[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH0610215A - ピッチ系炭素繊維およびその製造方法 - Google Patents

ピッチ系炭素繊維およびその製造方法

Info

Publication number
JPH0610215A
JPH0610215A JP4208347A JP20834792A JPH0610215A JP H0610215 A JPH0610215 A JP H0610215A JP 4208347 A JP4208347 A JP 4208347A JP 20834792 A JP20834792 A JP 20834792A JP H0610215 A JPH0610215 A JP H0610215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
pitch
carbon fiber
angstrom
carbonized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4208347A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuki Aida
泰規 合田
Masaaki Tatsumi
雅昭 辰巳
Akio Nanto
明男 南都
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP4208347A priority Critical patent/JPH0610215A/ja
Publication of JPH0610215A publication Critical patent/JPH0610215A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Inorganic Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ピッチを原料とし圧縮強度が、PAN系炭素繊
維に匹敵する炭素繊維の提供。 【構成】炭素繊維の断面構造が、面積比率で40%以上
のラジアル構造を有しない炭素繊維であって、繊維結晶
の積層厚みLc(002)(単位;オングストロー
ム)、広がりLa(002)及びX線パラメーター配向
角(φ)(°)が,下式の範囲(イ)にあること引張弾
性率Eが20ton/mm以上で40ton/mm
未満の炭化繊維および(ロ)引張弾性率Eが40ton
/mm以上の黒鉛化繊維。 (イ) 10≦Lc≦2.5E−30 10≦La≦2.5E−40 −0.25E+17≦ φ≦−0.25E+20 (ロ) 50≦Lc≦3E−50 30≦La≦3E−60 −0.1E+11≦ φ≦−0.1E+14,および光
学的異方性ピッチを溶融紡糸し、不融化し、炭化乃至黒
鉛化するピッチ系炭化繊維の製造方法において、最終ノ
ズル孔にいたる前に溶融ピッチをキャピラリー部を通過
させることにより最終ノズル孔で受ける剪断応力の1/
2以上の剪断応力を加えた後、一旦剪断応力を実質的に
受けない状態に保持し、次いでノズル孔を通過させ、さ
らに延伸ドラフト比を250以上として紡糸する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なピッチ系炭素繊
維に関し、さらに詳しくは、繊維の結晶構造及び結晶性
を制御することにより、PAN系炭素繊維を凌駕する圧
縮強度などの優れた特性を有する新規な炭素繊維に関す
る。
【0002】本明細書においては、炭素繊維とは、炭化
繊維および黒鉛化繊維を包含するものであり、必要な場
合には、両者を区別して表現する。
【0003】
【従来の技術】従来、ピッチ系材料を原料とする炭素繊
維は、ポリアクリロニトリル(PAN)などの有機合成
繊維をプリカーサーとする炭素繊維(PAN系炭素繊
維)などに比して、ピッチの易黒鉛化性、即ち、高結晶
性、高配向性などに由来する引張弾性率に優れているの
で、高性能素材として注目されている。また、ピッチ系
炭素繊維は、原料であるピッチが安価であること、炭化
収率が高いことなどの理由により、PAN系炭素繊維に
比して、コスト的にも有利である。
【0004】しかしながら、高引張強度、高引張弾性率
及び高圧縮強度などを兼ね備えた高性能の炭素繊維とし
ては、PAN系炭素繊維がその主流をなしていた。従っ
て、ピッチ系炭素繊維の利点を生かしつつ、且つより高
性能のピッチ系炭素繊維を製造する技術の検討が行なわ
れ、その具体的な方法も種々提案されてきた。その結
果、近年ピッチ系炭素繊維の引張物性に関しては飛躍的
な向上が見られ、PAN系炭素繊維に比しても、同レベ
ル或いはそれ以上の引張強度を有するピッチ系炭素繊維
が市販されている。
【0005】例えば、ピッチを350〜450℃で約4
0〜90重量%のメソ相が生じるまで十分に加熱して、
