JP2804817B2 - 3―アミノ―2―オキソ脂肪酸誘導体の製造法 - Google Patents
3―アミノ―2―オキソ脂肪酸誘導体の製造法Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Pyrrole Compounds (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はエンドペプチダーゼ(特にセリン酵素または
SH酵素に分類される酵素)に対し阻害活性を有する新規
合成ペプチドの製造法に関する。
SH酵素に分類される酵素)に対し阻害活性を有する新規
合成ペプチドの製造法に関する。
[従来の技術] エンドペプチダーゼを阻害する低分子の阻害ペプチド
は従来天然物としては、ロイペプチン、エラスタチナー
ルなどのペプチドアルデヒドが知られており、さらにこ
れらを参考にし、多数のペプチドアルデヒドが阻害剤と
して合成されている。これらのペプチドアルデヒドは酵
素と結合しアルデヒドが酵素上のペプチドカルボニル基
との反応部位を占めることにより阻害活性を表すことが
Thompson,R.C.により指摘されている(Biochemistry,12
巻,47−51頁(1973))。
は従来天然物としては、ロイペプチン、エラスタチナー
ルなどのペプチドアルデヒドが知られており、さらにこ
れらを参考にし、多数のペプチドアルデヒドが阻害剤と
して合成されている。これらのペプチドアルデヒドは酵
素と結合しアルデヒドが酵素上のペプチドカルボニル基
との反応部位を占めることにより阻害活性を表すことが
Thompson,R.C.により指摘されている(Biochemistry,12
巻,47−51頁(1973))。
[発明が解決しようとする問題点] ペプチドアルデヒド基は活性中心であるカルボニル基
がペプチド鎖のC末端にあるために、酵素との結合を選
択的にするために分子構造を変更できるのはその活性中
心のカルボニル基のN末端側のみである。本発明者等が
先に発明したポストスタチン(後記化合物No.1)はペプ
チド鎖中に下記部分構造式 の3−アミノ−2−オキソカルボニル基を持ちその両側
にアミノ酸残基を持つ新規な構造を持っている。両側の
アミノ酸残基を適当に変えて、このカルボニル基を含む
構造部分と、適当に組合せ、合成することが出来れば、
様々なペプチダーゼに対して選択的に阻害活性を示す物
質を製造することが可能であると考えられる。
がペプチド鎖のC末端にあるために、酵素との結合を選
択的にするために分子構造を変更できるのはその活性中
心のカルボニル基のN末端側のみである。本発明者等が
先に発明したポストスタチン(後記化合物No.1)はペプ
チド鎖中に下記部分構造式 の3−アミノ−2−オキソカルボニル基を持ちその両側
にアミノ酸残基を持つ新規な構造を持っている。両側の
アミノ酸残基を適当に変えて、このカルボニル基を含む
構造部分と、適当に組合せ、合成することが出来れば、
様々なペプチダーゼに対して選択的に阻害活性を示す物
質を製造することが可能であると考えられる。
本発明の目的は、上記の部分構造を含む生理活性物質
の新規製造法を提供することにある。3−アミノ−2−
ケト酸を含むペプチドは過去に於て1例報告されてい
る。Hori等はアシルアミノ酸とアルキル又はベンジルオ
キサリルクロライドとの反応でC−末端に3−アミノ−
2−オキソ−ペンタン酸エチル、またはベンジルエステ
ルを持つペプチドを合成してエラスターゼを阻害するこ
とを報告している(Peptides,Structure and Function.
Proceedings of the Ninth American peptide Symposiu
m,pp 819−822)。しかしながら、彼等はDakin−West反
応を用いたために3−アミノ基の付け根はラセミ化して
おり、しかもこの方法ではC−末端エステルしか合成出
来ない等の問題点を有している。
の新規製造法を提供することにある。3−アミノ−2−
ケト酸を含むペプチドは過去に於て1例報告されてい
る。Hori等はアシルアミノ酸とアルキル又はベンジルオ
キサリルクロライドとの反応でC−末端に3−アミノ−
2−オキソ−ペンタン酸エチル、またはベンジルエステ
ルを持つペプチドを合成してエラスターゼを阻害するこ
とを報告している(Peptides,Structure and Function.
Proceedings of the Ninth American peptide Symposiu
m,pp 819−822)。しかしながら、彼等はDakin−West反
応を用いたために3−アミノ基の付け根はラセミ化して
おり、しかもこの方法ではC−末端エステルしか合成出
来ない等の問題点を有している。
[問題点を解決するための手段] そこで、本発明者等は上記問題点を克服するべく鋭意
検討した結果、上記部分構造を有する生理活性物質の前
駆体として、下記部分構造式 (式中R1は飽和または不飽和炭化水素基を示す。)を有
する3−アミノ−2−ヒドロキシ脂肪酸誘導体(2位の
ヒドロキシ基以外の官能基は必要に応じて保護されてい
る。)を合成し、次いで、この3−アミノ−2−ヒドロ
キシ脂肪酸誘導体を酸化し、下記部分構造式 (式中R1は前記と同じ) を有する3−アミノ−2−オキソ脂肪酸誘導体を得、必
要に応じて官能基の保護基を除去することにより、上記
の3−アミノ−2−オキソカルボニル基を有する生理活
性物質(もしくはその中間体)が得られることを見い出
し本発明を完成した。
検討した結果、上記部分構造を有する生理活性物質の前
駆体として、下記部分構造式 (式中R1は飽和または不飽和炭化水素基を示す。)を有
する3−アミノ−2−ヒドロキシ脂肪酸誘導体(2位の
ヒドロキシ基以外の官能基は必要に応じて保護されてい
る。)を合成し、次いで、この3−アミノ−2−ヒドロ
キシ脂肪酸誘導体を酸化し、下記部分構造式 (式中R1は前記と同じ) を有する3−アミノ−2−オキソ脂肪酸誘導体を得、必
要に応じて官能基の保護基を除去することにより、上記
の3−アミノ−2−オキソカルボニル基を有する生理活
性物質(もしくはその中間体)が得られることを見い出
し本発明を完成した。
本発明の酸化反応は、上記部分構造式の2位の酸化以
外に悪影響を与えないように穏やかな条件で行うのがよ
い。例えば酸化剤としてDMSO(ジメチルスルホキシド)
を使用する酸化が好ましい。DMSOを用いるとき、通常触
媒として、弱塩基(例えばPKa′7.5程度以下のピリジン
類など)と酸(例えばPKa約3以下のトリフルオロ酢
酸、リン酸など)との組合せ触媒、好ましくはトリフル
オロ酢酸とピリジン類との塩を用い、更に、カルボジイ
ミド類(例えばジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイ
ソプロピルカルボジイミド、エチルジメチルアミノプロ
ピルカルボジイミドなど)、無水酢酸またはオキサリル
クロリドなどを併用するのが好ましい。
外に悪影響を与えないように穏やかな条件で行うのがよ
い。例えば酸化剤としてDMSO(ジメチルスルホキシド)
を使用する酸化が好ましい。DMSOを用いるとき、通常触
媒として、弱塩基(例えばPKa′7.5程度以下のピリジン
類など)と酸(例えばPKa約3以下のトリフルオロ酢
酸、リン酸など)との組合せ触媒、好ましくはトリフル
オロ酢酸とピリジン類との塩を用い、更に、カルボジイ
ミド類(例えばジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイ
ソプロピルカルボジイミド、エチルジメチルアミノプロ
ピルカルボジイミドなど)、無水酢酸またはオキサリル
クロリドなどを併用するのが好ましい。
反応はDMSOを溶媒としてもよいし、本反応に悪影響を
与えないかぎり、不活性な他の溶媒中で行うこともでき
る。反応温度は大よそ0℃〜40℃の範囲で行うのが好ま
しい。反応時間は条件により異なるが通常3〜50時間程
度で十分である。
与えないかぎり、不活性な他の溶媒中で行うこともでき
る。反応温度は大よそ0℃〜40℃の範囲で行うのが好ま
しい。反応時間は条件により異なるが通常3〜50時間程
度で十分である。
本発明方法によって得られる生理活性物質(もしくは
その中間体)としてはアミノ酸もしくはペプチドが上記
の部分構造式[II]のカルボニル基に結合した部分構造
式 (式中R1は前記と同じ、Yはアミノ酸又はペプチドもし
くはそれらのエステルのアミノ基から水素を除いた残基
を示す。Yが官能基をもつときは保護基で保護されてい
てもよい。) をもつペプチド類、より好ましくは一般式 (式中R1及びYは前記と同じ、Xはアミノ酸またはペプ
チドのカルボキシル基からOHを除いた残基を示し、Xが
官能基を有するときは保護されていてもよい。) で示されるポストスタチンおよびその類縁化合物があげ
られる。
その中間体)としてはアミノ酸もしくはペプチドが上記
の部分構造式[II]のカルボニル基に結合した部分構造
式 (式中R1は前記と同じ、Yはアミノ酸又はペプチドもし
くはそれらのエステルのアミノ基から水素を除いた残基
を示す。Yが官能基をもつときは保護基で保護されてい
てもよい。) をもつペプチド類、より好ましくは一般式 (式中R1及びYは前記と同じ、Xはアミノ酸またはペプ
チドのカルボキシル基からOHを除いた残基を示し、Xが
官能基を有するときは保護されていてもよい。) で示されるポストスタチンおよびその類縁化合物があげ
られる。
これらのポストスタチン及びその類縁化合物は一般式 (式中X′及びY′はそれぞれ官能基の保護されたX及
びYを示し、X及びYは前記と同じ。R1は前記と同
じ。) で示される3−アミノ−2−ヒドロキシ脂肪酸誘導体を
酸化することにより得ることができる。
びYを示し、X及びYは前記と同じ。R1は前記と同
じ。) で示される3−アミノ−2−ヒドロキシ脂肪酸誘導体を
酸化することにより得ることができる。
一般式[V]で示される物質はアミノ酸としてR1に対
応する置換基を持つ3−保護−アミノ−2−ヒドロキシ
−プロピオン酸を用いて通常のペプチド合成法により製
造できる。
応する置換基を持つ3−保護−アミノ−2−ヒドロキシ
−プロピオン酸を用いて通常のペプチド合成法により製
造できる。
一般の液相法を用いるならば、例えば最終脱保護に接
触水素化分解を用いる場合にはアミノ酸ベンジルエステ
ルまたはペプチドのベンジルエステルと例えばp−メト
キシベンジルオキシカルボニル−3−アミノ2−ヒドロ
キシ−脂肪酸またはt−ブトキシカルボニル−3−アミ
ノ−2−ヒドロキシ−脂肪酸等を通常ペプチド合成に用
いられる溶媒例えばジメチルフォルムアミド中で、通常
ペプチド合成に用いられる縮合剤例えばジシクロヘキシ
ルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、N
−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカル
ボジイミドまたはその塩、等のカルボジイミド類、また
はそれ等と縮合補助剤、例えば、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(HoBt)、N−ヒドロキシコハク酸イミド
などの組み合せを用いて縮合し、ついでトリフルオロ酢
酸などの選択的脱保護剤でp−メトキシベンジルオキシ
カルボニル基またはt−ブトキシカルボニル(Boc)基
を除き、さらに、順次一般式[V]におけるY′、X′
に応じて、通常の方法で縮合して合成することが出来
る。
触水素化分解を用いる場合にはアミノ酸ベンジルエステ
ルまたはペプチドのベンジルエステルと例えばp−メト
キシベンジルオキシカルボニル−3−アミノ2−ヒドロ
キシ−脂肪酸またはt−ブトキシカルボニル−3−アミ
ノ−2−ヒドロキシ−脂肪酸等を通常ペプチド合成に用
いられる溶媒例えばジメチルフォルムアミド中で、通常
ペプチド合成に用いられる縮合剤例えばジシクロヘキシ
ルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、N
−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカル
ボジイミドまたはその塩、等のカルボジイミド類、また
