JP2969900B2 - サーマルヘッド - Google Patents
サーマルヘッドInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、複数の発熱体のブロック毎に分割熱記録を
行う装置に用いるライン状に発熱体を配置したサーマル
ヘッドに関するものである。
行う装置に用いるライン状に発熱体を配置したサーマル
ヘッドに関するものである。
従来の技術 サーマルプリンタ装置等のサーマルヘッドにおいて、
一括して全ての発熱体に通電制御を行うと、発熱体の数
が増えるに従い瞬時に大きな電力が必要となり、大容量
でかつ応答性のよい電源が必要となる。そこで、この瞬
時電力を抑えて、全ての発熱体に通電制御を行うため
に、サーマルヘッド内の発熱体を複数のグループに分割
し、この1つのグループ(以後、『分割ブロック』とい
う。)内の発熱体毎に、順次、一括して通電制御を異な
るタイミングで行う方法(以後、『ブロック分割記録』
という。)が一般的に知られている。
一括して全ての発熱体に通電制御を行うと、発熱体の数
が増えるに従い瞬時に大きな電力が必要となり、大容量
でかつ応答性のよい電源が必要となる。そこで、この瞬
時電力を抑えて、全ての発熱体に通電制御を行うため
に、サーマルヘッド内の発熱体を複数のグループに分割
し、この1つのグループ(以後、『分割ブロック』とい
う。)内の発熱体毎に、順次、一括して通電制御を異な
るタイミングで行う方法(以後、『ブロック分割記録』
という。)が一般的に知られている。
ここで、このブロック分割記録方式について説明す
る。例として、サーマルヘッドの全発熱体を2つのブロ
ックに分割し、昇華型熱転写方式による時分割記録を行
う場合を説明する。第3図は従来のサーマルヘッドを用
いたプリンタ装置内における前述の2ブロック分割記録
部のブロック図、第4図はタイミング図である。第3図
において、301はデータ転写クロックCLK、ストローブST
B、イネーブルENB1、ENB2の各ヘッド制御信号を発生す
るヘッド制御信号発生回路、302は記録データを記憶
し、前記データ転送クロックCLKによってシリアルデー
タを出力するデータ出力回路、303、304はこのシリアル
データをサーマルヘッドの各発熱体に対応したパラレル
データにシフトし変換するシフトレジスタ、305、306は
変換されたパラレルデータをストローブSTBによってラ
ッチするラッチ、307、308は発熱体ドライブ回路、30
9、310は2つに分割されたライン状に配列された発熱体
群である。
る。例として、サーマルヘッドの全発熱体を2つのブロ
ックに分割し、昇華型熱転写方式による時分割記録を行
う場合を説明する。第3図は従来のサーマルヘッドを用
いたプリンタ装置内における前述の2ブロック分割記録
部のブロック図、第4図はタイミング図である。第3図
において、301はデータ転写クロックCLK、ストローブST
B、イネーブルENB1、ENB2の各ヘッド制御信号を発生す
るヘッド制御信号発生回路、302は記録データを記憶
し、前記データ転送クロックCLKによってシリアルデー
タを出力するデータ出力回路、303、304はこのシリアル
データをサーマルヘッドの各発熱体に対応したパラレル
データにシフトし変換するシフトレジスタ、305、306は
変換されたパラレルデータをストローブSTBによってラ
ッチするラッチ、307、308は発熱体ドライブ回路、30
9、310は2つに分割されたライン状に配列された発熱体
群である。
以下、動作について説明する。第3図に示すようにヘ
ッド制御信号発生回路301によって、データ転送クロッ
クCLK、ストローブSTB、イネーブルENB1、ENB2の各ヘッ
ド制御信号を発生する。第1ブロックの記録データはデ
ータ出力回路302から転送クロックCLKに同期してヘッド
に送られ、シフトレジスタ303、304でデータ転送クロッ
クCLKによりドットに対応したパラレルデータに変換さ
れてストローブSTBにより、ラッチ305と306でラッチさ
れる。ここでラッチ305と306には同じデータがラッチさ
れることになる。ラッチされたデータは発熱体ドライブ
回路307、308に送られる。そしてイネーブルENB1をアク
ティブにすることにより発熱体群309に記録電流が流
れ、第1ブロックの記録が行われる。第1ブロックの記
録中に今度は第2ブロックの記録データが記録データ出
力回路302からヘッドに送られ、シフトレジスタ303、30
4によりドットに対応したパラレルデータに変換されス
トローブSTBにより、ラッチ305、306でラッチされる。
ラッチされたデータは発熱体ドライブ回路307、308に送
られ、今度はイネーブルENB2をアクティブにすることに
より発熱体群310に第2ブロックに送られた記録データ
に応じた記録電流が流れ、第2ブロックの記録が行われ
る。このように、サーマルヘッド内の発熱体を複数のグ
ループに分割し、この1つのグループ内の発熱体毎に、
順次、一括して通電制御を異なるタイミングで行う。
ッド制御信号発生回路301によって、データ転送クロッ
クCLK、ストローブSTB、イネーブルENB1、ENB2の各ヘッ
ド制御信号を発生する。第1ブロックの記録データはデ
ータ出力回路302から転送クロックCLKに同期してヘッド
に送られ、シフトレジスタ303、304でデータ転送クロッ
クCLKによりドットに対応したパラレルデータに変換さ
れてストローブSTBにより、ラッチ305と306でラッチさ
れる。ここでラッチ305と306には同じデータがラッチさ
れることになる。ラッチされたデータは発熱体ドライブ
回路307、308に送られる。そしてイネーブルENB1をアク
ティブにすることにより発熱体群309に記録電流が流
れ、第1ブロックの記録が行われる。第1ブロックの記
録中に今度は第2ブロックの記録データが記録データ出
力回路302からヘッドに送られ、シフトレジスタ303、30
4によりドットに対応したパラレルデータに変換されス
トローブSTBにより、ラッチ305、306でラッチされる。
ラッチされたデータは発熱体ドライブ回路307、308に送
られ、今度はイネーブルENB2をアクティブにすることに
より発熱体群310に第2ブロックに送られた記録データ
に応じた記録電流が流れ、第2ブロックの記録が行われ
る。このように、サーマルヘッド内の発熱体を複数のグ
ループに分割し、この1つのグループ内の発熱体毎に、
順次、一括して通電制御を異なるタイミングで行う。
次に、従来のサーマルヘッドを用いた2ブロック分割
記録時の発熱体r1,1〜r2,N、および、この発熱体r1,1〜
r2,Nに電流を供給する電極対p1,1〜p2,Nの配列例を第5
図に示す。第5図に示すように発熱体r1,1〜r2,Nは幅L
i、発熱体間隔はLf、電極対p1,1〜p2,Nは幅Le、電極対
間隔は発熱体間隔と同じくLf、電極間隔はLg、主走査方
向の発熱体幅はLh、でそれぞれ一定である。このサーマ
ルヘッドを用い、前述の昇華型熱転写プリンタ装置によ
り、同一データで2ブロック分割記録を行なったときの
ブロック境界付近の発熱体及び電極対位置に対する記録
画素の記録濃度分布を第9図に示す。第6図の発熱体及
び電極対位置はサーマルヘッドの主走査方向(ライン状
方向)の断面を主走査方向に垂直な方向から見たものを
示している。
記録時の発熱体r1,1〜r2,N、および、この発熱体r1,1〜
r2,Nに電流を供給する電極対p1,1〜p2,Nの配列例を第5
図に示す。第5図に示すように発熱体r1,1〜r2,Nは幅L
i、発熱体間隔はLf、電極対p1,1〜p2,Nは幅Le、電極対
間隔は発熱体間隔と同じくLf、電極間隔はLg、主走査方
向の発熱体幅はLh、でそれぞれ一定である。このサーマ
ルヘッドを用い、前述の昇華型熱転写プリンタ装置によ
り、同一データで2ブロック分割記録を行なったときの
