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JP2922653B2 - アロマターゼ及び19−ヒドロキシラーゼ阻害剤としての2,19−メチレンオキシ及び2,19−メチレンチオで架橋されたステロイド類 - Google Patents

アロマターゼ及び19−ヒドロキシラーゼ阻害剤としての2,19−メチレンオキシ及び2,19−メチレンチオで架橋されたステロイド類

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JP2922653B2
JP2922653B2 JP2411707A JP41170790A JP2922653B2 JP 2922653 B2 JP2922653 B2 JP 2922653B2 JP 2411707 A JP2411707 A JP 2411707A JP 41170790 A JP41170790 A JP 41170790A JP 2922653 B2 JP2922653 B2 JP 2922653B2
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JP
Japan
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compound
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alkanoyl
aromatase
double bond
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JP2411707A
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ポ−ル ピ−ト ノ−トン
オニ−ル ジョンストン ジョン
ポ−ル バックハ−ト ジョセフ
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Aventis Pharmaceuticals Inc
Original Assignee
Merrell Dow Pharmaceuticals Inc
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Publication date
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    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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  • Steroid Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アロマターゼ及び19-
ヒドロキシラーゼ阻害剤としての、2,19-メチレンオキ
シ及び2,19-メチレンチオで架橋されたステロイド類に
関する。
【0002】
【従来の技術】卵胞ホルモンのエストロン及びエストラ
ジオールは、多くの生理的過程に関与している。これら
ステロイド類の形成は幾つかの酵素によって調整されて
いる。酵素アロマターゼは、雄性ホルモンのテストステ
ロン及びアンドロステンジオンが卵胞ホルモンのエスト
ラジオールとエストロンへ不可逆的に転化する際の、速
度制限的酵素である。従って、アロマターゼ阻害剤のよ
うな化合物は、雄性ホルモンの卵胞ホルモンへの転化を
調節又は抑制でき、卵胞ホルモンの存在によって強化さ
れる臨床的症状の処置に治療的有用性をもっている。
【0003】19-ノルデオキシコルチコステロン(19-ノ
ルDOC)は、電解質コルチコイド高血圧を誘発することが
知られている。19-ノルDOCのような19-ノルステロイド
類の生合成において、初期段階はデオキシコルチコステ
ロン(DOC)のような適当なステロイドの副腎でのヒドロ
キシル化である。このため、DOCの19-ヒドロキシル化の
抑制によって19-ノルDOCの生合成を抑制することは、関
与している動物中に存在する19-ノルDOCの水準を低下さ
せ、この材料の存在に起因する高血圧の影響を減少させ
る働きがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明ほ目的はアロマ
ターゼ阻害剤及び19-ヒドロキシラーゼ阻害剤を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明は、2,19-架橋されたス
テロイドの、アロマターゼ及び19-ヒドロキシラーゼ阻
害剤化合物類とそれらの関連中間体類、及びそれらの製