はそれ等と縮合補助剤、例えば、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(HoBt)、N−ヒドロキシコハク酸イミド
などの組み合せを用いて縮合し、ついでトリフルオロ酢
酸などの選択的脱保護剤でp−メトキシベンジルオキシ
カルボニル基またはt−ブトキシカルボニル(Boc)基
を除き、さらに、順次一般式[V]におけるY′、X′
に応じて、通常の方法で縮合して合成することが出来
る。
また、最終脱保護にトリフルオロ酢酸を用いるなら
ば、アミノ酸t−ブチルエステルとp−メトキシベンジ
ルオキシカルボニル−3−アミノ−2−ヒドロキシ−脂
肪酸またはベンジルオキシカルボニル−3−アミノ−2
−ヒドロキシ−脂肪酸を同様に縮合し、接触水素化分解
によりp−メトキシベンジルオキシカルボニル基または
ベンジルオキシカルボニル基を除きさらに順次一般式
〔I〕におけるY、Xまたはそれらの適当な誘導体を縮
合してもよい。また、固相法を用いるならば、9−フル
オレニルメチルオキシカルボニル−アミノアシル−p−
アルコキシベンジルアルコール樹脂を出発原料とし、塩
基処理による9−フルオレニルメチルオキシカルボニル
(Fmoc)基の除去、Fmoc−アミノ酸の縮合を順次繰り返
し最後に、ベンジルオキシカルボニル−アミノ酸、また
は、Boc−アミノ酸、または、カルボン酸、を縮合する
ことにより合成できる。
ば、アミノ酸t−ブチルエステルとp−メトキシベンジ
ルオキシカルボニル−3−アミノ−2−ヒドロキシ−脂
肪酸またはベンジルオキシカルボニル−3−アミノ−2
−ヒドロキシ−脂肪酸を同様に縮合し、接触水素化分解
によりp−メトキシベンジルオキシカルボニル基または
ベンジルオキシカルボニル基を除きさらに順次一般式
〔I〕におけるY、Xまたはそれらの適当な誘導体を縮
合してもよい。また、固相法を用いるならば、9−フル
オレニルメチルオキシカルボニル−アミノアシル−p−
アルコキシベンジルアルコール樹脂を出発原料とし、塩
基処理による9−フルオレニルメチルオキシカルボニル
(Fmoc)基の除去、Fmoc−アミノ酸の縮合を順次繰り返
し最後に、ベンジルオキシカルボニル−アミノ酸、また
は、Boc−アミノ酸、または、カルボン酸、を縮合する
ことにより合成できる。
一般式[V]において、X′,Y′としてセリン、トレ
オニン等の水酸基を含むアミノ酸が含まれる場合、固相
法及び液相法で最後脱保護にトリフルオロ酢酸を用いる
場合には各々のアミノ酸はt−ブチルエーテルとして保
護しておけばよい。また、液相法で最終脱保護に接触水
素化分解を用いる場合には各々のアミノ酸はベンジルエ
ーテルとして保護しておけばよい。
オニン等の水酸基を含むアミノ酸が含まれる場合、固相
法及び液相法で最後脱保護にトリフルオロ酢酸を用いる
場合には各々のアミノ酸はt−ブチルエーテルとして保
護しておけばよい。また、液相法で最終脱保護に接触水
素化分解を用いる場合には各々のアミノ酸はベンジルエ
ーテルとして保護しておけばよい。
XおよびYの定義においてでて来る「アミノ酸」もし
くは「ペプチド」を構成するアミノ酸としては、一般的
にはα−アミノ酸類があげられるが必ずしもα−アミノ
酸である必要性はない。
くは「ペプチド」を構成するアミノ酸としては、一般的
にはα−アミノ酸類があげられるが必ずしもα−アミノ
酸である必要性はない。
α−アミノ酸類としては下記式 [式中R2は(1)水素、(2)非置換低級アルキル又は
(3)置換低級アルキル(置換基としてはアミノ基、ヒ
ドロキシ、メルカプト、低級アルキルチオ、カルボキシ
ルフェニル、ヒドロキシフェニル、イミダゾール基、イ
ンドリル基など)を示す。) で示されるアミノ酸又は式 (式中R3は水素又はヒドロキシ基を示す)で示されるア
ミノ酸があげられる。
(3)置換低級アルキル(置換基としてはアミノ基、ヒ
ドロキシ、メルカプト、低級アルキルチオ、カルボキシ
ルフェニル、ヒドロキシフェニル、イミダゾール基、イ
ンドリル基など)を示す。) で示されるアミノ酸又は式 (式中R3は水素又はヒドロキシ基を示す)で示されるア
ミノ酸があげられる。
これらのアミノ酸としては具体的には、グリシン、ア
ラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、ト
レオニン、システィン、メチオニン、アスパラギン酸、
グルタミン酸、リジン、アルギニン、フェニルアラニ
ン、チロシン、ヒスチジン、トリプトファン、プロリ
ン、オキシプロリンなどがあげられる。
ラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、ト
レオニン、システィン、メチオニン、アスパラギン酸、
グルタミン酸、リジン、アルギニン、フェニルアラニ
ン、チロシン、ヒスチジン、トリプトファン、プロリ
ン、オキシプロリンなどがあげられる。
ペプタイドとしては一般的には上記アミノ酸が2〜3
個程度結合した低重合ペプタイドがあげられる。
個程度結合した低重合ペプタイドがあげられる。
またXなどにおけるアミノ基の保護基としては、
(1)フタリル基およびスルホニルなどを含めたアシル
基や(2)ウレタン型にして保護するオキシカルボニル
基などがあげられる。例えば(1)のアシル基として
は、非置換低級アルキルカルボニル、置換低級アルキル
カルボニル(置換基としてはハロゲン原子、ニトロ、低
級アルコキシ、フェニル、など)、ベンゾイル、フタリ
ルアリールスルホニル、などがあげられる。これらのア
シル基においてフェニル基をもつものはそのフェニル基
上に置換基として、低級アルキル、ハロゲン原子、低級
アルコキシ、ニトロなどの置換基を有してもよい。これ
らの具体例としてはアセチル、トリフルオロアセチル、
フェニルアセチル、フェニルブタノイル、フェニルプロ
ピオニル、ベンゾイルなどがあげられる。
(1)フタリル基およびスルホニルなどを含めたアシル
基や(2)ウレタン型にして保護するオキシカルボニル
基などがあげられる。例えば(1)のアシル基として
は、非置換低級アルキルカルボニル、置換低級アルキル
カルボニル(置換基としてはハロゲン原子、ニトロ、低
級アルコキシ、フェニル、など)、ベンゾイル、フタリ
ルアリールスルホニル、などがあげられる。これらのア
シル基においてフェニル基をもつものはそのフェニル基
上に置換基として、低級アルキル、ハロゲン原子、低級
アルコキシ、ニトロなどの置換基を有してもよい。これ
らの具体例としてはアセチル、トリフルオロアセチル、
フェニルアセチル、フェニルブタノイル、フェニルプロ
ピオニル、ベンゾイルなどがあげられる。
(2)のウレタン化して保護するオキシカルボキシ基
としては、非置換低級アルコキシカルボニル、置換低級
アルキルオキシカルボニル(置換基としては前記(1)
のアシル基のところであげたものが同様にあげられ
る。)があげられる。具体的にはイソプロピルオキシカ
ルボニル、t−ブトキシカルボニル、イソペンチルオキ
シカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、置換ベンジ
ルオキシカルボニル(置換基としては前記アシル基のと
ころであげたものが同様にあげられる。)などがあげら
れる。
としては、非置換低級アルコキシカルボニル、置換低級
アルキルオキシカルボニル(置換基としては前記(1)
のアシル基のところであげたものが同様にあげられ
る。)があげられる。具体的にはイソプロピルオキシカ
ルボニル、t−ブトキシカルボニル、イソペンチルオキ
シカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、置換ベンジ
ルオキシカルボニル(置換基としては前記アシル基のと
ころであげたものが同様にあげられる。)などがあげら
れる。
上記(1)及び(2)の保護基の他にベンジル、置換
ベンジル(置換基は前記と同様なものがあげられ
る。)、o−ニトロフェニルチオ、トリフェニルメチル
チオ、トリフェニルメチルなども場合により使用でき
る。
ベンジル(置換基は前記と同様なものがあげられ
る。)、o−ニトロフェニルチオ、トリフェニルメチル
チオ、トリフェニルメチルなども場合により使用でき
る。
R1の(2)の飽和または不飽和の炭化水素基としては
飽和もしくは不飽和の低級脂肪族炭化水素基、芳香族炭
化水素基などがあげられる。これらは置換基を有しても
よい。これらの具体例としては低級アルキル基、ベンジ
ル基、フェニル基などがあげられる。
飽和もしくは不飽和の低級脂肪族炭化水素基、芳香族炭
化水素基などがあげられる。これらは置換基を有しても
よい。これらの具体例としては低級アルキル基、ベンジ
ル基、フェニル基などがあげられる。
Yにおけるエステルとしては、低級アルコール、ベン
ジルアルコールなどとのエステルがあげられる。
ジルアルコールなどとのエステルがあげられる。
本発明において、低級アルキルとしては、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、ペンチルなどのC1〜C5のアル
キルがあげられる。
チル、プロピル、ブチル、ペンチルなどのC1〜C5のアル
キルがあげられる。
低級アルコールとしてはメタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノールおよびペンチルアルコールなど
のC1〜C5のアルコールがあげられる。
ロパノール、ブタノールおよびペンチルアルコールなど
のC1〜C5のアルコールがあげられる。
一般式[V]において好ましくは、Rはメチル、エチ
ル、プロピル、ベンジル、XはL−バリン、ベンジルオ
キシカルボニル−バリン、ベンゾイル−バリン、フェニ
ルアセチル−バリン、フェニルプロピオニル−バリン、
フェニルブタノイル−バリン、ベンジルオキシカルボニ
ル−アスパラギン酸、ベンジルオキシカルボニル−リジ
ンまたはこれらのいずれかのアミノ酸とバリン、フェニ
ルアラニン、プロリンまたはトレオニンなどのアミノ酸
が縮合したペプチドがあげられる。
ル、プロピル、ベンジル、XはL−バリン、ベンジルオ
キシカルボニル−バリン、ベンゾイル−バリン、フェニ
ルアセチル−バリン、フェニルプロピオニル−バリン、
フェニルブタノイル−バリン、ベンジルオキシカルボニ
ル−アスパラギン酸、ベンジルオキシカルボニル−リジ
ンまたはこれらのいずれかのアミノ酸とバリン、フェニ
ルアラニン、プロリンまたはトレオニンなどのアミノ酸
が縮合したペプチドがあげられる。
YはD−ロイシル−L−バリン、グルシル−バリン、
L−ロイシル−L−バリン及びそれらのエステル、例え
ばメチルまたはt−ブチルエステルなどの低級アルキル
エステルまたはベンジルエステルなどが挙げられる。本
発明で製造されたエンドペプチダーゼ阻害ペプチドの構
造、理化学的性質、エンドペプチダーゼ阻害活性は表1
にまとめて示す。
L−ロイシル−L−バリン及びそれらのエステル、例え
ばメチルまたはt−ブチルエステルなどの低級アルキル
エステルまたはベンジルエステルなどが挙げられる。本
発明で製造されたエンドペプチダーゼ阻害ペプチドの構
造、理化学的性質、エンドペプチダーゼ阻害活性は表1
にまとめて示す。
抗プロリルエンドペプチダーゼ活性はYoshimotoらの
方法[(Biochim.Piophys.Acta)569巻、184−192頁(1
979)]の改良法で行った。即ち、試験管に40%のジオ
キサンを含む0.5mMのN−ベンジルオキシカルボニル−
L−グリシル−L−プロリル−β−ナフチルアミド0.2m
l、0.05Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.8)0.5ml、検体を含
む水溶液0.25mlを加えた混合溶液を37度、3分間加温し
た後、Koida、Walterらの[J.Biol.Chem.]251巻、7593
−7599頁(1976)に記載の方法の改良による酵素の精製
法で、ブタの腎臓から硫酸アンモニウムによる分画、DE
AE−セファデックスA−50カラムクロマトグラフィーに
より精製したプロリルエンドペプチダーゼ溶液0.05mlを
加えて、37度で30分間反応させた。反応後、ツイーン
(Tween−20)を10%、ファーストガーネットGBC塩を0.
1%含む1M酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.2)1mlを加え、
室温に15分放置後に、525nmにおける吸光度(a)に測
定した。同時に検体を含まない緩衝液のみを用いた盲検
反応液の吸光度(b)を測定し、プロリルエンドペプチ
ダーゼ阻害率を[(b−a)/b]×100の式より計算し
た。
方法[(Biochim.Piophys.Acta)569巻、184−192頁(1
979)]の改良法で行った。即ち、試験管に40%のジオ
キサンを含む0.5mMのN−ベンジルオキシカルボニル−
L−グリシル−L−プロリル−β−ナフチルアミド0.2m
l、0.05Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.8)0.5ml、検体を含
む水溶液0.25mlを加えた混合溶液を37度、3分間加温し
た後、Koida、Walterらの[J.Biol.Chem.]251巻、7593
−7599頁(1976)に記載の方法の改良による酵素の精製
法で、ブタの腎臓から硫酸アンモニウムによる分画、DE
AE−セファデックスA−50カラムクロマトグラフィーに
より精製したプロリルエンドペプチダーゼ溶液0.05mlを
加えて、37度で30分間反応させた。反応後、ツイーン
(Tween−20)を10%、ファーストガーネットGBC塩を0.
1%含む1M酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.2)1mlを加え、
室温に15分放置後に、525nmにおける吸光度(a)に測
定した。同時に検体を含まない緩衝液のみを用いた盲検
反応液の吸光度(b)を測定し、プロリルエンドペプチ
ダーゼ阻害率を[(b−a)/b]×100の式より計算し
た。
抗エラスターゼ阻害活性はMumford,R.A.らの方法[J.
Biol.Chem.225巻、2227頁(1980)]、抗カテプシンB
阻害活性はKnight,C.G.の方法[Biochem.J.189巻、447
−453頁(1980)]によって測定した。
Biol.Chem.225巻、2227頁(1980)]、抗カテプシンB
阻害活性はKnight,C.G.の方法[Biochem.J.189巻、447
−453頁(1980)]によって測定した。
Rf1,Rf2=TLC,reverse Phase(RP−18), KOAc 5%−クエン酸1%:MeCN=65:35 Rf3 =TLC,シリカゲルF, n−BuOH:AcOH:H20=4:1:1 Rf4 =TLC,シリカゲルF, CHCl3:MeOH=AcOH=90:10:5 PPCE =プロリルエンドペプチダーゼ阻害活性,IC50
(ug/ml) Elast =エラスターゼ阻害活性,IC50(ug/ml) Cat−B =カテプシンB阻害活性IC50(ug/ml) Z =ベンジルオキシカルボニル Boc =t−ブトキシカルボニル PB =フェニルブタノイル PP =フェニルプロピオニル PA =フェニルアセチル Bz =ベンゾイル −OBzl =ベンジルエステル −OBut =t−ブチルエステル −OMe =メチルエステル [実施例] 以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれにより限定されるものではない。
(ug/ml) Elast =エラスターゼ阻害活性,IC50(ug/ml) Cat−B =カテプシンB阻害活性IC50(ug/ml) Z =ベンジルオキシカルボニル Boc =t−ブトキシカルボニル PB =フェニルブタノイル PP =フェニルプロピオニル PA =フェニルアセチル Bz =ベンゾイル −OBzl =ベンジルエステル −OBut =t−ブチルエステル −OMe =メチルエステル [実施例] 以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれにより限定されるものではない。
実施例1 Boc−D−ロイシル−L−バリンベンジルエステルの
合成 Boc−D−ロイシン・1水和物0.749g(3.00mmol)、
L−バリンベンジルエステル・p−トルエンスルホン酸
塩1.252g(3.30mmol)及びN−ヒドロキシルベンゾトリ
アゾール0.811g(6.00mmol)をジクロロメタン15mlに溶
解し、氷冷化でトリエチルアミン0.504ml(3.60mmol)
及び97%1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド・過塩素酸塩1.108g(4.20mmol)を
加え2時間撹拌後、室温でさらに4時間撹拌した。反応
終了後、水30ml及び1%クエン酸水溶液5mlを加え、析
出した結晶を濾別後分液した。有機層を水20ml、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液20ml及び水10mlで洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去することで、粗Boc
−D−ロイシル−L−バリンベンジルエステルの白色結
晶1.390gを得た。次いで、この粗結晶をカラムクロマト
グラフィー精製(シリカゲル、酢酸エチル:ヘキサン
(5:2))することで、白色結晶としてBoc−D−ロイシ
ル−L−バリンベンジルエステル1.233gを得た。収率9
7.8%。mp82.0〜83.0℃。▲[α]29 D▼+35.1゜、▲
[α]29 436▼+76.6゜(c1.02、クロロホルム)。
合成 Boc−D−ロイシン・1水和物0.749g(3.00mmol)、
L−バリンベンジルエステル・p−トルエンスルホン酸
塩1.252g(3.30mmol)及びN−ヒドロキシルベンゾトリ
アゾール0.811g(6.00mmol)をジクロロメタン15mlに溶
解し、氷冷化でトリエチルアミン0.504ml(3.60mmol)
及び97%1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド・過塩素酸塩1.108g(4.20mmol)を
加え2時間撹拌後、室温でさらに4時間撹拌した。反応
終了後、水30ml及び1%クエン酸水溶液5mlを加え、析
出した結晶を濾別後分液した。有機層を水20ml、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液20ml及び水10mlで洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去することで、粗Boc
−D−ロイシル−L−バリンベンジルエステルの白色結
晶1.390gを得た。次いで、この粗結晶をカラムクロマト
グラフィー精製(シリカゲル、酢酸エチル:ヘキサン
(5:2))することで、白色結晶としてBoc−D−ロイシ
ル−L−バリンベンジルエステル1.233gを得た。収率9
7.8%。mp82.0〜83.0℃。▲[α]29 D▼+35.1゜、▲
[α]29 436▼+76.6゜(c1.02、クロロホルム)。
1H−NMR(CDC13) δ 0.85,0.92(d,d,3H,3H,J=7Hz,CH3) 0.90−0.98(d,d,3H,3H,J=2.7Hz,CH3) 1.36−1.54(m,10H,(CH3)3COCO,(CH3)2CH−CHaHb) 1.62−1.76(m,2H,(CH3)2CH−CHaHb) 2.14−2.27(m,1H,(CH3)2CHCH) 4.14(br,1H,NHCHCONH) 4.57(dd,1H,J=9.2,4.2Hz,CONHCHCOO) 4.79(br,1H,NH) 5.13,5.19(d,d,1H,1H,J=12.0Hz,CH2Ph) 6.68(br,1H,NH) 7.29−7.40(m,5H,Ph) 実施例2 実施例1でN−ヒドロキシベンゾトリアゾールのかわ
りにN−ヒドロキシコハク酸イミド0.693g(6.02mmol)
を用い、同様にしてBoc−D−ロイシル−L−バリンベ
ンジルエステル0.710gを得た。
りにN−ヒドロキシコハク酸イミド0.693g(6.02mmol)
を用い、同様にしてBoc−D−ロイシル−L−バリンベ
ンジルエステル0.710gを得た。
実施例3 スレオ(2R,3S),(2S,3R)−3−(p−メトキシベン
ジルオキシカルボニル)アミノ−2−ヒドロキシペンタ
ン酸の合成 スレオ(2R,3S),(2S,3R)−3−アミノ−2−ヒド
ロキシペンタン酸5.99g(45.0mmol)にS−4,6−ジメチ
ルピリミジン−2−イルチオールカルボン酸p−メトキ
シベンジル15.07g(49.5mmol)、水25ml、ジオキサン25
ml及びトリエチルアミン9.45ml(67.5mmol)を加え、室
温で24時間撹拌した。反応終了後、水65mlを加え、酢酸
エチル100mlで2回洗浄後、水層を氷浴で冷却した。水
層に5N塩酸22mlを加えpH2に調整後、酢酸エチル65mlで
1回及び30mlで2回抽出した。油層を5%塩酸50mlで3
回及び飽和食塩水50mlで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒留去することで、スレオ(2R,3S),
(2S,3R)−3−(p−メトキシベンジルオキシカルボ
ニル)アミノ−2−ヒドロキシペンタン酸9.65gを得
た。収率72.1%。
ジルオキシカルボニル)アミノ−2−ヒドロキシペンタ
ン酸の合成 スレオ(2R,3S),(2S,3R)−3−アミノ−2−ヒド
ロキシペンタン酸5.99g(45.0mmol)にS−4,6−ジメチ
ルピリミジン−2−イルチオールカルボン酸p−メトキ
シベンジル15.07g(49.5mmol)、水25ml、ジオキサン25
ml及びトリエチルアミン9.45ml(67.5mmol)を加え、室
温で24時間撹拌した。反応終了後、水65mlを加え、酢酸
エチル100mlで2回洗浄後、水層を氷浴で冷却した。水
層に5N塩酸22mlを加えpH2に調整後、酢酸エチル65mlで
1回及び30mlで2回抽出した。油層を5%塩酸50mlで3
回及び飽和食塩水50mlで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒留去することで、スレオ(2R,3S),
(2S,3R)−3−(p−メトキシベンジルオキシカルボ
ニル)アミノ−2−ヒドロキシペンタン酸9.65gを得
た。収率72.1%。
実施例4 エリトロ(2R,3S),(2S,3R)−3−(p−メトキシベ
ンジルオキシカルボニル)アミノ−2−ヒドロキシペン
タン酸の合成 実施例3のスレオ(2R,3S),(2S,3R)−3−アミノ
−2−ヒドロキシペンタン酸の代わりにエリトロ(2R,3
S),(2S,3R)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタン
酸5.99g(45.0mmol)を用い、同様にしてエリトロ(2R,
3S),(2S,3R)−3−(p−メトロキシベンジルオキ
シカルボニル)アミノ2−ヒドロキシペンタン酸10.76g
を得た。
ンジルオキシカルボニル)アミノ−2−ヒドロキシペン
タン酸の合成 実施例3のスレオ(2R,3S),(2S,3R)−3−アミノ
−2−ヒドロキシペンタン酸の代わりにエリトロ(2R,3
S),(2S,3R)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタン
酸5.99g(45.0mmol)を用い、同様にしてエリトロ(2R,
3S),(2S,3R)−3−(p−メトロキシベンジルオキ
シカルボニル)アミノ2−ヒドロキシペンタン酸10.76g
を得た。
実施例5 Z(OMe)−(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシペ
ンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベンジルエステ
ルの合成 Boc−D−ロイシル−L−バリンベンジルエステル18
9.2mg(0.450mmol)にトリフルオロ酢酸2mlを加え、室
温で40分間撹拌後、溶媒留去し、さらにトルエン2mlを
加えて溶媒留去する操作を2回行うことで白色結晶とし
て、D−ロイシル−L−バリンベンジルエステル・トリ
フルオロ酢酸塩を得た。ここに、(2R,3S)−3−(p
−メトキシベンジルオキシカルボニル)アミノ−2−ヒ
ドロキシペンタン酸133.8mg(0.450mmol)、N−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール91.2mg(0.675mmol)及びDMF
2mlを加えて溶解し、氷冷下でN−メチルモルホリン50.
4μ(0.450mmol)及び97%1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド・過塩素酸塩14
8.3mg(0.563mmol)を加え2時間撹拌後、室温でさらに
一晩間撹拌した。反応終了後、反応混合物をジクロロメ
タン30mlで希釈し、1%クエン酸水溶液10ml、水10ml、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10ml及び水10mlで順次洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去すること
で、油状の粗Z(OMe)−(2R,3S)−3−アミノ−2−
ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベ
ンジルエステル316.5mgを得た。次いで、この粗体をカ
ラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、酢酸エチ
ル:ヘキサン(5:1))することで、白色結晶としてZ
(OMe)−(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシペン
タノイル−D−ロイシル−L−パリンベンジルエステル
197.6mgを得た。収率73.2%。mp115.0〜115.5℃。
ンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベンジルエステ
ルの合成 Boc−D−ロイシル−L−バリンベンジルエステル18
9.2mg(0.450mmol)にトリフルオロ酢酸2mlを加え、室
温で40分間撹拌後、溶媒留去し、さらにトルエン2mlを
加えて溶媒留去する操作を2回行うことで白色結晶とし
て、D−ロイシル−L−バリンベンジルエステル・トリ
フルオロ酢酸塩を得た。ここに、(2R,3S)−3−(p
−メトキシベンジルオキシカルボニル)アミノ−2−ヒ
ドロキシペンタン酸133.8mg(0.450mmol)、N−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール91.2mg(0.675mmol)及びDMF
2mlを加えて溶解し、氷冷下でN−メチルモルホリン50.
4μ(0.450mmol)及び97%1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド・過塩素酸塩14
8.3mg(0.563mmol)を加え2時間撹拌後、室温でさらに
一晩間撹拌した。反応終了後、反応混合物をジクロロメ
タン30mlで希釈し、1%クエン酸水溶液10ml、水10ml、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10ml及び水10mlで順次洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去すること
で、油状の粗Z(OMe)−(2R,3S)−3−アミノ−2−
ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベ
ンジルエステル316.5mgを得た。次いで、この粗体をカ
ラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、酢酸エチ
ル:ヘキサン(5:1))することで、白色結晶としてZ
(OMe)−(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシペン
タノイル−D−ロイシル−L−パリンベンジルエステル
197.6mgを得た。収率73.2%。mp115.0〜115.5℃。
▲[α]25 D▼+45.5゜、▲[α]25 436▼+102.9゜(c
1.04、クロロホルム)。1H−NMR(CDC13) δ 0.80−1.04(m,15H,CH3×5) 1.51−1.80(m,5H,CH2×2,CH(Leu)) 2.19(m.1H,CH(Val)) 3.70−3.85(m,4H,CH3O,CH(EtAhp)) 4.12(dd,1H,J=6.4,3.0Hz,CHOH) 4.52(dd,1H,J=8.4,4.8Hz,CH(Val)) 4.49(m,1H,CH(Leu)) 4.61(br d,1H,J=6.4Hz,OH) 4.98(s,2H,CH2−C6 H4) 5.08,5.18(d,d,2H,J=12.4Hz,CH2Ph) 5.31(br d,1H,J=8.4Hz,NH(EtAhp)) 6.79(br d,1H,J=8.4Hz,NH(Val)) 6.84−6.92(m,2H,C6H4) 7.07(br d,1H,J=8.4Hz,NH(Leu)) 7.22−7.40(m,7H,C6H4,Ph) 但しEtAhpは3−アミノ−2−ヒドロキシペンタン酸 実施例6 Boc−L−バリル−(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロ
キシペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベンジル
エステルの合成 (OMe)−(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシペ
ンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベンジルエステ
ル190.2mg(0.317mmol)にアニソール0.1ml及びトリフ
ルオロ酢酸2mlを加え、室温で40分間撹拌後、溶媒留去
し、さらにトルエン2mlを加えて溶媒留去する操作を2
回行うことで白色アモルファスとして、(2R,3S)−D
−ロイシル−L−バリンベンジルエステル・トリフルオ
ロ酢酸塩243.6mgを得た。この塩219.2mg(0.258mmol相
当)にBoc−L−バリン65.4mg(0.301mmol)、N−ヒド
ロキシルベンゾトリアゾール58.1mg(0.430mmol)及びD
MF 2mlを加えて溶解し、氷冷下でN−メチルモルホリ
ン32μ(0.286mmol)及び97%1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・過塩素酸
塩94.0mg(0.357mmol)を加え2時間撹拌後、室温でさ
らに一晩間撹拌した。反応終了後、反応混合物をジクロ
ロメタン30mlで希釈し、1%クエン酸水溶液10ml、水10
ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10ml及び水10mlで順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウム乾燥後、溶媒留去するこ
とで、油状の粗Boc−L−バリル−(2R,3S)−3−アミ
ノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−
バリンベンジルエステル520.8mgを得た。
1.04、クロロホルム)。1H−NMR(CDC13) δ 0.80−1.04(m,15H,CH3×5) 1.51−1.80(m,5H,CH2×2,CH(Leu)) 2.19(m.1H,CH(Val)) 3.70−3.85(m,4H,CH3O,CH(EtAhp)) 4.12(dd,1H,J=6.4,3.0Hz,CHOH) 4.52(dd,1H,J=8.4,4.8Hz,CH(Val)) 4.49(m,1H,CH(Leu)) 4.61(br d,1H,J=6.4Hz,OH) 4.98(s,2H,CH2−C6 H4) 5.08,5.18(d,d,2H,J=12.4Hz,CH2Ph) 5.31(br d,1H,J=8.4Hz,NH(EtAhp)) 6.79(br d,1H,J=8.4Hz,NH(Val)) 6.84−6.92(m,2H,C6H4) 7.07(br d,1H,J=8.4Hz,NH(Leu)) 7.22−7.40(m,7H,C6H4,Ph) 但しEtAhpは3−アミノ−2−ヒドロキシペンタン酸 実施例6 Boc−L−バリル−(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロ
キシペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベンジル
エステルの合成 (OMe)−(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシペ
ンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベンジルエステ
ル190.2mg(0.317mmol)にアニソール0.1ml及びトリフ
ルオロ酢酸2mlを加え、室温で40分間撹拌後、溶媒留去
し、さらにトルエン2mlを加えて溶媒留去する操作を2
回行うことで白色アモルファスとして、(2R,3S)−D
−ロイシル−L−バリンベンジルエステル・トリフルオ
ロ酢酸塩243.6mgを得た。この塩219.2mg(0.258mmol相
当)にBoc−L−バリン65.4mg(0.301mmol)、N−ヒド
ロキシルベンゾトリアゾール58.1mg(0.430mmol)及びD
MF 2mlを加えて溶解し、氷冷下でN−メチルモルホリ
ン32μ(0.286mmol)及び97%1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・過塩素酸
塩94.0mg(0.357mmol)を加え2時間撹拌後、室温でさ
らに一晩間撹拌した。反応終了後、反応混合物をジクロ
ロメタン30mlで希釈し、1%クエン酸水溶液10ml、水10
ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10ml及び水10mlで順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウム乾燥後、溶媒留去するこ
とで、油状の粗Boc−L−バリル−(2R,3S)−3−アミ
ノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−
バリンベンジルエステル520.8mgを得た。
次いで、この粗体をカラムクロマトグラフィー精製
(シリカゲル、ジクロロメタン:メタノール(24:1))
することで、白色結晶としてBoc−L−バリル−(2R.3
S)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D−
ロイシル−L−バリンベンジルエステル149.7mgを得
た。収率82.8%。mp167.0〜168.0℃。
(シリカゲル、ジクロロメタン:メタノール(24:1))
することで、白色結晶としてBoc−L−バリル−(2R.3
S)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D−
ロイシル−L−バリンベンジルエステル149.7mgを得
た。収率82.8%。mp167.0〜168.0℃。
▲[α]26 D▼+35.7゜、▲[α]26 436▼+81.0゜(c
1.00、クロロホルム)。1H−NMR(CDC13) δ 0.80−1.03(m,21H,CH3×7) 1.44(S,9H,(CH3)3COCO) 1.52−1.90(m,5H,CH2×2,CH(Leu)) 2.11(m,1H,CH(Val)) 2.19(m,1H,CH(Val)) 3.87(m,1H,CHNH(EtAhp)) 3.93(dd,1H,J=5.8,8.5Hz,CH(Val)) 4.10(dd,1H,J=3.4,7.0Hz,CHOH) 4.36(m,1H,CH(Leu)) 4.58(dd,1H,J=5.0,8.6Hz,CH(Val)) 5.09(br,1H,NH(Val)) 5.10,5.20(d,d,2H,J=12.2Hz,CH2Ph) 5.36(br,1H,OH) 6.98(br d,1H,J=8.6Hz,NH(Val)) 7.04(br d,1H,J=8.4Hz,NH(EtAhp)) 7.20(br d,1H,J=8.4Hz,NH(Leu)) 7.30−7.40(m,5H,Ph) 但しEtAhpは3−アミノ−2−ヒドロキシペンタン酸 実施例7 Z−L−バリル−L−バリル−(2R,3S)−3−アミノ
−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バ
リンベンジルエステルの合成 Boc−L−バリル−(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒド
ロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベンジ
ルエステル145.0mg(0.228mmol)にトリフルオロ酢酸2m
lを加え、室温で40分間撹拌後、溶媒留去し、さらにト
ルエン2mlを加えて溶媒留去する操作を2回行うことで
白色結晶として、L−バリル−(2R,3S)−3−アミノ
−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バ
リンベンジルエステル・トリフルオロ酢酸塩を得た。こ
の塩を酢酸エチルで10mlにメスアップし、1mlサンプリ
ング後の残りを溶媒留去した(0.206mmol相当)。ここ
にZ−L−バリン54.8mg(0.218mmol)、N−ヒドロキ
シルベンゾトリアゾール42.4mg(0.314mmol)及びDMF1.
5mlを加えて溶解し、氷冷下でN−メチルモルホリン23
μ(0.206mmol)及び97%1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド・過塩素酸塩6
8.0mg(0.258mmol)を加え2時間撹拌後、室温でさらに
一晩間撹拌した。反応終了後、反応混合物をジクロロメ
タン15mlで希釈し、1%クエン酸水溶液7ml、水7ml、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液7ml及び飽和食塩水7mlで順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウム乾燥後、溶媒留去するこ
とで、一部結晶のアモルファスとして粗Z−L−バリル
−L−バリル−(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキ
シペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベンジルエ
ステル277.9mgを得た。次いで、この粗体をカラムクロ
マトグラフィー精製(シリカゲル、ジクロロメタン:メ
タノール(40:1))することで、白色結晶としてZ−L
−バリル−L−バリル−(2R.3S)−3−アミノ−2−
ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベ
ンジルエステル125.9mgを得た。収率79.7%。
1.00、クロロホルム)。1H−NMR(CDC13) δ 0.80−1.03(m,21H,CH3×7) 1.44(S,9H,(CH3)3COCO) 1.52−1.90(m,5H,CH2×2,CH(Leu)) 2.11(m,1H,CH(Val)) 2.19(m,1H,CH(Val)) 3.87(m,1H,CHNH(EtAhp)) 3.93(dd,1H,J=5.8,8.5Hz,CH(Val)) 4.10(dd,1H,J=3.4,7.0Hz,CHOH) 4.36(m,1H,CH(Leu)) 4.58(dd,1H,J=5.0,8.6Hz,CH(Val)) 5.09(br,1H,NH(Val)) 5.10,5.20(d,d,2H,J=12.2Hz,CH2Ph) 5.36(br,1H,OH) 6.98(br d,1H,J=8.6Hz,NH(Val)) 7.04(br d,1H,J=8.4Hz,NH(EtAhp)) 7.20(br d,1H,J=8.4Hz,NH(Leu)) 7.30−7.40(m,5H,Ph) 但しEtAhpは3−アミノ−2−ヒドロキシペンタン酸 実施例7 Z−L−バリル−L−バリル−(2R,3S)−3−アミノ
−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バ
リンベンジルエステルの合成 Boc−L−バリル−(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒド
ロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベンジ
ルエステル145.0mg(0.228mmol)にトリフルオロ酢酸2m
lを加え、室温で40分間撹拌後、溶媒留去し、さらにト
ルエン2mlを加えて溶媒留去する操作を2回行うことで
白色結晶として、L−バリル−(2R,3S)−3−アミノ
−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バ
リンベンジルエステル・トリフルオロ酢酸塩を得た。こ
の塩を酢酸エチルで10mlにメスアップし、1mlサンプリ
ング後の残りを溶媒留去した(0.206mmol相当)。ここ
にZ−L−バリン54.8mg(0.218mmol)、N−ヒドロキ
シルベンゾトリアゾール42.4mg(0.314mmol)及びDMF1.
