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JP2952561B2 - 浴室用洗浄剤組成物 - Google Patents

浴室用洗浄剤組成物

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Publication number
JP2952561B2
JP2952561B2 JP7006857A JP685795A JP2952561B2 JP 2952561 B2 JP2952561 B2 JP 2952561B2 JP 7006857 A JP7006857 A JP 7006857A JP 685795 A JP685795 A JP 685795A JP 2952561 B2 JP2952561 B2 JP 2952561B2
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JP
Japan
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alkyl
group
polyoxyalkylene
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carbon atoms
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JP7006857A
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卓巳 井上
直樹 磯
一訓 佃
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Kao Corp
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Kao Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は浴槽等のスカム汚れ及び
皮脂汚れに対して優れた洗浄性能を有し、かつ保存安定
性の良好な浴室用洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】浴槽用等の浴室用洗浄剤としては、非イ
オン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、有機酸及び
溶剤を主体とした酸性洗浄剤;非イオン性界面活性剤及
びアニオン性界面活性剤を組み合せた中性洗浄剤;並び
に非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び金
属イオン封鎖剤を主体としたアルカリ性洗浄剤等が広く
用いられている。
【0003】しかし、浴槽等の浴室の汚れは他の住居汚
れとはその汚れ成分が異なり、金属石ケン、特に脂肪酸
カルシウム塩を主体とし、これにタンパク、核酸、脂質
等の油分が結合したものである。従来の中性洗浄剤やア
ルカリ洗浄剤ではこの金属石ケンスカムを分解できない
が、酸性洗浄剤は金属石ケンスカムを分解できる。とこ
ろが、酸性洗浄剤には、洗浄後汚れが再付着してすすぎ
が困難となる、浴槽等を損傷する、手荒れが生じる等の
問題があった。
【0004】かかる観点から中性で、かつ金属石ケンス
カムに対する洗浄力の優れた洗浄剤の開発が行われ、カ
チオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を組み合
せた中性洗浄剤(特開昭61−283696号)、カチ
オン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び水溶性溶
剤を組み合せた洗浄剤(特開昭61−283697
号)、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及
びマレイン酸を組み合せた洗浄剤(特開昭61−283
700号)、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活
性剤、アミノカルボン酸及び溶剤を組み合せた浴室用洗
浄剤(特開平1−221497号)等が報告されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の洗浄剤でも金属石ケンスカム汚れに対する洗浄力は未
だ充分満足できるものとはいえず、浴槽等を洗浄するに
はスポンジ等の使用により被洗浄面を摩擦する必要があ
った。また、浴室の汚れには人体の皮脂汚れも多く、浴
室用洗浄剤にはこれに対する洗浄力の向上も望まれてい
る。更に浴室用洗浄剤は、通常液状であることから、長
期間の保存において沈澱等を生じないという保存安定性
の良好なものが望まれている。
【0006】従って、本発明の目的は、特に浴槽等の金
属石ケンスカムを主成分とする汚れ及び皮脂汚れを容易
に除去することができ、かつ保存安定性の良好な浴室用
洗浄剤組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、金
属石ケンスカム汚れ及び皮脂汚れに対する洗浄力並びに
保存安定性の三者と、界面活性剤の種類及び配合量との
関係について種々検討してきた結果、カチオン性界面活
性剤とポリオキシアルキレン基を有するアニオン性界面
活性剤を特定の割合で併用し、これに金属イオン封鎖剤
及び水溶性溶剤を組み合せた場合に、上記三者の条件を
満足する洗浄剤が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0008】すなわち、本発明は次の成分(a)〜
(d): (a)カチオン性界面活性剤、(b)ポリオキシアルキ
レン基を有するアニオン性界面活性剤、(c)金属イオ
ン封鎖剤、(d)水溶性溶剤を含有し、成分(a)と成
分(b)の割合がモル比で3/7〜7/3であることを
特徴とする浴室用洗浄剤組成物を提供するものである。
【0009】成分(a)のカチオン性界面活性剤は、金
属イオン封鎖剤と組み合せて使用したとき、金属石ケン
スカムを分解し可溶化する作用を有するものであり、本
発明においては第4級アンモニウム塩型カチオン性界面
活性剤が好ましく、特に下記一般式(1)又は(2)で
表わされるものが好ましい。
【0010】
【化1】
【0011】〔式中、R1 は炭素数6〜11の直鎖又は
分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示し、R2 はメチ
ル基又は炭素数6〜11の直鎖若しくは分岐鎖のアルキ
ル若しくはアルケニル基を示し、R3 は炭素数6〜11
の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示し、
Xはハロゲン原子又はアルキル硫酸残基を示す〕
【0012】一般式(1)中、R1 又はR2 で示される
直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基の好ましい
鎖長は洗浄力と刺激性及び保存安定性の観点から6〜1
1であるが、より好ましくは8〜10、特に好ましくは
8である。また、当該R1 、R2 のうち、直鎖又は分岐
鎖のアルキル基が好ましく、特に直鎖のアルキル基が好
ましく、更に炭素数8〜10の直鎖アルキル基、殊更オ
クチル基が好ましい。また、一般式(1)のカチオン性
界面活性剤のうち、R1 及びR2 のいずれもが炭素数6
〜11の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基で
あるジアルキルジメチル第4級アンモニウム塩が好まし
い。
【0013】また、一般式(2)中のR3 で示される直
鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基の好ましい鎖
長は6〜11であるが、より好ましくは8〜10、特に
好ましくは8である。また、当該R3 のうち、直鎖又は
分岐鎖のアルキル基が好ましく、特に直鎖のアルキル基
が好ましく、更に炭素数8の直鎖アルキル基が好まし
い。これらカチオン性界面活性剤のR1 〜R3 の炭素数
が12以上の場合には刺激性が強いため浴室用洗浄剤と
しては好ましくない。
【0014】また、これらのカチオン性界面活性剤の対
イオンを示すXのうち、ハロゲン原子としては臭素原
子、ヨウ素原子、塩素原子が挙げられ、アルキル硫酸残
基としてはメタンスルホン酸、エタンスルホン酸等が挙
げられるが、このうちハロゲン原子、特に臭素原子又は
塩素原子が好ましい。また、製造及び入手の容易性の面
で成分(a)としては一般式(2)のものを用いること
が好ましい。
【0015】これら成分(a)はスカム洗浄能の面から
本発明組成物中に好ましくは0.1〜30重量%配合さ
れるが、0.3〜15重量%配合するのがより好まし
く、0.5〜10重量%配合するのが特に好ましい。
【0016】成分(b)のポリオキシアルキレン基を有
するアニオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキ
レンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンア
ルケニルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキ
ルアリールエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアル
ケニルアリールエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレン
モノ−又はジ−アルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシ
アルキレンモノ−又はジ−アルケニルエーテルリン酸
塩、ポリオキシアルキレンモノ−又はジフェニルエーテ
ルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカ
ルボン酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル
カルボン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル
酢酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル酢酸
塩等が挙げられるが、このうちポリオキシアルキレンア
ルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニ
ルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエー
テル酢酸塩及びポリオキシアルキレンアルケニルエーテ
ル酢酸塩が特に好ましい。
【0017】これらのアニオン性界面活性剤におけるア
ルキル又はアルケニル基としては炭素数4〜26のもの
が好ましく、炭素数8〜24のものがより好ましい。ま
た、これらのアルキル又はアルケニル基は直鎖でも分岐
鎖でもよい。また、上記アニオン性界面活性剤における
ポリオキシアルキレン基としては、ポリオキシエチレ
ン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレン基が挙
げられるが、ポリオキシエチレン基及び/又はポリオキ
シプロピレン基が特に好ましい。また、ポリオキシアル
キレン基の付加モル数は1〜20、特に1〜10が好ま
しい。更に、上記アニオン性界面活性剤における塩とし
ては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カル
シウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモ
ニウム塩、モノ−、ジ−又はトリ−エタノールアミン等
のアルカノールアミン塩が挙げられる。
【0018】より好ましいアニオン性界面活性剤の具体
例としては、ポリオキシエチレン(EO=1〜10)C
8-24アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン(E
O=1〜10)C8-24アルキルエーテル酢酸塩が挙げら
れる。
【0019】成分(b)は、皮脂汚れに対する洗浄力及
び保存安定性の面から本発明組成物中に好ましくは0.
