JP2892221B2 - 写真印画紙用支持体 - Google Patents
写真印画紙用支持体Info
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Description
し、特に剛度が高い写真印画紙用支持体に関する。
ともに光反射効率を高めるために、原紙の乳剤塗布側表
面に酸化チタンを混練分散して含有するポリオレフィン
層を被覆することが行われている。ポリオレフィンは柔
軟性に優れ、加工性もあり多く用いられてきたが、柔軟
性に優れる反面、剛度が低いため、自己支持性が少な
く、剛性感に欠ける欠点がある。
もとめて、原紙表面に被覆する樹脂として、従来のポリ
オレフィンに代わりポリエステルを用いる検討がなされ
ている(特願平3−89983)。
ステル単独ではまだ所望の剛度が得られないという問題
がある。本発明は、剛度が高く、自己支持性に優れた写
真印画紙用支持体の提供を課題とする。
ポリエステルに二酸化チタンを主成分とする粒子を混合
分散した組成物を原紙の乳剤塗布側表面に溶融押し出し
ラミネーションにより被覆し、かつ該原紙の乳剤塗布側
裏面にポリエステルを主成分とする組成物を被覆した写
真印画紙用支持体において、前記原紙の乳剤塗布側表面
の被覆層に平均粒子径が1.0μm以下のタルク及び/
又はカオリンを、ポリエステル100重量部に対し、
0.1〜20重量部含有させたことにより達成された。
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン2,6−ナフタリンジカルボン酸エス
テル等の芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジオールの重縮合
物、さらにこれらにビスフェノールAや5−ナトリウム
スルホイソフタル酸等の共重合成分を導入した共重合体
等が挙げられる。これらの中でポリエチレンテレフタレ
ートが特に好ましい。
リエチレンテレフタレート単独の場合の他、ポリエチレ
ンテレフタレートに加えて他のポリエステルを50重量
%以下の割合でブレンドした混合物、或いはテレフター
ル酸以外の2塩基成分として例えばイソフタール酸を使
用し、エチレングリコール以外のグリコール成分として
ネオペンチルグリコール、トリエチレングリコール、ブ
タンジオール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド
付加物等の中から選択される一種以上の成分を使用し
て、ポリエチレンテレフタレート成分が主成分となるよ
うに共重合させた共重合体も含まれる。これらの重合体
の分子量は30,000〜50,000であることが好
ましい。
が、ポリエステル樹脂に他の樹脂を混合した樹脂層とす
ることができる。他の樹脂としては、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネート、ア
クリロニトリル重合体、ポリスチレン、ビニル系(共)
重合体、ポリアミド等広く選ぶ事ができる。これらの中
では、ポリオレフィン類を用いた場合が好ましい。他の
樹脂のポリエステル樹脂への混合量は1重量%〜20重
量%、好ましくは1重量%〜10重量%である。
る二酸化チタンとしては、アナターゼ型、ルチル型どち
らでも良いが、白色度を優先する場合にはアナターゼ型
二酸化チタンを、また鮮鋭度を優先する場合にはルチル
型二酸化チタンが好ましい。粒子径は、好ましい平均粒
径は0.1〜0.8μmである。0.1μm以下だと樹
脂に均一に混合分散するのが困難であり好ましくない。
0.8μm以上だと十分な白色度が得られない他被覆面
に突起を生じ、画質に悪影響する。具体的商品名として
はチタン工業のKA−10、KA−20等が挙げられ
る。二酸化チタンの樹脂に対する含有量はポリエステル
100重量部に対し、2重量部〜30重量部、好ましく
は5重量部〜25重量部とするとよい。
塗布側表面の被覆層に含有されるタルク及び/又はカオ
リンは、平均粒径が0.01μm〜1.0μmが好まし
く、更に好ましくは0.1μm〜0.5μmである。平
均粒径が0.01μm未満であると分散が難しく、1.
