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JP2984718B2 - 3次元立体音響発生システム - Google Patents

3次元立体音響発生システム

Info

Publication number
JP2984718B2
JP2984718B2 JP8113236A JP11323696A JP2984718B2 JP 2984718 B2 JP2984718 B2 JP 2984718B2 JP 8113236 A JP8113236 A JP 8113236A JP 11323696 A JP11323696 A JP 11323696A JP 2984718 B2 JP2984718 B2 JP 2984718B2
Authority
JP
Japan
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signal
signals
stereo
sound
hilbert
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP8113236A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09284900A (ja
Inventor
収一 佐藤
博二 夏木
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Individual
Original Assignee
Individual
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Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
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Publication of JPH09284900A publication Critical patent/JPH09284900A/ja
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  • Stereophonic System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一音源から合成
ステレオ信号を発生させる3次元立体音響発生システム
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、3次元立体画像及び3次元グラフ
ィック画像など各種方式の実用化が進み、マルチメディ
ア時代の幕開けの感がある。これに伴い、当メディアの
今一つの重要な要素として、画像の3次元化と同様に、
音響の3次元化が求められてきた。
【0003】音の3次元立体化を実現する従来の方法
は、4チャンネル方法として、4つの異なるチャンネル
信号に基き、前後左右に配置した4つのスピーカーで音
を再生する方法、及びドルビーサラウンド方法として、
前方位置の左右及び中央に設置する3つのスピーカーと
後方位置に設置する2つのスピーカーとからなる5スピ
ーカーシステム(変形4チャンネル方式)で音の立体化
を図る方法が広くしられている。
【0004】ところで、2スピーカーシステムによるス
テレオ音響の立体化の方法として、左右のステレオ信号
(R)(L)を和や差を組合せて合成音源信号をつく
り、これに音の拡がりの要素の周波数特性を持つフィル
ター処理を施すことで、音場のステレオポイントの拡張
を図るSRS(Sound Retrieval Syestem)方式が、1)
米国特許第478669号明細書、2)米国特許第48
41572号明細書、3)米国特許第4866774号
明細書等によって提案された。
【0005】このSRS方式は、人間が音を聴き分ける
生理機能(両耳に達する音源の相対位相、相対強度、相
対時間及び周波数特性)を電気的に類似の機能に置き換
える人間工学に生み出す方法によるものである。前記
1)で提示された技術によれば、音の周波数依存性と方
位の関係を音場信号に対して夫々相対的な強度の周波数
特性を持たせると、人間の耳及び脳での聴感に3次元の
立体音として感じさせることを実現できる。又、前記
2)で提示された技術によれば、音源信号として左右同
一のモノラル信号を用いる場合に、この左右信号の間に
時間的な位相差を付けることで3次元立体音場を回路的
に創り出すことが出来る。これが所謂3次元3Dモノス
テレオと呼ばれるもので、先の1)記載のSRS3Dス
テレオと区別し、共に実用化することが出来る。
【0006】しかして、この3次元3Dモノステレオ手
段では、モノラル信号からステレオ再生のための左右信
号(R,L)を発生させるためにヒルベルト変換が行わ
れる。これにより90℃位相差の2つの信号(L−R)
(L+R)が得られる(図4参照。この全周波数帯域で
位相差を有する2つの信号(L−R)(L+R)の周波
数B(中間周波数領域)において、音の拡がり補強のた
めのフィルター(低高周波数領域の強張)の影響が少な
いので、左右の出力信号(R’,L’)が、図4のベク
トル図に示す如き合成された好ましい音場信号として得
られる。これに対して、周波数A(低周波数領域)で信
号(L−R,L+R)との間の位相差がなくなる領域で
は、出力信号(R’,L’)は図5に示す如く180℃
位相差となって互いに打ち消し合うので、低音が聴きず
らくなる。他方のSRS3Dステレオ手段では、その低
