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JP2910551B2 - Src柱の主筋の重ね継手工法 - Google Patents

Src柱の主筋の重ね継手工法

Info

Publication number
JP2910551B2
JP2910551B2 JP6691494A JP6691494A JP2910551B2 JP 2910551 B2 JP2910551 B2 JP 2910551B2 JP 6691494 A JP6691494 A JP 6691494A JP 6691494 A JP6691494 A JP 6691494A JP 2910551 B2 JP2910551 B2 JP 2910551B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
steel
lap joint
main reinforcement
steel plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6691494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07279248A (ja
Inventor
達雄 中山
研三 吉岡
達也 脇坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OOBAYASHIGUMI KK
Original Assignee
OOBAYASHIGUMI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OOBAYASHIGUMI KK filed Critical OOBAYASHIGUMI KK
Priority to JP6691494A priority Critical patent/JP2910551B2/ja
Publication of JPH07279248A publication Critical patent/JPH07279248A/ja
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Publication of JP2910551B2 publication Critical patent/JP2910551B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SRC(鉄骨鉄筋コン
クリート)柱の主筋の重ね継手工法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、SRC柱の主筋の継手工法とし
てガス圧接や溶接による方法があるが、ガス圧接は、高
層あるいは超高層のSRC造建築物では使用鉄筋径が太
径化し継手作業が困難となり、また溶接は少々の雨で施
工が行なえないという難点がある。また、1本1本の鉄
筋の圧接或いは溶接には熟練技術が必要であり、作業時
間も長くなる。更に、鉄筋篭として全体の鉄筋を同時に
接続することも困難である。
【0003】そこで、従来、重ね継手工法が採られてい
るが、1本1本の鉄筋を重ね継手とするため、高層ある
いは超高層鉄骨鉄筋コンクリート造建築物では、作業能
率が悪く、鉄筋の配筋位置の精度、重ね部分の長さ、重
ね継手部分の横補強の配筋などに対して、品質の確保、
施工管理の面で十分満足のいくものでなかった。また、
鉄骨を現場で組み立てた後、鉄筋の配筋を行うため、工
期が長引く原因になっている。
【0004】一方、鉄骨柱に予めスパイラルフープ筋を
予め取り付けておく技術としては、特公昭51−479
74号に開示された配筋工法がある。この工法では、鉄
骨柱の外周に畳んだ状態のスパイラルフープ筋を嵌め、
次いで前記鉄骨柱の所定の位置に梁の一部又は梁接続用
ブラケットを固着し、次いで前記鉄骨柱を施工現場で建
込み、次いでスパイラルフープ筋内に縦鉄筋を挿通し、
かつ所定間隔に延ばされたスパイラルフープ筋と縦鉄筋
とを結合するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記鉄骨鉄筋
コンクリート構造柱における配筋工法は、鉄骨柱が単材
であって、スパイラルフープ筋を予め取り付けておくだ
けであり、主筋を一体に組み込んだものではない。従っ
て、更なるプレハブ化度の向上、現場での省力化や短工
期化が達成される重ね継手工法の提供が望まれている。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、よりプレハブ化度の向上が図れ、より容易に重ね継
手の拘束構造を構成し得るSRC柱の主筋の重ね継手工
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のSRC柱の主筋の重ね継手工法は、柱主筋
の重ね継手位置に対応させて、鉄骨柱の外周囲に連結金
物を接合し、該連結金物の外側に上記鉄骨柱を囲繞させ
て拘束鋼板を接合することを特徴とする。
【0008】また、柱主筋の重ね継手位置に対応させ
て、鉄骨柱の外周囲にこれを囲繞するように連結金物を
介して拘束鋼板を取り付け、該拘束鋼板の内側に上記柱
主筋を取り付けて鉄骨鉄筋ユニットを形成し、該鉄骨鉄
筋ユニットの建て方と同時に、上記拘束鉄板の領域に上
記柱主筋の重ね継手を形成することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の作用について述べると、柱主筋の重ね
継手位置に対応させて、予め連結金物を介して鉄骨柱を
囲繞する拘束鋼板を接合しておくようにしたので、現場
で当該鉄骨柱を建て込む際、既に取り付けられている、
重ね継手位置を覆う拘束鋼板に対して柱主筋を取り付け
ることで重ね継手を構成することができると共に、プレ
ハブ化度の向上を図りつつ、より容易に重ね継手の拘束
構造を得ることができる。
【0010】また、柱主筋の重ね継手位置に対応させ
て、鉄骨柱の外周囲に連結金物を介して拘束鋼板を取り
付け、これの内側に柱主筋を取り付けた鉄骨鉄筋ユニッ
トを形成し、この鉄骨鉄筋ユニットの建て方と同時に柱
主筋の重ね継手を形成するようにしたので、現場では鉄
骨柱相互の接合作業以外は殆どの作業をなくすことがで
きる。従って、従来のように現場で鉄骨柱の建て込み後
に鉄筋組立工事を行う場合に比べ、省力化、作業効率の
向上を確保することができ、短工期化を達成することが
できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1において、1は工場等で予め製造され
る鉄骨鉄筋ユニットであり、鉄骨柱2と、柱主筋3と、
拘束鋼板4及びフープ筋5とから成り、現場で建て込ま
れてSRC柱を構成する。
【0012】鉄骨柱2としては、平断面でみて、少なく
とも一側が開放されたオープン区画6(図2参照)を有
する断面形状のものが用いられ、図1の実施例の場合、
鉄骨柱2は、中央から十字形に延在する4つのウェッブ
部7と、その頂部にT字状に延在するフランジ部8とか
ら成る。
【0013】工場等において、まず、柱主筋3の重ね継
手位置に対応させて、この鉄骨柱2の外周囲に拘束鋼板
4を鉄骨断面に沿った矩形をなすように取り付ける。そ
の際、鉄骨柱2のフランジ部8に連結金物9を溶接など
で接合して、この連結金物9を介して鉄骨柱2に拘束鋼
板4を接合する。これにより、拘束鋼板4は鉄骨柱2に
対して一体化され、強固な構造体を構成する。また、こ
の拘束鋼板4の接合により、上記オープン区画6は拘束
鋼板4で閉鎖され、全体は図2に示すような4つの閉鎖
された区画6を有する断面形状を呈することになる。
【0014】この拘束鋼板4の取り付けの前又は後にお
いて、鉄骨柱2の各区画6内に、図1、図2に示す如
く、適数本(図1、図2では各1本)の柱主筋3が配置
され、その一端側が、それぞれ拘束鋼板4に溶接され、
拘束鋼板4と一体化される。
【0015】図1の状態では、柱主筋3の下端を拘束鋼
板4より下方に突出させた状態で柱主筋3を拘束鋼板4
に溶接しているが、柱主筋3の下端を拘束鋼板4の上下
方向長さ内に止めるようにしても良い。いずれにして
も、拘束鋼板4で閉鎖された各区画6内には、予め接合
されたこの柱主筋3と、現場における他の鉄骨鉄筋ユニ
ット1との接合で挿入されることになる、他の柱主筋3
Aとの間で、重ね継手が構成されることになる。
【0016】更に、この拘束鋼板4で覆われていない柱
主筋3の外側には、その周囲にフープ筋5が巻回され
る。
【0017】上記の如く構成された鉄骨鉄筋ユニット1
は、現場に搬入されて、鉄骨柱2同士の接続がなされる
と共に、上記拘束鋼板4の閉鎖された区画6内に、図1
及び図2に示す如く、上下方向からの柱主筋3、3Aが
配置されて重ね継手が形成される。なお、図1におい
て、Aはこの重ね継手における重ね長さを、Bはこの重
ね継手に対する拘束範囲を示す。この重ね継手に対する
拘束範囲Bとしては、ここでは重ね長さAの中央区間部
を覆う場合を示しているが、重ね長さAを完全に覆う長
さに設定することもできる。
【0018】次いで、周囲に型枠が配置され、内部にコ
ンクリート10が打設されて、SRC柱11が構築され
る。なお、プレキャストコンクリート筒体を用意して、
この筒体内にコンクリート等を充填して構築することも
できる。
【0019】上記実施例の鉄骨鉄筋ユニット1は、鉄骨
柱2、柱主筋3及びフープ筋5、並びに拘束鋼板4を工
場などで一体製作するので、現場では鉄骨柱2の溶接等
による接合作業以外は殆どの作業をなくすことができ、
また柱鉄筋3の目立て作業も行う必要がなくなる。即
ち、拘束鋼板4と柱主筋3は予め一体化されているの
で、SRC柱11の構築作業における鉄骨や鉄筋のハン
ドリング量を少なくすることができ、殊に従来行ってい
た鉄筋の個別の揚重を省くことができて煩雑な作業もな
くなり、さらには作業の安全性も向上する。要するに、
プレハブ化度が向上し、現場での省力化、短工期化を達
成することができる。
【0020】また、オープン形の鉄骨断面を有する鉄骨
柱2を部分的に利用して鋼板4により閉鎖型の拘束材の
構成を容易に構築することができ、これによって内部の
柱主筋3、3Aの重ね継手とコンクリートとを有効に拘
束することができる。
【0021】図3は、鉄骨柱2として、中央に延在する
1つのウェッブ部27と、その頂部にT字状に延在する
フランジ部28とを有し、全体としてH字状断面をなす
鉄骨柱20を用いたSRC柱の例である。この鉄骨柱2
0も、平断面でみて、少なくとも一側が開放されたオー
プン区画6を有することになり、そのオープン区画6
は、鉄骨柱2の周囲に連結金物9を介して一体に取り付