法に関する。これらの化合物類は次式で表わされる。
【化11】 式中-----は一重又は二重結合を表わし、 A=O、S、SO、又はSO2 R=H、=CH2、=O、又は-OH R=H又はC1-C4アルキル R= =O、-OH、又は-O-(C1-C4アルカノイル) X= =O、=CH2、-OH、又は-O-(C1-C4アルカノイル)、
及びY=H、-OH、又は-O-(C1-C4アルカノイル)であ
り、YがH、-OH、又は-O-(C1-C4アルカノイル)の時に
は、Xは-OHを包含せず、またRは=O又は-OHを包含しな
い。
【0005】本発明化合物類はアロマターゼ及び19-ヒ
ドロキシラーゼの阻害剤である。アロマターゼ阻害剤と
して、これらは高エストロジェン血症の処置に有用であ
る。観察される高水準が比較的一定である時も、周期的
身体機能の一部として生ずる高水準のうねりが短期間に
生じる時も、化合物類は異常な高水準のエストロジェン
を制御するのに有用である。女性も男性も処置できる
が、男性で高いと考えられるエストロジェンの水準は、
明らかに女性で高いと考えられる量よりずっと低い。こ
れらの化合物類は、抗受胎剤として、女性における排卵
や移植を防いだり、男性では、交合行動に脳の芳香族化
が必要とされる場合の、このような行動を低下させるに
も有用である。更にこれらの化合物類は女性化乳房高い
エストロジェン水準から生ずる男性の授精能力欠乏、及
び心筋梗塞を生じうる高エストロジェン血生を処置する
上で高い価値をもっている。化合物類はまた、乳がん
や、エストロジェン誘発性又はエストロジェン刺激性の
種々のその他の腫瘍多び増殖性組織疾患の処置に使用で
きる。
【0007】19-ヒドロキシラーゼ経路によるデオキシ
コルチコステロンの19-ノルデオキシコルチコステロン
への生物転化は、その電解質コルチコイド活性を増強す
る。電解質コルチコイドの過剰は低カリウム血症、代謝
性アルカローシス、多飲、多尿、及び高血圧症状を特徴
そる症候群をもたらす。19-ノルデオキシコルチコステ
ッロンの分泌増加が、原発性アルドステロン症、クッシ
ング症候群、17-α-ヒドロキシラーゼ欠損、及び本態性
高血圧を含めた高血圧患者について報告されている。19
-ヒドロキシラーゼ阻害剤として、これらの化合物は抗
高血圧剤として、またしばしばナトリウム滞留多びカリ
ウム欠乏と関連する水腫症状の管理のため有用である。
【0008】これらの所望の効果を達成するために、本
発明化合物類は処置の必要のある患者に経口的、非経口
的に、例えば直接に組織又は腫瘍部位への活性成分の注
射を含めて、静脈内、腹膜内、筋肉内、又は皮下に投与
できる。患者という用語は、温血動物、例えばヒト、霊
長類、牛、犬、猫、馬、羊、ハツカネズミ、ラット、及
び豚のような哺乳類を意味するものとして使用される。
これらの化合物は、薬学製剤の形でも投与でき、更に持
続的放出用器具への混入もできる。化合物の投与量は広
範囲い及び、任意の有効量でありうる。処置を受ける患
者と処置される症状、及び投与方式にもよるが、化合物
の有効投与量は一日当たり体重kg当たり約0.01-150 m
g、及び好ましくは約0.1-50 mgの範囲にある。
【0009】経口投与には、化合物類はカプセル剤、丸
薬、錠剤、トローチ剤、散剤、溶液、懸濁液又は乳化液
のような固体又は液体製剤に処方される。固体単位適量
形式は、活性化合物と担体、例えば潤滑剤、及び乳糖、
庶糖及び澱粉のような不活性充填剤を含有する通常のゼ
ラチン型のものでありうむ。その他の態様では、本発明
の活性化合物は、アラビアゴム、コーンスターチ、又は
ゼラチンのような結合剤、ポテトスターチやアルギニン
酸のような崩壊剤、及びステアリン酸やステアリン酸マ
グネシウムのような潤滑剤と組み合わせて、乳糖、アラ
ビアゴム及びコーンスターチのような慣用の錠剤基剤と
一緒に錠剤化される。
【0010】非経口投与には、化合物類は薬学担体を伴
った生理学的に許容できる希釈剤中の化合物の溶液又は
懸濁液の注射適量として投与でき、担体は表面活性剤そ
の他の薬学的に受け入れられる助剤を加えた、又は加え
ない油中水滴型の無菌液体でありうる。これらの製剤に
使用できる油類の例は石油、動植物、又は合成起源のも
の、例えば落花生油、大豆油、及び鉱油である。概し
て、水、食塩水、デキストロース溶液、及び関連の糖溶
液、エタノール及びグリコール類、例えばプロピレング
リコールやポリエチレングリコールが、特に注射溶液向
けに好ましい液体担体である。
【0011】活性成分の持続放出が可能となるような形
で処方される皮膚パッチ、デポー注射剤、又は移植製剤
の形式で化合物類を投与できる、活性成分はペレットや
小円筒型に圧縮されて、デポー注射剤又は移植片として