5mlを加えて溶解し、氷冷下でN−メチルモルホリン23
μ(0.206mmol)及び97%1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド・過塩素酸塩6
8.0mg(0.258mmol)を加え2時間撹拌後、室温でさらに
一晩間撹拌した。反応終了後、反応混合物をジクロロメ
タン15mlで希釈し、1%クエン酸水溶液7ml、水7ml、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液7ml及び飽和食塩水7mlで順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウム乾燥後、溶媒留去するこ
とで、一部結晶のアモルファスとして粗Z−L−バリル
−L−バリル−(2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキ
シペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベンジルエ
ステル277.9mgを得た。次いで、この粗体をカラムクロ
マトグラフィー精製(シリカゲル、ジクロロメタン:メ
タノール(40:1))することで、白色結晶としてZ−L
−バリル−L−バリル−(2R.3S)−3−アミノ−2−
ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベ
ンジルエステル125.9mgを得た。収率79.7%。
mp222.0〜223.0℃。▲[α]27 D▼+9.2゜、▲[α]27
436▼+24.4゜(c1.01、クロロホルム)。SI−MS m/z
768(M+1+)、790(M+Na+)。1H−NMR(CDC1
3) δ 0.76−1.00(m,27H,CH3×9) 1.37(m,1H,(CH3−CHaHb) 1.53−1.85(m,4H,(CH3)3CHCH2,CH3HaHb) 1.93−2.10(m,2H,CH×2(Val)) 2.17(m,1H,CH(Val)) 4.13−4.27(m,2H,HNCHCH(OH)CO) 4.41−4.64(m,4H,CH×3(Val),CH(Leu)) 5.06,5.15(d,d,2H,J=12.0Hz,COOCH2Ph) 5.06,5.09(d,d,2H,J=12.0Hz,PhCH2OCO) 5.49(br s,1H,OH) 5.86(br,1H,NH(Val)) 7.09(br,1H,NH(Val)) 7.22(br,1H,NH(EtAhp)) 7.22−7.39(m,10H,Ph×2) 7.45(br,d,1H,J=7.8Hz,NH(Leu)) 7.94−8.23(br,1H,NH(Val)) 但しEtAhpは3−アミノ−3−ヒドロキシペンタン酸 実施例8 Z−L−バリル−L−バリル−(3S)−3−アミノ−2
−オキソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベン
ジルエステルの合成 Z−L−バリン−L−バリル−(2R,3S)−3−アミ
ノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−
バリンベンジルエステル108.1mg(0.141mmol)にピリジ
ン・トリフルオロ酢酸塩19.9mg(0.103mmol)、97%1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド・過塩素酸塩116.2mg(0.441mmol)、DMSO 0.
5ml及びベンゼン2mlを加え、室温で24時間撹拌した。反
応終了後、反応混合物を酢酸エチル15mlで希釈し、水5m
lで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去す
ることで、一部ゲル状の粗Z−L−バリル−L−バリル
−(3S)−3−アミノ−2−オキソペンタノイル−D−
ロイシル−L−バリンベンジルエステルを得た。次い
で、この粗体を薄層クロマトグラフィー(シリカゲル、
ジクロロメタン:メタノール(15:1))で精製すること
で、白色結晶としてZ−L−バリル−L−バリル−(3
S)−3−アミノ−2−オキソペンタノイル−D−ロイ
シル−L−バリンベンジルエステル63.2mgを得た。収率
58.6%。
436▼+24.4゜(c1.01、クロロホルム)。SI−MS m/z
768(M+1+)、790(M+Na+)。1H−NMR(CDC1
3) δ 0.76−1.00(m,27H,CH3×9) 1.37(m,1H,(CH3−CHaHb) 1.53−1.85(m,4H,(CH3)3CHCH2,CH3HaHb) 1.93−2.10(m,2H,CH×2(Val)) 2.17(m,1H,CH(Val)) 4.13−4.27(m,2H,HNCHCH(OH)CO) 4.41−4.64(m,4H,CH×3(Val),CH(Leu)) 5.06,5.15(d,d,2H,J=12.0Hz,COOCH2Ph) 5.06,5.09(d,d,2H,J=12.0Hz,PhCH2OCO) 5.49(br s,1H,OH) 5.86(br,1H,NH(Val)) 7.09(br,1H,NH(Val)) 7.22(br,1H,NH(EtAhp)) 7.22−7.39(m,10H,Ph×2) 7.45(br,d,1H,J=7.8Hz,NH(Leu)) 7.94−8.23(br,1H,NH(Val)) 但しEtAhpは3−アミノ−3−ヒドロキシペンタン酸 実施例8 Z−L−バリル−L−バリル−(3S)−3−アミノ−2
−オキソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベン
ジルエステルの合成 Z−L−バリン−L−バリル−(2R,3S)−3−アミ
ノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−
バリンベンジルエステル108.1mg(0.141mmol)にピリジ
ン・トリフルオロ酢酸塩19.9mg(0.103mmol)、97%1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド・過塩素酸塩116.2mg(0.441mmol)、DMSO 0.
5ml及びベンゼン2mlを加え、室温で24時間撹拌した。反
応終了後、反応混合物を酢酸エチル15mlで希釈し、水5m
lで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去す
ることで、一部ゲル状の粗Z−L−バリル−L−バリル
−(3S)−3−アミノ−2−オキソペンタノイル−D−
ロイシル−L−バリンベンジルエステルを得た。次い
で、この粗体を薄層クロマトグラフィー(シリカゲル、
ジクロロメタン:メタノール(15:1))で精製すること
で、白色結晶としてZ−L−バリル−L−バリル−(3
S)−3−アミノ−2−オキソペンタノイル−D−ロイ
シル−L−バリンベンジルエステル63.2mgを得た。収率
58.6%。
mp201.0〜202.0℃。▲[α]26 D▼+8.4゜、▲[α]26
436▼+50.3゜(c0.90、クロロホルム)。
436▼+50.3゜(c0.90、クロロホルム)。
1H−NMR(CDC13) δ 0.77−1.04(m,27H,CH3×9) 1.50−1.85(m,4H,CH2CH,CH3−CHaHb) 2.00(m,1H,CH3−CHaHb) 2.05−2.25(m,3H,CH×3(Val)) 4.06(m,1H,CH(Val)) 4.32(dd,1H,J=7.4Hz,8.6Hz,CH(Val)) 4.47−4.63(m,2H,CH(Val),CH(Leu)) 5.08,5.16(d,d,2H,J=12.0Hz,CH2−Ph) 5.10,5.11(d,d,2H,CH2−Ph) 5.34(ddd,1H,J=4.8,8.2,8.2Hz,CH(EtAop)) 5.57(br,d,1H,J=8.6Hz,NH(Val)) 6.69(br,d,1H,J=8.6Hz,NH(Val)) 6.74(br,d,1H,J=9.1Hz,NH(Val)) 6.86(br,d,1H,J=8.2Hz,NH(EtAhp)) 7.25−7.40(m,10H,Ph×2) 7.48(br d,1H,J=8.8Hz,NH(Leu)) 但しEtAhpは3−アミノ−2−ヒドロキシペンタン酸 実施例9 ポストスタチン(L−バリル−L−バリル−(3S)−3
−アミノ−2−オキソペンタノイル−D−ロイシル−L
−バリン)の合成 Z−L−バリル−L−バリル−(3S)−3−アミノ−
2−オキソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベ
ンジルエステル46.9mg(0.061mmol)にパラジウム黒6.6
mg及びメタノール12mlを加え、系内を水素置換後、室温
で20.5時間接触還元した。触媒を濾別後、濾液を溶媒留
去することで、白色結晶40.0mgを得た。このうち39.7mg
をHPLC(カラム:CAPCELL PAK C18、SHISEIDO社、20×
250mm、溶離後:1%クエン酸、0.65%酢酸カリウム水溶
液:アセトニトリル=8:2、流速:8ml/min、検出波長:25
4nm)にかけて、目的物と未反応の原料および一部エピ
メリ化することで生成したL−バリル−L−バリル−
(3R)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D
−ロイシル−L−バリンを分離し、L−バリル−L−バ
リル−(3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタノイ
ル−D−ロイシル−L−バリンを含むフラクションを分
取した。このフラクションを25℃で濃縮後、濃縮液をCH
P20樹脂にかけ、水洗ののち、80%メタノールで溶出し
た。溶出液を溶媒留去し、真空ポンプで一晩乾燥するこ
とで、類白色粉体のポストスタチン15.2mgを得た。この
ポストスタチンには、NMRでCHP20樹脂由来の不純物が認
められたため、この内5.1mgを再度CHP20樹脂にかけ、55
vol%メタノールで溶出し、溶出液を溶媒留去後、得ら
れた固体をデカンテーションによりエーテルで洗浄し、
真空ポンプで乾燥することで、白色粉体のポストスタチ
ン2.4mgを得た。収率21.7%。SI−MS m/z542(M+1
+)。
−アミノ−2−オキソペンタノイル−D−ロイシル−L
−バリン)の合成 Z−L−バリル−L−バリル−(3S)−3−アミノ−
2−オキソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンベ
ンジルエステル46.9mg(0.061mmol)にパラジウム黒6.6
mg及びメタノール12mlを加え、系内を水素置換後、室温
で20.5時間接触還元した。触媒を濾別後、濾液を溶媒留
去することで、白色結晶40.0mgを得た。このうち39.7mg
をHPLC(カラム:CAPCELL PAK C18、SHISEIDO社、20×
250mm、溶離後:1%クエン酸、0.65%酢酸カリウム水溶
液:アセトニトリル=8:2、流速:8ml/min、検出波長:25
4nm)にかけて、目的物と未反応の原料および一部エピ
メリ化することで生成したL−バリル−L−バリル−
(3R)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D
−ロイシル−L−バリンを分離し、L−バリル−L−バ
リル−(3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタノイ
ル−D−ロイシル−L−バリンを含むフラクションを分
取した。このフラクションを25℃で濃縮後、濃縮液をCH
P20樹脂にかけ、水洗ののち、80%メタノールで溶出し
た。溶出液を溶媒留去し、真空ポンプで一晩乾燥するこ
とで、類白色粉体のポストスタチン15.2mgを得た。この
ポストスタチンには、NMRでCHP20樹脂由来の不純物が認
められたため、この内5.1mgを再度CHP20樹脂にかけ、55
vol%メタノールで溶出し、溶出液を溶媒留去後、得ら
れた固体をデカンテーションによりエーテルで洗浄し、
真空ポンプで乾燥することで、白色粉体のポストスタチ
ン2.4mgを得た。収率21.7%。SI−MS m/z542(M+1
+)。
1H−NMR(DMSO−d6) δ 0.70−0.95(m,27H,CH3×9) 1.40−1.67(m,3H,CHaHbCH(Leu),CH3−CHaHb) 1.61(m,1H,CHaHbCH(Leu)) 1.76(m,1H,CH3−CHaHb) 1.86−2.10(m,3H,CH(Val)) 3.20(m,1H,CH(Val)) 4.06(m,1H,CH(Val)) 4.27(m,1H,CH(Val)) 4.43(m,1H,CH(Leu)) 4.95(m,1H,CHCOCO) 7.98(br d,1H,J=8.4Hz,NH(Val)) 8.10(br d,1H,J=8.9Hz,NH(Val)) 8.36(d,1H,J=6.6Hz,NH(EtAhp)) 8.56(d,1H,J=8.7Hz,NH(Leu)) 但しEtAhpは3−アミノ−2−ヒドロキシペンタン酸 ただし、δ 2.80−3.90に水(アミノ基、カルボキシ
ル基を含む)に由来するブロードのピークあり。
ル基を含む)に由来するブロードのピークあり。
実施例10 Z−D−ロイシル−L−バリンt−ブチルエステルの
合成 Z−D−ロイシン1.000g(3.77mmol)、L−バリンt
−ブチルエステル・塩酸塩0.719(3.43mmol)及びN−
ヒドロキシルベンゾトリアゾール0.927g(6.00mmol)を
ジクロロメタン17mlに溶解し、氷冷化でトリエチルアミ
ン0.530ml(3.79mmol)及び97%1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・過塩素酸
塩1.265g(4.80mmol)を加え2時間撹拌後、室温でさら
に14時間撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液7ml、水7ml、1%クエン酸水溶液7ml及び水7ml
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去
することで、油状の粗Z−D−ロイシル−L−バリンt
−ブチルエステル1.932gを得た。次いで、この粗結晶を
カラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ジクロロ
メタン:メタノール(400:3))することで、白色結晶
としてZ−D−ロイシル−L−バリンt−ブチルエステ
ル1.267gを得た。
合成 Z−D−ロイシン1.000g(3.77mmol)、L−バリンt
−ブチルエステル・塩酸塩0.719(3.43mmol)及びN−
ヒドロキシルベンゾトリアゾール0.927g(6.00mmol)を
ジクロロメタン17mlに溶解し、氷冷化でトリエチルアミ
ン0.530ml(3.79mmol)及び97%1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・過塩素酸
塩1.265g(4.80mmol)を加え2時間撹拌後、室温でさら
に14時間撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液7ml、水7ml、1%クエン酸水溶液7ml及び水7ml
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去
