JP2956660B2 - 自動販売機の商品取出装置 - Google Patents
自動販売機の商品取出装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、缶，瓶入り商品を販
売する自動販売機を対象に、機内の商品ラックから落下
搬出した商品を受け取り、前面扉の中段位置に開口した
商品取出口まで持ち上げ搬送して商品を取り出すように
した商品取出装置に関する。
売する自動販売機を対象に、機内の商品ラックから落下
搬出した商品を受け取り、前面扉の中段位置に開口した
商品取出口まで持ち上げ搬送して商品を取り出すように
した商品取出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】前述した自動販売機の商品取出装置とし
て、前面扉の裏面側にフィンガ付きベルトコンベヤを敷
設し、商品ラックからシュータを経て前方へ落下搬出し
た商品をフィンガ付きベルトコンベヤで前面扉の中段に
位置する商品取出口まで持ち上げ搬送するようにした方
式のものが、本件出願人より例えば特願平2-115392号と
して提案されている。
て、前面扉の裏面側にフィンガ付きベルトコンベヤを敷
設し、商品ラックからシュータを経て前方へ落下搬出し
た商品をフィンガ付きベルトコンベヤで前面扉の中段に
位置する商品取出口まで持ち上げ搬送するようにした方
式のものが、本件出願人より例えば特願平2-115392号と
して提案されている。
【０００３】次に前記提案の商品取出装置を配備した自
動販売機、並びに商品取出装置の構成を図５ないし図８
を用いて説明する。まず、図５，図６において、１は自
動販売機の本体ケース、２は前面扉、３は断熱内扉、４
は本体ケース１の庫内に設置したサーペンタイン式商品
ラック、５は商品搬出シュータ、６は前面扉２の中段位
置に設けた商品取出口であり、前記断熱内扉３に開口し
たフラッパ付き商品出口3aと商品取出口６との間を連係
して前面扉２の裏面側に商品取出装置７（商品取出装置
の構成は後記する）が装備されている。
動販売機、並びに商品取出装置の構成を図５ないし図８
を用いて説明する。まず、図５，図６において、１は自
動販売機の本体ケース、２は前面扉、３は断熱内扉、４
は本体ケース１の庫内に設置したサーペンタイン式商品
ラック、５は商品搬出シュータ、６は前面扉２の中段位
置に設けた商品取出口であり、前記断熱内扉３に開口し
たフラッパ付き商品出口3aと商品取出口６との間を連係
して前面扉２の裏面側に商品取出装置７（商品取出装置
の構成は後記する）が装備されている。
【０００４】上記構成で、商品８（缶入り商品）は商品
ラック４に収納されており、販売指令に基づき商品ラッ
ク４から落下搬出した商品８は商品搬出シュータ５の上
を転動して断熱内扉３の商品出口3aよりその前方に位置
する商品取出装置７に受け渡され、さらに商品取出装置
７の搬送経路に沿って商品取出口６まで持ち上げ搬送さ
れる。このように、商品ラック４から下方へ落下搬出し
た商品８を商品取出装置７を介して上方へ持ち上げ搬送
することで商品取出口６を中段位置に設けることがで
き、これにより客は屈むことなく立ったままの楽な姿勢
で商品取出口６から商品を取り出せるようになる。
ラック４に収納されており、販売指令に基づき商品ラッ
ク４から落下搬出した商品８は商品搬出シュータ５の上
を転動して断熱内扉３の商品出口3aよりその前方に位置
する商品取出装置７に受け渡され、さらに商品取出装置
７の搬送経路に沿って商品取出口６まで持ち上げ搬送さ
れる。このように、商品ラック４から下方へ落下搬出し
た商品８を商品取出装置７を介して上方へ持ち上げ搬送
することで商品取出口６を中段位置に設けることがで
き、これにより客は屈むことなく立ったままの楽な姿勢
で商品取出口６から商品を取り出せるようになる。
【０００５】次に前記した商品取出装置７の具体的な構
造を図７および図８に示す。図において、９は水平搬送
