積層シ−ト Expired - Fee Related JP2922793B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6226320A JP2922793B2 (ja) 1994-09-21 1994-09-21 積層シ−ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6226320A JP2922793B2 (ja) 1994-09-21 1994-09-21 積層シ−ト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0890695A JPH0890695A (ja) 1996-04-09
JP2922793B2 true JP2922793B2 (ja) 1999-07-26

Family

ID=16843349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6226320A Expired - Fee Related JP2922793B2 (ja) 1994-09-21 1994-09-21 積層シ−ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2922793B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115369547A (zh) * 2022-06-09 2022-11-22 常州艾克特纺织科技有限公司 加强织物、注塑件及制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0890695A (ja) 1996-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4348444A (en) Nonwoven fabric from a combination of thermoplastic netting and oriented film
JPS63302027A (ja) 網状シ−ト
US4348445A (en) Reinforced film of a combination of thermoplastic netting and oriented film
JP6979741B2 (ja) 成形加工用フラットヤーンラミネートシート及び成形加工品
JP2588843B2 (ja) 粘着テ−プ
JP2922793B2 (ja) 積層シ−ト
JP2001058381A (ja) 多層延伸テープ及び織布ならびに加工布
US20030082969A1 (en) Breathable barrier extruded laminate
CN111867834A (zh) 透气性包装材料、包装体及其制造方法
KR20230008095A (ko) 심 테이프 및 관련 방법 및 제품
JPH01115981A (ja) 粘着テープ
JP3067982B2 (ja) 非通気性多層フィルム
JPH0952325A (ja) 耐侯性強化積層体およびその製造方法
JP3088643B2 (ja) 非通気性表面材
JP3853077B2 (ja) 分散法スタンパブルシートの膨張成形体および分散法スタンパブルシート
JPH0646996Y2 (ja) 粘着テープ
JP5474646B2 (ja) ヒートシール性シート及び袋、並びにそれらの製造方法
JPH0533336Y2 (ja)
JP3088642B2 (ja) 多層ホットメルトフィルムおよび積層体
JP3469395B2 (ja) 強化積層体およびその製造方法
JPH06344484A (ja) 透湿性強化積層体
JP2004075152A (ja) 袋体
JP3375212B2 (ja) 書類等の収納袋
JPH05247764A (ja) 複合フラットヤーン及びこれを用いた積層シート類
JP2953185B2 (ja) 不織布付防水シート及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees