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JP2981772B2 - 歯根膜疾患を軽減するための歯科衛生組成物 - Google Patents

歯根膜疾患を軽減するための歯科衛生組成物

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Publication number
JP2981772B2
JP2981772B2 JP2506406A JP50640690A JP2981772B2 JP 2981772 B2 JP2981772 B2 JP 2981772B2 JP 2506406 A JP2506406 A JP 2506406A JP 50640690 A JP50640690 A JP 50640690A JP 2981772 B2 JP2981772 B2 JP 2981772B2
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RAITO MEDEIKARU TEKUNOROJII Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、歯肉炎及び関連する歯根膜疾患を治療する
ための歯科衛生組成物に関するものである。さらに、特
に、本発明は、硫酸カルシウム化合物による歯根膜疾患
を治療するための歯科衛生組成物に関するものである。
2.従来技術の説明 ある種のリン酸カルシウム塩、例えばオルトリン酸二
カルシウム二水和物は、磨き効果や研磨効果をもたらす
歯牙用ペースト(toothpaste)のような口腔製剤に使用
されてきた。もう一つのリン酸カルシウム塩であるヒド
ロキシルアパタイトは、米国特許第3679360号に開示さ
れているように、歯エナメルの鉱物成分再補給(remine
ralization)を促進するためのゲル状の製剤に使用され
てきている。合成フルオロアパタイトもまた、米国特許
第4139599号に開示されるように、虫歯を予防するため
の歯科用製剤に使用されることが提案されている。
有効な治療力を有する新規な歯科用組成物、特に上皮
(epitheleum)及び歯肉組織を治療し、歯根膜の悪化を
直すための製剤の開発が続けられてきている。歯根膜疾
患はしばしば、多量の歯石沈積や、慢性の歯垢生成によ
って引き起こされる。進行した歯根膜疾患は、40歳を越
えた人にあっては歯が抜ける一番大きな原因となる。一
方、軽度の歯根膜疾患や歯肉炎は、しばしば18歳以下の
若い人達において起こる。専門的な歯科治療の監督の下
で、歯根膜疾患を治療するのに用いられる方法は幾つか
あるが、専門的な歯科治療を受けることなくこれらの疾
患を治療し、良好な口腔衛生(ブラシがけやケバ立て)
を個人で行うことができる効果的な方法は、一般にはな
い。
プラーク(plaque)は、歯の表面に一般的な口腔微生
物が増殖したものである。明らかに、プラークは約3日
以内では歯肉の炎症を引き起こすのに十分な毒性を有す
るものにはならない。バクテリアは、唾液を経て歯及び
組織上に付着し、この場所で唾液中の単なる糖類を、粘
性のある炭水化物に変化させ、これが堆積してプラーク
になる。このような時間内に効果的に除去されない場合
には、プラークは成長し、硬くなった歯石の析出物が形
成される。この歯石は、歯茎の刺激を引き起こすもので
あって、歯肉炎や他の重大な歯茎疾患を誘導する。この
ようなことから、専門的な歯科の監督及び治療とは別
に、個人で歯根膜疾患を治療することにできる歯科用組
成物に対する必要性がある。
米国特許第4097604号、同第4214006号、同第4224307
号及び同第4550018号には、ある種の脂肪酸またはこれ
らの塩を用いて歯肉炎を治療することが提案されてい
る。さらに、米国特許第1580952号に開示されているよ
うに、口腔洗浄剤(mouthwash)への添加物として使用
することが可能な風味をもった組成物の製造において、
か焼された硫酸ナトリウムを使用することが知られてい
る。さらに、米国特許第4447254号に開示されているよ
うに、微量成分を遊離させるのを制御するために、飲料
水の中に硫酸カルシウム半水和物、か焼石膏または焼石
膏を使用することも知られている。
発明の概要 歯肉炎及び、歯肉組織の関連する歯根膜疾患は、硫酸
カルシウム化合物を用いて効果的に治療できるというこ
とが分かった。また、液体状の硫酸カルシウム組成物
は、歯根膜疾患及び関連する疾患を治療するのに有効で
あるということが分かった。この硫酸カルシウム組成物
は、歯肉の炎症や歯根膜のポケット(嚢状空洞)を減少
させ、しかも緩んだ歯の固定状態を安定化することがで
きる。更に、硫酸カルシウム組成物を用いた治療によっ
て、唾液の存在時における歯石及びプラークの形成を抑
制させることができる。
本発明は、口腔リンス(oral rinse)用または口腔洗
浄剤用に使用される歯科用組成物に関するものであり、
この組成物は、キャリヤーと、約5重量%から約90重量
%の硫酸カルシウム化合物を含む。好ましくは、この組
成物は液体状のものであって、歯及び組織への硫酸カル
シウムの析出及び付着を促進させるためにグリセリンま
たは同様の湿潤剤、即ちヒューメクタント(humectan
t)が効果的な量で含まれる。さらに、この液体化され
た組成物に、硫酸カルシウムが、例えば半水和物のよう
な水和可能な形態か、あるいは凝固可能な形態で存在す
る場合には、硫酸カルシウムに対する凝固抑制剤、例え
ばエタノールを有効な量で含むことが好ましい。
本発明の課題は、歯科衛生組成物を提供することと、
硫酸カルシウム化合物を含む組成物を歯肉組織と接触さ
せることによって、歯肉炎及び歯肉組織の関連する歯根
膜疾患を治療するための方法を提供することである。
本発明の他の課題は、以下に記載される歯根膜疾患を
治療するための組成物及び方法であることが明らかにな
る。
好ましい実施例の詳細な説明 ある好ましい実施例においては、かなりの量の硫酸カ
ルシウム半水和物、例えば全組成物の約10〜80重量%
と、蒸留水のような液体キャリヤーと、効果的な量の硫
酸カルシウム半水和物に対する凝固抑制剤、例えば約20
%のエタノールと、効果的な量の、歯及び組織への硫酸
カルシウムの付着を促進させるための湿潤剤、例えば約
8%のグリセリンとからなる口腔リンス組成物が調製さ
れる。この液体状となった組成物のpHは、約5から7の
間である。一般に、人間の口の唾液のpHは約4.5から7.5
の間で変化する。この製剤は、口腔リンスまたは口腔洗
浄剤として使用されるのが好ましい。
この口腔リンス組成物は、使用する前に十分に振とう
しなければならない。歯肉炎を治療する際の一例として
は、1日に2回、1/2液量オンスをリンスとして使用す
ることができ、この際、口の中に5分間保持し、歯と歯
肉の間の境界域のすべてに行き渡るように流れさせる。
この製剤はまた、通常のブラッシング方法により歯ブラ
シを用い、歯から歯茎までを掃除するようにして使用す
ることもできる。どちらの場合においても、患者には、
治療を行った後、少くとも10分間の間は水で口を濯がな
いように注意しておく。
上記の口腔リンス製剤における主な活性成分は、いず
れも硫酸カルシウム半水和物(CaSO4・1/2H2O)のC.P.
(化学的純粋)グレードである。この硫酸カルシウム化
合物は、石膏岩のような天然資源から得ることができ、
焼成してβ半水和物の形態とし、食品薬品局(FDA)及
び薬局方の必要条件に適合する純度とすることが好まし
い。種々の化学的方法で合成された硫酸カルシウムを使
用することもでき、例えばクエン酸製造における副生成
物である化学石膏が挙げられ、二水和物の形態のものを
適切に焼成するか、あるいは無水物の形態のものを水和
して、好ましい半水和物の形態にする。硫酸カルシウム
半水和物は好ましくものであるが、例えば二水和物や溶
解性のある無水物のような、他の硫酸カルシウム化合物
を使用することもできる。
上記の硫酸カルシウム化合物は、歯と歯茎との境界線
に局所的に塗布される歯牙用ゲル(tooth gel)、エマ
ルジョン、懸濁液、溶液、口腔洗浄剤及びペーストのよ
うな歯科用材料中に混和することが好ましく、その添加
量は、歯科用組成物の約5重量%〜約90重量%の範囲で
ある。好ましくは、歯科用組成物の約10〜80重量%が硫
酸カルシウム化合物であって、しかも一般的には、経口
投与により歯肉に関連する疾患を効果的に治療するのに
用いられる。歯科用リンスまたは口腔洗浄剤としては、
約10〜50重量%の硫酸カルシウム濃度の時が、一番良好
な結果が得られる。濃縮されたゲルとして使用する場合
には、一般に、硫酸カルシウムの量が約10〜80重量%で
あることが好ましい。
液体状の歯科衛生製剤のある種のタイプ、特に口腔洗
浄剤やリンスにあっては、収斂剤(astringent)及び消
毒剤としてエタノールが十分な量で含まれるのが一般的
である。少量のアルコールが存在する場合には、所望の
硫酸カルシウム半水和物を含有する製剤のシェルフライ
フ(shelf life)が長くなることが分かった。エタノー
ルまたは、プロパノールやポリエチレングリコールよう
な高級アルコールは、水溶性のキャリヤー中に懸濁され
た硫酸カルシウム半水和物の再水和(rehydration)を
抑制する。比較的多量の水、例えば約40〜90重量%の範
囲の水を含む液体状の口腔洗浄剤またはリンスとして製
剤された本発明の歯科用組成物では、半水和物の形態の
シェルフライフを延ばすために、エタノールのようなア
ルコールが少くとも約5重量%、好ましくは8〜25重量
%含まれる。このアルコールの添加量は、存在する水の
量や、所望とされる収斂性(astringency)の程度、及
びシェルフライフの重要性に応じて約1〜5%あるいは
それ以下に減少させることもできる。もちろん、他の一
般的な収斂剤及び/または消毒剤を、好ましいエタノー
ルの代わりに、あるいは補足剤として通常の量で使用す
ることもできる。
また、本発明の歯科衛生組成物は、グリセリン及び/
又はソルビトールのような一般的な湿潤剤を含有しても
良い。グリセリンは、歯根膜部分への液体の流れを促進
させ、組織への付着を良くする、優れた液体粘度調整剤
として作用することが分かった。さらに、多価アルコー
ルは、柔らかいプラークや汚れを、歯から容易に除去さ
せるものであると考えられる。より大きな増粘作用を有
する同様の高分子化したグリコール湿潤剤もまた、本発
明の硫酸カルシウムを用いて処理する場合には、付着力
を増加させ、粘性のある炭水化物や柔らかいプラークを
歯から除去する助けとなるものと考えられる。これらの
例としては、カルボキシメチルセルロース誘導体及び/
又はポリエチレングリコール類、ポリプロピレングリコ
ール類などが挙げられる。これらは、単独で使用しても
よいし、組み合わせて使用してもよい。比較的多量の水
を含む低固形分組成物の場合、例えば口腔洗浄剤やリン
スの場合には、湿潤剤は約20重量%までの量で添加する
ことができ、より一般的な量は5〜10%程度である。液
体の含有量が所望の濃度及び粘度とするのに非常に重要
な役割を果たすものである。歯科用ペースト、ゲル及び
製品の場合には、いくらか湿潤剤の量を多くしても良
く、例えば20〜40重量%の範囲である。
一般的に、これまでの液体状の歯科衛生製剤には、生
理学的に受け入れられる顔料、甘味料、例えばサッカロ
ース、ソジウムサッカリンまたはソジウムシクラメート