経路と垂直搬送経路とでＬ字状を呈する商品搬送経路に
沿いプーリ10の間に張設して敷設したエンドレス状のベ
ルトコンベヤ、11はベルトコンベヤ９の周面に沿い定ピ
ッチ間隔おきにベルトから起立させて設けたフィンガ、
12はベルトコンベヤ９の駆動モータ、13は商品の搬送経
路に沿ってベルトコンベヤ９の上側に設けた商品ガイド
レール、14はベルトコンベヤ９の垂直搬送経路に設けた
筒状の商品ガイドカバーである。前記ベルトコンベヤ９
のベルト本体およびフィンガ11は例えばウレタンゴムの
ように適度な硬度と弾性を持った材料で作られている。
また、商品ガイドレール13は、図８で示したように、フ
ィンガ11が通る中央溝を挟んでその左右両側に逆ハ字形
に凹状ガイド面を形成するように敷設され、この商品ガ
イドレール13の上に商品８を載せて搬送するようにして
いる。さらに、商品ガイドレール13の垂直搬送経路の終
端部は商品取出口６に向けてアーチ状に湾曲してここに
商品放出用のシュータ13ａが形成されている。
造を図７および図８に示す。図において、９は水平搬送
経路と垂直搬送経路とでＬ字状を呈する商品搬送経路に
沿いプーリ10の間に張設して敷設したエンドレス状のベ
ルトコンベヤ、11はベルトコンベヤ９の周面に沿い定ピ
ッチ間隔おきにベルトから起立させて設けたフィンガ、
12はベルトコンベヤ９の駆動モータ、13は商品の搬送経
路に沿ってベルトコンベヤ９の上側に設けた商品ガイド
レール、14はベルトコンベヤ９の垂直搬送経路に設けた
筒状の商品ガイドカバーである。前記ベルトコンベヤ９
のベルト本体およびフィンガ11は例えばウレタンゴムの
ように適度な硬度と弾性を持った材料で作られている。
また、商品ガイドレール13は、図８で示したように、フ
ィンガ11が通る中央溝を挟んでその左右両側に逆ハ字形
に凹状ガイド面を形成するように敷設され、この商品ガ
イドレール13の上に商品８を載せて搬送するようにして
いる。さらに、商品ガイドレール13の垂直搬送経路の終
端部は商品取出口６に向けてアーチ状に湾曲してここに
商品放出用のシュータ13ａが形成されている。
【０００６】かかる商品取出装置は次のように動作す
る。すなわち、商品販売時に商品８が商品ラック４から
落下搬出されて商品搬出シュータ５上を転動し、さらに
断熱内扉３の商品出口3aのフラッパを押し開いて前方に
転がり出ると、商品８は図７で示すように商品取出装置
７の搬送方向に平行な横向きの倒置姿勢を基本として商
品ガイドレール13の上に着地する。一方、コンベヤベル
ト９の駆動モータ12は販売指令に基づいて始動し、ベル
トコンベヤ９を矢印Ａ方向に例えば秒速１ｍ程度の速度
で巡回する。そして、商品８が商品ガイドレール13の上
に着地すると、後方から移動して来たフィンガ11が商品
８の後端面の突き当たって前方へ押し出す。これによ
り、商品８は商品ガイドレール13の上面を滑動しながら
前進し、直角方向に湾曲して向きを変えるコーナーを通
過した後、さらに垂直搬送経路では商品ガイドカバー14
に支えられながら持ち上げ搬送される。そして、商品８
が商品ガイドレール13の終端まで運ばれると、この終端
位置で商品取出口６に向け湾曲したシュート13ａに沿っ
て商品８が慣性力で飛び出し、商品取出口６の中に投入
される。また、図示されてないがガイドレール13の終端
部には商品検出スイッチが備えてあり、商品８がここを
通過すると、商品検出スイッチが作動して駆動モータ12
を停止制御してベルトコンベヤ９を停止させる。
る。すなわち、商品販売時に商品８が商品ラック４から
落下搬出されて商品搬出シュータ５上を転動し、さらに
断熱内扉３の商品出口3aのフラッパを押し開いて前方に
転がり出ると、商品８は図７で示すように商品取出装置
７の搬送方向に平行な横向きの倒置姿勢を基本として商
品ガイドレール13の上に着地する。一方、コンベヤベル
ト９の駆動モータ12は販売指令に基づいて始動し、ベル
