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JP2953961B2 - コネクタの製造方法 - Google Patents

コネクタの製造方法

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Publication number
JP2953961B2
JP2953961B2 JP6232743A JP23274394A JP2953961B2 JP 2953961 B2 JP2953961 B2 JP 2953961B2 JP 6232743 A JP6232743 A JP 6232743A JP 23274394 A JP23274394 A JP 23274394A JP 2953961 B2 JP2953961 B2 JP 2953961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
press
connector
housing
fitting
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP6232743A
Other languages
English (en)
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JPH0896918A (ja
Inventor
祐司 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOHOKU NIPPON DENKI KK
Original Assignee
TOHOKU NIPPON DENKI KK
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Filing date
Publication date
Application filed by TOHOKU NIPPON DENKI KK filed Critical TOHOKU NIPPON DENKI KK
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  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は雄コネクタと雌コネクタ
とからなる一組のコネクタの挿抜時に任意のコンタクト
が別のコンタクトよりも先に接触して導通し得るという
接続順位優位性を持つコネクタおよびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のコネクタの一つが、公開
特許公報,平3−89475号に開示されている。この
コネクタは、二つの位置決め用段差を有するハウジング
(コンタクト設置部材)と一つの位置合せ用突起(スト
ッパ部)を有するコンタクトを各1種類用い、上記コン
タクトの上記ハウジングへの挿入姿勢を正逆反転させる
ことによって、相手側コネクタのコンタクトと自身のコ
ンタクトとの接点位置を変え、コネクタ挿抜時における
コンタクトの接続時間に差を付け、2種類の接続順位優
位性を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のコネクタでは、2種類の接続順位しか形成できないと
いう問題がある。
【0004】一般の電気回路では信号,電源および接地
端子を必要とし、これらの接続順位は一般に接地,電
源,信号の順であり、逆に接続離脱の順位は信号,電
源,接地の順である。これら電気回路では、接地より早
く電源を接続すると、特別な保護回路を設けない限り、
電気回路に規格以上の突入電流が流れ込み、正常動作で
きなかったり、素子および回路の破壊を生じたりする危
険性がある。上記コネクタでは、3つ以上の接続順位優
位性を持たせることができないため、接地,電源および
信号の各各に対して独立の接続時間を持たせることがで
きず、電源と電気回路との括栓接続等においてコネクタ
に回路保護機能を持たせるという目的を十分に達するこ
とができなかった。
【0005】また、このコネクタは、ハウジングの内面
に段差部を設ける必要があり、複雑な内面加工および内
面検査を必要とし、製造工程が複雑であるばかりでな
く、製造費用が嵩むという欠点があった。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるコネクタの
製造方法は、前面部に設けた前面窓および後面部に設け
た後面窓を両端に有するコンタクト孔を複数個持つハウ
ジングと、前記前面窓から前記コンタクト孔に挿入され
る相手側コネクタのコンタクトに接続される前部接点部
と前記コンタクト孔に係止される係止部と前記後面窓か
ら突出する後部端子部と前記係止部と前記後部端子部と
の間に設けられ前記前部接点部からの距離が互いに異な
る3面以上の階段状の受圧面とを有しコンタクト圧入治
具によって前記コンタクト孔にそれぞれ圧入および係止
されるコンタクトとを備えるコネクタの製造方法であっ
て、前記コンタクト圧入治具が、前記コンタクトの前記
3面以上の階段状の受圧面にそれぞれの面に当接し3段
以上の高さを有する加圧面を有し、前記コンタクトの前
記コンタクト孔への圧入に際しては、前記コンタクト圧
入治具を前記加圧面が前記コンタクト孔の後面部に当接
するまで前記コンタクト孔の軸方向に押すことを特徴と
する。
【0010】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0011】図1は本発明の一実施例の構造図であり、
(a)は一部截欠した分解斜視図、(b)は横断面図を
示している。
【0012】図1を参照すると、この雌コネクタ100
は、コンタクト孔11を複数個有しモールド製絶縁体で
構成したハウジング1と、圧入治具3によってコンタク
ト孔11にそれぞれ圧入される複数の金属導体で構成し
たコンタクト2とからなる。コンタクト孔11は、ハウ
ジング1の両端面をなす前面部12と後面部15との間
を貫通する長方形断面の孔であり、前面部12には前面
窓13,後面部15には後面窓16を有する。前面窓1
3には外側方向の直径が大きいテーパをなすテーパ部1
4を形成している。
【0013】コンタクト2は、ソケット形状の前部接点
部21とこの前部接点部21をコの字型に支えるコの字
梁22と段差部24と後部端子部25とを順に構成した
ものであり、金属ばね板状材料などから連続プレス加工
で製造する。コの字梁22の外形寸法はコンタクト孔1
1の内径寸法より若干小さくしており、圧入治具3を用
いてコンタクト2を矢印方向にコンタクト孔11に圧入
すると、コの字梁22の開口面側に設けた係止爪23が
コンタクト孔11の内壁に食い込み、コンタクト2はハ
ウジング1に保持される。
【0014】このコンタクト2がコンタクト孔11に保
持された雌コネクタ100には、相手側コネクタである
雄コネクタ(図示せず)のピン形状をなすコンタクト
が、前面窓13を通してコンタクト孔11に挿入され、
このコンタクトはコンタクト2の前部接点部21に挿入
されて接続される。また、コンタクト2の後部端子部2
5は、後面部15よりハウジング1の外側に突出する寸
法であり、電気回路との間に介在する配線に接続される
ことになる。
【0015】さて、コンタクト2は、コの字梁22と係
止爪23とを含む係止部と後部端子部25との間に段差
部24をさらに形成している。段差部24は、圧入治具
3を用いてコンタクト孔11に圧入される際に圧入治具
3からの圧入力を受ける,3面の受圧面24a,24b
および24cを前部接点部21からの距離が互いに異な
る位置に階段状に設けている。
【0016】コンタクト2の圧入治具3は、互いに隣り
合うコンタクト2に干渉しないように、幅を隣り合うコ
ンタクト2とのピッチより小さくした短冊状の金属板で
あり、コンタクト2の受圧面24a,24bおよび24
cのいずれかに当接させる加圧面31を有する。この加
圧面31がコンタクト孔11の後面部15に当接するま
で、コンタクト2の受圧面(24a,24bおよび24
cのいずれか)をコンタクト孔11の軸方向に押すこと
により、コンタクト2をコンタクト孔11の所定の位置
に圧入する。前面窓13からコンタクト2の前部接点部
21までの距離は、圧入治具3からの圧入力を受圧面2
4a,24bおよび24cのいずれに受けたかにより決
定される。即ち、圧入力を受圧面24aに受けると前面
窓13からコンタクト2の前部接点部21までの距離が
最も大きく、逆に受圧面24cに受けると前面窓13か
ら前部接点部21までの距離が最も小さくなる。
【0017】従って、相手側コネクタのコンタクトとこ
の雌コネクタ100のコンタクト2との接続順位は、加
圧面31からの圧入力を受圧面24cに受けたコンタク
ト2が第1番であり、以下、受圧面24b,24aの順
になる。逆に言えば、接地端子と接続すべきコンタクト
2は受圧面24cに圧入治具3からの圧入力を受けるべ
きであり、信号端子と接続すべきコンタクト2は受圧面
24aに圧入治具3からの圧入力を受けるべきである。
【0018】ここで、本実施例の雌コネクタ100の一
例は、ハウジング1については前面部13から後面部1
5までの長さを13mm,後面窓16の窓寸法を1.8
mm平方,後面窓16相互間のピッチを2.54mmと
しており、コンタクト2については前部接点部21の先
端から受圧面24cまでの長さを6.2mm,コの字梁
22の高さを1.75mm,受圧面24aから24bま
での長さおよび受圧面24bから24cまでの長さをそ
れぞれ0.8mm,段差部24の各段差を0.5mmと
している。
【0019】図2は本実施例による雌コネクタ100の
製造工程の一つを説明する説明図であり、(a)はコン
タクト2をハウジング1へ圧入する工程を示す斜視図、
(b)は(a)の断面図、(c)はコンタクト2をハウ
ジング1へ圧入し終った状態での斜視図を示している。
【0020】図2(a)および図2(b)を参照する
と、この製造工程は雌コネクタ100のハウジング1へ
複数のコンタクト2を一括して圧入する工程である。圧
入治具3Aは複数のコンタクト2を一括してハウジング
1に圧入できる構造を有する。即ち、圧入治具3Aは、
コンタクト2の接続優先順位に対応するコンタクト2の
受圧面(24a,24bおよび24cのいずれか)に当
接できるように、加圧面31Aの高さを段差部24の段
差に対応して最大3段設定している。この加圧面31A
をコンタクト2に当てると、加圧面31Aは対応するコ
ンタクト2の受圧面に当接し、この状態で圧入治具3A
をコンタクト孔11の軸方向(矢印方向)に押して複数
のコンタクト2をハウジング1に一括して圧入する。こ
の圧入により、加圧面31Aがハウジング1の後面部1
5に当接すると、コンタクト圧入工程が終る。
【0021】なお、圧入治具3Aは、ハウジング1の上
段に設けるコンタクト2aおよび2bを圧入する治具で
ある。ハウジング1の下段にコンタクト2cおよび2d
を圧入するには、圧入治具3Aの同様の、コンタクト2
cおよび2dの接続優先順位に対応させるような加圧面
を有する圧入治具を用いる。
【0022】図2(c)を参照すると、コンタクト2a
ないし2dのハウジング1への圧入工程が終了し、雌コ
ネクタ100が完成している。コンタクト2cおよび2
dは最も深くハウジング1に圧入され、ついでコンタク
ト2bが深く圧入され、コンタクト2aの圧入量は最も
少ない。
【0023】図3は、本実施例の雌コネクタ100と雄
コネクタ200との接続方法を示す側断面図であり、
(a)は雌コネクタ100の第1のコンタクト設定状態
における接続方法、(b)は雌コネクタ100の第2の
コンタクト設定状態における接続方法を示している。
【0024】(a)の雌コネクタ100は、接地用コン
タクト2Aと信号用コンタクト2Bとを有する。コンタ
クト2Aの前部接点部21とコンタクト2Bの前部接点
部21とは、距離d1だけの位置差が生じている。い
ま、雄コネクタ200のピン形状をなす2つのコンタク
ト8が同じ位置関係で前面窓13から雌コネクタ100
に挿入されると、接地用コンタクト2Aは距離d1に相
当する時間だけ信号用コンタクト2Bより早くコンタク
ト8と接続する。
【0025】同様に、(b)の雌コネクタ100は、接
地用コンタクト2Aと電源用コンタクト2Cとを有し、
接地用コンタクト2Aは前部接点部21間の距離d2に
相当する時間だけ電源用コンタクト2Cより早くコンタ
クト8と接続する。
【0026】上述のとおり、本実施例の雌コネクタ10
0は、それぞれ同一構造のハウジング1とコンタクト2
(2aないし2b,および2Aないし2C)とを用いて
も、コンタクト2に設けた段差部24の受圧面を選ぶだ
けで、例えば接地用コンタクト2Aを第1番目、電源用
コンタクト2Cを第2番目、信号用コンタクト2Bを第
3番目の接続順位とするような、3段の接続順位優位性
を持たせることができるので、安価に製造できる利点が
ある。
【0027】また、この雌コネクタ100では、コンタ
クト2をハウジング1に圧入する際、ハウジング1の後
面部15を圧入治具3の加圧面31のストッパーとして
機能させるため、コンタクト2の受圧面(24a,24
bおよび24cのいずれか)をハウジング1の後面部1
5の端面に一致させることができる。従って、この雌コ
ネクタ100は、前部接点部21の位置精度、つまりコ
ンタクト2と相手側コネクタのコンタクトとの接続位置
精度を高くすることができ、接続順位優位性を3段以上
持たせることも容易である。
【0028】さらに本実施例の雌コネクタ100は、接
続順位優位性を形成するために、段差部24を外形加工
およびその検査が容易なコンタクト2に形成するので、
信頼性が高く、しかも安価に製造できるという利点があ
る。
【0029】なお、本実施例においては、雌コネクタ1
00側のコンタクト2に段差部24を設けているが、雄
コネクタ200と雌コネクタ100の構成を入れ換えて
もよいことは明らかである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、コンタク
トの各各が、ハウジングのコンタクト孔への圧入に際し
てこのコンタクトに圧入力を受けるために、前部接点部
からの距離が互いに異なる受圧面を係止部と後部端子部
との間に3面以上備えるので、以上の接続順位優位性
を持ち、しかも信頼性が高く、安価なコネクタを容易に
製造できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構造図であり、(a)は一
部截欠した分解斜視図、(b)は横断面図を示してい
る。
【図2】本実施例による雌コネクタ100の製造工程の
一つを説明する説明図であり、(a)はコンタクト2を
ハウジング1へ圧入する工程を示す斜視図、(b)は
(a)の断面図、(c)はコンタクト2をハウジング1
へ圧入し終った状態での斜視図を示している。
【図3】本実施例の雌コネクタ100と雄コネクタ20
0との接続方法を示す側断面図であり、(a)は雌コネ
クタ100の第1のコンタクト設定状態における接続方
法、(b)は雌コネクタ100の第2のコンタクト設定
状態における接続方法を示している。
【符号の説明】
100 雌コネクタ 1 ハウジング 11 コンタクト孔 12 前面部 13 前面窓 14 テーパ部 15 後面部 16 後面窓 2,2a〜2d コンタクト 2A 接地用コンタクト 2B 信号用コンタクト 2C 電源用コンタクト 21 前部接点部 22 コの字梁 23 係止爪 24 段差部 25 後部端子部 3,3A 圧入治具 31,31A 加圧面 200 雄コネクタ 8 コンタクト
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 9/16 102 H01R 13/642 H01R 43/00 H01R 43/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面部に設けた前面窓および後面部に設
    けた後面窓を両端に有するコンタクト孔を複数個持つハ
    ウジングと、前記前面窓から前記コンタクト孔に挿入さ
    れる相手側コネクタのコンタクトに接続される前部接点
    部と前記コンタクト孔に係止される係止部と前記後面窓
    から突出する後部端子部と前記係止部と前記後部端子部
    との間に設けられ前記前部接点部からの距離が互いに異
    なる3面以上の階段状の受圧面とを有しコンタクト圧入
    治具によって前記コンタクト孔にそれぞれ圧入および係
    止されるコンタクトとを備えるコネクタの製造方法であ
    って、 前記コンタクト圧入治具が、前記コンタクトの前記3面
    以上の階段状の受圧面にそれぞれの面に当接し3段以上
    の高さを有する加圧面を有し、前記コンタクトの前記コ
    ンタクト孔への圧入に際しては、前記コンタクト圧入治
    具を前記加圧面が前記コンタクト孔の後面部に当接する
    まで前記コンタクト孔の軸方向に押すことを特徴とする
    コネクタの製造方法
JP6232743A 1994-09-28 1994-09-28 コネクタの製造方法 Expired - Lifetime JP2953961B2 (ja)

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