JP2808555B2 - 積層鉄心の製造方法及びその装置 - Google Patents
積層鉄心の製造方法及びその装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、帯状鋼板を間欠的に移送させつつ順次各種
プレス加工を施して打抜鋼板を順次形成し、これらの打
抜鋼板を形成された順に積層して積層鉄心を構成する積
層鉄心の製造方法及びその装置に関するものである。 [従来の技術] この種の積層鉄心は多種存在するが、以下その一例と
して回転電機の電機子鉄心に用いられる星形の積層鉄心
について述べる。第3図は星形の積層鉄心1の一例を示
したもので、この積層鉄心1は星形に形成された打抜鋼
板2を複数枚積層したものからなっている。各打抜鋼板
2は、中央に回転軸固定孔部2aを有する環状部分と、外
環状部分の外周から放射状に突出して延びる複数の巻線
巻装部分2b,2b…と、各巻線巻装部分2bの外端に形成さ
れた磁極面部2cと、隣接する巻線巻装部分2b,2b間の巻
線用スロット2dとを有している。このような打抜鋼板2
を複数枚積層して形成した積層鉄心1の隣接する打抜鋼
板2どうしは、第7図に示すように、係止凹部2e又は係
止孔2fと係止凸部2gとの嵌め合せにより位置決めされて
いる。 このように構成される積層鉄心1は、第5図及び第6
図に示されているように、帯状鋼板3をプレス機械(図
示せず。)に同ピッチで間欠的に順次移送させつつ該帯
状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aに順次打抜き加工等の各
種のプレス加工を施して打抜鋼板2を形成し、該打抜鋼
板2を形成された順に積層することにより形成される。
そのため、従来の製造装置は、帯状鋼板3を順次間欠的
に移送したときに、帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3a,3
a,…に順次プレス加工を施す第1ステージAから第5ス
テージEまでの加工ステージを有するプレス機械を備え
ている。 このプレス機械はポンチ4とダイス5とを有し、ポン
チ4は順次間欠的に移送される帯状鋼板3に向ってその
間欠送り毎に下降する第1のポンチホルダ6と、積層鉄
心1の下端に位置する打抜鋼板2を形成する帯状鋼板3
の打抜鋼板形成部分3aに係止孔2fを形成するときに第1
のポンチホルダ6と一緒に帯状鋼板3に向って下降しそ
れ以外のときには上方の退避位置に停止している第2の
ポンチホルダ7とからなっている。 第1のポンチホルダ6にはダイス5に向かって延びる
ポンチ本体群8が支持され、ポンチ本体群8とダイス5
との間には、第1のポンチホルダ6が下降してポンチ本
体群8が帯状鋼板3に当接する前に該帯状鋼板3を押え
るストリッパ9が配置されている。 ポンチ本体群8は第1ステージAから第5ステージE
までの各加工ステージで間欠的に移送される帯状鋼板3
の打抜鋼板形成部分3a,3a,…に同時にプレス加工を施す
ようになっている。 第1のポンチホルダ6の第1ステージAに位置する部
分には、パイロット孔3bを開ける2本のパイロットポン
チ本体8aが支持され、ダイス5の各パイロットポンチ本
体8aに対向する位置には、ガイドポスト用のパイロット
ダイス孔5aが形成されている。 第1のポンチホルダ6の第2ステージBに位置する部
分には、帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aに回転軸固定
孔部2aを開ける孔開け用ポンチ本体8bが支持され、ダイ
ス5の孔開け用ポンチ本体8bに対向する位置には、孔開
け用ダイス孔5bが形成されている。 第2ステージBには更に第2のポンチホルダ7が配置
されており、この第2のポンチホルダ7には積層鉄心1
の下端に位置する打抜鋼板2に係止孔2fを開けるときに
だけ第1のポンチホルダ6と一緒に下降動作をする複数
の孔開け用ポンチ本体7aが設けられている。第2のポン
チホルダ7は第1のポンチホルダ6に形成された凹部10
内に収納されるようになっている。ダイス5の第2ステ
ージBに位置する部分には、複数の孔開け用ポンチ本体
7aにそれぞれ対応する複数の孔開け用ダイス孔11aが形
成されている。 第1のポンチホルダ6の第2ステージBに位置する部
分にはまた、2本のガイドポスト(図示せず。)が支持
され、ダイス5には各ガイドポストが挿入されるガイド
孔(図示せず。)が形成されている。これらのガイドポ
ストは第1ステージAのパイロットポンチ本体8aにより
帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aに開けられたパイロッ
ト孔3bに挿入されて、該帯状鋼板3の第2ステージBに
おける位置決めを行う。 第1のポンチホルダ6の第3ステージCに位置する部
分には、打抜鋼板2の巻線用スロット2dを形成する窓部
3cを帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aに打抜き成形する
複数の第1の打抜き用ポンチ本体8cが支持され、ダイス
5には、複数の第1の打抜き用ポンチ本体8cにそれぞれ
対応する複数の第1の打抜き用ダイス孔5cが形成されて
いる。第3ステージCにおいても第1のポンチホルダ6
に2本のガイドポスト(図示せず。)が支持され、ダイ
ス5には2本のガイドポストにそれぞれ対応するガイド
孔(図示せず。)が形成されている。 第1のポンチホルダ6の第4ステージDに位置する部
分には、各打抜鋼板2に係止凹部2e及び係止凸部2gを形
成するための複数のエンボス加工用ポンチ本体8dが支持
されている。これら複数のエンボス加工用ポンチ本体8d
は、第2ステージBの複数の孔開け用ポンチ本体7aに相
応する位置にそれぞれ設けられている。 ダイス5の第4ステージDに位置する部分には、複数
のエンボス加工用ポンチ本体8dにそれぞれ対応する複数
のエンボス加工用ダイス孔5dがそれぞれ形成されてい
る。第4ステージDにおいても同様に第1のポンチホル
ダ6に2本のガイドポストが支持され、ダイス5に2個
のガイド孔がそれぞれ形成されている。 第1のポンチホルダ6の第5ステージEに位置する部
分には、第3ステージCで窓部3cが打抜かれた帯状鋼板
3の打抜鋼板形成部分3aから打抜鋼板2の磁極面部2cを
打抜いて帯状鋼板3から打抜鋼板2を抜き取る円形の第
2の打抜き用ポンチ本体8eが支持されている。ダイス5
の第5ステージEに位置する部分には、第2の打抜き用
ポンチ本体8eに対応する円形の第2の打抜用ダイス孔5e
が形成されている。第5ステージEにおいても第2ステ
ージBないし第4ステージDの同様に2本のガイドポス
ト及び該ガイドポストに対応するガイド孔がそれぞれ第
1のポンチホルダ6及びダイス5に設けられている。各
パイロットポンチ本体8a、孔開け用ポンチ本体8b、各孔
開け用ポンチ本体7a、各第1の打抜き用ポンチ本体8c、
各エンボス加工用ポンチ本体8d、第2の打抜き用ポンチ
本体8e及び第2ステージBから第5ステージEまでの各
ガイドポストはストリッパ9を上下動自在に貫通した状
態で設けられている。 このような製造装置を用いて行う従来の積層鉄心1の
製造方法を第5図ないし第7図を参照して説明する。従
来の製造方法では、プレス機械のストリッパ9とダイス
5との間に帯状鋼板3のそれぞれの打抜鋼板形成部分3a
を供給して該帯状鋼板3に各ステージでのプレス加工を
同時に行い、帯状鋼板3を1ステージ分の距離ずつ間欠
的に移送させつつ第1ステージAないし第5ステージE
で順次プレス加工を行う。帯状鋼板3の各打抜鋼板形成
部分3aには、ステージAないしEでプレス加工が重ねて
実施される。 次に、各ステージで行われるプレス加工について説明
する。プレス機械に帯状孔3が供給されると、第1ステ
ージAでは帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aにパイロッ
ト孔3b(斜線部分)を形成する。第1ステージAでのプ
レス加工が終了して次に帯状鋼板3が1ステージ分に相
当する距離(1ピッチ)だけ移送されると、第1ステー
ジAで加工された打抜鋼板形成部分3aが第2ステージB
に達する。第2ステージBではパイロット孔3bにガイド
ポスト(図示せず。)を挿入して打抜鋼板形成部分3aの
位置決めを行うと共に該打抜鋼板形成部分3aに回転軸固
定孔部2aを形成する。このようにガイドポストをパイロ
ット孔3bに挿入して打抜鋼板形成部分3aの位置決めを行
うのは、以降の各ステージでも同様である。 第2ステージBではまた、第2のポンチホルダ7を第
1のポンチホルダ6と同期させて下降させることによ
り、積層鉄心1の下端に位置することになる打抜鋼板2
のみに複数の係止孔2fを形成する。この第2ステージB
において、積層鉄心1の下端に位置する打抜鋼板2以外
の打抜鋼板2を形成する場合には、第2のポンチホルダ
7の各孔開け用ポンチ本体7aが、ダイス5から離れた退
避位置に退避した状態で停止している。 第2ステージBでの加工が終了して次に帯状鋼板3が
1ピッチ移送されると、第2ステージBで加工された打
抜鋼板形成部分3aが第3ステージCに達し、第3ステー
ジCでは、打抜鋼板形成部分3aに複数の巻線用スロット
2gを形成する窓部3c(斜線部分)を打抜いて巻線巻装部
分2bの輪郭の一部を形成する。 第3ステージCでの加工が終了した後帯状鋼板3が1
ピッチ移送されると、第3ステージCで加工された打抜
鋼板形成部分3aが第4ステージDに達する。第4ステー
ジDにおいては、打抜鋼板形成部分3aに係止凹部2eと係
止凸部2g(斜線部分)とをエンボス加工により形成す
る。第2ステージBで係止孔2fを形成した部分がこの第
4ステージDに移動してきたときには、打抜鋼板形成部
分3aに既に形成されている各係止孔2fに各エンボス加工
ポンチ本体8dが挿入されて空の加工が行われる。 第4ステージDでの加工が終了した後帯状鋼板3が1
ピッチ移送されると、第4ステージDで加工された打抜
鋼板形成部分3aが第5ステージEに達する。第5ステー
ジEでは、第3ステージCで打抜かれた各窓部3c間に位
置する打抜鋼板2の磁極面部2cを切断して星形の打抜鋼
板2(斜線部分)を帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aか
ら抜き取る。この加工は、後に続く帯状鋼板3の各打抜
鋼板形成部分3aに対しても順次同様に行われる。 第7図に示すように、最初に第2ステージBで複数の
係止孔2fが形成された打抜鋼板2が第5ステージEから
出た所で、該打抜鋼板を位置決めする。次に第4ステー
ジDで複数の係止凹部2eと係止凸部2gとが形成された打
抜鋼板2が第5ステージEを出た所で、該打抜鋼板を最
初の打抜鋼板2の上に積層すると共に係止孔2fに積層し
た打抜鋼板の係止凸部2gを嵌合させる。続いて同様に第
4ステージDで係止凹部2eと係止凸部2gとが形成された
打抜き鋼板の係止凸部2gを既に積層されている打抜鋼板
2の係止凹部2eに嵌合させ、所定枚数の打抜き鋼板が積
層されたところで、その積層体を押圧することにより各
打抜鋼板2を隣接する打抜鋼板に結合して積層鉄心1を
形成する。次に積層鉄心1の巻線巻装部12を樹脂絶縁被
膜13でコーティングして該被膜13の上から巻線14を巻回
する。 [発明が解決しようとする課題] 従来の製造方法では、上記のように、打抜鋼板2の特
に巻線巻装部分2bをそれぞれ同一方向から打抜いてそれ
らを順次積層して積層鉄心1を形成し、次いで積層鉄心
1の巻線巻装部12を樹脂絶縁被膜13でコーティングして
該被膜13の上から巻線14を巻装していた。しかしながら
このような方法によると、第7図に示したように、積層
鉄心1の下端に位置する打抜鋼板2の巻線巻装部分2bの
打抜き加工時に下向きに生じる打抜きバリaが積層鉄心
の下端の角部から突出することになり、この打抜きバリ
aにより、巻線14を巻装した際に樹脂絶縁被膜13が破損
されて、絶縁破壊が生ずるという問題があった。 従来は、この絶縁破壊を無くすために、打抜きバリa
にショットブラスト加工を施したり、面押し加工を施し
たりして樹脂絶縁被膜13の破損を防ぐようにしていた
が、これらの加工を施すと工数が多くなるため、コスト
が高くなるのを避けられなかった。特に打抜きバリaに
面押し加工を施す方法をとると、積層鉄心1の形が崩れ
るため、それを修正する工程が新たに必要になり、面倒
であった。 更に、積層鉄心1の下端に位置する打抜鋼板2を反転
させてその打抜きバリaを鉄心の上端側に向けることに
より、鉄心の積層方向の下端の角部から打抜きバリaを
突出させないようにする方法まあるが、この方法でも、
積層鉄心の下端の打抜鋼板2を反転させる工程が増える
ため、工数が多くなってコストの上昇を招くことに変り
はなった。。 本発明の目的は、加工工数を削減して、しかも打抜き
バリにより絶縁破壊が生じるおそれをなくした積層鉄心
の製造方法及び該製造方法を実施するために用いる製造
装置を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 本発明の製造方法を、その実施例を示す第1図ないし
第4図を参照して説明する。本発明の方法は、帯状鋼板
3を間欠的に移送させつつ順次各種のプレス加工を施す
ことにより巻線巻装部分2bを有する複数の打抜鋼板2,2,
…を順次形成して該複数の打抜鋼板を形成された順に積
層し、複数の打抜鋼板を積層する過程で隣り合う打抜鋼
板2,2の一方に形成された係止凹部2eまたは係止孔2fと
他方に形成された係止凸部2gとを嵌合させることにより
複数の打抜鋼板を結合して積層鉄心1を構成する積層鉄
心の製造方法であって、本発明においては、積層鉄心1
の積層方向の少なくとも下端に位置する打抜鋼板2を打
抜く際には該打抜鋼板の輪郭の内側を打抜き、積層鉄心
1の積層方向の少なくとも上端に位置する打抜鋼板2の
少なくとも巻線巻装部分を打抜く際には該巻線巻装部分
の輪郭の外側を打抜くことを特徴としている。 本願の第2の発明は上記の方法を実施する製造装置で
あって、順次間欠的に移送される帯状鋼板3に向ってそ
の間欠送り毎に下降する第1のポンチホルダ6及び積層
鉄心1の下端に位置する打抜鋼板2を形成する帯状鋼板
3の打抜鋼板形成部分3aに前記係止孔2fを形成するとき
と積層鉄心1の少なくとも上端に位置する打抜鋼板2を
形成する帯状鋼板を打抜鋼板形成部分3aから巻線巻装部
分の輪郭の外側を打抜くときとに第1のポンチホルダ6
と一緒に帯状鋼板3に向って下降し、それ以外のときに
は上方の退避位置に停止している第2のポンチホルダ7
を有するポンチと、両ポンチホルダ6,7に対向するよう
に配置されているダイス5とを備えている。 第1のポンチホルダ6には、帯状鋼板3の打抜鋼板形
成部分3aに係止凹部2eと係止凸部2gとを形成するエンボ
ス加工用ポンチ本体8dと、積層鉄心1の積層方向の少な
くとも下端に位置する打抜鋼板2を形成する帯状鋼板3
の打抜鋼板形成部分3aから該下端に位置する打抜鋼板2
の輪郭の内側を打抜く第2の打抜き用ポン本体8eとが支
持され、第2のポンチホルダ7には、下端に位置する打
抜鋼板2を形成する帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aに
係止孔2fを開ける孔開け用ポンチ本体7aと、積層鉄心1
の積層方向の少なくとも上端に位置する打抜鋼板2を形
成する帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aから該上端に位
置する打抜鋼板2の巻線巻装部分の輪郭の外側を打抜く
第1の打抜き用ポンチ本体8cとが支持されている。そし
て、孔開け用ポンチ7aはエンボス加工用ポンチ本体8dよ
り前方の加工位置に配置され、エンボス加工用ポンチ8d
は第2の打抜き用ポンチ本体8eより前方の加工位置に配
置されている。また第1の打抜き用ポンチ本体8cは第2
の打抜き用ポンチ本体8eより前方の加工位置に配置さ
れ、ダイス5には第1のポンチホルダ6及び第2のポン
チホルダ7に支持された各ポンチ本体8a〜8e及び7aにそ
れぞれ対応するダイス孔5a〜5e及び11aが形成されてい
る。 [作用] 上記のように、積層鉄心の積層方向の少なくとも下端
に位置する打抜鋼板を打抜く際には該打抜鋼板の輪郭の
内側を打抜き、積層鉄心の積層方向の少なくとも上端に
位置する打抜鋼板の少なくとも巻線巻装部分を打抜き際
には該巻線巻装部分の輪郭の外側を打抜くようにする
と、積層鉄心の積層方向の上下両端に位置する打抜鋼板
の少なくとも巻線巻装部分に形成される打抜きバリが外
側に突出することがないため、巻線巻装部分に樹脂絶縁
被膜をコーティングして該被膜の上から巻線を巻装した
際に打抜きバリにより被膜が破損させられることがな
い。従って、従来のように打抜きバリに対して絶縁破壊
を防止するための特別な加工を施すことを必要とせず、
加工の工数を削減することができる。 特に第2の発明の製造装置のように、積層鉄心の少な
くとも下端に位置する打抜鋼板の輪郭の内側を打抜く第
2の打抜き用ポンチ本体を第1のポンチホルダに支持す
るとともに、積層鉄心の積層方向の少なくとも上端に位
置する打抜鋼板の巻線巻装部分の輪郭の外側を打抜く第
1の打抜き用ポンチ本体を第2のポンチホルダに支持
し、かつ第1の打抜き用ポンチ本体を第2の打抜き用ポ
ンチ本体より前の加工位置に配置すると、帯状鋼板の打
抜鋼板形成部分に順次プレス加工を施して形成した一連
の打抜鋼板を、最終加工位置で抜き取った後に順に積層
することにより、積層方向の両端の各角部の端縁部に打
ち抜きバリが存在しない積層鉄心を得ることができるた
め、積層鉄心の製造の自動化を容易に図ることができ
る。 [実施例] 以下、本発明の実施例を第1図ないし第4図を参照し
て詳細に説明する。なお、第1図ないし第4図において
第5図ないし第7図の各部と同一の部分または相当部分
にはそれぞれ同一の符号を付してある。 本発明の一実施例の製造装置の構成は第1図に示す通
りで、第3ステージC及び第5ステージEの構成に特徴
がある。 即ち、本実施例の製造装置の第3ステージCにおいて
は、積層鉄心1の積層方向の上端に位置する打抜鋼板2
を形成する帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aに複数の巻
線用スロット2dを形成する窓部3cを打抜くための複数の
第1の打抜き用ポンチ本体8cが配置されている。各第1
の打抜き用ポンチ本体8cは第1のポンチホルダ6を上下
動自在に貫通した状態で設けられて、それぞれの上端が
第2のポンチホルダ7に固着されている。ダイス5の第
3ステージCに位置する部分には、各第1の打抜き用ポ
ンチ本体8cに対応する第1の打抜き用ダイス孔5cが形成
されている。 第5ステージEに位置する第1のポンチホルダ6の第
5ステージEに位置する部分には、積層鉄心1の積層方
向の上端に位置する打抜鋼板2以外の全ての打抜鋼板2
を形成する帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aから、該打
抜鋼板2の複数の巻線巻装部分2bと複数の磁極面部2cと
を同時に打抜くための第2の打ち抜き用ポンチ本体8eが
支持されている。この第2の打抜き用ポンチ本体8eは、
打抜鋼板2の複数の巻線巻装部分2bの輪郭の内側と複数
の磁極面部2cの輪郭の内側(図の斜線部分)とを打ち抜
くように打抜鋼板2の形状に相応したほぼ星形の形状に
形成されている。ダイス5の第5ステージに位置する部
分には、第2の打抜き用ポンチ本体8eに対応する第2の
打抜き用ダイス孔5eが形成されている。 次に、上記実施例の製造装置を用いて行う本発明の製
造方法の特徴部分を第1図ないし第4図を参照して説明
する。本実施例では、第3ステージCにおいて、積層鉄
心1の上端に位置する打抜鋼板2を得るために、帯状鋼
板3の打抜鋼板形成部分3aから複数の巻線用スロット2d
を形成する複数の窓部3c(斜線部分)を打抜いて、巻線
巻装部分2bを形成する。この場合、鉄心の上端に位置す
る打抜鋼板2の巻線巻装部分2bは、その輪郭の外側(斜
線部分)が打抜かれるので、該巻線巻装部分2bの打抜き
バリは該打抜鋼板の下側に形成され、該打抜鋼板の上部
には打抜きダレb(第4図参照)が形成される。 他の打抜鋼板(積層鉄心の上端に位置する打抜鋼板以
外の打抜鋼板)2を得る帯状鋼板の打抜鋼板形成部分3a
が第3ステージCに位置したときには、各第1の打抜き
用ポンチ本体8cを上方の退避位置に退避させておいて空
の加工を行う。 また第5ステージEでは、積層鉄心1の上端の打抜鋼
板2以外の全ての打抜鋼板2を得るために帯状鋼板3の
打抜鋼板形成部分3aの輪郭の内側(斜線部分)を第2の
打抜き用ポンチ本体8eとダイス孔5eとで打抜いて、打抜
鋼板2を帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aから抜き取
る。この場合、打抜鋼板2の巻線巻装部分2bはその輪郭
の内側が打抜かれるので、該巻線巻装部分の打抜きバリ
aは第4図に示したように該打抜鋼板の上部に形成さ
れ、下部には打抜きダレbが形成される。また第3ステ
ージCで複数の窓部3cが打ち抜かれた打抜鋼板形成部分
3aが第5ステージEに供給された場合には、隣接する窓
部3c,3c間の磁極面部2cを切断して星形の打抜鋼板2を
