JP2906777B2 - 電動機の異常検出用一体型素子 - Google Patents
電動機の異常検出用一体型素子Info
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- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバッテリフォークリフト
等の電気自動車に使用される電動機の異常検出用一体型
素子に関し、特にブラシの摩耗および電動機の温度上昇
を検出する異常検出用一体型素子に関する。
等の電気自動車に使用される電動機の異常検出用一体型
素子に関し、特にブラシの摩耗および電動機の温度上昇
を検出する異常検出用一体型素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の電動機には、ブラシの摩耗
を検出するため種々の摩耗検出素子が取り付けられてい
る。この種の摩耗検出素子としては例えば、ブラシに設
けた斜溝或いは段差にピックアップ部を圧接させ、この
ピックアップ部他端でマイクロスイッチを動作させる摩
耗検出素子が知られている。
を検出するため種々の摩耗検出素子が取り付けられてい
る。この種の摩耗検出素子としては例えば、ブラシに設
けた斜溝或いは段差にピックアップ部を圧接させ、この
ピックアップ部他端でマイクロスイッチを動作させる摩
耗検出素子が知られている。
【0003】またこの種の電動機では電動機の焼き付き
を防止するため、サーミスタ等の温度検出素子を取り付
けて電動機の温度上昇を検出することも行われている。
を防止するため、サーミスタ等の温度検出素子を取り付
けて電動機の温度上昇を検出することも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの種の摩耗
検出素子や温度検出素子が出力する検出信号は、互いに
独立して処理されているので、各検出素子に個々に導線
を接続しなければならなかった。このためブラシ周辺の
結線や電動機の構造が複雑になり、製造コストが上昇し
たり点検作業が複雑になったりすることがあった。
検出素子や温度検出素子が出力する検出信号は、互いに
独立して処理されているので、各検出素子に個々に導線
を接続しなければならなかった。このためブラシ周辺の
結線や電動機の構造が複雑になり、製造コストが上昇し
たり点検作業が複雑になったりすることがあった。
【0005】そこで本発明は、簡単な構成にして電動機
のブラシの摩耗および温度上昇を共に検出することので
きる素子を提供することを目的としてなされた。
のブラシの摩耗および温度上昇を共に検出することので
きる素子を提供することを目的としてなされた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明は、電動機のブラシを摺動自在に保持
するブラシホルダに取り付けられ、上記電動機のブラシ
の摩耗と、上記電動機の温度上昇とを検出する電動機の
異常検出用一体型素子であって、上記ブラシが所定量以
上摩耗したときに導通する摩耗検出手段と、該摩耗検出
手段と電気的に並列に接続され、上記電動機の温度が所
定値以上に達したとき導通する温度検出手段と、上記ブ
ラシホルダに取り付けられ、上記温度検出手段および上
記摩耗検出手段を保持する保持手段と、上記温度検出手
段および上記摩耗検出手段からなる並列回路の両端に接
続され、上記保持手段外に導出される一対の導線と、を
備えたことを特徴とする電動機の異常検出用一体型素子
を要旨としている。
になされた本発明は、電動機のブラシを摺動自在に保持
するブラシホルダに取り付けられ、上記電動機のブラシ
の摩耗と、上記電動機の温度上昇とを検出する電動機の
異常検出用一体型素子であって、上記ブラシが所定量以
上摩耗したときに導通する摩耗検出手段と、該摩耗検出
手段と電気的に並列に接続され、上記電動機の温度が所
定値以上に達したとき導通する温度検出手段と、上記ブ
ラシホルダに取り付けられ、上記温度検出手段および上
記摩耗検出手段を保持する保持手段と、上記温度検出手
段および上記摩耗検出手段からなる並列回路の両端に接
続され、上記保持手段外に導出される一対の導線と、を
備えたことを特徴とする電動機の異常検出用一体型素子
を要旨としている。