トコンベヤ９を矢印Ａ方向に例えば秒速１ｍ程度の速度
で巡回する。そして、商品８が商品ガイドレール13の上
に着地すると、後方から移動して来たフィンガ11が商品
８の後端面の突き当たって前方へ押し出す。これによ
り、商品８は商品ガイドレール13の上面を滑動しながら
前進し、直角方向に湾曲して向きを変えるコーナーを通
過した後、さらに垂直搬送経路では商品ガイドカバー14
に支えられながら持ち上げ搬送される。そして、商品８
が商品ガイドレール13の終端まで運ばれると、この終端
位置で商品取出口６に向け湾曲したシュート13ａに沿っ
て商品８が慣性力で飛び出し、商品取出口６の中に投入
される。また、図示されてないがガイドレール13の終端
部には商品検出スイッチが備えてあり、商品８がここを
通過すると、商品検出スイッチが作動して駆動モータ12
を停止制御してベルトコンベヤ９を停止させる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記商品取
出装置の製品化を進めるにあたっては、商品の搬送動
作，姿勢制御の面で次のような解決すべき課題がある。 （１）商品ラック４から商品搬出シュータ５を経て商品
取出装置７に向けて搬出される商品８は、必ずしも図７
で示したような横向きの倒置姿勢を取らず、商品ラック
４から落下する際に姿勢，あるいは商品搬出シュータ５
の上を転動する過程での姿勢の乱れにより、図９で示す
ように、商品取出装置７の商品ガイドレール13を横切る
ような縦向きの姿勢に突出して商品ガイドレール上に着
地することがある。しかも、このような着地姿勢のまま
商品８がフィンガ11に押されると、商品８は商品ガイド
レール13のコーナー部分で垂直搬送経路の商品ガイドカ
バー14に突き当たってブリッジし、商品詰まりの搬送ト
ラブルを引き起こすことがある。 （２）また、瓶入り商品を販売する場合には、通常は瓶
底を後ろに向けた姿勢で商品ラックから商品取出装置７
の商品ガイドレール13上に搬出し、後方からフィンガ11
で押して搬送するようにしているが、商品ラック４に商
品を投入する際のミスで商品８の収納姿勢を左右逆向き
にして収納すると、販売時には商品ラック４から搬出し
た商品が瓶底を前方に向けて商品取出装置７の商品ガイ
ドレール13上に着地することになる。しかも、このよう
な逆向き姿勢のまま商品を持ち上げ搬送すると、図10の
（ａ）に示すように、垂直搬送経路では瓶入り商品８の
頭部が下を向き、フィンガ11が商品８の肩部に引っ掛か
ったまま持ち上げ搬送するようになることがある。この
ような搬送状態では、図10の（ｂ）の位置まで商品８を
押し上げると、この位置からフィンガ11はプーリ10の周
域に回転して商品８から離脱する。このために商品８は
十分な慣性力が与えられず、図10の（ｂ）の位置で商品
検出スイッチを作動させた後に図10の（ｃ）のようにフ
ィンガ11から外れて商品ガイドカバー14との間に落ち込
むようになる。しかも商品検出スイッチの作動によりベ
ルトコンベヤ９は短時間後に停止するので、商品８は商
品取出口６へ送出されずに搬送路の途中に引っ掛かった
ままとなり、結果として商品詰まりを引き起こす。
出装置の製品化を進めるにあたっては、商品の搬送動
作，姿勢制御の面で次のような解決すべき課題がある。 （１）商品ラック４から商品搬出シュータ５を経て商品
取出装置７に向けて搬出される商品８は、必ずしも図７
で示したような横向きの倒置姿勢を取らず、商品ラック
４から落下する際に姿勢，あるいは商品搬出シュータ５
の上を転動する過程での姿勢の乱れにより、図９で示す
ように、商品取出装置７の商品ガイドレール13を横切る
ような縦向きの姿勢に突出して商品ガイドレール上に着
地することがある。しかも、このような着地姿勢のまま
商品８がフィンガ11に押されると、商品８は商品ガイド
レール13のコーナー部分で垂直搬送経路の商品ガイドカ
バー14に突き当たってブリッジし、商品詰まりの搬送ト