周波数領域に同相成分が多いから、この領域での差信号
がそれ程大きくはならないが、3Dモノステレオ手段で
はこの領域での差信号(L−R)’が前記ステレオ信号
の場合のように自然な形で減少しないために低音が強調
されて聞こえていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、前記
掲示における3次元3Dモノステレオにおける再生低音
の不自然な強調をなくして、更に臨場効果の高い3Dモ
ノステレオ方式の開発を目的とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記課題を解決するた
めに本発明は、3次元3Dモノステレオ方式において、
ヒルベルト変換された位相差のある左右信号を3次元3
Dステレオ方式への入力信号処理として処理することを
基本とする。
【0009】
【発明の実施の形態】そのために本発明では、モノラル
信号から分離した2つの信号をステレオ再生のための入
力信号とし、これら入力信号を全周波数領域でヒルベル
ト変換した出力信号を、左右信号の差及び和の信号の組
合せ処理によって再生する3Dステレオシステムを通し
て再処理するように構成する。全周波数領域で一定の位
相差を持たせる左右信号をヒルベルト変換し、当該周波
数領域での低周波数領域の異常な強調を押えるように構
成する。ヒルベルト変換回路の出力を3Dステレオシス
テム回路の前段に設置する。
【0010】
【実施例】図1は本発明システムの位置実施例を示すブ
ロック図で、音源信号として単一のモノラル信号からな
る入力信号Mはヒルベルト変換回路HCに供給される。
該回路HCは互いに90℃の位相差を有する左右出力信
号(L”,R”)を出力する。この前段処理回路は、前
記提示の3Dモノステレオシステムにおける当該部分の
構成と同じである。そしてこの左右出力信号(L”,
R”)は和及び差発生回路SD、高低周波数帯域強調フ
ィルターFR及びミキサーMX等からなる前記掲示のS
RS3Dステレオシステム回路に入力することによっ
て、左右の3Dモノステレオ出力信号(L’,R’)を
得るように構成してある。
【0011】図2は上記実施回路における左右信号間の
位相差の周波数特性を示し、図3は差信号における増幅
度の周波数特性を示す。
【0012】
【発明の効果】このように本発明によれば、3Dモノス
テレオシステムにおいて、ヒルベルト変換された左右信
号をSRS3Dステレオシステムの入力信号として再処
理するようにしたので、前記従来の3Dモノステレオシ
ステムによる場合の低周波数領域における異常な低音強
調を押えて、聴感的に優れた自然により近い状況の疲労
感の少ない本格的な3Dモノステレオサウンドを実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明システムの一実施例を示すブロック図。
【図2】図1図示実施例における左右信号間の位相差の
周波数特性を示すグラフ図。
【図3】同じく差信号における増幅度の周波数特性を示
すグラフ図。
【図4】従来の3Dモノステレオシステムにおける和と
差の信号における位相差の周波数特性を示すグラフ図。
【図5】従来の3Dモノステレオシステムにおける左右
信号の中間周波数帯域における合成ベクトル図。
【図6】従来の3Dモノステレオシステムにおける左右
信号の低周波数帯域におけるベクトル図。
【符号の説明】 M モノラル入力信号 HC ヒルベルト変換回路 L”,R” 左右出力信号 L’,R’ 3Dモノステレオ出力信号 SD 和及び差発生回路 FR 高低周波数帯域 MX ミキサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−295175(JP,A) 特開 平7−288897(JP,A) 特開 平2−53700(JP,A) 特公 昭38−21530(JP,B1) 特公 昭49−42723(JP,B1) 特表 平3−505030(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04S 1/00 - 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単一のモノラル信号からなる左右信号をス
    テレオ再生のための入力信号とし、これら入力信号を全
    周波数領域でヒルベルト変換した出力信号を、音源信号
    の差及び和の信号の組合せ処理によって再生する3Dス
    テレオシステムを通して再処理することを特徴とする3
    次元立体音響発生システム。
  2. 【請求項2】全周波数領域で一定の位相差を持つ左右信
    号をヒルベルト変換し、当該周波数領域での低周波数領
    域に対する異常な強調を押えるように構成したことを特
    徴とする請求項1に記載の3次元立体音響発生システ
    ム。
  3. 【請求項3】ヒルベルト変換回路の出力を3Dステレオ
    システム回路の前段に設置することを特徴とする請求項
    1に記載の3次元立体音響発生システム。
JP8113236A 1996-04-09 1996-04-09 3次元立体音響発生システム Expired - Lifetime JP2984718B2 (ja)

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JPH09284900A JPH09284900A (ja) 1997-10-31
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