紡糸温度で非チキソトロピー性を示し、10〜200ポ
イズの粘度を有する炭素質ピッチを生成させた後、これ
を紡糸し、得られたピッチ繊維を酸素含有雰囲気中25
0〜400℃の温度で不融化し、次いで得られた不融化
繊維を不活性雰囲気中で少なくとも1000℃に加熱
し、更に約2500℃以上に加熱することにより、三次
元的秩序を示す(112)クロス格子線の存在及び(1
00)と(101)回折線の分離が認められ、層間隔d
(002)が3.37オングストローム以下、積層厚み
(Lc)が1000オングストローム以上の物理的特性
を有する黒鉛繊維を製造する方法が開示されている(特
公昭60−4286号)。上記特公昭60−4286号
に開示されている2800℃まで焼成された黒鉛化繊維
は、引張強度が170〜240kg/mm、引張弾性
率が50〜80ton/mm程度のものである。
【0006】また、特開昭61−83319号公報に
は、ナフタレンを原料として、X線構造パラメーターの
配向角(φ)が30°未満(好ましくは15〜25°)
であり、積層厚み(Lc)が80オングストロームを超
え且つ200オングストローム以下(好ましくは90〜
170オングストローム)であり、また層間隔d(00
2)が3.371〜3.440オングストロームを示
す、2000℃以上で処理されたピッチ系炭素繊維を製
造する方法が開示されている。上記特開昭61−833
19号公報に示される炭素繊維の引張強度は、318〜
394kg/mm、引張弾性率は、23.9〜42t
on/mm、引張伸びは、0.9〜1.4%である。
これらの数値から明らかな様に、この方法により得られ
る炭素繊維は、引張強度および引張伸びは大きいが引張
弾性率が小さいこと、かつ、高価なナフタレンを原料と
するため、コストが高くなるという問題点がある。
【0007】特開昭62−104927号公報には、コ
ールタールピッチを原料として、X線構造パラメーター
の配向角(φ)が10°未満であり、積層厚み(Lc)
が180〜250オングストロームで、層間隔d(00
2)が3.38〜3.45オングストロームであるピッ
チ系炭素繊維を製造する技術が開示されている。この特
開昭62−104927号公報に示される炭素繊維は、
引張強度265〜333kg/mm、引張弾性率62
〜85.3ton/mm、引張伸び0.38〜0.4
3%程度であり、徐々にではあるが,ピッチ系炭素繊維
の引張物性の向上が達成されつつあることが明らかであ
る。
【0008】さらに、特開平2−6623号公報には、
三次元的秩序を示す(112)クロス格子線の存在及び
(100)、(101)回折線の分離が共に認められ
ず、X線構造パラメーターの配向角(φ)が12°以下
であり、積層厚み(Lc)が80〜180オングストロ
ームである結晶構造を有し、単繊維の糸径が5〜12μ
m、また、層間隔d(002)が3.40〜3.45オ
ングストロームであるピッチ系炭素繊維を製造する技術
が開示されている。この特開平2−6623号公報に示
される炭素繊維においては、引張強度390〜410k
g/mm、引張弾性率60〜65ton/mm、引
張伸び0.6〜0.7%までに引張物性が向上してい
る。
【0009】上記のように、ピッチ系炭素繊維において
は、結晶構造を制御することによって、引張物性につい
てはPAN系炭素繊維に匹敵するまでに至っているもの
の、圧縮強度を向上させるための手段については、殆ど
提案されていない。圧縮強度改善を提案する数少ない例
として、特開平2−14023号公報がある。特開平2
−14023号公報は、積層厚み(Lc)及び結晶の広
がり(La)がいずれも1000オングストローム以下
であり、透過電子顕微鏡で繊維軸方向を観察したときの
フィブリルの幅が1000オングストローム以下の組織
が炭素繊維全体の50%以上であり、かつ、密度が1.
95〜2.12g/cmの範囲にあって、X線で測定
した層間隔d(002)と密度ρとが 3.82≦d(002)+0.212ρ≦3.87 の関係を具備することを特徴とする炭素繊維を製造する
ことによって、圧縮強度の向上がはかれたとしている。
しかしながら、ここに開示された方法は、かなり煩雑で
あり、炭素繊維の製造コストが高くなるという問題点が
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の技術の現状から
も理解されるように、現在までの研究の結果として、ピ
ッチ系炭素繊維の引張物性の向上には目を見張るものが
あるものの、現実的な圧縮強度の向上については、手が
かりとなる指針は殆ど見出せていない。
【0011】従って、本発明の主たる目的は、ピッチを
原料とする炭素繊維の性能上の最大の問題点である圧縮
強度において、PAN系炭素繊維に匹敵するか或いはこ
れを凌駕する高性能の炭素繊維を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の如き
従来技術の問題点に鑑みて、種々の研究を重ねた結果、