皮下又は筋肉内に移植できる。移植片は生分解可能な重
合体及び合成シリコーン類、例えばダウ・コーニング.
コーポレーション製シリコーンゴムのシラスチックR
ような不活性材料を使用できる。更に、適当な薬学担体
や処方技術に関する情報は、『レミントン製薬科学』
(マック出版社、ペンシルベニア州イーストン)のよう
な標準テキストに見い出される。
【0012】アロマターゼ活性の抑制は、合衆国特許第
4,322,416号に記述された手順と同様な実験法や、ジョ
ンソンら、Endocrinology 115巻776頁(1984年)やバー
クハート(Burkhart)ら、Steroids 45巻357頁(1985年)
に発表された実験法を用いて立証できる。
【0013】この検定で、阻害剤は高水準の基質の存在
下に活性を検定するのに先立って、酵素と共に事前培養
される。酵素活性の時間関連の減少は、酵素と阻害剤と
の不可逆的結合の指示となりうる。
【0014】時間依存的検定では、通常1 nMと10μMの
間の検定濃度を提供するような上記の検定緩衝液100μl
中における酵素阻害剤の量を、NADPH発生系600μlを含
有する35 ml遠沈管に添加する。事前培養はアロマター
ゼ製剤700μl、通常は検定緩衝液ml当たりミクロソーム
蛋白500-800μg、の添加によって開始される。これらの
製剤は渦流ミキサーを用いて混合され、25℃で0、10、20、
又は40分培養される。1β-3Hアンドロステンジオンを
含有するアンドロステンジオン(〜6.8μM)100μlは、
アンドロステンジオンのKm(0.04μM)の少なくとも10倍
の基質検定濃度(0.55μM)を提供するように検定緩衝液
に添加される。渦流混合後、酵素培養を10分続けてか
ら、クロロホルム添加によって停止させる。水性フラク
ション中の放射能量をシンチレーション手順によって決
定する。各事前培養期間の各阻害剤濃度に対する酵素活
性は、0分のビヒクル対照を任意に100%に設定し、その
百分率として計算される。従って、本酵素抑制は百分率
(存在する阻害剤での酵素活性%を100%から差引いた
もの)で表わされる。
【0015】酵素反応速度論分析は、時間依存的検定用
のキッツ=ウィルソン・プロットを利用した。これらの
分析から不活性化の見かけのKi推定値が提供され、これ
は酵素不活性化の最大速度の半分を生ずるのに必要な阻
害剤濃度を表わしている。酵素不活性化の偽一次速度定
数(kcat)と、無限阻害剤濃度の不活性化ハーフタイム
(τ50)とを決定した。kcat/Ki(不活性化)の比は、
酵素不活性化効率の増加及び酵素活性部位の阻害剤親和
性の増加とともに増加する指数を提供する。下の化合物
(4)、すなわち[3R-(3α,6aα,6bα,8aβ,11aα,11
bβ)]-3,4,6b,7,8,8a,10,11,11a,11b,12,13-ドデカヒ
ドロ-8a-メチル-6H-3,6a-メタノシクロペンタ[5,6]ナフ
ト[1,2-c]オキソシン-2,9-ジオンは、次の結果を示し
た。 Ki(nM) = 17.6τ50(分) = 2.86 kcat/Ki = 227,300
【0016】19-ヒドロキシラーゼ抑制活性について化
合物を決定する時は、化合物類は10mMでジメチルスルホ
キシド(DMSO)に溶解され、2μLアリコートをミクロ遠心
分離検定管に添加する時に0.01-10μMの最終濃度を提供
するようにDMSOで希釈される。1 mM NADPH、3 mMグルコ
ース-6-ホスフェート、及び1 I.U./mlグルコース-6-ホ
スフェートデヒドロゲナーゼを提供するようにNADPH発
生系を補充した検定緩衝液(10m KCl、1 mM EDTA、100 m
Mトリス-HCl、pH 8.0)を、ハムスターの副腎ミトコンド
リア蛋白の添加に先立って、37℃で5分培養した。酵素
蛋白5.1μgを含有するこの後者の製剤のアリコート(180
μL)を、放射性標識つきDOC(0.85μM最終濃度、放射化
学純度99.8%で0.01μCi、NENリサーチ・プロダクツ
社、マサチューセッツ州ボストン)を含有する検定緩衝
液20μLの添加による検定開始後、37℃で5分検定し
た。20%CH3CN-2%HOAc(800μL)の添加によって検定
液を停止させた。反応体を15,000 xgで2分遠心分離
し、液体クロマトグラフィ(ベックマン・インスツルメ
ント社、カリフォルニア州サンラモン)により、C18
ジアルパック・カラム(ウォータース、ミリポア・コー
ポレーション、マタチューセッツ州ミルフォード)直列
2本(5μM粒子、各0.8 x 10 cm)で分析した。クロマ
トグラフィの緩衝液Aは10%CH3CN-0.1%HOAcであり、