打抜鋼板形成部分3aから抜き取る。 上記のようにして形成される一連の打抜鋼板2,2,…を
形成された順に積層して、隣り合う各2枚の打抜鋼板の
一方に設けられた係止孔2fまたは係止凹部2eと他方に設
けられた係止凸部2gとを嵌合させて積層鉄心1を構成す
ると、得られる積層鉄心1は、第4図に示すように、そ
の巻線巻装部12の積層方向の上端及び下端の角部の端縁
部が共に打抜きダレbで形成され、打抜鋼板2の打抜き
バリが外側に突出することがないため、巻線巻装部12に
樹脂絶縁被膜13をコーティングして該被膜13の上から巻
線14を巻装した際に樹脂絶縁被膜13が破損して絶縁破壊
を起すことがない。 なお上記実施例においては、孔開け用ポンチ本体7aと
第1の打抜き用ポンチ本体8cとを1つの第2のポンチホ
ルダ7に固着しているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、孔開け用ポンチ本体7aと第1の打抜き用ポ
ンチ本体8cとをそれぞれ2個のポンチホルダに個々に固
着して該2個のポンチホルダによって第2のポンチホル
ダを構成するようにしてもよい。この場合、積層鉄心1
の積層方向の下端に位置する打抜鋼板2以外の打抜鋼板
2を形成する帯状鋼板3の各打抜鋼板形成部分3aから窓
部3cを打抜くように第1の打抜き用ポンチ本体8cのポン
チホルダを動作させることができる。 また上記実施例においては、複数のダイス孔5a〜5e及
び11aが1個のダイス5に形成されているが、本発明は
これに限定されるものではなく、ダイス孔を複数のダイ
スに分けて形成するようにしてもよい。この場合、複数
のダイスをそれぞれ所定の位置に位置決め固定する必要
がある。 更に上記実施例においては、星形の積層鉄心1につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えばI型の積層鉄心にも適用することができる。 [発明の効果] 以上のように、本発明によれば、積層鉄心の積層方向
の少なくとも下端に位置する打抜鋼板を打抜く際には該
打抜鋼板の輪郭の内側を打抜き、積層鉄心の積層方向の
少なくとも上端に位置する打抜鋼板の少なくとも巻線巻
装部分を打抜く際には該巻線巻装部分の輪郭の外側を打
抜くようにしたので、一連の打抜鋼板を形成された順に
積層するだけで、積層方向の上下両端の角部に打抜きバ
リが存在しない積層鉄心を得ることができ、積層鉄心の
巻線巻装部分に樹脂絶縁被膜をコーティングして該被膜
の上から巻線を巻装した際に打抜きバリにより被膜が破
損させられるのを防ぐことができる。従って、打抜きバ
リに対して絶縁破壊を防止するための特別な加工を施す
ことを必要とせず、加工の工数を削減することができ
る。 特に第2の発明によれば、積層鉄心の少なくとも下端
に位置する打抜鋼板の輪郭の内側を打抜く第2の打抜き
用ポンチ本体を第1のポンチホルダに支持するととも
に、積層鉄心の積層方向の少なくとも上端に位置する打
抜鋼板の巻線巻装部分の輪郭の外側を打抜く第1の打抜
き用ポンチ本体を第2のポンチホルダに支持し、かつ第
1の打抜き用ポンチ本体は第2の打抜き用ポンチ本体よ
り前の加工位置に配置したので、帯状鋼板の打抜鋼板形
成部分に順次プレス加工を施して形成した一連の打抜鋼
板を、最終加工位置で抜き取った後に順に積層すること
により、積層方向の両端の各角部の端縁部に打ち抜きバ
リが存在しない積層鉄心を得ることができ、積層鉄心の
製造の自動化を容易に図ることができる。
プレス加工を施して打抜鋼板を順次形成し、これらの打
抜鋼板を形成された順に積層して積層鉄心を構成する積
層鉄心の製造方法及びその装置に関するものである。 [従来の技術] この種の積層鉄心は多種存在するが、以下その一例と
して回転電機の電機子鉄心に用いられる星形の積層鉄心
について述べる。第3図は星形の積層鉄心1の一例を示
したもので、この積層鉄心1は星形に形成された打抜鋼
板2を複数枚積層したものからなっている。各打抜鋼板
2は、中央に回転軸固定孔部2aを有する環状部分と、外
環状部分の外周から放射状に突出して延びる複数の巻線
巻装部分2b,2b…と、各巻線巻装部分2bの外端に形成さ
れた磁極面部2cと、隣接する巻線巻装部分2b,2b間の巻
線用スロット2dとを有している。このような打抜鋼板2
を複数枚積層して形成した積層鉄心1の隣接する打抜鋼
板2どうしは、第7図に示すように、係止凹部2e又は係
止孔2fと係止凸部2gとの嵌め合せにより位置決めされて
いる。 このように構成される積層鉄心1は、第5図及び第6
図に示されているように、帯状鋼板3をプレス機械(図
示せず。)に同ピッチで間欠的に順次移送させつつ該帯
状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aに順次打抜き加工等の各
種のプレス加工を施して打抜鋼板2を形成し、該打抜鋼
板2を形成された順に積層することにより形成される。
そのため、従来の製造装置は、帯状鋼板3を順次間欠的
に移送したときに、帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3a,3
a,…に順次プレス加工を施す第1ステージAから第5ス
テージEまでの加工ステージを有するプレス機械を備え
ている。 このプレス機械はポンチ4とダイス5とを有し、ポン
チ4は順次間欠的に移送される帯状鋼板3に向ってその
間欠送り毎に下降する第1のポンチホルダ6と、積層鉄
心1の下端に位置する打抜鋼板2を形成する帯状鋼板3
の打抜鋼板形成部分3aに係止孔2fを形成するときに第1
のポンチホルダ6と一緒に帯状鋼板3に向って下降しそ
れ以外のときには上方の退避位置に停止している第2の
ポンチホルダ7とからなっている。 第1のポンチホルダ6にはダイス5に向かって延びる
ポンチ本体群8が支持され、ポンチ本体群8とダイス5
との間には、第1のポンチホルダ6が下降してポンチ本
体群8が帯状鋼板3に当接する前に該帯状鋼板3を押え
るストリッパ9が配置されている。 ポンチ本体群8は第1ステージAから第5ステージE
までの各加工ステージで間欠的に移送される帯状鋼板3
の打抜鋼板形成部分3a,3a,…に同時にプレス加工を施す
ようになっている。 第1のポンチホルダ6の第1ステージAに位置する部
分には、パイロット孔3bを開ける2本のパイロットポン
チ本体8aが支持され、ダイス5の各パイロットポンチ本
体8aに対向する位置には、ガイドポスト用のパイロット
ダイス孔5aが形成されている。 第1のポンチホルダ6の第2ステージBに位置する部
分には、帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aに回転軸固定
孔部2aを開ける孔開け用ポンチ本体8bが支持され、ダイ
ス5の孔開け用ポンチ本体8bに対向する位置には、孔開
け用ダイス孔5bが形成されている。 第2ステージBには更に第2のポンチホルダ7が配置
されており、この第2のポンチホルダ7には積層鉄心1
の下端に位置する打抜鋼板2に係止孔2fを開けるときに
だけ第1のポンチホルダ6と一緒に下降動作をする複数
の孔開け用ポンチ本体7aが設けられている。第2のポン