0μmを越えると被覆層表面の面状が悪くなる。
00重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは
0.2重量部〜10重量部とするとよく、0.1重量部
以下では所望の剛度を発現しなく、また20重量部を越
えると二酸化チタンと合わせると粉体の量が多くなり過
ぎ、固くなりすぎ、且つ光沢の劣化となる。
よいが、好ましくはタルクである。他の無機粒子、例え
ば、CaCO3 、BaSO4 、ZnO、TiO2 、Zn
S、MgCO3 、カーボン等と比較すると、本願のタル
ク又はカオリンはポリエステルの結晶化を促進する核剤
となりやすく、格段に剛度を上げる効果があり、剛性感
付与に大きく寄与する。
高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸エチル、高級脂肪酸ア
ミド、高級脂肪酸等の分散助剤と共に、2本ロール、3
本ロール、ニーダー、バンバリーミキサー等の混練機で
樹脂中に練り込まれる。樹脂層中には酸化防止剤を含有
させることもでき、含有量としては樹脂に対し50pp
m〜1000ppm添加できる。
厚みは5〜50μmが好ましく、より好ましくは10〜
30μmである。この範囲を越えて厚くなると樹脂の脆
さが強調されてわれを生じる等物性上の問題が出てく
る。この範囲を下回ると被覆の本来の目的である防水性
が損なわれるほか物性的にも柔らかくなりすぎて好まし
くない。
の側)にも樹脂層(バックコート層)が被覆されるが、
写真印画紙用支持体としての剛度を上げるために、ポリ
エステルを被覆するとよい。このポリエステルは、上記
で説明したものと同様である。このバックコート層は、
帯電防止、カール防止等のために設けられものであり、
特公昭52−18020号、特公昭57−9059号、
特公昭57−53940号、特公昭58−56859
号、特開昭59−214849号、特開昭58−184
144号等の各公報に記載もしくは例示の無機帯電防止
剤、有機帯電防止剤、親水性バインダー、ラテックス、
硬化剤、顔料、界面活性剤等を適宜組み合わせて含有せ
しめることができる。
樹脂の厚みは5〜50μmが好ましく、より好ましくは
10〜30μmである。この範囲を越えて厚くなると樹
脂の脆さが強調されて割れを生じる等物性上の問題が出
てくる。この範囲を下回ると被覆の本来の目的である防
水性が損なわれるほか物性的にも柔らかくなりすぎて好
ましくない。
覆方法としては、溶融押出しラミネーション法等が挙げ
られる。
とする天然パルプ紙、天然パルプと合成繊維とから成る
混抄紙、合成繊維を主成分とする合成繊維紙、ポリスチ
レン、ポリプロピレンなどの合成樹脂フィルムを擬紙化
した、所謂合成紙のいずれでもよいが、写真印画紙用支
持体の基体としては天然パルプ紙が特に好ましく有利に
用いられる。添加薬品としては、アルキルケテンダイマ
ーの他クレー、タルク、炭酸カルシウム、尿素樹脂微粒
子等の充填剤、ロジン、高級脂肪酸塩、パラフインワッ
クス、アルケニルコハク酸等のサイズ剤、ポリアクリル
アミド等の紙力増強剤、硫酸バンド等の定着剤などを添
加したものが用いられる。その他、必要に応じ、染料、
蛍光染料、スライムコントロール剤、消泡剤等が添加さ
れる。又、必要に応じ、柔軟化剤が添加されている。
ボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルアルコールの変性物等の被
膜形成ポリマーにより表面サイズ処理されていてもよ
い。この場合のポリビニルアルコール変性物としては、
カルボキシル基変性物、シラノール変性物やアクリルア
ミドとの共重合物等が挙げられる。また被膜形成性ポリ
マーにより表面サイズ処理する場合の被膜形成ポリマー
の塗布量は、0.1g/m2 〜5.0g/m2 、好まし
くは、0.5g/m2 〜2.0g/m2 に調整される。
更にこの際の被膜形成ポリマーには、必要に応じて帯電
防止剤、蛍光増白剤、顔料、消泡剤などを添加すること
ができる。
じて添加した充填剤、サイズ剤、紙力補強剤、定着剤等
の添加剤を含有したパルプスラリーを長網抄紙機等の抄
紙機により抄紙し、乾燥し、巻取って製造される。この
乾燥の前後のいずれかにおいて前記表面サイズ処理が行
われ、又、乾燥後から巻取りの間にカレンダー処理が行
われる。このカレンダー処理は、表面サイズ処理を乾燥
後に行う場合には、表面サイズ処理の前後のいずれにお
いても実施することができるが、カレンダー処理を各種
処理を実行した最終の仕上げ工程で実行することが好ま
しい。カレンダー処理においては、金属ロール、弾性ロ
ールとも通常の紙の製造に用いられる公知のものが使用
される。原紙は、上述したカレンダー処理を行い、最終
的に50μm〜250μmの膜厚に調整されている。原
紙の密度としては0.8g/cm3〜1.3g/cm3 、好
ましくは1.0g/cm3 〜1.2g/cm3 である。
構成層が塗設されてカラー写真印画紙用、白黒写真印画