ピッチ系炭素繊維が、以下に示す諸物性を満足する場合
には、その目的を達成できることを見出した。
【0013】即ち、本発明は、炭素繊維の断面構造が、
面積比率で40%以上のラジアル構造を有しない繊維で
あって、かつ繊維結晶の積層厚み(Lc)及び広がり
(La)並びにX線構造パラメーターの配向角(φ)が
下記の関係式の範囲内にあることを特徴とする炭素繊維
を提供する。ここに、LC及びLaの単位はオングスト
ロームであり、φの単位は(°)である。
【0014】先ず、引張弾性率Eが20ton/mm
以上で40ton/mm未満の炭化繊維の場合には、
これらの関係式は、以下の通りである。
【0015】10≦Lc≦2.5E−30 10≦La≦2.5E−40 −0.25E+17≦ φ≦−0.25E+20 また、引張弾性率Eが40ton/mm以上の黒鉛化
繊維の場合には、これらの関係式は、以下の通りであ
る。
【0016】50≦Lc≦3E−50 30≦La≦3E−60 −0.1E+11≦ φ≦−0.1E+14 本発明者は、上述の様に、引張強度及び引張伸び特性に
優れていることはいうまでもなく、圧縮強度にも優れた
高性能のピッチ系炭素繊維を得るべく研究を進める過程
において、従来存在しなかった新規な結晶構造を有する
炭素繊維によって、その目的が達成されることを見出し
た。即ち、上記の目的達成のためには、繊維断面の高次
構造ができるだけラジアル構造を有せず、且つ繊維結晶
の積層厚み(Lc)及び結晶の広がり(La)が適切な
範囲にあることが必要であること、また、(Lc)及び
(La)は従来に比べて比較的小さくする必要があるも
のの、低すぎることも、好ましくないことを見出した。
【0017】以下本発明について、更に詳しく説明す
る。
【0018】従来から一般的には、炭素繊維の高性能化
を図るに際し、結晶性が改善されると引張弾性率が向上
するのに対し、結晶の大きさに代表される積層厚み(L
c)が比較的小さい緻密な結晶になると引張強度及び引
張伸びが向上するとされていた。しかしながら、これら
の特性は、本来相矛盾するものであって、例えば、結晶
性の良い炭素繊維においては、結晶が大きくなる傾向に
あった。この様に、引張強度および引張弾性率に関して
でさえも、明確な指針となる物性が見出せていないのが
現状である。ましてや、圧縮強度に対する指針は、これ
まで殆ど明確にされていなかった。
【0019】本発明者は、引続き炭素繊維の物性と結晶
構造との関係について詳細に検討した結果、結晶の大き
さを小さくして、(Lc)及び(La)を適切な範囲内
に制御すること、および結晶をできるだけ緻密にするこ
とによって、引張強度のみならず圧縮強度にも優れたピ
ッチ系炭素繊維を製造し得ることを見出した。さらに、
同時に、(Lc)及び(La)が、上記の適切な範囲内
にあったとしても、炭化繊維において、40%を上回る
ラジアル構造を含有する断面構造を有するものにおいて
は、圧縮強度は向上しないことも判明した。即ち、結晶
の大きさおよび積層厚さ(Lc)は、ラジアル構造を有
する炭素繊維では、かなり小さくなる。しかしながら、
ラジアル構造を持つ炭素繊維は、断面の中心部に向かっ
て亀裂や大きなクラックなどが生じ易いので、好ましく
ない。また、このようにラジアル構造の多い炭化繊維で
は、X線構造パラメーターの配向角(φ)が大きくな
り、引張弾性率が低下することになる。しかしながら、
配向角(φ)と引張弾性率との間には、かなりの相関関
係が存在するので、繊維の高次構造を制御することによ
り、配向角(φ)を適度な範囲にすることができ、その
結果、引張弾性率の低下を抑えることができる。
【0020】また、ここでいう(La)は、必ずしも結
晶の広がりを正確に表わしているとはいえないが、結晶
の大きさ評価の方法として、適度な値を持つことによっ
て、圧縮強度及び引張強度などの物性向上との相関が大
きいこともわかった。
【0021】本来、(Lc)及び(La)の測定値は、
それぞれ10オングストローム以下および20オングス
トローム以下の値になると、その有意差を判定すること
が困難になってくる。本発明者は、適度な繊維結晶の大
きさ、積層厚さ(Lc)および広がり(La)と炭素繊
維の物性との関係を研究した結果、多数のデータを測定
し、その平均値を比較することにより、各実験条件での
有意差を判定できることを見出した。このことから、本
明細書にいう弾性率Eが20ton/mm以上で40
ton/mm未満の比較的低弾性率の炭化繊維では、
(Lc)および(La)が10〜60オングストローム
程度と低いにもかかわらず、10オングストローム程度
の差を判別することができる。
【0022】炭素繊維に関して、従来一般的に繊維結晶
の積層厚み(Lc)が小さくなると、引張弾性率は上昇
し難いといわれてきたが、本発明においては、X線構造
パラメーターの配向角(φ)を適度な値にすることによ
り、引張弾性率は殆ど低下しない。また、三次元的秩序
