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JP2986222B2 - 疎水的に抽出したニーム油を用いる植物上の菌類の制御方法 - Google Patents

疎水的に抽出したニーム油を用いる植物上の菌類の制御方法

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Publication number
JP2986222B2
JP2986222B2 JP2412965A JP41296590A JP2986222B2 JP 2986222 B2 JP2986222 B2 JP 2986222B2 JP 2412965 A JP2412965 A JP 2412965A JP 41296590 A JP41296590 A JP 41296590A JP 2986222 B2 JP2986222 B2 JP 2986222B2
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neem
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AMERIKA GATSUSHUKOKU
SAAMO TORIROJII CORP
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AMERIKA GATSUSHUKOKU
SAAMO TORIROJII CORP
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Publication date
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N65/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing material from algae, lichens, bryophyta, multi-cellular fungi or plants, or extracts thereof
    • A01N65/08Magnoliopsida [dicotyledons]
    • A01N65/26Meliaceae [Chinaberry or Mahogany family], e.g. mahogany, langsat or neem
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】要旨 実質上アザジラヒチン(azadirachtin)及びサランニン
(salannin)を含まないニーム油から成り、該ニーム油
は乾燥した粗粉末状のニームの種を非極性の疎水性溶媒
で抽出し、ニーム油抽出物を得、次に溶媒を除去し、ニ
ーム油を得ることによって調製されることを特徴とする
ニームの種の抽出物から由来する新規殺虫剤及び葉の殺
菌剤。これらのニーム油殺虫剤は植物表面から昆虫を忌
避し、菌類の生育を阻害し、害虫及び有害菌類を種々の
生活段階において殺す効力を示す。
【0002】発明の背景 発明の分野 本発明はニームの種由来の新規殺虫剤組成物に関する、
より特定的には疎水性溶媒によって抽出したニーム油か
ら成る新規の殺虫剤及び葉の殺菌剤に関する。これらの
ニーム油殺虫剤は植物表面から昆虫を忌避し、菌類の生
育を阻害し、害虫及び有害菌類を種々の生活段階におい
て殺す効力を示す。
【0003】先行する技術分野の記載 熱帯常緑のニームの木は昆虫がそれに対して耐性化しな
い殺虫剤の源として何世紀もの間使用されている。種々
のニームの種の抽出物、特に親水性のテトラノルトリテ
ルペノイドアザジラヒチンを含有するものは種々の分類
群に属する多数の昆虫種の栄養摂取行為、変態([IG
R]効果を制御する昆虫の生育)、生殖及び健康に影響
することが知られている。
【0004】アザジラヒチンを含有するニーム油は油圧
によってニームの種より機械的に冷却下において圧搾さ
れるかまたはソーレー装置を用いてアルコールまたは他
の溶媒によって抽出されることが知られている。少量の
ニーム油はニームの種の粉末に少しの水を添加し手で練
ることによって得られる(シュムッテラー及びヘリップ
《Schmutterer & Helip》1988)。それゆえ‘ニ
ーム油’という用語は親水性及び疎水性両方の抽出物の
混合物を含有する種々の材料を記述するのに用いられて
いる。種々の抽出方法があり、そしてその結果生じるニ
ーム油の組成は多様であるため“ニーム油”本来の性質
については大きな混乱を招いていた。カーン(Khan)
及びワッシリュー(Was-silew)(1986)はトリコ
フィトンルブラム(Trichophytonrubrum)、T.ビオ
ラセウス(T.violaceus)、T.コンセントリクス
T.concentrichus)、T.メンタグロフイテス
T.mentagrophytes)、エピダーモフィトンフロコッ
サム(Epidermophyton floccosum)、ミエロスポルム
シタネウム(Mierosporum citaneum)、スクロフラリ
オプシスブレビカウリス(Scroph-ulariopsis brevica
ulis)、ゲオトリカムカンディダム(Geotrichum cand
idum)、及びフサリウム属(Fusarium sp)から成る1
4種の一般的なカビについて“ニーム油”(ニーム種子
を水で抽出することによって調製)の効果を調べそして
カビの生育は阻害せず、実際ニーム油それ自体は生育す
るカビの数種に含まれていることを見出した。しかし、
匿名の記事(匿名1986)は“ニーム油の乳化濃縮組
成物を希釈した10%ニーム油(Neem Oil)”はアス
ペルギルス ニガー(Aspergillus niger)、フサリウ
ム モニリフォルメ(Fusarium moniliforme)、マコロ
フオミナ ファセオリナ(Macrophomina phaseolina)及
びドレヒスレラ ロストラタ(Drechslera rost-rata
のような数種のカビを完全に阻害したと報告した。しか
しながらこの組成物特に細部については提供されなかっ
た。
【0005】同様に、昆虫を制御するためのニーム油の
用途に関しては文献中に矛盾が見出される。シュムット
テラー(Schmutterer)及びヘルパップ(Hellpap)
(1986)は水溶性のニームの種の抽出物が葉ダニ
(スクロビパルパ エルガシナ、Scr-obipalpa ergasin
a)、ハマキガ(フィシタ メロゲヌ、Phycita melogen
u)、及びヨコバイ(ジャコビエラ ファシアルナ、Jac
obiella facialna)、の忌避性に関してはニーム油より
かなり優れていることを示した。一方、マンソール(M
ansour)ら(1986)はハダニ、テトラニフス シン
ナバリヌス(Tetranychus Cinnabarinus)の制御に関
してニームの種のペンタン抽出物がエタノールまたはメ
タノール抽出物より効果があるが、驚くことに、ダニ、
フィトセイウルス パーシミリス(Phytoseiulus persi
milis)の制御に関してはペンタン抽出物はエタノール
またはメタノール抽出物より効果がなかったことを報告
している。
【0006】ヤマサキ(Yamasaki)らはサランニン含
量が高いことが知られているインディアン ニームの種
(Indian neemseeds)より得られるテトラノルトリテ
ルペノイド、サランニンがヘキサンを用いて植物の粗抽
出物より単離できたことを示した。サランニン抽出物の
生理活性は甲虫及び芋虫のような咀嚼する昆虫に適用し
た場合栄養摂取障害及び生育阻害があると報告されてい
る。
【0007】本発明は先行する技術分野の矛盾を明確に
し、実質上アザジラヒチン及びサランニンが含有せずし
かもなお葉の殺菌剤及び殺虫剤としての効果がある新規
ニーム油抽出物を提供する。
【0008】本発明によって、実質上アザジラヒチン及
びサランニンが含有しない非極性の疎水性溶媒によって
抽出されたニーム油は植物表面から昆虫を忌避し、種々
の生活段階において、特に卵及び幼虫期において昆虫を
殺し、そして危険な病原性の菌類の生育を制御する効力
を有することをここに発見した。アザジラヒチン非存在
下において殺虫剤及び殺菌剤として二重の活性をもつこ
とは新規でありそして無比である。
【0009】疎水的に抽出したニーム油の殺虫剤及び殺
菌剤活性は既知の活性成分が存在しないという点で無比
でありそして予期しないものである。
【0010】発明の要約 本発明の目的は植物表面より害虫を忌避し、種々の生活
段階、特に卵及び幼虫期において昆虫を殺し、そして種
々の菌類の生育を制御する新規殺虫剤を提供することで
ある。
【0011】本発明の他の目的は植物を種々の害虫また
は有害菌類から保護するためのニームの種の抽出物に由
来する天然の殺虫剤組成物を提供することである。
【0012】本発明に関連して、ニームの種の抽出物由
来のいくつかの新規殺虫剤組成物が提供されており、該
組成物は非極性の疎水性溶媒によって抽出されるニーム
油画分から成り、実質上アザジラヒチン及びサランニン
が含まれない。
【0013】詳細な記述 熱帯性ニームの木、アザジラヒチン インディカ(Azad
irachitin indica)の種及び葉のいくつかの活性成分、
特にテトラノルトリテルペノイド、アザジラヒチン及び
サランニンの強力な殺虫剤活性が知られている。本発明
は実質上アザジラヒチン及びサランニンが含まれないニ
ーム油から調製した種々の殺虫剤組成物に向けられてお
り、該組成物は植物表面より害虫を忌避し、種々の生活
段階、特に卵及び幼虫期において害虫を殺し、そして病
原性菌類を制御する効力を有する。
【0014】ニームの種はその大きさ、形及び組成に多
様性がある。世界中で得られる種はエンドウ豆くらい小
さく丸いものからインゲンくらい大きく長いものまであ
る。ニームの種は2つの部分、油または殺虫剤活性を含
有しないさや(shell)及び油及びアザジラヒチンを含
有する種子(kernal)から成る。しかしながら、世界中
から集収された種の組成は表Aに示すとおりかなり多様
性がある。特に、我々は高濃度のアザジラヒチンを含む
ニームの木由来の油が殺虫性及び殺菌性であることを見
出している。
【0015】
【表1】 表 A 種の産地 種中の種子 揮発分 油含量 アザジラヒチン AZAD mg/gsk* セネガル(ポート) 54 7 22 6.6 インド(プンジャブ) 55 5.8 30 1.6 トーゴ(アトゥクパメ) 57 7.3 27 4.5 ハイチ(アーカヒエ) 1 12.0 19 2.7 ガーナ(バウワ) 57 6.4 14 3.9 * gsk=種子のグラム(gram seed kernel) 本発明の殺虫剤組成物は乾燥した粗粉末状のニームの種
から適当な非極性の疎水性溶媒で抽出したニームの油よ
り調製される。本発明に従って、標準的に約5から15
%の水を含有する乾燥したニームの種を約5目の粗粉末
にする。粉末状のニームの種を次に非極性の疎水性溶媒
で抽出してニーム油を除去する。収量をあげるためには
かなり過剰量の溶媒(3から1w/w)を用いることが好
ましい。溶媒は過剰の水が生成物に混入するのを防ぐた
めに適度に疎水性でなければならない。抽出物中の水に
よって種よりアザジラヒチンが抽出され、抽出物が加水
分解されるのである。抽出後、ニーム油生成物を得るた
めに溶媒は低温蒸発により、好ましくは真空蒸発によっ
て抽出物から除去される。
【0016】本発明に関する最終殺虫剤組成物はニーム
油を約5から50%、好ましくは5から20%、最も好
ましくは7から15%の乳化界面活性剤で希釈すること
によって調製され、そして随意0−1%のPABAを含
有する。適当な乳化界面活性剤としてはソルビタンエス
テル、エトキシル化及びプロポキシル化モノ及びジグリ
セリド、アセチル化モノまたはジグリセリド、ラクチル
化モノまたはジグリセリド、モノまたはジグリセリドの
クエン酸エステル、糖エステル、ポリソルベート、ポリ
−グリセロールエステル、及びその他同種類のもの、及
び上述の混合物がある。好ましい乳化界面活性剤はツイ
ーン20、ツイーン40、ツイーン60及びツイーン8
0の名称で市販されているソルビタール無水物の脂肪酸
部分エステルのポリオキシエチレン誘導体である。最終
的に使用する前に、殺虫剤組成物を標準的には水で希釈
する。
【0017】葉に使用する場合は植物へ好ましくない損
傷を与えることなく害虫及び菌類による病気を克服する
ためには水によるニーム油の希釈率が0.1から10
%、好ましくは0.25から3%が効果的である。ニー
ム油はまた貯蔵果実及び野菜と同様に芝、園芸及び農業
作物の種々の害虫及び病気の問題を克服するために種々
の希釈物として使用される。ニーム油組成物はコロラド
ジャガイモ甲虫、コナガ、白バエ、コナカイガラムシ、
アブラムシ、スズメガの幼虫、カメムシ、ダニ、ノミ、
ダニ、カ及びハエ、その他同類の害虫を制御する効果が
あることが明らかになっている。それらはまたウドン粉
病菌、さび病菌、ダラースポット、ブラウンパッチ、ブ
ラックスポット、ハイイロカビ、その他同類のカビを制
御する効果がある。さらにニーム油は湿疹及び皮膚炎と
同様にシラミ、ダニ、カイセンのような動物に寄生する
害虫の制御に使用される。
【0018】粉末状のニームの種からニーム油を抽出す
るために用いる適当な非極性の疎水性溶媒はニーム油の
溶解度が高久そして実質上アザジラヒチンまたは水の溶
解性がない溶媒である。好ましい非極性の溶媒として
