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JP2991185B2 - セルラ通信システム、及びそれに用いられる移動機と基地局 - Google Patents

セルラ通信システム、及びそれに用いられる移動機と基地局

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Publication number
JP2991185B2
JP2991185B2 JP15308998A JP15308998A JP2991185B2 JP 2991185 B2 JP2991185 B2 JP 2991185B2 JP 15308998 A JP15308998 A JP 15308998A JP 15308998 A JP15308998 A JP 15308998A JP 2991185 B2 JP2991185 B2 JP 2991185B2
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JP
Japan
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signal
base station
transmission
base stations
station
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JP15308998A
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JPH1169416A (ja
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俊文 佐藤
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NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
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Publication of JPH1169416A publication Critical patent/JPH1169416A/ja
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システ
ム、特に直接拡散符号分割多元接続(DS−CDMA)
方式を用いた自動車電話・携帯電話システム(セルラシ
ステム)のハンドオーバー技術に関し、属し、特に、移
動機が複数の基地局と同時に接続されているソフトハン
ドオーバー時に、複数の基地局から移動機へ送信するた
めの下り回線の送信電力制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】本技術における従来技術としては、北米
標準のTIA/EIA IS−95に準拠した、符号分
割多元接続(CDMA)方式を用いたセルラシステムが
知られている。このIS−95標準では、ソフトハンド
オーバーという技術が使われている。このソフトハンド
オーバー技術が使用されるシステムでは、移動機がセル
(またはセクタ)境界に近づいたときには、その移動機
は、この境界近辺のセルをサービスエリアとする複数の
基地局と同時に通信を行う すなわち、移動機が現在通信中の基地局以外に受信レベ
ルの大きい基地局を検出すると、移動機は自身がセル境
界に近づいたと判断し、現基地局及び受信レベルが大き
な他の基地局との複数の基地局との通信を開始する。そ
して、移動機は、複数の基地局から同じ下り情報を受信
し、移動機では複数の基地局からの下り情報を最大比合
成ダイバーシティ受信する。
【0003】移動機の送信する上り情報は、複数の基地
局で受信されてこれら複数の基地局を統括する基地局制
御装置(BSC; Base Station Contoller)に伝えら
れる。基地局制御装置は、これら複数の基地局で受信さ
れた上り信号を、最大比合成受信あるいは選択ダイバー
シティ受信する。移動機がセル境界に位置するときは、
基地局における上り信号の受信品質が低下するが、BS
Cにおいて複数の基地局の上り信号受信結果を合成ある
いは選択ダイバーシティ受信することにより、この上り
信号の受信品質低下を緩和できる。
【0004】また、移動機がセル境界付近に位置する
と、基地局からの距離が離れているので基地局からの下
り信号の受信レベルが低下する。また、セル境界では、
複数のセルからの干渉を受けるため回線品質が劣化しが
ちであるが、このように複数の基地局と接続する(ソフ
トハンドオーバー)ことにより、下り回線品質の劣化を
防ぐことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、IS−
95等の従来技術では、ソフトハンドオーバー中は、複
数の基地局から下り信号を同時に送信していたため、ソ
フトハンドオーバー技術を使用しないセルラーシステム
に比して、使用中の下り回線数が著しく増加する。すな
わち、ソフトハンドオーバー中の移動機の台数が増える
と、下り回線容量がネックとなって同時使用できる回線
数が制限されるため、回線の有効利用が計れなくなると
いう潜在的な問題があった。
【0006】しかるに、IS95では、下り回線の伝送
方式の方が上り回線の伝送方式に比べて効率が良かった
ため、上記のような複数の基地局から下り信号を送信す
るという、一見すると、非効率的な方法を用いても、下
り回線容量がネックになることはなかった。
【0007】しかし、現在、上り回線容量が下り回線容
量と同等に改善されつつあるため、ソフトハンドオーバ
ーによる下り回線容量の劣化を解決する必要が生じてい
る。
【0008】それ故に、本発明の主たる目的は、CDM
A方式を採用した移動通信システムにおいて、セルある
いはセクタ境界に位置する端末に対するソフトハンドオ
ーバー中の下り送受信方式を改良することにより、下り
回線の効率を向上することができるソフトハンドオーバ
ー方式を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、直接拡散符号
分割多元接続方式を用いたセルラシステムであり、移動
機が複数の基地局とソフトハンドオーバーを行うセルラ
システムであり、前記移動機は、前記ソフトハンドオー
バー状態にある複数の基地局からの下り信号の受信品質
をモニタする下り受信品質モニタ手段と; 前記複数の
下り受信品質モニタ結果に従って送信すべき基地局を指
示する信号を送出する基地局指定手段と; 前記基地局
指定信号を上り信号に多重化して前記複数の基地局に送
信する多重化手段と; 前記ハンドオーバー状態にある
複数の基地局からの受信信号を合成受信する受信手段と
を含み、前記基地局は、前記上り信号に多重化された基
地局指定信号を復調する復調手段と; 前記復調された
基地局指定信号に従って、該当する移動機への下り送信
信号の送信を制御する送信制御手段;とを含む。
【0010】移動局はハンドオーバー中の複数の基地局
からの下り信号の品質をモニタし、品質の最も良い基地
局を指定する信号を上り信号に多重化して送り返すこと
により、ハンドオーバー中でも回線状態の良い基地局の
み下り送信を行い、その他の基地局の送信を停止するこ
とが可能となり、下り回線の周波数利用効率を高めるこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明につき、図面を参照し
ながら説明する。
【0012】図1は本発明に係る第1の実施形態に係る
移動機の構成を示すブロック図、図2は本発明にの第1
の実施形態に係る係る基地局の構成を示すブロック図で
ある。
【0013】図1に示されるとおり、本発明の第1の実
施形態に係る移動機は、1または複数の基地局から無線
信号を受信するアンテナ101と;送受共用器(デュー
プレクサ;DUP)102と、無線信号を受信ベースバ
ンド信号に変換する無線受信部(Rx)103と;ハン
ドオーバー中の複数の基地局のパイロット信号を受信
し、受信品質をモニタする受信品質モニタ手段104
と;複数の基地局の下り回線品質のモニタ結果から、受
信品質の良い基地局を選択し、この受信品質の良い基地
局に対応する基地局指定信号(BSsel)を出力する
基地局指定手段105と;、この基地局指定信号(BS
sel)を含む付随制御チャネルと上り通信チャネルデ
ータ(r−txd)を多重化し上り送信信号を生成する
マルチプレクサ(MUX)109と;上り送信信号を拡
散し、送信ベースバンド信号を出力する拡散回路110
と;送信ベースバンド信号を無線信号に変換して送信す
る無線送信部(Tx)111と;ハンドオーバー状態に
ある複数の基地局からの受信ベースバンド信号を合成受
信するRAKE受信機108とにより構成されている。
【0014】RAKE受信機108は相関器106と、
下り通信チャネルデータ(f−txd)を出力する最大
比合成器107とを有している。
【0015】移動機の下り受信品質モニタ手段104
は、基地局のそれぞれからすべての移動機に対して常時
送信されるパイロットチャネルを用いて受信品質を測定
する。
【0016】基地局指定手段105は、複数の基地局の
下り受信品質が良い基地局を選択し、選択された基地局
を示す基地局指定信号を出力する。この選択の基準とし
