[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2813549B2 - 建築パネル用Al−Mn−Mg系合金板の製造方法 - Google Patents

建築パネル用Al−Mn−Mg系合金板の製造方法

Info

Publication number
JP2813549B2
JP2813549B2 JP6148236A JP14823694A JP2813549B2 JP 2813549 B2 JP2813549 B2 JP 2813549B2 JP 6148236 A JP6148236 A JP 6148236A JP 14823694 A JP14823694 A JP 14823694A JP 2813549 B2 JP2813549 B2 JP 2813549B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strength
alloy
flatness
heat treatment
rolling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6148236A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0813108A (ja
Inventor
河合清寛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP6148236A priority Critical patent/JP2813549B2/ja
Publication of JPH0813108A publication Critical patent/JPH0813108A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2813549B2 publication Critical patent/JP2813549B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Panels For Use In Building Construction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビル等の建築物の外装パ
ネル、特に高温焼付塗装用パネルとして好適なAl−M
n−Mg系合金板の製造方法に関するのもである。
【0002】
【従来の技術】建築物の外装パネル用に使用されるAl
板及びAl合金板としては、従来より、A1100−H
14材(Al系)、A3003−H24材(Al合金
系)が使用されている。これらの一般的な製造工程は、
造塊→均質化熱処理→熱間圧延→冷間圧延→必要に応じ
て仕上げ焼鈍(部分焼鈍)の工程により、建築用板材
(板厚:1〜6mm)を製造し、この板材をカーテンウ
オールメーカにて、所定の大きさに切断し、端部を曲加
工した後、塗装又は陽極酸化等の表面処理が行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】建築用板材について
は、近年、耐食性、耐候性、耐汚染性等の点から、フッ
素樹脂塗料等の高温焼付塗装が増加している。しかしA
1100材では、この高温焼付処理(通常、240〜2
60℃)によって材料強度が大きく低下し、強度設計上
必要とされる耐力値(95N/mm)を満足出来ない
問題があった。又図1(イ)に示すようにパネル材1を
曲げ加工(内側半径〔R〕=0°曲げ)した際、曲げ加
工した内側2が内側半径R=0゜に曲がり、かつその外
側3にクラックや肌荒れがない曲げ部が理想的であるの
に対して、A3003材では、図1(ロ)に示すように
クラック4が入ったり、肌荒れが生ずる欠陥があり、又
図1(ハ)に示すように内側2がシャープに曲がらない
(R=n)という問題もあった。更にいずれの材料にお
いても、高温焼付塗装の際、板の強度及び平坦性が変化
するという問題があった。ここでいう平坦性とは、板が
高温焼付塗装された場合、板の内部応力が開放されて、
板にそりや曲がりが発生し、平坦の程度が変わってくる
ことをいう。建築用パネルには、この平坦性よいこと
が要求される。本発明は、従来のこれらの問題(高温焼
付塗装後の強度及びその安定性の問題、平坦性の問
題、曲げ加工性の問題)を解決すべく鋭意検討した結
果なされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本願発明は、Mn
0.8〜1.5%(重量%、以下同じ)およびMg0.
5〜1.5%を含有し、残部がAlおよび不可避的不純
物よりなるアルミニウム合金を溶解鋳造した鋳塊を、均
質化熱処理後熱間圧延、冷間圧延し、その後中間焼鈍し
て圧延率15〜25%で冷間圧延し、その後260〜3
00°Cで最終熱処理することを特徴とする建築パネル
用Al−Mn−Mg系合金板の製造方法である。
【0005】
【作用】次に本発明方法を、上記の如くする理由につい
て説明する。Al合金をAl−Mn−Mg系合金と限定
したのは、A1100のごとく純Al系、A3003の
ごとくAl−Mn系合金では強度が不足するためAl−
Mn−Mg系合金とした。この場合Mnは0.8〜1.
5wt%、Mgは0.5〜1.5wt%が望ましい。夫
々、下限未満では所定の強度が得られなく、上限を超え
ると粗大な金属間化合物が晶出し表面欠陥となったり、
圧延が困難となるからである。なお必要に応じて、強度
等の向上を目的としてCu、Crを0.25wt%以下
添加してもよい。又結晶粒の微細化を目的としてTi
0.05wt%以下、B0.005wt%以下を添加し
てもよい。又Fe、Si、Zn等の不純物は一般のAl
地金に含有されている程度は、本発明に影響はない。
【0006】このような合金鋳塊は常法に従って均質化
熱処理、続いて熱間圧延して板厚4〜6mmとする。均
質化熱処理は480〜620℃×2〜5時間、熱間圧延
は500〜300℃で行うのが普通である。次にこれを
常法に従って冷間圧延した後焼鈍する。冷間圧延は20
%以上が好ましい。これ未満では材料がよく練られない
からである。焼鈍は通常320〜400℃程度で1〜3
時間実施される。
【0007】次にこれを圧延率15〜25%で冷間圧延
する。この冷間圧延で所定の強度を得るためである。1