ブロック境界付近の発熱体及び電極対位置に対する記録
画素の記録濃度分布を第9図に示す。第6図の発熱体及
び電極対位置はサーマルヘッドの主走査方向(ライン状
方向)の断面を主走査方向に垂直な方向から見たものを
示している。
この2ブロック分割記録では、第5図に示すように、
まず分割ブロックb1に含まれる発熱体r1,1〜r1,N(Nは
自然数)に通電制御をして熱転写記録を行い、続いて、
分割ブロックb2に含まれる発熱体r2,1〜r2,Nに通電制御
をして熱転写記録を行う。従って、発熱体r1,Nは両隣の
発熱体r1,1−N、r2,1のうち、発熱体r1,1−Nからの影
響した受けない。発熱体r2,1については分割ブロックb1
駆動直後に分割ブロックb2が駆動されるため、発熱体r
1,Nによる発熱の影響も受けるが、発熱体r2,2の発熱の
影響ほどではない。第6図に示すように、分割ブロック
b1、b2の境界を挟む発熱体r1,N、r2,1それぞれにより通
電され記録された記録画素の記録濃度分布が他の発熱体
により通電され記録された記録画素の記録濃度分布に比
べ、記録濃度のピークが低いと同時に境界から遠ざかる
方向に寄っており、また、発熱体r1,N、r2,1により通電
され記録された記録画素間の記録濃度(境界の記録濃
度)は広い範囲で紙面濃度D0となっている。これら、境
界部の記録画素の濃度低下、境界の記録濃度と境界外の
記録画素間との濃度差の増加、境界の低濃度領域の増大
が、分割ブロックの境界に間隙が生じる原因となってい
る。この分割ブロックの境界に生じる間隙は、記録画像
にちょうど白い線として記録されたように見え、記録画
像の美的要素が著しく損なわれるという大きな課題があ
った。
まず分割ブロックb1に含まれる発熱体r1,1〜r1,N(Nは
自然数)に通電制御をして熱転写記録を行い、続いて、
分割ブロックb2に含まれる発熱体r2,1〜r2,Nに通電制御
をして熱転写記録を行う。従って、発熱体r1,Nは両隣の
発熱体r1,1−N、r2,1のうち、発熱体r1,1−Nからの影
響した受けない。発熱体r2,1については分割ブロックb1
駆動直後に分割ブロックb2が駆動されるため、発熱体r
1,Nによる発熱の影響も受けるが、発熱体r2,2の発熱の
影響ほどではない。第6図に示すように、分割ブロック
b1、b2の境界を挟む発熱体r1,N、r2,1それぞれにより通
電され記録された記録画素の記録濃度分布が他の発熱体
により通電され記録された記録画素の記録濃度分布に比
べ、記録濃度のピークが低いと同時に境界から遠ざかる
方向に寄っており、また、発熱体r1,N、r2,1により通電
され記録された記録画素間の記録濃度(境界の記録濃
度)は広い範囲で紙面濃度D0となっている。これら、境
界部の記録画素の濃度低下、境界の記録濃度と境界外の
記録画素間との濃度差の増加、境界の低濃度領域の増大
が、分割ブロックの境界に間隙が生じる原因となってい
る。この分割ブロックの境界に生じる間隙は、記録画像
にちょうど白い線として記録されたように見え、記録画
像の美的要素が著しく損なわれるという大きな課題があ
った。
そこで、発熱体r1,N、r2,1それぞれに対応する記録デ
ータに所定の値で重み付けすることにより、発熱体r1,
N、r2,1に対応する記録画素の記録濃度を他の発熱体に
対応する記録濃度と同一になるようにし、分割ブロック
の境界部の濃度低下を補う方式(以後、『分割補償方
式』という。)を用い、境界の間隙を減少させようとし
ていた。この分割補償方式による発熱体r1,N、r2,1に対
する記録画素の記録濃度を第6図の破線aで表わす。
ータに所定の値で重み付けすることにより、発熱体r1,
N、r2,1に対応する記録画素の記録濃度を他の発熱体に
対応する記録濃度と同一になるようにし、分割ブロック
の境界部の濃度低下を補う方式(以後、『分割補償方
式』という。)を用い、境界の間隙を減少させようとし
ていた。この分割補償方式による発熱体r1,N、r2,1に対