ては、例えば、次の基準のいずれでも使用することがで
きる。 (1)最良の受信品質を示す基地局と、この最良の受信
品質との差が小である基地局とを選択する。 (2)受信品質の良い順に、現在ハンドオーバー対象と
なっている基地局の数以下の所定数の、基地局を選択す
る。 (3)受信品質が予め定められた値よりも大きな基地局
を選択する。ただし、全ての基地局の受信品質が全てこ
の予め定められた値より小さい場合には、受信品質の良
い順に所定数の基地局を選択する。この付加的な条件
は、ソフトハンドオーバー状態にある全ての基地局の、
移動機での下り信号受信品質が低い場合に、全ての基地
局が送信停止してしまうことを防止するために設けられ
ている。
【0017】図2を参照すると、本発明の第1の実施形
態に係る基地局は、複数の通信チャネルで共通に利用す
る共通部と、通信チャネル毎に分かれたチャネル部20
8とに分けることができる。
【0018】共通部は、移動機からの無線信号を受信す
るアンテナ201と、送受共用器(デュープレクサ;D
UP)202と;無線信号を受信ベースバンド信号に変
換する無線受信部(Rx)203と;パイロットチャネ
ル(PLCH)を拡散する拡散回路218と、パイロッ
トチャネルおよび複数のチャネル部208からの複数の
チャネルの送信信号を加算合成する加算器209とで構
成される。これら、パイロットチャネルと複数の通信チ
ャネルとでは、使用される拡散符号が異なっている。
【0019】通信チャネル毎に必要なチャネル部208
は、マルチパス伝搬路を経由した受信信号を逆拡散して
最大比合成するRAKE受信機204と;RAKE受信
機204出力から上り通信チャネルデータ(r−rx
d)と基地局指定信号(BSsel)を含む付随制御チ
ャネルとを分離するデマルチプレクサ(DMUX)20
5と;下り通信チャネルデータ(f−txd)を拡散す
る拡散器206と、移動機からの付随制御チャネルデー
タに含まれている基地局指定信号(BSsel)に従っ
て、送信のON/OFFを制御する送信制御手段207
と、により構成されている。
【0020】次に本発明の第1の実施の形態例の動作に
ついて図3を参照して説明する。図3はこれから説明す
るソフトハンドオーバー動作を行う時の移動機の動きを
示す図である。
【0021】移動機(MS)303が、基地局(BS
1)301のサービスエリアから基地局(BS2)30
2のサービスエリアに移動し、2つの基地局301,3
02のサービスエリアが重なる部分に位置すると、基地
局(BS2)302は、移動機からの上り信号が受信可
能となり、基地局(BS2)302は、移動機303か
らの上り信号の受信が可能になった旨を基地局制御装置
に伝える。すると基地局制御装置は、基地局(BS1)
301からの上り信号と基地局(BS2)302からの
上り信号とを最大比合成受信あるいは選択ダイバーシテ
ィ受信して、その結果を移動通信用交換機(MSC)に
転送する。また、基地局制御装置は、それまで基地局
(BS1)301にのみ伝えていた移動通信用交換機か
ら移動機303への下り信号を、基地局(BS2)30
2にも転送する。この動作については、ISー95標準
等に規定された従来技術と同様である。
【0022】次に、本発明の根幹をなす、移動機及び基
地局の下り信号に対する動作につき説明する。この図3
の例では、前述した選択基準は、全て一致することとな
り、良い受信品質を示した方の基地局のみが選択され、
選択されなかった基地局は、移動通信用交換機(MS
C)、基地局制御装置(BSC)を介して供給された下
り信号の送信を停止する。
【0023】基地局301、302の送信制御手段20
7は、基地局指定信号が自基地局を指定していない場合
には、送信を停止する。また、送信制御手段207は、
基地局指定信号が自基地局を指定している場合および基
地局指定信号に伝送誤りを検出した場合に移動機への送
信を行い、それ以外の場合に送信を停止する。
【0024】図4は、この時の基地局301および基地
局302の下り受信品質の遷移、および、各基地局(B
S1,BS2)301,302の送信ON/OFFのタ
イミングを示すタイムチャートである。
【0025】従来方式(例えばIS95)では、図4
a)、b)に示されるとおり、2つの基地局の受信品質
差が一定値より小さくなるとソフトハンドオーバー状態
に入り、2つの基地局で移動機に送信を開始する。この
ソフトハンドオーバー状態は、2つの基地局の受信品質
差が一定値以上に開き、完全に新しい基地局(BS2)
302のサービスエリアに入るまで継続される。すなわ
ち、従来例では、ソフトハンドオーバー中は2つの基地
局で送信を行っている。
【0026】一方、図4c)〜e)は本発明の一実施例