【0007】
【作用】このように構成された本発明の異常検出用一体
型素子では、温度検出手段および摩耗検出手段は保持手
段に保持された状態で同時にブラシホルダに取り付ける
ことができる。
型素子では、温度検出手段および摩耗検出手段は保持手
段に保持された状態で同時にブラシホルダに取り付ける
ことができる。
【0008】温度検出手段は電動機の温度が所定値以上
に達したとき導通し、摩耗検出手段はブラシが所定量以
上摩耗したときに導通する。従って温度検出手段および
摩耗検出手段からなる並列回路は、電動機の温度が所定
値以上に達するかブラシが所定量以上摩耗するか、少な
くとも何れか一方の事態が発生したときに導通する。
に達したとき導通し、摩耗検出手段はブラシが所定量以
上摩耗したときに導通する。従って温度検出手段および
摩耗検出手段からなる並列回路は、電動機の温度が所定
値以上に達するかブラシが所定量以上摩耗するか、少な
くとも何れか一方の事態が発生したときに導通する。
【0009】また該並列回路の両端には保持手段外に導
出される一対の導線が接続されている。このため温度が
所定値以上に達するかブラシが所定量以上摩耗するかし
た場合、この一対の導線間が導通状態となる。即ち保持
手段外に導出された導線間の導通状態に基づいて電動機
の温度上昇およびブラシの摩耗を共に検出することがで
きるので、ブラシ周辺の結線や電動機の構成が複雑化さ
れることもない。
出される一対の導線が接続されている。このため温度が
所定値以上に達するかブラシが所定量以上摩耗するかし
た場合、この一対の導線間が導通状態となる。即ち保持
手段外に導出された導線間の導通状態に基づいて電動機
の温度上昇およびブラシの摩耗を共に検出することがで
きるので、ブラシ周辺の結線や電動機の構成が複雑化さ
れることもない。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例を図面と共に説明する。
図3は本発明が適用された実施例の直流電動機の全体構
成を表す部分断面図である。尚本実施例の直流電動機は
バッテリフォークリフト等の電気自動車に使用される周
知の直流電動機である。
図3は本発明が適用された実施例の直流電動機の全体構
成を表す部分断面図である。尚本実施例の直流電動機は
バッテリフォークリフト等の電気自動車に使用される周
知の直流電動機である。
【0011】図に示すように本実施例の直流電動機本体
1はハウジング3内に収納されている。直流電動機の整
流子5にはカーボンブラシ(以下単にブラシと略記)7
が常時圧接される。ブラシ7はハウジング3に固定され
たブラシホルダ9によって整流子5の半径方向に摺動自
在に支承され、かつ図示しないブラシスプリングによっ
て整流子5の回転軸方向に付勢されている。
1はハウジング3内に収納されている。直流電動機の整
流子5にはカーボンブラシ(以下単にブラシと略記)7
が常時圧接される。ブラシ7はハウジング3に固定され
たブラシホルダ9によって整流子5の半径方向に摺動自
在に支承され、かつ図示しないブラシスプリングによっ
て整流子5の回転軸方向に付勢されている。
【0012】またハウジング3側面には直流電流が供給
される電力端子11が突設され、電力端子11に供給さ
れた直流電流は電力線13および整流子5を介して図示
しない回転子巻線に伝送される。このため回転子15が
連続的に回転する。またこのとき整流子5がブラシ7と
接触しながら回転するため、ブラシ7は徐々に摩耗す
る。
される電力端子11が突設され、電力端子11に供給さ
れた直流電流は電力線13および整流子5を介して図示
しない回転子巻線に伝送される。このため回転子15が
連続的に回転する。またこのとき整流子5がブラシ7と
接触しながら回転するため、ブラシ7は徐々に摩耗す
る。
【0013】一方ブラシホルダ9にはブラシ7の摩耗と
直流電動機本体1の温度上昇とを検出する異常検出用一
体型素子(以下異常検出素子と略記)21が取り付けら
れている。次に図4のA部拡大図に基づき異常検出素子
21の構成を説明する。先ずブラシホルダ9はブラシ7
の三側面を包囲するコの字状に形成され、その開放端に
固定される平板状のロッカリング23と共にブラシ7を
包囲して摺動自在に保持することができる。ブラシホル