緩衝液Bは80%CH3CN-0.1%HOAcであった。0-30%緩衝
液Bでの線状勾配で毎分1 mlの流量で36分、続いて100
%緩衝液Bでカラムを溶離した。標識付きDOC基質の残
量と初期ヒドロキシル化生成物のコルチコステロン及び
19-ヒドロキシ-DOCを分離し、各ピークに含まれる放射
能を定量化した。コルチコステロンと19-ヒドロキシ-DO
Cは単一沿の生成物であるから、19-ヒドロキシラーゼ活
性は代謝された放射性標識付きDOCの量に基づいてい
る。
【0017】未標識ステロイド類は、クレイタス・スペ
クトロフロー773検出基(クレイタス・アナリティカル
・インスツルメントオ社、ニュージャーシー州ラムゼ
イ)により、240 nmの吸光度によって監視された。DOC
誘導体類についての吸光係数は、DOCのそれ(ε=17,200
M-1cm-1)と同様であると仮定された。DOC代謝物の放
射能は、1 mlフローセルを備えたオンライン・フローワ
ン・シンチレーション・スペクトロメーター(ラジオマ
チック・インスツルメント&ケミカル社、フロリダ州ダ
ンパ)を用いて測定された。
【0018】時間依存的酵素抑制は、5分検定用の放射
性標識付き基質の添加に先立って、酵素をステロイド化
合物と一緒に37℃で0分又は60分培養することによって
評価された。DOCの初期ヒドロキシル化に対する見かけ
のKmは、ラインウィーブ=バークの二重往復プロットに
よって推定された。IC50は、酵素活性と阻害剤濃度対数
との直線対数プロットからグラフ上で推定できる。
【0019】本発明化合物類をつくるのに種々の手順を
使用できる。反応経路1は下の化合物(4)、すなわち
[3R−(3α,6aα,6bα,8aβ,11aα,11bβ)]-
3,4,6b,7,8,8a,10,11,11a,11b,12,13-ドデカヒドロ-8a-
メチル-6H-3,6a-メタノシクロペンタ[5,6]ナフト[1,2-
c]オキソシン-2,9-ジオンをつくるのに利用される。そ
の代わりに、化合物(4)は2,19-(メチレンオキシ)アン
ドロスト-4-エン-3,17-ジオンと命名できる。本発明の
理解を容易にするために、以下の手順と実施例におい
て、ステロイドの命名と番号づけが利用される。
【0020】
【化12】
【0022】市販のステロイド出発化合物(1)をジイソ
プロピルエチルアミン及び1-クロロ-2,5-ジオキサヘキ
サンと反応させると、化合物19-[(2-メトキシエトキ
シ)メトキシ]-アンドロスト-4-エン-3,17-ジオン(2)を
生ずる。次にこの化合物をジイソプロリルアミン中のト
リメチルシリルクロライドとn-BuLiとの混合物と反応さ
せると、化合物19-[(2-メトキシエトキシ)メトキシ]-
3,17-ビス[(トリメチルシリル)オキシ]インドロスト-
2,4-16-トリエン(3)を生ずる。次に、この化合物をTiCl
4で処理すると、所望化合物の2,19-(メチレンオキシ)
アンドロスト-4-エン-3,17-ジオン(4)を生ずる、その代
わりに、A=Sの場合の化合物をつくるには、対応する19
-チオステロイド出発化合物を利用し、反応を反応経路
1と同様に進める。A=SO及びA=SO 2の場合の化合物
類は、塩化メチレンのような溶媒中で、それぞれ1当量
又は2当量の3-クロロペルオキシ安息香酸での処理によ
り、A=Sの場合の対応化合物からつくられる。
【0022】17位置にヒドロキシアセチル置換基をもっ
た化合物(10)をつくるには、反応経路2が利用される。
【0023】
【化13】
【0024】2,19-(メチレンオキシ)アンドロスト-4-
エン3,17-ジオン(4)出発化合物を過剰量のメチレングリ
コール中のメタンスルホン酸のような酸の触媒量で処理
すると、対応する3,17-ビス(エチレンジオキシ)化合
物(5)を生ずる。次に、この化合物を17-位置でt-ブタノ
ール及びジクロロメタン中の0.15%過塩素酸水溶液で選
択的に加水分解すると、対応する17-ケトン(6)を生ず
る。次に、ケトンをメチルメトキシアセテート及びリチ
ウムジイソプロピルアミドと反応させると、指定のエス
テル(すなわちそのメチレン基)が17-ケトンに付加さ
れ、17-置換17-ヒドロキシステロイド(7)を生ずる。脱
水は17-エキソ環式二重結合を導入し、生ずるメトキシ
エステル(8)を水素化ジイソブチルアルミニウムのよう
な水素化物還元剤で還元すると、対応するアルコール
(9)を生じ、次にこれを更に酸処理して、エノールエー
テル及び3-ケタールを加水分解すると、所望の21-ヒド
ロキシ-20-ケト化合物(10)を生ずる。
【0025】化合物(14)の2,19-(メチレンオキシ)ア
ンドロスト-4-エン-3,6,17-トリオンをつくるには、反