における、基地局指定信号および2つの基地局(BS
1,BS2)301,302の送信ON/OFFのタイ
ミングを示している。ハンドオーバー中も受信品質の変
化に伴って、基地局指定信号が変化し、常に伝搬状態の
良い片方の基地局からのみ送信が行われることを示して
いる。
【0027】この図3の例における、ソフトハンドオー
バーの手順は次の通りである。 [1]従来技術と同様に、移動機303は周辺基地局の
パイロットチャネルの受信品質を測定し基地局に報告す
る。現在通信中の基地局のパイロットチャネルの受信品
質と一定差以内の基地局が検出されると、ソフトハンド
オーバー状態に入る。 [2]基地局より、ソフトハンドオーバー状態の基地局
とその番号を移動機に通知する。 [3]ソフトハンドオーバー状態の複数の基地局は、従
来と同様、移動機の上り情報を最大比合成あるいは選択
ダイバーシティ受信する。 [4]移動機はソフトハンドオーバー状態の基地局のパ
イロットチャネルの品質をモニタし、最も品質の良い基
地局の番号を上り回線の付随制御チャネルを用いて、ソ
フトハンドオーバー状態の全基地局に通知する。品質測
定・通知は、レイリーフェージングに追従する必要はな
く、建物の陰に入る等の伝播経路の変化(シャドウイン
グ)に追従できればよい。 [5]移動機303に指示された基地局のみ下り情報を
送信する。上り回線の誤り等により、1局も下り情報を
送信しない危険があるが、付随制御チャネルのCRCで
誤りを検出した基地局でも送信する等の方法により避け
ることが可能である。 [6]移動機303は複数の基地局からの信号を選択あ
るいは最大比合成により受信する。 [7]パイロットチャネルの受信品質の差が一定値以上
になったときは、ソフトハンドオーバ状態を解除する。
【0028】このような手順で基地局および移動機30
3が動作する事により、ソフトハンドオーバー状態で
も、伝搬品質の良い一部の基地局のみが、下り送信を行
うことになり、伝搬品質の悪い基地局からは下り送信を
行なわなくて済むため、下り回線の周波数利用効率を改
善することができる。
【0029】移動機303は、基地局サーチおよび同期
検波を行うために、基地局毎に全回線で共通利用するパ
イロットチャネルを用いて下り回線品質の測定を行うた
め、送信停止状態の基地局の下り回線品質もモニタ可能
である。したがって、移動機は、その移動機に対する下
り通信を停止している基地局に、下り送信の再開をしじ
できる。
【0030】複数の基地局の下り回線品質がほぼ同等
で、最大比合成により複数の基地局からの受信信号を無
駄なく合成可能と判断した場合は、移動機303は該当
する複数の基地局に対して下り送信を指示することによ
り、ダイバーシティゲインを得ることも可能である。
【0031】また、すべての基地局の下り回線品質がす
べて劣化しており、1局の送信では所要品質を満たすこ
とができないと判断した場合は、移動機は受信品質が比
較的良い複数の基地局に対して下り送信を指示すること
により、所要受信品質を得ることが可能である。
【0032】移動機303の送信する基地局指定信号の
受信を誤ることを想定しなければならない。特にソフト
ハントオーバーが複数の基地局にまたがる場合、各基地
局の復調結果が異なり、どの基地局も送信指示されてい
ないと判断する可能性がある。このようなケースを避け
るため、復調結果に誤りを検出した場合は自局の送信が
指示されていない場合にも送信することにより、すべて
の基地局が送信しない確率を非常に小さくすることがで
きる(上記手順[5])。
【0033】しかしながら、複数の基地局で基地局指定
信号の復調結果が同一であると保証できる場合は、誤り
検出の有無に関わらず、基地局指定信号の通りに送信を
ON/OFFすればよい。例えば、ソフトハンドオーバ
ーが1基地局内の複数のセクターの場合は、基地局指定
信号の復調結果をセクタ間で共通とすることが容易に可
能であるから、基地局指定信号の通りに送信セクタを選
択しても良い。
【0034】次に、図5及び図6を参照して、本発明の
第2の実施形態を説明する。図5は、本発明の第2の実
施形態に係る移動機の構成を示すブロック図であり、図
6は、本発明の第2の実施形態に係る基地局の構成を示
すブロック図である。
【0035】図1と図5との比較から明らかなように、
第2の実施形態の移動機は、第1の実施形態が備えてい
た基地局指定手段105を備えていない。その代わり
に、第2の実施形態に係る移動機では、当該移動機が受
信可能な基地局のパイロット信号の受信品質モニターの
モニター結果が、対応する基地局を特定する信号ととも
にマルチプレクサ109に供給される。マルチプレクサ
109aは、受信品質モニター出力と上り通信チャネル