など、及び精油香味剤や他の添加剤が含まれる。本発明
の組成物には、チモール、ユーカリプトールサリチル酸
メチル、またはペパーミント油及びスペアミント油など
を一般的な量で添加して香りを付けても良く、水または
水溶性の媒質キャリヤーを含む組成物の場合には、一般
的に約0.2〜3.0重量%の量が添加される。これらの油類
は、必要に応じて、適当な分散剤の助けにより安定して
分散させることもでき、一般的には、この量は0.1〜0.2
%またはそれ以上である。一般的に、特に歯科用ペース
ト及び粉末製剤の場合には、歯磨き剤中に、特殊な歯科
用研磨剤並びに、白化剤(whitener)、光沢剤及び他の
添加剤が約10〜50重量%の割合で含まれても良い。フル
オロアパタイトの形成を高める材料を添加することもで
きる。
実施例1 汚れた唾液周皮(salivary pellicle)堆積物と、柔
らかくなった歯石に対する口腔リンスの効果を、試験管
内で実験した。
1回の実験においては、多量の歯石が堆積した人間の
歯を1ダース取り出し、アクリル製のブロックに取り付
け、各テスト試料とした。まず、歯の重さを測定し、脱
イオン水または口腔リンスのどちらかに60分間浸漬さ
せ、150gの圧力がかかったOral B−40型歯ブラシと、シ
リカを主成分とする歯科用ペーストのスラリーを用い
て、V−8クロスブラッシングマシーンにより1000スト
ロークブラッシングし、その後、取り除かれた歯石の重
量を再び測定した。
この口腔リンスは、約16%の硫酸カルシウム半水和
物、約21%のエタノール、約8%のグリセリン及び約55
重量%の蒸留水からなるものであった。
試料の重量の平均減少は、脱イオン水を用いた場合に
は9.25mgであり、口腔リンスを用いた場合には10.80mg
であった。この口腔リンスを用いたときの重量減少は、
歯石が柔らかくなる傾向があることを示すものであっ
て、歯石の析出物が固まる前にこれをブラッシングによ
って擦れば、実質的にはもっと大きな効果を得ることが
できる。
実施例2 もう一つの実験においては、テスト材料として16個の
牛の永久中切歯を切り取り、約10平方ミリメートルの唇
状のエナメル試料を得た。この試料を自動高分子化する
メタクリレート樹脂で封埋し、エナメル表面のみを露出
させ、軽くエッチングしてから、実験開始前の反射率の
値を測定した。その後、試料を回転ロッドの上に置いて
テスト溶液に浸漬させた。各種のテスト方法を以下に示
した。
グループ1:唾液中に1時間浸漬させ、コーヒー/紅茶
/塩化第二鉄溶液に約30分間浸漬させ、そして、脱イオ
ン水に1分間浸漬させた。
グループ2:脱イオン水の代わりに口腔リンスを使用し
た以外はグループ1と同様。
グループ3:唾液を脱イオン水と10:1の割合で混合した
以外はグループ1と同様。
グループ4:唾液を口腔リンスと10:1の割合で混合した
以外はグループ3と同様。
このようにして、グループ1と2とからエナメル表面
処理として口腔リンスを評価する一方、グループ3と4
とからは周皮の唾液成分と組み合わされた化学的抑制剤
として口腔リンスを評価した。この口腔リンスは、実施
例1と同様の製剤であった。
繰り返して行われる治療方法は47サイクル続けられ、
反射率の値を、上皮の汚れの量を測定することによって
決定した。
この実験結果を以下にまとめた。(注:高い光反射率
の値は汚れが少ないことを表す。) この実験のグループ3と4の比較においては、周皮へ
の唾液蛋白質源に関連する化学抑制剤として口腔リンス
を使用した場合には(グループ4)、汚れの蓄積がかな
り減少した。
実施例3 約16%の硫酸カルシウム半水和物、約21%のエタノー
ル、約8%のグリセリン及び約55重量%の蒸留水(すべ
て重量%を示す)を含む好ましい製剤を用いて、歯科患
者により対照臨床評価を行った。なお、ある患者に対し
ては、希望する量のワニラ(vanilla)抽出物を少量添
加した。治療を行うのに選ばれた患者には種々の歯根膜
疾患が含まれていた。すなわち、彼らの何人かは、歯根
膜疾患にかかていて、これまでに行われてきた何回もの
治療により何年間もの間に種々の症状の程度になってお