応経路3が利用される。
【0026】
【化14】
【0027】ジケタール出発材料(5)を0℃でジクロロメ
タン中のメタクロロ過安息香酸で処理すると、エポキシ
ド(11)を生ずる。エポキシドは、THF及びH2O中の過塩素
酸を使用して、対応するジオール(12)に開裂される。ケ
タール類も、この過程で除去される。次い。ジオールは
ジョーンズ酸化によってヒドロキシ-ケトンへ酸化され
る。次に、ヒドロキシ-ケトン(13)をベンゼン中に取り
上げ、p-トルエンスルホン酸を用いて脱水すると、ステ
ロイドトリオン(14)を生ずる。
【0028】ステロイド環系に複数の二重結合を含有す
る化合物類は、適当な出発化合物の脱水素によって得ら
れる。例えば、下の反応経路4で示すように、t-ブタノ
ール中で2,19-(メチレンオキシ)アンドロスト-4-エン
-3,17-ジオン(4)をクロラニルで脱水素すると、対応す
るジエン(15)を州ずる。
【0029】
【化15】
【0030】Rが=CH2の場合の本発明化合物類を得るに
は、下の反応経路5に示すように、2,19-(メチレンオ
キシ)アンドロスト-4-エン-3,17-ジオン(4)をホルムア
ルデヒドアセタールと反応させる。
【0031】
【化16】
【0032】p-トルエンスルホン酸、強鉱酸、酸性イオ
ン交換樹脂、又は好ましくはホルムアルデヒドジメチル
又はジエチルアセタールを伴った塩化ホスホリルのよう
な試薬は、この縮合を行なうのに最も適している。
【0033】2,19-(メチレンオキシ)アンドロスト-4-
エン-3,17-ジオール(19)を得るためには、反応経路6が
利用される。
【0034】
【化17】
【0035】出発化合物の2,19-(メチレンオキシ)ア
ンドロスト-4-エン-3,17-ジオン(4)をエタノール中で水
素化ホウ素ナトリウムで還元すると対応するジオール(1
7)を生ずる。5,6-エンジオール(19)をつくるには、出発
化合物の2,19-(メチレンオキシ)アンドロスト-4-エン
-3,17-ジオン(4)を触媒量のp-トルエンスルホン酸で処
理し、Ac2Oのような溶媒中で加熱する。次に混合物を冷
却する。この混合物にピリジンを加え、続いてエタノー
ルを加えると、ジエノールアセテート(18)を生ずる。
【0036】その代わりに好ましくは、EtOAc中でステ
ロイド(4)に過剰量のAc2Oとの触媒量の70%HClO4水溶液
を加えることによって、ジエノールアセテート(18)をつ
くることができる。次に混合物を15分かきまぜ、希Na2C
O3中へ注ぎ、抽出し、希Na2CO3と塩水で洗うと、ジエノ
ールアセテート(18)を生ずる。次に、ジエノールアセテ
ート(18)をEtOH中-15℃で水素化ホウ素カルシウム処理
する。反応をHOAcで停止させ、EtOAcとH2Oの間で分配す
ると、ジオール(19)を生ずる。無水酢酸のような無水物
でジオール(19)を処理すると対応するジアセテートを生
ずる。
【0037】RがCH3の場合の化合物をつくるには、
反応経路7が利用される。
【0038】
【化18】
【0039】既知のビスケタール化合物(20)がスルエン
酸化を受けると、酸化ビスケタール(21)を生ずる。次に
この化合物をR1MgBr又はR1Li(Rは上で定義されたと
おり)で処理すると、R置換ヒドロキシ化合物(22)を
生ずる。(22)をTHF中のHCl水溶液で処理すると、ジオン
(23)を生ずる。反応経路1と同様な方法でジオン(23)を
処理すると、R1置換2,19-(メチレンオキシ)アンドロ
スト-4-エン3,17-ジオン(24)を生ずる。
【0040】Xが=CH2の場合の化合物をつくるには、反
応経路8が利用される。
【0041】
【化19】
【0042】出発の17-ケト化合物(6)に、EtOH中0℃
で、NaBH4の過剰量を加える。30分後、反応をCH3COCH3
で停止させ、濃縮する。残留物をCH2Cl2に加え、0.5N塩
酸溶液、水、及び塩水で洗うと、対応する17-ヒドロキ
シ化合物(25)を生ずる。THF中のこの化合物(25)に塩酸
水溶液を加えると対応する3-ケト-17-ヒドロキシ化合物
(26)を生ずる。次に、この化合物(26)を(C6H5)3P=CH2
処理すると、対応する3-メチレン-17-ヒドロキシ化合物
(27)を生ずる。次に、この化合物をジョーンズ酸化によ
ってC-17で酸化すると、3-メチレン-17-ケト化合物(28)
を生ずる。次に、任意に反応経路2と同様な方法で化合
物(28)を処理すると、対応する21-ヒドロキシ-20-ケト
化合物を生ずる。
【0043】
【実施例】以下の実施例は、本発明を例示するために提
供されている。これらは、いかなる形においても限定適
に考えられてはならない。