ダ9の両開放端にはロッカリング23表面に沿ってブラ
シ7とは反対方向に突出した平板状の固定片25が各々
形成され、各固定片25およびそれと対向するロッカリ
ング23には、固定穴25aおよび23aが夫々形成さ
れている。一方異常検出素子21のブラシ7側端面に
は、各固定穴25a,23aに挿入可能な一対のピン2
7が突設されている。ピン27を固定穴23a,25a
に挿入し、固定穴25aを貫通したピン27をプッシュ
ナット29にて固定することにより、ブラシホルダ9,
ロッカリング23,および異常検出素子21が一体に固
定される。
直流電動機本体1の温度上昇とを検出する異常検出用一
体型素子(以下異常検出素子と略記)21が取り付けら
れている。次に図4のA部拡大図に基づき異常検出素子
21の構成を説明する。先ずブラシホルダ9はブラシ7
の三側面を包囲するコの字状に形成され、その開放端に
固定される平板状のロッカリング23と共にブラシ7を
包囲して摺動自在に保持することができる。ブラシホル
ダ9の両開放端にはロッカリング23表面に沿ってブラ
シ7とは反対方向に突出した平板状の固定片25が各々
形成され、各固定片25およびそれと対向するロッカリ
ング23には、固定穴25aおよび23aが夫々形成さ
れている。一方異常検出素子21のブラシ7側端面に
は、各固定穴25a,23aに挿入可能な一対のピン2
7が突設されている。ピン27を固定穴23a,25a
に挿入し、固定穴25aを貫通したピン27をプッシュ
ナット29にて固定することにより、ブラシホルダ9,
ロッカリング23,および異常検出素子21が一体に固
定される。
【0014】次に図1は異常検出素子21を図4の矢印
B方向からみた正面図である。前述のピン27は異常検
出素子21の枠組みを形成する固定プレート31と共に
樹脂等の絶縁材料にて一体形成されている。また固定プ
レート31の中央には角穴33が形成され、角穴33の
背後にはブラシ7の摩耗を検出する摩耗検出部35が設
けられている。摩耗検出部35は固定接点37と可動接
点39とからなり、後述するようにブラシ7が所定量以
上摩耗したときに固定接点37と可動接点39とが閉じ
るように構成されている。
B方向からみた正面図である。前述のピン27は異常検
出素子21の枠組みを形成する固定プレート31と共に
樹脂等の絶縁材料にて一体形成されている。また固定プ
レート31の中央には角穴33が形成され、角穴33の
背後にはブラシ7の摩耗を検出する摩耗検出部35が設
けられている。摩耗検出部35は固定接点37と可動接
点39とからなり、後述するようにブラシ7が所定量以
上摩耗したときに固定接点37と可動接点39とが閉じ
るように構成されている。
【0015】また固定プレート31の角穴33下方には
長溝41が設けられ、その長溝41内に温度検出手段と
してのサーモスイッチ43が固定されている。即ち固定
プレート31は保持手段に相当する。サーモスイッチ4
3は周囲温度が所定値以上のとき導通状態となるもの
で、例えばサーマルリードスイッチ(商品名:株式会社
トーキン製)が使用できる。
長溝41が設けられ、その長溝41内に温度検出手段と
してのサーモスイッチ43が固定されている。即ち固定
プレート31は保持手段に相当する。サーモスイッチ4
3は周囲温度が所定値以上のとき導通状態となるもの
で、例えばサーマルリードスイッチ(商品名:株式会社
トーキン製)が使用できる。
【0016】サーモスイッチ43の両端電極43a,4
3bは夫々固定接点37,可動接点39に接続され、更
に固定接点37,可動接点39には、固定プレート31
外に導出される導線45,47が夫々接続されている。
即ち導線45と導線47との間には、摩耗検出部35と
サーモスイッチ43とが電気的に並列に接続されること
になる。
3bは夫々固定接点37,可動接点39に接続され、更
に固定接点37,可動接点39には、固定プレート31
外に導出される導線45,47が夫々接続されている。
即ち導線45と導線47との間には、摩耗検出部35と
サーモスイッチ43とが電気的に並列に接続されること
になる。
【0017】次に図2のC−C線断面図を用いて摩耗検
出部35の構成を詳細に説明する。可動接点39は、角
穴33を通って固定プレート31のピン27側端面より
突出した屈曲部39aと、固定接点37に接触する接触