1〜20重量%配合されるが、0.3〜15重量%配合
するのがより好ましく、0.5〜10重量%配合するの
が特に好ましい。
【0020】また、成分(a)と成分(b)の配合割合
はモル比で3/7〜7/3であるが、4/6〜6/4と
するのがより好ましい。この割合が3/7未満又は7/
3を超えると皮脂汚れに対する洗浄力が低下し、好まし
くない。
【0021】通常、カチオン性界面活性剤とアニオン性
界面活性剤を併用すると錯体が形成されるため、沈澱が
生成し易くなり、保存安定上問題があるが、アニオン性
界面活性剤としてポリオキシアルキレン基を有するもの
を用いると、この錯体の形成力が弱まるため保存安定性
の上で有利である。
【0022】成分(c)の金属イオン封鎖剤としては、
金属イオンをキレート化して封鎖する能力を有するもの
であれば特に制限されないが、例えばヒドロキシカルボ
ン酸又はその塩、アミノカルボン酸又はその塩が挙げら
れる。具体的にはエチレンジアミンテトラ酢酸、ヒドロ
キシエチルエチレンジアミントリ酢酸、ジエチレントリ
アミンペンタ酢酸、ニトリロトリ酢酸、トリエチレンテ
トラミンヘキサ酢酸、ホスホン酸類、トリポリリン酸、
エチレングリコールビス(2−アミノエチルエーテル)
テトラ酢酸、クエン酸、マレイン酸、ポリアクリル酸、
イソアミレン−マレイン酸共重合体、ケイ酸、グルコン
酸、ヒドロキシベンジルイミジノ酢酸、イミジノ酢酸及
びこれらの塩が挙げられる。このうち、エチレンジアミ
ンテトラ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ
酢酸、クエン酸又はこれらの塩が特に好ましい。
【0023】成分(c)は、スカム洗浄能の面から本発
明組成物中に好ましくは0.1〜20重量%配合される
が、0.5〜10重量%配合するのがより好ましく、1
〜5重量%配合するのが特に好ましい。
【0024】本発明に用いる成分(d)の水溶性溶剤
は、特に限定されるものではないが、次の一般式(3)
〜(5)で表わされる化合物、炭素数4〜12の二価ア
ルコール及び炭素数1〜5の一価アルコールから選ばれ
る1種又は2種以上が好ましい。
【0025】
【化2】
【0026】(式中、R4 及びR5 は、それぞれ水素原
子、炭素数1〜8のアルキル基、フェニル基又はベンジ
ル基を示すが、R4 及びR5 の双方が水素原子となる場
合を除く。mは0〜10の整数を、nは0〜10の整数
を示すが、m及びnの双方が0である場合を除く。R6
及びR7 は炭素数1〜3のアルキル基を示す。R8 は炭
素数1〜3のアルキル基を示す)
【0027】上記一般式(3)で表わされる水溶性溶剤
において、R4 、R5 がアルキル基である場合の炭素数
は1〜4が特に好ましい。また、式(3)中、エチレン
オキサイド(E.O.)及びプロピレンオキサイド
(P.O.)の平均付加モル数のm及びnは、それぞれ
0〜10のものが用いられるが、これらの付加順序は特
に限定されず、ランダム付加したものであってもよい。
この化合物(3)の具体例としては、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエ
チルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテ
ル、ポリオキシエチレン(p=2〜3)ポリオキシプロ
ピレン(p=2〜3)グリコールジメチルエーテル(p
は平均付加モル数を示す)、ポリオキシエチレン(p=
3)グリコールフェニルエーテル、フェニルカルビトー
ル、フェニルセロソルブ、ベンジルカルビトール等が挙
げられる。このうち、洗浄力及び使用感の点から、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、ポリオキシエチレン(p=
1〜4)グリコールフェニルエーテルが好ましい。
【0028】また、一般式(4)で表わされる化合物と
しては、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、
1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノンが好適なもの
として例示され、一般式(5)で表わされる化合物とし
ては3−メトキシ−3−メチルブタノール、3−エトキ
シ−3−メチルブタノール等が好ましい。また、炭素数
4〜12の二価アルコールとしては、イソプレングリコ
ール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオー
ル等が例示される。更に炭素数1〜5の一価アルコール
としてはメタノール、エタノール、イソプロピルアルコ
ール等が例示される。これらの低級アルコールを配合す
ることにより、組成物の低温安定性が向上する。
【0029】成分(d)の水溶性溶剤は、皮脂汚れに対
する洗浄能の面から本発明組成物中に好ましくは0.1
〜20重量%配合されるが、より好ましくは1〜15重
量%、特に好ましくは5〜10重量%が配合される。
【0030】本発明の硬質表面洗浄剤組成物には、更に
皮脂汚れに対する洗浄力を向上させ、また、高温下の長
期保存における性能劣化を防止する目的で成分(e)と
して非イオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を
配合させるのが好ましい。本発明に使用される非イオン
性界面活性剤は、特に限定されないが、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル類又はポリオキシエチレンアルケ
ニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル類、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル
類、ポリオキシプロピレンアルケニルエーテル類、ポリ
オキシブチレンアルキルエーテル類、ポリオキシブチレ
ンアルケニルエーテル類、アルキレンオキシド付加アル
キル基又はアルケニル基含有非イオン性界面活性剤混合
物、蔗糖脂肪酸エステル類、脂肪族アルカノールアミド
類、脂肪酸グリセリンモノエステル類、アミンオキサイ
ド類、酸化エチレン縮合型界面活性剤及びアルキルグリ
コシド類から選ばれる一種又は二種以上が好ましい。か
かる非イオン性界面活性剤を更に具体的に示すと以下の
(1)〜(11)が挙げられる。
【0031】(1)ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル類又はポリオキシエチレンアルケニルエーテル類であ
って、アルキル基又はアルケニル基の平均炭素数が10
〜20であり、エチレンオキサイド付加モル数は、平均
で1〜30モルであるもの。 (2)ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類
であって、アルキル基の平均炭素数が6〜12であり、
エチレンオキサイド付加モル数は、平均で1〜25モル
であるもの。
【0032】(3)ポリオキシプロピレンアルキルエー
テル類又はポリオキシプロピレンアルケニルエーテル類
であって、アルキル基又はアルケニル基の平均炭素数が
10〜20であり、プロピレンオキサイド付加モル数
は、平均で1〜20モルであるもの。 (4)ポリオキシブチレンアルキルエーテル類又はポリ
オキシブチレンアルケニルエーテル類であって、アルキ
ル基又はアルケニル基の平均炭素数が10〜20であ
り、ブチレンオキサイド付加モル数は、平均で1〜20
モルであるもの。 (5)アルキル基又はアルケニル基を有し、エチレンオ
キサイドとプロピレンオキサイド(モル比:0.1/
9.9〜9.9/0.1)あるいはエチレンオキサイド
とブチレンオキサイド(モル比:0.1/9.9〜9.
9/0.1)が付加されてなる非イオン性界面活性剤混
合物であって、アルキル基又はアルケニル基の平均炭素
数が10〜20であり、1分子当たりのアルキレンオキ
サイド付加モル数は平均で1〜30モルであるもの。 (6)下記の一般式で表わされる高級脂肪酸アルカノー
ルアミド類又はそのアルキレンオキサイド付加物。
【0033】
【化3】
【0034】〔式中、R9 は炭素数10〜20のアルキ
ル基又はアルケニル基であり、R10、R11は同一又は異
なってH又はCH3 であり、pは1〜3の整数、qは0
〜3の整数である。〕 (7)蔗糖脂肪酸エステル類であって、脂肪酸部分の平
均炭素数が10〜20であるもの。 (8)脂肪酸グリセリンモノエステル類であって、脂肪
酸部分の平均炭素数が10〜20であるもの。
【0035】(9)アミンオキサイド類。例えば炭素数
1〜24の直鎖又は分岐鎖アルキル基又はアルケニル基
を有するアルキルアミンオキサイド又はアルケニルアミ
ンオキサイドが挙げられる。より好ましいアミンオキサ
イドとしては、下記の一般式(a)で表わされるアルキ
ルアミンオキサイドが挙げられる。
【0036】
【化4】
【0037】上記一般式(a)において、R12は炭素数
8〜24のアルキル基又はアルケニル基であるが、特に
炭素数12〜18のアルキル基が好ましい。R13、R14
は炭素数1〜3のアルキル基であるが、特に炭素数1の
メチル基が好ましい。 (10)酸化エチレンを縮合して得られる「プルロニッ
ク」(旭電化(株))の商品名の非イオン性界面活性
剤。 (11)アルキル多糖類。例えば、下記の一般式で表わ
されるアルキル多糖類、 R15(OR16)xGy 〔式中、R15は、直鎖又は分岐鎖の総炭素数8〜18の
アルキル基又はアルケニル基又はアルキルフェニル基を
表わし、R16は炭素数2〜4のアルキレン基を表わし、
Gは炭素数5〜6を有する還元糖に由来する残基であ
る。x(平均値)は0〜5であり、y(平均値)は1〜
5である。〕 上記式で表わされるアルキルグリコシドについて更に説
明すると、式中のxはその平均値が0〜5であるが、こ
の値を変えることにより、本発明で用いられる硬質表面
用洗浄剤組成物の水溶性及び結晶性を調整できる。つま
り、xの値が大きいもの程、水溶性が高くなり且つ結晶
性が低くなる傾向にある。好ましいxの値は0〜2であ
り、特に好ましくは0である。一方、yは、その平均値
が1より大きい場合、つまり2糖類以上の糖鎖を親水性
基とする場合、糖鎖の結合様式が1−2、1−3、1−
4、1−6結合のもの、更にα−、β−ピラノシド結合
又はフラノシド結合及びこれらの混合された結合様式を
有する任意の混合物を含むことが可能である。また、一
般式(3)中のyの平均値は1〜5、好ましくは1〜
1.5、より好ましくは1.1〜1.4である。尚、y
の測定法はプロトンNMR法によるものである。また、
式中のR15は、溶解性及び洗浄性の点から炭素数10〜
14のアルキル基が好ましい。また、R16は、水溶性の
点から炭素数2〜3のアルキレン基が好ましい。更に、
Gは単糖類若しくは2糖類以上の原料によってその構造
が決定されるが、このGの原料としては、単糖類ではグ
ルコース、フルクトース、ガラクトース、キシロース、
マンノース、リキソース、アラビノース、及びこれらの
混合物等が挙げられ、2糖類以上ではマルトース、キシ
ロビオース、イソマルトース、セロビオース、ゲンチビ
オース、ラクトース、スクロース、ニゲロース、ツラノ
ース、ラフィノース、ゲンチアノース、メレジトース、
及びこれらの混合物等が挙げられる。これらのうち、好
ましい原料は、それらの入手容易性及びコストの点か
ら、単糖類ではグルコース及びフルクトースであり、2
糖類以上ではマルトース及びスクロースである。この中
でも特に入手容易性の点からグルコースが好ましい。更
に、ペンタエリスリトール・イソステアリルグリシジル
エーテルの1モル付加体、ソルビトール・イソステアリ
ルグリシジルエーテルの1モル付加体、マンニトール・
2−オクチルドデシルグリシジルエーテルの1モル付加
体、メチルグルコシド・イソステアリルグリシジルエー
テルの1モル付加体、ジグリセリン・イソステアリルグ
リシジルエーテルの1モル付加体、フィタントリオール
等の1分子中に少なくとも1個の長鎖分岐アルキル基又
はアルケニル基及び少なくとも3個の水酸基を有する非
イオン性界面活性剤が挙げられる。
【0038】これらの非イオン性界面活性剤の中でも、
(1)、(6)、(9)、(11)が特に好ましく、更
にアルキルグリコシドが好ましい。
【0039】本発明に使用される両性界面活性剤として
は、特に限定されないが、アルキルカルボキシベタイ
ン、アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスル
ホベタイン、アルキルアミドカルボキシベタイン、アル
キルアミドスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシ
スルホベタイン、アルキルアミドアミン型ベタイン、ア
ルキルイミダゾリン型ベタイン等が挙げられ、特にアル
キルアミドカルボキシベタイン、アルキルアミドヒドロ
キシスルホベタインが好ましい。これらの両性界面活性
剤としては疎水基の平均炭素数が8〜24の直鎖又は分
岐鎖のアルキル基であるものが好ましい。
【0040】成分(e)の界面活性剤のうち、本発明組
成物の保存安定性を向上させるためには両性界面活性剤
がより好ましく、皮脂汚れに対する洗浄効果を向上させ
るためには非イオン性界面活性剤がより好ましい。そこ
で、本発明においてはこれらを併用することがより好ま
しい。
【0041】成分(e)は皮脂汚れに対する洗浄能及び
保存安定性の面から本発明組成物中に好ましくは0.1
〜20重量%、0.5〜10重量%配合するのがより好
ましい。
【0042】また、本発明組成物には、アルカノールア
ミン等のアルカリ剤(0.1〜15重量%)、増粘剤、
顔料、着色剤、香料、殺菌剤、防腐剤及び組成物総重量
を100重量%とする量の水等を配合することができ
る。
【0043】本発明組成物は、前記成分を常法に従って
混合することにより製造され、そのpHは好ましくは3〜
12、より好ましくは5〜10の範囲で特に好ましくは
6〜8の範囲である。これ以外の範囲では手荒れ等の問
題が生じることがある。
【0044】本発明組成物はタイル、セラミックス、ホ
ーロー、強化プラスチック(FRP)、ステンレス、木
等からなる浴槽、風呂釜の洗浄用として、すなわち、浴
室用洗浄剤として好適である。
【0045】本発明組成物を使用する洗浄方法は、従来
一般に行われているように、スポンジ等に該組成物を含
浸させ、浴室、浴槽内の被洗浄表面をこすり洗いしたの
ち、又は、被洗浄面にスプレーし、しばらく放置後、水
ですすげばよい。また、浴槽内の洗浄にあたっては、入
浴後の残水に本発明組成物を添加し、一定時間、好まし
くは1時間以上放置後排水し、その後必要であれば水で
浴槽表面をすすいでもよい。この場合は本発明組成物を
カチオン性界面活性剤濃度で0.5〜100ppm 、好ま
しくは10〜80ppm とするのがよい。
【0046】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれらにより何ら制限されるものでは
ない。
【0047】実施例1〜27及び比較例1〜3 表1、表2及び表3に示す組成の浴室用洗浄剤組成物を
調製し、その汚れ除去力及び保存安定性を評価した。そ
の結果を表1、表2及び表3に示す。表中の数字は重量
%を示す。
【0048】(金属石ケンスカム汚れ除去力及び皮脂汚
れ除去力評価方法)これらの除去力の評価は、こすった
程度では落ちない風呂汚れが付着しているポリプロピレ
ン製フロオケ及びフロ椅子に洗浄剤組成物を含ませた布
を数秒間密着させた後、軽くこすり、汚れの除去状態を
視覚によって下記の5段階で評価し、n=5の平均値を
評価点とした。
【0049】5:汚れ落ちが非常に良好。 4:汚れ落ちが良好。 3:汚れ落ちにむらがある。 2:若干汚れが落ちる程度。 1:ほとんど汚れが落ちない。
【0050】(皮脂汚れ除去力)ステンレス製の浴槽に
て、成人5人入浴し、1晩放置し、その後排水し、自然
乾燥した浴槽の汚れを評価用とした。浴槽内の汚れに対
して、市販のスプレヤーにてスプレーした後、スポンジ
で軽くこすった後、水ですすぎ、汚れの除去状態を視覚
判定した。
【0051】5:汚れ落ちが非常に良好。 4:汚れ落ちが良好。 3:汚れ落ちにむらがある。 2:若干汚れが落ちる程度。 1:ほとんど汚れが落ちない。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】表2〜4より、本発明の洗浄剤組成物は、
ポリオキシアルキレン基を有さないアニオン性界面活性
剤を配合した場合に比べて優れた洗浄力を有することが
わかる。また、本発明洗浄剤組成物を使用した場合、被
洗浄材の損傷もなく、かつ皮膚に対する刺激性もほとん
どなかった。
【0057】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、金属石ケンス
カム及び皮脂を分解・可溶化する能力に優れていること
から、浴槽等浴室の汚れを素早く、かつ容易に洗浄する
ことができるとともに、長期保存安定性も良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 1:29 1:06 1:68 3:20 3:33 3:43 3:32) (56)参考文献 特開 昭56−12000(JP,A) 特開 平6−330087(JP,A) 特開 昭61−283697(JP,A) 特開 平5−311196(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 1/06 - 1/835 C11D 3/20 - 3/43 WPI/L(QUESTEL)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)〜(d): (a)カチオン性界面活性剤、(b)ポリオキシアルキ
    レン基を有するアニオン性界面活性剤、(c)金属イオ
    ン封鎖剤、(d)水溶性溶剤を含有し、成分(a)と成
    分(b)の割合がモル比で3/7〜7/3であることを
    特徴とする浴室用洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 更に、(e)非イオン性界面活性剤及び
    /又は両性界面活性剤を含有する請求項1記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】 成分(a)が4級アンモニウム型カチオ
    ン性界面活性剤であり、成分(b)がポリオキシアルキ
    レンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンア
    ルケニルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキ
    ルエーテルカルボン酸塩又はポリオキシアルキレンアル
    ケニルエーテルカルボン酸塩である請求項1又は2記載
    の組成物。
  4. 【請求項4】 非イオン性界面活性剤がアルキルグリコ
    シドである請求項2記載の組成物。
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