ラブルを引き起こすことがある。 （２）また、瓶入り商品を販売する場合には、通常は瓶
底を後ろに向けた姿勢で商品ラックから商品取出装置７
の商品ガイドレール13上に搬出し、後方からフィンガ11
で押して搬送するようにしているが、商品ラック４に商
品を投入する際のミスで商品８の収納姿勢を左右逆向き
にして収納すると、販売時には商品ラック４から搬出し
た商品が瓶底を前方に向けて商品取出装置７の商品ガイ
ドレール13上に着地することになる。しかも、このよう
な逆向き姿勢のまま商品を持ち上げ搬送すると、図10の
（ａ）に示すように、垂直搬送経路では瓶入り商品８の
頭部が下を向き、フィンガ11が商品８の肩部に引っ掛か
ったまま持ち上げ搬送するようになることがある。この
ような搬送状態では、図10の（ｂ）の位置まで商品８を
押し上げると、この位置からフィンガ11はプーリ10の周
域に回転して商品８から離脱する。このために商品８は
十分な慣性力が与えられず、図10の（ｂ）の位置で商品
検出スイッチを作動させた後に図10の（ｃ）のようにフ
ィンガ11から外れて商品ガイドカバー14との間に落ち込
むようになる。しかも商品検出スイッチの作動によりベ
ルトコンベヤ９は短時間後に停止するので、商品８は商
品取出口６へ送出されずに搬送路の途中に引っ掛かった
ままとなり、結果として商品詰まりを引き起こす。
【０００８】本発明は上記の点に鑑みなされたものであ
り、商品の搬送姿勢の乱れに伴う商品詰まりなどの各種
トラブルを防止して商品を商品取出口まで円滑に持ち上
げ搬送できるようにした自動販売機の商品取出装置を提
供することを目的とする。
り、商品の搬送姿勢の乱れに伴う商品詰まりなどの各種
トラブルを防止して商品を商品取出口まで円滑に持ち上
げ搬送できるようにした自動販売機の商品取出装置を提
供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項１に記載した発明は、商品ラックから商品搬出シ
ュータを経由して前方へ搬出された商品を受け取り、前
面扉の中段位置に設けた商品取出口まで持ち上げ搬送す
るようにした自動販売機の商品取出装置であり、商品の
持ち上げ搬送経路に沿って定ピッチおきに起立するフィ
ンガを設けたフィンガ付きベルトコンベヤを敷設したも
のにおいて、先端を前方に向けてＬ字形に屈曲したフッ
ク形フィンガと、該フック形フィンガの後方に並ぶ補助
フィンガとを対にしてベルトコンベヤ上に設けたことを
特徴とする。
請求項１に記載した発明は、商品ラックから商品搬出シ
ュータを経由して前方へ搬出された商品を受け取り、前
面扉の中段位置に設けた商品取出口まで持ち上げ搬送す
るようにした自動販売機の商品取出装置であり、商品の
持ち上げ搬送経路に沿って定ピッチおきに起立するフィ
ンガを設けたフィンガ付きベルトコンベヤを敷設したも
のにおいて、先端を前方に向けてＬ字形に屈曲したフッ
ク形フィンガと、該フック形フィンガの後方に並ぶ補助
フィンガとを対にしてベルトコンベヤ上に設けたことを
特徴とする。
【００１０】また請求項２に記載の発明は、商品ラック
から商品搬出シュータを経由して前方へ搬出された商品
を受け取り、前面扉の中段位置に設けた商品取出口まで
持ち上げ搬送するようにした自動販売機の商品取出装置
であり、商品の持ち上げ搬送経路に沿って定ピッチおき
に起立するフィンガを設けたフィンガ付きベルトコンベ
ヤを敷設したものにおいて、背の高い搬送用フィンガ
と、その前方に間隔を隔てて並ぶ背の低い姿勢制御用フ
ィンガを対にしてベルトコンベヤ上に設けたことを特徴
とする。
から商品搬出シュータを経由して前方へ搬出された商品
を受け取り、前面扉の中段位置に設けた商品取出口まで
持ち上げ搬送するようにした自動販売機の商品取出装置
であり、商品の持ち上げ搬送経路に沿って定ピッチおき
に起立するフィンガを設けたフィンガ付きベルトコンベ
ヤを敷設したものにおいて、背の高い搬送用フィンガ
と、その前方に間隔を隔てて並ぶ背の低い姿勢制御用フ