することで、油状の粗Z−D−ロイシル−L−バリンt
−ブチルエステル1.932gを得た。次いで、この粗結晶を
カラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ジクロロ
メタン:メタノール(400:3))することで、白色結晶
としてZ−D−ロイシル−L−バリンt−ブチルエステ
ル1.267gを得た。
収率87.9%。
▲[α]28 436▼+66.3゜、▲[α]28 D▼+31.1゜(c
1.06、クロロホルム)。
1.06、クロロホルム)。
実施例11 エリスロ(2R,3R),(2S,3S)−Z(OMe)−3−アミ
ノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−
バリンt−ブチルエステルの合成 Z−D−ロイシル−L−バリンt−ブチルエステル50
3.9mg(1.198mmol)にパラジウム黒21.2mg及びメタノー
ル5mlを加え、系内を水素置換後、室温で3時間接触還
元した。触媒を濾別後、濾液を溶媒留去することで、油
状のD−ロイシル−L−バリンt−ブチルエステルを得
た。ここに、エリスロ(2R,3R),(2S,3S)−3−(p
−メトキシベンジルオキシカルボニル)アミノ−2−ヒ
ドロキシペンタ酸391.8mg(1.318mmol)、N−ヒドロキ
シルベンゾトリアゾール324.1mg(2.399mmol)及びジク
ロロメタン8mlを加えて溶解し、氷冷下で97%1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド・過塩素酸塩442.1mg(1.677mmol)を加え2時間撹拌
後、室温でさらに一晩間撹拌した。反応終了後、反応混
合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液8ml、水8ml、1%
クエン酸水溶液8ml及び水8mlで順次洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒留去することで、アメ状の粗エ
リスロ(2R,3R),(2S,3S)−Z(OMe)−3−アミノ
−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バ
リンt−ブチルエステル728.1mgを得た。次いで、この
粗体をカラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ジ
クロロメタン:メタノール(100:1))することで、ア
モルファス固体としてエリスロ(2R,3R),(2S,3S)−
Z(OMe)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタノイル
−D−ロイシル−L−バリンt−ブチルエステル666.9m
gを得た。収率98.4%。SI−MS m/z 566(M+1
+)。
ノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−
バリンt−ブチルエステルの合成 Z−D−ロイシル−L−バリンt−ブチルエステル50
3.9mg(1.198mmol)にパラジウム黒21.2mg及びメタノー
ル5mlを加え、系内を水素置換後、室温で3時間接触還
元した。触媒を濾別後、濾液を溶媒留去することで、油
状のD−ロイシル−L−バリンt−ブチルエステルを得
た。ここに、エリスロ(2R,3R),(2S,3S)−3−(p
−メトキシベンジルオキシカルボニル)アミノ−2−ヒ
ドロキシペンタ酸391.8mg(1.318mmol)、N−ヒドロキ
シルベンゾトリアゾール324.1mg(2.399mmol)及びジク
ロロメタン8mlを加えて溶解し、氷冷下で97%1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド・過塩素酸塩442.1mg(1.677mmol)を加え2時間撹拌
後、室温でさらに一晩間撹拌した。反応終了後、反応混
合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液8ml、水8ml、1%
クエン酸水溶液8ml及び水8mlで順次洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒留去することで、アメ状の粗エ
リスロ(2R,3R),(2S,3S)−Z(OMe)−3−アミノ
−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バ
リンt−ブチルエステル728.1mgを得た。次いで、この
粗体をカラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ジ
クロロメタン:メタノール(100:1))することで、ア
モルファス固体としてエリスロ(2R,3R),(2S,3S)−
Z(OMe)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタノイル
−D−ロイシル−L−バリンt−ブチルエステル666.9m
gを得た。収率98.4%。SI−MS m/z 566(M+1
+)。
実施例12 Z−L−フェニルアラニル(2RS,3RS)−3−アミノ−
2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バリ
ンt−ブチルエステルの合成 エリスロ(2R,3R),(2S,3S)−Z(OMe)−3−ア
ミノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L
−バリンt−ブチルエステル340.9mg(0.603mmol)をメ
タノール4mlに溶解し、パラジウム黒50.7mgを3回に分
けて、数時間ごとに加え、水素雰囲気中、室温で、32時
間接触還元した。触媒を濾別後、濾液を溶媒留去するこ
とで、エリスロ(2R,3R),(2S,3S)−3−アミノ−2
−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バリン
t−ブチルエステルを得た。このうちの半分量にZ−L
−フェニルアラニン100.8m(0.337Lmmo)、N−ヒドロ
キシルベンゾトリアゾール81.9mg(0.606mmol)及びジ
クロロメタン10mlを加えて、氷冷下で97%1−エチル−
3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・
過塩素酸塩111.3mg(0.422mmol)を加え2時間撹拌後、
室温でさらに18時間撹拌した。DMF 2.0mlを追加しさら
に22.5時間撹拌後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液9ml、水9ml、1%クエン酸水溶液9ml及び水9ml
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去
することで、油状の粗Z−L−フェニルアラニル−(2R
S,3RS)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタノイル−
D−ロイシル−L−バリンt−ブチルエステル255.6mg
を得た。この粗体は、精製すること無く次の反応に用い
た。
2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バリ
ンt−ブチルエステルの合成 エリスロ(2R,3R),(2S,3S)−Z(OMe)−3−ア
ミノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L
−バリンt−ブチルエステル340.9mg(0.603mmol)をメ
タノール4mlに溶解し、パラジウム黒50.7mgを3回に分
けて、数時間ごとに加え、水素雰囲気中、室温で、32時
間接触還元した。触媒を濾別後、濾液を溶媒留去するこ
とで、エリスロ(2R,3R),(2S,3S)−3−アミノ−2
−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシル−L−バリン
t−ブチルエステルを得た。このうちの半分量にZ−L
−フェニルアラニン100.8m(0.337Lmmo)、N−ヒドロ
キシルベンゾトリアゾール81.9mg(0.606mmol)及びジ
クロロメタン10mlを加えて、氷冷下で97%1−エチル−
3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・
過塩素酸塩111.3mg(0.422mmol)を加え2時間撹拌後、
室温でさらに18時間撹拌した。DMF 2.0mlを追加しさら
に22.5時間撹拌後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液9ml、水9ml、1%クエン酸水溶液9ml及び水9ml
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去
することで、油状の粗Z−L−フェニルアラニル−(2R
S,3RS)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタノイル−
D−ロイシル−L−バリンt−ブチルエステル255.6mg
を得た。この粗体は、精製すること無く次の反応に用い
た。
実施例13 Z−L−フェニルアラニル−(RS)−3−アミノ2−オ
キソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンt−ブチ
ルエステルの合成 実施例12で得られた粗Z−L−フェニルアラニル−
(2RS,3RS)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタノイ
ル−D−ロイシル−L−バリンベンジルエステル255.6m
gにピリジン・トリフルオロ酢酸塩25.8mg(0.134mmo
l)、97%1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド・過塩素酸塩211.6mg(0.803mmo
l)、DMSO 0.65ml及びベンゼン2mlを加え、室温で20時
間撹拌した。反応終了後、黄色の反応混合物を酢酸エチ
ル6.5mlで希釈し、水7mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒留去することで、アモルファス固体のZ
−L−フェニルアラニル−(RS)−3−アミノ−2−オ
キソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンt−ブチ
ルエステル244.4mgを得た。次いで、この粗体をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン:メ
タノール(100:1))で精製することで、アモルファス
固体のZ−L−フェニルアラニル−(RS)−3−アミノ
−2−オキソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリン
t−ブチルエステル113.7mgを得た。収率63.5%。SI−M
S m/z681(M+1+)。
キソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンt−ブチ
ルエステルの合成 実施例12で得られた粗Z−L−フェニルアラニル−
(2RS,3RS)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタノイ
ル−D−ロイシル−L−バリンベンジルエステル255.6m
gにピリジン・トリフルオロ酢酸塩25.8mg(0.134mmo
l)、97%1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド・過塩素酸塩211.6mg(0.803mmo
l)、DMSO 0.65ml及びベンゼン2mlを加え、室温で20時
間撹拌した。反応終了後、黄色の反応混合物を酢酸エチ
ル6.5mlで希釈し、水7mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒留去することで、アモルファス固体のZ
−L−フェニルアラニル−(RS)−3−アミノ−2−オ
キソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンt−ブチ
ルエステル244.4mgを得た。次いで、この粗体をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン:メ
タノール(100:1))で精製することで、アモルファス
固体のZ−L−フェニルアラニル−(RS)−3−アミノ
−2−オキソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリン
t−ブチルエステル113.7mgを得た。収率63.5%。SI−M
S m/z681(M+1+)。
実施例14 Z−L−フェニルアラニル−(RS)−3−アミノ−2−
オキソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンの合成 Z−L−フェニルアラニル−(RS)−3−アミノ−2
−オキソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンt−
ブチルエステル105.9mg(0.156mmol)にトリフルオロ酢
酸2mlを加え、室温で90分間撹拌後、溶媒留去し、さら
にトルエン2mlを加えて溶媒留去する操作を2回行うこ
とでアモルファス固体として、Z−L−フェニルアラニ
ル−(RS)−3−アミノ−2−オキソペンタノイル−D
−ロイシル−L−バリン106.5mgを得た。次いで、この
粗体をカラムクロマトグラフィー精製(LH−20、メタノ
ール)することで、アモルファス固体白色結晶としてZ
−L−フェニルアラニル−(RS)−3−アミノ−2−オ
キソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリン70.5mgを
得た。収率72.6%。SI−MS m/z 625(M+1+)、64
7(M+Na+)。
オキソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンの合成 Z−L−フェニルアラニル−(RS)−3−アミノ−2
−オキソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンt−
ブチルエステル105.9mg(0.156mmol)にトリフルオロ酢
酸2mlを加え、室温で90分間撹拌後、溶媒留去し、さら
にトルエン2mlを加えて溶媒留去する操作を2回行うこ
とでアモルファス固体として、Z−L−フェニルアラニ
ル−(RS)−3−アミノ−2−オキソペンタノイル−D
−ロイシル−L−バリン106.5mgを得た。次いで、この
粗体をカラムクロマトグラフィー精製(LH−20、メタノ
ール)することで、アモルファス固体白色結晶としてZ
−L−フェニルアラニル−(RS)−3−アミノ−2−オ
キソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリン70.5mgを
得た。収率72.6%。SI−MS m/z 625(M+1+)、64
7(M+Na+)。
実施例15 Z(OMe)−(2RS,3RS)−3−アミノ−2−ヒドロキシ
ペンタノイル−D−ロイシンt−ブチルエステルの合成 D−ロイシンt−ブチルエステル・塩酸塩0.896g(4.