は、それに限ることはないが、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、ノナン、デカン、イリオクタン、ク
ロロペンタン、クロロヘキサン、その他同類物、及びそ
の異性体のような脂肪族炭化水素及びハロゲン化脂肪族
炭化水素、石油留出物、石油エーテル、その同類物、ベ
ンゼン、トルエン、クロロベンゼン、ベンズアルデヒ
ド、キシレン、その他同類物のような芳香族及び置換芳
香族、及び上述の混合物がある。上述の特性をもつ種々
の他の非極性溶媒が本技術分野の熟練者によく知られて
おり、それが実質上アザジラヒチン不溶性でありニーム
油がそれに高い溶解性を示すのであれば、独自の溶媒を
選択してもそれ自体が本発明のマイナス要因となること
はない。
【0019】先行する詳細に記述された方法を用いてい
る本技術分野の熟練者がさらに技術を習得することなく
最大限に本発明を用いることができると考えられる。本
発明の原理、好ましい態様及び操作方法は先の明細事項
に記載してある。次に示す実施例は本発明の原理に関連
して発明の説明をするために提供されるが、付加した特
許請求の範囲に示されたことを除いていかなる方法でも
発明を限定するものであるとは解釈されていない。変更
及び変化は発明の精神から離れることなく技術分野の熟
練者によってなされる。部数及びパーセントは他に指示
がなければすべて重量である。
【0020】
【実施例1】 本実施例は新たに産卵されたかまたは近
くふ化する温室白バエ(トリアレウロデス バポラリオ
ラム、Trialeurodes vaporariorum)の卵に対する本発
明の非極性の疎水性溶媒によって抽出されたニーム油組
成物の効果についての説明である。80キログラムの乾
燥脱果実したアフリカ産ニームの種を切断製粉機で約1
0目の粉末にした。粉末状の種を140ガロン(259
キログラム)のヘキサンと共に300ガロンの撹拌容器
に添加し18時間撹拌した。抽出した種を次に遠心分離
によってヘキサン−ニーム油溶液から分離した。ヘキサ
ン−ニーム油溶液を500mlのジャケットを有する撹拌
容器に移し溶液を165°Fに加熱して過剰量のヘキサ
ンを除去した。回収したニーム油のヘキサン含有量は1
%であった。抽出したニーム油が1滴の界面活性剤(ア
イボリーTM液、IvoryTM Liquid)を含有する100ml
の水にそれぞれ1%及び3%の組成となるようにした。
これらの組成物の効果を試験するために、25個のキク
のはち植cv.Iceberg、から3枚の完全に開いた葉を残
してすべての葉を除去した。植物を24時間白バエの集
団中に置き、場所を移しそして植物から白バエの成虫を
除去するために水を噴霧した。植物を5個づつ5つの群
に分け、以下のとおりに処理した。
【0021】第1群)白バエに曝してからの日数(days
after exposure,DAE)が0日後に水を噴霧した、 第2群)白バエに曝してから0日後に1%のニーム油組
成物を噴霧した、 第3群)白バエに曝してから0日後に3%のニーム油組
成物を噴霧した、 第4群)白バエに曝してから4日後に1%のニーム油組
成物を噴霧した、 第5群)白バエに曝してから4日後に3%のニーム油組
成物を噴霧した、 温室白バエの卵は普通産卵後5−6日でふ化するため、
卵のふ化の時間付近の4DAEの処理が適用された。コ
ントロールの植物(水を噴霧したもの)上の卵がすべて
ふ化した時点で、油画分の効果を葉1枚あたりの未ふ化
卵及び死亡したさなぎの数を数えることによって評価し
た。結果は以下のとおりである。
【0022】
【表2】 表 1 キクに産卵された新生及び4日経過後の温室 白バエの卵に噴霧したニーム油の効果 処 理 * 死亡したさなぎ* 死亡率**% 水 317ab 2c 0 1%、0DAE 185b 100bc 54 3%、0DAE 153b 143b 93 1%、4DAE 198ab 180b 90 3%、4DAE 360a 358a 99 * 数値は葉面積100cm2あたりの平均。同一の文字
があとにつづく試験における平均値は大きくは違わな
い。DMRT、P=0.05、N=15の葉。
【0023】** 死亡したさなぎの数を卵の数で割っ
た。
【0024】抽出したニーム油は用いた濃度及び露呈時
間の両者においてさなぎの死亡率にかなりの効果があっ
た。多くのさなぎは卵殻から出るときに死亡することが
観察された。抽出したニーム油は3%の濃度で適用した
経過卵に対して最も効果的であった。
【0025】
【実施例2】 本実施例は白バエ成虫ベミシア タバシ