5%未満では強度が低く、25%を超えると高温焼付塗
装後の強度と平坦性が不安定であり、又曲げ加工性が劣
るためである。次にこの冷間圧延板を260〜300℃
で最終熱処理する。この熱処理は、高温焼付塗装による
強度と平坦性を安定させるためと曲げ加工性を向上させ
るためである。260℃未満ではこれらの特性が得られ
なく、又300℃を超えると所定の強度が得られないか
らである。なお熱処理時間はこの温度範囲で1〜3時間
実施するのが望ましい。以上述べた方法で製造されたA
l合金板は、曲げ加工性に優れ、高温焼付塗装後の強度
(耐力)も90N/mm2 以上であり、又高温焼付塗装
前後の強度及び平坦性も殆ど変化がなく安定しており、
建築用パネル材として優れた特性を有している。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例を、従来例、比較例とと
もに説明する。 〔実施例1〕本発明に係るAl−Mn−Mg系合金とし
て表1に示す組成の合金及び従来合金としてA1100
合金(Al−0.15wt%Cu合金)、A3003合
金(Al−1.2wt%Mn−0.15wt%Cu合
金)を溶解鋳造し、厚さ600mm×幅2200mm×
長さ4000mmの鋳塊とした。これを両面(片面につ
き10mm)面削して均質化熱処理をおこなった。これ
を500〜300℃で熱間圧延して板厚を5.0mmと
した。
【0009】これ以降については、各材料は以下の如く
製造した。 ・本発明に係るAl−Mn−Mg合金板材 熱間圧延→冷間圧延 →中間焼鈍 →冷間圧延 板厚4.2mm 360℃×2H 板厚3.0mm →最終熱処理 280℃×2H ・従来材A1100−H14板材 熱間圧延→冷間圧延 板厚3.0mm ・従来材A3003−H24板材 熱間圧延→冷間圧延 →仕上げ焼鈍(部分焼鈍) 板厚3.0mm 255℃×3H
【0010】これらの板材について、引張試験(耐力値
を測定)、図1.イ に示す曲げ試験、平坦性試験を行っ
た。なお、曲げ加工試験は、図1.イに示すように内側
半径R=0°に曲げた場合、表面のクラック、肌荒れの
有無、内側がシャープに曲げられるかどうかで判定した
(○良好なもの、△肌荒れのあるもの、シャープに曲が
らないもの、×クラックを生ずるもの)。また平坦性の
試験は、常磐上に3mm×2500mm×2500mm
の板をおき常磐と板との最大スキマ(mm)を測定し、
1mm以下を合格、1mmを超えるものを不合格とし
た。これらの結果を表1に示した。又これらの板につい
て、フッ素系の樹脂を焼付塗装(焼付塗装条件:250
℃×20分)した。これらの板について引張試験(耐力
値を測定)、板の平坦性について測定した。これらの結
果を表1に示した。
【0011】
【表1】
【0012】表1から、明らかな如く本発明材は、曲げ
加工性に優れ、高温焼付塗装後の強度(耐力90N/m
2 以上)も優れ、又高温焼付塗装前後の強度及び平坦
性も安定しており且つ平坦性そのものも優れていること
がわかる。
【0013】〔実施例2〕実施例1の本発明に係るN
o.1のAl−Mn−Mg合金について、表2の如く冷
間圧延率と最終熱処理条件が本発明の範囲内の板と範囲
外の板を製造し、試験した。他の板の製造条件と試験方
法は実施例1と同様である。これらの試験結果を表2に
示す。
【0014】
【表2】
【0015】表2から明らかな如く、本発明の製造方法
によるものは、曲げ加工性、高温焼付塗装前後の強度、
平坦性に優れていることがわかる。
【0016】
【発明の効果】このように本発明法によれば、従来の建
築パネル用板材に比較して、特に強度(耐力)と曲げ加
工性に優れ、高温焼付塗装前後の強度(耐力)と平坦性
も変化しなく安定しており、且つ建築パネルに要求され
る平坦性そのものにも優れており、大型建築パネル用板
材として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る曲げ加工についての説明図であ
り、(イ)は正常な状態、(ロ)は表面にクラックが発
生した状態、(ハ)はシャープに曲がらない状態を示
す。
【符号の説明】
1 板 2 内側半径R=0°部 3 曲げ表面部 4 クラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 630 C22F 1/00 630K 672 672 682 682 683 683 685 685Z 686 686Z 691 691B 694 694A (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22F 1/04 B21B 3/00 C22C 21/00 E04C 2/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mn0.8〜1.5%(重量%、以下同
    じ)およびMg0.5〜1.5%を含有し、残部がAl
    および不可避的不純物よりなるアルミニウム合金を溶解
    鋳造した鋳塊を、均質化熱処理後熱間圧延、冷間圧延
    し、その後中間焼鈍して圧延率15〜25%で冷間圧延
    し、その後260〜300°Cで最終熱処理することを
    特徴とする建築パネル用Al−Mn−Mg系合金板の製
    造方法。
JP6148236A 1994-06-29 1994-06-29 建築パネル用Al−Mn−Mg系合金板の製造方法 Expired - Lifetime JP2813549B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6148236A JP2813549B2 (ja) 1994-06-29 1994-06-29 建築パネル用Al−Mn−Mg系合金板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6148236A JP2813549B2 (ja) 1994-06-29 1994-06-29 建築パネル用Al−Mn−Mg系合金板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0813108A JPH0813108A (ja) 1996-01-16
JP2813549B2 true JP2813549B2 (ja) 1998-10-22

