JP2947602B2 - 低級脂肪酸エステルの製造方法 - Google Patents
低級脂肪酸エステルの製造方法Info
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- acid ester
- acid
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、低級脂肪酸と低級オレフィンとを反応さ
せ、効率よく低級脂肪酸エステルを製造する方法に関す
る。
せ、効率よく低級脂肪酸エステルを製造する方法に関す
る。
従来、低級脂肪酸と低級オレフィンとを反応させて低
級脂肪酸エステルを製造する方法としては、強酸性陽イ
オン交換樹脂を触媒として用いる方法、リン酸等の鉱
酸、リンタングステン酸等のヘテロポリ酸を触媒として
用いる方法(特公昭53−6131号公報)、芳香族ジスルホ
ン酸および/またはそのエステルを触媒として用いる方
法(特開昭57−183743号公報)等が知られている。
級脂肪酸エステルを製造する方法としては、強酸性陽イ
オン交換樹脂を触媒として用いる方法、リン酸等の鉱
酸、リンタングステン酸等のヘテロポリ酸を触媒として
用いる方法(特公昭53−6131号公報)、芳香族ジスルホ
ン酸および/またはそのエステルを触媒として用いる方
法(特開昭57−183743号公報)等が知られている。
しかしながら、上記従来の方法は、いずれも触媒1
による1時間あたりの目的生成物の生産量(以下空時収
率、g/hr・触媒という)も少ないばかりでなく、触媒
寿命も短く、工業的に使用できる方法ではない。
による1時間あたりの目的生成物の生産量(以下空時収
率、g/hr・触媒という)も少ないばかりでなく、触媒
寿命も短く、工業的に使用できる方法ではない。
本発明者らは、空時収率が高く、触媒寿命の長い方法
を得べく鋭意研究を行った結果、触媒としてリンタング
ステン酸の塩が有効なことを発見した。
を得べく鋭意研究を行った結果、触媒としてリンタング
ステン酸の塩が有効なことを発見した。
本発明は上記の発見に基づいてなされたもので、空時
収率が高く、触媒寿命の長い、工業生産に適した低級脂
肪酸エステルの製造方法を提供することを目的とする。
収率が高く、触媒寿命の長い、工業生産に適した低級脂
肪酸エステルの製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の低級脂肪酸エス
テルの製造方法においては、 リンタングステン酸のセシウム塩、ルビジウム塩、タ
リウム塩、あるいはアンモニウム塩のうち少なくとも一
種類のリンタングステン酸塩を触媒として用いることを
問題解決の手段とした。
テルの製造方法においては、 リンタングステン酸のセシウム塩、ルビジウム塩、タ
リウム塩、あるいはアンモニウム塩のうち少なくとも一
種類のリンタングステン酸塩を触媒として用いることを
問題解決の手段とした。
本発明の方法に用いられる低級脂肪酸としては、炭素
数4以下の飽和或は不飽和脂肪酸、例えば、ぎ酸、酢
酸、プロピオン酸、吉草酸、アクリル酸、クロトン酸が
あげられ、低級オレフィンとしては、炭素数4以下のオ
レフィン、例えばエステル、プロピレン、ブテン−1、
ブテン−2があげられる。
数4以下の飽和或は不飽和脂肪酸、例えば、ぎ酸、酢
酸、プロピオン酸、吉草酸、アクリル酸、クロトン酸が
あげられ、低級オレフィンとしては、炭素数4以下のオ
レフィン、例えばエステル、プロピレン、ブテン−1、
ブテン−2があげられる。
炭素数が5以上のオレフィンを用いると、脂肪酸エス
テルの生成反応が遅くなり、これを早くするために反応
圧力、或いは反応温度を高くすると、重合物等の副生物
が増大するばかりでなく、触媒寿命が著しく短くなる。