【0044】実施例1 アルゴン雰囲気下に、CH2Cl2(40 ml)中の19-ヒドロキ
シアンドロスト-4-エン-3,17-ジオン(1)(4.54 g,15.0
ミリモル)のかぎまぜた溶液に、ジイソプロピルエチル
アミン(5.23 ml,30.0ミリモル)に続いて、1-クロロ-
2,5-ジオキサヘキサン(2.57 ml,22.5ミリモル)を添加
した。20時間後、反応をCH2Cl2(60 ml)で希釈し、有
機物をH2O(75 ml)、0.5N塩酸(2x75 ml)、飽和NaHCO
3(35 ml)、及び塩水(75 ml)で洗った。乾燥(MgS
O4)し、濃縮するとオレンジ色の油(6.33 g)を生じ
た。油を EtOAc/ヘキサン(65:35)10 mlに溶解し、カラム
に充填した。フラッシュ・クロマトグラフィ(7.5x15 c
mシリカケ゛ルカラム)にかけ、EtOAc/ヘキサン(65:35)で溶離する
と、19-[(2-メトキシエトキシ)メトキシ]-アンドロス
ト-4-エン-3,17-ジオン(2)を生じた。(重量:4.44
g)。C2323(M+)に対するHRMS計算値:390.3
406;(M+)測定値:390.2401;誤差= 1.3 ppm。
【0045】実施例2 アルゴン下に-20℃に冷却されたTHF(7 ml)中のジ
イソプロピルアミン(0.37 ml,2.65ミリモル)をかきま
ぜた溶液にn-BuLi(1.03 ml,ヘキサン中2,42M,2.49ミリ
モル)を添加した。12分後、THF(1 ml)中の塩化トリメ
チルシリル(0.74 ml,5.81ミリモル)の冷却(-20℃)
溶液を急いで添加した。2分後、THF(2ml)中における
実施例1の生成物(2)(324 mg,0.83ミリモル)の冷却
(-20℃)溶液を滴加し、続いてTHF(0.5 ml)でリンス
した、反応を-20℃で30分かきまぜ、次に室温まで徐々
に暖まるようにした。反応を室温で30分かきまぜ、トリ
エチルアミン(1 ml)を加え、反応をエチルエーテルで
50 ml量まで希釈した。有機物を飽和NaHCO3(50 ml + 2
0 ml)に続いて、塩水/飽和NaHCO3(3:1混合物20ml)
で洗った。乾燥(MgSO4)し、濃縮すると、薄黄色の油
を生じた。この生成物にヘキサンを添加し、混合物を濃
縮し、次いでTHFとトリエチルアミンを除くために5分
間高真空下に置くと、19-[(2-メトキシエトキシ)メト
キシ]-3,17-ビス[(トリメチルシリル)オキシ]アンドロ
スト-2,4,16-トリエン(3)(定量的)を生じた。
【0046】実施例3 アルゴン下に-20℃に冷却されたCH2Cl2(8 ml)中の実
施例2の生成物(3)のかかまぜた溶液に、TiCl4溶液(CH
2Cl2溶液中1M TiCl4 2.49 ml,2.49ミリモル)を急いで
添加した。淡褐色の懸濁液が生じた。追加のCH2Cl2(8
ml)を添加した。反応懸濁液を-20℃で35分かきまぜ、C
H2Cl2で希釈し、飽和NaHCO3中に注いだ。層を分離し、
水槽を追加のCH2Cl2で抽出した。一緒にした有機物を飽
和NaHCO3(2x)、0.5N塩酸(1x)、つづいて塩水で洗っ
た。乾燥(MgSO4)し、濃縮すると乳色の油を生じた。
この生成物にEtOAc/ヘキサン(50:50)4 mlを加え、固
体愛を粉砕し、懸濁液をカートガンで加熱し、次に室温
まで放冷してから、フラッシュ・クロマトグラフィ・カ
ラム(2x 10 cmシリカゲルカラム)へ上澄み液を充填し
た。上澄み液を上記のように充填し、EtOAc/ヘキサン
(50:50)で溶離し、15-20 mlフラクションを集めた。
生成物を含有するフラクションを濃縮すると、薄黄色の
油を生じた。残留物にEt2Oを加え、フラスコを渦巻き状
に振とうすると固体を生じた。濃縮すると、油状の白色
固体(0.14 g)を生じた。次に、この生成物をEt2O/ヘ
キサン(3:1)2 mlですり砕いた。フラスコ側面か
ら、できるだけ多くの固体をこすり落とし、懸濁液を濾
過すると白色固体(56 g)を生じた。固体を還流するア
セトンで高真空下に6時間乾燥すると、下の式の化合物
を生じた。融点204-213℃。[3R-(3α,6aα,6bα,8a
β,11aα,11bβ)]-3,4,6b,7,8,8a,10,11,11a,11b,1
2,13-ドデカヒドロ-8a-メチル-6H-3,6a-メタノシクロペ
ンタ[5,6]ナフト[1,2-c]オキソシン-2,9-ジオン、又は
その代わりに2,19-(メチレンオキシ)アンドロスト-4-
エン-3,17-ジオン。(残留重量56 mg)。
【0047】
【化20】
【0048】 元素分析: C20H26O3計算値:C,76.40;H,8.34. 測定値:C,76.60;H,8.53.