チホルダ7は第1のポンチホルダ6に形成された凹部10
内に収納されるようになっている。ダイス5の第2ステ
ージBに位置する部分には、複数の孔開け用ポンチ本体
7aにそれぞれ対応する複数の孔開け用ダイス孔11aが形
成されている。 第1のポンチホルダ6の第2ステージBに位置する部
分にはまた、2本のガイドポスト(図示せず。)が支持
され、ダイス5には各ガイドポストが挿入されるガイド
孔(図示せず。)が形成されている。これらのガイドポ
ストは第1ステージAのパイロットポンチ本体8aにより
帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aに開けられたパイロッ
ト孔3bに挿入されて、該帯状鋼板3の第2ステージBに
おける位置決めを行う。 第1のポンチホルダ6の第3ステージCに位置する部
分には、打抜鋼板2の巻線用スロット2dを形成する窓部
3cを帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aに打抜き成形する
複数の第1の打抜き用ポンチ本体8cが支持され、ダイス
5には、複数の第1の打抜き用ポンチ本体8cにそれぞれ
対応する複数の第1の打抜き用ダイス孔5cが形成されて
いる。第3ステージCにおいても第1のポンチホルダ6
に2本のガイドポスト(図示せず。)が支持され、ダイ
ス5には2本のガイドポストにそれぞれ対応するガイド
孔(図示せず。)が形成されている。 第1のポンチホルダ6の第4ステージDに位置する部
分には、各打抜鋼板2に係止凹部2e及び係止凸部2gを形
成するための複数のエンボス加工用ポンチ本体8dが支持
されている。これら複数のエンボス加工用ポンチ本体8d
は、第2ステージBの複数の孔開け用ポンチ本体7aに相
応する位置にそれぞれ設けられている。 ダイス5の第4ステージDに位置する部分には、複数
のエンボス加工用ポンチ本体8dにそれぞれ対応する複数
のエンボス加工用ダイス孔5dがそれぞれ形成されてい
る。第4ステージDにおいても同様に第1のポンチホル
ダ6に2本のガイドポストが支持され、ダイス5に2個
のガイド孔がそれぞれ形成されている。 第1のポンチホルダ6の第5ステージEに位置する部
分には、第3ステージCで窓部3cが打抜かれた帯状鋼板
3の打抜鋼板形成部分3aから打抜鋼板2の磁極面部2cを
打抜いて帯状鋼板3から打抜鋼板2を抜き取る円形の第
2の打抜き用ポンチ本体8eが支持されている。ダイス5
の第5ステージEに位置する部分には、第2の打抜き用
ポンチ本体8eに対応する円形の第2の打抜用ダイス孔5e
が形成されている。第5ステージEにおいても第2ステ
ージBないし第4ステージDの同様に2本のガイドポス
ト及び該ガイドポストに対応するガイド孔がそれぞれ第
1のポンチホルダ6及びダイス5に設けられている。各
パイロットポンチ本体8a、孔開け用ポンチ本体8b、各孔
開け用ポンチ本体7a、各第1の打抜き用ポンチ本体8c、
各エンボス加工用ポンチ本体8d、第2の打抜き用ポンチ
本体8e及び第2ステージBから第5ステージEまでの各
ガイドポストはストリッパ9を上下動自在に貫通した状
態で設けられている。 このような製造装置を用いて行う従来の積層鉄心1の
製造方法を第5図ないし第7図を参照して説明する。従
来の製造方法では、プレス機械のストリッパ9とダイス
5との間に帯状鋼板3のそれぞれの打抜鋼板形成部分3a
を供給して該帯状鋼板3に各ステージでのプレス加工を
同時に行い、帯状鋼板3を1ステージ分の距離ずつ間欠
的に移送させつつ第1ステージAないし第5ステージE
で順次プレス加工を行う。帯状鋼板3の各打抜鋼板形成
部分3aには、ステージAないしEでプレス加工が重ねて
実施される。 次に、各ステージで行われるプレス加工について説明
する。プレス機械に帯状孔3が供給されると、第1ステ
ージAでは帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aにパイロッ
ト孔3b(斜線部分)を形成する。第1ステージAでのプ
レス加工が終了して次に帯状鋼板3が1ステージ分に相
当する距離(1ピッチ)だけ移送されると、第1ステー
ジAで加工された打抜鋼板形成部分3aが第2ステージB
に達する。第2ステージBではパイロット孔3bにガイド
ポスト(図示せず。)を挿入して打抜鋼板形成部分3aの
位置決めを行うと共に該打抜鋼板形成部分3aに回転軸固
定孔部2aを形成する。このようにガイドポストをパイロ
ット孔3bに挿入して打抜鋼板形成部分3aの位置決めを行
うのは、以降の各ステージでも同様である。 第2ステージBではまた、第2のポンチホルダ7を第
1のポンチホルダ6と同期させて下降させることによ
り、積層鉄心1の下端に位置することになる打抜鋼板2
のみに複数の係止孔2fを形成する。この第2ステージB
において、積層鉄心1の下端に位置する打抜鋼板2以外
の打抜鋼板2を形成する場合には、第2のポンチホルダ
7の各孔開け用ポンチ本体7aが、ダイス5から離れた退
避位置に退避した状態で停止している。 第2ステージBでの加工が終了して次に帯状鋼板3が
1ピッチ移送されると、第2ステージBで加工された打
抜鋼板形成部分3aが第3ステージCに達し、第3ステー
ジCでは、打抜鋼板形成部分3aに複数の巻線用スロット
2gを形成する窓部3c(斜線部分)を打抜いて巻線巻装部
分2bの輪郭の一部を形成する。 第3ステージCでの加工が終了した後帯状鋼板3が1
ピッチ移送されると、第3ステージCで加工された打抜
鋼板形成部分3aが第4ステージDに達する。第4ステー
ジDにおいては、打抜鋼板形成部分3aに係止凹部2eと係
止凸部2g(斜線部分)とをエンボス加工により形成す
る。第2ステージBで係止孔2fを形成した部分がこの第
4ステージDに移動してきたときには、打抜鋼板形成部
分3aに既に形成されている各係止孔2fに各エンボス加工
ポンチ本体8dが挿入されて空の加工が行われる。 第4ステージDでの加工が終了した後帯状鋼板3が1
ピッチ移送されると、第4ステージDで加工された打抜
鋼板形成部分3aが第5ステージEに達する。第5ステー
ジEでは、第3ステージCで打抜かれた各窓部3c間に位
置する打抜鋼板2の磁極面部2cを切断して星形の打抜鋼
板2(斜線部分)を帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aか
ら抜き取る。この加工は、後に続く帯状鋼板3の各打抜
鋼板形成部分3aに対しても順次同様に行われる。 第7図に示すように、最初に第2ステージBで複数の
係止孔2fが形成された打抜鋼板2が第5ステージEから
出た所で、該打抜鋼板を位置決めする。次に第4ステー
ジDで複数の係止凹部2eと係止凸部2gとが形成された打
抜鋼板2が第5ステージEを出た所で、該打抜鋼板を最
初の打抜鋼板2の上に積層すると共に係止孔2fに積層し
た打抜鋼板の係止凸部2gを嵌合させる。続いて同様に第
4ステージDで係止凹部2eと係止凸部2gとが形成された
打抜き鋼板の係止凸部2gを既に積層されている打抜鋼板
2の係止凹部2eに嵌合させ、所定枚数の打抜き鋼板が積
層されたところで、その積層体を押圧することにより各