り、この中には、歯肉切除や歯肉掻は術(gingivalcure
ttage)が含まれるが、今もこれらの疾患に継続してか
かっていた。若い人から年輩の人にわたる患者の年齢層
の中から選び出された患者の中には、しばらく専門家の
歯科治療を受けていない患者や、自分自身でうまく口腔
衛生の方法を行なうことができなかった患者が含まれて
いた。各患者を診察して、治療を行う前には疾患を確か
めるために口腔全体をX線で調べた。もし歯根膜ポケッ
トが存在する場合にはこの値を測定し、18mmのポケット
ゲージで図表に示した。これらの患者には、口腔リンス
のサンプルを与え、以下の方法の1つまたは両方に従う
ように指示した。
(1)使用する前にボトルをよく振り、口腔リンスとし
て1日に2回、1/2液量オンス使用し、口腔内にこの製
剤を5分間保持して、すべての歯の周囲を液が流れるよ
うにし、使用後少くとも10分間水で口を濯がないこと。
(2)リンス及びブラッシング:使用する前に容器を十
分に振り、1日に2回、1/2液量オンスを使用する。最
初の1日だけは、この製剤をリンスとして使用し、すべ
ての歯の周囲に製剤が流れるようにして口腔内に約5分
間保持する。その後、歯ブラシを用いて通常のブラッシ
ング方法で製剤を使用し、歯から歯肉に至るまでを磨く
治療を続ける。少くとも10分間は水で濯がないこと。
患者による少ない数の臨床実験から得られた典型的な
結果は、以下の通りであった。
ケース1−患者は20代後半の男性患者であり、多量の
歯垢と歯石の析出物が付着した重病な歯肉状態であっ
た。すべての歯肉組織はかなり炎症しており、前方の歯
肉がかなり「出血」していた。リンス方法#1を1週間
行った処、歯肉の出血が止まり、通常の組織が現れるよ
うに改善された。
ケース2−患者は50代後半の男性患者であって、過去
10年間、歯根膜疾患を治療し続けており、3回連続して
歯肉切除手術を行っていた。X線検査により上部及び下
部の後側領域にいくらかの骨の吸収が見られた。後側の
歯は傷ついており、明らかに上部右側第2臼歯の舌側歯
肉組織が欠損していた。リンス方法#1を2週間行った
処、歯の感応性(sensitivity)が改善された。治療を
5週間行う間に、上部臼歯の舌側表面の組織に改善が見
られ、陥没(recession)がなくなった。5週間目の終
わりには、すべての歯肉組織が非常にしっかりしたもの
となり、炎症は見られなかった。
ケース3−患者は軽度の歯肉炎にかかった50歳の男性
であって、上部の後側組織が減少した歯根膜疾患にかか
っていた。この患者は、6ヶ月に専門的な歯根膜治療を
受けており、これによって症状は改善されていたが、以
前として歯根膜疾患にかかっていた。リンス及びブラッ
シング方法#2を用いると、歯肉炎の症状は4週間以内
になくなった。患者は、改善された状態として、歯の
「白さ」と「清潔」感を述べた。
ケース4−患者は60歳の女性で、歯茎が重大に悪化し
た歯肉炎を示しており、下側の前歯が少し緩んでおり、
左側第2上部臼歯及び右側第2下部臼歯に5〜6mmのポ
ケットがあった。すべての歯がかなり傷付いていること
が明らかであった。この患者は、リンス治療を開始する
2ヶ月に専門的に全ての歯石を除去し、骨の吸収のため
に左側下部歯石を除去した。X線検査により、両方の隆
線全体にわたって骨の吸収があることが分かった。
治療はリンス方法#1を用いて開始した。1週間の経
過後、歯肉の疾患は縮小し、歯茎組織はより硬いものと
なり、炎症は小さくなった。4週間の治療の間には、歯
肉炎は完全になくなり、上部及び下部の臼歯の両方のポ
ケットはかなり小さくなった。患者からのコメントによ
り、以前からあった感覚がなくなっていることが示され
た。8週間以内には下部前方がしっかりしたものとなっ
た。
そして、治療を8週間行った後、患者に対してリンス
治療を4週間行わないように指示した。この目的は、初
期の疾患が再発するかどうかを確認するためのものであ
った。この実験により、治療を行わなくても、最初の3
週間の間は組織に変化のないことが分かったが、組織の
炎症が4週間目に現れた。そこで、リンス及びブラッシ