【0049】対応する硫黄化合物の2,19-(メチレンチ
オ)アンドロスト-4-エン-3,17-ジオンは、類似方法で
得られ、融点183-199℃であった。
【0050】実施例4 実施例3の生成物を溶媒(ベンゼン)中で、触媒量のメ
タンスルホン酸と過剰量のエチレングリコールによって
処理し、ディーン=スターク条件下に還流するまで加熱
すると、対応する3,17-ビス(エチレンジオキシ)-5-エ
ン化合物(5)を生ずる。
【0051】実施例5 ジクロロメタンとt-ブタノール中の実施例4の生成物溶
液を0.15%過塩素酸水溶液で処理する。混合物を温和な
還流下に2時間かきまぜながら加熱し、次いで室温に放
冷する。次に、反応混合物を炭酸ナトリウム飽和溶液中
に注ぎ、EtOAcで抽出する。EtOAc抽出液を水と塩水で洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲル上
のクロマトグラフィにかけ、EtOAc/ヘキサン(2:3)で
溶離すると、対応する17-オン化合物(6)を生ずる。
【0052】実施例6 テトラヒドロフラン中のメチルメトキシアセテートの溶
液を、ヘキサン中のジイソプロピルアミンとn-ブチルリ
チウムとから調製されるリチウムジイソプロピルアミド
の、同じ溶媒中における冷溶液に徐々に添加する。次
に、テトラヒドロフラン中の実施例5の生成物溶液を5-
10分巻に滴加し、溶液を同じ温度で3時間かきまぜる。
次に、塩化アンモニウム飽和水溶液を滴加し、混合物を
氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出液を塩水で
洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮すると17
-置換ステロイド(7)を生ずる。粗生成物をシリカゲル上
のクロマトグラフィにかけ、1;1酢酸エチル:ヘキサン
で溶離すると、生成物を異性体混合物として生ずる。
【0053】実施例7 ピリジンとCH2Cl2中の実施例6の生成物溶液を0℃に冷
却し、塩化チオニルで5-10分間に滴加処理する。同じ温
度で75分かきまぜてから、溶液を氷水に注ぐ。有機層を
塩水で2回洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃
縮すると、粗生成物を生ずる。フラッシュ・クロマトグ
ラフィ(30%酢酸エチル/70%ヘキサン)はメトキシエ
ステル(8)を生ずる。
【0054】実施例8 トルエン中の実施例7の生成物溶液を-20℃に冷却し、
ヘキサン中の水素化ジイソブチルアルミニウムの20%溶
液で滴加処理する。溶液を-20℃で30分かきまぜる。水
を加え、混合物を0℃で20分かきまぜ、氷水中に注ぎ、
3:1エーテル:ジクロロメタンで抽出する。抽出液を塩
水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。残留物
をフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、3:2酢酸エチ
ル:ヘキサンで溶離するとアルコール(9)を生ずる。
【0055】実施例9 THF中の実施例8の生成物溶液に0.5N HCl水溶液を添加
する。4日後、反応をCH2Cl2/H2Oで希釈し、層を分離
し、有機飲を塩水で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃
縮する。EtOAc/ヘキサン(4:1)で溶離するフラッシュ・
クロマトグラフィ(シリカゲル)によって、下の式のヒ
ドロキシケトンが単離される。
【0056】
【化21】
【0057】 HRMS: C22H31O4の計算値: MH+359.2222 測定値:MH+359.2204 誤差: 5.0ppm
【0058】実施例10実施例10 実施例4の生成物(5)の溶液に、0℃で塩化メチレン中の
m-クロロ過安息香酸を添加する。混合物を0℃に16時間
保持し、次いで塩化メチレンで希釈し、水、10%炭酸ナ
トリウム、及び塩水で洗い、乾燥して蒸発させる。クロ
マトグラフィはエポキシド(11)を生ずる。
【0059】実施例11 THFと水中の実施例10の生成物(11)の溶液に、70%過
塩素酸水溶液を滴加し、反応を室温で48時間かきまぜ
る。混合物を塩化メチレンで希釈し、Na2CO3水溶液と塩
水で洗い、乾燥(MgSO4)し濃縮する。クラトグラフィ
は対応するジオール(12)を生ずる。
【0060】実施例12 アセトン中の実施例11の生成物(12)に、0℃で茶色が1
5分持続するまで、ショーンズ試薬を滴加する。反応を
メタノールで停止させる。次に、混合物を塩化メチレン
と水の間で分配する。有機相を塩水で洗い、乾燥して濃
縮する。クロマトグラフィはヒドロキシケトン(13)を生
ずる。
【0061】実施例13 ベンゼン中に溶解された実施例12の生成物(13)に、触
媒量のp-トルエンスルホン酸を添加する。ディーン=ス
ターク水トラップを用いて、還流下に30分、混合物を加
熱する。次に、冷却溶液を水に注ぐ。有機物をNa2CO3
溶液と塩水で洗い、乾燥して蒸発させる。残留物をクロ
マトグラフィ処理すると、下の式のトリオン化合物であ
る2,19-(メチレンオキシ)アンドロスト-4-エン-3,6,1
7-トリオン(14)を生ずる。
【0062】
【化22】
【0063】実施例14 t-ブチルアルコール中の実施例3の生成物(4)に、クロ
ラニル(1.2当量)を添加する。混合物を3時間還流
し、冷却し、次いで濃縮する。残留物をCHCl3中に取り
上げ、水、NaOH水溶液、及び塩水で洗う。乾燥、濃縮
し、クロマトグラフィにかけると、式
【化23】 の化合物を生ずる。