ィンガを対にしてベルトコンベヤ上に設けたことを特徴
とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】上記請求項１記載の発明では、先
端を前方に向けてＬ字形に屈曲したフック形フィンガ
と、該フック形フィンガの後方に並ぶ補助フィンガとを
対にしてベルトコンベヤ上に設ける。これにより、商品
取出装置の垂直搬送経路での持ち上げ搬送の途中で万一
瓶入り商品の頭部がＬ字形フィンガから外れることがあ
っても、後方に設置された補助フィンガが商品を商品取
出口へ送り出すようにバックアップする。
端を前方に向けてＬ字形に屈曲したフック形フィンガ
と、該フック形フィンガの後方に並ぶ補助フィンガとを
対にしてベルトコンベヤ上に設ける。これにより、商品
取出装置の垂直搬送経路での持ち上げ搬送の途中で万一
瓶入り商品の頭部がＬ字形フィンガから外れることがあ
っても、後方に設置された補助フィンガが商品を商品取
出口へ送り出すようにバックアップする。
【００１２】また、請求項２記載の発明では、背の高い
搬送用フィンガと、その前方に間隔を隔てて並ぶ背の低
い姿勢制御用フィンガを対にしてベルトコンベヤ上に設
ける。これにより、搬送用フィンガに先行する姿勢制御
用フィンガが搬送路上に着地した商品をキック（裾払い
蹴り）するので、商品ラックから商品搬出シュータを経
て搬出された商品が縦向き姿勢（正規の搬送姿勢は横向
き）に突出してコンベヤ上に着地した場合でも、前記姿
勢制御用フィンガのキック動作により商品は縦向きから
横向きに向きを変えて正規な搬送姿勢に矯正し、後続す
る搬送用フィンガで商品を搬送する。
搬送用フィンガと、その前方に間隔を隔てて並ぶ背の低
い姿勢制御用フィンガを対にしてベルトコンベヤ上に設
ける。これにより、搬送用フィンガに先行する姿勢制御
用フィンガが搬送路上に着地した商品をキック（裾払い
蹴り）するので、商品ラックから商品搬出シュータを経
て搬出された商品が縦向き姿勢（正規の搬送姿勢は横向
き）に突出してコンベヤ上に着地した場合でも、前記姿
勢制御用フィンガのキック動作により商品は縦向きから
横向きに向きを変えて正規な搬送姿勢に矯正し、後続す
る搬送用フィンガで商品を搬送する。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、各実施例において図７に対応する同
一部材には同一の符号を付している。図１は本発明の請
求項１に対応した実施例の構成図であり、ベルトコンベ
ヤ９のベルト面から上方に起立するように植設したフィ
ンガ（例えばウレタンゴム製）は、フック形フィンガ18
と、このフック形フィンガ18から所定間隔を隔てて後方
に配置された補助フィンガ19とを対としたものである。
フック形フィンガ18はその先端部が前方に向けて突き出
すように全体形状がＬ字状に屈曲しており、フック形フ
ィンガ18の高さH1は倒置姿勢でガイドレール13（図７参
照）の上に乗っている商品８と当接する前方に突き出し
た先端位置が商品８の重心高さに近くなるように定めら
れている。また、フック形フィンガ18の高さH1に対して
補助フィンガ19の高さH2はフック形フィンガ18より多少
低く定めてある。
に説明する。なお、各実施例において図７に対応する同
一部材には同一の符号を付している。図１は本発明の請
求項１に対応した実施例の構成図であり、ベルトコンベ
ヤ９のベルト面から上方に起立するように植設したフィ
ンガ（例えばウレタンゴム製）は、フック形フィンガ18
と、このフック形フィンガ18から所定間隔を隔てて後方
に配置された補助フィンガ19とを対としたものである。
フック形フィンガ18はその先端部が前方に向けて突き出
すように全体形状がＬ字状に屈曲しており、フック形フ
ィンガ18の高さH1は倒置姿勢でガイドレール13（図７参
照）の上に乗っている商品８と当接する前方に突き出し
た先端位置が商品８の重心高さに近くなるように定めら
れている。また、フック形フィンガ18の高さH1に対して
補助フィンガ19の高さH2はフック形フィンガ18より多少
低く定めてある。
【００１４】次に前記構成におけるフィンガの動作，機
能を図２を用いて説明する。この図２は瓶入り商品を持
ち上げ搬送する場合を示し、商品８の姿勢が上下逆向き
であると、（ａ）のように商品８の頭部がフック形フィ
ンガ18から外れ、瓶の肩部がフック形フィンガ18に引っ
掛かったまま商品ガイドカバー14との間に挟まれて垂直
搬送経路を持ち上げ搬送される場合がまれに発生する。
このような状態で商品８が搬送される場合、フック形フ
ィンガ18が搬送経路の終端位置から反転すると、商品８
はフック形フィンガ18との引っ掛かりが外れてそのまま
搬送通路内を下方へ落下しようとする。しかして、フッ
ク形フィンガ18の後方には補助フィンガ19が移動して来
るので、商品８は（ｂ）のように補助フィンガ19に受け
止められた後、再び持ち上げ搬送されて（ｃ）のように
搬送経路の終端から商品取出口６へ放出される。つま
り、補助フィンガ19がフック形フィンガ18をバックアッ
プするように機能し、商品８を商品取出口６へ送出する
ことができる。なお、図２ではまれに発生する商品８の
姿勢が上下逆向きになり、商品８の頭部がフック形フィ
ンガ18に引っ掛からずに商品ガイドカバー14との間に挟
まれて搬送される場合を示しているが、通常は商品８の
姿勢が上下逆向きであっても、フック形フィンガ18の高
さH1を商品８の重心よりも高く定めているので、商品８
の頭部がフック形フィンガ18のフック部分に引っ掛か
り、これにより商品８は垂直搬送経路に沿って持ち上げ
搬送されて商品取出口６へ送出されるものである。
能を図２を用いて説明する。この図２は瓶入り商品を持
ち上げ搬送する場合を示し、商品８の姿勢が上下逆向き
であると、（ａ）のように商品８の頭部がフック形フィ
ンガ18から外れ、瓶の肩部がフック形フィンガ18に引っ
掛かったまま商品ガイドカバー14との間に挟まれて垂直
搬送経路を持ち上げ搬送される場合がまれに発生する。
このような状態で商品８が搬送される場合、フック形フ
ィンガ18が搬送経路の終端位置から反転すると、商品８
はフック形フィンガ18との引っ掛かりが外れてそのまま
搬送通路内を下方へ落下しようとする。しかして、フッ
ク形フィンガ18の後方には補助フィンガ19が移動して来
るので、商品８は（ｂ）のように補助フィンガ19に受け
止められた後、再び持ち上げ搬送されて（ｃ）のように
搬送経路の終端から商品取出口６へ放出される。つま
り、補助フィンガ19がフック形フィンガ18をバックアッ
プするように機能し、商品８を商品取出口６へ送出する
ことができる。なお、図２ではまれに発生する商品８の
姿勢が上下逆向きになり、商品８の頭部がフック形フィ
ンガ18に引っ掛からずに商品ガイドカバー14との間に挟
まれて搬送される場合を示しているが、通常は商品８の
姿勢が上下逆向きであっても、フック形フィンガ18の高
さH1を商品８の重心よりも高く定めているので、商品８
の頭部がフック形フィンガ18のフック部分に引っ掛か
り、これにより商品８は垂直搬送経路に沿って持ち上げ
搬送されて商品取出口６へ送出されるものである。
【００１５】図３は請求項２に対応した実施例の構成図
であり、背の高い搬送用フィンガ20と、該搬送用フィン
ガ20の前方に所定の間隔を隔てて並ぶ背の低い姿勢制御
用フィンガ21とを対にしてベルトコンベヤ９上に設けた
ものである。このように構成されたフィンガの商品搬送
動作を図４を用いて説明する。すなわち、機内の商品ラ
ックから商品搬出シュータを経て搬出されて商品８の姿
勢が図示実線のように縦向き（図９およびその説明を参
照）であり、かつ商品８が先端をベルトコンベヤ９の搬
送経路上に突き出すようにして商品ガイドレール13の上
に着地すると、搬送用フィンガ20に先行する背の低い姿