打抜鋼板2を隣接する打抜鋼板に結合して積層鉄心1を
形成する。次に積層鉄心1の巻線巻装部12を樹脂絶縁被
膜13でコーティングして該被膜13の上から巻線14を巻回
する。 [発明が解決しようとする課題] 従来の製造方法では、上記のように、打抜鋼板2の特
に巻線巻装部分2bをそれぞれ同一方向から打抜いてそれ
らを順次積層して積層鉄心1を形成し、次いで積層鉄心
1の巻線巻装部12を樹脂絶縁被膜13でコーティングして
該被膜13の上から巻線14を巻装していた。しかしながら
このような方法によると、第7図に示したように、積層
鉄心1の下端に位置する打抜鋼板2の巻線巻装部分2bの
打抜き加工時に下向きに生じる打抜きバリaが積層鉄心
の下端の角部から突出することになり、この打抜きバリ
aにより、巻線14を巻装した際に樹脂絶縁被膜13が破損
されて、絶縁破壊が生ずるという問題があった。 従来は、この絶縁破壊を無くすために、打抜きバリa
にショットブラスト加工を施したり、面押し加工を施し
たりして樹脂絶縁被膜13の破損を防ぐようにしていた
が、これらの加工を施すと工数が多くなるため、コスト
が高くなるのを避けられなかった。特に打抜きバリaに
面押し加工を施す方法をとると、積層鉄心1の形が崩れ
るため、それを修正する工程が新たに必要になり、面倒
であった。 更に、積層鉄心1の下端に位置する打抜鋼板2を反転
させてその打抜きバリaを鉄心の上端側に向けることに
より、鉄心の積層方向の下端の角部から打抜きバリaを
突出させないようにする方法まあるが、この方法でも、
積層鉄心の下端の打抜鋼板2を反転させる工程が増える
ため、工数が多くなってコストの上昇を招くことに変り
はなった。。 本発明の目的は、加工工数を削減して、しかも打抜き
バリにより絶縁破壊が生じるおそれをなくした積層鉄心
の製造方法及び該製造方法を実施するために用いる製造
装置を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 本発明の製造方法を、その実施例を示す第1図ないし
第4図を参照して説明する。本発明の方法は、帯状鋼板
3を間欠的に移送させつつ順次各種のプレス加工を施す
ことにより巻線巻装部分2bを有する複数の打抜鋼板2,2,
…を順次形成して該複数の打抜鋼板を形成された順に積
層し、複数の打抜鋼板を積層する過程で隣り合う打抜鋼
板2,2の一方に形成された係止凹部2eまたは係止孔2fと
他方に形成された係止凸部2gとを嵌合させることにより
複数の打抜鋼板を結合して積層鉄心1を構成する積層鉄
心の製造方法であって、本発明においては、積層鉄心1
の積層方向の少なくとも下端に位置する打抜鋼板2を打
抜く際には該打抜鋼板の輪郭の内側を打抜き、積層鉄心
1の積層方向の少なくとも上端に位置する打抜鋼板2の
少なくとも巻線巻装部分を打抜く際には該巻線巻装部分
の輪郭の外側を打抜くことを特徴としている。 本願の第2の発明は上記の方法を実施する製造装置で
あって、順次間欠的に移送される帯状鋼板3に向ってそ
の間欠送り毎に下降する第1のポンチホルダ6及び積層
鉄心1の下端に位置する打抜鋼板2を形成する帯状鋼板
3の打抜鋼板形成部分3aに前記係止孔2fを形成するとき
と積層鉄心1の少なくとも上端に位置する打抜鋼板2を
形成する帯状鋼板を打抜鋼板形成部分3aから巻線巻装部
分の輪郭の外側を打抜くときとに第1のポンチホルダ6
と一緒に帯状鋼板3に向って下降し、それ以外のときに
は上方の退避位置に停止している第2のポンチホルダ7
を有するポンチと、両ポンチホルダ6,7に対向するよう
に配置されているダイス5とを備えている。 第1のポンチホルダ6には、帯状鋼板3の打抜鋼板形
成部分3aに係止凹部2eと係止凸部2gとを形成するエンボ
ス加工用ポンチ本体8dと、積層鉄心1の積層方向の少な
くとも下端に位置する打抜鋼板2を形成する帯状鋼板3
の打抜鋼板形成部分3aから該下端に位置する打抜鋼板2
の輪郭の内側を打抜く第2の打抜き用ポン本体8eとが支
持され、第2のポンチホルダ7には、下端に位置する打
抜鋼板2を形成する帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aに
係止孔2fを開ける孔開け用ポンチ本体7aと、積層鉄心1
の積層方向の少なくとも上端に位置する打抜鋼板2を形
成する帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aから該上端に位
置する打抜鋼板2の巻線巻装部分の輪郭の外側を打抜く
第1の打抜き用ポンチ本体8cとが支持されている。そし
て、孔開け用ポンチ7aはエンボス加工用ポンチ本体8dよ
り前方の加工位置に配置され、エンボス加工用ポンチ8d
は第2の打抜き用ポンチ本体8eより前方の加工位置に配
置されている。また第1の打抜き用ポンチ本体8cは第2
の打抜き用ポンチ本体8eより前方の加工位置に配置さ
れ、ダイス5には第1のポンチホルダ6及び第2のポン
チホルダ7に支持された各ポンチ本体8a〜8e及び7aにそ
れぞれ対応するダイス孔5a〜5e及び11aが形成されてい
る。 [作用] 上記のように、積層鉄心の積層方向の少なくとも下端
に位置する打抜鋼板を打抜く際には該打抜鋼板の輪郭の
内側を打抜き、積層鉄心の積層方向の少なくとも上端に
位置する打抜鋼板の少なくとも巻線巻装部分を打抜き際
には該巻線巻装部分の輪郭の外側を打抜くようにする
と、積層鉄心の積層方向の上下両端に位置する打抜鋼板
の少なくとも巻線巻装部分に形成される打抜きバリが外
側に突出することがないため、巻線巻装部分に樹脂絶縁
被膜をコーティングして該被膜の上から巻線を巻装した
際に打抜きバリにより被膜が破損させられることがな
い。従って、従来のように打抜きバリに対して絶縁破壊
を防止するための特別な加工を施すことを必要とせず、
加工の工数を削減することができる。 特に第2の発明の製造装置のように、積層鉄心の少な
くとも下端に位置する打抜鋼板の輪郭の内側を打抜く第
2の打抜き用ポンチ本体を第1のポンチホルダに支持す
るとともに、積層鉄心の積層方向の少なくとも上端に位
置する打抜鋼板の巻線巻装部分の輪郭の外側を打抜く第
1の打抜き用ポンチ本体を第2のポンチホルダに支持
し、かつ第1の打抜き用ポンチ本体を第2の打抜き用ポ
ンチ本体より前の加工位置に配置すると、帯状鋼板の打
抜鋼板形成部分に順次プレス加工を施して形成した一連
の打抜鋼板を、最終加工位置で抜き取った後に順に積層
することにより、積層方向の両端の各角部の端縁部に打
ち抜きバリが存在しない積層鉄心を得ることができるた
め、積層鉄心の製造の自動化を容易に図ることができ
る。 [実施例] 以下、本発明の実施例を第1図ないし第4図を参照し
て詳細に説明する。なお、第1図ないし第4図において
第5図ないし第7図の各部と同一の部分または相当部分
にはそれぞれ同一の符号を付してある。 本発明の一実施例の製造装置の構成は第1図に示す通
りで、第3ステージC及び第5ステージEの構成に特徴
がある。 即ち、本実施例の製造装置の第3ステージCにおいて
は、積層鉄心1の積層方向の上端に位置する打抜鋼板2
を形成する帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aに複数の巻
線用スロット2dを形成する窓部3cを打抜くための複数の
第1の打抜き用ポンチ本体8cが配置されている。各第1
の打抜き用ポンチ本体8cは第1のポンチホルダ6を上下
動自在に貫通した状態で設けられて、それぞれの上端が
第2のポンチホルダ7に固着されている。ダイス5の第
3ステージCに位置する部分には、各第1の打抜き用ポ
ンチ本体8cに対応する第1の打抜き用ダイス孔5cが形成
されている。 第5ステージEに位置する第1のポンチホルダ6の第
5ステージEに位置する部分には、積層鉄心1の積層方
向の上端に位置する打抜鋼板2以外の全ての打抜鋼板2
を形成する帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aから、該打
抜鋼板2の複数の巻線巻装部分2bと複数の磁極面部2cと
を同時に打抜くための第2の打ち抜き用ポンチ本体8eが
支持されている。この第2の打抜き用ポンチ本体8eは、
打抜鋼板2の複数の巻線巻装部分2bの輪郭の内側と複数
の磁極面部2cの輪郭の内側(図の斜線部分)とを打ち抜
くように打抜鋼板2の形状に相応したほぼ星形の形状に
形成されている。ダイス5の第5ステージに位置する部
分には、第2の打抜き用ポンチ本体8eに対応する第2の
打抜き用ダイス孔5eが形成されている。 次に、上記実施例の製造装置を用いて行う本発明の製
造方法の特徴部分を第1図ないし第4図を参照して説明
する。本実施例では、第3ステージCにおいて、積層鉄
心1の上端に位置する打抜鋼板2を得るために、帯状鋼
板3の打抜鋼板形成部分3aから複数の巻線用スロット2d
を形成する複数の窓部3c(斜線部分)を打抜いて、巻線
巻装部分2bを形成する。この場合、鉄心の上端に位置す
る打抜鋼板2の巻線巻装部分2bは、その輪郭の外側(斜
線部分)が打抜かれるので、該巻線巻装部分2bの打抜き
バリは該打抜鋼板の下側に形成され、該打抜鋼板の上部
には打抜きダレb(第4図参照)が形成される。 他の打抜鋼板(積層鉄心の上端に位置する打抜鋼板以
外の打抜鋼板)2を得る帯状鋼板の打抜鋼板形成部分3a
が第3ステージCに位置したときには、各第1の打抜き
用ポンチ本体8cを上方の退避位置に退避させておいて空
の加工を行う。 また第5ステージEでは、積層鉄心1の上端の打抜鋼
板2以外の全ての打抜鋼板2を得るために帯状鋼板3の
打抜鋼板形成部分3aの輪郭の内側(斜線部分)を第2の
打抜き用ポンチ本体8eとダイス孔5eとで打抜いて、打抜
鋼板2を帯状鋼板3の打抜鋼板形成部分3aから抜き取
る。この場合、打抜鋼板2の巻線巻装部分2bはその輪郭
の内側が打抜かれるので、該巻線巻装部分の打抜きバリ
aは第4図に示したように該打抜鋼板の上部に形成さ
れ、下部には打抜きダレbが形成される。また第3ステ
ージCで複数の窓部3cが打ち抜かれた打抜鋼板形成部分
3aが第5ステージEに供給された場合には、隣接する窓
部3c,3c間の磁極面部2cを切断して星形の打抜鋼板2を
打抜鋼板形成部分3aから抜き取る。 上記のようにして形成される一連の打抜鋼板2,2,…を
形成された順に積層して、隣り合う各2枚の打抜鋼板の
一方に設けられた係止孔2fまたは係止凹部2eと他方に設
けられた係止凸部2gとを嵌合させて積層鉄心1を構成す
ると、得られる積層鉄心1は、第4図に示すように、そ
の巻線巻装部12の積層方向の上端及び下端の角部の端縁
部が共に打抜きダレbで形成され、打抜鋼板2の打抜き
バリが外側に突出することがないため、巻線巻装部12に
樹脂絶縁被膜13をコーティングして該被膜13の上から巻
線14を巻装した際に樹脂絶縁被膜13が破損して絶縁破壊
を起すことがない。 なお上記実施例においては、孔開け用ポンチ本体7aと
第1の打抜き用ポンチ本体8cとを1つの第2のポンチホ
ルダ7に固着しているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、孔開け用ポンチ本体7aと第1の打抜き用ポ
ンチ本体8cとをそれぞれ2個のポンチホルダに個々に固
着して該2個のポンチホルダによって第2のポンチホル
ダを構成するようにしてもよい。この場合、積層鉄心1
の積層方向の下端に位置する打抜鋼板2以外の打抜鋼板
2を形成する帯状鋼板3の各打抜鋼板形成部分3aから窓
部3cを打抜くように第1の打抜き用ポンチ本体8cのポン
チホルダを動作させることができる。 また上記実施例においては、複数のダイス孔5a〜5e及
び11aが1個のダイス5に形成されているが、本発明は
これに限定されるものではなく、ダイス孔を複数のダイ
スに分けて形成するようにしてもよい。この場合、複数
のダイスをそれぞれ所定の位置に位置決め固定する必要
がある。 更に上記実施例においては、星形の積層鉄心1につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えばI型の積層鉄心にも適用することができる。 [発明の効果] 以上のように、本発明によれば、積層鉄心の積層方向
の少なくとも下端に位置する打抜鋼板を打抜く際には該
打抜鋼板の輪郭の内側を打抜き、積層鉄心の積層方向の
少なくとも上端に位置する打抜鋼板の少なくとも巻線巻
装部分を打抜く際には該巻線巻装部分の輪郭の外側を打
抜くようにしたので、一連の打抜鋼板を形成された順に
積層するだけで、積層方向の上下両端の角部に打抜きバ
リが存在しない積層鉄心を得ることができ、積層鉄心の
巻線巻装部分に樹脂絶縁被膜をコーティングして該被膜
の上から巻線を巻装した際に打抜きバリにより被膜が破
損させられるのを防ぐことができる。従って、打抜きバ
リに対して絶縁破壊を防止するための特別な加工を施す
ことを必要とせず、加工の工数を削減することができ
る。 特に第2の発明によれば、積層鉄心の少なくとも下端
に位置する打抜鋼板の輪郭の内側を打抜く第2の打抜き
用ポンチ本体を第1のポンチホルダに支持するととも
に、積層鉄心の積層方向の少なくとも上端に位置する打
抜鋼板の巻線巻装部分の輪郭の外側を打抜く第1の打抜
き用ポンチ本体を第2のポンチホルダに支持し、かつ第
1の打抜き用ポンチ本体は第2の打抜き用ポンチ本体よ
り前の加工位置に配置したので、帯状鋼板の打抜鋼板形
成部分に順次プレス加工を施して形成した一連の打抜鋼
板を、最終加工位置で抜き取った後に順に積層すること
により、積層方向の両端の各角部の端縁部に打ち抜きバ
リが存在しない積層鉄心を得ることができ、積層鉄心の
製造の自動化を容易に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の積層鉄心の製造装置を示す
要部の縦断面図、第2図は第1図に示す製造装置で帯状
鋼板にプレス加工が施された状態を示す帯状鋼板の平面
図、第3図は本発明の製造装置及び製造方法により製造
された積層鉄心の平面図、第4図は第3図のIV−IV線断
面図、第5図は従来のこの種の製造装置の縦断面図、第
6図は第5図に示す製造装置で帯状鋼板にプレス加工が
施された状態を示す帯状鋼板の平面図、第7図は従来の
製造装置及び製造方法で製造された積層鉄心の巻線巻装