部39bとを有している。またピン27とは反対側の固
定プレート31端面には溝部49が形成されている。固
定接点37と接触部39bとは先端が溝49内に折れ曲
がり、この溝部49内で互いに接触する。
出部35の構成を詳細に説明する。可動接点39は、角
穴33を通って固定プレート31のピン27側端面より
突出した屈曲部39aと、固定接点37に接触する接触
部39bとを有している。またピン27とは反対側の固
定プレート31端面には溝部49が形成されている。固
定接点37と接触部39bとは先端が溝49内に折れ曲
がり、この溝部49内で互いに接触する。
【0018】更に可動接点39はベリリウム鋼等の導電
性ばね材料にて形成されており、屈曲部39aをブラシ
7の方向から押圧すると、接触部39bもこれと一体に
変位して固定接点37から離れる。一方ピン27とは反
対側の固定プレート31端面は樹脂等の絶縁材料にて構
成されたカバー51にて被覆されている。
性ばね材料にて形成されており、屈曲部39aをブラシ
7の方向から押圧すると、接触部39bもこれと一体に
変位して固定接点37から離れる。一方ピン27とは反
対側の固定プレート31端面は樹脂等の絶縁材料にて構
成されたカバー51にて被覆されている。
【0019】次にこのように構成された異常検出素子2
1の動作を図5を用いて説明する。尚図5はブラシホル
ダ9およびロッカリング23に固定した異常検出素子2
1を図1のC−C線で切断した断面図である。図に示す
ようにブラシ7が摩耗していない状態では、可動接点3
9の屈曲部39aはブラシ7側面に当接し、ブラシ7と
反対方向に変位している。このため接触部39bもブラ
シ7と反対方向に変位し、固定接点37と離れている。
1の動作を図5を用いて説明する。尚図5はブラシホル
ダ9およびロッカリング23に固定した異常検出素子2
1を図1のC−C線で切断した断面図である。図に示す
ようにブラシ7が摩耗していない状態では、可動接点3
9の屈曲部39aはブラシ7側面に当接し、ブラシ7と
反対方向に変位している。このため接触部39bもブラ
シ7と反対方向に変位し、固定接点37と離れている。
【0020】一方上述したように、ブラシ7はブラシス
プリングによって整流子5の回転軸方向に付勢されてい
るので、ブラシ7は摩耗にともなって徐々に整流子5の
回転軸方向、即ち図中下方向に移動する。ブラシ7が所
定量以上摩耗してブラシ7の上端面が所定位置Dに達す
ると、ブラシ7側面と屈曲部39aとの係合が外れる。
すると屈曲部39aはブラシ7方向に変位し、これに伴
い接触部39bも同方向に変位して、図2に示したよう
に固定接点37と接触する。従ってブラシ7が上記所定
量以上摩耗すると導線45,47間が導通状態となる。
プリングによって整流子5の回転軸方向に付勢されてい
るので、ブラシ7は摩耗にともなって徐々に整流子5の
回転軸方向、即ち図中下方向に移動する。ブラシ7が所
定量以上摩耗してブラシ7の上端面が所定位置Dに達す
ると、ブラシ7側面と屈曲部39aとの係合が外れる。
すると屈曲部39aはブラシ7方向に変位し、これに伴
い接触部39bも同方向に変位して、図2に示したよう
に固定接点37と接触する。従ってブラシ7が上記所定
量以上摩耗すると導線45,47間が導通状態となる。
【0021】また上述したように、サーモスイッチ43
の両端電極43a,43bも固定接点37,可動接点3
9を介して導線45,47に接続されているので、直流
電動機本体1の温度が所定値以上に上昇した場合も導線
45,47間が導通状態となる。
の両端電極43a,43bも固定接点37,可動接点3
9を介して導線45,47に接続されているので、直流
電動機本体1の温度が所定値以上に上昇した場合も導線
45,47間が導通状態となる。
【0022】即ち直流電動機本体1の正常時には導線4
5,47間は不導通であり、ブラシ7等を介して伝導さ
れる直流電動機本体1の温度が所定値以上に上昇する
か、ブラシ7が所定量以上摩耗した場合、導線45,4
7間が導通状態となる。このように本実施例の異常検出
素子21では、固定プレート31外に導出された導線4
5,47間の導通状態に基づいて直流電動機本体1の温
度上昇およびブラシ7の摩耗を共に検出することができ