を示す(112)クロス格子線の存在および(10
0)、(101)回折線の分離は、ともに認められない
ことが望ましい。
【0023】また、光学的異方性ピッチを原料とする場
合には、微結晶の(002)面の層間隔を示す面間隔d
(002)については、通常、引張弾性率20ton/
mm以上で40ton/mm未満の炭化繊維では、
一般的な炭化繊維の値である3.42〜3.52オング
ストロームの範囲にあり、また、引張弾性率40ton
/mm以上の黒鉛化繊維では、3.40〜3.45オ
ングストロームの範囲にある。 また、原料となる光学
的異方性ピッチについては、石炭系ピッチ、石油系ピッ
チ、ナフタリンなどから製造される合成ピッチ(例え
ば、特開平1−139621号公報に記載されている)
などのいずれでもよく、特に制限されるものではない。
【0024】本発明による炭化繊維は、以下の様にして
製造される。先ず、光学的異方性ピッチを溶融紡糸する
に際し、溶融ピッチを最終ノズル孔にいたる前に円形、
異形またはスリット型のキャピラリー部を通過させるこ
とにより、最終ノズル孔で受ける剪断応力の1/2以上
(装置の能力が許す限り、この値は大きいことがより好
ましい)の剪断応力を加えた後、一旦剪断応力を実質的
に加えない状態に保持し、次いでノズル孔を通過させ、
ノズル下方にて窒素を吹き付けて除熱を行ない、延伸ド
ラフト比を250以上(紡糸が可能である限り、この比
も大きいことがより好ましい)として紡糸を行ない、ピ
ッチ繊維を得る。高延伸ドラフト比で紡糸を行なうの
で、各ノズルへの均等なピッチ配分、ノズル温度制御お
よびノズル下方での冷却を十分に行なう必要がある。
【0025】本発明で使用するノズルとしては、特に限
定されるものではないが、例えば、特開昭62−170
527号公報に開示されたものが例示される。
【0026】ここに、延伸ドラフト比とは、巻取速度
(V)とノズル吐出速度(V)との比(V
)で表わされるピッチ繊維の延伸比率を意味する。
【0027】次いで、上記で得られたピッチ繊維を含酸
素雰囲気下で、昇温速度0.5〜4℃/分程度で最高温
度240〜380℃まで昇温させて、不融化を行なう。
この不融化条件は、炭化繊維の(Lc)、(La)およ
び(φ)を所望の値とするために、極めて重要である。
昇温速度が低すぎる場合には、不融化時間が長くなり過
ぎてコスト高となる。一方、昇温速度が高すぎる場合に
は、ピッチ繊維の表面のみが酸化されて、表面部分の劣
化が起こり、物性が低下する。また、不融化最高温度が
低すぎる場合には、不融化時間が長くなり、やはりコス
ト高の原因となる。また、不融化最高温度が高すぎる場
合には、ピッチ繊維の表面部分の酸化が過剰となり、表
面の劣化が進む。
【0028】次いで、上記の様にして得た不融化繊維を
不活性ガス雰囲気中600〜850℃で予備炭化した
後、1200〜2000℃の温度で炭化することによ
り、炭化繊維を得ることができる。
【0029】或いは、上記の様にして得た不融化繊維を
不活性ガス雰囲気中600〜850℃で予備炭化した
後、2000℃以上(より好ましくは2000〜280
0℃程度)の温度で黒鉛化することにより、黒鉛化繊維
を得ることができる。
【0030】この様にして、従来のピッチ系炭素繊維に
比しても、かなり高い圧縮強度および引張強度を有する
炭素繊維を得ることができる。
【0031】本願明細書において、炭素繊維の各特性
は、下記の方法により、測定した。 −ラジアル構造の面積比率の測定 炭素繊維の繊維断面を走査型電子顕微鏡により拡大し
て、写真撮影を行ない、結晶がラジアル(放射)方向に
並んだ部分の面積比率を観察により判定することにより
求めた。 −積層厚み(Lc)、結晶の広がり(La)、層間隔d
(002) 炭素繊維を乳鉢で粉末状にし、学振法「人造黒鉛の格子
定数及び結晶子の大きさ測定法」に準拠して測定解析を
行なった。 −X線構造パラメータの配向角(φ) 結晶の繊維軸方向に対する選択的配向の程度を示すもの
で、この角度が小さい程配向性がよいことを意味してい
る。測定方法は、繊維束を計量管の走査面に垂直にし
て、(002)面の回折帯の強度が最大となる回折角2
θ(約26°)を予め求め、計量管をこの位置に保持し
た状態で、繊維試料台を360°回転することにより
(002)回折環の強度分布を測定し、強度最大値の1
/2の点における半値幅を配向角(φ)とした。
【0032】
【発明の効果】本発明による特異な結晶構造を有する炭
素繊維は、引張弾性率を低下させることなく、繊維物性
が著るしく向上している。特に、従来からピッチ系炭素
繊維の最大の弱点であった圧縮強度を向上させることが
できるので、航空及び宇宙機器、建築物などの構造用材
料としての広い範囲での利用が大いに期待される。
【0033】
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に詳しく説
明する。 実施例1 光学的異方性量を95wt%含有する石炭系炭素質ピッ
チ(軟化点308.3℃)を原料として使用し、特開昭
62−170527号公報に記載の方法によって、ま
ず、最初に円形ノズル径0.15mmのキャピラリー部
を通過させて、最終ノズル孔から受けるせん断応力の約
200%のせん断応力を加えた後、応力緩和し、再び最
終ノズルによって、せん断応力を加えながら、溶融紡糸
を行なった。最終ノズル通過時の条件は、紡糸温度35
2℃、ノズルの孔数500であり、ノズル直径0.1
5、0.25および0.30mmの3種類のノズルを用
いて、それぞれ、糸径12μmのピッチ繊維を得た。
【0034】この様にして得られたピッチ繊維を空気雰
囲気中2.5℃/分の昇温速度で昇温し、不融化温度3
00℃で30分間保持して不融化を終了した。このとき
の繊維の酸素摂取量はそれぞれ8.0、7.9および
7.8重量%であった。
【0035】その後、800℃の窒素雰囲気中で予備炭
化した後、若干の張力を掛けながら、アルゴン雰囲気中
1600℃または1900℃で1分間炭化を行なった。
【0036】1600℃および1900℃で炭化を行な
った炭化繊維の圧縮強度と引張物性とを表1に示す。
【0037】
【表1】 表1において、D比とは、巻取速度(V)/ノズル
吐出速度(V)で示されるドラフト比を表わす。
【0038】また、直径0.25mmのノズルを用いて
ピッチを紡糸し、得られたピッチ繊維を1900℃で炭
化した場合の炭化繊維の走査型電子顕微鏡による断面写
真を参考写真1として示す。ラジアル構造は全く存在せ
ず、高次構造は、殆んどランダム構造であった。
【0039】上記の結果から、ピッチの溶融紡糸に際し
て2段階で剪断応力をかけた後、紡糸時のドラフト比を
150とした場合には、炭化繊維の引張強度および圧縮
強度が低下しているのに対し、紡糸時のドラフト比を2
50以上とした場合には、炭化繊維においては、引張強
度のみならず、圧縮強度も改善されていることが明らか
である。 比較例1 光学的異方性量を94重量%含有する石炭系炭素質ピッ
チ(軟化点307.9℃)を原料として使用して、ノズ
ルの孔数が500であり、ノズルの直径が0.25mm
であるノズル1段で溶融紡糸を行ない、糸径12μmの
ピッチ繊維を得た。このときの紡糸ドラフト比は、44
0であった。次いで、不融化工程を実施例1と同様にし
て行ない、1900℃で1分間炭化処理を行なった。
【0040】得られた炭化繊維の特性と物性とを以下に
示す。
【0041】また、1900℃で炭化を行なった炭化繊
維の走査型電子顕微鏡による断面写真を参考写真2とし
て示す。高次構造は、ランダム構造が約40%であり、
ラジアル構造が約60%存在している。 繊維特性 Lc 100オングストローム La 41オングストローム φ 8.1° d(002) 3.45オングストローム 繊維物性 引張強度 280kg/mm 弾性率 38ton/mm 圧縮強度 48kg/mm 以上の結果から明らかな様に、紡糸ドラフト比を250
以上としても、紡糸を1段ノズルで行なう場合には、炭
化繊維の断面構造がラジアルリッチとなり、繊維物性の
改善は認められない。 比較例2 実施例1と同様にして溶融紡糸を行ない、最終ノズルの
径を0.25mmとして得たピッチ繊維(紡糸ドラフト
比=440)を不融化した。不融化条件は、昇温速度
4.5℃/分で、不融化温度300℃で30分間保持し
た。このときの繊維の酸素摂取量は、7.9重量%であ
った。
【0042】この不融化繊維を実施例1と同様にして予
備炭化し、1900℃で1分間炭化を行なった。得られ
た炭化繊維は、参考写真3として示す断面写真から明ら
かな様に、外側の大部分はランダム構造であるが、中心
部が再溶融して、結晶の積層厚みが大きくなっている。
この炭化繊維の特性及び物性は以下の通りであった。 繊維特性 Lc 126オングストローム La 85オングストローム φ 8.6° d(002) 3.45オングストローム 物性 引張強度 315kg/mm 弾性率 39ton/mm 圧縮強度 52kg/mm 不融化速度が高すぎる場合には、炭化繊維のLc、La
およびφが本発明の範囲外となり、物性の向上は、認め
られない。 実施例2 紡糸用原料を特開平1−139621号公報に記載され
た方法に基いてナフタレンから製造し、光学的異方性量
100%、軟化点270℃のピッチを得た。このピッチ
を原料として、実施例1と同様にして、特開昭62−1
70527号公報に記載の方法によって500孔のノズ
ルで溶融紡糸を行なった。この際、前キャピラリー部に
おいて最終ノズルから受ける剪断応力の約300%の剪
断応力を溶融ピッチに加えながら、紡糸を行なった。紡
糸温度は、約311℃、最終ノズルの径は0.25m
m、ドラフト比は440であり、繊維径12μmのピッ
チ繊維を得た。得られたピッチ繊維を空気中昇温速度2
℃/分で昇温し、不融化温度275℃で30分間保持し
て不融化を行なった。不融化繊維の酸素摂取量は、9.
3重量%であった。その後、800℃で予備炭化し、ア
ルゴン雰囲気中1900℃で1分間炭化を行ない、炭化
繊維を得た。炭化繊維の物性及び特性は以下の通りであ
った。また、繊維断面構造はすべてランダム構造であっ
た。 繊維特性 Lc 66オングストローム La 42オングストローム φ 9.2° d(002) 3.46オングストローム 物性 引張強度 362kg/mm 弾性率 36ton/mm 圧縮強度 115kg/mm ナフタレンから製造した光学的異方性合成ピッチを本願
発明の紡糸条件下に紡糸し、不融化以降の工程を最適な
条件で実施した炭化繊維においても、引張強度および圧
縮強度が大幅に向上していることが明らかである。 比較例3 実施例2において紡糸温度を325℃とし、且つ最終ノ
ズルの径を0.15mm(ドラフト比=150)とした
以外は同様の方法で炭化繊維を得た。得られた炭化繊維
の特性と物性を以下に示す。また、繊維の高次構造は、
内側がオニオン構造で、外側がランダム構造であった。 繊維特性 Lc 80オングストローム La 81オングストローム φ 8.5° d(002) 3.47オングストローム 物性 引張強度 314kg/mm 引張弾性率 34ton/mm 圧縮強度 41kg/mm ドラフト比が250未満の場合には、その他の条件が全
て充足されたとしても、炭化繊維の物性は、改善されな
いことが明らかである。 実施例3 実施例2と同様な手法で紡糸を行ない、それぞれ繊維径
10μmおよび12μmのピッチ繊維を得た。次いで、
これら2種のピッチ繊維の不融化および予備炭化を実施
例2と同様にして行なった後、1400℃で1分間炭化
を行なった。
【0043】得られた2種の炭化繊維の特性と物性を以
下に示す。炭化繊維の高次構造は、いずれにおいてもラ
ンダム構造であった。 (イ)繊維径10μmのピッチ繊維の場合; ドラフト比 650 繊維特性 Lc 23オングストローム La 15オングストローム φ 12.4° d(002) 3.48オングストローム 物性 引張強度 338kg/mm 引張弾性率 26ton/mm 圧縮強度 145kg/mm (ロ)繊維径12μmのピッチ繊維の場合; ドラフト比 440 繊維特性 Lc 28オングストローム La 21オングストローム φ 12.5° d(002) 3.49オングストローム 物性 引張強度 309kg/mm 引張弾性率 24ton/mm 圧縮強度 132kg/mm 繊維径を小さくし、ドラフト比をさらに増大させると、
引張強度および圧縮強度がさらに向上することが明らか
である。 実施例4 実施例1と同様にしてピッチの溶融紡糸を行なった後、
ノズル径の異なる3種類のノズルにより紡糸した繊維径
12μmの3種のピッチ繊維を空気中2℃/分の昇温速
度で昇温し、不融化温度300℃で30分間保持して、
不融化を完了した。この時の不融化繊維の酸素摂取量
は、それぞれ8.2、8.3および8.1重量%であっ
た。その後、800℃の窒素雰囲気中で予備炭化した
後、若干の張力をかけながらアルゴン雰囲気中2200
℃で1分間黒鉛化を行なった。
【0044】ノズル径0.25mmのノズルにより紡糸
し、2200℃で黒鉛化して得られた黒鉛化繊維の走査
型電子顕微鏡による断面写真を参考写真4として示す。
ラジアル構造は全く存在せず、高次構造は、殆んどラン
ダム構造であった。
【0045】各黒鉛化温度で得られた黒鉛化繊維の圧縮
強度と引張物性とを表2に示す。
【0046】
【表2】 上記の結果から明らかな様に、2000℃以上で黒鉛化
して得た黒鉛化繊維においても、紡糸時に2段階で剪断
応力をかけた後、ドラフト比を150とした場合には、
引張強度および圧縮強度は低い。これに対し、ドラフト
比を250以上とし、且つLc、Laおよびφが本発明
の規定範囲内にある場合には、引張強度のみならず、圧
縮強度が大幅に向上している。 比較例4 光学的異方性量を94wt%含有する石炭系炭素質ピッ
チ(軟化点307.9℃)を原料として使用し、孔数が
500であり、ノズル径0.25mmのノズル1段によ
り、溶融紡糸を行なって、糸径12μmのピッチ繊維を
得た。この時のドラフト比は、440であった。
【0047】この様にして得られたピッチ繊維を実施例
1と同様にして不融化し、予備炭化し、アルゴン雰囲気
中2200℃で1分間黒鉛化を行なった。
【0048】得られた黒鉛化繊維の圧縮強度と引張物性
とを以下に示す。 繊維特性 Lc 80オングストローム La 54オングストローム φ 9.2° d(002) 3.42オングストローム 繊維物性 引張強度 290kg/mm 引張弾性率 45ton/mm 圧縮強度 38kg/mm また、得られた黒鉛化繊維の走査型電子顕微鏡による断
面写真を参考写真5として示す。高次構造は、ランダム
構造が約40%、ラジアル構造が約60%である。
【0049】上記の結果から、紡糸ドラフト比を250
以上としても、紡糸を1段ノズルで行なう場合には、黒
鉛化繊維の断面構造がラジアルリッチとなり、物性の改
善は認められない。 比較例5 実施例1と同様にして溶融紡糸を行い、最終ノズルの径
を0.25mmとして得たピッチ繊維(紡糸ドラフト比
=440)を不融化した。不融化条件は、昇温速度4.
5℃/分で、不融化温度300℃で30分間保持した。
このときの繊維の酸素摂取量は、7.7重量%であっ
た。
【0050】この不融化繊維を実施例1と同様にして予
備炭化し、2200℃で1分間黒鉛化を行なった。得ら
れた黒鉛化繊維は、参考写真6として示す断面写真から
明らかな様に、外側の大部分はランダム構造であるが、
中心部が再溶融して、結晶の積層厚みが大きくなってい
る。この黒鉛化繊維の特性及び物性は以下の通りであっ
た。 繊維特性 Lc 135オングストローム La 105オングストローム φ 7.9° d(002) 3.43オングストローム 物性 引張強度 335kg/mm 引張弾性率 52ton/mm 圧縮強度 42kg/mm 不融化速度が高すぎる場合には、炭化繊維のLc、La
およびφが本発明の範囲外となり、繊維物性の向上は、
認められない。 実施例5 ナフタレンから特開平1−139621号公報に記載さ
れた方法に基いて実施例2と同様にしてピッチを製造
し、光学的異方性量100%、軟化点270℃のピッチ
を得た。このピッチを原料として、実施例2と同様にし
て、溶融紡糸し、不融化し、予備炭化した後、得られた
予備炭化繊維に若干の張力をかけながら、アルゴン雰囲
気下2200℃および2400℃で1分間黒鉛化を行な
い、2種の黒鉛化繊維を得た。
【0051】得られた黒鉛化繊維の物性及び特性は以下
の通りであった。また、繊維断面構造はすべてランダム
構造であった。 (イ)黒鉛化温度2200℃の場合; 繊維特性 Lc 82オングストローム La 44オングストローム φ 7.2° d(002) 3.42オングストローム 物性 引張強度 389kg/mm 引張弾性率 49ton/mm 圧縮強度 89kg/mm (ロ)黒鉛化温度2400℃の場合; 繊維特性 Lc 130オングストローム La 74オングストローム φ 5.9° d(002) 3.41オングストローム 物性 引張強度 402kg/mm 引張弾性率 64ton/mm 圧縮強度 68kg/mm ナフタレンから製造した光学的異方性合成ピッチを本願
発明の紡糸条件下に紡糸し、不融化以降の工程を最適な
条件で実施した黒鉛化繊維においても、引張強度および
圧縮強度が大幅に向上していることが明らかである。 比較例6 実施例5において紡糸温度を325℃とし、且つ最終ノ
ズルの径を0.15mm(ドラフト比=150)とした
以外は同様の方法で2200℃で黒鉛化繊維を得た。得
られた黒鉛化繊維の特性と物性を以下に示す。また、繊
維の高次構造は、内側がオニオン構造で、外側がランダ
ム構造であった。 繊維特性 Lc 165オングストローム La 140オングストローム φ 5.9° d(002) 3.43オングストローム 物性 引張強度 354kg/mm 引張弾性率 57ton/mm 圧縮強度 31kg/mm ドラフト比が250未満の場合には、その他の条件が全
て充足されたとしても、黒鉛化繊維の物性は、改善され
ないことが明らかである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素繊維の断面構造が、面積比率で40%
    以上のラジアル構造を有しない炭素繊維であって、繊維
    結晶の積層厚みLc(002)(単位;オングストロー
    ム)、広がりLa(002)(単位;オングストロー
    ム)及びX線構造パラメーターの配向角(φ)(°)が
    下式の範囲内にあることを特徴とする引張弾性率Eが2
    0ton/mm以上で40ton/mm未満の炭化
    繊維。 10≦Lc≦2.5E−30 10≦La≦2.5E−40 −0.25E+17≦ φ≦−0.25E+20
  2. 【請求項2】炭素繊維の断面構造が、面積比率で40%
    以上のラジアル構造を有しない炭素繊維であって、繊維
    結晶の積層厚みLc(002)(単位;オングストロー
    ム)、広がりLa(002)(単位;オングストロー
    ム)及びX線構造パラメーターの配向角(φ)(°)が
    下式の範囲内にあることを特徴とする引張弾性率Eが4
    0ton/mm以上の黒鉛化繊維。 50≦Lc≦3E−50 30≦La≦3E−60 −0.1E+11≦ φ≦−0.1E+14
  3. 【請求項3】光学的異方性ピッチを溶融紡糸し、不融化
    し、炭化乃至黒鉛化するピッチ系炭化繊維の製造方法に
    おいて、ピッチの溶融紡糸に際して、最終ノズル孔にい
    たる前に溶融ピッチを円形、異形またはスリット型のキ
    ャピラリー部を通過させることにより最終ノズル孔で受
    ける剪断応力の1/2以上の剪断応力を加えた後、一旦
    剪断応力を実質的に受けない状態に保持し、次いでノズ
    ル孔を通過させ、さらに延伸ドラフト比を250以上と
    して、紡糸することを特徴とする請求項1または2に記
    載のピッチ系炭素繊維の製造方法。
JP4208347A 1992-06-24 1992-06-24 ピッチ系炭素繊維およびその製造方法 Pending JPH0610215A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4208347A JPH0610215A (ja) 1992-06-24 1992-06-24 ピッチ系炭素繊維およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4208347A JPH0610215A (ja) 1992-06-24 1992-06-24 ピッチ系炭素繊維およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0610215A true JPH0610215A (ja) 1994-01-18

Family

ID=16554776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4208347A Pending JPH0610215A (ja) 1992-06-24 1992-06-24 ピッチ系炭素繊維およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0610215A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11041585B2 (en) 2016-06-08 2021-06-22 Avtechtyee Inc. Fitting collar and tube-fitting assemblies incorporating fitting collars

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11041585B2 (en) 2016-06-08 2021-06-22 Avtechtyee Inc. Fitting collar and tube-fitting assemblies incorporating fitting collars
US11927291B2 (en) 2016-06-08 2024-03-12 Avtechtyee Inc. Methods for coupling a fitting to a tube using a collar
US11940076B2 (en) 2016-06-08 2024-03-26 Avtechtyee Inc. Fitting collar and tube-fitting assemblies incorporating fitting collars

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4822587A (en) High modulus pitch-based carbon fiber and method for preparing same
JPH0790725A (ja) メソフェーズピッチ系炭素繊維ミルド及びその製造方法
JPH0660451B2 (ja) ピッチ系黒鉛繊維の製造方法
US5037590A (en) Method for the preparation of carbon fibers
US4356158A (en) Process for producing carbon fibers
JPH10298829A (ja) ピッチ系炭素繊維の製造方法
JPH0610215A (ja) ピッチ系炭素繊維およびその製造方法
JPH0742615B2 (ja) 高強度、高弾性率のピッチ系炭素繊維
JP3406696B2 (ja) 高熱伝導率炭素繊維の製造方法
JP3177690B2 (ja) ピッチ系炭素繊維の製造方法
JP2678384B2 (ja) 炭素繊維用ピッチ及びそれを用いた炭素繊維の製造方法
JP2849156B2 (ja) 中空炭素繊維の製造方法
US4859382A (en) Process for preparing carbon fibers elliptical in section
JPH05272017A (ja) 炭素繊維及びその製造方法
JPS6278220A (ja) リボン状炭素繊維の製造方法
JP2817232B2 (ja) 高特性炭素繊維の製造方法
JPH026620A (ja) ピッチ系炭素繊維およびその製造方法
JP3164704B2 (ja) ピッチ系高圧縮強度炭素繊維の製造方法
JPH0832974B2 (ja) ピツチ系炭素繊維の製造方法
JP2766530B2 (ja) ピッチ系炭素繊維の製造方法
JP2766521B2 (ja) ピッチ系炭素繊維の製造方法
JPH042687B2 (ja)
JP3024320B2 (ja) 高ストランド強度炭素繊維の製造方法
JPS6183319A (ja) 炭素繊維の製造方法
JPH0571018A (ja) ピツチ系炭素繊維