する記録画素の記録濃度を第6図の破線aで表わす。
発明が解決しようとする課題 従来例では、分割補償方式のみにより、境界の間隙を
減少させようとしているが、この従来の方法だけでは境
界の記録濃度と境界外の記録画素間との濃度差の増加、
境界の低濃度領域の増大とい境界の間隙の原因を解消す
ることはできない。
減少させようとしているが、この従来の方法だけでは境
界の記録濃度と境界外の記録画素間との濃度差の増加、
境界の低濃度領域の増大とい境界の間隙の原因を解消す
ることはできない。
本発明はかかる課題に鑑み、上記従来例のブロック分
割記録方法で記録しても上記間隙を解消することができ
るサーマルヘッドを提供することを目的とする。
割記録方法で記録しても上記間隙を解消することができ
るサーマルヘッドを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 ライン状に配列された複数の発熱体から成る発熱体群
と、前記発熱体に給電する前記ライン方向に等間隔に配
された複数の電極対から成る電極対群とを備え、前記発
熱体群を複数個のグループに分割した分割発熱体群の
内、隣接する2つの前記分割発熱体群の境界を挟む2つ
の前記発熱体の少なくとも1つの前記発熱体を、前記境
界方向に拡大させたサーマルヘッドを用いる。
と、前記発熱体に給電する前記ライン方向に等間隔に配
された複数の電極対から成る電極対群とを備え、前記発
熱体群を複数個のグループに分割した分割発熱体群の
内、隣接する2つの前記分割発熱体群の境界を挟む2つ
の前記発熱体の少なくとも1つの前記発熱体を、前記境
界方向に拡大させたサーマルヘッドを用いる。
作用 本発明は、複数の電極対をサーマルヘッドのライン方
向に等間隔に配しつつ、隣接する2つの発熱体群の境界
を挟む2つの発熱体のうちの少なくとも1つの発熱体の
面積が他の発熱体よりも前記境界方向に広くしているた
め、境界に接するこの発熱体の発熱温度分布および、発
熱温度のピークが境界方向に寄ることになる。従って、
分割駆動による境界の記録濃度が増加し、かつ、記録画
素の記録濃度分布のピークが境界方向に寄ることにな
り、全発熱体により記録される画素間隔を崩すこと無
く、境界の濃度と他の記録画素間の記録濃度との差およ
び、境界の間隙幅を減少させることができる。
向に等間隔に配しつつ、隣接する2つの発熱体群の境界
を挟む2つの発熱体のうちの少なくとも1つの発熱体の
面積が他の発熱体よりも前記境界方向に広くしているた
め、境界に接するこの発熱体の発熱温度分布および、発
熱温度のピークが境界方向に寄ることになる。従って、
分割駆動による境界の記録濃度が増加し、かつ、記録画
素の記録濃度分布のピークが境界方向に寄ることにな
り、全発熱体により記録される画素間隔を崩すこと無
く、境界の濃度と他の記録画素間の記録濃度との差およ
び、境界の間隙幅を減少させることができる。
実施例 本発明における実施例のサーマルヘッドの2ブロック
分割記録時における発熱体及び発熱体に給電する電極対
の配列を第1図に示す。第1図において、R1,1〜R1,N、
R2,1〜R2,N(Nは自然数)はライン状に配列された発熱
体、P1,1〜P1,N、P2,1〜P2,N(Nは自然数)は発熱体R
1,1〜R1,N、R2,1〜R2,Nに電流を供給するための電極対
である。電極対P1,1〜P1,N、P2,1〜P2,Nは幅La、電極対
間隔はLb、電極間隔はLc、でそれぞれ一定である。発熱
体R1,1〜R1,Nは第1ブロック、発熱体R2,1〜R2,Nは第2
ブロックの2つに分割されており、発熱体R1,1〜R1,N、
R2,1〜R2,Nは主走査方向の発熱体幅Lbで一定、また、発
熱体が等面積で配列されるときの発熱体幅はLs、発熱体
間隔は電極対間隔Lbと等しく、総発熱体数は2N(Nは自
然数)である。
分割記録時における発熱体及び発熱体に給電する電極対
の配列を第1図に示す。第1図において、R1,1〜R1,N、