Family

ID=15448298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6148236A Expired - Lifetime JP2813549B2 (ja) 1994-06-29 1994-06-29 建築パネル用Al−Mn−Mg系合金板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2813549B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6362836A (ja) * 1986-09-03 1988-03-19 Sky Alum Co Ltd 高強度耐熱性アルミニウム合金圧延板およびその製造方法
JPH04107237A (ja) * 1990-08-25 1992-04-08 Kobe Steel Ltd 耐食性に優れたキャンエンド用Al合金板及びその製造方法
JP3241064B2 (ja) * 1991-07-05 2001-12-25 住友軽金属工業株式会社 耐軟化性に優れた飲料缶蓋用アルミニウム合金硬質板の製造方法
JP3201783B2 (ja) * 1991-07-31 2001-08-27 住友軽金属工業株式会社 強度と成形性に優れたアルミニウム合金硬質板の製造方法
JP3278119B2 (ja) * 1992-10-07 2002-04-30 株式会社神戸製鋼所 成形性及び焼付硬化性に優れたAl−Mg−Si系合金板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0813108A (ja) 1996-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6033346A (ja) 熱交換器用フィン材もしくはブレ−ジングシ−トの製造方法
JP2004010982A (ja) 曲げ加工性とプレス成形性に優れたアルミニウム合金板
JP2000282163A (ja) 張出し成形性及び曲げ成形性に優れたAl−Mg−Si系合金板
JP2813549B2 (ja) 建築パネル用Al−Mn−Mg系合金板の製造方法
JP3210419B2 (ja) フランジ成形性に優れたdi缶用アルミニウム合金板およびその製造方法
JPH11241136A (ja) 高耐食性アルミニウム合金並びにその複合材及び製造方法
JP2019099868A (ja) ろう付用アルミニウム合金板材及びその製造方法
JPS58224156A (ja) ドロ−レスフイン用アルミニウム合金薄板の製造法
JPH11350058A (ja) 成形性及び焼き付け硬化性に優れるアルミニウム合金板及びその製造方法
JP3993155B2 (ja) 強度と曲げ加工性に優れた樹脂塗装建材用アルミニウム合金熱延板の製造方法
JP3274808B2 (ja) 強度と曲げ加工性に優れた樹脂塗装建材用アルミニウム合金圧延板の製造方法
JPH07166285A (ja) 焼付硬化型Al合金板及びその製造方法
CN111705243A (zh) 一种中空玻璃铝隔条用铝合金带材及其制备方法
JPS62211360A (ja) 耐食性に優れた熱交換器用Al合金管材の製造方法
JP3993154B2 (ja) 強度と曲げ加工性に優れた樹脂塗装建材用アルミニウム合金熱延板の製造方法
JP5021905B2 (ja) 塗装屋根材用アルミニウム合金圧延板およびその製造方法
JPH0813107A (ja) 建築パネル用Al−Mn−Mg系合金板の製造方法
EP1233079A1 (en) Cold reduced enamelling steel sheet and an enamelled structure comprising a component of such a steel sheet
JPH0931614A (ja) 熱交換器用アルミニウム合金製高強度高耐熱性フィン材の製造方法
JPH11302763A (ja) 耐応力腐食割れ性に優れる高強度アルミニウム合金
JP2002173725A (ja) リフレアー成形性に優れたアルミニウム合金フィン材とその製造方法
JPH10168522A (ja) 耐爪とび性に優れたほうろう用冷延鋼板の製造方法
JPH04143235A (ja) 成形加工性に優れた高強度α型チタン合金
CN117187636A (zh) 一种高强度高弯曲性能5052铝合金冷轧板带材的生产方法
JP3857583B2 (ja) サッシスクラップを用いた塗装建材用アルミニウム合金圧延板調質材およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070807

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080807

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080807

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090807

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100807

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100807

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130807

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term