紙用、写植印画紙用、被写印画紙用、反転写真材料用、
銀塩拡散転写法ネガ及びポジ用、印刷材料用等各種の用
途に用いられるものであり、塩化銀、臭化銀、塩臭化
銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀乳剤層を設けられ、ハロゲン
化銀写真乳剤層には、カラーカプラーを含有せしめて、
多層ハロゲン化銀カラー写真構成層とされる。又、物理
現象核を含有せしめて銀塩拡散転写受像層が設けられ
る。
に、二酸化チタンと共にタルク及び/又はカオリンを含
有させるが、タルク及び/又はカオリンはポリエステル
の結晶化を促進する核剤となりやすく、格段に剛度を上
げる効果があり、剛性感付与に大きく寄与するものと考
えられ、また、原紙の乳剤塗布側裏面の被覆層をポリエ
ステル樹脂により形成することにより、耐水性はもとよ
り、剛度に優れた写真印画紙用支持体となしうるもので
ある。
るが、本発明はこれによって限定されるものではない。
ンテレフタレート100重量部に対して二酸化チタン
(粒径0.3μm)を10重量部、タルク、カオリン、
硫酸バリウムを同じくポリエチレンテレフタレート10
0重量部に対して表1記載の割合でポリエチレンテレフ
タレートに添加混合し、300℃にて溶融押し出しし、
30μm厚のラミネート層を形成した。
300℃にて溶融押し出しし、30μm厚のラミネート
層を形成した。尚、ポリエチレンを使用した比較例用サ
ンプルも作製した。
た。
1を、写真印画紙用支持体上部1.0cm残して固定ジ
ク2に固定し、写真印画紙用支持体の1番上部を4mm
移動させた時にかかる力を測定した。その結果を表1に
示す。
会社製の商品名)を用い、60度の反射光沢を測定して
評価した。結果を表1に示す。尚、表中、PEはポリエ
チレン、PETはポリエチレンテレフタレートを表す。
酸バリウムを示す。
酸バリウムを示す。
であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリエステルに二酸化チタンを主成分と
する粒子を混合分散した組成物を原紙の乳剤塗布側表面
に溶融押し出しラミネーションにより被覆し、かつ該原
紙の乳剤塗布側裏面にポリエステルを主成分とする組成
物を被覆した写真印画紙用支持体において、前記原紙の
乳剤塗布側表面の被覆層に平均粒子径が1.0μm以下
のタルク及び/又はカオリンを、ポリエステル100重
量部に対し、0.1〜20重量部含有させたことを特徴
とする写真印画紙用支持体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16519492A JP2892221B2 (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 写真印画紙用支持体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16519492A JP2892221B2 (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 写真印画紙用支持体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH063769A JPH063769A (ja) | 1994-01-14 |
JP2892221B2 true JP2892221B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=15807626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16519492A Expired - Fee Related JP2892221B2 (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 写真印画紙用支持体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2892221B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
KR100274298B1 (ko) * | 1998-02-11 | 2000-12-15 | 이상철 | 플립형 휴대전화 단말기 |
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JP5664741B2 (ja) | 2012-11-22 | 2015-02-04 | ダイキン工業株式会社 | コンテナ用冷凍装置 |
-
1992
- 1992-06-24 JP JP16519492A patent/JP2892221B2/ja not_active Expired - Fee Related
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