データ(r−txd)を多重化し上り送信信号を生成
し、拡散回路110に供給する。図5のその他の構成要
素の動作は、図1に示した移動機と同様である。
【0036】また、図2と図6との比較から明らかなよ
うに、第2の実施形態の基地局は、RAKE受信機20
4と送信制御手段207との間に、RAKE受信機20
4出力から「上り通信チャネルデータ(r−rxd)」
と移動機(図5)が検出したパイロット信号の受信品質
及びそれに対応する基地局を特定する信号」とを分離す
るデマルチプレクサ(DMUX)205と;これら受信
品質及びそれに対応する基地局を特定する信号から、パ
イロット信号を除く自局の送信を停止するか否かを示す
送信停止信号を生成し送信制御手段207に供給する送
信停止信号生成手段105aとを備えている。なお、こ
の送信停止信号生成手段105aの構成・動作は、図1
の基地局指定手段と同様である。また、図6に於いて、
説明を省略した構成要素の動作は、図2で同一参照符号
を付したものと同様である。
【0037】以上の説明から明らかなように、第1の実
施形態と第2の実施形態とは、次の点で異なっている。
第1の実施形態では、ソフトハンドオーバー時に、どの
基地局の下り送信を停止させるかの決定は移動局側が決
定していた。これに対して、第2の実施形態は、ソフト
ハンドオーバー時に、どの基地局の下り送信を停止させ
るかの決定は基地局が行っている。この第2の実施形態
では、第1の実施形態で不可欠であった、移動機(図
1)の基地局指定手段105が不要となるので、移動機
を第1の実施形態よりも小型化できる。また、移動機の
消費電力も、第2の実施形態の方が、第1の実施形態よ
りも小とすることができる。
【0038】なお、第2の実施形態の送信停止信号生成
手段105aが送信停止信号を出力する基準としては、
例えば、次の3つのいずれかを用いることができる。 (1a)自局の移動機での下り信号受信品質が、最良の
受信品質を示す基地局の下り信号受信品質との差が大で
ある場合に、送信停止信号を出力する。 (2a)自局の移動機での下り信号受信品質が、受信品
質の良い順に、所定の順位より下位であるときは、送信
停止信号を出力する。 (3a)自局の移動機での下り信号受信品質が予め定め
られた値よりも小さな値のとき、送信停止信号を出力す
る。ただし、全ての基地局の受信品質が全てこの予め定
められた値より小さい場合には、自局の受信品質が、受
信品質の良い順に所定の順位より上位である場合には、
下り信号受信品質が予め定められた値よりも小さな値で
あっても、送信停止信号を出力しない。この付加的な条
件は、ソフトハンドオーバー状態にある全ての基地局
の、移動機での下り信号受信品質が低い場合に、全ての
基地局が送信停止してしまうことを防止するために設け
られている。
【0039】
【発明の効果】以上述べたとおり、本発明では、ソフト
ハンドオーバー中も最も受信品質の良い少数の基地局か
らのみ下り送信が行われるため、下り回線の周波数利用
効率が損なわれない。従って、本発明の採用により、下
り回線の容量がネックとなって回線容量が制約されるこ
とを回避することができる。また、本発明では、ソフト
ハンドオーバー状態であっても伝搬状態の悪い基地局は
送信しないため、基地局の平均送信電力を下げることが
でき、基地局の送信パワーアンプを簡易化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る移動機の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る基地局の構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明のソフトハンドオーバー動作に入る移動
機の動きを示す図である。
【図4】本発明および従来例における受信品質と送信O
N/OFFタイミングを示すタイムチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る移動機の構成を
示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る基地局の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
101、201 アンテナ 102、202 送受共用器 103、203 無線受信部 104 受信品質モニタ手段 105 基地局指定手段 106 相関器 107 最大比合成器 108、204 RAKE受信機 109 マルチプレクサ 110、206、218 拡散回路 110、210 無線送信部 205 デマルチプレクサ 207 送信制御手段 208 チャネル部 209 加算器 301、302 基地局 303 移動機

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直接拡散符号分割多元接続方式を用いたセ
    ルラシステムであり、移動機が複数の基地局とソフトハ
    ンドオーバーを行うセルラシステムであり、 前記移動機は、 前記ソフトハンドオーバー状態にある複数の基地局から
    の下り信号の受信品質をモニタする下り受信品質モニタ
    手段と、 前記複数の下り受信品質モニタ結果に従って送信すべき
    基地局を指示する信号を送出する基地局指定手段と、 前記基地局指定信号を上り信号に多重化して前記複数の
    基地局に送信する多重化手段と、 前記ハンドオーバー状態にある複数の基地局からの受信
    信号を合成受信する受信手段とを含み、 前記基地局は、 前記上り信号に多重化された基地局指定信号を復調する
    復調手段と、 前記復調された基地局指定信号に従って、該当する移動
    機への下り送信信号の送信を制御する送信制御手段とを
    含むセルラシステム。
  2. 【請求項2】前記移動機の下り受信品質モニタ手段は、
    前記基地局のそれぞれからすべての移動機に対して常時
    送信されるパイロットチャネルを用いて受信品質を測定
    することを特徴とする請求項1記載のセルラシステム。
  3. 【請求項3】前記基地局の送信制御手段は、基地局指定
    信号が自基地局では無い場合に送信を停止する請求項1
    記載のセルラシステム。
  4. 【請求項4】前記基地局の送信制御手段は、基地局指定
    信号が自基地局の場合および基地局指定信号に伝送誤り
    を検出した場合に送信を行う請求項3に記載のセルラシ
    ステム。
  5. 【請求項5】前記移動機の基地局指定手段は、複数の基
    地局の下り受信品質の差があらかじめ決められた値より
    小さい場合に、複数の基地局を指定することを特徴とす
    る請求項1に記載のセルラシステム。
  6. 【請求項6】前記移動機の基地局指定手段は、すべての
    基地局の下り受信品質があらかじめ決められた値より小
    さい場合に、複数の基地局を指定することを特徴とする
    請求項1に記載のセルラシステム。
  7. 【請求項7】直接拡散符号分割多元接続方式を用いたセ
    ルラシステムであり、移動機が複数の基地局とソフトハ
    ンドオーバーを行うセルラシステムに用いられる移動機
    であり、 前記ソフトハンドオーバー状態にある複数の基地局から
    の下り信号の受信品質をモニタする下り受信品質モニタ
    手段と、 前記複数の下り受信品質モニタ結果に従って送信すべき
    基地局を指示する信号を送出する基地局指定手段と、 前記基地局指定信号を上り信号に多重化して前記複数の
    基地局に送信する多重化手段と、 前記ハンドオーバー状態にある複数の基地局からの受信
    信号を合成受信する受信手段とを含む移動機。
  8. 【請求項8】前記移動機の下り受信品質モニタ手段は、
    前記基地局のそれぞれからすべての移動機に対して常時
    送信されるパイロットチャネルを用いて受信品質を測定
    することを特徴とする請求項7記載の移動機。
  9. 【請求項9】前記基地局の送信制御手段は、基地局指定
    信号が自基地局では無い場合に送信を停止する請求項7
    記載の移動機。
  10. 【請求項10】前記基地局の送信制御手段は、基地局指
    定信号が自基地局の場合および基地局指定信号に伝送誤
    りを検出した場合に送信を行う請求項9に記載の移動
    機。
  11. 【請求項11】前記移動機の基地局指定手段は、複数の
    基地局の下り受信品質の中で最良品質を示す基地局とこ
    の最良品質との差があらかじめ決められた値より小さい
    基地局を指定することを特徴とする請求項7に記載の移
    動機。
  12. 【請求項12】前記移動機の基地局指定手段は、すべて
    の基地局の下り受信品質があらかじめ決められた値より
    小さい場合に、複数の基地局を指定することを特徴とす
    る請求項7に記載の移動機。
  13. 【請求項13】直接拡散符号分割多元接続方式を用いた
    セルラシステムであり、移動機が複数の基地局とソフト
    ハンドオーバーを行うセルラシステムに用いられる基地
    局であり、 前記移動機からの上り信号に多重化された基地局指定信
    号を復調する復調手段と、 前記復調された基地局指定信号に従って、該当する移動
    機への下り送信信号の送信を制御する送信制御手段とを
    含む基地局。