00mmol)に(2RS,3RS)−3−(p−メトキシベンジル
オキシカルボニル)アミノ−2−ヒドロキシペンタン酸
1.309g(4.40mmol)、N−ヒドロキシルベンゾトリアゾ
ール1.081g(8.00mmol)及びジクロロメタン20mlを加え
て、氷冷下でトリエチルアミン0.62ml(4.43mmol)及び
97%1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド・過塩素酸塩1.476g(5.60mmol)を加え
2時間撹拌後、室温でさらに15時間撹拌した。反応終了
後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液8ml、
水8ml、1%クエン酸水溶液8ml及び水8mlで順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去すること
で、アメ状の粗Z(OMe)−(2RS,3RS)−3−アミノ−
2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシンt−ブチル
エステル2.122gを得た。次いで、この粗体をカラムクロ
マトグラフィー精製(シリカゲル、ジクロロメタン:メ
タノール(100:1))することで、白色結晶としてZ(O
Me)−(2RS,3RS)−3−アミノ−2−ヒドロキシペン
タノイル−D−ロイシンt−ブチルエステル1.858gを得
た。収率99.6%。SI−MS m/z467(M+1+)。
ペンタノイル−D−ロイシンt−ブチルエステルの合成 D−ロイシンt−ブチルエステル・塩酸塩0.896g(4.
00mmol)に(2RS,3RS)−3−(p−メトキシベンジル
オキシカルボニル)アミノ−2−ヒドロキシペンタン酸
1.309g(4.40mmol)、N−ヒドロキシルベンゾトリアゾ
ール1.081g(8.00mmol)及びジクロロメタン20mlを加え
て、氷冷下でトリエチルアミン0.62ml(4.43mmol)及び
97%1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド・過塩素酸塩1.476g(5.60mmol)を加え
2時間撹拌後、室温でさらに15時間撹拌した。反応終了
後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液8ml、
水8ml、1%クエン酸水溶液8ml及び水8mlで順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去すること
で、アメ状の粗Z(OMe)−(2RS,3RS)−3−アミノ−
2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシンt−ブチル
エステル2.122gを得た。次いで、この粗体をカラムクロ
マトグラフィー精製(シリカゲル、ジクロロメタン:メ
タノール(100:1))することで、白色結晶としてZ(O
Me)−(2RS,3RS)−3−アミノ−2−ヒドロキシペン
タノイル−D−ロイシンt−ブチルエステル1.858gを得
た。収率99.6%。SI−MS m/z467(M+1+)。
実施例16 Boc−L−バリル−(2RS,3RS)−3−アミノ−2−ヒド
ロキシペンタノイル−D−ロイシンt−ブチルエステル
の合成 エリスロ(2R,3R),(2S,3S)−Z(OMe)−3−ア
ミノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシンt−
ブチルエステル303.9mg(0.651mmol)をメタノール4ml
に溶解し、パラジウム黒43.4mgを3回に分けて、数時間
ごとに加え、水素雰囲気中、室温で15時間接触還元し
た。触媒を濾別後、濾液を溶媒留去することで、エリス
ロ(2R,3R),(2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ
ペンタノイル−D−ロイシンt−ブチルエステルを得
た。ここにBoc−L−バリン155.9m(0.718mmol)、N−
ヒドロキシルベンゾトリアゾール176.1mg(1.303mmol)
及びジクロロメタン3.5mlを加えて、氷冷下で1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド・塩酸塩499.4mg(2.605mmol)を加え2時間撹拌後、
室温でさらに16.5時間撹拌した。反応混合物にジクロロ
メタン7mlを加えて希釈後、1%クエン酸水溶液6ml、水
6ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液6ml及び水6mlで順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去する
ことで、アモルファス状の粗Boc−L−バリル−(2RS,3
RS)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D−
ロイシンt−ブチルエステルを得た。この粗体は、精製
することなく次の反応に用いた。
ロキシペンタノイル−D−ロイシンt−ブチルエステル
の合成 エリスロ(2R,3R),(2S,3S)−Z(OMe)−3−ア
ミノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D−ロイシンt−
ブチルエステル303.9mg(0.651mmol)をメタノール4ml
に溶解し、パラジウム黒43.4mgを3回に分けて、数時間
ごとに加え、水素雰囲気中、室温で15時間接触還元し
た。触媒を濾別後、濾液を溶媒留去することで、エリス
ロ(2R,3R),(2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ
ペンタノイル−D−ロイシンt−ブチルエステルを得
た。ここにBoc−L−バリン155.9m(0.718mmol)、N−
ヒドロキシルベンゾトリアゾール176.1mg(1.303mmol)
及びジクロロメタン3.5mlを加えて、氷冷下で1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド・塩酸塩499.4mg(2.605mmol)を加え2時間撹拌後、
室温でさらに16.5時間撹拌した。反応混合物にジクロロ
メタン7mlを加えて希釈後、1%クエン酸水溶液6ml、水
6ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液6ml及び水6mlで順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒留去する
ことで、アモルファス状の粗Boc−L−バリル−(2RS,3
RS)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタノイル−D−
ロイシンt−ブチルエステルを得た。この粗体は、精製
することなく次の反応に用いた。
実施例17 Boc−L−バリル−(RS)−3−アミノ−2−オキソペ
ンタノイル−D−ロイシルt−ブチルエステルの合成 Boc−L−バリル−(2RS,3RS)−3−アミノ−2−ヒ
ドロキシペンタノイル−D−ロイシルt−ブチルエステ
ル0.651mmolにピリジン・トリフルオロ酢酸塩69.5mg
(0.360mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド408.8
mg(1.982mmol)、DMSO 1.3ml及びベンゼン2.5mlを加
え、室温で18時間撹拌した。反応終了後、黄色の反応混
合物を酢酸エチル10mlで希釈し、生成したDCCウレアを
濾別した。有機層を水10mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒留去した。得られた油状物に再び酢酸
エチル5mlを加え、析出したDCCウレアを濾別し、濾液を
溶媒留去することで粗Boc−L−バリル−(RS)−3−
アミノ−2−オキソペンタノイル−D−ロイシルt−ブ
チルエステル−L−バリンベンジルエステルを得た。次
いで、この粗体をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、ジクロロメタン:メタノール(100:1)、ジク
ロロメタン:酢酸エチル(12:1〜10:1)で精製すること
で、白色結晶としてBoc−L−バリル−(RS)−3−ア
ミノ−2−オキソペンタノイル−D−ロイシルt−ブチ
ルエステル178.9mgを得た。SI−MS m/z 534(M+1
+)。
ンタノイル−D−ロイシルt−ブチルエステルの合成 Boc−L−バリル−(2RS,3RS)−3−アミノ−2−ヒ
ドロキシペンタノイル−D−ロイシルt−ブチルエステ
ル0.651mmolにピリジン・トリフルオロ酢酸塩69.5mg
(0.360mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド408.8
mg(1.982mmol)、DMSO 1.3ml及びベンゼン2.5mlを加
え、室温で18時間撹拌した。反応終了後、黄色の反応混
合物を酢酸エチル10mlで希釈し、生成したDCCウレアを
濾別した。有機層を水10mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒留去した。得られた油状物に再び酢酸
エチル5mlを加え、析出したDCCウレアを濾別し、濾液を
溶媒留去することで粗Boc−L−バリル−(RS)−3−
アミノ−2−オキソペンタノイル−D−ロイシルt−ブ
チルエステル−L−バリンベンジルエステルを得た。次
いで、この粗体をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、ジクロロメタン:メタノール(100:1)、ジク
ロロメタン:酢酸エチル(12:1〜10:1)で精製すること
で、白色結晶としてBoc−L−バリル−(RS)−3−ア
ミノ−2−オキソペンタノイル−D−ロイシルt−ブチ
ルエステル178.9mgを得た。SI−MS m/z 534(M+1
+)。
実施例18 (2R,3S)−3−(9−フルオレニルメチルオキシカル
ボニル)アミノ−2−ヒドロキシペンタン酸の合成 (2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタン酸
0.759g(5.70mmol)に、炭酸水素ナトリウム1.199g(1
4.28mmol)を水20mlに溶解した水溶液及びジオキサン20
mlを加え、氷冷下でクロロギ酸9−フルオレニルメチル
1.623g(6.27mmol)をジオキサン10mlに溶解した液を30
分で滴下した。滴下終了後も室温で2時間撹拌したの
ち、反応液に水100mlを加え希釈し、エーテル150ml及び
75mlで1回ずつ洗浄した。水層に6N塩酸2.8mlを加えpH
1.5に調整後、酢酸エチル50mlで3回抽出した。油層を
飽和食塩水50mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒留去することで、粗(2R,3S)−3−(9−フ
ルオレニルメチルオキシカルボニル)アミノ−2−ヒド
ロキシペンタン酸1.622gを得た。この粗体に酢酸エチル
4ml及びn−ヘキサン4mlを加え結晶化させた後、結晶を
濾取し、酢酸エチル−n−ヘキサン(1:1)溶液2mlで洗
浄後、乾燥することで白色固体の(2R,3S)−3−(9
−フルオレニルメチルオキシカルボニル)アミノ−2−
ヒドロキシペンタン酸0.999gを得た。mp160〜161.5℃。
次いで、このN−保護アミノ酸0.999gに酢酸エチル4ml
を加え、浴温50℃で懸濁しながら40分間撹拌したのちn
−ヘキサン4mlを加え結晶を濾取した。結晶を酢酸エチ
ル−n−ヘキサン(1:1)溶液2mlで洗浄後、乾燥するこ
とで白色結晶の(2R,3S)−3−(9−フルオレニルメ
チルオキシカルボニル)アミノ−2−ヒドロキシペンタ
ン酸0.866gを得た。再結晶収率86.7%。
ボニル)アミノ−2−ヒドロキシペンタン酸の合成 (2R,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシペンタン酸
0.759g(5.70mmol)に、炭酸水素ナトリウム1.199g(1
4.28mmol)を水20mlに溶解した水溶液及びジオキサン20
mlを加え、氷冷下でクロロギ酸9−フルオレニルメチル
1.623g(6.27mmol)をジオキサン10mlに溶解した液を30
分で滴下した。滴下終了後も室温で2時間撹拌したの
ち、反応液に水100mlを加え希釈し、エーテル150ml及び
75mlで1回ずつ洗浄した。水層に6N塩酸2.8mlを加えpH
1.5に調整後、酢酸エチル50mlで3回抽出した。油層を
飽和食塩水50mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒留去することで、粗(2R,3S)−3−(9−フ
ルオレニルメチルオキシカルボニル)アミノ−2−ヒド
ロキシペンタン酸1.622gを得た。この粗体に酢酸エチル
4ml及びn−ヘキサン4mlを加え結晶化させた後、結晶を
濾取し、酢酸エチル−n−ヘキサン(1:1)溶液2mlで洗
浄後、乾燥することで白色固体の(2R,3S)−3−(9
−フルオレニルメチルオキシカルボニル)アミノ−2−
ヒドロキシペンタン酸0.999gを得た。mp160〜161.5℃。
次いで、このN−保護アミノ酸0.999gに酢酸エチル4ml
を加え、浴温50℃で懸濁しながら40分間撹拌したのちn
−ヘキサン4mlを加え結晶を濾取した。結晶を酢酸エチ
ル−n−ヘキサン(1:1)溶液2mlで洗浄後、乾燥するこ
とで白色結晶の(2R,3S)−3−(9−フルオレニルメ
チルオキシカルボニル)アミノ−2−ヒドロキシペンタ
ン酸0.866gを得た。再結晶収率86.7%。
▲[α]26 D▼−30.2゜、▲[α]26 436▼−63.0゜(c
1.01,メタノール)。mp 162〜162.5℃。FAB−MS m/z
356(M+1+)。
1.01,メタノール)。mp 162〜162.5℃。FAB−MS m/z
356(M+1+)。
1H−NMR(CDC13) δ 0.96(dd,3H,J=7.4,7.4Hz,CH3) 1.69(m,2H,CH2) 3.25(br,COOH,OH) 4.01(m,1H,CHNH) 4.18(dd,1H,J=6.6,6.6Hz,ArCHAr) 4.24(br s,1H,CHOH) 4.40,4.41(d,d,1H,1H,J=6.6,6.6Hz,ArCHCHaHb) 5.13(d,1H,J=9.6Hz,NH) 7.20−7.80(m,8H,Ar) 一方、先の結晶化濾液及び洗液を溶媒留去することで
得られたアモルファス0.548をカラムクロマトグラフィ
ー精製(シリカゲル、クロロホルム:メタノール:酢酸
(95:5:1))することで、白色固体として(2R,3S)−
3−(9−フルオレニルメチルオキシカルボニル)アミ
ノ−2−ヒドロキシペンタン酸0.307gを得た。
得られたアモルファス0.548をカラムクロマトグラフィ
ー精製(シリカゲル、クロロホルム:メタノール:酢酸
(95:5:1))することで、白色固体として(2R,3S)−
3−(9−フルオレニルメチルオキシカルボニル)アミ
ノ−2−ヒドロキシペンタン酸0.307gを得た。
実施例19 Boc−L−Val−L−Val−L−3−アミノ−2−ヒドロ
キシペンタノイル−D−Leu−L−Val樹脂の合成 Fmoc−L−バリル−p−アルコキシベンジルアルコー
ル樹脂0.5g(0.345mmolのバリンを含む)(渡辺化学か
ら購入)をジメチルフォルムアミド(3×6ml×1分)
中で膨潤させた。
キシペンタノイル−D−Leu−L−Val樹脂の合成 Fmoc−L−バリル−p−アルコキシベンジルアルコー
ル樹脂0.5g(0.345mmolのバリンを含む)(渡辺化学か
ら購入)をジメチルフォルムアミド(3×6ml×1分)
中で膨潤させた。
次いで20%ピペリジン/DMF6ml加え3分間撹拌し、廃
液後同様にピペリジン処理を2回(2回目は3分、3回
目は20分撹拌)繰り返した。廃液後、DMF(3×6ml×1
分)で洗った。次いでN−メチルピロリドン(3×6ml
×1分)で洗った。次いで、Fmoc−D−Leu366mg(3当
量)、HoBt 140mg(3当量)、ジイソプロピルカルボ
ジイミド0.265ml(3当量)を6mlのN−メチルピロリド
ンに溶解して加え3時間撹拌した。廃液後N−メチルピ
ロリドン(3×6ml×1分)で洗い、廃液後、DMF(3×
6ml×1分)で洗った。
液後同様にピペリジン処理を2回(2回目は3分、3回
目は20分撹拌)繰り返した。廃液後、DMF(3×6ml×1
分)で洗った。次いでN−メチルピロリドン(3×6ml
×1分)で洗った。次いで、Fmoc−D−Leu366mg(3当
量)、HoBt 140mg(3当量)、ジイソプロピルカルボ
ジイミド0.265ml(3当量)を6mlのN−メチルピロリド
ンに溶解して加え3時間撹拌した。廃液後N−メチルピ
ロリドン(3×6ml×1分)で洗い、廃液後、DMF(3×
6ml×1分)で洗った。
次いで、上記のようなピペリジン脱保護を行い、Fmoc
−3−アミノ−2−ヒドロキシ−ペンタン酸368mg、HOB
t140mg、ジイソプロピルカルボジイミド0.265ml(3当
量)を6mlのN−メチルピロリドンに溶解して加え3時
間撹拌した。以下同様に洗浄、ピペリジン脱保護、洗浄
の後同様にFmoc−L−Val(351mg)、Boc−L−Val(22
5mg)を縮合した。
−3−アミノ−2−ヒドロキシ−ペンタン酸368mg、HOB
t140mg、ジイソプロピルカルボジイミド0.265ml(3当
量)を6mlのN−メチルピロリドンに溶解して加え3時
間撹拌した。以下同様に洗浄、ピペリジン脱保護、洗浄
の後同様にFmoc−L−Val(351mg)、Boc−L−Val(22
5mg)を縮合した。
実施例20 Boc−L−Val−L−Val−L−3−アミノ−2−ヒドロ
キシペンタノイル−D−Leu−L−Val樹脂の酸化 上記の樹脂をDMFで洗浄後(3×6ml×1分)DMSOで洗
浄(3×6ml×1)し、次いでピリジン−トリフルオロ
酢酸塩125mg、無水酢酸0.45mlを6mlのDMSOに溶解して加
え、18時間撹拌した。廃液後DMSO(3×6ml×1分)、D
MF(3×6ml×1分)、メタノール(3×6ml×1分)で
順次洗浄後、真空下で2時間乾燥した。
キシペンタノイル−D−Leu−L−Val樹脂の酸化 上記の樹脂をDMFで洗浄後(3×6ml×1分)DMSOで洗
浄(3×6ml×1)し、次いでピリジン−トリフルオロ
酢酸塩125mg、無水酢酸0.45mlを6mlのDMSOに溶解して加
え、18時間撹拌した。廃液後DMSO(3×6ml×1分)、D
MF(3×6ml×1分)、メタノール(3×6ml×1分)で
順次洗浄後、真空下で2時間乾燥した。
実施例21 L−Val−L−Val−L−3−アミノ−2−オクソペンタ
ノイル−D−Leu−L−Valの合成 上記実施例20の乾燥樹脂をTFA:フェノール95:5(3×
6ml×60分)で処理した。この処理から得られた溶液を
真空蒸発させ、残留物をメタノール3mlに溶解し、メタ
ノールで膨潤させたセファデックスLH−20(300ml)の
カラムにそそいだ。メタノールで展開し、最初に溶出す
るUV吸収を示す分画を集め真空蒸発させた。得られた残
留物139mgをn−ブタノール、酢酸、水100:1:100の混合
物の上層1mlと下層1mlに溶解し、三鬼エンジニアリング
社製遠心向流クロマトグラフィー装置にかけ下層を移動
相としてクロマトグラフィーを行った、UV吸収を示す分
画を集め真空蒸発させると、標題化合物の無色粉末82.9
mgが得られた。
ノイル−D−Leu−L−Valの合成 上記実施例20の乾燥樹脂をTFA:フェノール95:5(3×
6ml×60分)で処理した。この処理から得られた溶液を
真空蒸発させ、残留物をメタノール3mlに溶解し、メタ
ノールで膨潤させたセファデックスLH−20(300ml)の
カラムにそそいだ。メタノールで展開し、最初に溶出す
るUV吸収を示す分画を集め真空蒸発させた。得られた残
留物139mgをn−ブタノール、酢酸、水100:1:100の混合
物の上層1mlと下層1mlに溶解し、三鬼エンジニアリング
社製遠心向流クロマトグラフィー装置にかけ下層を移動
相としてクロマトグラフィーを行った、UV吸収を示す分
画を集め真空蒸発させると、標題化合物の無色粉末82.9
mgが得られた。
実施例22 実施例19、20、21と同様に0.5gのFmoc−L−バリル樹
脂を出発原料とし、3倍当量のFmoc−アミノ酸を順次縮
合後、酸化、脱保護することにより、L−バリル−L−
プロリル−3−アミノ−2−オキソペンタノイル−D−
ロイシル−L−バリン124.6mgを得た。物性値は表1に
示した。
脂を出発原料とし、3倍当量のFmoc−アミノ酸を順次縮
合後、酸化、脱保護することにより、L−バリル−L−
プロリル−3−アミノ−2−オキソペンタノイル−D−
ロイシル−L−バリン124.6mgを得た。物性値は表1に
示した。
実施例23 実施例22で得たL−バリル−L−プロリル−3−アミ
ノ−2−オキソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリ
ン23.6mgをメタノール2mlに溶解し4−フェニルブタン
酸無水物30mgの塩化メチレン溶液1mlとトリエチルアミ
ン0.050mlを加えて室温1時間撹拌した。反応液を酢酸
で酸性にし、メタノールで充填したセファデックスLH20
のカラム(300mL)を用いて精製し、20.9mgのフェニル
ブタノイル−L−バリル−L−プロリル−3−アミノ−
2−オキソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンを
得た。
ノ−2−オキソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリ
ン23.6mgをメタノール2mlに溶解し4−フェニルブタン
酸無水物30mgの塩化メチレン溶液1mlとトリエチルアミ
ン0.050mlを加えて室温1時間撹拌した。反応液を酢酸
で酸性にし、メタノールで充填したセファデックスLH20
のカラム(300mL)を用いて精製し、20.9mgのフェニル
ブタノイル−L−バリル−L−プロリル−3−アミノ−
2−オキソペンタノイル−D−ロイシル−L−バリンを
得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A61K 38/55 A61K 37/64 (72)発明者 永井 真知子 東京都目黒区中央町1丁目7番10号 シ ヤレー学芸大カワベ第2―207号 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07B 41/06 C07C 227/00 - 233/00
Claims (1)
- 【請求項1】一般式[IV] (式中、R1は飽和または不飽和の炭化水素基を示し、X
はアミノ酸またはペプチドのカルボキシル基からOHを除
いた残基を示し、Xが官能基を有するときは保護されて
いてもよく、Yはアミノ酸又はペプチドもしくはそれら
のエステルのアミノ基から水素を除いた残基を示し、Y
が官能基をもつときは保護基で保護されていてもよ
い。) で示される3−アミノ−2−オキソ脂肪酸誘導体の製造
法であって、 一般式[V] (式中X′及びY′はそれぞれ官能基の保護されたX及
びYを示し、X及びYは前記と同じ。R1は前記と同
じ。) で示される3−アミノ−2−ヒドロキシ脂肪酸誘導体を
酸化し、必要に応じ官能基の保護基を除去することを特
徴とする3−アミノ−2−オキソ脂肪酸誘導体の製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2099174A JP2804817B2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | 3―アミノ―2―オキソ脂肪酸誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2099174A JP2804817B2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | 3―アミノ―2―オキソ脂肪酸誘導体の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH041140A JPH041140A (ja) | 1992-01-06 |
JP2804817B2 true JP2804817B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=14240289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2099174A Expired - Fee Related JP2804817B2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | 3―アミノ―2―オキソ脂肪酸誘導体の製造法 |
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Country | Link |
---|---|
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JP4555415B2 (ja) * | 1999-09-01 | 2010-09-29 | ダイセル化学工業株式会社 | 含窒素複素環化合物で構成された触媒、及びこの触媒を用いた有機化合物の製造法 |
HU229997B1 (en) | 2000-07-21 | 2015-04-28 | Dendreon Corp San Diego | Peptides as ns3-serine protease inhibitors of hepatitis c virus |
JP4452441B2 (ja) | 2000-07-21 | 2010-04-21 | シェーリング コーポレイション | C型肝炎ウイルスのns3−セリンプロテアーゼ阻害剤としての新規ペプチド |
US7244721B2 (en) | 2000-07-21 | 2007-07-17 | Schering Corporation | Peptides as NS3-serine protease inhibitors of hepatitis C virus |
-
1990
- 1990-04-13 JP JP2099174A patent/JP2804817B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH041140A (ja) | 1992-01-06 |
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