Bem-icia tabaci)の忌避剤としてキクの葉に噴霧し
たときの抽出ニーム油の効果についての説明である。抽
出ニーム油を実施例1に従って調製し希釈して1%及び
3%の組成物とした。これらの組成物の効果を試験する
ために、3枚の完全に開いた葉を残して他はすべて除去
した。3週間目の9つのキクのはち植cv.Icebergを3
づつ3つのグループに分けそして以下のとおりに処理し
た。
【0026】第1群)水を噴霧した 第2群)1%ニーム油組成物を噴霧した 第3群)3%ニーム油組成物を噴霧した、 そして次に白バエの集団に24時間曝した。露呈後、植
物から白バエ成虫を除去し、葉1枚あたりの卵の数を数
えた。結果は以下のとおりである。
【0027】
【表3】 * 数値は葉面積100cm2あたりに計算される平均値で
ある。同じ文字があとにつづく平均値は大きくは違わな
い。DMRT、P=0.05、N=9の葉。
【0028】結果は抽出したニーム油が両方の濃度とも
ベミシア Bemisia白バエを忌避するのに効果的である
ことを示す。
【0029】
【実施例3】 本実施例は疎水性溶媒で抽出したニーム
油をキクの葉cv.Icebergに噴霧したときの忌避作用の
持続についての説明である。忌避性は葉の上に産卵され
た温室白バエ(トリアロウロデス バポラリオラム、Tr
ialeurodes vaporariorum)の卵の数を数えることによ
って定量化した。ニーム油組成物は実施例1に従って調
製した。3枚の完全に開いた葉を残して他はすべて除去
した。3−4週間目の48本のキク植物cv.Icebergを
それぞれ16本づつ3つのグループに分けそして以下の
とおりに処理した。
【0030】第1群)水を噴霧した、 第2群)1%ニーム油組成物を噴霧した、 第3群)3%ニーム油組成物を噴霧した。
【0031】噴霧した日と同日(0日)にそれぞれのグ
ループの4本を白バエの集団中に24時間置いた。3、
7及び14日目に、それぞれのグループからさらに4本
を白バエの集団に24時間曝した。それぞれ露呈後、処
理をした上部2枚の葉につき葉の面積100cm2あたり
の卵の数を数えた。結果は以下のとおりである。
【0032】
【表4】 同じ文字があとにつづく同じ欄の平均値は大きな差はな
い。DMRT、P=0.05、N=8の葉。
【0033】抽出したニーム油組成物は噴霧14日後ま
でT.バポラリオラム(T. Vaporariorum)の産卵を
忌避した。1%及び3%の濃度または処理から露呈の間
の時間で忌避性のレベルには明確な差は見られなかっ
た。
【0034】
【実施例4】 抽出したニーム油による豆さび病菌の制
御ニーム油を実施例1の方法に従って抽出した。抽出し
たニーム油を水と混合して0.25、0.5及び1%に希
釈し、豆、ピントウ(Pinto)111の完全に開いた初
生葉に流れ落ちるくらいに噴霧した。次に葉に豆さび病
菌(ウロマイセスファセオリ、Uromyces phaseoli)の
胞子を接種し、感染させるために湿潤室に置いた。約1
6時間後、豆植物を湿潤室より移し、温室に置いた。7
日後、さび病菌によるイボの数を数えた。表4の結果は
抽出したニーム油がこれらの濃度において効果的な葉の
殺菌剤であることを示す。
【0035】
【表5】 * 同一文字の処理は統計的に同じである。DMR
T、P=0.05、N=6の葉。
【0036】
【実施例5】 白バエの忌避性における抽出したニーム
油及びマルゴサン− O(Margosan−O)の効果 実施例1によって調製した抽出ニーム油を昆虫忌避剤ア
ザジラヒチンを含有する殺虫剤マルゴサン−Oと比較し
た。本実験において、3つの植物体にそれぞれ水(コン
トロール試料)、マルゴサン−Oの2%溶液またはニー
ム油の2%溶液を流れ落ちるまで噴霧した。次に植物体
を温室白バエ(トリアロイロデス、Trialeurodes)の
集団が存在する部屋に2時間置いた。次に植物体をその
部屋から移し、成虫を除去し、そして葉面積1cm2あた
りの産卵数を数えた。表5に示した結果は(忌避剤マル
ゴサン−O)に比べ6の率で及びコントロールとでは4
5倍以上産卵数が減り抽出したニーム油はマルゴサン−
Oより優れた忌避剤であることを示す。
【0037】
【表6】
【0038】
【実施例6】 あじさいにおけるうどん粉病菌の制御2
%の抽出ニーム油の水溶液を温室で生長した5本のあじ
さい植物に噴霧した。処理した植物及びそれと同じ数の
未処理植物を温室で見られる天然のうどん粉病微生物に
6週間曝した。この期間の最後に植物の葉におけるうど
ん粉病菌の蔓延度を調べた。未処理の植物の葉における