R2,1〜R2,N(Nは自然数)はライン状に配列された発熱
体、P1,1〜P1,N、P2,1〜P2,N(Nは自然数)は発熱体R
1,1〜R1,N、R2,1〜R2,Nに電流を供給するための電極対
である。電極対P1,1〜P1,N、P2,1〜P2,Nは幅La、電極対
間隔はLb、電極間隔はLc、でそれぞれ一定である。発熱
体R1,1〜R1,Nは第1ブロック、発熱体R2,1〜R2,Nは第2
ブロックの2つに分割されており、発熱体R1,1〜R1,N、
R2,1〜R2,Nは主走査方向の発熱体幅Lbで一定、また、発
熱体が等面積で配列されるときの発熱体幅はLs、発熱体
間隔は電極対間隔Lbと等しく、総発熱体数は2N(Nは自
然数)である。
第1の発明における実施例では第1図に示すように、
発熱体R1,Nおよび発熱体R2,1以外は発熱体が等面積Saで
配列されており、発熱体R1,Nは発熱体を斜線部面積Sbだ
け境界方向に拡大し、発熱体R2,1は発熱体を斜線部面積
Scだけ境界方向に拡大するように設定している。発熱体
R1,Nおよび発熱体R2,1の発熱体面積はそれぞれ(Sa+S
b)、(Sa+Sc)となり、発熱体R1,Nの拡大面積Sbと発
熱体R2,1の拡大面積ScはSb>Scなる関係にある。
発熱体R1,Nおよび発熱体R2,1以外は発熱体が等面積Saで
配列されており、発熱体R1,Nは発熱体を斜線部面積Sbだ
け境界方向に拡大し、発熱体R2,1は発熱体を斜線部面積
Scだけ境界方向に拡大するように設定している。発熱体
R1,Nおよび発熱体R2,1の発熱体面積はそれぞれ(Sa+S
b)、(Sa+Sc)となり、発熱体R1,Nの拡大面積Sbと発
熱体R2,1の拡大面積ScはSb>Scなる関係にある。
この第1の発明における実施例のサーマルヘッドを用
い、分割補償方式により同一データで2ブロック分割記
録を行なった場合のブロック境界付近の発熱体及び電極
対位置に対する記録画素の記録濃度分布を第2図に示
す。第2図の発熱体及び電極対位置はサーマルヘッドの
主走査方向(ライン状方向)の断面を主走査方向に垂直
な方向から見たものを示している。
い、分割補償方式により同一データで2ブロック分割記
録を行なった場合のブロック境界付近の発熱体及び電極
対位置に対する記録画素の記録濃度分布を第2図に示
す。第2図の発熱体及び電極対位置はサーマルヘッドの
主走査方向(ライン状方向)の断面を主走査方向に垂直
な方向から見たものを示している。
ここで、2ブロック分割記録を行なうため、第1ブロ
ックの発熱体R1,1〜R1,Nが駆動中は第2ブロックの発熱
体R2,1〜R2,Nは休止中なので、第1ブロックの発熱体R
1,Nは、発熱体R1,Nの両隣の発熱体R1,N−1、R2,1のう
ち発熱体R1,N−1からの発熱の影響しか受けない。発熱
体R2,1についても発熱体R1,Nとほぼ同様であるが、第1
ブロックの発熱体R1,1〜R1,Nが駆動終了直後に第2ブロ
ックの発熱体R2,1〜R2,Nが駆動されるため、発熱体R2,1
は、発熱体R2,2程ではないが、発熱体R1,Nからの発熱の
影響も受けることになる。従って、前述したように発熱
体R1,Nの拡大面積Sbと発熱体R2,1の拡大面積ScをSb>Sc
なる関係に設定している。
ックの発熱体R1,1〜R1,Nが駆動中は第2ブロックの発熱
体R2,1〜R2,Nは休止中なので、第1ブロックの発熱体R
1,Nは、発熱体R1,Nの両隣の発熱体R1,N−1、R2,1のう
ち発熱体R1,N−1からの発熱の影響しか受けない。発熱
体R2,1についても発熱体R1,Nとほぼ同様であるが、第1
ブロックの発熱体R1,1〜R1,Nが駆動終了直後に第2ブロ
ックの発熱体R2,1〜R2,Nが駆動されるため、発熱体R2,1
は、発熱体R2,2程ではないが、発熱体R1,Nからの発熱の
影響も受けることになる。従って、前述したように発熱
体R1,Nの拡大面積Sbと発熱体R2,1の拡大面積ScをSb>Sc