【0064】実施例15 ホルムアルデヒドジメチルアセタールと塩化ホスホリル
を含有する無水クロロホルム中の酢酸ナトリウムの懸濁
液を、還流下に1時間かきまぜる。実施例3の生成物
(4)の添加後、混合物を塩化ホスホリルで2.5時間に滴加
処理する。続いて反応を流下に適当あ時間かきまぜる。
懸濁液を放冷し、激しいかきまぜ下に炭酸ナトリウム飽
和水溶液を、水層のpHがアルカリ性となるまで滴加す
る。有機層を分離し、水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥す
る。濃縮と精製後、得られる生成物は式
【化24】 の化合物である。
フロントページの続き (72)発明者 ジョン オニ−ル ジョンストン アメリカ合衆国 45150 オハイオ州 ミルフォ−ド クリ−ク/フォックスウ ッド クル−クト 9 (72)発明者 ジョセフ ポ−ル バックハ−ト アメリカ合衆国 45069 オハイオ州 ウエスト チェスタ− バ−レット ロ −ド 7290 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07J 71/00 A61K 31/58 ABU A61K 31/58 ADU A61K 31/58 AED

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 [式中記号……は一重又は二重結合を表わし、 A=O、S、SO、又はSO R=H、CH、=O、又は−OH R=H又はC−Cアルキル R==O、−OH、又は−O−(C−Cアルカノ
    イル) X==O、=CH、−OH、又は−O(C−C
    ルカノイル)、及びY=H、−OH、又は−O−(C
    −Cアルカノイル)であり、YがH、−OH、又は−
    O−(C−Cアルカノイル)の時には、Xは−OH
    を包含せず、またRは=O又は−OHを包含しない。]
    の化合物。
  2. 【請求項2】 式 [式中……は一重又は二重結合を表わし、 A=O、S、SO、又はSO R=H、CH、=O、又は−OH R=H又はC−CアルキルY R==O、−OH、又は−O−(C−Cアルカノ
    イル)、及び X==O、=CH、−OH、又は−O(C−C
    ルカノイル) をもつ請求項1による化合物。
  3. 【請求項3】 式 [式中……は一重又は二重結合を表わし、またX、R、
    及びRは上に定義されたとおり]をもつ請求項1によ
    る化合物。
  4. 【請求項4】 式 [式中……は一重又は二重結合を表わし、またXとR
    とは上に定義されたとおり]をもつ請求項1による化合
    物。
  5. 【請求項5】 式 をもち、[3R−(3α,6aα,6bα,8aβ,1
    1aα,11bβ)]−3,4,6b,7,8,8a,
    10,11,11a,11b,12,13−ドデカヒド
    ロ−8a−メチル−6H−3,6a−メタノシクロペン
    タ[5,6]ナフト[1,2−c]オキソシン−2,9
    −ジオンである、請求項1の化合物。
  6. 【請求項6】 式 [式中……は一重又は二重結合を表わし、 A=O、S、SO、又はSO R=H、CH、=O、又は−OH R=H又はC−Cアルキル X==O、=CH、−OH、又は−O(C−C
    ルカーノイル)、及びY=H、−OH、又は−O−(C
    −Cアルカノイル)であり、YがH、−OH、又は
    −O−(C−Cアルカノイル)の時には、Xは−O
    Hを包含せず、またRは=O又は−OHを包含しな
    い。]をもった、請求項1による化合物。
  7. 【請求項7】 式 [式中……は一重又は二重結合を表わし、またR、X及
    びYは上に定義されたとおり]をもう請求項6による化
    合物。
  8. 【請求項8】 式 [式中……は一重又は二重結合を表わし、またXとYは
    上に定義されたとおり]をもつ請求項6による化合物。
  9. 【請求項9】 式 をもち、[3R−(3α,6aα,6bα,8aβ,9
    β,11aα,11bβ)]−3,4,,7,8,8
    a,9,10,,11a,11b,12,13−ドデカ
    ヒドロ−9−(ヒドロキシアセチル)−8a−メチル−
    6H−3,6a−メタノシクロペンタ[5,6]ナフト
    [1,2−c]オキソシン−2(6bH)−オンであ
    る、請求項6の化合物。
  10. 【請求項10】 請求項1の化合物のアロマターゼ阻害
    有効量を含む、アロマターゼ酵素の阻害剤。
  11. 【請求項11】 請求項1の化合物のアロマターゼ阻害
    有効量を含む、高エストロジェン血症の処置剤。
  12. 【請求項12】 請求項1の化合物のアロマターゼ阻害
    有効量を含む、エストロジェン誘発性又はエストロジェ
    ン刺激性疾患の処置剤。
  13. 【請求項13】 アロマターゼ阻害剤が抗受胎効果を生
    ずるためのものである、請求項10に記載の阻害剤。
  14. 【請求項14】 請求項1の化合物の19−ヒドロキシ
    ラーゼ阻害有効量を含む、高血圧症状又は水腫症状の処
    置剤。
  15. 【請求項15】 a)式 の化合物をジイソプロピルアミン及び1−クロロ2,5
    −ジオキサヘキサンと反応させ; b)混合部をトリメチルシリルクロライド及びリチウム
    ジイソプロピルアミドと反応させ;かつ c)次いで混合物をTiClと反応させ、請求項1の
    化合物をつくる;という段階を含めてなる、請求項1の
    化合物の製法。
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