JP2952750B2 - モノクローナル抗体 - Google Patents
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Description
抗体に関するものであり、詳細には、免疫担当細胞にお
いてインターフェロン−γ(以下、「IFN−γ」と略
記する。)の産生を誘導するポリペプチドに特異的なモ
ノクローナル抗体に関するものである。
作用、免疫調節作用を有する蛋白質として知られ、抗原
やマイトジェンによる刺激を受けた免疫担当細胞が産生
すると云われている。これら生物作用ゆえに、IFN−
γはその発見当初より抗腫瘍剤としての実用化が鶴首さ
れ、現在では脳腫瘍を始めとする悪性腫瘍一般の治療剤
として精力的に臨床試験が進められている。現在入手し
得るIFN−γは免疫担当細胞が産生する天然型IFN
−γと、免疫担当細胞から採取したIFN−γをコード
するDNAを大腸菌に導入してなる形質転換体が産生す
る組換え型IFN−γに大別され、上記臨床試験におい
ては、これらのうちのいずれかが「外来IFN−γ」と
して投与されている。
養株化した免疫担当細胞をIFN−γ誘導剤を含む培養
培地で培養し、その培養物を精製することにより製造さ
れる。この方法では、IFN−γ誘導剤の種類がIFN
−γの産生量や精製のし易さ、さらには、製品の安全性
等に多大の影響を及ぼすと云われており、通常、コンカ
ナバリンA、レンズ豆レクチン、アメリカヤマゴボウレ
クチン、エンドトキシン、リポ多糖などのマイトジェン
が頻用される。しかしながら、これら物質は、いずれも
分子に多様性があり、給源や精製方法に依って品質が変
動し易く、誘導能の一定したIFN−γ誘導剤を所望量
入手し難いという問題がある。くわえて、上記物質の多
くは生体に投与すると顕著な副作用を示したり、物質に
依っては毒性を示すものすらあり、生体に直接投与して
IFN−γの産生を誘導するのが極めて困難であった。
イトカインにつき研究していたところ、マウスの肝臓中
にIFN−γの産生を誘導する物質が存在することを見
出した。カラムクロマトグラフィーを中心とする種々の
精製方法を組合せてこの物質を単離し、その性質・性状
を調べたところ、その本質は蛋白質であり、次のような
理化学的性質を有していることが判明した。 (1) 分子量 SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法又はゲル濾
過法で測定すると、分子量19,000±5,000ダ
ルトンを示す。 (2) 等電点 クロマトフォーカシング法で測定すると、4.8±1.
0に等電点を示す。 (3) 部分アミノ酸配列 配列表における配列番号4及び5に示す部分アミノ酸配
列を有する。 (4) 生物作用 免疫担当細胞においてIFN−γの産生を誘導する。
知られておらず、新規物質であると判断される。そこ
で、本発明者らが、引続き、マウス肝細胞を鋭意検索し
たところ、このDNAは471塩基対からなり、配列表
における配列番号6に示すアミノ酸配列をコードしてい
ることが判明した。
検索したところ、免疫担当細胞においてIFN−γの産
生を誘導するさらに別の新規物質をコードするDNAが
得られた。この物質の本質はポリペプチドであり、DN
Aを解読したところ、配列表における配列番号1に示す
アミノ酸配列を含んでなることが判明した。その後、こ
のDNAを大腸菌に導入し、発現させたところ、培養物
中にポリペプチドが好収量で産生した。以上の知見は、
同じ特許出願人による特願平6−184162号明細書
及び特願平6−304203号明細書に開示されてい
る。
当細胞においてIFN−γの産生を誘導する性質を具備
しており、汎用IFN−γ誘導剤、さらには、抗ウイル
ス剤、抗腫瘍剤、抗菌剤、免疫調節剤、血小板増加剤な
どとして多種多様な用途が期待される。一般に、生理活
性ポリペプチドを医薬品に配合使用しようとすると、そ
のポリペプチドを高度且つ効率的に精製し得る方法や、
数多くの被検試料を一度にアッセイする方法の開発が不
可欠となる。斯かる精製及びアッセイを可能ならしめる
最良の材料はモノクローナル抗体であるが、当該ポリペ
プチドに特異的なモノクローナル抗体は未だ樹立されて
いない。
発明の目的は、斯かるポリペプチドに特異的なモノクロ
ーナル抗体を提供することにある。
ナル抗体を産生し得るハイブリドーマを提供することに
ある。
クローナル抗体の製造方法を提供することにある。
クローナル抗体による当該ポリペプチドの精製方法を提
供することにある。
クローナル抗体による当該ポリペプチドの検出方法を提
供することにある。
課題を、配列表における配列番号1に示すアミノ酸配列
又はそれに相同的なアミノ酸配列(ただし、符号「Xa
a」を付して示したアミノ酸は、イソロイシン又はトレ
オニンを表わすものとする。)を有し、免疫担当細胞に
おいてIFN−γの産生を誘導するポリペプチドに特異
的なモノクローナル抗体により解決するものである。
ノクローナル抗体を産生し得るハイブリドーマにより解
決するものである。
ノクローナル抗体を産生し得るハイブリドーマを生体外
又は生体内で培養する工程と、その培養物又は体液から
モノクローナル抗体を採取する工程を含んでなるモノク
ローナル抗体の製造方法により解決するものである。
ノクローナル抗体を当該ポリペプチドと夾雑物質を含む
混合物に接触させてモノクローナル抗体にポリペプチド
を吸着させる工程と、吸着したポリペプチドをモノクロ
ーナル抗体から脱着させる工程を含んでなるポリペプチ
ドの精製方法により解決するものである。
に斯かるモノクローナル抗体を接触せしめ、免疫反応に
より当該ポリペプチドを検出するポリペプチドの検出方
法により解決するものである。
ノ酸配列を有するポリペプチドに特異的に反応する。
培養すると、斯かるモノクローナル抗体を産生する。
斯かるモノクローナル抗体の所望量が容易に得られる。
当該ポリペプチドと夾雑物質を含む混合物から、当該ポ
リペプチドが高純度且つ効率的に採取される。
被検試料中の当該ポリペプチドのみが免疫反応を呈する
ので、適宜手法によりその免疫反応を測定することによ
り、被検試料中の当該ポリペプチドを定性的又は定量的
に検出することができる。
るに、この発明でいうモノクローナル抗体とは、配列表
における配列番号1に示すアミノ酸配列又はそれに相同
的なアミノ酸配列を有するポリペプチドに特異的なモノ
クローナル抗体全般を包含するものとし、その出所・由
来、クラスは問わない。配列表における配列番号1に示
すアミノ酸配列に相同的なアミノ酸配列とは、免疫担当
細胞におけるIFN−γの産生を誘導する性質が実質的
に失われない範囲で、その配列番号1のアミノ酸配列に
おけるアミノ酸の1個又は2個以上を他のアミノ酸で置
換したもの、配列番号1のアミノ酸配列におけるN末端
及び/又はC末端にアミノ酸が1又は2個以上付加した
もの及びそのN末端及び/又はC末端のアミノ酸が1個
又は2個以上欠失したものを包含する。
ポリペプチド又はその抗原性フラグメントを抗原として
用いることにより得ることができる。具体的には、例え
ば、斯かる抗原で免疫感作しておいた哺乳動物より採取
した抗体産生細胞と無限増殖可能な哺乳類由来の細胞と
のハイブリドーマを作製し、これよりこの発明のモノク
ローナル抗体を産生し得るハイブリドーマのクローンを
選択し、これを生体内外で培養することにより得ること
ができる。
−304203号明細書に開示したように、例えば、配
列表における配列番号1に示すアミノ酸配列又はそれに
相同的なアミノ酸配列をコードするDNAを導入した形
質転換体を培養することにより得ることができ、それら
は、通常、完全精製又は部分精製した状態で使用され
る。抗原性フラグメントを得るには、これら完全精製品
又は部分精製品を化学的又は酵素的に分解するか、配列
表における配列番号1に示すアミノ酸配列に基づきペプ
チド合成すればよい。
ば、上記のごとき抗原を単独又は適宜アジュバントとと
もに哺乳動物の静脈、皮内、皮下又は腹腔内に注射接種
し、一定期間飼育する。哺乳動物に特に限定はなく、所
期の抗体産生細胞が得られるかぎり、種類、大きさ、雌
雄は問わない。通常はラット、マウス、ハムスターなど
のげっ歯類が用いられ、後記無限増殖可能な哺乳類由来
の細胞との適合性も勘案しながら、最適のものが選択さ
れる。用いる哺乳動物の種類や大きさにも依るが、抗原
の接種量は、通常、総接種量を約5乃至500μg/匹
とし、これを約1乃至2週間の間隔を置いて2乃至5回
に分けて接種する。そして、最終接種から3乃至5日後
に脾臓を摘出し、分散して抗体産生細胞としての脾細胞
を得る。
無限増殖可能な哺乳類由来の細胞とを融合させて、目的
のハイブリドーマを含む細胞融合産物を得る。無限増殖
可能な哺乳類由来の細胞には、通常、P3−NS1−A
g4−1細胞(ATCC TIB18)、P3−X63
−Ag8細胞(ATCC TIB9)及びSP2/0−
Ag14細胞(ATCC CRL1581)などのマウ
ス骨髄腫由来の細胞株又はその変異株が用いられる。細
胞融合は、例えば、ポリエチレングリコールやセンダイ
ウイルスを始めとする融合促進剤や電気パルスによる慣
用の方法が用いられ、一例を挙げると、融合促進剤を含
む融合培地に抗体産生細胞と無限増殖可能な哺乳類由来
の細胞を約1:1乃至1:10の割合で浮遊させ、この
状態のまま、約30乃至40℃で約1乃至5分間インキ
ュベートする。融合培地には、例えば、MEM培地、R
PMI1640培地及びイスコフ改変ダルベコ培地を始
めとする通常一般のものを用い得るが、ウシ血清などの
血清類は除いておくのが望ましい。
ず、上記のようにして得た細胞融合産物をHAT培地な
どの選択用培地に移し、約30乃至40℃で約3日乃至
3週間培養してハイブリドーマ以外の細胞を死滅させ
る。つぎに、ハイブリドーマを常法により培養し、培養
物中に分泌された抗体につき、当該ポリペプチドとの反
応性を試験する。試験には、エンザイムイムノアッセ
イ、ラジオイムノアッセイ及びバイオアッセイなどの抗
体を検出するための慣用の方法が用いられ、例えば、富
山朔二・安東民衛編『単クローン抗体実験マニュア
ル』、1991年、講談社サイエンティフィク発行、第
105乃至152頁にはそのための方法が種々詳述され
ている。当該ポリペプチドに特異的な抗体を産生するハ
イブリドーマは、限界希釈法などにより、直ちにクロー
ニングされ、単一クローン化されたこの発明によるハイ
ブリドーマを得る。
ハイブリドーマを生体内外で培養することにより得るこ
とができる。培養には、哺乳類由来の細胞を培養するた
めの慣用の方法が用いられ、例えば、生体外の培養培地
で培養するときには、その培養物から、一方、ヒト以外
の温血動物に移植して生体内で培養するときには、その
腹水及び/又は血液からモノクローナル抗体を採取す
る。後述のハイブリドーマH−1及びH−2はモノクロ
ーナル抗体の産生能高く、しかも、生体内外における培
養が容易であるという特徴がある。培養物又は腹水若し
くは血液からモノクローナル抗体を採取するには、抗体
一般を精製するための斯界における慣用の方法が用いら
れる。個々の方法としては、例えば、塩析、透析、濾
過、濃縮、遠心分離、分別沈澱、ゲル濾過クロマトグラ
フィー、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニティ
ークロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、
ゲル電気泳動及び等電点電気泳動が挙げられ、これらは
必要に応じて組合せて適用される。精製したモノクロー
ナル抗体は、その後、濃縮・乾燥し、用途に応じて液状
又は固状とする。
アフィニティークロマトグラフィーによる当該ポリペプ
チドの精製にきわめて有用である。斯かる精製方法は、
この発明のモノクローナル抗体を当該ポリペプチドと当
該ポリペプチド以外の夾雑蛋白質を始めとする夾雑物質
との混合物に接触させてモノクローナル抗体に当該ポリ
ペプチドのみを吸着させる工程と、吸着したポリペプチ
ドをモノクローナル抗体から脱着させる工程を含んでな
り、両工程は、通常、水性媒体中で行なわれる。この発
明のモノクローナル抗体は、通常、ゲル状の水不溶性担
体に結合した状態で用いられ、その水不溶性担体を円筒
管などにカラム状に充填し、これに、例えば、形質転換
体の培養液又はそれらの部分精製品を通液すると、実質
的に当該ポリペプチドのみが水不溶性担体上のモノクロ
ーナル抗体に吸着する。吸着したポリペプチドはモノク
ローナル抗体周囲の水素イオン濃度を変えることにより
容易に脱着させることができ、例えば、IgGのクラス
に属するモノクローナル抗体を用いる場合は酸性側のp
H、通常、pH2乃至3で、一方、IgMのクラスに属
するモノクローナル抗体を用いる場合はアルカリ側のp
H、通常、pH10乃至11で脱着・溶出させる。
ポリペプチドを最少限の労力と時間で高度に精製でき
る。前述のとおり、当該ポリペプチドは、免疫担当細胞
においてIFN−γの産生を誘導する性質を具備するの
で、得られた精製ポリペプチドは細胞培養法によりIF
N−γを製造する際の誘導剤として、さらには、IFN
−γに感受性を有する疾患、例えば、エイズや尖圭コン
ジロムなどのウイルス性疾患、腎臓癌、肉芽腫、菌状息
肉症、脳腫瘍などの悪性腫瘍、関節リウマチやアレルギ
ー症などの免疫疾患に対する治療剤・予防剤として有用
である。当該ポリペプチドがキラー細胞による細胞障害
性を増強する性質を兼備する場合には、インターロイキ
ン2や腫瘍壊死因子と適宜併用することにより、養子免
疫療法による肺癌、腎臓癌、乳癌などの固形癌を含む悪
性腫瘍の治療における治療効果や副作用の改善に著効が
得られる。
リペプチドの検出を必要とする諸分野にも広範な用途を
有する。すなわち、この発明のモノクローナル抗体にラ
ジオイムノアッセイ、エンザイムイムノアッセイ、蛍光
イムノアッセイなどの標識イムノアッセイを適用すると
きには、被検試料中の当該ポリペプチドを迅速且つ正確
に定性又は定量分析することができる。斯かる分析にお
いて、この発明のモノクローナル抗体は、例えば、放射
性物質、酵素及び/又は蛍光物質により標識して用いら
れる。この発明のモノクローナル抗体は当該ポリペプチ
ドに特異的に反応し、免疫反応を呈するので、その免疫
反応をこれら標識物質を指標に測定すれば、被検試料中
のごく微量の当該ポリペプチドを精度良く検出すること
ができる。標識イムノアッセイは、バイオアッセイと比
較して、一度に数多くの被検試料を分析できるうえに、
分析に要する時間と労力が少なくてすみ、しかも、分析
が高精度であるという特徴がある。したがって、この発
明による検出方法は、当該ポリペプチドを製造する際の
工程管理や製品の品質管理にきわめて有用である。な
お、この発明はモノクローナル抗体の標識や標識アッセ
イそのものに係わるものではないので詳細な説明は省く
が、例えば、ピー・ティッセン著、石川栄治訳『エンザ
イムイムノアッセイ』、1989年、東京化学同人発
行、第196乃至348頁などにはそのための方法が種
々詳述されている。
が、斯界の技術水準においては、斯かる実施例は多種多
様に改変可能である。斯かる技術水準に鑑み、この発明
がこれら実施例のみに限定されるべきでないことは云う
までもない。
5ml容反応管に25mM塩化マグネシウムを8μl、
10×PCR緩衝液を10μl、25mM dNTPミ
ックスを1μl、2.5単位/μlアンプリタックDN
Aポリメラーゼを1μl、特願平6−304203号明
細書に記載された方法にしたがってファージDNAクロ
ーンから調製した配列表における配列番号2に示す塩基
配列を有し、配列番号1に示すアミノ酸配列のポリペプ
チドをコードするDNAを含む組換えDNAを1ng、
配列表の配列番号1におけるN末端及びC末端付近のア
ミノ酸配列に基づき化学合成した5´−ATAGAAT
TCAAATGTACTTTGGCAAGCTTGAA
TC−3´及び5´−ATAAAGCTTCTAGTC
TTCGTTTTGAAC−3´で表わされる塩基配列
のセンスプライマー及びアンチセンスプライマーの適量
を加え、滅菌蒸留水で100μlとした。常法により、
この混合物を94℃で1分間、43℃で1分間、72℃
で1分間、この順序でインキュベートするサイクルを3
回繰返した後、さらに、94℃で1分間、60℃で1分
間、72℃で1分間、この順序でインキュベートするサ
イクルを40回繰返してPCR反応させた。
ミドベクター『pCR−Script SK (+)』
を常法にしたがってDNAリガーゼにより連結して組換
えDNAとし、これをコンピテントセル法によりストラ
タジーン製大腸菌株『XL−1 Blue MRF´K
an』に導入して形質転換した。形質転換体を50μg
/mlアンピシリンを含むL−ブロス培地(pH7.
2)に接種し、37℃で18時間振盪培養した後、培養
物を遠心分離して形質転換体を採取し、通常のアルカリ
−SDS法を適用して組換えDNAを単離した。この組
換えDNAの一部をとり、ジデオキシ法により分析した
ところ、配列表の配列番号2に示す塩基配列における5
´末端及び3´末端にそれぞれEco RI切断部位及
びHindIII切断部位を、また、その配列番号2に
併記したアミノ酸配列におけるN末端及びC末端のそれ
ぞれ直前及び直後に対応する部位にポリペプチド合成開
始のためのメチオニンコドン及びポリペプチド合成終止
のためのTAGコドンを有するDNAを含んでいた。
NAを制限酵素Eco RI及びHind IIIで切
断後、宝酒造製DNAライゲーションキット『DNAラ
イゲーション・キット・バージョン2』を使用して、得
られたEco RI−Hind III DNA断片
0.1μgと予め同じ制限酵素で切断しておいたファル
マシア製プラスミドベクター『pKK223−3』10
ngを16℃で30分間反応させて連結して複製可能な
組換えDNA『pKGFHH2』を得た。コンピテント
セル法により、この組換えDNA pKGFHH2で大
腸菌Y1090株(ATCC37197)を形質転換
し、得られた形質転換体『KGFHH2』を50μg/
mlアンピシリンを含むL−ブロス培地(pH7.2)
に接種し、37℃で18時間振盪培養した。培養物を遠
心分離して形質転換体を採取し、その一部に通常のSD
S−アルカリ法を適用して組換えDNA pKGFHH
2を抽出した。ジデオキシ法により分析したところ、図
1に示すように、組換えDNApKGFHH2において
は、配列表における配列番号2に示す塩基配列を含むK
GFHH2 cDNAがTacプロモータの下流に連結
されていた。
プチドの産生】オートクレーブによりアンピシリン50
μg/mlを含むL−ブロス培地(pH7.2)を滅菌
し、37℃に冷却後、実施例1−1で作製した形質転換
体KGFHH2を接種し、振盪下、同じ温度で18時間
種培養した。20l容ジャーファーメンタに新鮮な同一
培地を18lとり、同様に滅菌し、37℃に冷却後、上
記で得た種培養物を1%(v/v)接種し、同じ温度で
8時間通気撹拌培養した。培養物を遠心分離して菌体を
採取し、150mM塩化ナトリウム、16mM燐酸水素
二ナトリウム及び4mM燐酸二水素ナトリウムを含む混
液(pH7.3)に浮遊させ、超音波破砕後、遠心分離
により菌体破砕物を除去し、上清を採取した。
0%(w/v)まで加え、均一に溶解し、暫時静置し、
遠心分離後、上清を採取した。この上清を予め1.5M
硫酸アンモニウムを含む150mM燐酸緩衝液(pH
6.6)に溶解し、溶液を予め1.5M硫酸アンモニウ
ムを含む10mM燐酸緩衝液(pH6.6)により平衡
化しておいたファルマシア製『フェニル・セファロー
ス』のカラムに負荷し、カラムを新鮮な同一緩衝液で洗
浄後、1.5Mから0Mに下降する硫酸アンモニウムの
濃度勾配下、10mM燐酸緩衝液(pH6.6)を通液
した。
近で溶出した画分をプールし、膜濃縮後、10mM燐酸
緩衝液(pH6.5)に対して4℃で18時間透析し、
予め10mM燐酸緩衝液(pH6.5)により平衡化し
ておいた東ソー製『DEAE5PW』のカラムに負荷
し、カラムを新鮮な同一緩衝液で洗浄後、0Mから0.
2Mに上昇する塩化ナトリウムの濃度勾配下、10mM
燐酸緩衝液(pH6.5)を通液し、塩化ナトリウム濃
度0.05M付近で溶出した画分を採取した。
塩緩衝液(以下、「PBS」と云う。)により平衡化し
ておいたファルマシア製『スーパー・デックス75』の
カラムに負荷し、新鮮なPBSを通液して溶出した分子
量18,500ダルトン付近の画分を採取したところ、
精製蛋白質を約5.2mg含む水溶液が得られた。全精
製工程を通じての収率は約10%であった。
た方法に準じて分析したところ、精製蛋白質は次のよう
な理化学的性質を有していた。すなわち、非還元条件下
でSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動すると、分
子量18,500±3,000ダルトンに相当する位置
にIFN−γ誘導能ある主たるバンドを示す一方、クロ
マトフォーカシングすると、4.9±1.0に等電点を
示した。また、そのN末端は、配列表の配列番号1に示
すアミノ酸配列におけるN末端にメチオニンが結合した
配列番号3に示すアミノ酸配列を有していた。
齢BALB/cマウスの腹腔内に実施例1−2の方法に
より得た精製ポリペプチドを完全フロイントアジュバン
トともに20μg/匹の割合で注射接種した。その後、
2週間おきに同一量を2回接種し、最後の接種から1週
間後に同一量をさらに静脈注射し、3日後に脾臓を摘出
し、分散して脾細胞を得た。
0−Ag14細胞(ATCC CRL1581)を37
℃に予温しておいた血清無含有のRPMI1640培地
(pH7.2)にそれぞれ細胞密度3×104個/ml
及び1×104個/mlになるように浮遊させ、遠心分
離後、沈澱部を採取した。この沈澱に平均分子量1,5
00ダルトンの50%(w/v)ポリエチレングリコー
ルを含む血清無含有のRPMI1640培地(pH7.
2)1mlを1分間かけて滴々加え、37℃で1分間イ
ンキュベートした後、全量が50mlになるまで血清無
含有のRPMI1640培地(pH7.2)を滴々加
え、遠心分離後、沈澱部を採取した。この沈澱をHAT
培地に浮遊させ、96ウェルマイクロプレートに200
μl/ウェルずつ分注し、37℃で1週間インキュベー
トしてハイブリドーマを選択した。
抗体につき、実施例1−2の方法により得た精製ポリペ
プチドとの反応性をエンザイムイムノアッセイにより調
べ、同精製ポリペプチドに反応性を示す抗体を産生する
ハイブリドーマを選別した。引続き、このハイブリドー
マに常法にしたがって限界希釈を繰返し適用し、この発
明のモノクローナル抗体を産生し得るハイブリドーマの
クローンH−1を得た。
ウェスタンブロッテイング分析】
製】実施例1−3の方法により得たハイブリドーマH−
1を細胞密度約1×106個/mlになるように5%
(v/v)ウシ血清を補足したRPMI1640培地
(pH7.2)に浮遊させ、培養規模を拡大しながら、
5%CO2インキュベータ中、37℃で培養した。所期
の細胞密度に達した時点で、ハイブリドーマH−1を予
めプリスタンを0.5ml/匹腹腔内注射しておいた8
週齢のBALB/cマウスの腹腔内に1×107個/匹
注射接種し、通常の方法で1週間飼育した。
釈した後、硫酸アンモニウムを50%飽和になるように
加え、4℃で24時間静置し、遠心分離後、沈澱部を採
取した。この沈澱を20mM燐酸二水素カリウム水溶液
(pH6.7)に対して4℃で一晩透析した後、予め新
鮮な同一水溶液で平衡化しておいたヒドロキシアパタイ
トカラムに負荷し、濃度が20mMから300mMに直
線的に上昇する燐酸二水素カリウム水溶液(pH6.
7)を通液したところ、この発明のモノクローナル抗体
H−1mAbを含む水溶液が得られた。収量は、マウス
1匹当たり、約5mgであった。常法にしたがって分析
したところ、このモノクローナル抗体H−1mAbはI
gG1のクラスに属していた。
オトレイトール100mg、10%(w/v)SDS水
溶液0.5ml及びグリセロール1mlからなる混液に
実施例1−2の方法により得た精製ポリペプチドを1μ
g加え、37℃で1時間インキュベートした後、SDS
−ポリアクリルアミドゲル電気泳動した。常法によりゲ
ルをニトロセルロース膜に移し、ニトロセルロース膜を
ハイブリドーマH−1の培養上清に1時間浸漬した後、
0.05%(v/v)ツイーン20を含む50mMトリ
ス−塩酸緩衝液(pH7.5)で洗浄して過剰の抗体を
除いた。ニトロセルロース膜を西洋ワサビパーオキシダ
ーゼで標識したウサギ由来の抗マウスIg抗体を含むP
BSに1時間浸漬して反応させ、0.05%(v/v)
ツイーン20を含む50mMトリス−塩酸緩衝液(pH
7.5)で洗浄後、0.005%(v/v)過酸化水素
と0.3mg/mlジアミノベンジジンを含む50mM
トリス−塩酸緩衝液(pH7.5)に浸漬して発色させ
た。
型ヒトインターロイキン12を用いる系を設け、上記と
同様に処置して対照とした。なお、分子量マーカには、
ウシ血清アルブミン(67,000ダルトン)、オボア
ルブミン(45,000ダルトン)、カルボニックアン
ヒドラーゼ(30,000ダルトン)、トリプシンイン
ヒビター(20,100ダルトン)及びα−ラクトアル
ブミン(14,400ダルトン)を用いた。結果を図2
に示す。
ナル抗体H−1mAbは、実施例1−2の方法により得
た精製ポリペプチド(レーン1)にのみ特異的に反応
し、ヒトインターロイキン12(レーン2)には全く反
応しなかった。このことは、この発明のモノクローナル
抗体が特定のアミノ酸配列を有するポリペプチドに特異
的に反応することを裏付けている。
抗体H−2mAbの調製】
2−1において、SP/0−14Ag細胞に代えてマウ
ス骨髄腫由来のP3−X63−Ag8細胞(ATCC
TIB9)を用いた以外、同様に処置して単一クローン
化されたハイブリドーマH−2を得た。
製】実施例3−1で得たハイブリドーマH−2を実施例
2−1と同様にして培養し、培養物を精製したところ、
BALB/cマウス1匹当たり、約5.6mgのモノク
ローナル抗体H−2mAbが得られた。常法により分析
したところ、このモノクローナル抗体H−2mAbはI
gMのクラスに属していた。また、実施例2−2と同様
にしてウェスタンブロッティング分析したところ、実施
例1−2の方法により得た精製ポリペプチドにのみ特異
的に反応した。
によるポリペプチドの精製】
ィー用ゲルの調製】実施例2−1の方法により得たモノ
クローナル抗体H−1mAbを80mgとり、0.5M
塩化ナトリウムを含む0.1M硼酸緩衝液(pH8.
5)に対して4℃で一晩透析した。水不溶性担体として
ファルマシア製『CNBr−活性化セファロース4B』
4gを1mM塩酸水溶液中で膨潤させ、新鮮な同一塩酸
水溶液、0.5M塩化ナトリウムを含む0.1M硼酸緩
衝液(pH8.5)の順序で洗浄した後、上記のモノク
ローナル抗体水溶液約10mlを加え、室温下で2時
間、4℃でさらに一晩緩やかに撹拌した。その後、ゲル
を1Mエタノールアミン水溶液(pH8.0)で洗浄
し、さらに、0.5M塩化ナトリウムを含む0.1M硼
酸緩衝液(pH8.5)及び0.5M塩化ナトリウムを
含む0.1M酢酸緩衝液(pH4.0)をこの順序で用
いて洗浄する工程を5回繰返し、最後にPBSで洗浄し
てイムノアフィニティークロマトグラフィー用ゲルを得
た。常法により分析したところ、ゲル1ml当たり、約
6mgのモノクローナル抗体H−1mAbが結合してい
た。
ィーによるポリペプチドの精製】実施例4−1で得たイ
ムノアフィニティークロマトグラフィー用ゲル10ml
をプラスチック製円筒管内部にカラム状に充填し、PB
Sで洗浄後、実施例1−2の方法により得た当該ポリペ
プチドを約0.1mg/ml含むフェニルセファロース
溶出画分10mlを負荷した。新鮮なPBSで洗浄した
後、カラムに1M塩化ナトリウムを含む0.1Mグリシ
ン−塩酸緩衝液(pH2.5)を通液し、IFN−γ誘
導能ある画分を採取した。採取した画分をプールし、P
BSに対して4℃で一晩透析し、濃縮後、IFN−γ誘
導活性及び蛋白質含量を測定したところ、純度95%以
上の精製ポリペプチドが、原料当たり、ほぼ100%の
収量で得られていた。
チドの検出】常法にしたがって、実施例1−2の方法に
より得た精製ポリペプチドでウサギを免疫感作した後、
血液を採取し、IgG抗体を単離した。このIgG抗体
をPBSに20μg/mlになるように溶解し、96ウ
ェルマイクロプレートに100μl/ウェルずつ分注し
た。マイクロプレートを室温下で3時間インキュベート
した後、IgG溶液を除き、1%(w/v)ウシ血清ア
ルブミンを含むPBSを200μl/ウェルずつ加え、
4℃で一晩静置した。
05%(v/v)ツイーン20を含むPBSで洗浄後、
実施例1−2の方法により得た精製ポリペプチドを0.
5%(w/v)ウシ血清アルブミンを含むPBSにより
適宜濃度に希釈して100μl/ウェルずつ加え、振盪
下、室温下で2時間反応させた。0.05%(v/v)
ツイーン20を含むPBSで洗浄し、ビオチン標識した
モノクローナル抗体H−1mAbを100μl/ウェル
ずつ加え、振盪しながら室温下で2時間反応させ、0.
05%(v/v)ツイーン20を含むPBSで洗浄した
後、西洋ワサビパーオキシダーゼとストレプトアビジン
との複合体を100μl/ウェルずつ加え、振盪しなが
ら室温下でさらに2時間反応させた。0.05%(v/
v)ツイーン20を含むPBSで洗浄後、精製ポリペプ
チドに結合した西洋ワサビパーオキシダーゼの活性をo
−フェニレンジアミンを基質に波長492nmにおける
吸光度として測定した。結果を表1に示す。
法によるときには、少なくとも約50乃至1,000p
g/mlの当該ポリペプチドを精度良く検出し得る。
の検出】常法にしたがって、実施例1−2の方法により
得た精製ポリペプチドでウサギを免疫感作した後、血液
を採取し、IgG抗体を単離した。このIgG抗体を常
法によりラジオイムノアッセイ用ポリスチレンビーズに
吸着させ、2%(w/v)ウシ血清アルブミンを含むP
BS中、4℃で一晩静置して固相抗体を得た。
施例1−2の方法により得た精製ポリペプチドを0.5
%(w/v)ウシ血清アルブミンを含むPBSにより適
宜濃度に希釈して0.2mlずつ加え、4℃で4時間静
置した。固相抗体を0.05%(v/v)ツイーン20
と0.5%(w/v)ウシ血清アルブミンを含むPBS
で洗浄した後、実施例3−2の方法により得たモノクロ
ーナル抗体H−2mAbを常法により125I標識して
0.2ml(1×105cpm)ずつ加え、4℃で一晩
静置した。過剰の標識抗体を除去し、0.05%(v/
v)ツイーン20と0.5%(w/v)ウシ血清アルブ
ミンを含むPBSで洗浄した後、ガンマカウンタにより
ビーズの放射能を測定した。結果を表2に示す。
法によるときには、少なくとも約100乃至1,000
pg/mlの当該ポリペプチドを精度良く検出できる。
ローナル抗体は、免疫担当細胞においてIFN−γの産
生を誘導するポリペプチドに特異的に反応する。したが
って、この発明のモノクローナル抗体は、斯かるポリペ
プチドの精製及び検出に多種多様の用途を有することと
なる。斯くも有用なこの発明のモノクローナル抗体は、
ハイブリドーマを用いる製造方法により、所望量を容易
に得ることができる。
するものであり、斯界に貢献すること誠に多大な意義の
ある発明であると云える。
である。
bと精製ポリペプチド及びヒトインターロイキン12と
の反応性を示すウェスタンブロッティング図である。
cDNA Ptac tacプロモータ rrnBT1T2 リボソームRNAオペロン
の転写終止領域 AmpR アンピシリン耐性遺伝子 pBR322ori 大腸菌における複製開始点
Claims (9)
- 【請求項1】 配列表における配列番号1に示すアミノ
酸配列又は、そのアミノ酸配列において、1若しくは複
数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加したアミノ酸
配列(ただし、符号「Xaa」を付して示したアミノ酸
は、イソロイシン又はトレオニンを表わすものとす
る。)を有し、免疫担当細胞においてインターフェロン
−γの産生を誘導するポリペプチドと免疫反応するモノ
クローナル抗体。 - 【請求項2】 IgG又はIgMのクラスに属する請求
項1に記載のモノクローナル抗体。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のモノクローナル
抗体を産生し得るハイブリドーマ。 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載のモノクローナル
抗体を産生し得るハイブリドーマを生体外又は生体内で
培養する工程と、その培養物又は体液からモノクローナ
ル抗体を採取する工程を含んでなるモノクローナル抗体
の製造方法。 - 【請求項5】 培養物又は体液からモノクローナル抗体
を塩析、透析、濾過、濃縮、遠心分離、分別沈澱、ゲル
濾過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィ
ー、アフィニティークロマトグラフィー、ゲル電気泳動
及び/又は等電点電気泳動により採取する請求項4に記
載のモノクローナル抗体の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1又は2に記載のモノクローナル
抗体を、配列表における配列番号1に示すアミノ酸配列
又は、そのアミノ酸配列において、1若しくは複数個の
アミノ酸が欠失、置換若しくは付加したアミノ酸配列
(ただし、符号「Xaa」を付して示したアミノ酸は、
イソロイシン又はトレオニンを表わすものとする。)を
有し、免疫担当細胞においてインターフェロン−γの産
生を誘導するポリペプチドと夾雑物質を含む混合物に接
触させてモノクローナル抗体にポリペプチドを吸着せし
める工程と、吸着したポリペプチドをモノクローナル抗
体から脱着させる工程を含んでなるポリペプチドの精製
方法。 - 【請求項7】 モノクローナル抗体が水不溶性担体に結
合している請求項6に記載のポリペプチドの精製方法。 - 【請求項8】 請求項1又は2に記載のモノクローナル
抗体を被検試料に接触せしめ、免疫反応により配列表に
おける配列番号1に示すアミノ酸配列又は、そのアミノ
酸配列において、1若しくは複数個のアミノ酸が欠失、
置換若しくは付加したアミノ酸配列(ただし、符号「X
aa」を付して示したアミノ酸は、イソロイシン又はト
レオニンを表わすものとする。)を有し、免疫担当細胞
においてインターフェロン−γの産生を誘導するポリペ
プチドを検出するポリペプチドの検出方法。 - 【請求項9】 モノクローナル抗体が放射性物質、酵素
及び/又は蛍光物質により標識されている請求項8に記
載のポリペプチドの検出方法。
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