勢制御用フィンガ21が商品８の先端部をキック（裾払い
蹴り）する。これにより、商品８は鎖線で示すように回
転して縦向きから横向きに姿勢を変えて商品ガイドレー
ル13の中央位置に載るとともに、姿勢制御用フィンガ21
は商品８を擦り抜けて先に進む。そして、続いて後方か
ら移動して来た背の高い搬送用フィンガ20が商品８を前
方へ押し出し搬送する。これにより図９で述べたような
搬送トラブルを回避して商品８を安定姿勢で搬送でき
る。
であり、背の高い搬送用フィンガ20と、該搬送用フィン
ガ20の前方に所定の間隔を隔てて並ぶ背の低い姿勢制御
用フィンガ21とを対にしてベルトコンベヤ９上に設けた
ものである。このように構成されたフィンガの商品搬送
動作を図４を用いて説明する。すなわち、機内の商品ラ
ックから商品搬出シュータを経て搬出されて商品８の姿
勢が図示実線のように縦向き（図９およびその説明を参
照）であり、かつ商品８が先端をベルトコンベヤ９の搬
送経路上に突き出すようにして商品ガイドレール13の上
に着地すると、搬送用フィンガ20に先行する背の低い姿
勢制御用フィンガ21が商品８の先端部をキック（裾払い
蹴り）する。これにより、商品８は鎖線で示すように回
転して縦向きから横向きに姿勢を変えて商品ガイドレー
ル13の中央位置に載るとともに、姿勢制御用フィンガ21
は商品８を擦り抜けて先に進む。そして、続いて後方か
ら移動して来た背の高い搬送用フィンガ20が商品８を前
方へ押し出し搬送する。これにより図９で述べたような
搬送トラブルを回避して商品８を安定姿勢で搬送でき
る。
【００１６】
【発明の効果】以上に説明したように請求項１記載の構
成を採用することにより、逆向き姿勢の瓶入り商品が垂
直搬送経路の途中でフィンガから脱落するのを抑えて搬
送トラブルなしに商品を確実に商品取出口へ送出できる
という効果を奏する。また、請求項２記載の構成を採用
することにより、商品ラックから商品取出装置へ商品を
受け渡す際の搬出姿勢およびその着地姿勢がランダムで
あっても、フッンガのキックにより商品を正しい搬送姿
勢に矯正した上に後続のフィンガで安定よく持ち上げ搬
送することができるという効果を奏する。
成を採用することにより、逆向き姿勢の瓶入り商品が垂
直搬送経路の途中でフィンガから脱落するのを抑えて搬
送トラブルなしに商品を確実に商品取出口へ送出できる
という効果を奏する。また、請求項２記載の構成を採用
することにより、商品ラックから商品取出装置へ商品を
受け渡す際の搬出姿勢およびその着地姿勢がランダムで
あっても、フッンガのキックにより商品を正しい搬送姿
勢に矯正した上に後続のフィンガで安定よく持ち上げ搬
送することができるという効果を奏する。
【図１】本発明の請求項１記載の実施例を示す構成図
【図２】図１の実施例の動作を示し、（ａ），（ｂ），
（ｃ）はそれぞれ時間経過順の動作を説明する動作説明
図
（ｃ）はそれぞれ時間経過順の動作を説明する動作説明
図
【図３】本発明の請求項２記載の実施例を示す構成図
【図４】図３の実施例の動作説明図
【図５】商品取出装置を装備した自動販売機の正面図
【図６】図５の断面側面図
【図７】従来の商品取出装置の全体構成図
【図８】図７の断面側面図
【図９】従来装置における商品搬送トラブルの発生状態
の説明図
の説明図
【図10】図９とは異なる従来装置における商品搬送トラ
ブルの発生状態を示し、（ａ），（ｂ），（ｃ）はそれ
ぞれ時間経過順の動作説明図
ブルの発生状態を示し、（ａ），（ｂ），（ｃ）はそれ
ぞれ時間経過順の動作説明図