テルの生成反応が遅くなり、これを早くするために反応
圧力、或いは反応温度を高くすると、重合物等の副生物
が増大するばかりでなく、触媒寿命が著しく短くなる。
本発明の方法における反応形式は、液相反応、気相反
応のいずれも使用出来るが、特に気相反応が好ましい。
応のいずれも使用出来るが、特に気相反応が好ましい。
気相反応においては低級脂肪酸に対して低級オレフィ
ンを大過剰とする必要がある。反応圧力は0〜10kg/cm2
Gの範囲で、液相反応の場合の圧力10〜150kg/cm2Gより
大幅に低い。
ンを大過剰とする必要がある。反応圧力は0〜10kg/cm2
Gの範囲で、液相反応の場合の圧力10〜150kg/cm2Gより
大幅に低い。
反応温度は、気相、液相いずれにおいても50〜300
℃、特に100〜250℃の範囲が好ましい。反応温度が50℃
未満では、反応速度が遅くなり、空時収率が著しく低下
する。また、300℃を超えると、副生物が増大するとと
もに触媒寿命が短くなる。
℃、特に100〜250℃の範囲が好ましい。反応温度が50℃
未満では、反応速度が遅くなり、空時収率が著しく低下
する。また、300℃を超えると、副生物が増大するとと
もに触媒寿命が短くなる。
また、気相反応において水が存在するとアルコールが
生成するが、理由は定かではないが原料ガスに容積比で
1%程度の水蒸気を添加すると触媒寿命が長くなる。
生成するが、理由は定かではないが原料ガスに容積比で
1%程度の水蒸気を添加すると触媒寿命が長くなる。
気相反応においては、混合ガスを標準状態において、
空間速度(SV)100〜5000h-1、特に300〜2000hr-1で触
媒を通すのが好ましい。
空間速度(SV)100〜5000h-1、特に300〜2000hr-1で触
媒を通すのが好ましい。
本発明に用いられるリンタングステン酸性塩は、表面
積が大きく、酸強度が強く、かつ酸量が多いもの程よ
く、それ自体でも、或いは担体に担持させて用いてもよ
い。
積が大きく、酸強度が強く、かつ酸量が多いもの程よ
く、それ自体でも、或いは担体に担持させて用いてもよ
い。
使用される担体は、一般に担体として用いられる多孔
質、或いは多孔質に造粒できる物質であればよく、例え
ば、シリカ、ケイ草土、チタニア、活性炭等があげられ
る。
質、或いは多孔質に造粒できる物質であればよく、例え
ば、シリカ、ケイ草土、チタニア、活性炭等があげられ
る。
上記タングステン酸塩触媒の調整は、例えば市販のリ
ンタングステン酸を水に溶解し、これにセシウム、ルビ
ジウム、タリウム、アンモニウムの硝酸塩、炭酸塩を粉
末のまま、或は水溶液として添加混合する。次いで湯浴
によって大部分の水分を蒸発除去し、得られた固形物
を、空気または窒素等の不活性ガス雰囲気下で、50〜35
0℃、好ましくは100〜300℃で加熱処理することによっ
て得られる。温度が50℃未満では、水分の除去が不十分
となり、350℃を超えると、触媒が劣化する。
ンタングステン酸を水に溶解し、これにセシウム、ルビ
ジウム、タリウム、アンモニウムの硝酸塩、炭酸塩を粉
末のまま、或は水溶液として添加混合する。次いで湯浴
によって大部分の水分を蒸発除去し、得られた固形物
を、空気または窒素等の不活性ガス雰囲気下で、50〜35
0℃、好ましくは100〜300℃で加熱処理することによっ
て得られる。温度が50℃未満では、水分の除去が不十分
となり、350℃を超えると、触媒が劣化する。
上記触媒は選択率が高くアルカリ酸等の不飽和カルボ
ン酸においては、90%以上を示し、酢酸などの飽和カル
ボン酸においては95%以上を示す。
ン酸においては、90%以上を示し、酢酸などの飽和カル
ボン酸においては95%以上を示す。
実施例1 市販のリンタングステン酸(和光純薬製)150g(約0.
0438モル)と純水60ccを300ccのフラスコに入れ、溶解
した。
0438モル)と純水60ccを300ccのフラスコに入れ、溶解
した。
別に硝酸セシウム(CsNO3)21.5g(0.110モル)を水
に溶解し、これを滴下ロートを用いて、攪拌しながら、
上記リンタングステン酸水溶液中に滴下した。この際、
滴下すると同時にリンタングステン酸セシウム塩の白色
微粒結晶が析出する。この白色微粒子が析出したフラス
コを湯浴によってフラスコ中の水を蒸発させた。水が除
去された塊状物をシャーレ上に取出して乾燥器に入れ、
空気中、150℃で6時間乾燥した。この乾燥物を粉砕
し、篩を用いて径1〜2mmのものを分取し、35ccを反応
管に充填して反応に供した。
に溶解し、これを滴下ロートを用いて、攪拌しながら、
上記リンタングステン酸水溶液中に滴下した。この際、
滴下すると同時にリンタングステン酸セシウム塩の白色
微粒結晶が析出する。この白色微粒子が析出したフラス
コを湯浴によってフラスコ中の水を蒸発させた。水が除
去された塊状物をシャーレ上に取出して乾燥器に入れ、
空気中、150℃で6時間乾燥した。この乾燥物を粉砕
し、篩を用いて径1〜2mmのものを分取し、35ccを反応
管に充填して反応に供した。
反応は、温度180℃、反応圧力5kg/cm2Gに保持しなが
ら、アクリル酸:エステル:水蒸気を容積比1:18:1の割
分に混合したガスを、標準状態で35/hrの流速で流し
た。混合気体を流し始めてから4hr後における流出液と
ガスをサンプリングし、ガスクロマトマトグラフィーで
測定したところ、アクリル酸の転化率は87.1%、アクリ
ル酸エチルのアクリル酸に対する収率は79.3%であっ
た。また得られたアクリル酸エチルの空時収率は191g/h
r・触媒であった。
ら、アクリル酸:エステル:水蒸気を容積比1:18:1の割
分に混合したガスを、標準状態で35/hrの流速で流し
た。混合気体を流し始めてから4hr後における流出液と
ガスをサンプリングし、ガスクロマトマトグラフィーで
測定したところ、アクリル酸の転化率は87.1%、アクリ
ル酸エチルのアクリル酸に対する収率は79.3%であっ
た。また得られたアクリル酸エチルの空時収率は191g/h
r・触媒であった。
実施例2 硝酸セシウムの代わりに硝酸タリウム(TlNO3)29.3g
(0.110モル)を用いた以外は実施例1と同じにした。
(0.110モル)を用いた以外は実施例1と同じにした。
実施例3 硝酸セシウムの代わりに炭酸ルビジウム(RbCO3)12.
7g(0.055モル)を用いた以外は、実施例1と同じにし
た。
7g(0.055モル)を用いた以外は、実施例1と同じにし
た。
実施例4 硝酸セシウムの代わりに硝酸アンモニウム(NH4NO3)
8.8g(0.110モル)を用いた以外は実施例1と同じにし
た。
8.8g(0.110モル)を用いた以外は実施例1と同じにし
た。
比較例1 市販のリンタングステン酸(和光純薬製)を150℃で
6時間乾燥した後、錠剤に成型し、これを粉砕して篩分
けし、1〜2mmの径のものを分取し、その35ccを触媒と
して使用した他は実施例1と同じにした。
6時間乾燥した後、錠剤に成型し、これを粉砕して篩分
けし、1〜2mmの径のものを分取し、その35ccを触媒と
して使用した他は実施例1と同じにした。
実施例5 エステルの代わりにプロピレンを用いた他は、実施例
1と同じにしてアクリル酸イソプロピルを生成せしめ
た。
1と同じにしてアクリル酸イソプロピルを生成せしめ
た。
実施例6 実施例1において触媒としたリンタングステン酸のセ
シウム塩10.7ccを触媒とし、反応温度150℃、反応圧力
を常圧に保持しながら酢酸:エチレン:水蒸気の容積比
6.8:92.2:1の混合気体を、標準状態で10.7/hrの流速
で流した。混合気体を流し始めてから4時間後、流出液
とガスをサンプリングしてガスクロマトグラフィによっ
て分析したところ、酢酸の転化率は52.6%、酢酸に対す
る酢酸エチルの収率は50.0%であった。この結果より求
めた酢酸エチルの空時収率は134g/hr・触媒であっ
た。
シウム塩10.7ccを触媒とし、反応温度150℃、反応圧力
を常圧に保持しながら酢酸:エチレン:水蒸気の容積比
6.8:92.2:1の混合気体を、標準状態で10.7/hrの流速
で流した。混合気体を流し始めてから4時間後、流出液
とガスをサンプリングしてガスクロマトグラフィによっ
て分析したところ、酢酸の転化率は52.6%、酢酸に対す
る酢酸エチルの収率は50.0%であった。この結果より求
めた酢酸エチルの空時収率は134g/hr・触媒であっ
た。
実施例7 触媒としてリンタングステン酸のタリウム塩を用いた
以外は実施例6と同じにした。
以外は実施例6と同じにした。
実施例8 触媒としてリンタングステン酸のルビジウム塩を用い
た以外は実施例6と同じにした。
た以外は実施例6と同じにした。
実施例9 触媒としてリンタングステン酸のアンモニウム塩を用
いた以外は実施例6と同じにした。
いた以外は実施例6と同じにした。
実施例10 反応圧力を5kgG/cm2とした以外は実施例6と同じにし
た。
た。
比較例2 比較例1と同じ触媒を用いた以外は実施例6と同じに
した。
した。
上記実施例1〜10、比較例1,2の結果を一括して第1
表に示す。なお、実施例1等の結果はすでに示されてい
るが、比較のため再度記載してある。上記実施例1〜10
においては、96時間運転を続けたが、アクリル酸、或は
酢酸に対する目的成分の収率、空時収率は殆んど低下せ
ず、比較例1および2においては、20時間で収率が2〜
5%低下した。
表に示す。なお、実施例1等の結果はすでに示されてい
るが、比較のため再度記載してある。上記実施例1〜10
においては、96時間運転を続けたが、アクリル酸、或は
酢酸に対する目的成分の収率、空時収率は殆んど低下せ
ず、比較例1および2においては、20時間で収率が2〜
5%低下した。
実施例11 市販のリンタングステン酸(和光純薬製)150g(約0.
0438モル)と純水60ccを300ccのフラスコに入れ、溶解
した。
0438モル)と純水60ccを300ccのフラスコに入れ、溶解
した。
別に硝酸セシウム(CsNO3)21.5g(0.110モル)を水
に溶解し、これを滴下ロートを用いて、攪拌しながら、
上記リンタングステン酸水溶液中に滴下した。この際、
滴下すると同時にリンタングステン酸セシウム塩の白色
微粒結晶が析出する。これに1〜2mm径のシリカを500cc
入れ攪拌し、湯浴によって、フラスコ中の水を蒸発させ
た。水が除去された後、乾燥器に入れ、空気中、150℃
で6時間乾燥した。この乾燥した触媒を担持したシリカ
35ccを反応管に充填して反応に供した。
に溶解し、これを滴下ロートを用いて、攪拌しながら、
上記リンタングステン酸水溶液中に滴下した。この際、
滴下すると同時にリンタングステン酸セシウム塩の白色
微粒結晶が析出する。これに1〜2mm径のシリカを500cc
入れ攪拌し、湯浴によって、フラスコ中の水を蒸発させ
た。水が除去された後、乾燥器に入れ、空気中、150℃
で6時間乾燥した。この乾燥した触媒を担持したシリカ
35ccを反応管に充填して反応に供した。
反応は、温度180℃、反応圧力5kg/cm2Gの保持しなが
ら、アクリル酸:エステル:水蒸気を容積比1:18:1の割
分に混合したガスを、標準状態で35/hrの流速で流し
た。混合気体を流し始めてから4hr後における流出液と
ガスをサンプリングし、ガスクロマトマトグラフィーで
測定したところ、アクリル酸の転化率は48.6%、アクリ
ル酸エチルのアクリル酸に対する収率は45.0%であっ
た。また得られたアクリル酸エチルの空時収率は120g/h
r・触媒であった。
ら、アクリル酸:エステル:水蒸気を容積比1:18:1の割
分に混合したガスを、標準状態で35/hrの流速で流し
た。混合気体を流し始めてから4hr後における流出液と
ガスをサンプリングし、ガスクロマトマトグラフィーで
測定したところ、アクリル酸の転化率は48.6%、アクリ
ル酸エチルのアクリル酸に対する収率は45.0%であっ
た。また得られたアクリル酸エチルの空時収率は120g/h
r・触媒であった。
実施例12 耐圧300kg/cm2、内容積300mlの攪拌機付きオートクレ
ーブにアクリル酸100cc、リンタングステン酸のセシウ
ム塩10.0g、および水1.0gを仕込み、エチレンを導入
し、50kg/cm2Gで加圧吸収させ、これを200℃に昇温し、
5時間反応させた。反応後室温まで冷却し、未反応のエ
チレンを放出した後、ガスクロマトグラフィーで分析し
た。その結果、アクリル酸の転化率は15.9%、アクリル
酸に対するアクリル酸エチルの収率は15.4%であった。
ーブにアクリル酸100cc、リンタングステン酸のセシウ
ム塩10.0g、および水1.0gを仕込み、エチレンを導入
し、50kg/cm2Gで加圧吸収させ、これを200℃に昇温し、
5時間反応させた。反応後室温まで冷却し、未反応のエ
チレンを放出した後、ガスクロマトグラフィーで分析し
た。その結果、アクリル酸の転化率は15.9%、アクリル
酸に対するアクリル酸エチルの収率は15.4%であった。
以上説明したように、本発明の方法においては、リン
タングステン酸のセシウム塩、ルビジウム塩、アンモニ
ウム塩、あるいはタリウム塩から選ばれた少なくとも一
種類のリンタングステン酸の塩を触媒として用いるの
で、空時収率が高く、また触媒寿命が長いので、アクリ
ル酸エステルや酢酸エステル等の低級脂肪酸エステルを
効率よく生産出来る利点がある。
タングステン酸のセシウム塩、ルビジウム塩、アンモニ
ウム塩、あるいはタリウム塩から選ばれた少なくとも一
種類のリンタングステン酸の塩を触媒として用いるの
で、空時収率が高く、また触媒寿命が長いので、アクリ
ル酸エステルや酢酸エステル等の低級脂肪酸エステルを
効率よく生産出来る利点がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 若林 正一郎 大分県大分市大字中の洲2 昭和電工株 式会社大分研究所内 (56)参考文献 特開 昭54−52025(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 69/14 C07C 67/04 C07C 69/54
Claims (4)
- 【請求項1】低級脂肪酸を低級オレフィンでエステル化
する低級脂肪酸エステルの製造方法において、リンタン
グステン酸のセシウム塩、ルビジウム塩、タリウム塩、
或いはアンモニウム塩のうち少なくとも一種類のリンタ
ングステン酸塩を触媒として用いて反応せしめることを
特徴とする低級脂肪酸エステルの製造方法。 - 【請求項2】低級脂肪酸を低級オレフィンでエステル化
する低級脂肪酸エステルの製造方法において、該製造方
法を気相反応で行うことを特徴とする請求項1に記載の
低級脂肪酸エステルの製造方法。 - 【請求項3】低級脂肪酸を低級オレフィンでエステル化
する低級脂肪酸エステルの製造方法において、該製造方
法を液相反応で行うことを特徴とする請求項1に記載の
低級脂肪酸エステルの製造方法。 - 【請求項4】触媒が担体に担持された触媒であることを
特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の低級脂
肪酸エステルの製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2258233A JP2947602B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 低級脂肪酸エステルの製造方法 |
TW81102298A TW226339B (ja) | 1990-09-27 | 1992-03-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2258233A JP2947602B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 低級脂肪酸エステルの製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11030705A Division JP3020489B2 (ja) | 1999-02-08 | 1999-02-08 | 低級脂肪酸エステルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04139149A JPH04139149A (ja) | 1992-05-13 |
JP2947602B2 true JP2947602B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=17317371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2258233A Expired - Lifetime JP2947602B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 低級脂肪酸エステルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2947602B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5241106A (en) * | 1991-10-22 | 1993-08-31 | Mitsui Toatsu Chemicals, Inc. | Process for producing ethyl acetate |
DE69206781T2 (de) * | 1992-03-25 | 1996-08-22 | Showa Denko Kk | Verfahren zum Herstellen von niedrigen Fettsäureestern |
DE60036002T2 (de) | 1999-06-03 | 2008-05-21 | Showa Denko K.K. | Verfahren für die herstellung von fettsäureestern |
US6818790B1 (en) | 1999-10-05 | 2004-11-16 | Showa Denko K.K. | Process for producing mixed gas of lower olefin and lower aliphatic carboxylic acid, and process for producing lower aliphatic ester using the mixed gas |
EP2275204A4 (en) | 2008-04-16 | 2011-09-28 | Nippon Kayaku Kk | CATALYST FOR THE PREPARATION OF ACROLEINE AND ACRYLIC ACID BY GLYCERINE DEHYDRATION AND METHOD OF PREPARATION THEREOF |
EP2695672B1 (en) * | 2009-09-18 | 2023-09-06 | Arkema France | Process for preparing acrolein by dehydration of glycerin in the presence of a catalyst |
-
1990
- 1990-09-27 JP JP2258233A patent/JP2947602B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04139149A (ja) | 1992-05-13 |
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