けられた拘束鋼板4で閉鎖される。なお、この例の場
合、閉鎖された各区画6内には、3組の柱主筋3、3A
の重ね継手が形成される。この例の場合も、拘束鋼板4
と柱主筋3とは予め一体化され、鉄骨鉄筋ユニット1と
して予め製造される。
【0022】図4は、鉄骨柱2として、中央から全体と
してT字状に延在する3つのウェッブ部37と、その頂
部にT字状に延在するフランジ部38とを有し、全体と
してT字状断面をなす鉄骨柱30を用いた例である。こ
の例の鉄骨柱30においても、その周囲に連結金物9を
介して拘束鋼板4が接合され、鉄骨柱30の一側が開放
されたオープン区画6がこの拘束鋼板4で閉鎖される。
そして、閉鎖された各区画6内に柱主筋3が予め溶接さ
れて鉄骨鉄筋ユニット1として構成された後、現場にて
柱主筋3、3Aの重ね継手が形成される。
【0023】図5は、鉄骨柱2として、長方形状の4つ
の角部にL字状の側板部48を有する鉄骨柱40を用い
たSRC柱の例であり、上述した中央に延在するウェッ
ブ部7,27,37がない点で、図2〜図4の実施例と
異なる。この例の鉄骨柱40においても、その鉄骨周囲
には拘束鋼板4が連結金物9を介して取り付けられると
共に、この拘束鋼板4及び連結金物9で閉鎖された区画
6内には、角部に1本及び辺部の中央に1本づつの柱主
筋3が溶接されて、鉄骨鉄筋ユニット1が構成される。
【0024】以上の好適な実施例においては、拘束鋼板
4に工場等で予め柱主筋3を接合しておく例について説
明したが、柱主筋3については現場で拘束鋼板4に取り
付けるようにしても良い。この場合には、プレハブ化の
推進や鉄筋のハンドリング量を削減することはできない
が、現場で鉄骨柱2を建て込む際、既に取り付けられて
いる、重ね継手位置を覆う拘束鋼板4に対して柱主筋3
を取り付けることで容易に重ね継手を構成することがで
きると共に、ある程度のプレハブ化度の向上も図ること
ができ、またより容易に重ね継手の拘束構造を得ること
ができる。
【0025】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、柱主筋の
重ね継手位置に対応させて、予め連結金物を介して鉄骨
柱を囲繞する拘束鋼板を接合しておくようにしたので、
現場で当該鉄骨柱を建て込む際、既に取り付けられてい
る、重ね継手位置を覆う拘束鋼板に対して柱主筋を取り
付けることで重ね継手を構成することができると共に、
プレハブ化度の向上を図りつつ、より容易に重ね継手の
拘束構造を得ることができる。
【0026】また、柱主筋の重ね継手位置に対応させ
て、鉄骨柱の外周囲に連結金物を介して拘束鋼板を取り
付け、これの内側に柱主筋を取り付けた鉄骨鉄筋ユニッ
トを形成し、この鉄骨鉄筋ユニットの建て方と同時に柱
主筋の重ね継手を形成するようにしたので、現場では鉄
骨柱相互の接合作業以外は殆どの作業をなくすことがで
きる。従って、従来のように現場で鉄骨柱の建て込み後
に鉄筋組立工事を行う場合に比べ、省力化、作業効率の
向上を確保することができ、短工期化を達成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSRC柱の主筋の重ね継手工法の一実
施例に係る鉄骨鉄筋ユニットの断面図である。
【図2】図1の鉄骨鉄筋ユニットを用いたSRC柱の断
面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係るSRC柱の断面図で
ある。
【図4】本発明の別の実施例に係るSRC柱の断面図で
ある。
【図5】本発明の更に別の実施例に係るSRC柱の断面
図である。
【符号の説明】
1 鉄骨鉄筋ユニット 2、20、30、40 鉄骨柱 3 柱主筋 3A 他の柱主筋 4 拘束鋼板 5 フープ筋 6 オープン区画 7、27、37 ウェッブ部 8、28、38、48 フランジ部 9 連結金物 10 コンクリート 11 SRC柱
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/16 E04C 5/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱主筋の重ね継手位置に対応させて、鉄
    骨柱の外周囲に連結金物を接合し、該連結金物の外側に
    上記鉄骨柱を囲繞させて拘束鋼板を接合することを特徴
    とするSRC柱の主筋の重ね継手工法。
  2. 【請求項2】 柱主筋の重ね継手位置に対応させて、鉄
    骨柱の外周囲にこれを囲繞するように連結金物を介して
    拘束鋼板を取り付け、該拘束鋼板の内側に上記柱主筋を
    取り付けて鉄骨鉄筋ユニットを形成し、該鉄骨鉄筋ユニ
    ットの建て方と同時に、上記拘束鉄板の領域に上記柱主
    筋の重ね継手を形成することを特徴とするSRC柱の主
    筋の重ね継手工法。
JP6691494A 1994-04-05 1994-04-05 Src柱の主筋の重ね継手工法 Expired - Lifetime JP2910551B2 (ja)

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JPH07279248A (ja) 1995-10-24

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