なる関係に設定している。
また、分割補償方式により、境界部の濃度を補正し、
発熱体R1,N、R2,1の面積を従来例に比べ予め分割ブロッ
クの境界方向に拡大させてあるため、発熱体R1,N、R2,1
に対する記録画素の記録濃度分布は第2図に示すように
従来例に比べ、濃度のピーク位置に大差はないが、境界
(発熱体R1,Nと発熱体R2,1の間)の濃度勾配がなだらか
になる。従って、記録濃度と他の発熱体により記録され
た記録画素間の記録濃度との差が減少し、境界部の紙面
濃度D0の範囲が狭められ、境界の間隙が減少する。
発熱体R1,N、R2,1の面積を従来例に比べ予め分割ブロッ
クの境界方向に拡大させてあるため、発熱体R1,N、R2,1
に対する記録画素の記録濃度分布は第2図に示すように
従来例に比べ、濃度のピーク位置に大差はないが、境界
(発熱体R1,Nと発熱体R2,1の間)の濃度勾配がなだらか
になる。従って、記録濃度と他の発熱体により記録され
た記録画素間の記録濃度との差が減少し、境界部の紙面
濃度D0の範囲が狭められ、境界の間隙が減少する。
本発明の実施例では、2分割駆動用のサーマルヘッド
について述べたが、3分割以上の駆動に対しても、上記
で説明したように分割ブロックの境界部の発熱体面積を
境界方向に拡大することにより同様の効果が得られる。
について述べたが、3分割以上の駆動に対しても、上記
で説明したように分割ブロックの境界部の発熱体面積を
境界方向に拡大することにより同様の効果が得られる。
発明の効果 以上述べたように、本発明は発熱体に給電する複数の
電極対をサーマルヘッドのライン方向に等間隔に配しつ
つ、前記発熱体に給電する複数の電極対から成る電極対
群とを備え境界を挟む2つの発熱体の内、少なくとも1
つの発熱体の面積を境界方向に広くすることにより、記
録画素の間隔を崩すこと無く、境界の濃度と他の記録画
素間の記録濃度との差が減少し、かつ、境界の間隙幅を
減少させることができる。従って、境界と他の画素間で
の著しい濃度差が緩和され、境界の低濃度領域即ち境界
の間隙が狭められ、境界の間隙による画像劣化を解消す
ることができる。
電極対をサーマルヘッドのライン方向に等間隔に配しつ
つ、前記発熱体に給電する複数の電極対から成る電極対
群とを備え境界を挟む2つの発熱体の内、少なくとも1
つの発熱体の面積を境界方向に広くすることにより、記
録画素の間隔を崩すこと無く、境界の濃度と他の記録画
素間の記録濃度との差が減少し、かつ、境界の間隙幅を
減少させることができる。従って、境界と他の画素間で
の著しい濃度差が緩和され、境界の低濃度領域即ち境界
の間隙が狭められ、境界の間隙による画像劣化を解消す
ることができる。
上述のように、本発明のサーマルヘッドを用いること
により、課題であった境界の間隙を減少させ、記録画像
上の白い線なる記録画像の劣化を解消することができ、
その実用的効果は大きい。
により、課題であった境界の間隙を減少させ、記録画像
上の白い線なる記録画像の劣化を解消することができ、
その実用的効果は大きい。
第1図は本発明における実施例のサーマルヘッドの2ブ
ロック分割記録における発熱体及び電極対の配列を示す
図、第2図は本発明における実施例のサーマルヘッドの
分割ブロックの境界付近の発熱体及び電極対位置に対す
る記録画素の記録濃度分布を示す図、第3図は従来のサ
ーマルヘッドを用いた昇華型熱転写プリンタ装置内にお
ける2ブロック分割記録部のブロック図、第4図は従来
のサーマルヘッドを用いた昇華型熱転写プリンタ装置内
における2ブロック分割記録のタイミング図、第5図は
従来のサーマルヘッドを用いた2ブロック分割記録時の
発熱体(r1,1〜r2,N)の配列例を示す図、第6図は従来
のサーマルヘッドを用い同一データで2ブロック分割記
録を行なったときのブロック境界付近の発熱体及び電極
対位置に対する記録画素の記録濃度分布を示す図であ