部の縦断面図である。 1……積層鉄心、2……打抜鋼板、2e……係止凹部、2f
……係止孔、2g……係止凸部、3……帯状鋼板、3a……
帯状鋼板の打抜鋼板形成部分、6……第1のポンチホル
ダ、5……ダイス、5b……孔開けダイス孔、5c……第1
の打抜き用ダイス孔、5d……エンボス加工用ダイス孔、
5e……第2の打抜き用ダイス孔、8b……孔開け用ポンチ
本体、8c……第1の打抜き用ポンチ本体、8d……エンボ
ス加工用ポンチ本体、8e……第2の打抜き用ポンチ本
体、7……第2のポンチホルダ、7a……孔開け用ポンチ
本体。
要部の縦断面図、第2図は第1図に示す製造装置で帯状
鋼板にプレス加工が施された状態を示す帯状鋼板の平面
図、第3図は本発明の製造装置及び製造方法により製造
された積層鉄心の平面図、第4図は第3図のIV−IV線断
面図、第5図は従来のこの種の製造装置の縦断面図、第
6図は第5図に示す製造装置で帯状鋼板にプレス加工が
施された状態を示す帯状鋼板の平面図、第7図は従来の
製造装置及び製造方法で製造された積層鉄心の巻線巻装
部の縦断面図である。 1……積層鉄心、2……打抜鋼板、2e……係止凹部、2f
……係止孔、2g……係止凸部、3……帯状鋼板、3a……
帯状鋼板の打抜鋼板形成部分、6……第1のポンチホル
ダ、5……ダイス、5b……孔開けダイス孔、5c……第1
の打抜き用ダイス孔、5d……エンボス加工用ダイス孔、
5e……第2の打抜き用ダイス孔、8b……孔開け用ポンチ
本体、8c……第1の打抜き用ポンチ本体、8d……エンボ
ス加工用ポンチ本体、8e……第2の打抜き用ポンチ本
体、7……第2のポンチホルダ、7a……孔開け用ポンチ
本体。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.帯状鋼板を間欠的に移送させつつ順次各種のプレス
加工を施すことにより巻線巻装部分を有する複数の打抜
鋼板を順次形成して、該複数の打抜鋼板を形成された順
に積層し、前記複数の打抜鋼板を積層する過程で隣り合
う打抜鋼板の一方に形成された係止凹部または係止孔と
他方に形成された係止凸部とを嵌合させることにより複
数の打抜鋼板を結合して積層鉄心を構成する積層鉄心の
製造方法において、 前記積層鉄心の積層方向の少なくとも下端に位置する打
抜鋼板を打抜く際には該打抜鋼板の輪郭の内側を打抜
き、 前記積層鉄心の積層方向の少なくとも上端に位置する打
抜鋼板の少なくとも巻線巻装部分を打抜く際には該巻線
巻装部分の輪郭の外側を打抜くことを特徴とする積層鉄
心の製造方法。 2.帯状鋼板を間欠的に移送させつつ順次各種のプレス
加工を施すことにより巻線巻装部分を有する複数の打抜
鋼板を順次形成して、該複数の打抜鋼板を形成された順
に積層し、前記複数の打抜鋼板を積層する過程で隣り合
う打抜鋼板の一方に形成された係止凹部または係止孔と
他方に形成された係止凸部とを嵌合させることにより複
数の打抜鋼板を結合して積層鉄心を構成する積層鉄心の
製造装置において、 順次間欠的に移送される前記帯状鋼板に向ってその間欠
送り毎に下降する第1のポンチホルダ及び前記積層鉄心
の下端に位置する打抜鋼板を形成する前記帯状鋼板の打
抜鋼板形成部分に前記係止孔を形成するときと前記積層
鉄心の少なくとも上端に位置する打抜鋼板を形成する前
記帯状鋼板の打抜鋼板形成部分から巻線巻装部分の輪郭
の外側を打抜くときとに前記第1のポンチホルダと一緒
に前記帯状鋼板に向って下降し、それ以外のときには上
方の退避位置に停止している第2のポンチホルダを有す
るポンチと、前記両ポンチホルダに対向するように配置
されているダイスとを具備し、 前記第1のポンチホルダには、前記帯状鋼板の打抜鋼板
形成部分に前記係止凹部と係止凸部とを形成するエンボ
ス加工用ポンチ本体と、前記積層鉄心の積層方向の少な
くとも下端に位置する打抜鋼板を形成する帯状鋼板の打
抜鋼板形成部分から該下端に位置する打抜鋼板の輪郭の
内側を打抜く第2の打抜き用ポンチ本体とが支持され、 前記第2のポンチホルダには、前記下端に位置する打抜
鋼板を形成する帯状鋼板の打抜鋼板形成部分に前記係止
孔を開ける孔開け用ポンチ本体と、前記積層鉄心の積層
方向の少なくとも上端に位置する打抜鋼板を形成する帯
状鋼板の打抜鋼板形成部分から該上端に位置する打抜鋼
板の巻線巻装部分の輪郭の外側を打抜く第1の打抜き用
ポンチ本体とが支持され、 前記孔開け用ポンチ本体は前記エンボス加工用ポンチ本
体より前方の加工位置に配置され、 前記エンボス加工用ポンチ本体は前記第2の打抜き用ポ
ンチ本体より前方の加工位置に配置され、 前記第1の打抜き用ポンチ本体は前記第2の打抜き用ポ
ンチ本体より前方の加工位置に配置され、 前記ダイスには前記第1のポンチホルダ及び第2のポン
チホルダに支持された前記各ポンチ本体にそれぞれ対応
するダイス孔が形成されていることを特徴とする積層鉄
心の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62175829A JP2808555B2 (ja) | 1987-07-16 | 1987-07-16 | 積層鉄心の製造方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62175829A JP2808555B2 (ja) | 1987-07-16 | 1987-07-16 | 積層鉄心の製造方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6423745A JPS6423745A (en) | 1989-01-26 |
JP2808555B2 true JP2808555B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=16002947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62175829A Expired - Fee Related JP2808555B2 (ja) | 1987-07-16 | 1987-07-16 | 積層鉄心の製造方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2808555B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6210058B2 (ja) | 2014-12-26 | 2017-10-11 | Jfeスチール株式会社 | 積層鉄心用の打抜き加工方法及び積層鉄心の製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5680638U (ja) * | 1979-11-26 | 1981-06-30 |
-
1987
- 1987-07-16 JP JP62175829A patent/JP2808555B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6423745A (en) | 1989-01-26 |
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