JP2803938B2 - インクジェットヘッド - Google Patents
インクジェットヘッドInfo
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric element
- hardness
- ink
- substrate
- sealing member
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
紙等の記録媒体上に向けて噴射して印字を行うインクジ
ェットプリンタ等に使用されるインクジェットヘッドに
関する。
クジェットヘッドユニット内に、先端部をノズル状に形
成されたインクジェットヘッドへ圧電素子を配設させて
なり、所定の印字タイミングにより圧電素子に通電する
ことにより、圧電素子を変形させて、インクジェットヘ
ッドのインク流路の断面積を減少させて、インクジェッ
トヘッド内のインクをノズルから噴射させて用紙に着弾
せしめ、印字を行うようになっている。
ッドを示す斜視図である。
ヘッド1においては、基板2の内部に、複数のインク流
路3,3…が形成されており、この各インク流路3の一
方には、前記基板2の図中長手方向の側面にインクを吐
出させるノズル4が形成されており、他方には、インク
の流入口5が形成されている。そして、この基板2の外
側の一面すなわち図中の上面には、基板2の表面が導電
性に乏しい場合に電極として適用される金属層6が形成
されており、この金属層6のさらに外側には、前記各イ
ンク流路3と対向するようにして、それぞれのインク流
路3に対応させて、略円盤状の圧電素子7がその下面側
を電気的に接続されるように導電性を有する図示しない
接着部材により接合されている。さらに、図3に示すよ
うに、各圧電素子7の上面側にはフレキシブル・プリン
ト・サーキット(FPC)等の配線部材8の個別電路部
が接合(図示せず)されて、一方の極(通常は陽極)が
構成されている。また、前記金属層6には、他方の極
(通常は陰極)として配線部材8の共通電路部が接合
(図示せず)されている。このようにして、金属層6を
介して配線部材8により圧電素子7は電気的に接続され
ることとなる。そして、前記基板2の一面に配置された
金属層6、各圧電素子7および配線部材8の接合部は、
封止部材9により覆うようにしてシールドされており、
外部に対して絶縁されている。
た従来のものにおいては、圧電素子7および配線部材8
等を封止部材9によってシールドすることにより、圧電
素子7の変形動作が抑制され、各インク流路3に所望の
変位を伝達させることができずに、所望量のインクを各
ノズル4から噴射させることができないという問題点が
あった。
は、圧電素子7の基板2あるいは金属層6に対する接着
部材および封止部材9の接着強度を適宜に選択してい
た。
面の表面状態により左右され、安定した品質のインクジ
ェットヘッド1が得られないという問題点があった。
であり、前述した従来のものにおける問題点を克服し、
圧電素子を基体に接着部材で接合した後に封止部材でシ
ールドしても、圧電素子の変位動作を妨げることなく、
安定した品質のインクジェットヘッドを提供することを
目的としている。
ため本発明のインクジェットヘッドは、導電性を有する
基体に圧電素子を接合し、封止部材により圧電素子の外
部を覆うようにシールドしてなるインクジェットヘッド
において、前記基体と圧電素子との接合に用いる接着部
材の硬度をAとし、圧電素子を覆う封止部材の硬度をB
としたときに、AはショアD硬度において80以上と
し、BはショアA硬度において85以下としたことを特
徴としている。
ヘッドによれば、基体と圧電素子とは、硬化後の硬度の
高い接着部材により強固に固着される。そして、封止部
材は硬化後の硬度が低く、柔軟性がある。したがって、
封止部材により外側を覆うようにシールドされた圧電素
子の変動は的確に基体に伝達されて、インク流路に所望
の変位が伝達され、所望量のインクをノズルから確実に
噴射させることができる。
る。
用した要部の縦断面図である。
ットヘッド10は、絶縁性の基板2の表面に蒸着および
スパッタリング等の適宜な方法により金属層6が設けら
れて、導電性を有する基体が形成されている。この基体
を形成する金属層6の表面には、接着部材11を介して
圧電素子7が基板2と対向する対向面12(図中下面)
をもって接合されている。そして、圧電素子7の基板2
と相反する反対向面13には、導電ペースト等の接合部
材14を介して配線部材8の個別電路部の一端に形成さ
れた導体15aが接合されて陽極が構成されている。
る接着部材11としては、導電性を有するエポキシ系の
2液混合型等の適宜なものが利用されているとともに、
硬化後の硬度がショアD硬度において80以上とされて
いる。
電ペースト等の接合部材14を介して配線部材8の共通
電路部の一端に形成された導体15bが接合されて陰極
が構成されている。
ぞれの構成部品は封止部材16によりその外側を覆うよ
うにしてシールドされている。この封止部材16として
は、シリコン系、ブチルゴム系、エポキシ系等から、硬
化後の硬度がショアA硬度において85以下のものを適
宜に選択されたものが利用されている。
インクジェットヘッド10において、前記接着部材11
と封止部材16との硬化後の硬度とインク吐出量との関
係について性能実験を行った。なお、評価方法は圧電素
子7と金属層6との接着に用いた導電性を有するエポキ
シ系の2液混合型の接着部材11の硬化後の硬度を基準
にし、封止部材16を使用しないものを標準サンプルと
し、この標準サンプルにおけるインクの吐出量を標準吐
出量として、この標準吐出量に対して印字上問題の無い
85%以上の吐出量を有するものを合格とした。
後の硬度がショアD硬度において80以上であり、か
つ、封止部材16の硬化後の硬度がショアA硬度におい
て85以下のものは前述した合格ラインを越えることが
できることが判明した。
ショアD硬度において70以下のものは、封止部材16
を用いなくても前述したインク吐出量の合格ラインに対
するインク吐出量にばらつきが多く、インク吐出量が不
安定となり、使用に耐えないことが確認された。
伝達されるときに、接着部材11が硬化後の硬度がショ
アD硬度において80より小さいような柔軟性を有する
と、接着部材11により圧電素子7の変形量の一部が吸
収されるため、圧電素子7の変位動作が的確に基体に伝
達されないことによる。また、圧電素子7をシールドす
る封止部材16は、当然柔軟性を有しなければ圧電素子
7の変形動作を拘束することとなり、硬化後の硬度がシ
ョアA硬度において85より大きい硬いものは、所望の
インク吐出量を確保させることができず、所望のインク
吐出量を確保するためにはより変形量の多い圧電素子を
用いたり、印加電圧を高くし圧電素子7の変形量を大き
くさせ、消費電力を多くさせざるを得ないこととなるか
らである。
子7と基板2の表面に形成された金属層6との接着部材
11の硬化後の硬度をショアD硬度において80以上と
することにより、圧電素子7と前記基板2の表面に形成
された金属層6との接合面が接着強度の大小に影響され
ずに剛性を有し一体に接合され、圧電素子7の変形動作
が的確に伝達される。そして、封止部材16の硬化後の
硬度をショアA硬度において85以下とすることによ
り、圧電素子7の変位動作が拘束されるのを防止でき
る。これによりノズル4からインクを常に良好に噴射さ
せて、極めて品位の高い印字を施すことができる。
は、少なくとも表面部分に導電性を有する基板2を前記
実施例の金属層6を省いて採用することができ、この場
合は圧電素子7を接着部材11を用いて直接基板2上に
接合させることができる。
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
ンクジェットヘッドを、基体と圧電素子との接合に用い
る接着部材の硬化後の硬度と、封止部材の硬化後の硬度
とをコントロールするという簡単なことにより、圧電素
子の変位動作を妨げることなく伝達させてインクの噴出
を常に良好に行わせることができ、信頼性が極めて高
く、かつ、安定した品質が得られるという極めて優れた
効果を奏することができる。
断面図
図
Claims (1)
- 【請求項1】 導電性を有する基体に圧電素子を接合
し、封止部材により圧電素子の外部を覆うようにシール
ドしてなるインクジェットヘッドにおいて、前記基体と
圧電素子との接合に用いる接着部材の硬度をAとし、圧
電素子を覆う封止部材の硬度をBとしたときに、Aはシ
ョアD硬度において80以上とし、BはショアA硬度に
おいて85以下としたことを特徴とするインクジェット
ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP998892A JP2803938B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | インクジェットヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP998892A JP2803938B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | インクジェットヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05193131A JPH05193131A (ja) | 1993-08-03 |
JP2803938B2 true JP2803938B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=11735259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP998892A Expired - Lifetime JP2803938B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | インクジェットヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2803938B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4710042B2 (ja) * | 2001-03-08 | 2011-06-29 | リコープリンティングシステムズ株式会社 | インクジェットプリントヘッド及びその製造方法 |
CN100417458C (zh) * | 2002-11-12 | 2008-09-10 | 精工爱普生株式会社 | 压电振动体及其制造方法以及具有该压电振动体的机器 |
JP6171278B2 (ja) * | 2012-07-20 | 2017-08-02 | 株式会社リコー | 液滴吐出ヘッド及び画像形成装置 |
-
1992
- 1992-01-23 JP JP998892A patent/JP2803938B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05193131A (ja) | 1993-08-03 |
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