４ 商品ラック ５ 商品搬出シュータ ６ 商品取出口 ７ 商品取出装置 ８ 商品 ９ ベルトコンベヤ 13 商品ガイドレール 18 フック形フィンガ 19 補助フィンガ 20 搬送用フィンガ 21 姿勢制御用フィンガ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 和重 神奈川県川崎市川崎区田辺新田１番１号 富士電機株式会社内 (72)発明者 川上 浩二 神奈川県川崎市川崎区田辺新田１番１号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平４−77893（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−152092（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G07F 11/00 - 11/72
Claims (2)
- 【請求項１】商品ラックから商品搬出シュータを経由し
て前方へ搬出された商品を受け取り、前面扉の中段位置
に設けた商品取出口まで持ち上げ搬送するようにした自
動販売機の商品取出装置であり、商品の持ち上げ搬送経
路に沿って定ピッチおきに起立するフィンガを設けたフ
ィンガ付きベルトコンベヤを敷設したものにおいて、先
端を前方に向けてＬ字形に屈曲したフック形フィンガ
と、該フック形フィンガの後方に並ぶ補助フィンガとを
対にしてベルトコンベヤ上に設けたことを特徴とする自
動販売機の商品取出装置。 - 【請求項２】商品ラックから商品搬出シュータを経由し
て前方へ搬出された商品を受け取り、前面扉の中段位置
に設けた商品取出口まで持ち上げ搬送するようにした自
動販売機の商品取出装置であり、商品の持ち上げ搬送経
路に沿って定ピッチおきに起立するフィンガを設けたフ
ィンガ付きベルトコンベヤを敷設したものにおいて、背
の高い搬送用フィンガと、その前方に間隔を隔てて並ぶ
背の低い姿勢制御用フィンガを対にしてベルトコンベヤ
上に設けたことを特徴とする自動販売機の商品取出装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18789697A JP2956660B2 (ja) | 1990-09-20 | 1997-07-14 | 自動販売機の商品取出装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2-250952 | 1990-09-20 | ||
| JP25095290 | 1990-09-20 | ||
| JP18789697A JP2956660B2 (ja) | 1990-09-20 | 1997-07-14 | 自動販売機の商品取出装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02318321A Division JP3044783B2 (ja) | 1990-09-20 | 1990-11-22 | 自動販売機の商品取出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1063940A JPH1063940A (ja) | 1998-03-06 |
| JP2956660B2 true JP2956660B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=26504628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18789697A Expired - Fee Related JP2956660B2 (ja) | 1990-09-20 | 1997-07-14 | 自動販売機の商品取出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2956660B2 (ja) |
-
1997
- 1997-07-14 JP JP18789697A patent/JP2956660B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1063940A (ja) | 1998-03-06 |
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