る。 R1,1〜R2,N、r1,1〜r2,N、……発熱体、 P1,1〜P2,N、p1,1〜p2,N、……電極対、 La、Le……電極対幅、 Lb、Lf……電極対間隔および発熱体間隔、 Lc、Lg……電極間隔、 Ld、Lh……主走査方向の発熱体幅、 Li……発熱体幅、 Ls……発熱体が等面積で配列されるときの発熱体幅、 D0……紙面濃度。
ロック分割記録における発熱体及び電極対の配列を示す
図、第2図は本発明における実施例のサーマルヘッドの
分割ブロックの境界付近の発熱体及び電極対位置に対す
る記録画素の記録濃度分布を示す図、第3図は従来のサ
ーマルヘッドを用いた昇華型熱転写プリンタ装置内にお
ける2ブロック分割記録部のブロック図、第4図は従来
のサーマルヘッドを用いた昇華型熱転写プリンタ装置内
における2ブロック分割記録のタイミング図、第5図は
従来のサーマルヘッドを用いた2ブロック分割記録時の
発熱体(r1,1〜r2,N)の配列例を示す図、第6図は従来
のサーマルヘッドを用い同一データで2ブロック分割記
録を行なったときのブロック境界付近の発熱体及び電極
対位置に対する記録画素の記録濃度分布を示す図であ
る。 R1,1〜R2,N、r1,1〜r2,N、……発熱体、 P1,1〜P2,N、p1,1〜p2,N、……電極対、 La、Le……電極対幅、 Lb、Lf……電極対間隔および発熱体間隔、 Lc、Lg……電極間隔、 Ld、Lh……主走査方向の発熱体幅、 Li……発熱体幅、 Ls……発熱体が等面積で配列されるときの発熱体幅、 D0……紙面濃度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 秀志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−199466(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/335
Claims (1)
- 【請求項1】ライン状に配列された複数の発熱体から成
る発熱体群と、前記発熱体に給電する前記ライン方向に
等間隔に配された複数の電極対から成る電極対群とを備
え、前記発熱体群を複数個のグループに分割した分割発
熱体群の内、隣接する2つの前記分割発熱体群の境界を
挟む2つの前記発熱体の少なくとも1つの前記発熱体
を、前記境界方向に拡大させたことを特徴とするサーマ
ルヘッド。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-323362 | 1989-12-13 | ||
JP32336289 | 1989-12-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03224752A JPH03224752A (ja) | 1991-10-03 |
JP2969900B2 true JP2969900B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=18153931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27834090A Expired - Fee Related JP2969900B2 (ja) | 1989-12-13 | 1990-10-16 | サーマルヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2969900B2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-16 JP JP27834090A patent/JP2969900B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03224752A (ja) | 1991-10-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |