JP2981536B2 - メソフェーズピッチ系炭素繊維ミルド及びその製造方法 - Google Patents
メソフェーズピッチ系炭素繊維ミルド及びその製造方法Info
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- D01F9/00—Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メソフェ−ズピッチ系
炭素繊維ミルドの改良及びその製造方法に関する。更に
詳しくは、本発明の方法によって製造された炭素繊維ミ
ルドは、金属等との接触面積が大きく黒鉛層面が発達し
ているにもかかわらず、金属等との反応が抑えられて反
応等に伴う経時劣化が少なく、且つ剛性、高温耐熱性の
向上効果に優れており、炭素繊維強化金属複合材料(C
FRM)等に使用するのに有利である。
炭素繊維ミルドの改良及びその製造方法に関する。更に
詳しくは、本発明の方法によって製造された炭素繊維ミ
ルドは、金属等との接触面積が大きく黒鉛層面が発達し
ているにもかかわらず、金属等との反応が抑えられて反
応等に伴う経時劣化が少なく、且つ剛性、高温耐熱性の
向上効果に優れており、炭素繊維強化金属複合材料(C
FRM)等に使用するのに有利である。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維は、軽量、高強度、高剛性の観
点から近年航空宇宙分野から一般産業全般へと広く使用
されている。なかでも、炭素繊維強化プラスチックは、
比強度、比弾性率の高い構造材料として広く実用化され
ているが、さらに高温寸法安定性、熱変形抵抗等の高い
材料として炭素繊維強化アルミニウム合金及び炭素繊維
強化マグネシウム合金〔以下CFRA1,(Mg)とい
う〕等の炭素繊維強化金属(CFRM)の開発が宇宙・
航空機用構造材料あるいは車両用エンジン部材として期
待されている。
点から近年航空宇宙分野から一般産業全般へと広く使用
されている。なかでも、炭素繊維強化プラスチックは、
比強度、比弾性率の高い構造材料として広く実用化され
ているが、さらに高温寸法安定性、熱変形抵抗等の高い
材料として炭素繊維強化アルミニウム合金及び炭素繊維
強化マグネシウム合金〔以下CFRA1,(Mg)とい
う〕等の炭素繊維強化金属(CFRM)の開発が宇宙・
航空機用構造材料あるいは車両用エンジン部材として期
待されている。
【0003】しかし、例えばCFRA1(Mg)の製造
においては、炭素繊維は溶融A1あるいはMgに濡れに
くく、しかも一旦濡れるとA1と反応してA14 C3 を
形成し強度が著しく低下するという問題がある。また、
このA14 C3 の生成量は、炭素繊維の種類に関係して
いる。すなわち、炭素繊維を製造する時の焼成温度が
2,000℃程度のいわゆる黒鉛化糸は、1,500℃
程度で熱処理したいわゆる炭化糸に比べ、炭素の結晶化
度が高く炭素同士がしっかり結合して安定しているた
め、溶融したA1合金等と反応し難く、アルミニウムカ
−バイト等のカ−バイト形成量が少ない。
においては、炭素繊維は溶融A1あるいはMgに濡れに
くく、しかも一旦濡れるとA1と反応してA14 C3 を
形成し強度が著しく低下するという問題がある。また、
このA14 C3 の生成量は、炭素繊維の種類に関係して
いる。すなわち、炭素繊維を製造する時の焼成温度が
2,000℃程度のいわゆる黒鉛化糸は、1,500℃
程度で熱処理したいわゆる炭化糸に比べ、炭素の結晶化
度が高く炭素同士がしっかり結合して安定しているた
め、溶融したA1合金等と反応し難く、アルミニウムカ
−バイト等のカ−バイト形成量が少ない。
【0004】その結果、その機械的諸物性も黒鉛化糸を
強化繊維としたものの方が高い値を示す。通常、繊維中
の黒鉛結晶は黒鉛層面(C面)内ではSP2 炭素が強固
に結合されているが、面間は弱い分子間力が作用しあっ
ているに過ぎず、力学的、電気的及び化学的にみて極め
て異方性の高い結晶である。
強化繊維としたものの方が高い値を示す。通常、繊維中
の黒鉛結晶は黒鉛層面(C面)内ではSP2 炭素が強固
に結合されているが、面間は弱い分子間力が作用しあっ
ているに過ぎず、力学的、電気的及び化学的にみて極め
て異方性の高い結晶である。
【0005】従って、C面が繊維軸に平行に配列した、
いわゆる一軸配向構造においては、いくつかの異なった
微細組織ないし高次構造の存在が可能であり、それらは
炭素繊維の前駆体〔ポリアクリロニトリル(PAN),
レ−ヨン、ピッチ等〕により異なっている。この前駆体
の中でも、易黒鉛化性のメソフェ−ズピッチを原料にし
た場合、同じ焼成温度でもより高弾性率の炭素繊維を得
ることが出来る。従って、アルミニウム合金等との複合
化においては特に黒鉛化の発達し易いメソフェ−ズピッ
チ系の高弾性率炭素繊維を利用するのが有望である。
いわゆる一軸配向構造においては、いくつかの異なった
微細組織ないし高次構造の存在が可能であり、それらは
炭素繊維の前駆体〔ポリアクリロニトリル(PAN),
レ−ヨン、ピッチ等〕により異なっている。この前駆体
の中でも、易黒鉛化性のメソフェ−ズピッチを原料にし
た場合、同じ焼成温度でもより高弾性率の炭素繊維を得
ることが出来る。従って、アルミニウム合金等との複合
化においては特に黒鉛化の発達し易いメソフェ−ズピッ
チ系の高弾性率炭素繊維を利用するのが有望である。
【0006】一方、成形の観点からみると、長繊維状の
繊維を用いる成形方法は機械的物性に優れた繊維強化金
属複合体を作れるが、成形の自由度、成形加工コストの
面ではミルドを用いた方が有利である。このような点か
ら、炭素繊維ミルドを金属強化用に用いる場合には、金
属との接触面積が増加する分だけ金属と反応する機会が
増えるため、よりカ−バイト形成に対する注意を払う必
要がある。
繊維を用いる成形方法は機械的物性に優れた繊維強化金
属複合体を作れるが、成形の自由度、成形加工コストの
面ではミルドを用いた方が有利である。このような点か
ら、炭素繊維ミルドを金属強化用に用いる場合には、金
属との接触面積が増加する分だけ金属と反応する機会が
増えるため、よりカ−バイト形成に対する注意を払う必
要がある。
【0007】そのために、金属との濡れ性を改善し、且
つ反応を抑える目的で炭化ケイ素を被覆したり、あらか
じめ低温でアルミニウム等のマトリックス金属を被覆し
ておく方法が試行されている。しかし、これらの方法
は、コストアップの割りには効果が低い。
つ反応を抑える目的で炭化ケイ素を被覆したり、あらか
じめ低温でアルミニウム等のマトリックス金属を被覆し
ておく方法が試行されている。しかし、これらの方法
は、コストアップの割りには効果が低い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、接触面積が
大きく黒鉛層面が発達しているにもかかわらず、金属等
との反応性が抑えられて反応等に伴う経時劣化の少ない
強化用炭素繊維ミルドを提供することを目的とする。
大きく黒鉛層面が発達しているにもかかわらず、金属等
との反応性が抑えられて反応等に伴う経時劣化の少ない
強化用炭素繊維ミルドを提供することを目的とする。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな問題点を解決すべく鋭意研究を行った結果、炭素繊
維ミルドの形状、特に表面形態が金属とのカ−バイト形
成と重要な関係があることを見出し、本発明を完成する
に至った。
うな問題点を解決すべく鋭意研究を行った結果、炭素繊
維ミルドの形状、特に表面形態が金属とのカ−バイト形
成と重要な関係があることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0010】すなわち、本発明は; 繊維断面と繊維軸とのなす小さい方の交差角度の平
均値が75°以上であり、BET比表面積が0.1m 2
/g以上10m 2 /g以下である、メソフェーズピッチ
系炭素繊維ミルドを提供する。また、 メソフェ−ズ
ピッチを溶融紡糸し不融化処理を行い、250℃以上1
500℃以下の温度において不活性ガス中で一次熱処理
した後、高速回転ミルまたはジェットミルでミルド化
し、さらに1500℃以上の温度で不活性ガス中で高温
熱処理する、記載のメソフェ−ズピッチ系炭素繊維ミ
ルドの製造方法を提供する。
均値が75°以上であり、BET比表面積が0.1m 2
/g以上10m 2 /g以下である、メソフェーズピッチ
系炭素繊維ミルドを提供する。また、 メソフェ−ズ
ピッチを溶融紡糸し不融化処理を行い、250℃以上1
500℃以下の温度において不活性ガス中で一次熱処理
した後、高速回転ミルまたはジェットミルでミルド化
し、さらに1500℃以上の温度で不活性ガス中で高温
熱処理する、記載のメソフェ−ズピッチ系炭素繊維ミ
ルドの製造方法を提供する。
【0011】以下、本発明を具体的に説明する。本発明
に用いる原料ピッチは光学的に異方性のピッチ、すなわ
ちメソフェ−ズピッチが好ましい。このメソフェ−ズピ
ッチを用い常法により紡糸、不融化、炭化あるいは黒鉛
化することによって作られた炭素繊維はその結晶化度を
自由にコントロ−ル出来る。
に用いる原料ピッチは光学的に異方性のピッチ、すなわ
ちメソフェ−ズピッチが好ましい。このメソフェ−ズピ
ッチを用い常法により紡糸、不融化、炭化あるいは黒鉛
化することによって作られた炭素繊維はその結晶化度を
自由にコントロ−ル出来る。
【0012】メソフェ−ズピッチは石油、石炭等さまざ
まな原料から作られるが、ここに用いられるものは、紡
糸が可能ならば特に限定されるものではない。本発明者
らは、より軽量で且つ剛性に富み高温耐熱性に優れた繊
維強化金属を得るための最適なメソフェ−ズピッチ系炭
素繊維ミルドに関し詳細に検討した。
まな原料から作られるが、ここに用いられるものは、紡
糸が可能ならば特に限定されるものではない。本発明者
らは、より軽量で且つ剛性に富み高温耐熱性に優れた繊
維強化金属を得るための最適なメソフェ−ズピッチ系炭
素繊維ミルドに関し詳細に検討した。
【0013】本発明による炭素繊維ミルドとは、一般に
チョップドと呼ばれる1mm以上25mm程度の長さの
よりも短い、1mm程度以下の長さの炭素繊維を指す。
金属強化用の炭素繊維ミルドの形状において最も重要な
点は、繊維断面における黒鉛層内の鋭利な凹凸が少ない
ことである。
チョップドと呼ばれる1mm以上25mm程度の長さの
よりも短い、1mm程度以下の長さの炭素繊維を指す。
金属強化用の炭素繊維ミルドの形状において最も重要な
点は、繊維断面における黒鉛層内の鋭利な凹凸が少ない
ことである。
【0014】炭素繊維の断面内径方向における黒鉛化度
の分布については、G.Katagiri,H.Ishda and A.Ishita
ni,carbon 26、565 (1988)に報告されているよう
に、ピッチ系では表面ほど黒鉛化度が高い傾向を示して
いる。このことは、CFRM用の強化繊維としては、メ
ソフュ−ズピッチ系炭素繊維のミルド化時なるべく元来
繊維内部にあった炭素を表面に露出させない工夫をする
ことが重要であることを示している。すなわち、なるべ
く繊維軸と直角に繊維をカットすることが望ましい。言
いかえれば、円柱状の炭素繊維ミルドを用いることが重
要である。
の分布については、G.Katagiri,H.Ishda and A.Ishita
ni,carbon 26、565 (1988)に報告されているよう
に、ピッチ系では表面ほど黒鉛化度が高い傾向を示して
いる。このことは、CFRM用の強化繊維としては、メ
ソフュ−ズピッチ系炭素繊維のミルド化時なるべく元来
繊維内部にあった炭素を表面に露出させない工夫をする
ことが重要であることを示している。すなわち、なるべ
く繊維軸と直角に繊維をカットすることが望ましい。言
いかえれば、円柱状の炭素繊維ミルドを用いることが重
要である。
【0015】鋭利な黒鉛層を繊維断面に多く持つ炭素繊
維ミルドを用いた場合、成形時等高温下での金属との接
触によるカ−バイト形成が多く発生し、強度劣化の激し
いものとなり、高温下での長時間の使用には不利とな
る。繊維強化用に適したメソフェ−ズピッチ系炭素繊維
ミルドとは、繊維断面と繊維軸とのなす小さい方の交差
角度の平均値が75°以上、好ましくは80°以上であ
るミルドである。交差角度の平均値が75°より小さく
なると、極端に強度劣化が起る。
維ミルドを用いた場合、成形時等高温下での金属との接
触によるカ−バイト形成が多く発生し、強度劣化の激し
いものとなり、高温下での長時間の使用には不利とな
る。繊維強化用に適したメソフェ−ズピッチ系炭素繊維
ミルドとは、繊維断面と繊維軸とのなす小さい方の交差
角度の平均値が75°以上、好ましくは80°以上であ
るミルドである。交差角度の平均値が75°より小さく
なると、極端に強度劣化が起る。
【0016】ここで、ミルド化時繊維が繊維軸方向に沿
って縦割れを起こした場合、交差角は0°として処理す
る。この強度劣化は、ミルド化時に繊維軸方向の開裂が
多く起り、元来繊維内部にあった反応性に富んだ活性な
黒鉛層面の露出面積が大きくなり過ぎ、金属と炭素との
反応が激しくなるためと考えられる。
って縦割れを起こした場合、交差角は0°として処理す
る。この強度劣化は、ミルド化時に繊維軸方向の開裂が
多く起り、元来繊維内部にあった反応性に富んだ活性な
黒鉛層面の露出面積が大きくなり過ぎ、金属と炭素との
反応が激しくなるためと考えられる。
【0017】この破断面と繊維軸とのなす交差角の測定
には、SEMを用いることが好適である。また、金属繊
維強化用の炭素繊維ミルドの表面状態において重要な点
は、繊維の表面積が小さいことである。最適な表面積
は、BET比表面積において0.1m2 /g以上10m
2 /g以下である。より好ましくは0.2m2 /g以上
7m2 /g以下である。
には、SEMを用いることが好適である。また、金属繊
維強化用の炭素繊維ミルドの表面状態において重要な点
は、繊維の表面積が小さいことである。最適な表面積
は、BET比表面積において0.1m2 /g以上10m
2 /g以下である。より好ましくは0.2m2 /g以上
7m2 /g以下である。
【0018】ここにおいて、BET比表面積は相対圧
0.3における窒素ガスの吸脱着BET1点法により測
定する。比表面積が0.1m2 /g未満の場合は金属に
対する濡れ性が低下し、成形時繊維と金属間に気泡が残
存し、強度特性が悪い。
0.3における窒素ガスの吸脱着BET1点法により測
定する。比表面積が0.1m2 /g未満の場合は金属に
対する濡れ性が低下し、成形時繊維と金属間に気泡が残
存し、強度特性が悪い。
【0019】一方、10m2 /gを超えると、金属と接
する表面積が極端に増えるため、カ−バイト形成の機会
が多くなり強度低下を来すものとなる。本発明による炭
素繊維ミルドを得るためには、メソフェ−ズピッチを紡
糸、不融化し、1,500℃以下の温度で不活性ガス中
一次熱処理した後、ビクトリ−ミル、クロスフロ−ミル
等の高速回転ミルまたはジェットミルで微細に切断しミ
ルド化することが有効である。
する表面積が極端に増えるため、カ−バイト形成の機会
が多くなり強度低下を来すものとなる。本発明による炭
素繊維ミルドを得るためには、メソフェ−ズピッチを紡
糸、不融化し、1,500℃以下の温度で不活性ガス中
一次熱処理した後、ビクトリ−ミル、クロスフロ−ミル
等の高速回転ミルまたはジェットミルで微細に切断しミ
ルド化することが有効である。
【0020】このようにして作られたメソフェ−ズピッ
チ系炭素繊維ミルドは、その後不活性ガス中で1,50
0℃以上、好ましくは1,700℃以上での高温熱処理
することが好適である。ミルド化後、高温熱処理するこ
とによりミルド化時に形成した鋭利な表面炭素が環化熱
重縮合し、反応性の乏しい表面炭素状態となる。なお、
1,500℃未満の熱処理では黒鉛化の発達が低く金属
との反応が起こり易く好ましくない。
チ系炭素繊維ミルドは、その後不活性ガス中で1,50
0℃以上、好ましくは1,700℃以上での高温熱処理
することが好適である。ミルド化後、高温熱処理するこ
とによりミルド化時に形成した鋭利な表面炭素が環化熱
重縮合し、反応性の乏しい表面炭素状態となる。なお、
1,500℃未満の熱処理では黒鉛化の発達が低く金属
との反応が起こり易く好ましくない。
【0021】メソフェ−ズピッチ系炭素繊維は、黒鉛層
面が繊維軸に平行に配向しており、焼成温度の上昇とと
もに著しく黒鉛層が発達する。そのため、1,500℃
を超えた温度で不活性ガス中で熱処理後ミルド化する
と、繊維軸方向に発達した黒鉛層面に沿って開裂が発生
し易くなり、製造された炭素繊維ミルドの全表面積中に
占める反応性に富んだ破断面表面積の割合が大きくな
り、活性な炭素と金属との反応が起こり易くなり好まし
くない。
面が繊維軸に平行に配向しており、焼成温度の上昇とと
もに著しく黒鉛層が発達する。そのため、1,500℃
を超えた温度で不活性ガス中で熱処理後ミルド化する
と、繊維軸方向に発達した黒鉛層面に沿って開裂が発生
し易くなり、製造された炭素繊維ミルドの全表面積中に
占める反応性に富んだ破断面表面積の割合が大きくな
り、活性な炭素と金属との反応が起こり易くなり好まし
くない。
【0022】
【作用】従来の金属強化用の炭素繊維ミルドは、成形時
に溶融金属との反応が起こり易く強度的にも、耐熱性に
も劣っていた。この原因は、主として炭素繊維ミルドの
表面状態に原因があった。すなわち、従来の炭素繊維ミ
ルドは、鋭利な活性に富んだ黒鉛層面がいたずらに繊維
表面に露出しているため、反応性の高い炭素と溶融金属
が反応しカ−バイトを形成し、強度劣化が起こっていた
ものと考えられる。
に溶融金属との反応が起こり易く強度的にも、耐熱性に
も劣っていた。この原因は、主として炭素繊維ミルドの
表面状態に原因があった。すなわち、従来の炭素繊維ミ
ルドは、鋭利な活性に富んだ黒鉛層面がいたずらに繊維
表面に露出しているため、反応性の高い炭素と溶融金属
が反応しカ−バイトを形成し、強度劣化が起こっていた
ものと考えられる。
【0023】本発明はこのような問題点を解決するもの
である。すなわち、メソフェ−ズピッチを溶融紡糸し不
融化処理を行い、250℃以上1,500℃以下の温度
において不活性ガス中で一次熱処理した後、高速回転ミ
ルまたはジェットミルで微細に切断しミルド化し、さら
に1,500℃以上の温度で不活性ガス中で高温熱処理
することにより、繊維断面と繊維軸とのなす小さい方の
交差角度の平均値が75°以上、BET比表面積が0.
1m2 /g以上10m2 /g以下のメソフェ−ズピッチ
系炭素繊維ミルドを製造する。
である。すなわち、メソフェ−ズピッチを溶融紡糸し不
融化処理を行い、250℃以上1,500℃以下の温度
において不活性ガス中で一次熱処理した後、高速回転ミ
ルまたはジェットミルで微細に切断しミルド化し、さら
に1,500℃以上の温度で不活性ガス中で高温熱処理
することにより、繊維断面と繊維軸とのなす小さい方の
交差角度の平均値が75°以上、BET比表面積が0.
1m2 /g以上10m2 /g以下のメソフェ−ズピッチ
系炭素繊維ミルドを製造する。
【0024】このメソフェ−ズピッチ系炭素繊維ミルド
は、接触面積が大きく黒鉛層面が発達しているにもかか
わらず反応性の乏しい表面炭素状態となっているため、
これを用いた繊維強化金属は従来になく機械的強度が強
く、且つ耐熱性にも富む。
は、接触面積が大きく黒鉛層面が発達しているにもかか
わらず反応性の乏しい表面炭素状態となっているため、
これを用いた繊維強化金属は従来になく機械的強度が強
く、且つ耐熱性にも富む。
【0025】
【実施例】以下実施例により更に具体的に説明するが、
これらは本発明の範囲を制限するものではない。 (実施例1) 軟化点280℃で光学的異方性の石油系メソフェ−ズピ
ッチを原料とし、幅3mmのスリットの中に直径0.2
mmφの紡糸孔を一列に1,500個有する口金を用
い、スリットから加熱空気を噴出させて、溶融ピッチを
牽引してピッチ繊維を製造した。ピッチの噴出量1,5
00g/分、ピッチ温度340℃、加熱空気温度350
℃、加熱空気圧力0.2kg/cm2 Gであった。
これらは本発明の範囲を制限するものではない。 (実施例1) 軟化点280℃で光学的異方性の石油系メソフェ−ズピ
ッチを原料とし、幅3mmのスリットの中に直径0.2
mmφの紡糸孔を一列に1,500個有する口金を用
い、スリットから加熱空気を噴出させて、溶融ピッチを
牽引してピッチ繊維を製造した。ピッチの噴出量1,5
00g/分、ピッチ温度340℃、加熱空気温度350
℃、加熱空気圧力0.2kg/cm2 Gであった。
【0026】紡出された繊維を、捕集部分が20メッシ
ュのステンレス製金網で出来たベルトの背面から吸引し
つつ、ベルト上に捕集した。この捕集したマットを空気
中、室温から300℃まで平均昇温速度6℃/分で昇温
して不融化処理を行なった。このようにして得られたメ
ソフェ−ズピッチ系不融化糸を、1,250℃で一次炭
化処理した後クロスフローミルでミルド化し、さらにア
ルゴン中2,500℃で高温熱処理した。得られた炭素
繊維ミルドは小さい方の交差角度の平均値は82°、比
表面積6.8m2 /g,繊維長の平均は700μmであ
った。
ュのステンレス製金網で出来たベルトの背面から吸引し
つつ、ベルト上に捕集した。この捕集したマットを空気
中、室温から300℃まで平均昇温速度6℃/分で昇温
して不融化処理を行なった。このようにして得られたメ
ソフェ−ズピッチ系不融化糸を、1,250℃で一次炭
化処理した後クロスフローミルでミルド化し、さらにア
ルゴン中2,500℃で高温熱処理した。得られた炭素
繊維ミルドは小さい方の交差角度の平均値は82°、比
表面積6.8m2 /g,繊維長の平均は700μmであ
った。
【0027】このミルドと4.5wt%のマグネシウム
を含むアルミニウム合金のパウダ−とを、重量比で2
5:75の割合で均一混合した後、金型に充填した。4
50℃で30分間保持後、1000kg/cm2 の圧力
下で20分間ホットプレス成形し、2mmT ×10mm
W ×70mmL の試験片を作製した。この試験片を用い
JISR7601に準拠し3点曲げ試験を行い、17k
g/mm2 の値を得た。同様にして作製した試験片を6
00℃で5時間保持した後、曲げ試験を行なったところ
曲げ強度は15kg/mm2 と強度劣化が無かった。
を含むアルミニウム合金のパウダ−とを、重量比で2
5:75の割合で均一混合した後、金型に充填した。4
50℃で30分間保持後、1000kg/cm2 の圧力
下で20分間ホットプレス成形し、2mmT ×10mm
W ×70mmL の試験片を作製した。この試験片を用い
JISR7601に準拠し3点曲げ試験を行い、17k
g/mm2 の値を得た。同様にして作製した試験片を6
00℃で5時間保持した後、曲げ試験を行なったところ
曲げ強度は15kg/mm2 と強度劣化が無かった。
【0028】(比較例1) 実施例1で得られた不融化糸を2500℃で高温熱処理
した後、ミルド化した。このミルドは、SEM観察によ
ると繊維軸方向への縦割れを起こしたものが多く、交差
角度の平均値は57°であった。また、断面の凹凸も大
きいものであった。このミルドの比表面積は12.3m
2 /g,繊維長の平均は650μmであった。実施例
1,2と同様にして3点曲げ強度を測定したところ、成
型直後のものは15kg/mm2 と殆ど遜色の無いもの
であったが、600℃保持後の強度は7kg/mm2 と
強度劣化が激しいものであった。
した後、ミルド化した。このミルドは、SEM観察によ
ると繊維軸方向への縦割れを起こしたものが多く、交差
角度の平均値は57°であった。また、断面の凹凸も大
きいものであった。このミルドの比表面積は12.3m
2 /g,繊維長の平均は650μmであった。実施例
1,2と同様にして3点曲げ強度を測定したところ、成
型直後のものは15kg/mm2 と殆ど遜色の無いもの
であったが、600℃保持後の強度は7kg/mm2 と
強度劣化が激しいものであった。
【0029】
【発明の効果】本発明により、成形加工時あるいは使用
時に、高温金属等との反応性が小さく、複合材の機械強
度、高温耐熱性の向上に優れた金属強化用メソフェーズ
ピッチ系炭素繊維ミルドを提供することを可能にした。
また、本発明の炭素繊維ミルドは接触面積が大きく黒鉛
層面が発達しているにもかかわらず、金属等との反応が
少なくて反応等に伴う経時劣化が抑えられ、さらに、高
温熱処理温度の選定による黒鉛化度の調整も可能である
ので、黒鉛層へのインターカレーションや、黒鉛の結晶
性を利用する分野への材料、例えば炭素繊維強化金属複
合材料(CFRM)等に使用するのに有用である。
時に、高温金属等との反応性が小さく、複合材の機械強
度、高温耐熱性の向上に優れた金属強化用メソフェーズ
ピッチ系炭素繊維ミルドを提供することを可能にした。
また、本発明の炭素繊維ミルドは接触面積が大きく黒鉛
層面が発達しているにもかかわらず、金属等との反応が
少なくて反応等に伴う経時劣化が抑えられ、さらに、高
温熱処理温度の選定による黒鉛化度の調整も可能である
ので、黒鉛層へのインターカレーションや、黒鉛の結晶
性を利用する分野への材料、例えば炭素繊維強化金属複
合材料(CFRM)等に使用するのに有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01F 9/14
Claims (2)
- 【請求項1】 繊維断面と繊維軸とのなす小さい方の交
差角度の平均値が75°以上であり、BET比表面積が
0.1m 2 /g以上10m 2 /g以下であることを特徴
とする、メソフェーズピッチ系炭素繊維ミルド。 - 【請求項2】 メソフェ−ズピッチを溶融紡糸し不融化
処理を行い、250℃以上1500℃以下の温度におい
て不活性ガス中で一次熱処理した後、高速回転ミルまた
はジェットミルでミルド化し、さらに1500℃以上の
温度で不活性ガス中で高温熱処理することを特徴とす
る、請求項1記載のメソフェ−ズピッチ系炭素繊維ミル
ドの製造方法。
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DE69415452T DE69415452T2 (de) | 1993-09-17 | 1994-09-15 | Gemahlene Kohlenstoffasern und Verfahren zu deren Herstellung |
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---|---|---|---|---|
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US5227238A (en) * | 1988-11-10 | 1993-07-13 | Toho Rayon Co., Ltd. | Carbon fiber chopped strands and method of production thereof |
JP2678513B2 (ja) | 1990-01-26 | 1997-11-17 | 株式会社ペトカ | 炭素繊維構造体、炭素炭素複合材及びそれらの製造方法 |
JP2825923B2 (ja) * | 1990-04-06 | 1998-11-18 | 新日本製鐵株式会社 | 高強度炭素繊維および前駆体繊維 |
JP2952271B2 (ja) | 1990-08-23 | 1999-09-20 | 株式会社ペトカ | 高温断熱特性に優れた炭素繊維フェルトおよびその製造方法 |
US5169616A (en) * | 1990-12-28 | 1992-12-08 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | High thermal conductivity carbon fibers |
EP0543147B1 (en) | 1991-10-18 | 1997-06-25 | PETOCA Ltd. | Carbon fiber felt and process for its production |
JPH05302217A (ja) | 1992-01-31 | 1993-11-16 | Petoca:Kk | マトリックス用ピッチの製造方法 |
US5356574A (en) | 1992-09-22 | 1994-10-18 | Petoca, Ltd. | Process for producing pitch based activated carbon fibers and carbon fibers |
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1993
- 1993-09-17 JP JP5253595A patent/JP2981536B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-09-15 EP EP94114568A patent/EP0644280B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-09-15 US US08/306,610 patent/US6303095B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1994-09-15 DE DE69415452T patent/DE69415452T2/de not_active Expired - Fee Related
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JPH0790725A (ja) | 1995-04-04 |
DE69415452D1 (de) | 1999-02-04 |
EP0644280B1 (en) | 1998-12-23 |
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