  14. 【請求項14】前記基地局の送信制御手段は、基地局指
    定信号が自基地局では無い場合に送信を停止する請求項
    13記載の基地局。
  15. 【請求項15】前記基地局の送信制御手段は、基地局指
    定信号が自基地局の場合および基地局指定信号に伝送誤
    りを検出した場合に送信を行う請求項14に記載の基地
    局。
  16. 【請求項16】直接拡散符号分割多元接続方式を用いた
    セルラシステムであり、移動機が複数の基地局とソフト
    ハンドオーバーを行うセルラシステムであり、 前記移動機は、 前記ソフトハンドオーバー状態にある複数の基地局から
    の下り信号の受信品質をモニタし、モニター結果とそれ
    に対応する基地局を示す信号とからなる副信号を出力す
    る受信品質モニタ手段と、 前記副信号を上り信号に多重化して前記複数の基地局に
    送信する多重化手段と、 前記ハンドオーバー状態にある複数の基地局からの受信
    信号を合成受信する受信手段とを含み、 前記基地局は、 前記上り信号に多重化された副信号を復調する復調手段
    と、 前記復調された副信号に従って、自局の下り信号の送信
    を停止するか否かを示す送信停止信号を生成する送信停
    止信号生成手段と、 前記送信停止信号が送信停止を示しているときは、移動
    機への下り送信信号の送信を停止する送信制御手段とを
    含むセルラシステム。
  17. 【請求項17】前記移動機の受信品質モニタ手段は、前
    記基地局のそれぞれからすべての移動機に対して常時送
    信されるパイロットチャネルを用いて受信品質を測定す
    ることを特徴とする請求項16記載のセルラシステム。
  18. 【請求項18】前記基地局の送信制御手段は、前記副信
    号に誤りが検出されたときは、前記下り信号の送信を停
    止しない請求項16に記載のセルラシステム。
  19. 【請求項19】前記送信停止信号生成手段は、すべての
    基地局の下り受信品質があらかじめ決められた値より小
    さい場合には、自局の下り信号品質が所定の順位以上で
    あるときには、前記送信停止信号を出力しないことを特
    徴とする請求項16に記載のセルラシステム。
  20. 【請求項20】直接拡散符号分割多元接続方式を用いた
    セルラシステムであり、移動機が複数の基地局とソフト
    ハンドオーバーを行うセルラシステムに用いられる移動
    機であり、 前記ソフトハンドオーバー状態にある複数の基地局から
    の下り信号の受信品質をモニタし、モニター結果とそれ
    に対応する基地局を示す信号とからなる副信号を出力す
    る受信品質モニタ手段と、 前記副信号を上り信号に多重化して前記複数の基地局に
    送信する多重化手段と、 前記ハンドオーバー状態にある複数の基地局からの受信
    信号を合成受信する受信手段とを含む移動機。
  21. 【請求項21】前記移動機の受信品質モニタ手段は、前
    記基地局のそれぞれからすべての移動機に対して常時送
    信されるパイロットチャネルを用いて受信品質を測定す
    ることを特徴とする請求項20記載の移動機。
  22. 【請求項22】直接拡散符号分割多元接続方式を用いた
    セルラシステムであり、移動機が複数の基地局とソフト
    ハンドオーバーを行うセルラシステムに用いられる基地
    局であり、移動機からの上り信号にその移動機とソフト
    ハンドオーバー状態にある複数の基地局からの下り信号
    の受信品質のモニタ結果とそれに対応する基地局を示す
    信号とからなる副信号とが多重化された上り信号を受信
    する基地局であり、 前記副信号を復調する復調手段と、 前記復調された副信号に従って、自局の下り信号の送信
    を停止するか否かを示す送信停止信号を生成する送信停
    止信号生成手段と、 前記送信停止信号が送信停止を示しているときは、移動
    機への下り送信信号の送信を停止する送信制御手段とを
    含む基地局。
  23. 【請求項23】前記送信制御手段は、前記副信号に誤り
    が検出されたときは、前記下り信号の送信を停止しない
    請求項22に記載の基地局。
  24. 【請求項24】前記送信停止信号生成手段は、すべての
    基地局の下り受信品質があらかじめ決められた値より小
    さい場合には、自局の下り信号品質が所定の順位以上で
    あるときには、前記送信停止信号を出力しないことを特
    徴とする請求項23に記載の基地局。
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