蔓延度は平均46%であったが、一方処理した植物は
1.7%の蔓延度であった。
【0039】
【実施例7】 本実施冷はニームの種の疎水性溶媒によ
る抽出物の強力な殺卵活性及び忌避的な栄養摂取阻害に
ついての説明である。ニーム油を実施例1の方法に従っ
て抽出し、0.22%、0.66%及び2.0%のニーム
油組成物となるように水及び界面活性剤で希釈した。一
連の試験はコロラドじゃがいも甲虫、トマトすずめが、
家バエ、さんざしlacebug、ナミハダニ及び温室白バエ
から成る6種の昆虫の早期及び後期の卵について行っ
た。卵に水(コントロールとして)及び上記3通りのニ
ーム油組成物を噴霧し、ふ化した卵の数を数えた。結果
は以下のとおりである。
【0040】
【表7】
【0041】上記の表から明らかなように、2%のニー
ム油が早期であろうと後期であろうとすずめが、lacebu
g、ダニ及び白バエの卵の制御に効果があった。コロラ
ドじゃがいも甲虫の早期卵は2%ニーム油で効果的に殺
せた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジエイムズ・チヤールズ・ロツク アメリカ合衆国メリーランド州20904シ ルバースプリング・ブルートンパリツシ ユウエイ3473 (72)発明者 ジエイムズ・フレデリツク・ウオルター アメリカ合衆国メリーランド州20861ア ツシユトン・アツシユランドドライブ 1008 (72)発明者 ヒラム・ゴードン・ラルー・ザサード アメリカ合衆国メリーランド州20783ハ イアツツビル・ガムウツドドライブ3312 (56)参考文献 特開 昭61−87607(JP,A) Journal of Econom ic Entomology,1978,V ol.71,No.5,p.810−813 PHYTOPARASITICA,V ol.15,No.2,p.125−130 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 65/00 CA(STN)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的にアザジラヒチンを含まない疎水
    的に抽出されたニーム油0.1〜10%、乳化界面活性
    剤0.005〜5.0%及び水0〜99%を含有するニー
    ム油組成物を、植物上の菌類に接触させることを特徴と
    する植物上の菌類の制御方法。
  2. 【請求項2】 ニーム油組成物が0.25〜3%のニー
    ム油を含有する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 菌類が白カビ(mildews)、さび菌(rus
    ts)、葉上斑点(leaf spots)、ダラースポット(doll
    ar spots)、ブラウンパッチ(brown patch)及びハイ
    イロカビ(botrytis)より成る一群から選ばれる請求項
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 菌類が植物の表面上でニーム油組成物と
    接触される請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 菌類がニーム油組成物と噴霧により接触
    される請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 植物が芝、園芸植物または農作物である
    請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 実質的にアザジラヒチンを含まない疎水
    的に抽出されたニーム油0.1〜10%、乳化界面活性
    剤0.005〜5.0%及び水0〜99%を含有するニー
    ム油組成物を、植物に接触させることを特徴とする菌類
    の汚染からの植物の防御方法。
  8. 【請求項8】 植物がニーム油組成物と噴霧により接触
    される請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 植物が芝、園芸植物または農作物である
    請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 植物が殺菌類的に有効量のニーム組成
    物と接触される請求項7記載の方法。
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