ング方法#2を開始したところ、組織の炎症はなくなっ
た。方法#2を4週間行う間に、患者の組織炎症はなく
なり、すべての歯は非常にしっかりしたものとなって、
ポケットは16週間前に最初の治療を開始した時からほと
んど100%なくなっていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−145929(JP,A) 特開 昭54−113447(JP,A) 特開 昭55−13250(JP,A) 奥田治他編「最新香粧品化学(第8 版)」(昭和44年)廣川書店 p.327 −329 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水を含む歯科衛生組成物であって、該組成
    物が、16重量%の硫酸カルシウム半水和物、21重量%の
    エタノール及び8重量%のグリセリンを含むことを特徴
    とする歯科衛生組成物。
  2. 【請求項2】口腔洗浄剤の形態である歯科衛生組成物で
    あって、該組成物が、40〜89重量%の水、5〜50重量%
    の硫酸カルシウム化合物、1〜25重量%のアルコール及
    び5〜20重量%の湿潤剤を含むことを特徴とする歯科衛
    生組成物。
  3. 【請求項3】上記硫酸カルシウム化合物が硫酸カルシウ
    ム半水和物であり、その量が10〜50重量%であることを
    特徴とする請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】少なくとも約5重量%のアルコールを含む
    ことを特徴とする請求項3記載の組成物。
  5. 【請求項5】上記湿潤剤としてグリセリンを含むことを
    特徴とする請求項4記載の組成物。
  6. 【請求項6】8〜25%のエタノールを含むことを特徴と
    する請求項2記載の組成物。
  7. 【請求項7】上記湿潤剤がグリセリンであり、その量が
    5〜10重量%であることを特徴とする請求項2記載の組
    成物。
  8. 【請求項8】上記組成物が、15重量%の硫酸カルシウム
    半水和物、20重量%のエタノール、8重量%グリセリン
    を含み、しかも残りが水であることを特徴とする請求項
    7記載の組成物。
JP2506406A 1988-10-31 1990-02-05 歯根膜疾患を軽減するための歯科衛生組成物 Expired - Lifetime JP2981772B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/264,526 US4915936A (en) 1988-10-31 1988-10-31 Dental hygiene composition for reducing periodontal disease
PCT/US1990/000597 WO1991011168A1 (en) 1988-10-31 1990-02-05 Dental hygiene composition for reducing periodontal disease

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04505915A JPH04505915A (ja) 1992-10-15
JP2981772B2 true JP2981772B2 (ja) 1999-11-22

Family

ID=26781224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2506406A Expired - Lifetime JP2981772B2 (ja) 1988-10-31 1990-02-05 歯根膜疾患を軽減するための歯科衛生組成物

Country Status (7)

Country Link
US (1) US4915936A (ja)
EP (1) EP0469040B1 (ja)
JP (1) JP2981772B2 (ja)
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