る。従ってブラシ7周辺の結線や直流電動機の構成を複
雑化することなく、コンパクトな一体型素子として直流
電動機本体1の温度上昇およびブラシ7の摩耗を検出す
ることができる。
5,47間は不導通であり、ブラシ7等を介して伝導さ
れる直流電動機本体1の温度が所定値以上に上昇する
か、ブラシ7が所定量以上摩耗した場合、導線45,4
7間が導通状態となる。このように本実施例の異常検出
素子21では、固定プレート31外に導出された導線4
5,47間の導通状態に基づいて直流電動機本体1の温
度上昇およびブラシ7の摩耗を共に検出することができ
る。従ってブラシ7周辺の結線や直流電動機の構成を複
雑化することなく、コンパクトな一体型素子として直流
電動機本体1の温度上昇およびブラシ7の摩耗を検出す
ることができる。
【0023】また上記実施例の異常検出用一体型素子2
1は、ピン27を固定穴23a,25aに挿入すること
によりブラシホルダ9に固定される。ここで固定穴23
a,25aは、ロッカリング23をブラシホルダ9に固
定するために元々穿設されている。このため異常検出用
一体型素子21を固定するために新たに固定手段を設け
る必要がなく直流電動機の構成を一層簡略化することが
できる。
1は、ピン27を固定穴23a,25aに挿入すること
によりブラシホルダ9に固定される。ここで固定穴23
a,25aは、ロッカリング23をブラシホルダ9に固
定するために元々穿設されている。このため異常検出用
一体型素子21を固定するために新たに固定手段を設け
る必要がなく直流電動機の構成を一層簡略化することが
できる。
【0024】一方固定接点37および可動接点39の接
触部39bは、固定プレート31に形成された溝部49
内で接触する。固定プレート31およびカバー51は樹
脂等の絶縁材料で構成され固定接点37,接触部39b
を包囲するので、この部分に導電性物質が飛来して摩耗
検出部35が誤動作するのを防止することができる。
触部39bは、固定プレート31に形成された溝部49
内で接触する。固定プレート31およびカバー51は樹
脂等の絶縁材料で構成され固定接点37,接触部39b
を包囲するので、この部分に導電性物質が飛来して摩耗
検出部35が誤動作するのを防止することができる。
【0025】また上記実施例では異常検出用一体型素子
21をブラシホルダ9の直流電動機本体1とは反対側の
端面に固定している。この部分はブラシ7等が発生する
磁場の影響を受け難いので、サーモスイッチ43が誤動
作するのを良好に防止することができる。本発明は異常
検出用一体型素子21をこの部分に設けるものに限定し
ないが、本実施例のサーモスイッチ43ように磁気の影
響を受ける恐れのある温度検出手段を磁気の影響が大き
い場所に設ける場合は、温度検出手段周囲を鉄板等で包
囲し、磁気の影響を除去することが望ましい。
21をブラシホルダ9の直流電動機本体1とは反対側の
端面に固定している。この部分はブラシ7等が発生する
磁場の影響を受け難いので、サーモスイッチ43が誤動
作するのを良好に防止することができる。本発明は異常
検出用一体型素子21をこの部分に設けるものに限定し
ないが、本実施例のサーモスイッチ43ように磁気の影
響を受ける恐れのある温度検出手段を磁気の影響が大き
い場所に設ける場合は、温度検出手段周囲を鉄板等で包
囲し、磁気の影響を除去することが望ましい。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の電動機の異
常検出用一体型素子では、温度検出手段と摩耗検出手段
が並列に接続されているので、電動機の温度が所定値以
上に達するかブラシが所定量以上摩耗するかした場合、
一対の導線間が導通状態となる。更に一対の導線は保持
手段外に導出されており、この導線間の導通状態に基づ
いて電動機の温度上昇およびブラシの摩耗を共に簡単に
検出することができる。
常検出用一体型素子では、温度検出手段と摩耗検出手段
が並列に接続されているので、電動機の温度が所定値以
上に達するかブラシが所定量以上摩耗するかした場合、
一対の導線間が導通状態となる。更に一対の導線は保持
手段外に導出されており、この導線間の導通状態に基づ
いて電動機の温度上昇およびブラシの摩耗を共に簡単に
検出することができる。
【0027】従って本発明の異常検出用一体型素子を用
いれば、ブラシ周辺の結線や電動機の構成を複雑化する
ことなく、電動機の温度上昇およびブラシの摩耗を共に
検出することができる。
いれば、ブラシ周辺の結線や電動機の構成を複雑化する
ことなく、電動機の温度上昇およびブラシの摩耗を共に
検出することができる。
【図1】実施例の異常検出用一体型素子の構成を表す正
面図である。
面図である。
【図2】実施例の異常検出用一体型素子の構成を表す断
面図である。
面図である。
【図3】実施例の直流電動機の全体構成を表す部分断面
図である。
図である。
【図4】実施例の異常検出用一体型素子の構成を表す拡
大図である。
大図である。
【図5】実施例の異常検出用一体型素子の動作を表す断
面図である。
面図である。
【符号の説明】 1…直流電動機本体 5…整流子
7…カーボンブラシ 9…ブラシホルダ 21…異常検出用一体型素子
31…固定プレート 35…摩耗検出部 37…固定接点
39…可動接点 43…サーモスイッチ 45…導線
47…導線
7…カーボンブラシ 9…ブラシホルダ 21…異常検出用一体型素子
31…固定プレート 35…摩耗検出部 37…固定接点
39…可動接点 43…サーモスイッチ 45…導線
47…導線
Claims (1)
- 【請求項1】 電動機のブラシを摺動自在に保持するブ
ラシホルダに取り付けられ、上記電動機のブラシの摩耗
と、上記電動機の温度上昇とを検出する電動機の異常検
出用一体型素子であって、 上記ブラシが所定量以上摩耗したときに導通する摩耗検
出手段と、 該摩耗検出手段と電気的に並列に接続され、上記電動機
の温度が所定値以上に達したとき導通する温度検出手段
と、 上記ブラシホルダに取り付けられ、上記温度検出手段お
よび上記摩耗検出手段を保持する保持手段と、 上記温度検出手段および上記摩耗検出手段からなる並列
回路の両端に接続され、上記保持手段外に導出される一
対の導線と、 を備えたことを特徴とする電動機の異常検出用一体型素
子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3285186A JP2906777B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 電動機の異常検出用一体型素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3285186A JP2906777B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 電動機の異常検出用一体型素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05122907A JPH05122907A (ja) | 1993-05-18 |
JP2906777B2 true JP2906777B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=17688221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3285186A Expired - Fee Related JP2906777B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 電動機の異常検出用一体型素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2906777B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4855337B2 (ja) * | 2007-05-29 | 2012-01-18 | 新明和工業株式会社 | ブラシ摩耗検知装置を備える流体圧装置 |
-
1991
- 1991-10-30 JP JP3285186A patent/JP2906777B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05122907A (ja) | 1993-05-18 |
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